JPH05317137A - 伸縮移動観覧席における椅子の起伏機構 - Google Patents

伸縮移動観覧席における椅子の起伏機構

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JPH05317137A
JPH05317137A JP14895992A JP14895992A JPH05317137A JP H05317137 A JPH05317137 A JP H05317137A JP 14895992 A JP14895992 A JP 14895992A JP 14895992 A JP14895992 A JP 14895992A JP H05317137 A JPH05317137 A JP H05317137A
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chair
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drive shaft
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JP14895992A
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Susumu Nakajima
進 中島
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座席体の支脚を起伏動作する伸縮移動観覧席
における椅子の起伏装置において、駆動シャフトのねじ
れに伴う支脚相互間に生じる時間的遅延を解消して、椅
子の起伏動作を同一化するものである。 【構成】 支脚11の起伏装置9を、駆動シャフト22
と直角方向伝達機構26を介して直行方向に延び、か
つ、ウォーム28を有した主動軸29と、これと直交す
る方向で回動自在に支承され、かつ、前記ウォーム28
と噛合して回転を減速するウォームギャ30及び支脚1
1の下端とを夫々軸着した従動軸10とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、体育館等において、一時
的に観覧席を付設する場合に用いる伸縮移動観覧席にお
ける椅子の起伏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体育館等において、館内を多目的
に使用するために不使用時には、側壁の一隅に収縮状態
で収容され、使用時に、伸張して階段状の観覧席を構成
する伸縮移動観覧席における椅子の起伏装置は、例えば
実開昭63−95856号公報及び実開昭63−910
43号公報等により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記した従来
公知の椅子の起伏装置によれば、多数の椅子を備えた横
方向に長尺な単位観覧席を支持する複数の支脚を起伏動
作させる為、単位観覧席内に、横方向に延びてモータな
どの回転作動体により駆動される回転駆動軸を設け、こ
の回転駆動軸の回転をカム機構又は起伏リンク機構を介
して各支脚に伝達して各支脚を同期的に起伏動作させる
構成、即ち回転駆動軸の回転により、カム機構又は起伏
リンク機構をほゞ1:1の関係で駆動して複数の支脚を
起伏する構成であるので、回転駆動軸に大きな負荷が加
わり回転作動体から離れた位置で捩じれが生じ、この捩
じれにより支脚相互間で起伏動作に時間的遅延が生じる
という不都合を有し、また、回転駆動軸として太径のも
のを使用するので、全体の重量が重くなり、さらに、カ
ム機構及び起伏リンク機構が大型化すると共に、荷重が
加わった場合でも椅子の起立状態を安定状態に保持する
ための保持手段を必要とする等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本願は上記した不
都合を解消するため、単位観覧席を構成する椅子を備え
た座席体の支脚を駆動シャフトの回転により起伏動作す
る伸縮移動観覧席における椅子の起伏装置において、該
起伏装置を、駆動シャフトと直角方向伝達機構を介して
直行方向に延び、かつ、ウォームを有した主動軸と、こ
れと直交する方向で回動自在に支承され、かつ、前記ウ
ォームと噛合して回転を減速するウォームギャ及び複数
の支脚の下端を夫々軸着した従動軸とから構成したこと
を特徴とする伸縮移動観覧席における椅子の起伏機構を
提供するものであり、上記において、直角方向伝達機構
を、傘歯車機構により構成し、また、好ましくはウォー
ムとウォームギャとの回転比をほゞ28:1に減速す
る。
【0005】
【作用】しかして、伸縮移動観覧席を、階段状に伸長し
た状態で、椅子を起立する場合には、駆動シャフトを正
回転する。すると、その回転は直角方向伝達機構を介し
て主動軸に伝達され、その回転は、ほゞ1/28の減速
比のもとで従動軸に伝達され、それによって支脚はほゞ
90°回転して伏倒状態から起立状態に作動し、この状
態で駆動シャフトの駆動が停止する。また、この状態で
椅子に加わる荷重は、ウォームとウォームギャとの歯合
によって受け止められる。次に、椅子の起立状態から、
椅子を伏倒する場合には、駆動シャフトを逆回転する。
すると、その回転は、ほゞ1/20の減速比のもとで従
動軸に伝達され、それによって従動軸はほゞ90°回転
して支脚は起立状態から伏倒状態に復元し、この状態で
駆動シャフトの駆動が停止する。従って、この状態で伸
縮移動観覧席は、垂直棚状に収縮される。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本願実施例を詳述する
と、図1は単位観覧席を前後方向に伸長した状態におけ
る伸縮移動観覧席の側面図を示しており、1A,1B,
1C及び1Dは順次段違い状に高さを異にして階段状に
伸長したり、垂直棚状に収縮したりできるように相互に
連動連結した単位観覧席を示している。
【0007】即ち、前記単位観覧席1A,1B,1C及
び1Dは、夫々脚体2と、これらの上部に取り付けられ
た水平なデッキ3と、座跳ね上げ式の座席部を備え、前
記デッキ3上に起伏可能に設置された椅子4とから構成
され、その各脚体2は、夫々小径な走行ローラ5を下部
に有した左右一対の脚台6と、これら脚台6の後方位置
から上方に立設された左右一対の支柱7と、この左右一
対の支柱7の上端部寄り位置の途中位置から前方に向け
水平に突出された左右支持梁8とから構成され、この左
右支持梁8上にデッキ3が水平に取り付けられている。
【0008】また、上記各段の単位観覧席1A,1B,
1C及び1Dの脚体2は、その上下高さが後段のものか
ら前段のものに行くに従って順次段階的に低くなるよう
に構成されていると共に、左右幅(左右一対の脚台6の
相互間隔)が後段のものから前段のものに行くに従って
順次段階的に低くなるように構成され、最下段の単位観
覧席1Aを電動、または作業員による手動等により前
進、後退させることにより各単位観覧席は相互に連動し
て階段状に伸長したり垂直棚状に収縮したりできるよう
構成されている。
【0009】このように構成された伸縮移動観覧席の各
段の単位観覧席1A,1B,1C及び1Dに設置した前
記椅子4は、図2で示すように横一列に多数隣接する状
態で配置され、各段のデッキ3の上面後方寄りには後述
する起伏装置9と、その従動軸10に連結支持されて上
方に延びる複数の支脚11・・・・とが配設されてい
る。前記各支脚11・・・・の上端には、取付金具12
を介して座席体13を構成する角筒状の連結用貫杆14
が椅子4の配列方向に沿って横架され、この貫杆14に
その長手方向に一定の間隔をもって多数の支柱15・・
・・の下端が固着されている。この支柱15・・・・の
上端には、肘掛16が垂直回動可能に取り付けられてい
ると共に、前記支柱15・・・・の相互間には、椅子4
を構成する背凭17と起伏自在の座部18とが取り付け
てある。
【0010】前記起伏装置9は、デッキ3の上面後方寄
り位置に設けた動力部収納筐体19内に納められている
と共に、支脚11がスリット20を介して外方に導出さ
れており、さらに、動力部収納筐体19内には、動力ユ
ニット21と、この動力ユニット21により回転駆動さ
れる駆動シャフト22と、軸を相互に連結する連結具2
3が収納されている。
【0011】前記起伏装置9は、図4,図5で示すよう
に、駆動シャフト22に傘歯車24,25から成る直角
方向伝達機構26を介して直角方向に連結すると共に、
前記動力部収納筐体19内に軸受片27,27により回
動自在に支承されたウォーム28を有した主動軸29
と、前記動力ユニット21に設けた左右一対の軸受板3
0a,30aに回動自在に支承されて左右方向に延び、
前記ウォーム28に噛合する扇型状のウォームギャ30
を軸着した前記従動軸10とから成り、前記従動軸10
に、前記座席体13より下方に延びる支脚11の下端部
が一体に取り付けてある。本例においてウォーム28と
ウォームギャ30との回転比を1/20以上好ましくは
1/28に減速してある。
【0012】しかして、伸縮移動観覧席を、図1に示す
ように階段状に伸長した状態では、椅子4は、図3の仮
想線で示す伏倒状態にあり、この伏倒状態から、椅子4
を起立する場合には、動力ユニット21により駆動シャ
フト22を正方向に回転する。すると、その回転は、直
角方向伝達機構(26)を介して主動軸(29)に伝達
され、その回転はほゞ1/28の減速比のもとで従動軸
10に伝達され、それによって支脚11はほゞ90°回
転して伏倒状態から起立状態に作動し、この状態で動力
ユニット21の駆動が停止される。また、この状態で椅
子4に加わる荷重は、ウォーム28とウォームギャ30
との噛合によって受け止められる。
【0013】次に、椅子4の起立状態を示している図3
実線の状態から、椅子4を伏倒する場合には、駆動シャ
フト22を逆方向に回転する。すると、その回転は、直
角方向伝達機構(26)を介して主動軸(29)に伝達
され、その回転はほゞ1/28の減速比のもとで従動軸
10に伝達され、それによって従動軸10はほゞ90°
回転して支脚11は起立状態から伏倒状態に復元し、こ
の状態で動力ユニット21の駆動が停止される。従っ
て、この状態で伸縮移動観覧席は、垂直棚状に収縮され
る。
【0014】
【発明の効果】以上のように本願によれば、ウォームと
ウォームギャとの噛合により駆動シャフトの回転を減速
して従動軸に伝達する構成であるので、駆動シャフトに
ねじれの生ずる恐れがなく、椅子の起伏動作を同一化す
ることができ、しかも、従来のカム機構及びリンク機構
に比し構成が簡単で装置の小型化及び軽量化ができ、ま
た、ウォームとウォームギャとの噛合による構成である
ので、使用状態で椅子に加わる荷重に対してロック機能
が働いて椅子の安定状態が得られる等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を省略した伸長状態における伸縮移動観覧
席の側面図
【図2】一部を省略した単位観覧席の正面図
【図3】一部を省略した椅子の側面図
【図4】要部の縦断面図
【図5】要部の他の縦断面図
【符号の説明】
1 単位観覧席 4 椅子 9 起伏装置 10 従動軸 11 支脚 13 座席体 22 駆動シャフト 24,25 傘歯車 26 直角方向伝達機構 28 ウォーム 29 主動軸 30 ウォームギャ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位観覧席を構成する椅子を備えた座席
    体の支脚を駆動シャフトの回転により起伏動作する伸縮
    移動観覧席における椅子の起伏装置において、該起伏装
    置を、駆動シャフトと直角方向伝達機構を介して直行方
    向に延び、かつ、ウォームを有した主動軸と、これと直
    交する方向で回動自在に支承され、かつ、前記ウォーム
    と噛合して回転を減速するウォームギャ及び支脚の下端
    を夫々軸着した従動軸とから構成したことを特徴とする
    伸縮移動観覧席における椅子の起伏機構。
  2. 【請求項2】 直角方向伝達機構を、傘歯車機構により
    構成した請求項1記載の伸縮移動観覧席における椅子の
    起伏装置。
  3. 【請求項3】 ウォームとウォームギャとの回転比をほ
    ゞ28:1に減速して成る請求項1または2記載の伸縮
    移動観覧席における椅子の起伏装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5819475A (en) * 1995-09-29 1998-10-13 Kabushiki Kaisha Kotobuki Turning up and down apparatus for telescopic tiered spectator's seats
JP2013083109A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Kotobuki Seating Co Ltd 収納式観覧席
CN112540349A (zh) * 2020-11-16 2021-03-23 西安应用光学研究所 一种光电、雷达探测装置的倒伏机构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112540349B (zh) * 2020-11-16 2024-05-28 西安应用光学研究所 一种光电、雷达探测装置的倒伏机构

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