JPH05336698A - モ−ルド電動機 - Google Patents

モ−ルド電動機

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JPH05336698A
JPH05336698A JP13890192A JP13890192A JPH05336698A JP H05336698 A JPH05336698 A JP H05336698A JP 13890192 A JP13890192 A JP 13890192A JP 13890192 A JP13890192 A JP 13890192A JP H05336698 A JPH05336698 A JP H05336698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator core
elastic member
winding
premix
vibration
Prior art date
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Pending
Application number
JP13890192A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Murakami
俊明 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Engineering Works Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Engineering Works Co Ltd filed Critical Shibaura Engineering Works Co Ltd
Priority to JP13890192A priority Critical patent/JPH05336698A/ja
Publication of JPH05336698A publication Critical patent/JPH05336698A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 固定子鉄心1と巻線2とを弾性部材3で覆
い、この弾性部材3を介してプリミックス4でモールド
し、固定子鉄心1および巻線2を弾性部材3によって振
動遮断することを特徴とするモールド電動機。 【効果】 固定子鉄心および巻線の電磁振動が遮断さ
れ、フレームに振動が現れることなく、極めて低振動の
モールド電動機を得ることができ、しかも、製造工程に
おいて弾性部材により巻線が保護されるため、歩留まり
のよい製造が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動が極めて少なくな
るモールド電動機に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】モールド
電動機は、固定子鉄心と巻線の外側をプリミックスによ
ってモールドして覆いフレームを構成している。このよ
うなフレームは、固定子鉄心と巻線とを一体化し、緻密
で質量が大きくなるため、従来の鋼板でフレームを形成
する電動機に比較して震動が少なくなるといった特徴が
あった。
【0003】しかしながら、回転数の制御のためにサイ
リスタ制御など、印加電圧を制御すると正弦波が加わら
ず歪波が加わることになり、その高調波によって大きな
振動が現れることになった。このような振動は、フレー
ムがプリミックスでモールドされるモールド電動機にお
いても効果がなく、モールド電動機をフアンなどの駆動
源に使用するとフアンが送風と共に大きな音を発生する
といった問題を有していた。また、モールド電動機が取
り付けられた機器の固有振動に共振すると機器全体から
大きな騒音が発生するといった問題になった。
【0004】そこでこのような電動機から発生する振動
を極力小さくするための努力が種々なされているが、固
定子鉄心および巻線がそれぞれ電磁振動するため、電気
的な対応では限界があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、固定子鉄心や巻線の電磁振動による振動
騒音を小さくすることができるモールド電動機を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定子鉄心と
巻線とを弾性部材で覆い、この弾性部材を介してプリミ
ックスでモールドし、固定子鉄心および巻線を弾性部材
によって振動遮断することによって問題点を解決してい
る。
【0007】
【作 用】固定子鉄心および巻線で発生する電磁振動な
どの振動がプリミックスでモールどして形成されたフレ
ームとの間で、介在される弾性部材によって遮断され、
外部に伝達されることなく、フレームの振動の少ないモ
ールド電動機となる。
【0008】
【実施例】本発明を図面に示された一実施例に基づいて
説明すると、図1は、本発明の一実施例によるモールド
電動機の縦断面図であり、図2は、弾性部材の縦断面図
であり、図3は、プリミックスによってモールドしフレ
ームを形成する状態を示す要部の縦断面図であり、図4
は、プリミックスでモールドされる前の巻線を覆う弾性
部材の要部を示す縦断面図であり、図5は、プリミック
スでモールドされた後の巻線を覆う弾性部材の要部を示
す縦断面図である。
【0009】図1において、モールド電動機は、固定子
鉄心1に巻線2が施されており、この固定子鉄心1と巻
線2とを覆う弾性部材3が設けられている。そして、弾
性部材3の外側を覆うようにプリミックス4によってモ
ールドされフレーム5を形成している。さらに、フレー
ム5には、ブラケット6を用いて軸受け7a、7bを介
して回転子8を備えている。
【0010】図2において、弾性部材3は、理想的に
は、熱伝導、絶縁性、弾性、耐熱性、難燃性などに優れ
ている材料で構成され、例えば、シリコンゴムなどで構
成されている。そして、1〜3mm程度の肉厚で構成さ
れており、型によって成型されたものである。
【0011】図3において、固定子鉄心1は、心金9に
支持され、下型10aと上型10bとによって外周に隙
間11が形成されている。そして、下型10aと上型1
0bとの間には、プリミックス4を充填するゲート12
が形成されており、さらに、固定子鉄心1に施された巻
線2から引き出されているリード線13が取り出せるよ
うに構成されている。
【0012】図4において、プリミックス4によってモ
ールドされる前の固定子鉄心1は、巻線2と弾性部材3
との間に隙間14が認められる。
【0013】図5において、固定子鉄心1は、外周がプ
リミックス4によってモールドされると図4に示される
巻線2と弾性部材3との間に認められた隙間14が消失
しており、弾性部材3と巻線2とは密着状態になってい
る。
【0014】このような構成において、モールド電動機
は、電磁鋼板をプレスで打ち抜き積層して固定子鉄心1
を形成し、巻線2を施す。この場合、巻線2は、固定子
鉄心1の継鉄部分に巻装するトロイダル巻線方式でもよ
く、固定子鉄心1の内径側にスロットを形成して巻線2
を挿入するものでもよく、いずれの形式であってもよ
い。
【0015】そして、固定子鉄心1に巻線2が施された
後、別の工程で図2に示されるように製作された弾性部
材3を被せるように装着する。さらに、心金9に固定子
鉄心1の内径側を利用して装着し、下型10aと上型1
0bとによってプリミックス4を充填できるようにセッ
トし、プリミックス4をゲート12から充填する。
【0016】プリミックス4が充填されると、弾性部材
3と巻線2との間に認められる隙間14が充填されるプ
リミックス4の圧力によって消失し、弾性部材4と巻線
2とは密着状態になる。このようにプリミックス4がモ
ールドされて形成されるフレーム5の内側に隙間などの
空間があっても支障はないが、できるだけ内部に空間が
ない方が望ましいことは言うまでもない。
【0017】固定子鉄心1にプリミックス4によるフレ
ーム5が形成された後は、下型10aと上型10bを分
割し、心金19から固定子鉄心1を抜き取り、ブラケッ
ト6および軸受け7a、7bを用いて回転子8を組み立
てる。
【0018】このように組み立てられたモールド電動機
は、リード線13を介して電源に接続されると回転子8
が回転することになる。そして、その際、固定子鉄心1
および巻線2が印加電圧の波形が正弦波でない場合、大
きな振動を発生することになる。しかしながら、この固
定子鉄心1および巻線2で発生する振動は、フレーム5
との間に弾性部材3が介在されているため、振動が遮断
されることになる。
【0019】すなわち、プリミックス4によるフレーム
5は、堅い材料のため、固定子鉄心1と共に緻密な質量
の大きい部材を構成し、ある程度振動の発生を抑制する
ことができる。しかし、その反面、振動が発生すると、
そのその振動の伝達率が高く、特に電源電圧をサイリス
タで制御する位相制御では、印加電圧の波形が歪波にな
ることから、その高調波にも共振して振動が発生し、フ
レーム3の外部に現れる。しかしながら、このような振
動に対しても、弾性部材3が介在されることにより、震
度遮断することができ、固定子鉄心1などの振動がフレ
ーム5に伝達されなくなる。特に、印加電圧がサイリス
タなどの正弦波を歪波に変える操作では、振動が大きく
なるが、振動遮断する弾性部材は、十分な効果を発揮で
きる。
【0020】このように固定子鉄心1とフレーム5との
間に弾性部材3が介在されると、固定子鉄心1の内径側
に形成される回転子8との隙間の精度が損なわれること
が考えられる。
【0021】しかしながら、下型10aと上型10bに
よって形成される隙間14にプリミックス4を充填する
とプリミックス4が流動性であるため、隙間14で一様
の圧力になり、しかも、加熱されて硬化するまでには弾
性部材3の弾性による圧力でプリミックス4が流動し、
充填の時のストレスが解消されて固定子鉄心1を所定の
姿勢にするように修正される。
【0022】したがって、固定子鉄心1は、フレーム5
との間に弾性部材3が介在されても、回転子8に対する
隙間が狂うことはなく、回転子8と固定鉄心1との間に
形成される隙間を極めて小さいものにすることができ、
効率のよいモールド電動機を構成できる。
【0023】また、弾性部材3は、巻線2を覆うため、
下型10aと上型10bに充填されるプリミックス4が
巻線2に接触しなくなり、巻線をプリミックス4で損傷
するといった問題を解消することができ、従来巻線2を
損傷するため、粒度の小さい不活性物質を使用していた
プリミックス4を粒度の大きいものに変えることがで
き、製造上の都合がよい。特に、プリミックス4の粒度
が大きくなると、充填時に下型10aと上型10bとの
間からの食み出しがなくなり、成型が容易になる。 ま
た、成型までの工程でしばしば露出する巻線3に傷をつ
けて不良を発生することがあったが、弾性部材3で覆わ
れていると巻線2が保護されることになり、不良の発生
を少なくすることができる。
【0024】そして、弾性部材3の組み立ては、簡単で
あり、弾性があるため、引き伸ばして巻線2が施された
固定鉄心1に被せればよく、簡単に組み立てられる。さ
らに、弾性部材3に大きな伸縮性が認められない場合
は、固定子鉄心1に被せられるように分割してもよく、
もちろん成型の都合で分割されてもよい。もし、弾性部
材3が分割された場合、分割部分の接合は、できる限り
巻線2や固定子鉄心1が露出しないように装着すればよ
い。
【0025】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、巻線が施さ
れた固定子鉄心を弾性部材で覆い、プリミックスでモー
ルドしてフレームを形成したため、固定子鉄心および巻
線の電磁振動が遮断され、フレームに振動が現れること
なく、極めて低振動のモールド電動機を得ることがで
き、しかも、製造工程において弾性部材により巻線が保
護されるため、歩留まりのよい製造が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるモールド電動機の縦断
面図である。
【図2】弾性部材の縦断面図であ
【図3】プリミックスによってモールドしフレームを形
成する状態を示す要部の縦断面図である。
【図4】プリミックスでモールドされる前の巻線を覆う
弾性部材の要部を示す縦断面図である。
【図5】プリミックスでモールドされた後の巻線を覆う
弾性部材の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1……固定子鉄心 2……巻線 3……弾性部材 4……プリミックス 5……フレーム 9……心金 10a……下型 10b……上型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子鉄心に巻線を施すと共に外側からプ
    リミックスでモールドしてフレームを形成するモールド
    電動機において、 固定子鉄心と巻線とを弾性部材で覆い、 この弾性部材を介してプリミックスでモールドし、固定
    子鉄心および巻線を弾性部材によって振動遮断すること
    を特徴とするモールド電動機。
JP13890192A 1992-05-29 1992-05-29 モ−ルド電動機 Pending JPH05336698A (ja)

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JP13890192A JPH05336698A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 モ−ルド電動機

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JP13890192A JPH05336698A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 モ−ルド電動機

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JPH05336698A true JPH05336698A (ja) 1993-12-17

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