JPH0531582B2 - - Google Patents

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JPH0531582B2
JPH0531582B2 JP60063346A JP6334685A JPH0531582B2 JP H0531582 B2 JPH0531582 B2 JP H0531582B2 JP 60063346 A JP60063346 A JP 60063346A JP 6334685 A JP6334685 A JP 6334685A JP H0531582 B2 JPH0531582 B2 JP H0531582B2
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JP
Japan
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latex
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JP60063346A
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JPS61223010A (ja
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Yoshiaki Yonekawa
Yorinobu Ikeda
Satoki Inoe
Nobuo Sakurai
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はカルボキシ変性共重合体ラテツクスお
よびその製造方法に関し、さらに詳しくは濃縮に
よる高濃度化が容易で、かつ得られた高濃度ラテ
ツクスは適度な粘度特性を有し、優れた品質特性
を付与するラテツクスおよびその製造方法に関す
る。 〔従来の技術〕 カルボキシ変性共重合体ラテツクス(以下単に
ラテツクスと略称する)はカーペツト裏打ち用組
成物および汎用の接着剤組成物の配合組成物の接
着性を高めるために使用されているが、これらの
配合組成物は近年の省資源、省エネルギーの面か
ら乾燥効率の向上および加工速度アツプによる生
産性向上、輸送コストの低減が要求され、その要
求に対応する方法として配合組成物の高固形分化
が必要となつた。 配合組成物を高固形分化する方法としては従来
から 1 高濃度ラテツクスを使用することでラテツク
スからの水成分を減らす、 2 配合組成で充填剤量を増加することで高固形
分化する、 3 配合組成物中の分散剤量を増加して分散性を
高めることで高固形分化する、 が一般的である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 高濃度ラテツクスは濃縮工程での粘度上昇を抑
えるため一般に大粒子径のラテツクスである。従
つて高濃度ラテツクスを用いた配合組成物は流動
特性で適当なチキソトロピツク性を付与すること
ができず、そのため優れた機械的強度が得られな
い。また大粒子径ラテツクスは根本的に製造面で
安定性を欠き、重合後ラテツクス中の凝固物が多
く、そのため品質低下の原因となる。 また充填剤、分散剤を増量する方法は接着強度
の低下、耐水強度の低下など致命的欠陥がある。
さらに配合物の粘度安定性も悪く、作業性にも問
題があつた。 一方工業的には高固形分化に関しては高濃度ラ
テツクスを用いる方法は他の方法に比べ優れてい
る。しかるに高濃度ラテツクスを使用すれば上記
の如き欠点があるため、これを解決せんとして大
粒子径ラテツクスと小粒子径ラテツクスを混合す
る方法が知られているが、上記のような2種類の
ラテツクスの製造および混合設備が必要となり、
生産の面で大きな支障となる。それに混合するラ
テツクス間の相溶性がよくないと貯蔵安定性が悪
く、そのため分離が起こり、これらのラテツクス
を使用した各種製品の品質を低下させることにな
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは生産性、貯蔵安定性にすぐれ、か
つ接着性能、適当な粘性等の優れた物性を有する
高濃度化のできるラテツクスについて研究した結
果、混合することなしに大粒子径と小粒子径の2
つの粒子径分布をもつラテツクスを得ることがで
き本発明を完成した。 すなわち本発明は共役ジエン系単量体30〜60重
量%、エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.3〜
10重量%およびそれらと共重合可能な他の単量体
30〜69.7重量%からなる共重合体ラテツクスであ
つて、電子顕微鏡による測定でその粒子径分布が
粒子径500〜1800Åの小粒子群(a)と、粒子径2000
〜4500Åの大粒子群(b)の2群分布からなり、全粒
子の平均粒子径が1800〜3500Åであり、かつ(a)+
(b)量が全粒子の少なくとも80重量%で、(a)と(b)の
粒子数の比が15〜45:85〜55であり、BM粘度が
全固形分濃度60重量%、室温の条件で300cp以下
である、全固形分濃度58重量%以上のカルボキシ
変性共重合体ラテツクスおよび重合開始剤および
全単量体100重量部に対して、1重量部以下のノ
ニオン系乳化剤を溶解した水溶液中に、共役ジエ
ン系単量体30〜60重量%、エチレン系不飽和カル
ボン酸単量体0.3〜10重量%およびこれらと共重
合可能な他の単量体30〜69.7重量%からなる単量
体の0〜50重量%を加えて重合を開始させ、引続
き残りの単量体を連続的および/または回分的に
加えて重合を進行させ、全単量体の仕込量が60〜
90重量%に達したときに、全単量体100重量部に
対して0.1〜1.5重量部のノニオン系乳化剤を加え
重合を実質的に完結させ、得られた共重合体ラテ
ツクスを濃縮することにより、電子顕微鏡による
測定でその粒子径分布が粒子径500〜1800Åの小
粒子群(a)と、粒子径2000〜4500Åの大粒子群(b)の
2群分布からなり、全粒子の平均粒子径が1800〜
3500Åであり、かつ(a)+(b)量が全粒子の少なくと
も80重量%で、(a)と(b)の粒子数の比が15〜45:85
〜55であり、BM粘度が全固形分濃度60重量%、
室温の条件で300cp以下である、全固形分濃度58
重量%以上のカルボキシ変性共重合体ラテツクス
の製造方法を提供するものである。 本発明に用いられる共役ジエン系単量体として
は、例えば1,3−ブタジエン、イソプレン、2
−メチル−1,3−ブタジエンおよび2−クロル
−1,3−ブタジエン等が挙げられ、30〜60重量
%、好ましくは35〜55重量%である。30重量%未
満では重合時の安定性が劣り、また加工物の風合
が硬くなる。60重量%を超えるとラテツクスの粘
度が高くなり、高濃度化が困難になり、さらに加
工物の風合が軟かくなりすぎ、接着強度が弱くな
る。 エチレン系不飽和カルボン酸としては、例えば
イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、アクリル
酸、メタアクリル酸等がある。0.3〜10重量%、
好ましくは1.0〜3.0重量%で用いられる。 0.3重量%未満では、ラテツクス重合時の安定
性が悪くなる。さらに、ラテツクス自体の化学的
安定性、機械的安定性が劣る。10重量%を超える
と、ラテツクスをアルカリ側にしたとき粒子の膨
潤により粘度上昇があり、目的とする高濃度のラ
テツクスが得られない。エチレン系不飽和カルボ
ン酸の重合での好ましい使用方法は最初に反応器
へ仕込み、連続的および/または回分的に添加す
る単量体に含ませない方がよい。 その他これら単量体と共重合可能な単量体とし
て次のものが例示される、エチレン系不飽和カル
ボン酸アルキルエステルとしては、例えばメチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、2エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート等があるが2種以上
の併用も差支えない。本発明で(メタ)アクリレ
ートとはアクリレートとメタクリレートの両者を
意味する。 共重合可能なその他の単量体としてはスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等
の芳香族ビニル単量体、その他としてアクリロニ
トリルなどがある。 用いられる量としては30〜69.7重量%である。
30重量%未満では、濃縮後のラテツクス粘度が高
く、実用上問題となる。 本発明に用いる重合開始剤としては例えば、過
硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモ
ニウム等の過硫酸塩系開始剤、キユメンハイドロ
パーオキサイド、イソプロピルベンゼンハイドロ
パーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキ
サイド、ベンゾイルパーオキサイド等の有機過酸
化物、過酸化水素などである。特に過硫酸塩系開
始剤を用いた重合は重合中の反応物の安定性に優
れているので好ましい。 使用量としては、全単量体に対して好ましくは
0.5〜8.0重量%、特に好ましくは、2.0〜5.0重量
%である。 尚反応を促進させるために例えば硫酸第一鉄、
グルコース、ホルムアルデヒド、ナトリウムスル
ホキシレート、Lアスコルビン酸、亜硫酸水素ナ
トリウム等の少なくとも1種の還元剤および/ま
たはエチレンジアミン四酢酸ナトリウム等のキレ
ート剤を使用することができる。 乳化剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ジフエニ
ル エーテルジスルホン酸ナトリウム等のアニオ
ン系乳化剤が好適に用いられる。その他ノニオン
系乳化剤が本発明の効果に支障のない範囲で併用
することができる。尚これら乳化剤は重合開始時
および重合途中で新たに新粒子を発生させるため
に用いる。使用量としては重合開始時は全単量体
100重量部に対し1重量部未満で、好ましくは
0.01〜0.5重量部である。1重量部を超えると平
均粒子径が小さくなりラテツクスの粘度が上昇す
るので濃縮できなくなる。 重合途中に添加される乳化剤量は全単量体100
重量部に対し0.1〜1.5重量部で好ましくは、0.3〜
1.0重量部である。0.1重量部未満では、新粒子を
作ることが困難となるのでその結果、得られたラ
テツクスは粒子径分布が高粒子径にかたより、そ
れに平均粒子径が大きくなり、本発明の目的とす
る粒子径のラテツクスが得られない。 1.5重量部を超えると新粒子の発生が多くなり
得られたラテツクスの粒子径分布は小粒子が主体
となつて本発明の目的とする粒子径ラテツクスが
得られない。 本発明のラテツクスの平均粒子径および粒径分
布は次の方法により調整することができる、重
合時の乳化剤量、種類の選択により大粒子径側の
粒子径を調整し一方重合途中で添加される乳化
剤量、種類の選択により小粒子径側の粒子径の調
整が可能である。具体的には乳化剤量が多いと
粒子が小さくなる。は乳化剤量が多いと粒子が
小さくなるので乳化剤の使用量で粒子径分布、お
よび平均粒子径を目的の範囲内に調整できる。 更に重合途中に添加する乳化剤の添加時期も粒
子径分布に大きく影響する。ノニオン系乳化剤の
添加時期は全単量体に対してその仕込量が60〜90
重量%、好ましくは65〜85重量%に達した時に添
加される。ノニオン系乳化剤が添加される時点で
の重合系内の単量体の重合転化率は好ましくは、
70%以上更に好ましくは70〜90%の状態にある。 単量体仕込量が60重量%未満での乳化剤の添加
は新粒子の数の発生が多くなり、得られる共重合
体ラテツクスの平均粒子径は小さくなる。 このように乳化剤の使用量、途中添加の時期等
を適宜選択することによつて小粒子群(a)と大粒子
群(b)の2群の粒子径分布をつくることが本発明の
特徴である。小粒子群(a)の粒子径は500〜1800Å、
大粒子群(b)の粒子径は2000〜4500Åであり、平均
粒子径は1800〜3500Åである。また小粒子群(a)と
大粒子群(b)の合計量は全粒子の少なくとも80重量
%であることが必要である。この中で小粒子群(a)
の粒子数と大粒子群(b)の粒子数の比は15〜45:85
〜55の範囲が好ましい(第1図参照)。これによ
つてラテツクスの粘度が低く、ラテツクスの安定
性が優れているので凝固物の発生が少なく、従つ
てラテツクスの高濃度化のための濃縮工程での濃
縮操作がやりやすく、濃縮の生産性を向上するた
めの条件に対応できる。さらに得られたラテツク
スを工業製品に使用されたとき、ラテツクス添加
による期待効果を1段と向上させることが可能で
ある。 平均粒子径が1800Å未満ではラテツクスの濃縮
時のラテツクス粘度が上昇し、濃縮操作性が著し
く低下したり、またラテツクスの濃度を高くする
ことができない。 平均粒子径が3500Åをこえると重合系内の反応
物およびラテツクスの濃縮時でのラテツクスの安
定性が悪くなり、凝固物の発生の原因となる。 また全粒子中の小粒子群(a)と大粒子群(b)の合計
量が80重量%未満であり、かつ(a)と(b)の粒子数の
比が15〜45:85〜55をはずれると目的とする低粘
度のラテツクスが得られず、また凝固物の発生を
惹起する。 単量体混合物の添加方法は一部または全量を反
応系へ連続的および/または回分的に行われる。
添加する単量体あるいは単量体混合物の添加に要
する時間は、好ましくは30分以上、さらに好まし
くは60分以上である。 重合反応には一般に知られている分子量調節剤
が使用できる。例えばt−ドデシルメルカプタ
ン、n−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメ
ルカプタン等のメルカプタン類、各種テルペン
類、クロロホルムおよび四塩化炭素などが挙げら
れる。これらは1種または2種以上で使用するこ
とができる。 その他の重合薬品として電解質物質を使用する
ことができる。例えば塩化カリウム、塩化ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、
リン酸ナトリウム、リン酸カリウム等が挙げら
れ、これらはラテツクスの粒子を肥大させる効果
がある。 共重合完了後ラテツクスを濃縮するには特に限
定された方法はないが、一般に知られている濃縮
する方法が採用される。例えば大気中でラテツク
スを加熱する方法、減圧下で蒸留する方法などが
ある。濃縮の生産性を高めるためには高温条件お
よびラテツクスの低粘度が求められるが、本発明
の製造方法により得られるラテツクスは十分その
条件に合致し得るものである。 濃縮により得られたラテツクスは全固形分濃度
が58重量%以上であることを要する。58重量%未
満ではラテツクスの貯蔵、運搬において多量を取
扱うことになり、不経済であるばかりでなく、ラ
テツクスの各種の用途に利用されたとき、例えば
塗工組成物の用途等で塗工組成物の固形分の高濃
度化に制限をうけ、その結果塗工操作のスピード
アツプ化と妨げ、さらに乾燥効率を低下させたり
して生産性の大きな支障となる。 濃縮されたラテツクスのBM粘度が全固形分濃
度60重量%、室温の条件で300cp以下であること
を要する。300cpを超えるとラテツクスが取扱い
にくくなり、濃縮工程で大きな支障となるので好
ましくない。 〔実施例〕 次にこの発明を明確にするために実施例、比較
例をあげて説明する。 なお実施例、比較例中の部及び%はそれぞれ重
量部及び重量%である。 実施例1のラテツクスの重合方法を以下に示
す。他のラテツクスは実施例1と同様に行なつ
た。 下記の処方例に示した通りの重合薬品を用い、
ステンレス製の10Lオートクレーブを用いて、重
合を実施した。 ラテツクス重合処方例 ブタジエン 50(部) スチレン 38 〃 メタクリル酸メチル 10 〃 イタコン酸 2 〃 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 0.01 〃 四塩化炭素 4.0 〃 過硫酸カリウム 3.0 〃 亜硫酸水素ナトリウム1.0 〃 水 150(部) 重合方法は上記に示したブタジエン、スチレ
ン、メタクリル酸メチルの単量体混合物20%及び
イタコン酸の全量と、薬品全部を10オートクレ
ーブに仕込んで撹拌しながら昇温し、内温60℃で
温度コントロールした。内温が60℃に到達してか
ら2時間経過したところで、残りの単量体混合物
(80%、)を12時間にかけて連続的に添加、その後
7時間エージイングを実施し重合を完結した。単
量体混合物の連続添加中に新粒子を発生させる為
の乳化剤の添加は、全単量体の仕込み量が70%達
した時にドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5
部を添加した。得られた共重合体ラテツクスの重
合転化率は、99.5%で、重合安定性良好、凝固物
(120メツシユ金網による過)0.01%以下であつ
た。 このものをアルカリ(NaOH)でPH7.5までア
ツプし、15分間、生スチームを直接吹き込んで未
反応単量体を除去し次に減圧蒸留で濃縮を行ない
固形分濃度60%のラテツクスを得た。該ラテツク
スの粒径、特性は実施例表1に示した。 ラテツクス濃度、粘度、粒子径の測定方法 ラテツクスの濃度はJIS K−6387,4.2で測定
した。 粘度はBM型粘度計を用い60rpm、20℃の条件
で測定した。 粒子径は、電子顕微鏡写真により測定した。 <実施例の説明> (1) 実施例1,2は、モノマー組成を本発明の範
囲内で変えた重合方法である。 (2) 実施例3,4は、乳化剤の種類を本発明の範
囲内で変えた重合方法である。 (3) 実施例5は重合途中に添加する乳化剤量を本
発明の範囲内で変え、平均粒子径も本発明の範
囲内である重合方法。 (4) 実施例6,7は、不飽和カルボン酸の種類と
量を本発明の範囲内で変えた重合方法である。 (5) 実施例8は重合途中の乳化剤添加時期を本発
明の範囲内で変え、平均粒子径も本発明の範囲
内である重合方法。 <比較例の説明> (1) 比較例1,2、は共役ジエン系単量体が本発
明の範囲外の重合方法である。 (2) 比較例3,4は不飽和カルボン酸の量が本発
明の範囲外の重合方法である。 (3) 比較例5は重合開始時に使用する乳化剤を多
くし平均粒子径が範囲外になつた重合方法であ
る。 (4) 比較例6,7は、重合途中に添加する乳化剤
量を発明の範囲外で使用し、平均粒子径、粒子
径分布が本発明の範囲外となつた重合方法であ
る。 (5) 比較例8,9は重合途中に使用する乳化剤の
添加時期を本発明の範囲外で添加し、平均粒子
径、粒子径分布を本発明の範囲外となつた重合
方法である。 実施例 1〜8の結果 本発明の範囲内で変えた実施例1〜8は共重合
体ラテツクスの濃度が60%以上で粘度が300cp以
下であり、目的とする濃度のc−変性ラテツクス
が得られている。実施例2の共重合体ラテツクス
の電顕写真は第1図に示した。 比較例 1〜9の結果 単量体組成が本発明と異なる比較例1は平均粒
子径は範囲内であるが、濃縮時の安定性悪く粘度
が高い。 比較例2は、単量体組成が範囲外でブタジエン
量が多くなると、平均粒子径は本発明の範囲内で
あるが粘度が高い。不飽和カルボン酸量が本発明
の範囲外である比較例3,4は平均粒子径は本発
明の範囲内であるが粘度が高い。重合開始時の乳
化剤を多くした比較例5は、平均粒子径及び小粒
子群のしめる割合が範囲外となつて粘度が高い。 重合途中に添加する乳化剤量が本発明の範囲外
である比較例6は小粒子群が小さくなつて範囲外
となり従つて小粒子群の全粒子に対する割合およ
び平均粒子径が範囲外となつて粘度が高くなつ
た。 比較例7は、重合途中の乳化剤を無添加にした
重合方法で平均粒子径は本発明の範囲内であるが
小粒子が殆んどなく小粒子群の全粒子に対する割
合が範囲外となり粘度が高い。 尚このものの電子顕微鏡写真を第2図に示す。 重合途中に添加する乳化剤を単量体の仕込み量
が45重量%に達した時に添加した比較例8は小粒
子の発生が多くなり小粒子群が小さく範囲外とな
り全粒子に対する割合も多くなつて範囲外となつ
た、従つて平均粒子径も範囲外となり粘度が高く
なつつた。 比較例9は単量体の仕込み量が95重量%に達し
た時期に添加した例であるが、新粒子の発生が少
なく平均粒子径は範囲内であるが小粒子群が少な
く、全粒子に対する割合が少なくなつて範囲外と
なり粘度が高くなつた。
【表】
【表】
【表】 次に本発明の実施例1及び比較例7と従来から
の技術である大粒子径と小粒子径のブレンドで製
造したラテツクスを使用してカーペツト裏打ち用
組成物を作成した。この結果本発明である実施例
1を使用したカーペツト裏打ち用組成物は一定の
粘度にするための増粘剤量が少なく、組成物の粘
度経時変化もない安定なものとなつた。又、カー
ペツト物性でもカーペツトとジユートの接着強度
が優れた結果となつた。この結果を表3に示す。
〔発明の効果〕
本発明の方法により得られたラテツクスは従来
の重合方法により得られたラテツクスまたは粒径
の異なるラテツクスとのブレンドにより得られた
ラテツクスに比べラテツクスの粘度が低くそれに
ラテツクス自体の安定性に優れている。 ラテツクスの濃縮に於いて、粘度が低いこと、
安定性にすぐれていることなどにより濃縮操作が
やりやすく、かつより高濃度にすることが可能で
あり、更に濃縮の生産性を高めるための高温下で
の濃縮に於いてもラテツクスが安定であるのでそ
れに対応できるので濃縮生産性の優れたラテツク
スである。 得られた濃縮ラテツクスは各種製品、例えば紙
塗工用組成物、カーペツトのバツキング配合組成
物、各種の接着剤、塗料シール材等の接着力を付
与する目的で使用されるがこれらの目的に使用さ
れた場合に於いても、先に述べた従来の公知のラ
テツクスに比べ一段とすぐれた接着性、更には粘
度が低いことから、塗工性等に優れている。
【図面の簡単な説明】
図はラテツクス粒子の電子顕微鏡写真で、第1
図は本発明のラテツクス(実施例2)、第2図は
従来のラテツクス(比較例7)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 共役ジエン系単量体30〜60重量%、エチレン
    系不飽和カルボン酸単量体0.3〜10重量%および、
    それらと共重合可能な他の単量体30〜69.7重量%
    からなる共重合体ラテツクスであつて、電子顕微
    鏡による測定でその粒子径分布が粒子径500〜
    1800Åの小粒子群(a)と、粒子径2000〜4500Åの大
    粒子群(b)の2群分布からなり、全粒子の平均粒子
    径が1800〜3500Åであり、かつ(a)+(b)量が全粒子
    の少なくとも80重量%で、(a)と+(b)の粒子数の比
    が15〜45:85〜55であり、BM粘度が全固形分濃
    度60重量%、室温の条件で300cp以下である、全
    固形分濃度58重量%以上のカルボキシ変性共重合
    体ラテツクス。 2 重合開始剤および全単量体100重量部に対し
    て、1重量部以下の乳化剤を溶解した水溶液中に
    共役ジエン系単量体30〜60重量%、エチレン系不
    飽和カルボン酸単量体0.3〜10重量%およびこれ
    らと共重合可能な他の単量体30〜69.7重量%から
    なる単量体の0〜50重量%を加えて重合を開始さ
    せ、引続き残りの単量体を連続的および/または
    回分的に加えて重合を進行させ、全単量体の仕込
    量が60〜90重量%に達したときに、全単量体100
    重量部に対して0.1〜1.5重量部の乳化剤を加え重
    合を実質的に完結させ、得られた共重合体ラテツ
    クスを濃縮することにより、電子顕微鏡による測
    定でその粒子径分布が粒子径500〜1800Åの小粒
    子群(a)と、粒子径2000〜4500Åの大粒子群(b)の2
    群分布からなり、全粒子の平均粒子径が1800〜
    3500Åであり、かつ(a)+(b)量が全粒子の少なくと
    も80重量%で、(a)と(b)の粒子数の比が15〜45:85
    〜55であり、BM粘度が全固形分濃度60重量%、
    室温の条件で300cp以下である、全固形分濃度58
    重量%以上のカルボキシ変性共重合体ラテツクス
    の製造方法。
JP6334685A 1985-03-29 1985-03-29 カルボキシ変性ラテツクスおよびその製造方法 Granted JPS61223010A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6334685A JPS61223010A (ja) 1985-03-29 1985-03-29 カルボキシ変性ラテツクスおよびその製造方法

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JP6334685A JPS61223010A (ja) 1985-03-29 1985-03-29 カルボキシ変性ラテツクスおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61223010A JPS61223010A (ja) 1986-10-03
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