JP2504827B2 - デ―タ記録/再生装置 - Google Patents

デ―タ記録/再生装置

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JP2504827B2
JP2504827B2 JP1102000A JP10200089A JP2504827B2 JP 2504827 B2 JP2504827 B2 JP 2504827B2 JP 1102000 A JP1102000 A JP 1102000A JP 10200089 A JP10200089 A JP 10200089A JP 2504827 B2 JP2504827 B2 JP 2504827B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、たとえば回転ヘッド方式のデジタルオーデ
ィオテープレコーダ(略称R−DAT)などの磁気記録お
よび再生装置をコンピューターなどの補助記憶装置とし
て使用する場合などに好適に実施されるデータ記録/再
生装置に関するものである。
(発明の概要) 本発明は、リードアフターライト手法によるデータ記
録/再生装置に関し、情報を記録媒体に記録した後引き
続き所定数の情報単位以上のダミーデータを記録させる
ようにしたことによって、その記録後引き続き追加記録
した場合、最初の記録及び追加記録の再生を円滑に行う
ようにしたものである。
(従来の技術) R−DATをたとえばコンピューターなどの補助記憶装
置として使用する場合には、コンピューターからのディ
ジタル信号が直接記録されるので、音楽等の録音、再生
する時に使用される補間という手法を用いることはでき
ない。したがって記録における十分な信頼性を得ること
ができない為、リードアフターライトという手法が用い
られている。すなわち、記録時記録及び再生が可能な記
録媒体に書込みヘッドによって記録すべき情報を情報単
位ごとに書込むとともにメモリに記憶し、記録媒体に書
込まれた情報を読出しヘッドによって読み出し、誤り検
出手段によってこの読出された情報の誤りを検出し、こ
の検出手段の検出結果に基づいて、その誤って書込まれ
た情報が含まれる情報単位をメモリから読出して書込み
ヘッドによって再度記録媒体に書込む手法をリードアフ
ターライトという。
このリードアフターライトという手法を用いる時、記
録媒体に書込まれた情報を読み出しヘッドによって読み
出し、誤り検出手段によって読み出された情報の誤りの
有無を検出し、誤りが無い場合読み出しの時の信号処理
回路から出力されるデータは、外部コンピューターから
出力されるデータよりも数フレーム遅れる。
これは書込み時、インタフェース回路やメモリーに取
り込まれる時の遅延、パリティ付加に要する為の遅延信
号処理回路に取り込まれる時の遅延読み出し時エラー検
出に要する為の遅延等、それぞれの遅延の寄せ集めによ
って、上記の如く数フレーム遅れることになる。この数
フレームの遅れは各機器の回路によって異なるが、たと
えば当発明で検討された機器に於いては6フレーム分の
遅れが生じる。そしてこの所定の遅れに対して下記のよ
うな対策をほどこしていた。
すなわち、誤り検出手段によって誤りが検出された場
合即時外部コンピューターからのデータの転送は上記遅
れフレーム分停止される。そして、メモリーから誤り検
出されたデータを含んだ上記所定フレーム分(遅れてフ
レーム分)の書込みが再度行われ、そしてそのデーター
を読み込み誤りが検出されなければ引き続き外部コンピ
ューターからの情報を書込んでいくシステムになってい
る。記録媒体上の情報単位すなわち各フレームにフレー
ムナンバーが記録されるのだが、上記システムによる書
込み方法であると読み込み時誤り検出が行なわれない場
合、再び同じフレームナンバーが記録されることなく、
誤り検出が行なわれた場合磁気テープ上に於いて上記誤
りのフレームナンバーが必ず再度上記遅れフレーム分後
に同一ナンバーのフレームが記録される。すなわちリー
ドアフターライト手法によって記録された磁気テープを
再生する場合、あるフレームのデータを読み取った後、
上記遅れフレーム分後に同一ナンバーのフレームが再生
されない場合、そのフレームは正しいデータであったと
して判断することになり、外部コンピューターに順次転
送されていくことになる。しかし、もし上記所定数のフ
レーム後に同一ナンバーのフレームが再生された時、こ
れは記録時に誤り検出手段によって誤りが検出されリラ
イトされたことを確認することになる。そしてこのよう
なリードアフターライト手法による記録及び再生方式に
関して従来の記録は第11図に示すフローチャートの如く
行なわれていた。
ステップP1において、外部コンピューターからデータ
ーが転送されてきたかどうか、すなわちデータの有無を
検出し、そのデータをステップP2に於いて信号処理し、
その信号処理されたデータを磁気テープに書込みヘッド
によって、書き込み即時ステップP3において読出しヘッ
ドにて書き込まれたデータを読み出しその信号処理を行
い、ステップP4に於いて、そのデータに誤りがあるかど
うかを検出し、前述のごとく誤りが検出されなかった場
合はステップP1に戻り、引続きリードアフターライトを
行い、誤りが検出された場合はステップP5に於いて外部
コンピュータからのデータ出力を停止しメモリからデー
タを読み出しそのデータを再度リードアフターライト手
法によって書込む。この手順を繰り返し外部コンピュー
タからのデータの転送が停止されると記録が終了するこ
とになる。すなわち従来の記録方式によると外部コンピ
ュータからのデータが転送されなくなると記録は停止さ
れ、ダミーデータは一般に記録されることはなく、たと
えダミーデータが記録されることがあってもせいぜい2
〜3フレーム位までであった。
この従来の記録方式による磁気テープ上の記録のパタ
ーン図を第12図(A)及び第12図(B)に示す。第12図
(A)は最初に記録された記録状態をあらわすパターン
図であり、第12図(B)は第12図(A)のパターン図通
りに記録終了された記録媒体に連続して追加記録を行っ
た記録状態をあらわすパターン図である。
記録の順序は、フレーム1,フレーム2,フレーム3……
という順に各フレーム毎にそれぞれに対応するデータが
記録されていく。
第12図(A)において、フレーム1〜フレーム6にか
けて、データN+1,データN+2……データN+6のデ
ータがそれぞれ記録され、引き続きフレーム7,フレーム
8にかけてダミーデータ1,ダミーデータ2のダミーデー
タが記録されたものとして図示されている。
第12図(B)において、最初の記録の最終フレームす
なわちフレーム8に引き続きフレーム9〜フレーム17に
かけてダミーデータ1′,ダミーデータ2′,………ダ
ミーデータ9′のダミーデータが記録され引き続きフレ
ーム18,フレーム19,フレーム20,………にデータ1′,
データ2′,データ3′,……のデータがそれぞれ記録
されたものとして図示されている。
この追加記録(フレーム9以降の記録)において、外
部コンピューターからの追加データ(データ1′,デー
タ2′,データ3′,……)が記録される前にダミーデ
ータ(ダミーデータ1′,ダミーデータ2′,……ダミ
ーデータ9′)が記録されている。これは、記録開始時
点においてキャプスタンの回転立ち上りによる制御不充
分の為トラッキングがずれることにより、数〜十数(当
図示例では9フレーム)のフレーム分のダミーデータ
(ダミーデータ1′,ダミーデータ2′,……,ダミー
データ9′)を記録させ、その間にキャプスタンのの回
転数を所定の回転数に制御完了させ、すなわち外部コン
ピューターからの追加データ(データ1′,データ
2′,データ3′,……)の記録を行う時点では正規の
トラッキンが行われるようにするためである。そして、
上記の如く追加記録された記録媒体の再生は下記の手順
にて行われる。
フレーム1,フレーム2,フレーム3……の順に各フレー
ムのデータが順次読み出される。すなわち、まず最初に
記録されたデータ(データN+1,データN+2,……,デ
ータN+6),最初に記録された時のダミーデータ(ダ
ミーデータ1,ダミーデータ2),次に追加記録開始時の
ダミーデータ(ダミーデータ1′,ダミーデータ2′,
……)の順に読出しヘッドによって順次データが読み出
されていく。そしてフレーム7上のデータすなわち最初
の記録時に記録された先頭のダミーデータであるダミー
データ1が読み出された時、所定の遅れフレーム数(6
フレーム)前のフレームすなわちフレーム1に記録され
たデータN+1は、前述の如く正しいデータであったと
確認され外部コンピュータへ転送される。フレーム8に
記録されたダミーデータ2が読み出された時、同じくフ
レーム2に記録されたデータN+2が正しいと判断され
外部コンピューターに転送される。続いてフレーム9の
ダミーデータ1′が読み込まれた時キャプスタンの回転
数の制御が不充分な状態で記録されすなわちトラッキン
グが乱れた状態で記録されている為、そのフレーム(フ
レーム9)のフレームナンバーが認識できない為、フレ
ーム3のデータN+3が正しいデータかどうか判断でき
なくなる。その為再度読みなおしをしようとしテープ走
行方向と反対方向に記録媒体を巻き戻し、フレーム3か
らフレーム4,フレーム5……の順に各データを読みフレ
ーム9のダミーデータ1′が読み込まれると先程と同じ
ようにフレーム3のデータN+3が正しいデータかどう
か判断できない為再度フレーム3まで巻戻される、この
ようにして、この動作を繰り返すことになり数回繰り返
すとフレーム3は正しく記録されていなかったと判断す
る。
(発明が解決しようとする問題点) リードアフターライト手法による記録再生に於いて、
従来の記録の方法、すなわち記録終了時点で所定数以上
のダミーコードを記録しないまま記録を終了する方法で
記録された後、追加記録を行った場合、追加記録開始時
のトラッキングの乱れによって最初に正しく記録された
ものが再生時正しく記録されていないと判断する欠点が
あった。
(問題点を解決するとための手段) 本発明は、上記従来の欠点を除去することを目的と
し、データ単位毎に異なる識別番号が付与されたデータ
の入出力を行うインターフェースと、該インターフェー
スによって入力されたデータをデータ単位毎に記憶する
記録データ記憶手段と、上記インターフェースによって
入力されたデータを記録媒体に書き込む書き込みヘッド
と、記録媒体に書き込まれたデータを読み出す読み出し
ヘッドと、該読み出しヘッドによって読み出されたデー
タと同一の識別番号が付与されたデータを上記記録デー
タ記憶手段より読み出して比較し、誤り検出を行う誤り
検出手段と、該誤り検出手段によってデータ誤り無しと
判定されたとき、上記インターフェースによって入力さ
れたデータを上記書き込みヘッドに供給する一方、上記
誤り検出手段によってデータ誤り有りと判定されたと
き、当該誤り判定されたデータの識別番号に対応するデ
ータを記録データ記憶手段より読み出し、上記書き込み
ヘッドに供給するデータ記録制御手段と、上記読み出し
ヘッドによって読み出されたデータをデータ単位毎に記
憶する再生データ記憶手段と、該再生データ記憶手段に
記憶されるデータのデータ単位毎に所定の遅延時間を設
け、当該遅延時間が経過したデータから順次読み出して
上記インターフェースに供給する一方、当該遅延時間に
おいて識別番号が同一のデータが複数記憶されたとき、
先に記憶されたデータを読み出さず、後に記憶されたデ
ータのみを読み出し、上記インターフェースに供給する
データ再生制御手段とを備えたデータ記録/再生装置に
おいて、上記データ制御手段は、上記インターフェース
によって入力されたデータの記録媒体への書き込みが終
了したとき、当該記録媒体に書き込まれたデータに続け
て上記遅延時間以上のダミーデータを書き込む一方、当
該ダミーデータの終端より次回のデータ書き込みを行う
ものである。
(作 用) 従って、本発明によれば、インターフェースによって
入力されたデータの記録媒体への書き込みが正常に終了
したとき、当該記録媒体に書き込まれたデータに続けて
データ再生時において用いる遅延時間以上のダミーデー
タが書き込まれることにより、その後に他のデータが追
加開き込みされた場合においても確実に記録媒体よりデ
ータを読み出すことができる。
(実施例) 第1図は、本発明の一実施例の構成を示すブロック図
である。本実施例では、回転ヘッド方式のディジタルオ
ーディオテープレコーダを外部コンピュータ1の補助記
憶装置として使用している。
外部コンピュータ1からのデータを磁気テープ14に記
録する場合に、外部コンピュータ1からのデータはライ
ンl1を介してインタフェース2に与えられる。ラインl1
のデータは画像情報音声情報あるいは外部コンピュータ
1での演算処理情報などであって、磁気テープ14におけ
る2トラック分の情報単位(以下、この情報単位をフレ
ームと称する。)毎に伝送される。1フレームはたとえ
ば5120バイトのデータを含み、外部コンピュータ1にお
いてフレーム毎に分割されて出力される。
本実施例に於いては、第5図に示されるように1フレ
ームを複数の領域に分割する。すなわち、たとえば5個
のデータ領域a〜eと、このデータ領域a〜eに個別的
に対応するパリティ領域Pa〜Peとによって1フレームが
構成される。前述した5120バイトのデータは、1024バイ
トのデータ量をそれぞれ有しているデータ領域a〜eに
分割されて記憶される。パリティ領域Pa〜Peはたとえば
128バイトのデータをそれぞれ有しており、個別的にデ
ータ領域a〜eのデータに対応している。このパリティ
領域Pa〜Peのデータはインタフェース2に於いて付加さ
れ、誤り訂正符号として用いられる。R−DATにおいて
は後述するようにこの他に信号処理においてパリティの
付加が行なわれるけれども第5図示の1フレームの構成
によって補助記憶装置としてより一層高い信頼性が得ら
れる。
このようなデータはインタフェース2からラインl2を
介してランダムアクセスメモリなどのメモリ3に出力さ
れるとともに、ラインl3を介して信号処理回路7に出力
される。メモリ3は第3図に示されるように8つの記憶
領域M0〜M7に分割されており、各記憶領域M0〜M7に分割
されており、各記憶領域M0〜M7は1フレーム分のデータ
それぞれを記憶する。
メモリ3に於いて、インタフェース2からの1フレー
ム分のデータはまず記憶領域M0に記憶される。このとき
メモリ3の記憶領域M0〜M6のデータは順次左方の記憶領
域M1〜M7にそれぞれ転送されている。また記憶領域M7の
データは通常消去される。たとえば第3図(1)に示さ
れるように記憶領域M0〜M7に後述するフレーム番号N+
7〜Nのデータがそれぞれ記憶されている場合に、フレ
ーム番号N+8,N+9のデータが順次入力されると、メ
モリ3は第3図(2)、第3図(3)に示されるストア
状態に変化していく。インタフェース2における入力出
力動作などはマイクロコンピューターなどで実現される
制御回路4からの制御信号に従って行なわれる。
インターフェース2からラインl3を介して信号処理回
路7に取込まれたデータには、通常のR−DATにおける
パリティ付加がなされパリティの付加されたデータはラ
インl4を介して増幅回路8に出力される。増幅回路8に
よって増幅されたデータ信号は、同期回路13からの回転
シリンダ9の回転に同期した信号によって、ラインl5を
介して書込み用ヘッドW1にまたラインl6を介して書込み
用ヘッドW2に切換えられて与えられ、磁気テープ14に書
込まれる。
このような書込みヘッドW1,W2および後述する読出し
ヘッドR1R2は円筒上の回転シリンダ9に固定されてい
る。
第2図は、回転シリンダ9付近の構成を示す斜視図で
ある。回転シリンダ9はモータ6によって軸線まわりに
矢符20で示される方向に回転駆動される。このとき制御
回路4からの制御信号によってサーボ回路5がモータ6
の回転速度を制御する。また、磁気テープ14はキャプス
タンモータ(図示せず)などによって矢符21で示される
方向に走行されている。磁気テープ14は回転シリンダ9
の側面に角度A1をもって接している。この角度A1はたと
えば90゜である。
書込み用ヘッドW1,W2および読出しヘッドR1,R2は回転
シリンダ9の側面の一直径線上にそれぞれ設けられる。
書込み用ヘッドW1と、この書込み用ヘッドW1に対応する
読み出し用ヘッドR1とは径方向に角度A2をもって、また
軸線方向にはわずかにずれて設けられている。角度A2は
たとえば90゜である。
このような書込用ヘッドW1,W2は磁気テープ14上を第
4図に示されるように斜め方向に走査し、トラックA,B
をそれぞれ形成する。前述したフレーム番号はATF及び
サブコード領域16a,16b中のサブコード領域の一部に記
録されている。磁気テープ14に書込まれたデータは、書
込みヘッドW1,W2に個別的に対応する読出しヘッドR1R2
によって前述した書込み時と同様に同期回路13からの同
期信号で切換えて読み出される。読み出しヘッドR1,R2
からの信号はラインl7及びl8を介して増幅器10にそれぞ
れ与えられる。このとき読み出しヘッドR1,R2は、個別
的に対応する書込みヘッドW1,W2によって形成されたト
ラックA,B上のデータをそれぞれ読み出す。増幅器10に
よって増幅されたデータ信号はラインl9を介して同期回
路11に出力され、この同期回路11においてクロック発生
回路15からのクロック信号との同期がとられる。同期回
路11からの出力はラインl10を介して信号処理回路12に
送出され、この信号処理回路12において、信号処理回路
7で付加されたパリティによる誤りの訂正が行なわれ
る。このときの誤り訂正などの信号処理は、同期回路13
によって信号処理回路7に於けるパリティ付加などの信
号処理と同期的に行なわれる。
信号処理回路12から出力されるデータはラインl12を
介して前述したインタフェース2に与えられる。通常イ
ンタフェース2に於いては、ラインl2を介してメモリに
データをストアし、その後、メモリ3からデータを読出
して外部コンピュータ1に出力する。
第6図及び第7図は、第1図に示す構成の書込み動作
を説明するためのタイムチャート及びフローチャートで
ある。以下、これらの図を参照して動作を説明する。第
7図、ステップn1において外部コンピュータからデータ
が転送されてきたかどうかの有無を検出しデータが有と
検出された場合n2においてフレーム番号N+1(I=0,
1,2……)のデータが順次出力される。この時第6図
(1)で示される同期信号が同期回路13から出力され
る。同期信号は回転シリンダ9の回転周期を表わす信号
であって、この同期信号に同期して前記データは取込ま
れる。外部コンピュータ1から出力されるデータは第6
図(2)に示される通りである。
このときフレーム番号N+1のデータが磁気テープ14
に書込まれるまでに要する時間はインタフェース回路2
およびメモリ3にデータが取込まれるのに1フレーム
分、第5図示のパリティ付加に要する時間が1フレーム
分である。したがってインタフェース2から信号処理回
路7に出力されるデータは第6図(3)のように外部コ
ンピュータ1から出力されるデータよりも2フレーム分
だけ遅れたものとなる。
書込み用ヘッドW1,W2に上述したデータが導出される
までには、さらに信号処理回路7に取組まれる為に1フ
レーム分、また従来のR−DATにおけるパリティ付加を
行なうために要する時間として1フレーム分の時間を必
要とする。したがって書込み用ヘッドW1,W2に導出され
るデータは第6図(4)に示されるようにインタフェー
ス2から信号処理回路7に出力されるデータよりもさら
に2フレーム分の時間だけ遅れたものとなる。
また磁気テープ14に書込まれたデータを読み出す場合
には読出し用ヘッドR1,R2から信号処理回路12に取込ま
れるまでに1フレーム分の時間を要し、さらに従来のR
−DATにおけるパリティによる誤り訂正および第7図ス
テップn3におけるエラーの検出を行なうために1フレー
ム分の時間を要する。したがって、信号処理回路12から
出力されるデータは第6図(5)に示されるように、外
部コンピューター1から出力されるデータよりも6フレ
ーム分遅れたものとなる。
第7図ステップn3では、信号処理回路12においてエラ
ーが検出されなかった場合には、ステップn2に戻って次
のフレーム番号のデータについて上述した書込み動作が
行われる。
本実施例において、第6図(5)に於いて参照符Eaで
示されるフレーム番号N+3のデータを磁気テープ14に
書込む際に誤りを生じた場合を想定する。この誤りが信
号処理回路12において検出され、誤りの訂正が不可能で
ある場合には、第7図ステップn4からステップn5に移
る。制御回路4は第6図(6)に示されるように、イン
タフェース2からラインl13に導出される信号をたとえ
ばハイレベルにし、外部コンピュータ1からのデータの
出力を停止する。このときのメモリ3のストア状態は、
第3図(5)に示されている。この後メモリ3から再び
フレーム番号N+3から順次データが出力される(第6
図(3))。こうして第7図ステップn2に戻って誤りの
あったフレーム番号N+3のデータを含む6フレーム分
のデータが再び磁気テープ14に書込まれる(第6図
(4))。メモリ3からフレーム番号N+8のデータま
で出力され、なおかつこのときまで誤り訂正が可能であ
った場合、すなわち正常な書込みが行われている場合に
は、ラインl13の信号がたとえばローレベルになり(第
6図(6))、外部コンピュータ1からの出力はフレー
ム番号N+11のデータから再開され、通常の書込みの行
なわれる(第6図(2))。
したがってデータの記録時においては、回転シリンダ
9の書込用ヘッドW1,W2だけでなく、読出し用ヘッドR1,
R2を利用することによって、書込みと読出しとを繰返し
磁気テープ14上の傷などで、書込みの誤りなどが生じて
も回転シリンダ9は回転駆動されたままこの誤りの生じ
たデータを含む6フレーム分のデータが再度メモリ3か
ら読出されて磁気テープ14に書込まれる。以上、ステッ
プn1からステップn5のフローチャートによって外部コン
ピュータ1から転送されてきたデータは順次磁気テープ
14に記録される。そして、外部コンピュータ1からデー
タの転送が停止された時ステップn1においてデータ無と
検出し、ステップn6に於いて磁気テープ14にデータ書込
終了に引きつづき遅れフレーム分に相当する6フレーム
のダミーデータを記録し、すべての記録が完了すること
になる。
第8図および第9図は上述した動作によって磁気テー
プ14上に記録されたデータの再生動作を説明するための
タイムチャートおよびフローチャートである。磁気テー
プ14上のデータを外部コンピュータ1に送出する場合、
第9図ステップm1で前述したように磁気テープ14上に記
録されたデータは回転シリンダ9の読出し用ヘッドR1,R
2によって読出され、増幅回路10、同期回路11を介して
信号処理回路12に与えられる。通常動作では、信号処理
回路12で誤り訂正および第9図ステップm2における同一
フレーム番号のデータの検出がなされた後にインタフェ
ース回路2およびメモリ3に送られる。第3図に示すよ
うにメモリ3は8個の記憶領域M0〜M7から構成されてお
り、データは書込み動作時と同様にフレーム毎に順次記
憶領域M0から記憶領域M7へ送出されていき、前記同一フ
レーム番号のデータが検出されない場合には第9図ステ
ップm3からステップm1に戻って領域M7のデータが外部コ
ンピュータ1に出力される。
詳説すれば、第9図ステップm2において制御回路4は
信号処理回路12から出力されるデータにおけるサブコー
ドに含まれるフレーム番号を検出し、6フレーム後に同
一フレーム番号が信号処理回路12に入力されたかどうか
を判断する。第9ステップm3において6フレーム後に同
一フレーム番号のデータが入力された場合にはメモリ3
における領域M7に記憶されるデータは外部コンピュータ
1に出力されない。したがって書込み誤りの生じたデー
タは外部コンピュータ1に出力されないことになる。
たとえばフレーム番号N+3のデータに誤りが生じて
いる場合、前述した同期回路13からの同期信号(第8図
(1))に同期して読出し用ヘッドR1,R2から出力され
るデータは、第8図(2)に示される。参照符号Ebで示
され、誤ったデータを含むフレーム番号N+3からフレ
ーム番号N+8までのデータは重複して磁気テープ14上
に記録されており、繰返して読出される。
メモリ3に誤りのないフレーム番号N+3のデータが
入力されたとき、メモリ3の記憶領域M0および領域M6に
は同一フレーム番号N+3のデータが記憶されている
(第3図(4))。このような場合、制御回路4によっ
て外部コンピュータ1へのデータの送出が停止される。
しかしながら読出し用ヘッドR1,R2からは順次データが
送出されており、メモリ3におけるデータは順次シフト
されて第3図(5)に示されるようになる。第3図
(5)に示される状態になると、外部コンピュータ1へ
のデータの出力が再開され、書込みにおいて誤りのない
フレーム番号N+3のデータから順次コンピュータ1に
出力される。したがって結果として第8図(3)に示さ
れるように誤りのないデータだけが外部コンピュータ1
に出力されることになる。
以上、このようにして外部コンピューター1からのデ
ータを記録し、かつ再生を行うことができる。
次に上記の如く、磁気テープ14上に記録完了された磁
気テープ14に更に追加記録を行う場合について詳述す
る。
第10図に於いて追加記録のパターン図を示す。
第10図(A)は最初に記録された記録状態をあらわす
パターン図であり、第10図(B)は第10図(A)のパタ
ーン図通りに記録終了された記録媒体に連続して追加記
録された記録状態を表わすパターン図である。
記録の順序は、フレーム1,フレーム2,フレーム3,……
という順に各フレーム毎にそれぞれに対応するデータが
記録されていく。
第10図(A)に於いて、フレーム1〜フレーム6にか
けて、データN+1,データN+2,……データN+6の外
部コンピューター1からのデータがそれぞれ記録され、
引き続きフレーム7〜フレーム12にかけてダミーデータ
1,ダミーデータ2,……ダミーデータ6のダミーデータ、
すなわち遅れフレーム分である6フレーム分のダミーデ
ータが記録され、その記録によって記録終了しているこ
とが図示されている。
第10図(B)に於いて、最初の記録の最終フレームす
なわちフレーム12に引き続きフレーム13〜フレーム21に
かけてダミーデータ1′,ダミーデータ2′,……ダミ
ーデータ9′のダミーデータが記録され引き続きフレー
ム22,フレーム23,フレーム24,……にデータ1′,デー
タ2′,データ3′,……の外部コンピューター1から
のデータがそれぞれ記録されたものとして図示されてい
る。
この追加記録(フレーム13以降の記録)に於いて外部
コンピューター1からの追加データ(データ1′,デー
タ2′,データ3′,……)が記録される前にダミーデ
ータ(ダミーデータ1′,ダミーデータ2′,……ダミ
ーデータ9′)が記録されている。これは記録開始時点
においてキャプスタンの回転立ち上りによる制御不充分
の為トラッキングがずれることにより数〜十数(当実施
例では9フレーム)のフレーム分のダミーデータ(ダミ
ーデータ1′,ダミーデータ2′,……,ダミーデータ
9′)を記録させ、その間にキャプスタンの回転数を所
定の回転数に制御完了させ、すなわち、外部コンピュー
ター1からの追加データ(データ1′,データ2′,デ
ータ3′……)の記録を行う時点では正規のトラッキン
グが行われるようにするためである。
よって、第10図(B)に於ける追加記録の手順を追う
と下記の如くなる。
読出しヘッドR1R2によって最初の記録の最終フレーム
(フレーム12)の数〜十数フレーム前から読み出され、
最初の記録の最終フレームすなわちフレーム12に読み出
す歪や即時フレーム13から書込みヘッドW1W2によって書
込みがはじまる。この時、最初の記録の再生時に於いて
は第4図に示すATF及びサブコード領域16a,16bのATF信
号に基づいてトラッキングされ、フレーム13になると記
録時に於けるトラッキング方法に切り替わる。フレーム
13〜フレーム21においてダミーデータ(ダミーデータ
1′,ダミーデータ2′,……ダミーデータ9′)を記
録するがこの9フレーム間の記録中にキャプスタンの回
転数は制御完了され、次くコンピューター1からの追加
データ(データ1′,データ2′,データ3′,……)
を記録する時には正常なトラッキング行われた状態で記
録される。
以上の如く記録されたデータを最初の記録から順次す
なわちフレーム1,フレーム2……の順に読出しを行う場
合について説明する。
読み出しヘッドR1R2によってフレーム1,フレーム2…
…の順に読み出して行き、そしてフレーム7のダミーデ
ータ1が読み出された時、第9図ステップm3によって同
一フレームが検出されないことによって遅延フレームす
なわち6フレーム前のフレーム1のデータN+1は正し
いデータと判断される。同じくフレーム8の時フレーム
2のデータN+2が、フレーム9の時フレーム3のデー
タN+3が、……フレーム12の時フレーム6のデータN
+6が正しいと判断される。すなわち、最初の記録に於
ける外部コンピューター1からのデータは全て正しいと
判断されることになる。そして、フレーム13からはトラ
ッキングが乱れたダミーデータ(ダミーデータ1′,ダ
ミーデータ2′,……)が記録されていることによりそ
れを再生することはできないのであるが、最初に記録さ
れたコンピューター1からデータ(データN+1,データ
N+2,……データN+6)は外部コンピューター1へ既
に正しいデータとして送りだされ、すなわち追加記録開
始当初のトラッキングの乱れがあっても最初の記録の再
生への影響は全くない。そして追加記録開始当初のデー
タはダミーデータ(ダミーデータ1′,ダミーデータ
2′,ダミーデータ3′,……,ダミーデータ9′)で
あり読み出しに失敗しても何ら支障はなく最後のダミー
データ(ダミーデータ9′)が記録されているフレーム
21時点では既に記録時に於けるトラッキングの制御は完
了されており、当然外部コンピューター1の追加記録さ
れているフレーム22以降の記録時のトラッキングは正常
であり。すなわちATF信号によってトラッキングの制御
が可能となり外部コンピューター1からの追加データも
正常に読み出される。
(効 果) 以上のように、本発明によれば、リードアフターライ
ト手法によるデータ記録/再生装置において、記録媒体
へのデータ書き込みが正常に終了したとき、当該記録媒
体に書き込まれたデータに続けてデータ再生時において
用いる遅延時間以上のダミーデータを書き込むことによ
り、そのダミーデータによって遅延時間分のデータが正
しいデータであると判定し再生することができるため、
その後に他のデータが追加書き込みされ、当該他データ
の追加書き込み開始時にトラッキングの乱れが発生した
場合においても確実に記録媒体よりデータを読み出すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、第
2図は第1図示の実施例の回転シリンダ9付近の構成を
示す斜視図、第3図は第1図示の実施例の各動作時刻に
於けるM0〜M7の記憶内容を説明するための図、第4図は
データの記録された磁気テープ14を示す図、第5図は1
フレームのデータの内容を示す図、第6図および第7図
は第1図示の実施例の記録動作を説明するためのタイム
チャートおよびフローチャート、第8図および第9図は
第1図示の実施例の再生動作を説明するためのタイムチ
ャートおよびフローチャート、第10図(A)は第1図示
の実施例に於いて記録された磁気テープ14上の記録パタ
ーン図、第10図(B)は第10図(A)として記録された
磁気テープ14にさらに追加記録されたテープ14上の記録
パターン図、第11図はリードアフターライト方法による
従来例の記録動作を説明する為のフローチャート、第12
図(A)は従来例によって記録された磁気テープ上の記
録パターン図、第12図(B)は第12図(A)として記録
された磁気テープにさらに追加記録された磁気テープの
記録パターン図である。 1……外部コンピュータ、2……インタフェース、3…
…メモリー、4……制御回路、7,12……信号処理回路、
9……回転シリンダ、14……磁気テープ、M0〜M7……記
憶領域

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ単位毎に異なる識別番号が付与され
    たデータの入出力を行うインターフェースと、 該インターフェースによって入力されたデータをデータ
    単位毎に記憶する記録データ記憶手段と、 上記インターフェースによって入力されたデータを記録
    媒体に書き込む書き込みヘッドと、 記録媒体に書き込まれたデータを読み出す読み出しヘッ
    ドと、 該読み出しヘッドによって読み出されたデータと同一の
    識別番号が付与されたデータを上記記録データ記憶手段
    より読み出して比較し、誤り検出を行う誤り検出手段
    と、 該誤り検出手段によってデータ誤り無しと判定されたと
    き、上記インターフェースによって入力されたデータを
    上記書き込みヘッドに供給する一方、上記誤り検出手段
    によってデータ誤り有りと判定されたとき、当該誤り判
    定されたデータの識別番号に対応するデータを記録デー
    タ記憶手段より読み出し、上記書き込みヘッドに供給す
    るデータ記録制御手段と、 上記読み出しヘッドによって読み出されたデータをデー
    タ単位毎に記憶する再生データ記憶手段と、 該再生データ記憶手段に記憶されるデータのデータ単位
    毎に所定の遅延時間を設け、当該遅延時間が経過したデ
    ータから順次読み出して上記インターフェースに供給す
    る一方、当該遅延時間において識別番号が同一のデータ
    が複数記憶されたとき、先に記憶されたデータを読み出
    さず、後に記憶されたデータのみを読み出し、上記イン
    ターフェースに供給するデータ再生制御手段とを備えた
    データ記録/再生装置において、 上記データ制御手段は、上記インターフェースによって
    入力されたデータの記録媒体への書き込みが終了したと
    き、当該記録媒体に書き込まれたデータに続けて上記遅
    延時間以上のダミーデータを書き込む一方、当該ダミー
    データの終端より次回のデータ書き込みを行うことを特
    徴とするデータ記録/再生装置。
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