JPH05338802A - 反転パイリング装置 - Google Patents

反転パイリング装置

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Publication number
JPH05338802A
JPH05338802A JP17755592A JP17755592A JPH05338802A JP H05338802 A JPH05338802 A JP H05338802A JP 17755592 A JP17755592 A JP 17755592A JP 17755592 A JP17755592 A JP 17755592A JP H05338802 A JPH05338802 A JP H05338802A
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JP
Japan
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arm
conveyor
reversing
upper arm
product
Prior art date
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Pending
Application number
JP17755592A
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English (en)
Inventor
Eiji Ono
栄治 小野
Koji Imazono
幸治 今園
Shigemi Nakakawaji
重己 中川路
Kaichirou Ashikita
嘉市郎 芦北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Metal Products Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Metal Products Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反転パイリング作業を能率的に行い,同時に
省エネを図る。 【構成】 上アーム27を昇降可能かつ横方向(矢印
b)に移動可能に設ける。上アーム27に電磁石56を
設ける。上アーム27を含む昇降部分全体の重量と略バ
ランスするバランスウエイト70を設ける。昇降可能な
下アーム40に軸80を設け,軸80に反転アーム81
を固定し,反転アーム81に電磁石82を設ける。軸8
0と下アーム40との間に,反転アームを含む回転部分
の全体重量と略バランスするバランススプリング91を
設ける。上アーム27側と下アーム40側とが交互に製
品1の取り出し・積み重ねを行って,能率的な反転パイ
リング作業を行う。バランスウエイト70およびバラン
ススプリング91が上アーム27の昇降動作または反転
アーム81の反転動作に要する力を軽減し,省エネが図
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,搬送コンベヤ上を搬
送されてきた製品をこの搬送コンベヤの搬送方向と直角
なコンベヤ横方向に取り出し,交互にまたは順不同に表
裏を反転させて積み重ねる反転パイリング装置に関し,
特に,当該取り出し・積み重ね作業に必要な力を軽減し
て省エネルギを図った反転パイリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に示すごとき断面形状のデッキプレ
ート(いわゆるフラットデッキプレート)1を積み重ね
る(パイリングする)場合,単にそのまま積み重ねたの
では,積み重ね高さが製品高さの製品枚数倍となって著
しく高くなり,在庫スペースを大きく占め梱包容積が大
となるので,図9に示すように,交互に表裏を反転させ
て積み重ねて,積み重ね高さを低くすることが要求され
ている。このため,デッキプレートを冷間ロール成形に
より製造するデッキプレート製造ラインにおいては,成
形設備のランアウトテーブル上を搬送されくる製品を交
互に表裏を反転させて積み重ねる反転パイリング装置が
設けられている。
【0003】この種の従来の反転パイリング装置とし
て,ランアウトテーブルの位置に,図10に示す反転装
置6を設けたものがある。この反転装置6は,製品(デ
ッキプレート)1を上下に挟む保持ローラ2,3を取り
付けた環状のフレーム4を持ち,この環状フレーム4の
外周に形成した歯車4aと噛み合う駆動歯車5を設け,
駆動歯車5により環状フレーム4を製品一本毎に180
°ずつ回転させて,製品1を一本おきに表裏を反転させ
る構成である。この反転装置6を用いた場合,図11に
示すように,成形機7で成形され,切断機8で定尺切断
され,ランアウトテーブル9で搬送された製品1は,反
転装置6により前述のごとく1本おきに反転され,引き
続き前方に搬送され,パイリング装置10で積み重ねら
れる。
【0004】また,図12に示すように,製品1を横送
りする横送りコンベヤの途中に90°より大きな角度θ
1 だけ回転可能な第1のアーム11と(180°−θ
1 )に近似した角度θ2 だけ回転可能な第2のアーム1
2とを設け,製品1を第1のアーム11で角度θ1 だけ
回転させ,角度θ2 だけ起きた姿勢で待機している第2
のアーム12側に倒して受け渡し,次いで第2のアーム
12を水平にして製品1の反転を行う反転装置13を用
いるものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記図10に示した反
転装置6を用いる方式は,反転動作を環状フレーム4内
で行うものであるから,製品積み重ねを行うために,図
11に示したようにさらに前方に搬送しなければなら
ず,ラインの全長が長くなるという問題がある。
【0006】また,図12に示した反転装置13を用い
る方式では,第1のアーム11から第2のアーム12に
製品1を受け渡す際に,製品1の転倒による第2のアー
ム12との衝突音が大きな騒音となる。また,この反転
装置13は,定尺切断した製品1を搬送するランアウト
テーブルの搬送方向と直角な横方向に送る横送りコンベ
ヤの途中に設ける必要があり,また,反転積み重ねを行
うためには反転装置13とは別に積み重ね装置を必要と
するので,設備のスペースを大きく占めるという問題も
ある。
【0007】また,上記の各反転装置6,13は,処理
速度が必ずしも速くないので,ランアウトテーブルを搬
送されてくる製品のタイムサイクルが短い場合に,これ
に追随できない場合が生じるという問題がある。
【0008】さらに,上記の各問題を解消することが望
まれるとともに,製品の取り出し・積み重ね作業に要す
るエネルギを極力節約することが望まれる。
【0009】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので,騒音が少なく,反転と積み重ねとを同
じ装置で行うことができて省スペースを図ることがで
き,さらに,搬送されてくる製品のタイムサイクルが極
めて短い場合にも容易に対応でき,さらに,消費エネル
ギを極力節約することができる反転パイリング装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1の発明は,搬送コンベヤ上を搬送されてきた製品を
この搬送コンベヤの搬送方向と直角なコンベヤ横方向に
取り出し,交互にまたは順不同に表裏を反転させて積み
重ねる反転パイリング装置であって,前記搬送コンベヤ
の上方においてコンベヤ横方向に移動可能かつ上下に昇
降可能な上アームと,前記上アームをコンベヤ横方向に
駆動する横駆動機構および上下に昇降駆動する昇降駆動
機構と,前記上アームに取り付けられた,搬送コンベヤ
上の製品を吸着可能な吸着装置と,前記搬送コンベヤの
下方に配置され,搬送コンベヤの側方に設けた搬送方向
と平行な軸を中心としてこの軸と一体に180°回転可
能,かつこの軸とともに昇降可能な反転アームと,前記
反転アームを前記軸の回りに180°回転駆動する回転
駆動機構と,前記反転アームに取り付けられた,搬送コ
ンベヤ上の製品を吸着可能な吸着装置と,前記上アーム
を含む昇降部分全体の重量と略バランスするように上ア
ームに連結されたバランスウエイトとを備えたことを特
徴とするなお,上記において,製品を「交互にまたは順
不同に表裏反転させて積み重ねる」とは,表表裏あるい
は裏裏表などのように,表あるいは裏が複数回続く積み
重ねの場合も含めていう。
【0011】請求項2の発明は,請求項1において,上
アームを含む昇降部分全体の重量と略バランスするよう
に上アームに連結されたバランスウエイト上アームの代
わりに,前記反転アームの軸に,反転アームを含む回転
部分全体の重量によるトルクと略バランスするように逆
向きのトルクを作用させるバランススプリングとを備え
たことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成において,製品をローラーコンベヤ上
にある状態のまま積み重ねる動作(通常積み重ね動作)
は,上アームを下降させ,吸着装置により製品を吸着
し,コンベヤ横方向に移動させ,下降させ,次いで吸着
解除して行う。製品を反転させて積み重ねる動作(反転
積み重ね動作)は,反転アームを軸とともに搬送コンベ
ヤの下から上昇させて製品を吸着保持し,次いで反転ア
ームを180°回転させることで製品を反転させ,吸着
解除して行う。通常積み重ね動作時には反転アームが次
の製品を直ちに吸着できる待機状態を取り,反転積み重
ね動作時には上アームが次の製品を直ちに吸着できる待
機状態を取ることができ,短いタイムサイクルで製品が
次々送られてくる場合でも,容易に対応することができ
る。
【0013】また,請求項1においては,上アームの昇
降の際に,バランスウエイトと上アームを含む昇降部分
全体の重量とが略バランスするので,上アームを昇降さ
せるのに必要な力は少なく済み,作業に要するエネルギ
が節約される。また,請求項2においては,反転アーム
の反転動作の際に,バランススプリングによるトルクと
反転アームを含む回転部分全体の重量によるトルクとが
略バランスするので,反転アームを回転させるトルクは
少なく済み,同じく作業に要するエネルギが節約され
る。
【0014】
【実施例】以下,本発明の一実施例を図1〜図9を参照
して説明する。図1は本発明一実施例の反転パイリング
装置の正面図,図2は同概略の平面図,図3は図1にお
ける左側面図である。実施例の製品は図8で示したフラ
ットデッキプレートである。図示略の成形機で成形され
た製品は切断機で所定の長さに切断され,成形設備のラ
ンアウトテーブルであるローラーコンベヤ(搬送コンベ
ヤ)20上を反転パイリング装置まで搬送されてくる。
実施例の反転パイリング装置21は,送られてきたロー
ラーコンベヤ20上の製品1をローラーコンベヤ搬送方
向(図1で紙面を直交する方向:図2で矢印a方向)と
直角なコンベヤ横方向(図1,図2で矢印b方向)の横
送りコンベヤ22上に図9に示すように交互にまたは順
不同に表裏反転させて積み重ねる装置である。また,横
送りコンベヤ22上で積み重ねられた製品は縦送りコン
ベヤ16により縦送りされ,結束機17により結束プで
結束された後,横方向のストレージ18に送られ,貯蔵
される。
【0015】反転パイリング装置21の装置フレーム2
3はローラーコンベヤ20の横送りコンベヤ22と反対
側に据え付けられ,この装置フレーム23にガイドによ
り案内されて上下に昇降可能な上昇降台24および下昇
降台25が設けられている。上昇降台24と下昇降台2
5とは,連結ロッド26により一定のあそびsをもって
連結されている。すなわち,上昇降台24が上昇する
と,あそびs分については上昇降台24のみが上昇し,
その後上昇降台24とともに下昇降台25が上昇する。
また,上昇降台24が下降する際には,一定距離だけ上
昇降台24とともに下昇降台25が下降し,その後,下
昇降台25は静止して上昇降台24のみがあそびsだけ
下降する。上昇降台24に横送りコンベヤ22側に水平
に延びる上アーム27がコンベヤ横方向に移動可能に設
けられている。この上アーム27は,下側の2つの支持
ローラ28,29と上側の1つの支持ローラ30とによ
りコンベヤ横方向に移動可能に支持されており,送り駆
動モータ31によりチェーン32を介して駆動されるピ
ニオン33,34によりこれとかみ合うラック35部分
を介してコンベヤ横方向に送り駆動されるようになって
いる。前記の送り駆動モータ31,チェーン32,ピニ
オン33,34,ラック35等は上アーム27をコンベ
ヤ横方向に駆動する横駆動機構を構成する。下昇降台2
5には同じく横送りコンベヤ22側に水平に延びる下ア
ーム40が支持ローラ41,42,43によりコンベヤ
横方向に移動可能に支持されている。また,下アーム4
0をコンベヤ横方向に駆動する横向きのエアシリンダ4
4が下昇降台25側に取り付けられている。
【0016】装置フレーム23の上部に昇降駆動モータ
45およびローラーコンベヤ搬送方向に延びる軸48が
設置され,この軸48は昇降駆動モータ45によりチェ
ーン46およびスプロケット47を介して回転駆動され
る。この軸48にスプロケット49が固定され,このス
プロケット49とその下方において装置フレーム23に
取り付けたスプロケット50との間にチェーン51が巻
き掛けられ,このチェーン51に前記上昇降台24が連
結されている。したがって,昇降駆動モータ45が作動
しチェーン51が周回した時,上昇降台24が昇降駆動
される。前記の昇降駆動モータ45,チェーン46,ス
プロケット47,軸48,スプロケット49,50,チ
ェーン61等は,上アーム27を上下に昇降駆動する昇
降駆動機構を構成する。
【0017】前記上アーム27はローラーコンベヤ搬送
方向の前後に2本あり,この2本の上アーム27の先端
部間はビーム54で一体に連結固定されている。符号5
5はローラーコンベヤ20上の製品1を上面から吸着す
る吸着装置で,ビーム54のローラーコンベヤ搬送方向
の前後2箇所に設けられている。各吸着装置55は,吸
着部である2つの電磁石56をホルダ57で吊持してい
る。なお,図示は省略するが,電磁石56が下降しロー
ラーコンベヤ20上の製品1に接触した時,電磁石56
の重みが作用しなくなることでその接触を検知してオン
となるタッチスイッチ(タッチSW)をホルダ57内に
設けている。各ホルダ57は,それぞれビーム54上に
設置したエアシリンダ58,59のピストンロッド58
a,59aにそれぞれ連結したチェーン60,61に吊
持されている。一方のチェーン60はスプロケット6
2,63を介して2枚のガイドブラケット66間に吊り
下げられ,他方のチェーン61はスプロケット64,6
5を介して2枚のガイドブラケット67間に吊り下げら
れ,それぞれ下端でホルダ57を吊持している。なお,
スプロケット63とスプロケット64との間には,同調
用チェーン68が巻き掛けられ,2つの吸着装置55が
同調して昇降するようにしている。
【0018】符号70は上昇降台24,上アーム27,
下昇降台25,下アーム40等の昇降部分全体を上昇さ
せるために必要な駆動力を軽減するためのバランスウエ
イトである。このバランスウエイト70は,2つの上昇
降台24のそれぞれに2個ずつ設けられている。この2
個のバランスウエイト70はその上部で結合部材71で
結合され,この結合部材71が昇降用のチェーン51に
連結されている。また,符号72はバランサエアシリン
ダで,そのピストンロッド72aに連結したチェーン7
2bの先端を前記結合部材71に連結している。このバ
ランサエアシリンダ72は,前記のバランスウエイト7
0による釣り合いでは,上昇降台24を上昇させる駆動
力の軽減にまだ不足である場合に補助的に使用する。こ
のバランサエアシリンダ72は,昇降駆動モータ45の
負荷が一定以上大きい場合に作動するように制御するこ
ともできる。
【0019】前記下アーム40の先端部はローラーコン
ベヤ20の横送りコンベヤ22側の側方まで延び,この
先端部にローラーコンベヤ搬送方向と平行な軸80を回
転可能に取り付け,この軸80に反転アーム81を一体
に固定し,この反転アーム81に製品1を下側から吸着
する吸着装置である電磁石82を設けている。また,下
アーム40側に軸80を回転駆動する反転駆動用モータ
83を設置している。なお,図示は省略するが,上アー
ム27側の電磁石56と同様に,電磁石82が上昇しロ
ーラーコンベヤ20上の製品1に接触した時,これを検
知してオンとなるタッチスイッチ(タッチSW)を設け
ている。
【0020】また,図4にも示すように,反転アーム8
1を固定した軸80と下アーム40との間に,引っ張り
ばねであるバランススプリング91が連結されている。
このバランススプリング91の両端は,軸80の反転ア
ーム81とは反対側の位置と下アーム40の軸80の真
下位置とにそれぞれ取り付けられており,反転アーム8
1が左右いずれに反転した状態にあっても,反転アーム
81,電磁石82等の軸80と一体に回転する回転部分
全体の重量によるトルクと略バランスする逆向きのトル
クを軸80に作用させるようになっている。また,実施
例では,図5に示すように軸80の真下で軸80と平行
なダンパ座用梁材92がローラーコンベヤ20の搬送方
向前後の2つの下アーム40間に連結固定され,このダ
ンパ座用梁材92のコンベヤ横方向両側にそれぞれダン
パ93が垂直に設けられ,反転アーム81が左右いずれ
に反転した時も,停止時の衝撃を緩和するようになって
いる。符号93aはダンパ93の出没する緩衝可動部で
ある。なお,電磁石82はガイドポスト94および緩衝
用のばね95を介して反転アーム81に取り付けられて
いる。
【0021】次に,動作について説明する。ローラーコ
ンベヤ20上を送られてきた製品1を表裏反転させない
そのままの姿勢で横送りコンベヤ22上に積み重ねる動
作すなわち通常積み重ね動作は,製品1が搬送されてく
るタイムサイクルに特に問題がなければ,基本的には図
6(イ)のフローチャートに示すステップ(S1)〜ス
テップ(S12)の手順に従って行われる。すなわち, (S1)送られてきた製品1がローラーコンベヤ20上
の所定位置で停止する。 (S2)昇降駆動モータ45によりチェーン51が周回
して,チェーン51に連結された上昇降台24が下降
し,上昇降台24とともに上アーム27が下降する。 (S3)電磁石56がローラーコンベヤ20上の製品1
に接触すると,タッチSWがオンとなり,製品1の接触
を検知する。 (S4)前記タッチSWオンの信号により電磁石56が
励磁され,製品1を吸着する。 (S5)昇降駆動モータ45が作動しチェーン51が周
回して上昇降台24とともに上アーム27が上昇する。 (S6)送り駆動モータ31の駆動によりチェーン32
が周回してピニオン33,34が回転し,このピニオン
33,34とかみ合うラック35を介して,上アーム2
7が図1の矢印aのコンベヤ横方向に送られる(前進す
る)。 (S7)上アーム27が停止し,製品1を吊持した電磁
石56が定位置(横送りコンベヤ22上の製品積み重ね
位置の真上)に停止する。 (S8)チェーン51が周回して上アーム27が下降す
る。 (S9)電磁石56で吸着した製品1が横送りコンベヤ
22上にまたは先に置いた製品1の上に乗ると,タッチ
SWがオンとなる。 (S10)タッチSWオンの信号により電磁石56が消
磁され,製品1を離す。 (S11)チェーン51の周回により上アーム27が上
昇する。 (S12)上アーム27がピニオン33,34によりラ
ック35を介して駆動されて後退し,図1の最初の状態
に復帰する。 以上の手順により,ローラーコンベヤ20上の製品1を
そのままの姿勢で横送りコンベヤ22上に積み重ねる通
常積み重ね動作が行われる。
【0022】上記の手順は,製品の長さが長く製品が送
られてくるタイムサイクルが比較的長い場合のものであ
るが,タイムサイクルが短い場合には,図6(ロ)のフ
ローチャートに示す手順により行う。すなわち,上アー
ム27を昇降する際に,上アーム27の昇降と並行し
て,エアシリンダ58,59を作動させピストンロッド
58a,59bを出没させてチェーン60,61の昇降
(引き上げ,引き下げ)を行い,チェーン60,61で
吊り下げた電磁石56を昇降させる。こうして製品1を
支持する電磁石56の昇降時間を短縮し,短いタイムサ
イクルに対応する。図6(ロ)のフローチャートにおい
て,上アーム27の昇降動作(S2,S5,S8,S1
1等)と,チェーン60,61の昇降動作(S2’,S
5’,S8’,S11’等)とを並行して行う。ただ
し,必要に応じて,上アーム27の昇降のみで済む場合
にはチェーン60,61の昇降を省略し,またはチェー
ン60,61の昇降だけで済む場合には上アーム27の
昇降を省略してもよい。
【0023】ローラーコンベヤ20上の製品1を表裏反
転させて横送りコンベヤ22上に積み重ねる動作すなわ
ち反転積み重ね動作を行う場合は,図7のフローチャー
トに示すステップ(P1)〜ステップ(P12)の手順
により行う。すなわち, (P1)送られてきた製品1がローラーコンベヤ20上
の所定位置で停止する。 (P2)下アーム40が上昇し,下アーム40とともに
反転アーム81およびこれと一体の電磁石82が上昇す
る。この時反転アーム81および電磁石82は水平な姿
勢でローラーコンベヤ20の下方に位置している。下ア
ーム40の上昇は,昇降駆動モータ45によりチェーン
51を周回させて上昇降台24を上昇させ,この上昇降
台24に連結ロッド26を介して連結された下昇降台2
5を上昇降台24とともに上昇させることで行う。な
お,この実施例では省略したが,下昇降台25を単独で
昇降駆動するエアシリンダ等を設けて,下アーム40の
昇降動作を迅速に行わせることもできる。 (P3)下アーム40とともに反転アーム81が上昇し
て電磁石82が製品1の下面に接触すると,図示略のタ
ッチSWがこれを検知してオンとなる。 (P4)前記タッチSWオンの信号により電磁石82が
励磁され,製品1を吸着する。 (P5)下アーム40および反転アーム81が引き続き
上昇する。下アーム40の上昇は,前述の下降時と同様
に,上昇降台24とともに下昇降台25を上昇させて行
う。 (P6)反転駆動用モータ83により軸80およびこれ
と一体の反転アーム81が図1において反時計方向(矢
印c方向)に180°回転駆動される。これにより,製
品1は電磁石82の下面に表裏反転した姿勢で吸着され
た状態となる。 (P7)下アーム40および反転アーム81が下降す
る。 (P8)電磁石82で吸着した製品1が先に置いた製品
1の上に乗ると,タッチSWがオンとなる。 (P9)タッチSWオンの信号により電磁石82が消磁
され,製品1を離す。以上により,製品1が表裏反転し
た姿勢で先の製品1の上に積み重ねられる。 (P10)下アーム40および反転アーム81が初期位
置まで上昇する。 (P11)反転アーム81が時計方向(矢印d方向)に
90°弱の角度だけ回転される(この動作を半反転と呼
ぶ)。下アーム81はこのほぼ垂直に立った半反転の姿
勢で,次の製品1が上アーム27側の電磁石56でロー
ラーコンベヤ20から持ち上げられるのを待つ。 (P12)次の製品1が電磁石56でローラーコンベヤ
20から持ち上げられると,直ちに反転アーム81が図
1においてさらに時計方向(矢印d方向)に90°強の
角度だけ回転して,ローラーコンベヤ20の下方で水平
な姿勢で待機する初期状態に復帰する。
【0024】上記では,上アーム27による通常積み重
ね動作と反転アーム81による反転積み重ね動作とを個
別に説明したが,タイムサイクルを短縮するために両者
は一部並行して行われる。
【0025】上述の動作中の上アーム27の昇降動作に
おいて,上アーム27の昇降の際には,バランスウエイ
ト70と上アーム27を含む昇降部分全体の重量とが略
バランスするので,上アーム27を昇降させるのに必要
な力は少なく済み,昇降駆動モータ45の消費電力が節
約される。また,反転アーム81の反転動作の際には,
バランススプリング91によるトルクと,反転アーム8
1を含む回転部分全体の重量によるトルクとが略バラン
スするので,反転アーム81を回転させるトルクは少な
く済み,反転駆動用モータ83の消費電力が節約され
る。
【0026】なお,本発明の反転パイリング装置は,交
互にまたは順不同に表裏を反転させて積み重ねた製品群
から,1枚ずつ取り出し表裏を同じ向きにする反転デパ
イリング装置として適用することも可能である。また,
この反転デパイリング装置は,例えば一旦パイリングさ
れた製品に何らかの加工を施す場合等にも使用すること
ができる。
【0027】また,搬送コンベヤとして実施例ではロー
ラーコンベヤが用いられているが,これに限らず,例え
ば複数に分割されたベルト式のコンベヤでもよい。要す
るに,反転アーム81が搬送コンベヤの位置でその上下
に昇降できるスペースを持つ搬送コンベヤであればよ
い。
【0028】また,上述の実施例は,反転パイリング装
置を冷間ロール成形設備のランアウトテーブル部分に設
置したものであるが,この場合に限らず,種々の設備に
おける反転パイリング装置(または反転デパイリング装
置)として適用可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば,搬送コンベヤの上方の
上アームに設けた吸着装置による取り出し動作と,搬送
コンベヤの下方の反転アームに設けた吸着装置による取
り出し動作とによって,製品の表裏を交互にまたは順不
同に反転させる積み重ねを行う構成であるから,時間的
なロスを極力削減することができ,積み重ね動作が極め
て能率的に行われる。また,吸着により製品を保持する
ので,製品の衝突音は小さく騒音が低減される。
【0030】1つの装置で製品の反転と積み重ねとを行
う構成であり,反転装置と積み重ね装置とを別に設ける
従来の方式と比べて,省スペースが図られる。また,搬
送コンベヤから製品を直接取り出して反転パイリングを
行うものであるから,従来の環状フレームを持つ反転装
置を用いる方式と異なり,製品を反転動作位置からさら
に前方に搬送する必要はなく,この点でも省スペースが
図られる。また,従来の第1および第2の2つのアーム
を持つ反転装置を用いる方式と異なり,搬送コンベヤか
ら製品を横送りする横送りコンベヤが不要であり,この
点でも省スペースが図られる。
【0031】請求項1によれば,上アームの昇降動作の
際にバランスウエイトが上アームを含む昇降部分全体の
重量による負荷を軽減するので,上アームを昇降させる
のに必要な力は少なく済む。また,請求項2によれば,
反転アームの反転動作の際に,バランススプリングが反
転アームを含む回転部分全体の重量による負荷を軽減す
るので,反転アームを回転させるトルクは少なく済む。
これにより,反転パイリング装置における省エネルギが
効果的に実現される。
【0032】請求項3によれば,1つのバランススプリ
ングによる極めて簡単な機構で,左右いずれの反転位置
にある反転アームに対してもその負荷を軽減させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す反転パイリング装置の
正面図である。
【図2】同概略の平面図である。
【図3】図1における左側面図である。
【図4】バランススプリング部分を示すもので,図3に
おける要部のA−A矢視図である。
【図5】図3における要部のB−B矢視図である。
【図6】通常積み重ね動作のみを説明するフローチャー
トであり,同図(イ)はタイムサイクルが比較的長い場
合,同図(ロ)はタイムサイクルが短い場合のものであ
る。
【図7】反転積み重ね動作のみを説明するフローチャー
トである。
【図8】実施例の反転パイリング装置で反転パイリング
を行おうとする製品の一例を示す断面図である。
【図9】図9の製品を反転して積み重ねる態様の説明図
である。
【図10】従来の反転装置の正面図である。
【図11】図11の反転装置を含むデッキプレート製造
設備の概略平面図である。
【図12】従来の他の反転装置の概略の側面図である。
【符号の説明】
1 製品 20 ローラーコンベヤ(搬送コンベヤ) 21 反転パイリング装置 22 横送りコンベヤ 24 上昇降台 25 下昇降台 26 連結ロッド 27 上アーム 28,29,30 支持ローラ 31 送り駆動モータ 32 チェーン 33,34 ピニオン(横駆動機構) 35 ラック 40 下アーム 45 昇降駆動モータ 48 軸 49,50 スプロケット 51 チェーン(昇降駆動機構) 55 吸着装置 56 電磁石 58,59 エアシリンダ 58a,59a ピストンロッド 60,61 チェーン(線状体) 70 バランスウエイト 72 バランサエアシリンダ 80 軸 81 反転アーム 82 電磁石(吸着装置) 91 バランススプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送コンベヤ上を搬送されてきた製品を
    この搬送コンベヤの搬送方向と直角なコンベヤ横方向に
    取り出し,交互にまたは順不同に表裏を反転させて積み
    重ねる反転パイリング装置であって,前記搬送コンベヤ
    の上方においてコンベヤ横方向に移動可能かつ上下に昇
    降可能な上アームと,前記上アームをコンベヤ横方向に
    駆動する横駆動機構および上下に昇降駆動する昇降駆動
    機構と,前記上アームに取り付けられた,搬送コンベヤ
    上の製品を吸着可能な吸着装置と,前記搬送コンベヤの
    下方に配置され,搬送コンベヤの側方に設けた搬送方向
    と平行な軸を中心としてこの軸と一体に180°回転可
    能,かつこの軸とともに昇降可能な反転アームと,前記
    反転アームを前記軸の回りに180°回転駆動する回転
    駆動機構と,前記反転アームに取り付けられた,搬送コ
    ンベヤ上の製品を吸着可能な吸着装置と,前記上アーム
    を含む昇降部分全体の重量と略バランスするように上ア
    ームに連結されたバランスウエイトとを備えたことを特
    徴とする反転パイリング装置。
  2. 【請求項2】 搬送コンベヤ上を搬送されてきた製品を
    この搬送コンベヤの搬送方向と直角なコンベヤ横方向に
    取り出し,交互にまたは順不同に表裏を反転させて積み
    重ねる反転パイリング装置であって,前記搬送コンベヤ
    の上方においてコンベヤ横方向に移動可能かつ上下に昇
    降可能な上アームと,前記上アームをコンベヤ横方向に
    駆動する横駆動機構および上下に昇降駆動する昇降駆動
    機構と,前記上アームに取り付けられた,搬送コンベヤ
    上の製品を吸着可能な吸着装置と,前記搬送コンベヤの
    下方に配置され,搬送コンベヤの側方に設けた搬送方向
    と平行な軸を中心としてこの軸と一体に180°回転可
    能,かつこの軸とともに昇降可能な反転アームと,前記
    反転アームを前記軸の回りに180°回転駆動する回転
    駆動機構と,前記反転アームに取り付けられた,搬送コ
    ンベヤ上の製品を吸着可能な吸着装置と,前記反転アー
    ムの軸に,反転アームを含む回転部分全体の重量による
    トルクと略バランスするように逆向きのトルクを作用さ
    せるバランススプリングとを備えたことを特徴とする反
    転パイリング装置。
  3. 【請求項3】 前記バランススプリングは,一端が前記
    軸の反転アームとは反対側の位置に,他端が下アームの
    軸の真下位置にそれぞれ連結されたことを特徴とする請
    求項2記載の反転パイリング装置。
JP17755592A 1992-06-11 1992-06-11 反転パイリング装置 Pending JPH05338802A (ja)

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