JP2751060B2 - 移動観覧席の座席起立装置 - Google Patents

移動観覧席の座席起立装置

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JP2751060B2 JP63290030A JP29003088A JP2751060B2 JP 2751060 B2 JP2751060 B2 JP 2751060B2 JP 63290030 A JP63290030 A JP 63290030A JP 29003088 A JP29003088 A JP 29003088A JP 2751060 B2 JP2751060 B2 JP 2751060B2
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    • A47C1/00Chairs adapted for special purposes
    • A47C1/12Theatre, auditorium, or similar chairs
    • A47C1/126Theatre, auditorium, or similar chairs stowable in floor or wall
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04HBUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
    • E04H3/00Buildings or groups of buildings for public or similar purposes; Institutions, e.g. infirmaries or prisons
    • E04H3/10Buildings or groups of buildings for public or similar purposes; Institutions, e.g. infirmaries or prisons for meetings, entertainments, or sports
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、多目的ホール等で使用される移動観覧席の
座席起立装置に関する。
〔従来の技術〕
体育館やホール等の床面を多目的に利用するための移
動観覧席きは、公知である。
これを略示すると、例えば第5図及び第6図に示すよ
うに、上面に折畳み式の座席(a)を、また、下面に車
輪(h)を備える高さの異なる複数の段床(b)が、階
段状に並べて配設されている。最前の段床(b)に先端
を固着した下部ワイヤ(c)の基端部は、ドラム(d)
に巻回されている。もう1本の上部ワイヤ(e)の基端
部は、ドラム(d)に巻回され、同じく先端は各段床
(b)の下面及び後面に取付けた固定滑車(f)(g)
に順次掛け渡した後、最前の段床(b′)に固着されて
いる。
なお、座席(a)の座シート、背当及びひじ掛けは、
下端を段床(b)に枢着した支杆(j)に折り畳み可能
に枢着されている。
不使用時は、座席(a)の各部を折り畳むとともに、
支杆(j)を前方に倒して、偏平な水平状態としてか
ら、下部ワイヤ(c)を、駆動手段(図示略)により回
転させられるドラム(d)に巻取ることにより、第6図
で示すように、各段床(b)を後位の段床(b)の下側
に、順次入れ子式に収納することができる。
また、上部ワイヤ(e)を巻取ると、第5図に示すよ
うに、各段床(b)は前方へ階段式に展開され、これに
伴い、各座席(a)は、座席起立装置によって自動的に
起立する。
このように展開する段床の前方への移動動作と連動さ
せて、折り畳まれて平伏していた座席を、自動的に起立
させるようにした座席起立装置としては、座席と段床
を、リンク及びカムで連結したものが知られている。
また、座席(a)を枢する支杆(j)を枢軸(i)を
モータの出力軸と連結し、このモータを一方的に回転さ
せることによって座席を起立させ、またモータを逆転す
ることにより座席を平伏させるようにしたものもある。
しかし、上述した従来の移動観覧席のうち、前者は、
機構が複雑である上に、組立、調整に手間が掛かり、コ
スト高となるという問題点がある。
後者のモータにより枢軸を回動させるものは、各段床
毎にモータを配設してあるため、段床を往復動させて展
開あるいは収納する毎に、配線コードを巻取ったりある
いは繰り出したりしなければならず配線コードの処理の
ために両倒な機構が必要となる。
また、座席数が増大するにつれて、モータが増すた
め、必然的にコスト高となる。
本出願人は、上述のような問題点を解決した移動観覧
席の座席起立装置につき、特許出願(特願昭62-212692
号)している。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記特許出願に係る装置は、段床のその上段の段床の
下方に向かって後退するとき、座席を支持する回動支杆
を起立状態でロックしていたロックレバーの上端部が、
上段の段床の前端面から下面にかけて漸次当接する(よ
り具体的にはロックレバーの上端部に設けたローラが転
動する)ことにより、ロックレバーが傾倒させられて、
回動支杆のロック状態が解除され、ロックレバーは、そ
の上端部が上段の段床の下面に当接している間中、傾倒
させられた状態を維持するようになっている。
したがって、ロックレバーの上端部が当接する上段の
段床の下面は、前後方向に平滑な面でなければならな
い。
しかし、各段床の下面は、強度の向上等のため、外周
部を枠材で囲まれ、かつその内側に多数の補強杆が架設
されているので、ロックレバーの上端部を、上段の段床
の下面における前後方向に連続した平滑な面に当接させ
るとすると、前後方向の枠材の下面か、又は前後方向の
補強杆の下面に当接するように配設しなければならな
い。
ところが、このようにロックレバーの配置を、上段の
段床の枠材や補強杆の位置に合わせることは、他の部材
や装置の配置等の関係、又は精度上の関係から、困難な
ことが多い。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもの
で、ロックレバーの配置を、上段の段床の枠材や補強杆
等の位置に合わせる必要がなく、どのような位置におい
ても取付け可能にすることにより、移動観覧座席全体の
レイアウト設計を容易とした移動観覧席の座席起立装置
を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明においては、高さの
異なる複数の段床上に設けられた座席を、各段床がその
上段の段床より前方に進出したときは、起立状態に保持
し、かつ各段床がその上段の段床の下方に後退したとき
は、倒伏させて上段の段床の下方に収容するようにした
移動観覧席起立装置であって、各段床に固着されたフレ
ームと、段床がその上段の段床の下方に後退するとき
に、上段の段床の前端に当接して倒伏させられるように
して、前記フレームに起倒自在に設けられ、かつ先端部
で座席を支承する回動支杆と、一端が前記回動支杆に、
また他端が上段の段床にそれぞれ連係され、段床がその
上段の段床に対して前進するとき、前記回動支杆を起立
させる起立手段と、前記フレームに枢着され、かつ下端
が前記回動支杆と一体的に設けられた係止部材に係合す
ることにより、回動支杆の倒伏を阻止するロック位置
と、下端が前記係止部材の回動軌跡から外れたロック解
除位置とに移動可能で、常時ロック位置に向けて付勢さ
れ、段床が後退するとき、上端部が上段の段床の前端面
及び前端部下面に当接して、ロック解除位置まで回動さ
せられるようにしたロックレバーと、前記フレームに枢
着され、かつ先端が前記ロックレバーに当接して、ロッ
クレバーをロック解除位置において拘束しうる係止位置
と、先端がロックレバーの回動軌跡から外れた係止解除
位置とに移動可能で、常時係止位置に向けて付勢され、
回動支杆が起立したとき、係止部材により係止解除位置
まで回動させられるようにした係止レバーとを備えるこ
とを特徴としている。
〔作用〕
段床がその上段の段床の下方に向かって後退すると、
ロックレバーの上端部が上段の段床の前端面及び前端部
下面に当接して、ロック解除位置まで回動させられる。
その後、回動支杆の上部が上段の段床の前端に当接す
ると、回動支杆は、座席とともに前方に倒伏させられ
る。このとき、ロックレバーはロック解除位置に維持さ
れているので、回動支杆の倒伏がロックレバーにより妨
げられることはない。
回動支杆が起立状態からわずかに傾倒すると、それま
で係止部材により係止解除位置に保持されていた係止レ
バーは、係止位置に復帰回動させられる。
すると、ロックレバーは、係止レバーによりロック位
置方向への回動が阻止されるので、ロックレバーの上端
部が、上段の段床の前端部を通過して、空間部分に差し
掛っても、ロックレバーはロック位置に復帰することな
く、ロック解除位置に維持される。
段床が、その上段の段床の直下まで後退すると、座席
起立装置及び座席を上段の段床の下方に収容される。
この状態から、段床がその上段の段床に対して相対的
に前進させられると、回動支杆及び座席は、起立手段に
より、起立させられる。
回動支杆が完全に起立する直前に、係止レバーは係止
部材により押動されて、係止位置から係止解除位置まで
回動させられる。
すると、ロックレバーがロック位置に向かって復帰回
動させられ、回動支杆が完全に起立したとき、ロックレ
バーの下端が係止部材に係合して、それ以降、回動支杆
の倒伏は阻止される。
〔実施例〕
以下、第1図ないし第4図に基いて本発明の一実施例
を説明する。
(A)(B)(C)は、水平をなし下部の車輪(図示
略)でフロア(図示略)に移動自在となっている段床
で、順次前位のものほど低くなるようにして、前後に並
置されている。なお、図示は省略したが段床(A)の上
方及び段床(C)の下方にも、同様に所要数の段床が配
設され、全体として多段の移動観覧席の床部が構成され
ている。
各段床(A)(B)(C)は、矩形枠状の枠材(1)
内に前後方向を向く複数の補強杆(2)を右右方向に適
宜の間隔で架設したものの上面に床板(3)を貼設した
ものよりなっている。
後端をドラムに巻回したワイヤの先端を、最前列の段
床に止着し、かつこのワイヤを、駆動手段により正逆回
転されるドラムに巻取ったり、直線状に伸ばしたりする
ことにより、階段状の各段床(A)(B)(C)を、順
次後位の段床の下側に入れ子式に収納したり、あるいは
階段状に展開するようになっている。
このような移動観覧席の段床の移動機構については、
従来例として、第5図及び第6図においてすでに説明し
たので、詳細な説明は省略する。
段床(B)(C)の床面後部には、本発明に係る座席
起立装置(4)が、左右1組取付けられている。
(5)はフレームで、底板(5a)の両側縁に側壁(5b)
(5b)を連設した正面視状断面をなし、各段床(A)
(B)(C)の上面の後部寄りに、それぞれ固着されて
いる。これら側壁(5b)(5b)を、軸(6)が、また底
板(5e)に固着した正面視状段面のブラケット(5c)
を、軸(7)が貫通している。
(8)は、溝鏡からなる回転支杆で、その下端部は、
前方の前記軸(6)に枢着されている。回動支杆(8)
の下端部には、後方に向かって、遊端部が先細となった
係止部材(8a)が突設されている。
回動支杆(8)の上端には、座席の取付部、すなわち
側面形がL字形の取付金具(9)が固着され、この取付
金具(9)には、左右方向を向く横杆(11)が取付けら
れている。
この横杆(11)には、左右方向に等間隔をもって、3
本以上の複数本の支杆(12)の下端が固着され、隣接す
る支杆(12)間には、ばね等により常時折り畳み傾向を
付与した座シート(13)、座当(14)及びひじ掛け(1
5)からなる座席(10)が配設されている。
(16)は左右1対をなす回動支杆(8)の付勢手段、
すなわち捩りコイルばねで、回動支杆(8)の両側にお
ける軸(6)にそれぞれ嵌挿され、その内側の脚片(16
a)は、回動支杆(8)の中間部を貫通する水平なピン
(17)に、また外側の脚片(16b)は、フレーム(5)
の両側壁(5b)より内方に向かって突設したブラケット
(18)の下縁にそれぞれ係止されている。
このように、回動支杆(8)及び座席(10)は、起立
する方向に常時付勢されており、座席(10)が前方に倒
伏する際には、自重により急激に倒れることなく、捩り
コイルばね(16)の付勢力に抗して、ゆっくりと倒れ、
転倒時の衝撃が緩和されるようになっている。
各ブラケット(18)には、前上方を向くストッパ(1
9)が突設されており、回動支杆(8)が完全に起立し
たとき、ピン(17)の各端部がこのストッパ(19)の先
端に当接して回動支杆(8)は停止するようになってい
る。
(20)は、横杆(11)の両端近傍の後面及び必要に応
じてその中間の適宜の個所の後面に、上述と同様の取付
金具(9)を介して固着された平面視コ字状のブラケッ
トで、このブラケット(20)には、ローラ(22)が左右
方向の軸(21)をもって枢支されている。
このローラ(22)は、各段床(A)(B)(C)が第
1図に示すように展開している状態から、下段の段床
(C)又は(B)がその上段の段床(B)または(A)
の下方に向かって後退するとき、上段の段床(B)又は
(A)の前端面(a)に当接した後、前端面(a)から
前部の枠材(1)の下面(b)及び補強杆(2)の下面
(c)(又は側部の枠材(1)の下面)に沿って転動
し、そのとき回動支杆(8)を前方に倒伏させる作用を
する(第4図及び第2図参照)。
そのため、ローラ(22)及びブラケット(20)は、上
段の段床(B)又は(A)の補強杆(2)の左右方向の
位置に整合するように、横杆(11)に取付けなければな
らないので、この実施例においては、その取付け位置の
調整を容易にするため、その取付金具(9)を、回動支
杆(8)の取付金具(9)と別体としてある。
次、座席(10)が起立状態にあるとき、回動支杆
(8)の前方への回動を防止するロック機構について説
明する。
(23)はロックレバーで、前面が開口する断面コ字形
をなし、その中間部は、前記軸(7)に枢着され、上端
部には、ローラ(24)が左右方向の軸(25)をもって枢
着されている。
ロックレバー(23)は、第1図に示すように、その下
端が、回動支杆(8)と一体の係止部材(8a)の先端部
に係合することにより、回動支杆(8)の倒伏回動を阻
止するロック位置と、第2図及び第4図に示すように、
下端が係止部材(8a)の先端の回動軌跡から後方に外れ
たロック解除位置とに回動可能であり、かつ適宜のばね
(26)により、ロック位置に向かって、すなわち第1図
における時計方向に向かって常時付勢されている。
また、ロックレバー(23)は、各段床(B)又は
(C)が後退するとき、上端部のローラ(24)が上段の
段床(A)又は(B)の前端部(a)に当接し、かつそ
の前端面(a)から前部の枠材(1)の下面(b)に沿
って転動する間に、前方に向かって傾倒され、ロック解
除位置に移動させられるようになっている。
ロックレバー(23)の下端面は、係止部材(8a)から
離れる方向、すなわち後方に向かって、回動中心である
軸(7)からの半径が漸次増大するカム面(23a)とし
てあり、これによって、ロックレバー(23)がロック位
置より時計方向に回動すればするほど、このカム面(23
a)が係止部材(8a)に深く係合し、起立状態になる回
動支杆(8)及び座席(10)が妄りに前後にがたつかな
いようにしている。
ロックレバー(23)の下方には、係止レバー(27)が
設けられている。
係止レバー(27)は、その前端部がブラケット(5c)
に軸(28)をもって枢着され、かつ第2図及び第4図に
示すように、後端部がロックレバー(23)の下端部に当
接して、ロックレバー(23)をロック解除位置に拘束
し、そのロック位置方向への回動を阻止する係止位置
と、後端部がロックレバー(23)の下端部の回動軌跡か
ら下方に外れた係止解除位置とに回動可能であり、適宜
の捩りコイルばね(29)により、係止位置に向かって、
すなわち第1図における反時計方向に向かって常時付勢
されている。
また、係止レバー(27)は、回動支杆(8)が完全に
起立する直前に、係止部材(8a)の先端により押し下げ
られて、停止解除位置に移動させられるようになってい
る。
(30)は、上段の段床(A)(B)に対してその下段
の段床(B)(C)が前進するときの動作に連動して、
回動支杆(8)を起立させる起立手段で、中間部で軸
(31)をもって互いに枢着された2個の関節アーム(3
2)(33)を備えている。
前方の関節アーム(32)の前端部は、回動支杆(8)
におけるピン(17)に枢着され、また関節アーム(32)
の中間部は、回動支杆(8)が倒伏させられる途中で、
回動支杆(8)の一側損に突設されたピン(34)に当接
して、それ以後は関節アーム(32)が回動支杆(8)に
対して適宜の傾斜角度を維持したまま、回動支杆(8)
と一体となって回動するようになっている。
後方の関節アーム(33)の後端部は、上前方を向く板
状のフック(35)が固着されており、このフック(35)
は、段床(B)(C)がその上段の段床(A)(B)に
対して前進するとき、上段の段床(A)(B)の下面要
所に固着された下後方を向くL字状の係止片(36)に係
合し、それによって両関節アーム(33)(32)を後方に
引っ張り、回動支杆(8)を引き起こすようになってい
る。
(37)は、フレーム(5)の後端上部に設けられた上
向きコ字状をなすブラケット(38)に左右方向の軸(3
9)をもって枢支され、関節アーム(33)の後部を前後
方向に移動自在に受支する受けローラである。
次に、この実施例の全体の作用について説明する。
第1図に示すように、各段床(A)(B)(C)が階
段状に展開しているときは、回動支杆(8)及び座席
(10)は起立し、ピン(17)はストッパ(19)に当接
し、係止部材(8a)の先端部はロック位置に位置してい
るロックレバー(23)の下端のカム面(23a)に当接し
て、回動支杆(8)の倒伏は阻止され、また係止レバー
(27)は、係止部材(8a)の先端部により、係止解除位
置まで押し下げられている。
この状態から、段床(B)が段床(A)の下方に向か
って後退するにつれて、まずフック(35)と係止片(3
6)との係合が外れて、フック(35)は段床(B)とと
もに後退し、次いで段床(A)の前端面(a)にローラ
(24)が当接し、かつローラ(24)が段床(A)の前端
面(a)から前部の枠材(1)の下面(b)に沿って転
動する間に、ロックレバー(23)は、ばね(26)の付勢
力に抗して、ロック解除位置まで傾倒させられる。
次に、段床(A)の前端面(a)にローラ(22)が当
接し、かつローラ(22)が段床(A)の前端面(a)か
ら前部の枠材(1)の下面(b)及び補強杆(2)の下
面(c)に沿って転動する間に、回動支杆(8)及び座
席(10)は、捩りコイルばね(16)の付勢力に抗して、
前方に倒伏させられる。このとき、ロックレバー(23)
はロック解除位置に維持されているので、回動支杆
(8)の倒伏がロックレバー(23)により妨げられるこ
とはない。
第4図に示すように、回動支杆(8)が起立状態から
わずかに前傾すると、それまで係止部材(8a)により係
止解除位置に保持されていた係止レバー(27)は、捩り
コイルばね(29)の付勢力により、係止位置まで復帰回
動させられる。
その後、ローラ(24)が段床(A)の前部の枠材
(1)の下面(a)を通過して、枠材(1)と補強杆
(2)との間に形成される下部空間に差し掛ると、ロッ
クレバー(23)は第4図における時計方向に若干回動す
るが、ロックレバー(23)の下端部が係止位置にある係
止レバー(27)の後端に当接することにより、ロックレ
バー(23)のそれ以上のロック位置方向への回動が阻止
され、ロックレバー(23)は、それ以後このロック解除
位置のまま維持される。
この状態で、第2図に示すように、段床(B)が段床
(A)の直下の位置まで後退すると、段床(B)上の座
席(10)は折り畳まれて倒伏させられた状態で、段床
(B)と段床(A)との間の空間内に収容される。
段床(C)が段床(B)の直下の位置まで後退すると
きも、上述したのと同様の作動で、段床(C)上の座席
(10)は、第2図に示すように、折り畳まれて倒伏させ
られた状態で、段床(C)と段床(B)との間の空間内
に収容される。
第2図に示す状態から、段床(C)が前進させられる
と、まずフック(35)が上段の段床(B)の下面の係止
片(36)に係合して、両関節アーム(33)(32)が相対
的に後方に引っ張られることにより、回動支杆(8)及
び座席(10)は徐々に起立させられる。
その途中で、ローラ(24)は上段の段床(B)におけ
る前部の枠材(1)の下面(b)に添って転動した後、
段床(B)の前端を通過するが、このとき係止レバー
(27)は係止位置に維持されたままであるので、段床
(B)の前端通過後も,ロックレバー(23)は解除位置
のまま維持される。
回動支杆(8)が完全に起立する直前に、係止部材
(8a)の先端部が係止レバー(27)に当接し、係止レバ
ー(27)は係止部材(8a)により係止解除位置まで押し
下げられる。
すると、ロックレバー(23)は、ばね(26)の付勢力
により、ロック位置に向かって復帰回動させられ、回動
支杆(8)が完全に起立し、かつピン(17)がストッパ
(19)に当接して停止させられたときには、ロックレバ
ー(23)の下端のカム面(23a)が係止部材(8a)の先
端部に係合して、それ以後、回動支杆(8)の倒伏は阻
止される。
しかも、回動支杆(8)が後傾すればするほど、ロッ
クレバー(23)のカム面(23a)は係止部材(8a)に深
く係合するのて、この係合とピン(17)とストッパ(1
9)との係合により、回動支杆(8)の前後方向のがた
つきは防止される。
段床(B)が段床(A)に対して前進するときも、上
述と同様の作動で、段床(B)上の座席(10)は、第1
図に示すように起立させられる。
〔発明の効果〕
本発明によると、ロックレバーの配置を、上段の段床
の枠材や補強杆等の配置に合わせて定める必要がなく、
どのような位置においても取付け可能であるので、移動
観覧席全体のレイアウト設計が容易であり、楽に製作で
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例を適用した移動観覧席の起立
状態を一部切欠して示す縦断側面図、 第2図は、第1図の移動観覧席の収納状態を一部切欠し
て示す拡大縦断側面図、 第3図は、第2図のX−X線より見た拡大平面図、 第4図は、座席の傾動途中の状態を示す要部の拡大縦断
側面図、 第5図は、従来の移動観覧席の移動機構を示す概略側面
図、 第6図は、同じく収納状態を示す概略側面図である。 (A)(B)(C)段床、(1)枠材 (2)補強杆、(3)段床 (a)前端面、(b)(c)下面 (4)座席起立装置、(5)フレーム (5a)底板、(5b)側壁 (5c)ブラケット、(6)(7)軸 (8)回動支杆、(8a)係止部材 (9)取付金具、(10)座席 (11)横杆、(12)支杆 (13)席シート、(14)背当 (15)ひじ掛け、(16)捩りコイルばね(付勢手段) (16a)(16b)脚片、(17)ピン (18)ブラケット、(19)ストッパ (20)ブラケット、(21)軸 (22)ローラ、(23)ロックレバー (23a)カム面、(24)ローラ (25)軸、(26)ばね(付勢手段) (27)係止レバー、(28)軸 (29)捩りコイルばね(付勢手段) (30)起立手段、(31)軸 (32)(33)関節アーム、(34)ピン (35)フック、(36)係止片 (37)受けローラ、(38)ブラケット (39)軸

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高さの異なる複数の段床上に設けられた座
    席を、各段床がその上段の段床より前方に進出したとき
    は、起立状態に保持し、かつ各段床がその上段の段床の
    下方に後退したときは、倒伏させて上段の段床の下方に
    収容するようにした移動観覧席の起立装置であって、 各段床に固着されたフレームと、 段床がその上段の段床の下方に後退するときに、上段の
    段床の前端に当接して倒伏させられるようにして、前記
    フレームに起倒自在に設けられ、かつ先端部で座席を支
    承する回動支杆と、 一端が前記回動支杆に、また他端が上段の段床にそれぞ
    れ連係され、段床がその上段の段床の対して前進すると
    き、前記回動支杆を起立させる起立手段と、 前記フレームに枢着され、かつ下端が前記回動支杆と一
    体的に設けられた係止部材に係合することにより、回動
    支杆の倒伏を阻止するロック位置と、下端が前記係止部
    材の回動軌跡から外れたロック解除位置とに移動可能
    で、常時ロック位置に向けて付勢され、段床が後退する
    とき、上端部が上段の段床の前端面及び前端部下面に当
    接して、ロック解除位置まで回動させられるようにした
    ロックレバーと、 前記フレームに枢着され、かつ先端が前記ロックレバー
    に当接して、ロックレバーをロック解除位置において拘
    束しうる係止位置と、先端がロックレバーの回動軌跡か
    ら外れた係止解除位置とに移動可能で、常時係止位置に
    向けて付勢され、回動支杆が起立したとき、係止部材に
    より係止解除位置まで回動させられるようにした係止レ
    バー とを備えることを特徴とする移動観覧席の座席起立装
    置。
  2. 【請求項2】ロックレバーの下端面が、係止部材から離
    れる方向に向かって、回動中心からの半径が漸次増大す
    るカム面となっている請求項(1)記載の移動観覧席の
    座席起立装置。
  3. 【請求項3】起立手段が、中間部で互いに枢着された2
    個の関節アームを備え、一方の関節アームが回動支杆に
    連結されるとともに、回動支杆が倒伏させられる途中
    で、一方の関節アームの中間部が回動支杆に突設された
    ストッパに係合して回動が阻止されるようになってお
    り、かつ他方の関節アームの先端部に、上段の段床の下
    面に設けられ係止片に係合しうるフックが設けられてい
    る請求項(1)又は(2)記載の移動観覧席の座席起立
    装置。
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DE1989609890 DE68909890T2 (de) 1988-11-18 1989-02-23 Vorrichtung zum Aufrichten der Sitze in jeder Reihe eines ausziehbaren Sitzsystems.

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