JPH05314415A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH05314415A
JPH05314415A JP12218692A JP12218692A JPH05314415A JP H05314415 A JPH05314415 A JP H05314415A JP 12218692 A JP12218692 A JP 12218692A JP 12218692 A JP12218692 A JP 12218692A JP H05314415 A JPH05314415 A JP H05314415A
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JP
Japan
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recording
tape
scratch
signal
magnetic
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Application number
JP12218692A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Kobayashi
和久 小林
Shigemitsu Higuchi
重光 樋口
Satoshi Suzuki
聡 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】DVTRで使用するカセットテープの傷を高速
に検出し、1度使用したカセットテープの再使用が可能
かどうかチェックする。 【構成】テープ傷検出用のアドレスデータの発生器38
を付加し、さらに再生時に記録したアドレスデータを検
出し、検出したアドレスから、テープ傷の判別をするデ
ータ処理装置48、検出データをセ−ブするメモリ4
9、及びテープ検査結果を表示するディスプレイ50を
備えた構成とする。 【効果】高速に1度使用したカセットテープの再使用が
可能かどうか確認できる。また、アドレスデータによ
り、テープ上の傷の種類が特定でき、正確にテープ傷を
検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルビデオテ−プ
レコ−ダ(以下、DVTRと記す)等の磁気記録再生装
置に関し、特に、磁気テ−プ上の傷の検出に関する。
【0002】
【従来の技術】DVTRにおいて、再生信号の画質、音
質は、通常再生されるデジタルデ−タのエラ−レ−トに
よって決定される。エラ−レ−トを悪化させる要因の一
つとして、磁気テ−プ上の傷によるドロップアウトがあ
る。この対策として、従来のDVTRでは、例えばD2
VTRの場合、1990.11 vol.43 No.12 放送技術 p.9〜
p.13に記載されているように、記録時にエラ−訂正用の
検査符号を付加したり、記録デ−タのシャフリングを行
っている。したがってエラ−訂正可能であれば、磁気テ
−プ上の傷は、問題とならない。しかし、ある長さ以上
のドロップアウトは画質劣化、音質劣化の原因となって
しまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カセットテ−プを繰返
し使用することにより、例えば、DVTRのテ−プ走行
系において、埃、ごみなどの付着でテ−プとこすられて
傷がついたり、あるいは、スチル状態で、繰返しヘッド
がテ−プを走査することで、テ−プ上に傷が付くことが
ある。実際、磁気テ−プ上に付く傷としては、図2に示
すように、回転ヘッドによって、1倍速、あるいはスチ
ル状態でヘリカルトラック方向に付く傷202、テ−プ
長手方向につく傷201があることが、実験よりわかっ
た。このように傷ついたテ−プを使用すると、画質劣
化、音質劣化が生じる恐れがある。
【0004】従来のDVTRをそのまま使って、あらか
じめ、信号を記録再生し、傷によるドロップアウトをチ
ェックする方法はあるが、通常の記録再生速度でしかチ
ェックできないため、時間がかかってしまい作業効率が
悪いといった問題が生じる。
【0005】本発明の目的は、磁気テ−プ上の傷を高速
にかつ正確に検出できる磁気テープ記録装置を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転ドラムを
用いて、磁気テープ上にヘリカルに信号を記録する記録
手段と、磁気テープ上にヘリカルに記録された信号を読
み取る再生手段と、磁気テ−プを走行させる走行手段
と、記録ヘッドへ記録信号を供給する手段とを有する磁
気記録再生装置において、上記走行手段は、磁気テ−プ
を通常の記録時の走行速度よりも高速で走行させ、上記
記録手段は、傷の検出用の信号を記録し、上記再生手段
により、上記信号を再生し、再生された信号からエラ−
を検出することにより、テ−プ上の傷を検出するテープ
傷検出手段を有することとしたものである。
【0007】
【作用】記録手段は、回転ドラムを用いて、磁気テープ
上にヘリカルに信号を記録する。再生手段は、磁気テー
プ上にヘリカルに記録された信号を読み取る。走行手段
は、磁気テ−プを走行させる。記録信号を供給する手段
は、記録ヘッドへ記録信号を供給する。上記走行手段
は、磁気テ−プを通常の記録時の走行速度よりも高速で
走行させ、上記記録手段は、傷の検出用の信号を記録
し、上記再生手段は、上記信号を再生する。テープ傷検
出手段は、再生された信号からエラ−を検出することに
より、テ−プ上の傷を検出する。
【0008】
【実施例】本実施例は、従来のDVTRの通常記録時の
テープ走行速度(1倍速)よりも、高速にカセットテー
プを走行させた状態で、記録と同時に再生をおこない、
エラーを検出することによってテープ上の傷の有無を検
出する。検査時の磁気テープの走行方向は、通常記録時
の記録トラック(ヘリカル方向傷)と図6(b)のよう
に少なくとも2回交差する記録トラックが形成される方
向とする。記録時には、傷検査用記録データとして、記
録トラックナンバーを含めたアドレスデータを記録す
る。そして、検出されたアドレスデータ、トラックナン
バーとエラーの関係より、エラーの数、傷の種類、傷の
存在する磁気テープ上の位置を判断する。
【0009】そこで、このトラックナンバとアドレスデ
ータを発生させる手段、再生時に、記録された傷検査用
記録データを検出する手段、検出したデータを処理する
データ処理装置、及び検査結果を表示する表示器を設け
た装置とする。
【0010】上記手段において、記録時のテープ走行速
度を通常の速度よりも高速にし、記録と同時に再生する
ことにより、従来のDVTRで通常の記録再生を行って
検査する方法より時間をかけずにチェックができるよう
になる。
【0011】エラー数を検出することにより、テープの
エラー発生状態を知ることができる。また、アドレスデ
ータとトラックナンバーの関係は、テープ傷がヘリカル
トラック方向にある場合、テープ長さ方向にある場合に
よってそれぞれ決まるため、この関係を求めることによ
り、傷の種類を判別できるようになる。
【0012】また、傷があると判断したときのトラック
ナンバーからテープ上のどの位置に傷があるのかを検出
できるようになる。
【0013】以下、本発明の実施例を詳細に、説明す
る。
【0014】図1は、本発明を適用したDVTRの構成
図である。図1において、1は、信号入力端子であり、
入力された信号は、アナログ/デジタル変換器2で量子
化される。3は、アウター訂正符号のエンコーダであ
り、アウターエラー訂正のための訂正符号が付加され
る。4は、シャフリング回路で、アウターエラー訂正符
号が付加されたデータの順序の並び換えを行う。5は、
同期符号、ID符号発生器であり、シャフリングが行わ
れた後、同期符号、ID符号を付加する。6は、インナ
ーエラー訂正符号のエンコーダであり、インナーエラー
訂正のための訂正符号が付加される。同期符号、ID符
号、記録データ、インナー訂正符号で1つの同期ブロッ
クを構成し、同期ブロックの集まりによって記録トラッ
クが構成される。同期ブロック内の同期符号で、記録ト
ラックにおける同期ブロックの区切りを示し、ID符号
で、記録データがどの同期ブロックのものであるかを識
別する。そして、インナーエラー訂正は、同期ブロック
内の記録データについてエラー訂正を行う。7は、変調
器であり、回転ドラムに記録信号を伝送するのに適した
信号に変調する。例えば、D2VTRの場合は、ミラー
スクウェア変調を採用しており、回転ドラムに伝送でき
ない低周波成分を抑圧している。変調後の記録信号は、
8の記録アンプで増幅され、9、10、11、12、の
記録ヘッドに供給される。記録信号は、記録ヘッド9、
10、11、12、により磁気テープ13に記録する。
14は、回転ドラムであり、回転ドラム14上に記録ヘ
ッド9、10、11、12、及び再生ヘッド15、1
6、17、18、が取り付けられている。19、20
は、ガイドピンで、磁気テープ13を回転ドラム14に
巻き付ける。21は、ピンチロ−ラ、22は、キャプス
タンであり、磁気テープ13をはさみ込み、走行させ
る。テープの走行は、キャプスタン22により制御され
る。23は、巻き取りリール、24は、供給リールであ
る。カセット25から引出された磁気テープ13は、回
転ドラム14に巻き付けられると、通常の記録、再生時
は、供給リール24より供給され、巻き取りリール23
で巻き取られる。26は、サ−ボ回路で、27のシステ
ムコントロ−ラからの指令により、回転ドラム14、キ
ャプスタン22、巻き取りリール23、供給リール24
の速度制御を行う。磁気テープ13に記録された記録信
号は、再生ヘッド15、16、17、18で再生され
る。再生ヘッド15、16、17、18からの再生信号
は、再生アンプ28で増幅され、再生イコライザ29
で、記録データを誤りなく再現するために、周波数特性
の補正を行う。再生イコライザ29からの信号は、PL
L回路30でデータストロ−ブを行い、復調器31で、
記録時に変調された信号をもとのデータに復調する。3
2は、同期検出回路で復調されたデータから同期符号を
検出し、同期ブロックの区切りを識別する。33は、イ
ンナー訂正符号デコーダで、同期ブロック内において、
インナーエラー訂正を行う。34は、アウターエラー訂
正符号デコーダで、インナーエラー訂正できなかったデ
ータについてアウターエラー訂正を行う。35は、デシ
ャフリング回路で、記録時のシャフリングで並び換えた
データをもとに戻す。36は、デジタル/アナログ変換
器、37は、信号出力端子で、再生信号が出力される。
【0015】以上は、従来のDVTRの信号処理動作の
説明であるが、従来のDVTRに、図1に示すように、
アドレスデータ発生器38と記録したアドレスデータを
検出し、傷の検出を行うテープ傷検出器39を設ける。
【0016】38のアドレスデータ発生器では、磁気テ
ープ上の傷検査用のデータとして、記録データにトラッ
クナンバーとアドレスデータを付加する。図3は、記録
トラック上のアドレスとトラックナンバー62を示した
ものである。図3において、40は、記録トラック、T
は、トラックナンバー62を示し、磁気テープの最初か
ら最後まで、記録されるトラック各々に順番に番号を付
ける。そして、A0〜Amは、記録トラック上のアドレス
61を示し、全ての記録トラック40に同じアドレス6
1を付ける。
【0017】図4は、39のテープ傷検出器の1実施例
を示したものである。図4において、41は、インナー
訂正符号デコーダからの出力信号の入力端子である。4
2は、記録された同期ブロックのブロック長を検出する
ブロック長検出器で、再生時に検出された同期符号から
次の同期符号までクロックをカウントすることによりブ
ロック長を検出する構成とする。43は、アドレス検出
器であり、検査用として記録したアドレスデータ63を
検出する。44は、エラー検出回路で、エラーが発生し
たとき、出力信号レベルがハイレベルとなるエラー有無
検出信号を出力する。45は、アドレスカウンタ、46
は、エラー数をカウントするカウンタである。
【0018】1同期ブロック内において、エラー検出器
44でエラーが検出されずに、アドレス検出器43でア
ドレス61が検出された場合は、検出されたアドレス6
1をアドレスカウンタ45へロ−ドし、アドレスを記録
する。また、1同期ブロック内にエラーが検出された場
合は、記録したアドレスが欠落し、アドレス検出器43
で検出できないので、1つ前に検出されたアドレスデー
タに1加えたデータをアドレスカウンタへロ−ドする。
以上のように、記録したアドレスをカウントする。ま
た、カウンタ46では、エラー検出器44からの出力よ
り、エラー数をカウントする。アドレスカウンタ45と
カウンタ46は、1トラック走査するごとにシステムコ
ントロ−ラ27の出力でリセットし、テープエンドまで
繰り返す。検出された各データは、インターフェイス4
7を介して、データ処理装置48へ送出する。データ処
理装置47では、検出されたアドレスデータ、トラック
ナンバー、エラー有無検出信号より、傷の有無、傷の種
類、テープ位置、エラー数を求め、メモリ49に蓄え
る。テープエンドまで終了したら、検査結果をディスプ
レイ50に表示する。図5は、テープ傷検査結果のディ
スプレイ上の表示例を示したものである。図に示したよ
うに、テープ走行時間における、エラー数、ヘリカルト
ラック方向の傷の有無(有:1、無:0)、テープ長さ
方向の傷の有無(有:1、無:0)を表示する。
【0019】次に、アドレスデータ63による傷の検出
方法について説明する。図6は、テープ上の傷とアドレ
ス61、トラックナンバー62の関係を示した図であ
る。傷がある場合、データ処理装置48においてエラー
が検出されたときのアドレスデータ63を読みだす。図
6(a)は、テープ長さ方向に傷がある場合の図であ
る。テープ長さ方向に傷がある場合、図の斜線に示すよ
うに、各記録トラック上において、トラックナンバー6
2が変わっても同じアドレス61が欠落する。従って、
エラー検出時のアドレスデータ63が各記録トラックに
おいて、同じで連続している場合であれば、テープ長さ
方向に傷があると判断する。図6(b)は、ヘリカルト
ラック方向に傷がある場合の図である。ヘリカルトラッ
ク方向の傷を検出するために、検査時の記録トラック4
0が、通常記録時の速度(1倍速)で記録されたときの
同一記録トラック(ヘリカルトラック方向の傷と同一方
向)と図6(b)に示すように、2回以上交差するよう
に、テープ走行速度をn倍速とする。図6では、通常記
録時のテープ走行方向と逆向きにテープを走行させてn
倍速で記録した場合の記録トラックパターンを示してい
る。ここで、記録ヘッドが2チャンネルの場合、記録ト
ラックは図6のように隣合う記録トラックは隣接しない
ため、検査時のテープ走行方向を、図7に示すようにす
る。図7において、Xは、通常記録時のテープ走行方向
で、Yは、テープ傷検査時に走行させるテープ走行方向
である。1倍速のときの記録トラックが図7(a)のよ
うになる場合、n<0の方向とし、図7(b)のように
なる場合は、n>0の方向にテープを走行させる。この
時傷によって欠落したデータ間の位置関係(図6におけ
るX1,X2間の距離)は、1倍速で記録されたときの記
録トラックの長さをLとすると、 Ln/(2(n−
1))となる。従って、隣合う記録トラックにおいて、
エラーが検出されたときのアドレスデータの位置関係
が、上式の関係を満たす場合にヘリカルトラック方向に
傷があると判断する。
【0020】上式の導き方について述べる。1倍速で記
録したときの記録トラック(ヘリカルトラック方向傷)
とn倍速で記録したときのトラックが2回交わるとき
の、2交点間の距離(X1,X2間の距離)を図12によ
り求める。
【0021】の1倍速記録トラックの式は、
【0022】
【数1】
【0023】である。n倍速の場合で、が(h/ta
nα、h)を通る時の式は、
【0024】
【数2】
【0025】である。の次に記録されるトラックが
と交わるとき、のy切片は、4ヘッドで記録する場
合、の1/2になるので、
【0026】
【数3】
【0027】となる。従って、、の交点X1は、X
1=(h/tanα、h)であり、、の交点X2
は、X2=(x2、y2)である。ここで、
【0028】
【数4】
【0029】である。故に、X1,X2の2点間の距離
は、
【0030】
【数5】
【0031】である。
【0032】また、記録ヘッドが4チャンネルの場合
は、テープ傷検査時の記録トラックは、図8に示すよう
に隣合う記録トラックが隣接して記録されるので、テー
プ走行方向、テープ走行速度にかかわらず、通常記録時
の記録トラック(ヘリカルトラック方向傷)と少なくと
も必ず2回交差するので、上記で求めたようにアドレス
データの位置関係を求めることで、ヘリカルトラック方
向の傷202を検出することができる。
【0033】図9は、上記の傷の検出方法のフロ−チャ
−トを示したものである。まず、アドレスデータを読み
込み(91)、エラーが検出されたときのアドレスデー
タAxy(x:アドレス61、y:トラックナンバー62)
を、次のトラックナンバーのアドレスデータAx´(y+1)
と比較していく(92)。比較した結果、エラー検出時
のアドレスデータが同じであれば、テープ長手方向に傷
があるとして出力する(93)。アドレスデータが異な
っている場合は、アドレスデータの位置関係を計算値L
n/(2(n−1))と比較し(96)、これと同じ場
合は、ヘリカルトラック方向に傷があるとして出力する
(97)。計算値と異なる場合は、ランダムエラーと判
断し、その次の記録トラックとの比較をする。これをテ
ープエンドまで繰り返す(98)。出力された情報は、
メモリにセ−ブしておき(94)、テープエンドになっ
たら検査結果を表示する(95)。
【0034】検出された傷が、磁気テープ上のどの位置
にあるのかを検出する方法としては、記録したトラック
ナンバーより検出する。トラックナンバーにより、エラ
ーの発生した記録トラックがわかるので、ここから、テ
ープ長さ方向の位置を検出する。 次に、第2の実施例
を説明する。
【0035】図10は、回転ドラムの回転位相とエラー
の検出位置との関係からテープ傷を検出するテープ傷検
出器の構成を示したものである。本実施例は、従来のD
VTRに図10のテープ傷検出器を付加した構成とす
る。図10において、41は、インナー訂正符号デコー
ダからの出力信号を入力する入力端子、44は、エラー
検出回路で、エラー有無検出信号を出力する。エラーが
検出されたときに、エラー検出器の出力をシステムコン
トロ−ラ27へ送り、システムコントロ−ラ27では、
この時の回転ドラムの回転位相を、サ−ボ回路26の出
力から検出し、インターフェイス47を介して、データ
処理装置48に、データを送出する。図11は、テープ
傷とエラー有無検出信号の出方の関係を示したもので、
図11(a)は、テープ走行速度をn倍速にして、記録
と同時に再生を行ったときの再生エンベロ−プ波形であ
る。図11(b)は、テープ長さ方向傷がある場合のエ
ラー有無検出信号、図11(c)は、ヘリカルトラック
方向傷がある場合のエラー有無検出信号である。テープ
長さ方向に傷がある場合、検出されるエラーは、図に示
すように同じ回転ドラムの回転位相(θ)で連続して出
力される。一方、ヘリカルトラック方向に傷がある場
合、n倍速で記録したときの記録トラックが、図6
(b)のように、同一傷と2回交差する場合、図11
(c)に示した回転位相θ1とθ2は、ある関係をもっ
てずれる。この時のθ1とθ2の位相関係は、先の実施
例で述べたように、通常記録のときのテープ走行速度で
記録したときの記録トラックと、n倍速で走行させなが
ら記録したときに記録されるトラックが交差したときの
2つの交点の位置関係を求めることで計算できる。従っ
て、データ処理装置48において、検出された回転位相
のデータから、同一回転位相が連続する場合は、テープ
長さ方向に傷があるとし、位相が異なる場合で、特定の
位相関係になっている場合は、ヘリカルトラック方向に
傷があると判断するように、データ処理を行い、逐次メ
モリにデータをセ−ブし、検査結果を図5に示すように
表示する。1倍速で記録したときの記録トラックとn倍
速で記録したときのトラックが2回交わるときの回転ド
ラムの回転位相の関係を図13を使って、以下に示す。
長さLの記録トラックを記録する間に回転ドラムが回転
する回転角をφとする。n倍速の記録トラックが1倍速
の記録トラックと図12に示すようにX1とX2において
2回交わるときの2点間の距離は、nL/(2(n−
1))である。従って、この2点間の距離の間に、回転
ドラムが回転する回転角が求める位相関係と成る。従っ
て、求める位相関係は、
【0036】
【数6】
【0037】となる。
【0038】以上説明したように、記録時のテープ走行
速度を通常の記録時の速度より速くし、記録と同時に再
生を行って、テープ傷の検出を行うため、高速に1度使
用したカセットテープの再使用が可能かどうか確認でき
る。
【0039】記録時にトラックナンバー及びアドレスデ
ータを記録し、傷の検出手段として、データ処理装置を
使用することで、テープ傷の有無、種類、傷が付いてい
るテープ上の位置を正確に検出することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気テ−プ上の傷を高速にかつ正確に検出できる磁気記
録再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ傷検出手段を適用したDVTRのブロッ
ク図。
【図2】磁気テープ上の傷の種類を示した説明図。
【図3】アドレスデータを記録したときの記録トラック
の説明図。
【図4】アドレスデータを処理するテープ傷検出手段の
ブロック図。
【図5】磁気テープ検査結果の表示例の説明図。
【図6】テープ傷と記録トラック上のアドレスの関係を
示すテープパターンの説明図。
【図7】通常記録時の記録トラックと検査時のテープ走
行方向の説明図。
【図8】記録ヘッド4チャンネルの場合の記録トラック
とヘリカル方向テープ傷の位置関係の説明図。
【図9】アドレスデータによるテープ傷検出のフロ−チ
ャ−ト。
【図10】回転ドラムの回転位相により、テープ傷の検
出を行うテープ傷検出手段のブロック図。
【図11】回転ドラム回転位相とテープ傷によるエラー
有無検出信号の関係の説明図。
【図12】1倍速で記録したときの記録トラック(傷)
とn倍速で記録したときのトラックが2回交わるとき
の、2交点間の距離の求め方の説明図。
【図13】1倍速で記録したときの記録トラックとn倍
速で記録したときのトラックが2回交わるときの回転ド
ラムの回転位相の関係の求め方の説明図。
【符号の説明】 5・・・同期、ID符号発生器 6・・・インナー訂正符号コーダ 9,10,11,12・・・記録ヘッド 13・・・磁気テープ 14・・・回転ドラム 15,16,17,18・・・再生ヘッド 21・・・キャプスタン 23・・・巻き取りリール 24・・・供給リール 25・・・カセット 26・・・サ−ボ回路 27・・・システムコントロ−ラ 32・・・同期符号検出器 33・・・インナー訂正符号デコーダ 38・・・アドレスデータ発生器 42・・・ブロック長検出器 43・・・アドレス検出器 45・・・アドレスカウンタ 44・・・エラー検出器 47・・・インターフェイス 48・・・データ処理装置 49・・・メモリ 50・・・ディスプレイ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ドラムを用いて、磁気テープ上にヘリ
    カルに信号を記録する記録手段と、 磁気テープ上にヘリカルに記録された信号を読み取る再
    生手段と、 磁気テ−プを走行させる走行手段と、 記録ヘッドへ記録信号を供給する手段とを有する磁気記
    録再生装置において、 上記走行手段は、磁気テ−プを通常の記録時の走行速度
    よりも高速で走行させ、 上記記録手段は、傷の検出用の信号を記録し、 上記再生手段は、上記信号を再生し、 再生された信号からエラ−を検出することにより、テ−
    プ上の傷を検出するテープ傷検出手段を有することを特
    徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気記録再生装置におい
    て、 上記記録手段は、上記信号として位置情報を記録し、 上記再生手段は、位置情報を読みだすことを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の磁気記録再生装置
    において、 上記走行手段は、通常の記録時の走行速度で記録した時
    の1つの記録トラック毎に、少なくとも2回交差するよ
    うに、高速走行時の記録トラックを形成できるテ−プ走
    行速度で、磁気テ−プを走行させることを特徴とする磁
    気記録再生装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の磁気記録再生装置
    において、 上記走行手段は、磁気テ−プを通常の記録時の走行速度
    よりも高速(n倍速)で走行させ、 上記テープ傷検出手段は、傷によって欠落した記録トラ
    ック上の位置情報とそのつぎの記録トラックで欠落した
    位置情報より、2つの位置情報が記録された位置間の距
    離を求め、通常記録時の1つの記録トラックの長さをL
    としたとき、上記位置間の距離がL・n/(2・(n−
    1))となるとき、ヘリカルトラック方向に傷があると
    することを特徴とする磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の磁気記録
    再生装置において、 上記記録手段は、複数の記録用のヘッドを有し、2つの
    記録トラックを隣接して記録することを特徴とする磁気
    記録再生装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5記載の磁気
    記録再生装置において、 上記テープ傷検出手段は、複数のエラ−を検出し、検出
    したときの回転ドラムの回転位相の関係よりテ−プ上の
    傷の方向を検出することを特徴とする磁気記録再生装
    置。
JP12218692A 1992-05-14 1992-05-14 磁気記録再生装置 Pending JPH05314415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12218692A JPH05314415A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 磁気記録再生装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12218692A JPH05314415A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 磁気記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05314415A true JPH05314415A (ja) 1993-11-26

Family

ID=14829708

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JP12218692A Pending JPH05314415A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 磁気記録再生装置

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