JP3224903B2 - ディジタル情報信号記録再生装置 - Google Patents

ディジタル情報信号記録再生装置

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JP3224903B2
JP3224903B2 JP10825693A JP10825693A JP3224903B2 JP 3224903 B2 JP3224903 B2 JP 3224903B2 JP 10825693 A JP10825693 A JP 10825693A JP 10825693 A JP10825693 A JP 10825693A JP 3224903 B2 JP3224903 B2 JP 3224903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープの再生情報
データから訂正不能なエラーが検出されたとき、該磁気
テープ上の該エラーが発生した部分でのデータの再読取
りを可能としたヘリカルスキャン方式のディジタル情報
信号記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度記録再生を実現するヘリカルスキ
ャン方式のディジタル情報信号記録再生装置としては、
例えば特開平4−286751号公報や電算機用磁気テ
−プ装置(MSS)などに記載されているものが知られ
ている。これは、ヘリカル方式により高密度にデ−タを
記録再生することができることから、従来の固定ヘッド
方式の情報信号記録再生装置に比べて、アクセス時間の
短縮化やカ−トリッジテ−プの本数の縮小化,カ−トリ
ッジテ−プを管理するカ−トマシンの縮小化などの優位
性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、伝送系システムでのトラブルやドロップアウト,
再生ヘッドの目詰まりによって再生信号に欠落(読取り
エラ−)が発生したときには、通常、デ−タ読取りエラ
−ということで、再度初めからデ−タの読取りが行なわ
れる。しかし、これでは、デ−タの読取りに時間がかか
ってしまい、アクセス時間が長くなるという問題があ
る。特に、コンピュ−タの外部記憶装置等に用いられる
ディジタル情報記録再生装置では、デ−タの信頼性やデ
−タアクセスの高速化,テ−プパスの最短化が要求され
る。
【0004】本発明の目的は、かかる問題を解消し、デ
−タの読取りエラ−を素早く救済することができるよう
にしたディジタル情報信号記録再生装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、再生情報データから訂正不能なエラ−を
検出する手段と、これによって該磁気テープを通常再生
時とは逆方向に走行させる手段と、このように走行する
該磁気テープ上の該エラーを発生した部分でのデータを
再読取りする手段とを備えている。また、本発明は、該
磁気テープを通常再生時とは逆方向に走行させるときの
速度を通常再生時の1/2以下とするものである。
【0006】
【作用】訂正不能なエラーを発生したヘリカルトラック
は、回転ヘッドにより、逆方向に複数回再生走査され、
データの再読取りが行なわれる。これにより、磁気テー
プをこのヘリカルトラックの前まで巻戻しせずに、かか
るヘリカルトラックのデータの再読取りが可能となる。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明によるヘリカルスキャン方式のディジ
タル情報信号記録再生装置の一実施例を示すブロック図
であって、1は磁気テープ、2はコントロールヘッド、
3はドラム回転速度検出器、4はキャプスタン回転速度
検出器、5は回転ドラム、6はドラムモ−タ、7はドラ
イブアンプ、8はドラム速度制御装置、9はドラム位相
制御装置、10はキャプスタン、11はコントロールト
ラック、12はキャプスタンモ−タ、13はドライブア
ンプ、14はキャプスタン速度制御装置、15はキャプ
スタン位相制御装置、16,17は加算器、18は基準
信号発生器、19はサ−ボシステムコントロ−ラ、2
0,21は入力端子、22はドラム回転位相検出器、2
3,24は回転ヘッド、25はイコライザアンプ、26
は復調回路、27はインナ−(INNER)エラ−訂正
回路、28はアウタ−(OUTER)エラ−訂正回路、
29は訂正バッファ、30はリ−ドバッファ(リードバ
ッファ)、31は出力端子、32はスイッチ回路であ
る。
【0008】図1において、ドラムモ−タ6の回転速
度、従って、回転ドラム5の回転速度(以下、ドラム回
転速度という)はドラム回転速度検出器3によって検出
され、回転速度情報DFGとしてドラム速度制御装置8
に供給される。ドラム速度制御装置8は、供給された回
転速度情報DFGが表わすドラム回転速度と予め設定さ
れた所定の目標回転速度との差を検出し、これに応じた
制御信号をドラム速度制御信号として加算器17に供給
する。
【0009】ドラム回転位相検出器22によって回転ド
ラム5の回転位相を示す回転位相情報TPが検出され、
ドラム位相制御装置9に供給される。このドラム位相制
御装置9では、基準信号発生器18から供給されるドラ
ム位相基準信号REFとこの回転位相情報TPが表わす
位相との位相差が検出され、これに応じた制御信号がド
ラム位相制御信号として加算器17に供給される。加算
器17は、これらドラム速度制御信号とドラム位相制御
信号とを加算し、ドラムモ−タ6の制御信号としてドラ
イブアンプ7に供給する。
【0010】かかる制御により、回転ドラム5は、一定
の回転数で、かつドラム位相基準信号に対して所定の位
相関係で回転する。
【0011】キャプスタン回転速度検出器4は、キャプ
スタンモ−タ12の回転速度を検出し、これを表わす回
転速度情報CFGを出力してキャプスタン速度制御装置
14に供給する。キャプスタン速度制御装置14では、
サーボシステムコントローラ19から磁気テープ1の目
標回転速度を示す回転数指示情報SPDが供給され、こ
の回転数指示情報SPDからキャプスタンモ−タ12の
目標回転数が求められて、この目標回転数と回転速度情
報CFGとからキャプスタンモ−タ12の目標回転数か
らの速度差信号が求められ、キャプスタン速度制御信号
として加算器16に供給される。
【0012】磁気テープ1の長手方向に形成されるコン
トロールトラック11には、記録時に予めコントロ−ル
信号が記録されており、コントロールヘッド2よってこ
のコントロール信号CTLが再生される。このコントロ
ール信号CTLはキャプスタン位相制御装置15に供給
され、基準信号発生器18から供給されるキャプスタン
位相制御基準信号との位相差が検出されてこれに応じた
キャプスタン位相制御信号が生成される。このキャプス
タン位相制御信号がスイッチ回路32を介して加算器1
6に供給される。
【0013】加算器16は、これらキャプスタン速度制
御信号とキャプスタン位相制御信号とを加算し、キャプ
スタンモ−タ12の制御信号としてドライブアンプ13
に供給する。
【0014】かかる制御により、キャプスタンモータ1
2は、サーボシステムコントローラ19からの回転数指
示情報SPDで指示される目標回転数で、かつ再生され
たコントロール信号CTLに対して所定の位相関係で回
転する。
【0015】磁気テープ1は、回転ドラム5の外周にほ
ぼ180゜にわたって螺旋状に巻き付けられているとと
もに、キャプスタンモータ12によって回転駆動される
キャプスタン10と図示しないピンチローラとによって
挾持されており、キャプスタンモータ12が回転するこ
とにより、このキャプスタンモータ12の回転数に応じ
た速度で走行する。ここで、サーボシステムコントロー
ラ19から出力される回転数指示情報SPDが表わす目
標回転数は、ユーザによって指定される動作モードに応
じたものであり、これによってキャプスタンモ−タ12
の回転数、従って、磁気テープ1の走行速度が動作モー
ドに応じて変えることができる。
【0016】サーボシステムコントローラ19からは、
また、キャプスタン回転方向指示信号REVがドライブ
アンプ13に供給され、これによってキャプスタンモ−
タ12の回転方向が設定されて、磁気テープ1の走行方
向が設定される。
【0017】回転ドラム5上には、180゜対向した2
つの回転ヘッド23,24が取り付けられており、ま
た、磁気テープ1上には、情報データが記録された図示
しない斜めのトラック(以下、ヘリカルトラックとい
う)が順次形成されている。そして、記録時と同一速度
で磁気テープ1が走行する通常再生時では、ドラムモー
タ6とキャプスタンモータ12との上記制御により、回
転ヘッド23,24が、トラッキングずれを生ずること
なく、順次のヘリカルトラックを交互に走査し、記録さ
れている情報データを再生する。
【0018】回転ヘッド23,24からの再生情報デー
タは、イコライザアンプ25で充分増幅,イコライズ処
理された後、復調回路26で復調され、インナ−エラ−
訂正回路27,アウタ−エラ−訂正回路28及び訂正バ
ッファ29によってエラ−訂正処理される。ここで、こ
のエラ−訂正について説明する。
【0019】磁気テープを用いた信号の記録再生では、
再生信号の欠落(読取りエラ−)の発生は避けられな
い。この実施例のようにディジタル信号を記録再生する
場合、読取りエラ−には、ランダムエラ−,バ−ストエ
ラ−及び伝送系のトラブルから発生するエラ−の3種類
ある。ランダムエラ−は平均してデ−タ10万個に1個
程度の確率で自然発生するエラ−である。また、バ−ス
トエラ−はドロップアウトや回転ヘッドの目詰まりによ
って発生する再生信号の欠落である。伝送系のトラブル
から発生するエラ−は、図1における再生情報デ−タの
出力端子31以降に接続される回路のトラブル等による
再生デ−タの部分破壊である。かかる伝送系のトラブル
から発生するエラ−は、この実施例でのエラ−訂正処理
以降のデ−タ破壊であるため、その訂正は不可能であ
る。
【0020】この実施例では、上記のランダムエラ−と
バ−ストエラ−とを訂正可能とするものであり、このた
めに、予め記録情報データにエラー検出訂正のためのパ
リティ符号を付加する。このパリティ符号を用いた演算
の解により、再生時に逆演算してエラ−を訂正するもの
である。エラ−訂正手段としては、例えばパリティ符号
を異なる時間軸方向に二重に生成(インナ−コ−ド、ア
ウタ−コ−ド)する。そして、再生時、インナーコード
を用いてインナ−エラー訂正をインナーエラー訂正回路
27と訂正バッファ29とで行ない、これで小さなエラ
−(ランダムエラ−)を訂正し、アウタ−コ−ドを用い
てアウト−エラー訂正をアウターエラー訂正回路28と
訂正バッファ29とで行ない、これで残りのエラ−を訂
正する。
【0021】エラ−訂正された情報デ−タは一旦リ−ド
バッファ30に蓄積され、出力端子31から出力され
る。
【0022】次に、この実施例の最も重要な点である、
磁気テープ1を逆方向に走行させて通常再生と同様の動
作を行なう機能(リ−ドバック機能)について説明す
る。
【0023】上記デ−タエラ−のうち、伝送系のトラブ
ルから発生するエラ−やアウターエラー訂正回路28で
訂正不能となるエラーについては、再読出しが必要とな
る。再読出しの方法として最も効率の良い方法に、再生
時にデ−タ欠落が生じた磁気テープ1上の位置の終端付
近から、磁気テープ1を逆方向に走行させることによ
り、この位置の情報デ−タを再読出しする、いわゆるリ
−ドバック機能がある。以下、リ−ドバック機能の特徴
について説明する。
【0024】磁気テープ上のデ−タ欠落が生じた領域の
読込み方法して、磁気テープを正方向に走行させてその
領域を再読込みする方法も考えられる。しかし、巻戻し
時間や磁気テープの走行方向切替え時間などを考える
と、逆方向に磁気テープを走行させて再読出しを行なう
方が欠落した情報デ−タを素早く読み取って救済するこ
とができる。また、現行の固定ヘッド型磁気テープ方式
によるディジタル情報信号記録再生装置をコントロ−ル
するシステムコントロ−ラは、リ−ドバックコマンドが
対応しており、本発明である新規のヘリカルスキャン方
式ディジタル情報信号記録再生装置にも、そのまま対応
することができる利点もある。
【0025】次に、ヘリカルスキャン方式のディジタル
情報信号記録再生装置でのリ−ドバック動作について説
明する。
【0026】この実施例では、リ−ドバックの際、通常
再生時のテープ走行速度の1/2以下のテープ走行速度
で、かつトラッキング制御を行なわずに、磁気テープを
逆方向に走行させ、情報データの再生を行なうようにす
る。ヘリカルスキャン方式のディジタル情報信号記録再
生装置での通常再生では、磁気テープ上のヘリカルトラ
ックを回転ヘッドが忠実にトレ−スするように、トラッ
キング制御が行なわれている。この実施例でのリ−ドバ
ックの際には、制御の簡素化や応答時間の短縮化などか
らして、トラッキング制御を行なわずに逆方向に磁気テ
ープを走行させて再読出しを行なうようにしている。
【0027】図2はトラッキング制御なしのリ−ドバッ
クの際の磁気テープ1上の走査軌跡と再生データとを示
である。
【0028】いま、回転ドラム5上の回転ヘッド23を
Aヘッド、これとはアジマス角が異なる回転ヘッド24
をBヘッドと呼び、図2(a)において、ヘリカルトラ
ックA1,A2,A3,……がAヘッドによるもの、
リカルトラックB0,B1,B2,B3,……がBヘッ
ドによるものとする。また、各ヘリカルトラックには、
図2(b)に示すように、情報データの1,2,3,…
…が記録されているものとする。
【0029】ここで、ヘリカルトラックA2をリ−ドバ
ックの対象トラックとすると、磁気テープ1を例えば通
常再生時の1/4のテープ走行速度でリ−ドバックを行
なった場合、磁気テープ1の走行とともに、Aヘッドは
走査軌跡40d,40c,40b,40aの順に再生走
査する。即ち、ヘリカルトラックA2は4回再生走査さ
れることになる。これによると、走査軌跡40dでは、
図2(f)に示すように、ヘリカルトラックA2の後半
の後1/4部分が、走査軌跡40cでは、図2(e)に
示すように、ヘリカルトラックA2の後半の前1/4部
分が、走査軌跡40bでは、図2(c)に示すように、
ヘリカルトラックA2の前半の前1/4部分が、走査軌
跡40aでは、図2(b)に示すように、ヘリカルトラ
ックA2の前半の前1/4部分が夫々再生されることに
なり、1つのヘリカルトラックA2の記録情報データが
4分割されて再生されることになる。
【0030】ここで、図2(c)〜(f)に示す各再生
走査毎の再生信号には、かかるヘリカルトラックA2か
らの再生情報データのほかに、Aヘッドによる他のヘリ
カルトラックA3,A1からの情報データも含まれてい
る。なお、A,Bヘッドはアジマス各が異なっているか
ら、走査軌跡40a〜40dがBヘッドによるヘリカル
トラックB0,B1,B2,B3にかかるとき、信号は
再生されない。
【0031】このような各再生走査での再生信号から、
図1において、ヘリカルトラックA2からの情報データ
が抽出され、半導体メモリなどで構成される訂正バッフ
ァ29で合成,記憶される。これにより、ヘリカルトラ
ックA2に記録された情報データが復元される。
【0032】次に、リ−ドバック動作時でのキャプスタ
ンモータ12の制御動作について説明する。
【0033】図1において、リードバック操作開始制御
信号RBWが入力端子20から入力されると、サーボシ
ステムコントローラ19はドライブアンプ13にキャプ
スタン回転方向指示信号REVを供給し、キャプスタン
モータ12が逆回転するようにする。次に、サーボシス
テムコントローラ19からスイッチ制御信号CADJが
出力され、これにより、スイッチ回路32はオフにな
る。従って、キャプスタンモータ12の位相制御系が遮
断され、キャプスタンモータ12は速度制御のみがなさ
れて磁気テープ1を逆方向に走行させる。また、サーボ
システムコントローラ19からリ−ドバック時の回転数
指示情報SPDが出力され、キャプスタン速度制御装置
14に供給される。この場合、回転数指示情報SPDは
通常再生時のキャプスタンモータ12の回転数の1/2
以下の目標回転速度(ここでは、1/4倍)を表わして
おり、従って、磁気テープ1は通常再生時の1/4倍の
速度で走行する。
【0034】なお、ここでは、リ−ドバックの際、トラ
ッキング制御を行なう必要がない構成とし、速度制御だ
けでキャプスタンモータ12の逆回転制御をしているも
のとしたが、キャプスタン位相制御を行なってリ−ドバ
ックを行なうようにしてもよい。
【0035】次に、エラ−訂正処理について説明する
が、この実施例では、情報データを記録する際、エラー
検出訂正符号としてリードソロモン符号の積符号を用
い、異なる時間軸方向(インナー(INNER)方向及
びアウター(OUTER)方向)への誤り検出訂正符号
を付加するようにしている。通常のデータ再生では、再
生された情報データをかかる誤り検出訂正符号を用いて
インナー訂正,アウター訂正処理し、元の情報データを
復元するようにしている。
【0036】リ−ドバックの場合も、同様の誤り検出訂
正処理が行なわれるが、図2で説明したように、リード
バックされるヘリカルトラックからは、そのヘリカルト
ラックの後の部分から順に再生されるから、データの順
序を元に戻してから誤り検出訂正処理をしなければなら
ない。かかる処理も含めてリ−ドバック時のエラ−訂正
手順の一例を図3を用いて説明する。但し、50aは所
定のデ−タ量単位(1ブロック:ここでは、1ヘリカル
トラック分のデータ)であって、50a〜50cは記録
処理過程でのブロックを、52a〜52dは再生処理過
程でのブロックを夫々示す。
【0037】記録時では、ブロック50aでのデ−タの
並び換え(シャフリング)処理が行なわれてブロック5
0bが生成される。次に、ブロック50bを区分し、夫
々の区分51a,…,51b,…,51c毎にデ−タを
演算して誤り検出訂正符号(パリティ符号P)が求めら
れ、それらを夫々該当する区分に付加して記録ブロック
50cが生成される。このようにして形成された順次の
ブロック50cが磁気テープ1上の各ヘリカルトラック
上に記録されている。
【0038】図2などで説明したように、リ−ドバック
時では、低いテープ走行速度(例えば標準記録再生時1
/2以下のテープ走行速度)で、かつトラッキング制御
なしで対象となるヘリカルトラックが繰り返し再生され
ることにより、区分51a,…,51b,…,51cの
配列順序が記録時とは逆の51c,…,51b…,51
aとなっているブロック52aが再生される。かかるブ
ロック52aは夫々の区分51c,…,51b…,51
aがその再生順に図1の訂正バッファ29へ格納され、
1ブロック分のデータがこれに格納されるまでに達する
までインナー訂正処理,アウター訂正処理は開始されな
い。ここでは、例えば、再生時に、×印で示すデ−タ
「6,7,507」にエラ−が発生したものとする。
【0039】訂正バッファ29が1ブロック分のデータ
が格納されると、配列順序が逆となっている区分が記録
時の正規の順序に再配列されて、ブロック52bが生成
される。そして、パリティ符号Pを用いることにより、
インナ−エラ−訂正(インナー訂正)回路27でもって
訂正バッファ29に格納された1ブロック52bの各区
分51a,…,51b,…,51cのインナーエラー訂
正処理が行なわれる。これにより、エラ−デ−タのうち
のデータ「507」だけが復元され、ブロック52cの
デ−タが生成されるものとする。次に、アウタ−エラ−
訂正回路28によってブロック52cのアウターエラー
訂正処理が行なわれ、上記のインナーエラー訂正処理で
復元不可能であったデ−タ「6,7」が復元されて元の
データ配列のブロック52dが得られる。
【0040】なお、記録時と等しいテープ走行速度で再
生を行なう標準再生時では、ブロック52aからブロッ
ク52bに至る過程が不要であることはいうまでもな
い。
【0041】以上のように、この実施例では、リ−ドバ
ック時におけるエラ−訂正手段は、逆読出しされたデ−
タ配列を正規の配列にし直し、これによってエラ−訂正
処理手段は通常再生時と同じ処理動作を行なう。しか
し、リ−ドバック時のエラ−訂正手段として、これに限
らず、例えば逆読出しされたデ−タを、そのデ−タ配列
のままで、インナーエラー訂正処理,アウターエラー訂
正処理を行なうように構成にしてもよい。
【0042】図4は本発明によるディジタル信号記録再
生装置の他の実施例を示すブロック図であって、33は
タイムコ−ド検出ヘッド、34はタイムコ−ドリ−ダ、
35はタイムコ−ドメモリであり、図1に対応する部分
には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0043】同図において、磁気テープ1の長手方向の
コントロ−ルトラック11と平行なトラックに、各ブロ
ック毎に磁気テープ1の絶対アドレスを示すタイムコ−
ドが記録されている。データ再生時には、タイムコ−ド
検出ヘッド33により、1ブロック分のデータが再生さ
れる毎にこのタイムコードも再生され、タイムコードリ
ーダ34によって読み込まれてサーボシステムコントロ
ーラ19とタイムコードメモリ35とに供給される。こ
のデータ再生時にデータに訂正不能なエラ−が発生しな
いときには、タイムコードリーダ34からタイムコード
がタイムコードメモリ35に供給されるだけであるが、
データにエラーが発生し、このエラーが訂正不能である
ことがアウターエラー訂正回路28で判明すると、アウ
ターエラー訂正回路28はそのときタイムコードリーダ
34から出力されるタイムコードをタイムコードメモリ
35に記憶させる。従って、タイムコードメモリ35に
は、かかるエラーが発生した磁気テープ1上のブロック
(ヘリカルトラック)の最終位置を示すタイムコードが
格納されることになる。
【0044】ここで、通常再生で訂正不能なエラーが発
生するブロックがあるとき、直ちにそのブロックのリー
ドバックを行なう場合と、磁気テープ1上の必要な全て
のブロック(1ファイル分のブロック)を再生してから
リードバックを行なう場合とがある。図5は前者の場合
を、図6は後者の場合を夫々示している。
【0045】まず、図5の場合の動作について説明する
と、磁気テープ1にはブロック0,1,2,……の順に
各ブロックのデータが記録されており、通常再生時で
は、記録時と同じテープ走行速度でブロック0,1,
2,……の順にデータ再生が行なわれる。かかる通常再
生時に、ブロック2に訂正不能なデータエラーが検出さ
れたとすると、アウターエラー訂正回路28はエラー信
号ERRを発生する。このエラー信号ERRにより、タ
イムコードメモリ35にそのときタイムコードリーダ3
4から出力されるタイムコードを記憶させ、これと同時
に、このエラー信号ERRをリ−ドバック操作開始信号
RBWとしてサーボシステムコントローラ19に供給す
る。
【0046】そこで、サーボシステムコントローラ19
は、このリ−ドバック操作開始信号RBWを受け取る
と、ブロック2の全データの再生が行なわれた後、上記
のように、磁気テープ1を通常再生時とは逆方向に、か
つ通常再生時の1/2以下のテープ走行速度で走行さ
せ、また、タイムコードメモリ35からタイムコードを
読み取り、タイムコ−ド検出ヘッド33によって再生さ
れてタイムコードリーダ34で読み取られるタイムコー
ドと比較する。そして、これらが一致またはその近くに
なると、サーボシステムコントローラ19は、上記のよ
うにブロック2のリ−ドバック動作を開始させる。
【0047】ところで、このように磁気テープ1から複
数のブロックからなるファイルのデータ再生を行なう場
合、ブロックから訂正不能なエラーが検出される毎にリ
ードバックを行なっていたのでは、データ再生に時間が
かかることになり、効率が悪い。かかる問題を解消する
ためには、図6に示すような方法がある。
【0048】即ち、図4,図6において、いま、ブロッ
ク0,1,2,3,4,5からなるファイルをデータ再
生するものとして、通常再生中、ブロック1とブロック
3とに訂正不能なエラーが発生したとすると、上記のよ
うに、その発生毎にアウターエラー訂正回路28はエラ
ー信号ERRを発生し、タイムコードメモリ35にこれ
らブロック1,3のデータ再生終了毎のタイムコードを
記憶させる。
【0049】1ファイルのデータ再生が終了すると、入
力端子20からリ−ドバック操作開始信号RBWが入力
される。これにより、サーボシステムコントローラ19
はタイムコードメモリ35から最後に記憶されたタイム
コード(この場合、ブロック3のタイムコード)を読み
取り、これとタイムコードリーダ34からのタイムコー
ドとを比較しながらこのブロック3の終端付近まで磁気
テープ1を巻き戻し、ブロック3の上記のリ−ドバック
動作を行なわせる。ブロック3の上記のリ−ドバック動
作が終了すると、サーボシステムコントローラ19はタ
イムコードメモリ35から最後から2番目に記憶された
タイムコード(この場合、ブロック1のタイムコード)
を読み取り、これとタイムコードリーダ34からのタイ
ムコードとを比較しながらブロック1の終端付近まで磁
気テープ1を巻き戻し、ブロック1の上記のリ−ドバッ
ク動作を行なわせる。
【0050】訂正不能なエラーが発生するブロックが3
個以上の場合でも、同様にして、後のブロックから順に
リードバックが行なわれる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データ読取りエラ−が発生した場合、その発生部分をテ
ープ走行方向を逆にして再読取りするものであるから、
その発生部分の前まで磁気テープを巻戻しする必要がな
く、再読取りが最短のテープパスで迅速に行なわれて所
要時間を短縮化できるし、また、そのときのテープ走行
速度を通常再生時の1/2以下とするものであるから、
磁気テープの走行方向を逆にしても、上記エラーが生じ
た部分のデータ再生が可能となる。従って、読取りエラ
−の迅速な救済が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル情報信号記録再生装置
の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示した実施例でのリ−ドバック再生にお
けるヘリカルトラックの再生軌跡と再生信号とを示す図
である。
【図3】図1に示した実施例での記録処理過程とリ−ド
バック時のエラ−訂正処理とを示す図である。
【図4】本発明によるディジタル情報信号記録再生装置
の他の実施例を示すブロック図である。
【図5】図4に示した実施例でのリ−ドバック開始タイ
ミングの一具体例を説明するための図である。
【図6】図4に示した実施例でのリ−ドバック開始タイ
ミングの他の具体例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 コントロ−ルヘッド 3 ドラム回転速度検出器 4 キャプスタン回転速度検出器 5 回転ドラム 6 ドラムモ−タ 8 ドラム速度制御装置 9 ドラム位相制御装置 11 コントロ−ルトラック 12 キャプスタンモ−タ 14 キャプスタン速度制御装置 15 キャプスタン位相制御装置 18 基準信号発生器 19 サ−ボシステムコントロ−ラ 20 リ−ドバック操作開始信号RBWの入力端子 21 リ−ド操作開始制御信号RDの入力端子 22 ドラム回転位相検出器 23,24 回転ヘッド 26 復調回路 27 インナ−エラ−訂正回路 28 アウタ−エラ−訂正回路 29 訂正バッファ 30 リ−ドバッファ 33 タイムコ−ド再生ヘッド 34 タイムコ−ドリ−ダ 35 タイムコ−ドメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅 厚夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 映像メディア研 究所内 (72)発明者 相澤 俊郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 映像メディア研 究所内 (72)発明者 小山 利裕 神奈川県小田原市国府2880番地 株式会 社 日立製作所 ストレージシステム事 業部内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/09

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ヘッドによって磁気テ−プ上のヘリ
    カルトラックに情報デ−タを記録し、再生するヘリカル
    スキャン方式のディジタル情報信号記録再生装置におい
    て、 通常再生、再生される情報デ−タから訂正不能なエラ
    ーを検出する第1の手段と、 該第1の手段の検出結果に応じて、該磁気テープを通常
    再生時とは逆方向に走行させる第2の手段と、 該第2の手段によって走行する該磁気テープから、該訂
    正不能なエラーが検出された部分の情報データを再読出
    しする第3の手段とを備えたことを特徴とするディジタ
    ル情報信号記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第2の手段が前記磁気テープを逆方向に走行させる
    速度は、通常再生時のテープ速度の1/2以下とするこ
    とを特徴とするディジタル情報信号記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記第2の手段は、ヘリカルトラックの通常再生中に前
    記第1の手段が前記訂正不能なエラーを検出すると、該
    ヘリカルトラックの再生終了後に該磁気テープを通常再
    生時とは逆方向に走行させる ことを特徴とするディジタ
    ル情報信号記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記磁気テープには、順次の位置を示すアドレス情報が
    記録されており、 該アドレス信号を再生する第4の手段と、 ヘリカルトラックの通常再生中に前記第1の手段が前記
    訂正不能なエラーを検出すると、そのときの該第4の手
    段によって再生される該アドレス信号を記憶する第5の
    手段と、 前記磁気テープを巻き戻しながら、該第4の手段によっ
    て前記磁気テープから再生される該アドレス情報と該第
    5の手段に記憶されたアドレス情報とを比較する第6の
    手段と を設け、これらアドレス情報が一致する近傍で前
    記第2の手段が通常再生時とは逆方向に前記磁気テープ
    を走行させる ことを特徴とするディジタル情報信号記録
    再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項において、前記磁気テープ上の前記第2の手段が前記訂正不能なエ
    ラーを検出した前記ヘリカルトラックの通常再生終了毎
    に、前記第6の手段が動作開始する ことを特徴とするデ
    ィジタル情報信号記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項において、前記磁気テープ上のデータ再生を必要とする全ての前記
    ヘリカルトラックの通常再生が終了してから、前記第6
    の手段が動作開始する ことを特徴とするディジタル情報
    信号記録再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6にお
    いて、前記第2,第3の手段によって前記磁気テープ上の前記
    訂正不能なエラーが検出された前記ヘリカルトラック
    は、前記回転ヘッドが再生走査する毎に、後の部分から
    順次前の部分へと区分されて再読出しされ、 再読出しされた順次の該区分を再配列し、元のデータ配
    列にする第7の手段を備え該第7の手段で処理された再
    読出しデータについてエラー訂正を行なう ことを特徴と
    するディジタル情報信号記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6または7
    において、前記通常再生時、前記ヘリカルトラックの再生が終了す
    る毎に、このヘリカルトラックの再生データについてエ
    ラー訂正し、このとき、前記第1の手段は訂正不能なエ
    ラーを検出する ことを特徴とするディジタル情報信号記
    録再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7また
    は8において、 前記区分毎に異なる時間軸方向に誤り訂正処理を行なう
    ための訂正符号を記録情報データに付加することを特徴
    とするディジタル情報信号記録再生装置。
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