JPH05330659A - 反転パイリング装置 - Google Patents

反転パイリング装置

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JPH05330659A
JPH05330659A JP16412492A JP16412492A JPH05330659A JP H05330659 A JPH05330659 A JP H05330659A JP 16412492 A JP16412492 A JP 16412492A JP 16412492 A JP16412492 A JP 16412492A JP H05330659 A JPH05330659 A JP H05330659A
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JP
Japan
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conveyor
product
arm
reversing
upper arm
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Pending
Application number
JP16412492A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Ono
栄治 小野
Koji Imazono
幸治 今園
Shigemi Nakakawaji
重己 中川路
Kaichirou Ashikita
嘉市郎 芦北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Metal Products Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Metal Products Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デッキプレート等の製品を交互に表裏反転さ
せて積み重ねる動作を短いタイムサイクルで行う。 【構成】 搬送コンベヤ20の上方に上アーム27を昇
降可能にかつコンベヤ横方向(矢印b方向)に移動可能
に設ける。上アーム27に電磁石56を設ける。搬送コ
ンベヤ20の下方に反転アーム81を軸80の回りを1
80°回転可能かつ昇降可能に設ける。上アーム27が
下降し,電磁石56で搬送コンベヤ20上の製品1を吸
着し,上昇し,次いで矢印b方向に前進し,下降し,電
磁石56を消磁して製品を横送りコンベヤ22上に置
く。次に,下アーム40とともに反転アーム81が上昇
し,電磁石82で製品1を下から吸着し,引き続き上昇
し,次いで,180°反転し,下降し,製品を表裏反転
した姿勢で積み重ねる。上記の動作を交互に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,搬送コンベヤ上を搬
送されてきた製品をこの搬送コンベヤの搬送方向と直角
なコンベヤ横方向に取り出し,交互にまたは順不同に表
裏を反転させて積み重ねる反転パイリング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9に示すごとき断面形状のデッキプレ
ート(いわゆるフラットデッキプレート)1を積み重ね
る(パイリングする)場合,単にそのまま積み重ねたの
では,積み重ね高さが製品高さの製品枚数倍となって著
しく高くなり,在庫スペースを大きく占め梱包容積が大
となるので,図10に示すように,交互に表裏を反転さ
せて積み重ねて,積み重ね高さを低くすることが要求さ
れている。このため,デッキプレートを冷間ロール成形
により製造するデッキプレート製造ラインにおいては,
成形設備のランアウトテーブル上を搬送されくる製品を
交互に表裏を反転させて積み重ねる反転パイリング装置
が設けられている。
【0003】この種の従来の反転パイリング装置とし
て,ランアウトテーブルの位置に,図11に示す反転装
置6を設けたものがある。この反転装置6は,製品(デ
ッキプレート)1を上下に挟む保持ローラ2,3を取り
付けた環状のフレーム4を持ち,この環状フレーム4の
外周に形成した歯車4aと噛み合う駆動歯車5を設け,
駆動歯車5により環状フレーム4を製品一本毎に180
°ずつ回転させて,製品1を一本おきに表裏を反転させ
る構成である。この反転装置6を用いた場合,図12に
示すように,成形機7で成形され,切断機8で定尺切断
され,ランアウトテーブル9で搬送された製品1は,反
転装置6により前述のごとく1本おきに反転され,引き
続き前方に搬送され,パイリング装置10で積み重ねら
れる。
【0004】また,図13に示すように,製品1を横送
りする横送りコンベヤの途中に90°より大きな角度θ
1 だけ回転可能な第1のアーム11と(180°−θ
1 )に近似した角度θ2 だけ回転可能な第2のアーム1
2とを設け,製品1を第1のアーム11で角度θ1 だけ
回転させ,角度θ2 だけ起きた姿勢で待機している第2
のアーム12側に倒して受け渡し,次いで第2のアーム
12を水平にして製品1の反転を行う反転装置13を用
いるものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記図11に示した反
転装置6を用いる方式は,反転動作を環状フレーム4内
で行うものであるから,製品積み重ねを行うために,図
12に示したようにさらに前方に搬送しなければなら
ず,ラインの全長が長くなるという問題がある。
【0006】また,図13に示した反転装置13を用い
る方式では,第1のアーム11から第2のアーム12に
製品1を受け渡す際に,製品1の転倒による第2のアー
ム12との衝突音が大きな騒音となる。また,この反転
装置13は,定尺切断した製品1を搬送するランアウト
テーブルの搬送方向と直角な横方向に送る横送りコンベ
ヤの途中に設ける必要があり,また,反転積み重ねを行
うためには反転装置13とは別に積み重ね装置を必要と
するので,設備のスペースを大きく占めるという問題も
ある。
【0007】また,上記の各反転装置6,13は,処理
速度が必ずしも速くないので,ランアウトテーブルを搬
送されてくる製品のタイムサイクルが短い場合に,これ
に追随できない場合が生じるという問題がある。
【0008】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので,騒音が少なく,反転と積み重ねとを同
じ装置で行うことができて省スペースを図ることがで
き,さらに,搬送されてくる製品のタイムサイクルが極
めて短い場合にも容易に対応できる反転パイリング装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は,搬送コンベヤ上を搬送されてきた製品をこの搬送
コンベヤの搬送方向と直角なコンベヤ横方向に取り出
し,交互にまたは順不同に表裏を反転させて積み重ねる
反転パイリング装置であって,前記搬送コンベヤの上方
においてコンベヤ横方向に移動可能かつ上下に昇降可能
な上アームと,前記上アームをコンベヤ横方向に駆動す
る横駆動機構および上下に昇降駆動する昇降駆動機構
と,前記上アームに取り付けられた,搬送コンベヤ上の
製品を吸着可能な吸着装置と,前記搬送コンベヤの下方
に配置され,搬送コンベヤの側方に設けた搬送方向と平
行な軸を中心として180°回転可能,かつ前記軸とと
もに昇降可能な反転アームと,前記反転アームを前記軸
の回りに180°回転駆動する回転駆動機構と,前記反
転アームに取り付けられた,搬送コンベヤ上の製品を吸
着可能な吸着装置とを備えるとともに,前記上アームを
搬送コンベヤの上方から下降させて吸着装置により製品
を吸着した後上昇させ,次いでコンベヤ横方向に前進さ
せた後下降させて,製品を通常姿勢で置く通常積み重ね
動作と,前記反転アームを搬送コンベヤの下方の位置か
ら上昇させ,吸着装置により製品を吸着した後180°
反転して,製品を反転姿勢で置く反転積み重ね動作とを
交互にまたは順不同に行わせるようにしたことを特徴と
する。
【0010】請求項2は,請求項1の反転パイリング装
置において,上アームにエアシリンダを設け,このエア
シリンダのピストンロッドに線状体の一端を連結すると
ともに,この線状体の先端で前記吸着装置を吊持したこ
とを特徴とする。
【0011】請求項3は,請求項1の反転パイリング装
置において,反転アームを,1つの製品の反転積み重ね
動作を終えた後,ほぼ90°程度の角度だけ回転して,
ほぼ垂直に立った状態で待機可能にしたことを特徴とす
る。なお,上記において,製品を「交互にまたは順不同
に表裏反転させて積み重ねる」とは,主として結束荷姿
が最も安定する組み合わせとするため,表表裏あるいは
裏裏表などのように,表あるいは裏が複数回続く積み重
ねの場合も含めることを指す。
【0012】
【作用】上記構成において,製品をローラーコンベヤ上
にある状態のまま積み重ねる動作(通常積み重ね動作)
は,上アームを下降させ,吸着装置により製品を吸着
し,コンベヤ横方向に移動させ,下降させ,次いで吸着
解除して行う。製品を反転させて積み重ねる動作(反転
積み重ね動作)は,反転アームを軸とともに搬送コンベ
ヤの下から上昇させて製品を吸着保持し,次いで反転ア
ームを180°回転させることで製品を反転させ,吸着
解除して行う。通常積み重ね動作時には反転アームが次
の製品を直ちに吸着できる待機状態を取り,反転積み重
ね動作時には上アームが次の製品を直ちに吸着できる待
機状態を取ることができ,短いタイムサイクルで製品が
次々送られてくる場合でも,容易に対応することができ
る。
【0013】請求項2において,吸着装置の昇降は,上
アームの昇降とエアシリンダ作動による線状態の昇降と
の並行動作により迅速に行われ,積み重ね動作のタイム
サイクルの短縮が可能となる。
【0014】請求項3において,反転アームは垂直に立
った状態,つまり,搬送コンベヤの下に直ちに入ること
ができる状態で待機できるので,次の反転積み重ね動作
を行う際のむだな時間を極力削減でき,積み重ね動作の
タイムサイクルの短縮が可能となる。
【0015】
【実施例】以下,本発明の一実施例を図1〜図8を参照
して説明する。図1は本発明一実施例の反転パイリング
装置の正面図,図2は同概略の平面図,図3は図1にお
ける左側面図である。実施例の製品は図9で示したフラ
ットデッキプレートである。図示略の成形機で成形され
た製品は切断機で所定の長さに切断され,成形設備のラ
ンアウトテーブルであるローラーコンベヤ(搬送コンベ
ヤ)20上を反転パイリング装置まで搬送されてくる。
実施例の反転パイリング装置21は,送られてきたロー
ラーコンベヤ20上の製品1をローラーコンベヤ搬送方
向(図1で紙面を直交する方向:図2で矢印a方向)と
直角なコンベヤ横方向(図1,図2で矢印b方向)の横
送りコンベヤ22上に図10に示すように交互にまたは
順不同に表裏反転させて積み重ねる装置である。また,
横送りコンベヤ22上で積み重ねられた製品は縦送りコ
ンベヤ16により縦送りされ,結束機17により結束プ
で結束された後,横方向のストレージ18に送られ,貯
蔵される。
【0016】反転パイリング装置21の装置フレーム2
3はローラーコンベヤ20の横送りコンベヤ22と反対
側に据え付けられ,この装置フレーム23にガイドによ
り案内されて上下に昇降可能な上昇降台24および下昇
降台25が設けられている。上昇降台24と下昇降台2
5とは,連結ロッド26により一定のあそびsをもって
連結されている。すなわち,上昇降台24が上昇する
と,あそびs分については上昇降台24のみが上昇し,
その後上昇降台24とともに下昇降台25が上昇する。
また,上昇降台24が下降する際には,一定距離だけ上
昇降台24とともに下昇降台25が下降し,その後,下
昇降台25は静止して上昇降台24のみがあそびsだけ
下降する。上昇降台24に横送りコンベヤ22側に水平
に延びる上アーム27がコンベヤ横方向に移動可能に設
けられている。この上アーム27は,下側の2つの支持
ローラ28,29と上側の1つの支持ローラ30とによ
りコンベヤ横方向に移動可能に支持されており,送り駆
動モータ31によりチェーン32を介して駆動されるピ
ニオン33,34によりこれとかみ合うラック35部分
を介してコンベヤ横方向に送り駆動されるようになって
いる。前記の送り駆動モータ31,チェーン32,ピニ
オン33,34,ラック35等は上アーム27をコンベ
ヤ横方向に駆動する横駆動機構を構成する。下昇降台2
5には同じく横送りコンベヤ22側に水平に延びる下ア
ーム40が支持ローラ41,42,43によりコンベヤ
横方向に移動可能に支持されている。また,下アーム4
0をコンベヤ横方向に駆動する横向きのエアシリンダ4
4が下昇降台25側に取り付けられている。
【0017】装置フレーム23の上部に昇降駆動モータ
45およびローラーコンベヤ搬送方向に延びる軸48が
設置され,この軸48は昇降駆動モータ45によりチェ
ーン46およびスプロケット47を介して回転駆動され
る。この軸48にスプロケット49が固定され,このス
プロケット49とその下方において装置フレーム23に
取り付けたスプロケット50との間にチェーン51が巻
き掛けられ,このチェーン51に前記上昇降台24が連
結されている。したがって,昇降駆動モータ45が作動
しチェーン51が周回した時,上昇降台24が昇降駆動
される。前記の昇降駆動モータ45,チェーン46,ス
プロケット47,軸48,スプロケット49,50,チ
ェーン61等は,上アーム27を上下に昇降駆動する昇
降駆動機構を構成する。
【0018】前記上アーム27はローラーコンベヤ搬送
方向の前後に2本あり,この2本の上アーム27の先端
部間はビーム54で一体に連結固定されている。符号5
5はローラーコンベヤ20上の製品1を上面から吸着す
る吸着装置で,ビーム54のローラーコンベヤ搬送方向
の前後2箇所に設けられている。各吸着装置55は,吸
着部である2つの電磁石56をホルダ57で吊持してい
る。なお,図示は省略するが,電磁石56が下降しロー
ラーコンベヤ20上の製品1に接触した時,電磁石56
の重みが作用しなくなることでその接触を検知してオン
となるタッチSWをホルダ57内に設けている。各ホル
ダ57は,それぞれビーム54上に設置したエアシリン
ダ58,59のピストンロッド58a,59aにそれぞ
れ連結したチェーン60,61に吊持されている。一方
のチェーン60はスプロケット62,63を介して2枚
のガイドブラケット66間に吊り下げられ,他方のチェ
ーン61はスプロケット64,65を介して2枚のガイ
ドブラケット67間に吊り下げられ,それぞれ下端でホ
ルダ57を吊持している。なお,スプロケット63とス
プロケット64との間には,同調用チェーン68が巻き
掛けられ,2つの吸着装置55が同調して昇降するよう
にしている。
【0019】符号70は上昇降台24,上アーム27,
下昇降台25,下アーム40等の昇降部分全体を上昇さ
せるために必要な駆動力を軽減するためのバランスウエ
イトである。このバランスウエイト70は,2つの上昇
降台24のそれぞれに2個ずつ設けられている。この2
個のバランスウエイト70はその上部で結合部材71で
結合され,この結合部材71が昇降用のチェーン51に
連結されている。また,符号72はバランサエアシリン
ダで,そのピストンロッド72aに連結したチェーン7
2bの先端を前記結合部材71に連結している。このバ
ランサエアシリンダ72は,前記のバランスウエイト7
0による釣り合いでは,上昇降台24を上昇させる駆動
力の軽減にまだ不足である場合に補助的に使用する。こ
のバランサエアシリンダ72は,昇降駆動モータ45の
負荷が一定以上大きい場合に作動するように制御するこ
ともできる。
【0020】前記下アーム40の先端部はローラーコン
ベヤ20の横送りコンベヤ22側の側方まで延び,この
先端部にローラーコンベヤ搬送方向と平行な軸80を回
転可能に取り付け,この軸80に反転アーム81を一体
に固定し,この反転アーム81に製品1を下側から吸着
する吸着装置である電磁石82を設けている。また,下
アーム40側に軸80を回転駆動する反転駆動用モータ
83を設置している。なお,図示は省略するが,上アー
ム27側の電磁石56と同様に,電磁石82が上昇しロ
ーラーコンベヤ20上の製品1に接触した時,これを検
知してオンとなるタッチSWを設けている。
【0021】次に,動作について説明する。ローラーコ
ンベヤ20上を送られてきた製品1を表裏反転させない
そのままの姿勢で横送りコンベヤ22上に積み重ねる動
作すなわち通常積み重ね動作は,製品1が搬送されてく
るタイムサイクルに特に問題がなければ,基本的には図
4(イ)のフローチャートに示すステップ(S1)〜ス
テップ(S12)の手順に従って行われる。すなわち, (S1)送られてきた製品1がローラーコンベヤ20上
の所定位置で停止する。 (S2)昇降駆動モータ45によりチェーン51が周回
して,チェーン51に連結された上昇降台24が下降
し,上昇降台24とともに上アーム27が下降する。 (S3)電磁石56がローラーコンベヤ20上の製品1
に接触すると,タッチSWがオンとなり,製品1の接触
を検知する。 (S4)前記タッチSWオンの信号により電磁石56が
励磁され,製品1を吸着する。 (S5)昇降駆動モータ45が作動しチェーン51が周
回して上昇降台24とともに上アーム27が上昇する。 (S6)送り駆動モータ31の駆動によりチェーン32
が周回してピニオン33,34が回転し,このピニオン
33,34とかみ合うラック35を介して,上アーム2
7が図1の矢印aのコンベヤ横方向に送られる(前進す
る)。 (S7)上アーム27が停止し,製品1を吊持した電磁
石56が定位置(横送りコンベヤ22上の製品積み重ね
位置の真上)に停止する。 (S8)チェーン51が周回して上アーム27が下降す
る。 (S9)電磁石56で吸着した製品1が横送りコンベヤ
22上にまたは先に置いた製品1の上に乗ると,タッチ
SWがオンとなる。 (S10)タッチSWオンの信号により電磁石56が消
磁され,製品1を離す。 (S11)チェーン51の周回により上アーム27が上
昇する。 (S12)上アーム27がピニオン33,34によりラ
ック35を介して駆動されて後退し,図1の最初の状態
に復帰する。 以上の手順により,ローラーコンベヤ20上の製品1を
そのままの姿勢で横送りコンベヤ22上に積み重ねる通
常積み重ね動作が行われる。
【0022】上記の手順は,製品の長さが長く製品が送
られてくるタイムサイクルが比較的長い場合のものであ
るが,タイムサイクルが短い場合には,図4(ロ)のフ
ローチャートに示す手順により行う。すなわち,上アー
ム27を昇降する際に,上アーム27の昇降と並行し
て,エアシリンダ58,59を作動させピストンロッド
58a,59bを出没させてチェーン60,61の昇降
(引き上げ,引き下げ)を行い,チェーン60,61で
吊り下げた電磁石56を昇降させる。こうして製品1を
支持する電磁石56の昇降時間を短縮し,短いタイムサ
イクルに対応する。図4(ロ)のフローチャートにおい
て,上アーム27の昇降動作(S2,S5,S8,S1
1等)と,チェーン60,61の昇降動作(S2’,S
5’,S8’,S11’等)とを並行して行う。ただ
し,必要に応じて,上アーム27の昇降のみで済む場合
にはチェーン60,61の昇降を省略し,またはチェー
ン60,61の昇降だけで済む場合には上アーム27の
昇降を省略してもよい。
【0023】ローラーコンベヤ20上の製品1を表裏反
転させて横送りコンベヤ22上に積み重ねる動作すなわ
ち反転積み重ね動作を行う場合は,図5のフローチャー
トに示すステップ(P1)〜ステップ(P12)の手順
により行う。すなわち, (P1)送られてきた製品1がローラーコンベヤ20上
の所定位置で停止する。 (P2)下アーム40が上昇し,下アーム40とともに
反転アーム81およびこれと一体の電磁石82が上昇す
る。この時反転アーム81および電磁石82は水平な姿
勢でローラーコンベヤ20の下方に位置している。下ア
ーム40の上昇は,昇降駆動モータ45によりチェーン
51を周回させて上昇降台24を上昇させ,この上昇降
台24に連結ロッド26を介して連結された下昇降台2
5を上昇降台24とともに上昇させることで行う。な
お,この実施例では省略したが,下昇降台25を単独で
昇降駆動するエアシリンダ等を設けて,下アーム40の
昇降動作を迅速に行わせることもできる。 (P3)下アーム40とともに反転アーム81が上昇し
て電磁石82が製品1の下面に接触すると,図示略のタ
ッチSWがこれを検知してオンとなる。 (P4)前記タッチSWオンの信号により電磁石82が
励磁され,製品1を吸着する。 (P5)下アーム40および反転アーム81が引き続き
上昇する。下アーム40の上昇は,前述の下降時と同様
に,上昇降台24とともに下昇降台25を上昇させて行
う。 (P6)反転駆動用モータ83により軸80およびこれ
と一体の反転アーム81が図1において反時計方向(矢
印c方向)に180°回転駆動される。これにより,製
品1は電磁石82の下面に表裏反転した姿勢で吸着され
た状態となる。 (P7)下アーム40および反転アーム81が下降す
る。 (P8)電磁石82で吸着した製品1が先に置いた製品
1の上に乗ると,タッチSWがオンとなる。 (P9)タッチSWオンの信号により電磁石82が消磁
され,製品1を離す。以上により,製品1が表裏反転し
た姿勢で先の製品1の上に積み重ねられる。 (P10)下アーム40および反転アーム81が初期位
置まで上昇する。 (P11)反転アーム81が時計方向(矢印d方向)に
90°弱の角度だけ回転される(この動作を半反転と呼
ぶ)。下アーム81はこのほぼ垂直に立った半反転の姿
勢で,次の製品1が上アーム27側の電磁石56でロー
ラーコンベヤ20から持ち上げられるのを待つ。 (P12)次の製品1が電磁石56でローラーコンベヤ
20から持ち上げられると,直ちに反転アーム81が図
1においてさらに時計方向(矢印d方向)に90°強の
角度だけ回転して,ローラーコンベヤ20の下方で水平
な姿勢で待機する初期状態に復帰する。
【0024】上記では,上アーム27による通常積み重
ね動作と反転アーム81による反転積み重ね動作とを個
別に説明したが,両者は一部並行して行われるので,こ
の並行して行われる一連の動作を,図6,図7,図8の
動作態様図を参照して説明する。なお,この動作態様図
は製品が送られてくるタイムサイクルが短い場合の動作
である。下記の動作(0)〜動作(4)までを図6に示
し,動作(5)〜動作(9)までを図7に示し,動作
(10)〜動作(13)までを図8に示す。 動作(0):上アーム27側の電磁石56,および反転
アーム40側の電磁石82が待機状態にある。 動作(1):製品1がローラーコンベヤ20上を送られ
てくると,上アーム27の下降およびチェーン60,6
1の下降により電磁石56が下降し,製品1を吸着す
る。 動作(2):チェーン60,61が上昇し,電磁石56
が上昇して製品1を上昇させる。 動作(3):上アーム27が水平に送り駆動され,積み
重ね位置の真上に製品1が停止する。 動作(4):上アーム27の下降およびチェーン60,
61の下降により,電磁石56が下降し,製品1を先に
置いた製品1の上に積み重ね,電磁石56を消磁して製
品1を離す。これにより,表裏反転のないローラーコン
ベヤ20上にあるままの積み重ねが行われる。 動作(5):上アーム27の上昇およびチェーン60,
61の上昇により,電磁石56が上昇する。この間,次
の製品1がローラーコンベヤ20上を送られてくる。 動作(6):上アーム27をさらに上昇させて,連結ロ
ッド26で連結された下アーム40を上昇させ,反転ア
ーム81を上昇させる。反転アーム81に設けた電磁石
82が製品1に接触すると,電磁石82を励磁して製品
1を吸着し,引き続き反転アーム81を上昇させる。 動作(7):反転アーム81を180°反転させ,電磁
石82で吸着した製品1を表裏反転させる。 動作(8):上アーム27とともに下アーム40および
反転アーム81を下げ,電磁石82が吸着した製品1を
先に置いた製品1の上に積み重ね,電磁石82を消磁す
る。これにより,表裏反転した製品積み重ねが行われ
る。 動作(9):上アーム27とともに下アーム40および
反転アーム81を若干上昇させるとともに,反転アーム
81をほぼ90°弱の角度で回転させる(半回転)。こ
の間,次の製品1がローラーコンベヤ20上を送られて
くる。 動作(10):チェーン60,61を下降させて,上ア
ーム27側の電磁石56を下降させ,製品1を吸着す
る。この間,反転アーム81側の電磁石82は待ち状態
にある。 動作(11):チェーン60,61を上昇させ,電磁石
56で吸着した製品1を持ち上げる。製品1が持ち上げ
られると,反転アーム81がローラーコンベヤ20の下
方の水平位置まで回転可能となる。 動作(12):上アーム27を横送りコンベヤ22側に
水平に送り,製品積み重ね位置の上方に位置させる。こ
れと並行して,反転アーム81をほぼ90°強の角度だ
けつまりローラーコンベヤ20の下方の水平位置までさ
らに回転させると,最初の待機状態となる。 動作(13):チェーン60,61を下降させて,上ア
ーム27側の電磁石56で吸着した製品1を先に積み重
ねた製品1の上に積み重ねる。以上の動作により,製品
が交互に表裏を反転した状態で積み重ねられる。
【0025】上記の動作において,電磁石56の昇降は
上アーム27の昇降およびチェーン60,61の昇降の
両者によって行われるので,迅速に行われ,極めて短い
タイムサイクルに対応可能となっている。また,反転ア
ーム81の動作についても,反転アーム81がほぼ垂直
に立った半反転状態で待つことができるので,製品1が
ローラーコンベヤ20から持ち上げられると,直ちに反
転アーム81を回転させてローラーコンベヤ20の下に
入れることができ,続いて送られてくる製品のタイムサ
イクルが極めて短い場合にも容易に対応可能となってい
る。
【0026】なお,本発明の反転パイリング装置は,交
互にまたは順不同に表裏を反転させて積み重ねた製品群
から,1枚ずつ取り出し表裏を同じ向きにする反転デパ
イリング装置として適用することも可能である。また,
この反転デパイリング装置は,例えば一旦パイリングさ
れた製品に何らかの加工を施す場合等にも使用すること
ができる。
【0027】また,搬送コンベヤとして実施例ではロー
ラーコンベヤが用いられているが,これに限らず,例え
ば複数に分割されたベルト式のコンベヤでもよい。要す
るに,反転アーム81が搬送コンベヤの位置でその上下
に昇降できるスペースを持つ搬送コンベヤであればよ
い。
【0028】また,上述の実施例は,反転パイリング装
置を冷間ロール成形設備のランアウトテーブル部分に設
置したものであるが,この場合に限らず,種々の設備に
おける反転パイリング装置(または反転デパイリング装
置)として適用可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば,搬送コンベヤの上方の
上アームに設けた吸着装置による取り出し動作と,搬送
コンベヤの下方の反転アームに設けた吸着装置による取
り出し動作とによって,製品の表裏を交互にまたは順不
同に反転させる積み重ねを行う構成であるから,時間的
なロスを極力削減することができ,積み重ね動作が極め
て能率的に行われる。また,吸着により製品を保持する
ので,製品の衝突音は小さく騒音が低減される。
【0030】1つの装置で製品の反転と積み重ねとを行
う構成であり,反転装置と積み重ね装置とを別に設ける
従来の方式と比べて,省スペースが図られる。また,搬
送コンベヤから製品を直接取り出して反転パイリングを
行うものであるから,従来の環状フレームを持つ反転装
置を用いる方式と異なり,製品を反転動作位置からさら
に前方に搬送する必要はなく,この点でも省スペースが
図られる。また,従来の第1および第2の2つのアーム
を持つ反転装置を用いる方式と異なり,搬送コンベヤか
ら製品を横送りする横送りコンベヤが不要であり,この
点でも省スペースが図られる。
【0031】請求項2のように,上アームについて,吸
着装置のみを線状体で昇降可能にした構成では,上アー
ムの昇降動作だけでは製品が送られてくるタイムサイク
ルに間に合わない場合に有効であり,極めて短いタイム
サイクルに対応可能となる。
【0032】請求項3のように,反転アームを半反転状
態に止めておくことにより,反転アームを搬送コンベヤ
の下方に復帰させる動作を迅速に行うことができ,タイ
ムサイクルの短縮に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す反転パイリング装置の
正面図である。
【図2】同概略の平面図である。
【図3】図1における左側面図である。
【図4】通常積み重ね動作のみを説明するフローチャー
トであり,同図(イ)はタイムサイクルが比較的長い場
合,同図(ロ)はタイムサイクルが短い場合のものであ
る。
【図5】反転積み重ね動作のみを説明するフローチャー
トである。
【図6】通常積み重ね動作と反転積み重ね動作との一連
の動作(0)〜(13)を説明する動作態様図のうちの
動作(0)〜動作(4)を示す図である。
【図7】通常積み重ね動作と反転積み重ね動作との一連
の動作(0)〜(13)を説明する動作態様図のうちの
動作(5)〜動作(9)を示す図である。
【図8】通常積み重ね動作と反転積み重ね動作との一連
の動作(0)〜(13)を説明する動作態様図のうちの
動作(10)〜動作(13)を示す図である。
【図9】実施例の反転パイリング装置で反転パイリング
を行おうとする製品の一例を示す断面図である。
【図10】図9の製品を反転して積み重ねる態様の説明
図である。
【図11】従来の反転装置の正面図である。
【図12】図11の反転装置を含むデッキプレート製造
設備の概略平面図である。
【図13】従来の他の反転装置の概略の側面図である。
【符号の説明】
1 製品 20 ローラーコンベヤ(搬送コンベヤ) 21 反転パイリング装置 22 横送りコンベヤ 24 上昇降台 25 下昇降台 26 連結ロッド 27 上アーム 28,29,30 支持ローラ 31 送り駆動モータ 32 チェーン 33,34 ピニオン(横駆動機構) 35 ラック 40 下アーム 45 昇降駆動モータ 48 軸 49,50 スプロケット 51 チェーン(昇降駆動機構) 55 吸着装置 56 電磁石 58,59 エアシリンダ 58a,59a ピストンロッド 60,61 チェーン(線状体) 80 軸 81 反転アーム 82 電磁石(吸着装置)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図13】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送コンベヤ上を搬送されてきた製品を
    この搬送コンベヤの搬送方向と直角なコンベヤ横方向に
    取り出し,交互にまたは順不同に表裏を反転させて積み
    重ねる反転パイリング装置であって,前記搬送コンベヤ
    の上方においてコンベヤ横方向に移動可能かつ上下に昇
    降可能な上アームと,前記上アームをコンベヤ横方向に
    駆動する横駆動機構および上下に昇降駆動する昇降駆動
    機構と,前記上アームに取り付けられた,搬送コンベヤ
    上の製品を吸着可能な吸着装置と,前記搬送コンベヤの
    下方に配置され,搬送コンベヤの側方に設けた搬送方向
    と平行な軸を中心として180°回転可能,かつ前記軸
    とともに昇降可能な反転アームと,前記反転アームを前
    記軸の回りに180°回転駆動する回転駆動機構と,前
    記反転アームに取り付けられた,搬送コンベヤ上の製品
    を吸着可能な吸着装置とを備えるとともに,前記上アー
    ムを搬送コンベヤの上方から下降させて吸着装置により
    製品を吸着した後上昇させ,次いでコンベヤ横方向に前
    進させた後下降させて,製品を通常姿勢で置く通常積み
    重ね動作と,前記反転アームを搬送コンベヤの下方の位
    置から上昇させ,吸着装置により製品を吸着した後18
    0°反転して,製品を反転姿勢で置く反転積み重ね動作
    とを交互にまたは順不同に行わせるようにしたことを特
    徴とする反転パイリング装置。
  2. 【請求項2】 前記上アームにエアシリンダを設け,こ
    のエアシリンダのピストンロッドに線状体の一端を連結
    するとともに,この線状体の先端で前記吸着装置を吊持
    したことを特徴とする請求項1記載の反転パイリング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記反転アームは,1つの製品の反転積
    み重ね動作を終えた後,ほぼ90°程度の角度だけ回転
    して,ほぼ垂直に立った状態で待機可能にされたことを
    特徴とする請求項1記載の反転パイリング装置。
JP16412492A 1992-05-29 1992-05-29 反転パイリング装置 Pending JPH05330659A (ja)

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Effective date: 19970617