JP3925259B2 - 記録媒体、記録方法、記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープにデータが記録される記録媒体、及びこのような記録媒体への記録に対応する記録方法及び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルデータを磁気テープに記録/再生することのできるドライブ装置として、いわゆるテープストリーマドライブが知られている。このようなテープストリーマドライブは、メディアであるテープカセットのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガバイト程度の膨大な記録容量を有することが可能である。このため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディアに記録されたデータをバックアップするなどの用途に広く利用されている。また、データサイズの大きい画像データ等の保存に利用する場合にも好適とされている。
【0003】
このようなテープストリーマドライブでは、回転ドラムに所定のラップ角で磁気テープを巻装させた状態でテープを走行させるとともに、回転ドラムを回転させて、回転ドラム上の磁気ヘッドを用いてヘリカルスキャン方式で記録/再生走査を行なうことで高密度記録を可能にしている。従って周知のように、磁気テープ上には、その長手方向に対して所定の傾き角度を有するようにして形成されるトラックが連続するようにしてデータが記録されていくことになる。
【0004】
ところで、上記したようなテープストリーマドライブにおいては、磁気テープに記録されるデータのフォーマットとして、例えば次のようにして規定されたものが知られている。
先ず、1つのトラックは、所定複数のブロック(Block)といわれるデータが連続することにより形成される。このブロックはヘッダ及びこれに続くユーザデータとパリティのエリアとから成る。
また、グループという固定長のデータ単位が規定される。グループは、所定複数の連続するトラックに記録されるデータの集合により形成されるデータ単位であって、テープストリーマドライブにおけるデータの記録再生単位として扱われる。例えば記録時におけるエラー訂正符号の付加、又は再生時におけるエラー訂正処理は、このグループで完結するようになっている。
【0005】
そして、ブロックのヘッダ内には、ID情報を格納する領域が設けられている。このID情報の領域には、トラック内で連続するブロックごとに、異なる種類の情報を順次割り当てて格納するようにしたうえで、このような順次割り当てを繰り返すようにされる。そして、このようなID情報としての複数の情報種類のなかの1つに、現トラックが属するとされるグループを示すグループ識別情報が定義されている。従って、或るトラック内におけるグループ識別情報は、全ブロック内に格納されるのではなく、例えばID情報としての情報種類数に応じて所定数ずつ飛び越したブロックごとに格納されていることになる。
このようにして飛び越したブロックごとにグループ識別情報が格納されているとしても、或るブロックからグループ識別情報が読み出せさえすれば、そのブロックを含んで形成されるトラックのグループが識別できることになる。つまり、そのトラックが属するグループを特定して、所要の記録再生制御を行うことができる。
【0006】
そして、ブロックのヘッダのID情報に格納されるグループ識別情報に基づいた記録再生制御の1つとして、記録時において記録データを書き継ぐ際の書き継ぎポイントを決定することが行われる。
【0007】
上記した書き継ぎポイントの決定を含む従来の書き継ぎ動作例を、図9を参照して説明する。なお、この図9の説明は、図において示される▲1▼〜▲5▼の手順に従って行うこととする。
手順▲1▼:ここでは先ず、図9(a)に示すようにして、磁気テープには既にグループ(N+1)までのデータが記録されている状態が示されている。また、この場合にはグループ(N)とグループ(N+1)との間には、アンブルの領域が形成されている。アンブルは、複数のダミーデータが記録されたトラックにより形成されるもので、この場合にはグループ間の緩衝エリアとして機能する。なお、アンブルを形成するトラック数は、或る程度の許容範囲が与えられた上で、フォーマットにより規定されている。また、アンブルに対してもグループ識別情報が格納されることになっている。アンブルは、その直前のグループに属するものとして扱われるので、図9(a)の場合であれば、アンブルの各トラックのグループ識別情報としてはグループ(N)であることを示すことになる。
【0008】
そして、この場合においては、既に磁気テープに記録されているグループ(N)までは残し、このグループ(N)に続けるようにして、グループ(N+1)のデータから書き継ぎを行いたいとする。
このような場合には、例えば図示するようにして、グループ(N)からデータのリード(読み込み)を行っていくようにする。このデータリードは、グループ(N)とグループ(N+1)の境界を判断することを目的としている。このため、データリードは、例えば図示するようにして、グループ(N+1)に属するとされる或るトラックから、グループ(N+1)内にあるとされる或るトラックまでの領域に対して行われる。そして、このデータの読み込み時においては、例えば各ブロックのヘッダに記録されているID情報におけるグループ識別情報の読み込みを行って認識しておくようにされる。
【0009】
従って、例えばはじめにグループ(N)の領域をリードしている状態では、グループ(N)であることを示すグループ識別情報が得られていることになる。そして、続けてアンブルに対してリードを行っている状態においても、グループ(N)を示すグループ識別情報が得られることになる。従って、ここまでの段階ではテープストリーマドライブは、グループ(N)であると認識していることになる。
そして、グループ(N+1)のデータの領域にまでデータリードが進行してくると、グループ(N+1)であることを示すグループ識別情報が読み出されることになる。
【0010】
手順▲2▼:上記のようにして、データリードを行う結果、取得されるグループ識別情報は、ある時点でグループ(N)からグループ(N+1)を示すようにして変化することになる。この変化に応じて、例えばテープストリーマドライブは、グループ(N)とグループ(N+1)の境界を判断するようにされる。この場合であれば、アンブルとグループ(N+1)との境界でグループ識別情報が変化するから、先ずは、このアンブルとグループ(N+1)の境界をリードしているときに、グループ(N)とグループ(N+1)の境界が存在していると判定できることになる。
【0011】
手順▲3▼:上記手順▲2▼によって判断されたグループ(N)とグループ(N+1)の境界に基づいて、テープストリーマドライブは、書き継ぎポイントを決定する。書き継ぎを行うのにあたっては、例えば残すべきグループ(N)のデータが、書き継ぎによって上書きされないようにすることと、上書きすべき元のグループ(N+1)は完全に上書き消去されるようにすることが要求される。従って、書き継ぎポイントとしては、アンブル内において、上記した条件を満たすようなテープ位置であるべきことになる。
そこで、この場合には、例えば手順▲2▼により判断されたアンブルとグループ(N+1)の境界位置から、或る決まったトラック数を逆算するなどして、書き継ぎポイントを決定するようにされる。
手順▲4▼:上記手順▲3▼によって決定された書き継ぎポイントまでアクセスする。このためには、例えば磁気テープを所定トラック数分巻き戻すようにされる。
【0012】
手順▲5▼:書き継ぎポイントからデータ記録を開始する。つまり書き継ぎを実行する。この際には、図9(b)に示すようにして、先ずは、或るトラック数分のアンブルを書き込むようにする。
そして、アンブルとしてのトラックの記録が終了したら、つづいては、新規なグループ(N+1)以降のデータの記録を行っていくようにされる。
このようにして、書き継ぎを行う場合には、トラックを形成するブロックのヘッダ内にID情報として格納されるグループ識別情報を利用して書き継ぎポイントを決定するようにされる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えばテープストリーマドライブでは、記録時においてリードアフターライト(RAW:Read After Write)という動作が行われており、磁気テープへのデータの記録が正常に行われたか否かについてブロック単位でモニタすることが行われている。そして、記録が正常に行われなかった場合には、リライトを行うようにされる。つまり、そのブロックのデータを含むトラックを、再度、別の位置に記録し直すようにしている。
【0014】
しかしながら、上記したリライトが、図9に示したような書き継ぎポイントの付近で発生した場合には、例えば図10に示すような記録状態となる。
図10においては、例えば先ずグループ(N)のデータが複数の連続するトラックにわたって記録された後、例えばアンブル−グループ(N)−アンブル−グループ(N)−アンブルというようにして、グループ(N)のデータがアンブルの間に存在するようにして断続的に記録されている。
【0015】
このようにして、例えばリライトによってグループ(N)のデータとアンブルとが混在しているような領域では、グループとアンブルとの区別が判定しにくいために、書き継ぎポイントを適正に決定することが非常に難しくなる。
具体的には、図10におけるグループ(N)全体としての正しい終了位置は、テープ位置Cなのであるが、例えば実際には、テープ位置Aやテープ位置Bをグループ(N)の終了位置であると誤った判断をする可能性が高くなる。
このようにして、グループの終了位置を誤判断したまま書き継ぎを行うと、例えば、本来上書き消去せずに残すべきデータ部分を上書き消去してしまって、適正に再生ができなくなるなどの不都合が生じることになる。つまり、記録再生の信頼性を損なう結果となってしまう。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は上記した課題を考慮して、磁気テープに対してトラック単位によりデータが記録される記録媒体として次のように構成することとした。
つまり、所定複数のトラックに対応する記録再生データ単位に関する情報として、現トラックが属するとされる現記録再生データ単位よりも1つ前に記録された先記録再生データ単位に属する最終トラックを識別するための最終トラック識別情報が、各トラックに対して記録されている記録媒体を提供することとした。
【0017】
また、磁気テープに対してトラック単位によりデータを記録する記録装置としては、所定複数のトラックに対応する記録再生データ単位に関する情報として、現トラックが属するとされる現記録再生データ単位よりも1つ前に記録された先記録再生データ単位に属する最終トラックを識別するための最終トラック識別情報を、各トラックに対して記録していく記録制御手段を備えて構成することとした。
【0018】
また、磁気テープに対してトラック単位によりデータを記録する記録方法として次のようにも構成することとした。
各トラックに記録されている、所定複数のトラックに対応する記録再生データ単位に関する情報であって、現トラックが属するとされる現記録再生データ単位よりも1つ前に記録された先記録再生データ単位に属する最終トラックを識別するための最終トラック識別情報を、読み出して取得する情報取得処理と、この情報取得手段により取得した最終トラック識別情報に基づいて、既に磁気テープに記録されている所要の記録再生データ単位に続けて、新たなデータを記録していくための磁気テープ上の記録開始位置を決定する位置決定処理とを実行するように構成することとした。
【0019】
また、磁気テープに対してトラック単位によりデータを記録する記録装置として次のように構成することとした。
つまり、各トラックに記録されている、所定複数のトラックに対応する記録再生データ単位に関する情報であって、現トラックが属するとされる現記録再生データ単位よりも1つ前に記録された先記録再生データ単位に属する最終トラックを識別するための最終トラック識別情報を、読み出して取得する情報取得手段と、
この情報取得手段により取得した最終トラック識別情報に基づいて、既に磁気テープに記録されている所要の記録再生データ単位に続けて、新たなデータを記録していくための磁気テープ上の記録開始位置を決定する位置決定手段とを備えて構成することとした。
【0020】
上記各構成によれば、磁気テープに対して記録されるデータは、トラック単位であり、また、所定複数のトラックに対応するデータによって記録再生データ単位が形成されるというフォーマットを有している。
そのうえで、データを記録するのにあたっては、現グループに属するとされる各トラックに対して、1つ前のグループを形成する最終トラックを識別するための最終トラック識別情報を記録するようにされる。
これによって、例えば磁気テープからデータの読み出しを行うことによっては、今読み出しを行っているトラックが属する現グループの1つ前のグループの最終トラックを認識することが可能となる。現グループの1つ前のグループの最終トラックが認識できるということは、現グループと、その1つ前のグループとの境界をトラック単位による精度で判定できるということを意味する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明していくこととする。
先ず、図1は、本発明の実施の形態に対応するテープストリーマドライブの構成例を示している。
この図に示すテープストリーマドライブ10は、ここでは図示していないテープカセットの磁気テープ3に対して、ヘリカルスキャン方式により記録/再生を行うようにされている。
この図において回転ドラム11には、例えば2つの記録ヘッド12A、12B及び3つの再生ヘッド13A、13B、13Cが設けられる。
記録ヘッド12A、12Bは互いにアジマス角の異なる2つのギャップが究めて近接して配置される構造となっている。再生ヘッド13A、13B、13Bもそれぞれ所定のアジマス角とされる。
【0022】
回転ドラム11はドラムモータ14Aにより回転されると共に、テープカセットから引き出された磁気テープ3が巻き付けられる。また、磁気テープ3は、キャプスタンモータ14B及び図示しないピンチローラにより送られる。また磁気テープ3は上述したようにリール2A,2Bに巻装されているが、リール2A,2Bはそれぞれリールモータ14C、14Dによりそれぞれ順方向及び逆方向に回転される。
ローディングモータ14Eは、図示しないローディング機構を駆動し、磁気テープ3の回転ドラム11へのローディング/アンローディングを実行する。
イジェクトモータ28はテープカセットの装填機構を駆動するモータであり、挿入されたテープカセットの着座およびテープカセットの排出動作を実行させる。
【0023】
ドラムモータ14A、キャプスタンモータ14B、リールモータ14C、14D、ローディングモータ14E、イジェクトモータ28はそれぞれメカドライバ17からの電力印加により回転駆動される。メカドライバ17はサーボコントローラ16からの制御に基づいて各モータを駆動する。サーボコントローラ16は各モータの回転速度制御を行って通常の記録再生時の走行や高速再生時のテープ走行、早送り、巻き戻し時のテープ走行などを実行させる。
なおEEP−ROM18にはサーボコントローラ16が各モータのサーボ制御に用いる定数等が格納されている。
【0024】
サーボコントローラ16が各モータのサーボ制御を実行するために、ドラムモータ14A、キャプスタンモータ14B、Tリールモータ14C、Sリールモータ14DにはそれぞれFG(周波数発生器)が設けられており、各モータの回転情報が検出できるようにしている。即ちドラムモータ14Aの回転に同期した周波数パルスを発生させるドラムFG29A、キャプスタンモータ14Bの回転に同期した周波数パルスを発生させるキャプスタンFG29B、Tリールモータ14Cの回転に同期した周波数パルスを発生させるTリールFG29C、Sリールモータ14Dの回転に同期した周波数パルスを発生させるSリールFG29Dが形成され、これらの出力(FGパルス)がサーボコントローラ16に供給される。
【0025】
サーボコントローラ16はこれらのFGパルスに基づいて各モータの回転速度を判別することで、各モータの回転動作について目的とする回転速度との誤差を検出し、その誤差分に相当する印加電力制御をメカドライバ17に対して行うことで、閉ループによる回転速度制御を実現することができる。従って、記録/再生時の通常走行や、高速サーチ、早送り、巻き戻しなどの各種動作時に、サーボコントローラ16はそれぞれの動作に応じた目標回転速度により各モータが回転されるように制御を行うことができる。
また、サーボコントローラ16はインターフェースコントローラ/ECCフォーマター22(以下、IF/ECCコントローラという)を介してシステム全体の制御処理を実行するシステムコントローラ15と双方向に接続されている。
【0026】
このテープストリーマドライブ10においては、データの入出力にSCSIインターフェイス20が用いられている。例えばデータ記録時にはホストコンピュータ40から、固定長のレコード(record)という伝送データ単位によりSCSIインターフェイス20を介して逐次データが入力され、SCSIバッファコントローラ26を介して圧縮/伸長回路21に供給される。SCSIバッファコントローラ26はSCSIインターフェース20のデータ転送を制御するようにされている。SCSIバッファメモリ27はSCSIインターフェース20の転送速度を得るために、SCSIバッファコントローラ26に対応して備えられるバッファ手段とされる。またSCSIバッファコントローラ26は、後述するリモートメモリインターフェース30に対して所要のコマンドデータを供給するとともに、リモートメモリインターフェース30に対する動作クロックの生成も行う。
なお、このようなテープストリーマドライブシステムにおいては、可変長のデータの集合単位によってホストコンピュータ40よりデータが伝送されるモードも存在する。
【0027】
圧縮/伸長回路21では、入力されたデータについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を施すようにされる。圧縮/伸長回路21の出力は、IF/ECCコントローラ22に供給されるが、IF/ECCコントローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積する。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはIF/ECCコントローラ22の制御によって、最終的にグループ(Group)という磁気テープの40トラック分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにされ、このデータに対してECCフォーマット処理が行われる。
【0028】
ECCフォーマット処理としては、記録データについて誤り訂正コードを付加すると共に、磁気記録に適合するようにデータについて変調処理を行ってRF処理部19に供給する。
RF処理部19では供給された記録データに対して増幅、記録イコライジング等の処理を施して記録信号を生成し、記録ヘッド12A、12Bに供給する。これにより記録ヘッド12A、12Bから磁気テープ3に対するデータの記録が行われることになる。
【0029】
また、データ再生動作について簡単に説明すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13A、13BによりRF再生信号として読み出され、その再生出力はRF処理部19で再生イコライジング、再生クロック生成、2値化、デコード(例えばビタビ復号)などが行われる。
このようにして読み出された信号はIF/ECCコントローラ22に供給されて、まず誤り訂正処理等が施される。そしてバッファメモリ23に一時蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸長回路21に供給される。
圧縮/伸長回路21では、システムコントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長回路21により圧縮が施されたデータであればここでデータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長処理を行わずにそのままパスして出力される。
圧縮/伸長回路21の出力データはSCSIバッファコントローラ26、SCSIインターフェイス20を介して再生データとしてホストコンピュータ40に出力される。
【0030】
S−RAM24,フラッシュROM25は、システムコントローラ15が各種処理に用いるデータが記憶される。
例えばフラッシュROM25には制御に用いる定数等が記憶される。またS−RAM24はワークメモリとして用いられたり、MIC(リモートメモリチップ4、接触型メモリ104)から読み出されたデータ、MICに書き込むデータ、テープカセット単位で設定されるモードデータ、各種フラグデータなどの記憶や演算処理などに用いるメモリとされる。
また、フラッシュROM25には、システムコントローラ15が実行すべきプログラムや、その他ファームウエアとしての各種データも記憶される。
【0031】
なお、S−RAM24,フラッシュROM25は、システムコントローラ15を構成するマイクロコンピュータの内部メモリとして構成してもよく、またバッファメモリ23の領域の一部をワークメモリとして用いる構成としてもよい。
【0032】
図1に示すように、テープストリーマドライブ10とホストコンピュータ40間は上記のようにSCSIインターフェース20を用いて情報の相互伝送が行われるが、システムコントローラ15に対してはホストコンピュータ40がSCSIコマンドを用いて各種の通信を行うことになる。
なお、例えばIEEE1394インターフェイスなどをはじめ、SCSI以外のデータインターフェイスが採用されても構わない。
また、先に本出願人は、テープカセットに磁気テープの管理情報等を記憶可能な不揮発性メモリを設け、テープストリーマドライブにより、この不揮発性メモリに接触式/若しくは非接触式でアクセスするための構成も提案している。本実施の形態としては、このようなテープストリーマドライブの構成を採っていても構わないものである。
【0033】
図2は、上記テープストリーマドライブ10によって磁気テープ3に記録されるトラックの構造を示している。
各トラックは、図示しない記録ヘッドによりいわゆるアジマスベタ記録によりトラック幅TWのトラックとして形成されていく。隣接するトラック同志は互いに逆アジマストラックとされる。即ち、一方のアジマス方向とされるトラックTKAと他方のアジマス方向とされるトラックTKBが交互に形成される。
再生時には再生ヘッド16によりトラックが走査される。再生ヘッド16のヘッド幅HWはトラック幅TWよりも広い幅とされているが、いわゆるアジマス効果により、隣接トラックからのクロストークは防止される。
【0034】
本実施の形態が対応するテープフォーマットでは、一対の隣接するトラックTKA ,TKB は1フレームと呼ばれ、20フレーム(40トラック)が1グループと呼ばれる単位となる。
上記グループは最小記録単位とされる。従って、ストリーミングといわれる1回の記録動作は、最小でグループごとに行われ得ることになる。
【0035】
また、各トラック内のデータフォーマットは図3に示される。
1つのトラックは、例えば0〜95のフラグメントIDが順次与えられた96のブロックの集合から成る。このブロックは所定のデータサイズによる固定長とされる。
【0036】
ブロックのデータ構造を図4に示す。
ブロックは、この図に示すようにして、先頭の16バイトのヘッダエリアと、これに続く127×2=256バイトのデータエリアと、12×2=24バイトのC1パリティエリアとから成る。C1パリティはブロック内のデータに対するするエラー訂正符号となる。
ここでの詳しい説明は省略するが、本実施の形態のフォーマットでは、C2,C3パリティも規定される。C2パリティは、トラック単位で完結し、C3パリティはグループ単位で完結するエラー訂正符号である。
【0037】
図4に示すブロックのヘッダエリアにおいて、先ず先頭2バイト(Hi,j,0,0/Hi,j,0,1)の領域にはフラグメントIDが格納される。
このフラグメントIDには、図3に示したように、トラック内において連続して配置されるブロックごとに連番が付されるようにして0〜95のいずれかの値が格納されることになる。
【0038】
また、第3バイト(Hi,j,1,0)の上位4ビットには、Lower 4-bit of ATN(Absolute Track Number)の値が格納される。つまり、現ブロックが属するトラックについての絶対トラックナンバの値として、その下位4ビットが示される。
また、第3バイト(Hi,j,1,0)の下位4ビットにはエリアIDが格納される。エリアIDは、実際に設定される値により、例えば現ブロックが属する領域が、デバイス領域、リファレンス領域、システム領域、データ領域、及びEOD(End Of Data) 領域の何れであるのかが示される。
【0039】
第4バイト〜第6バイト(Hi,j,1,1〜Hi,j,2,1)の3バイトの領域は、論理アドレスの領域とされる。そして、第4バイトの上位4ビットには、論理アドレスとして、Lower 4-bit of Group Numberの値が格納される。Lower 4-bit of Group Numberは、現ブロックが論理的に属するとされるグループを示すグループナンバの値のうち、下位4ビットが示されている。
論理アドレスの領域において、残る第4バイトの下位4ビットと、第5バイト及び第6バイトから成る領域には、論理アドレスとしてデータIDの値が格納される。データIDは、現ブロックが論理的に属するとされるグループ内における、論理的なデータ位置を示す。
【0040】
第7バイト及び第8バイト(Hi,j,3,0/Hi,j,3,1)の2バイトの領域にはWrite Session Numberの値が格納される。
【0041】
続く第9バイト〜第14バイト(Hi,j,4,0/Hi,j,6,1)の6バイトの領域は、ID Information(Sub Code)の領域とされる。このID Informationに対しては、フォーマットによって規定される所定規則に従って、所定複数種類のうちのデータの何れか1種類が格納されることになる。
【0042】
上記ID Informationとして格納される情報種別の例を、図5に示す。
この図によると、ID Informationとして格納される値は、現ブロックのデータブロックナンバ(フラグメントID)の下位4ビット(Lower 4-bit of Data Block Number)の値に応じて、以下のように定義されている。
【0043】
Lower 4-bit of Data Block Number=0000の場合には、ID Informationには、現ブロックが属するパーティションを識別するためのPartition Numberを格納することとしている。
また、Lower 4-bit of Data Block Number=0001の場合には、現ブロックについてのデータフォーマット(Data Format)を格納することとしている。
Lower 4-bit of Data Block Number=0010の場合には、現ブロックを含むトラックのATN(Absolute Track Number)を格納することとしている。
Lower 4-bit of Data Block Number=0011の場合には、Appned ATNの値を格納することとしている。
【0044】
Lower 4-bit of Data Block Number=0100の場合には、Base Group Numberの値を格納することとしている。このBase Group Numberの値は、磁気テープ上における物理的位置として現ブロックが属するグループを示す。
【0045】
Lower 4-bit of Data Block Number=0101の場合には、Record Countを格納するようにされる。Record Countとは、現ブロックが何番目のレコードであるのかを示す。
Lower 4-bit of Data Block Number=0110の場合には、Separator 1 Countを格納する。
Lower 4-bit of Data Block Number=0111の場合には、Separator 2 Countを格納する。
【0046】
Lower 4-bit of Data Block Number=1000の場合には、LATNPG(Last ATN of the Previous Group)を格納する。ここでいう「Previous Group」とは、現ブロックが論理的に属しているとされる現グループより1つ前のグループである。そしてLATNPGは、この「Previous Group」を論理的に形成しているデータが記録されたトラックのうち、最後のトラックを示す値となる。
Lower 4-bit of Data Block Number=1000=1001の場合には、GIT size of the current Basic Groupが格納される。
この図においては、Lower 4-bit of Data Block Number=1010〜1111までの場合は、未定義とされている。
【0047】
このようにして、データブロックナンバに応じて、ID Informationに格納される情報の種類は異なる。そして、その種類がデータブロックナンバの下位4ビットに対応していることで、16ブロックにつき1回の割合で、ID Informationの各情報がブロックに割り与えられるようにして格納されることになる。
本実施の形態の場合、1トラックは96ブロックであるから、96/16=6で示されるように、ID Informationとして図5に示した各情報は、1トラックにおいて6回繰り返されるようにして記録されることになる。
そして、このID Informationとして格納される各情報が示す内容は、原則として、現ブロックを含むトラックを形成する全ブロックに共通となる。これにより、ID Informationの各情報が、上記のようにして16ブロックに1回の割合でしか格納されていないとしても、その情報は、現トラックを形成するブロックの全てに適用してよいことになるから、ID Informationの内容に基づいて適正に記録データを管理できることになる。
また、各ブロックに全種類のID Informationの情報を格納する必要も無くなるから、各ブロックのID Informationのサイズも6バイトで収まることになる。つまり、ブロックのヘッダエリアのデータサイズをこれ以上増加させずに、その分データエリアのサイズを確保することで、冗長度ができるだけ低くなるようにしている。つまり、単位データ量あたりにおけるユーザデータの記録可能容量ができるだけ有効に取れるようにしているものである。
【0048】
そして、本実施の形態では図5にも示したように、ブロックのヘッダ内に格納されるID Informationの1つに、LATNPG(Last ATN of the Previous Group)が定義される。このLATNPGは、前述もしたように、現ブロックが論理的に属しているとされる現グループより1つ前のグループを形成している、最後のトラック(最終トラック)を示す。
【0049】
ここで、例えば図6(a)に示すようにして、磁気テープにメインデータが記録されているとする。この図に示すメインデータは、1つの枠が1つのブロックに対応する。そして、図において縦方向に並ぶ1列分のブロックの集合により、1トラックが形成されている。また、ブロック内に付されている0〜kの数は、ブロックごとに付されるデータID(Data ID)を示している。データIDは、図4により説明したように、グループ内において、ブロックに対して順に付されるIDナンバである。
また、図6(b)(c)には、ID InformationのBase Group Numberにより示されるグループナンバが示されている。
【0050】
この図6(a)の場合には、先ずグループ(N−1)のデータに続けて、グループ(N)→(N+1)のデータが記録された状態が示されている。そして、各トラックには、実際には、ID Informationとして、LATNPG(Last ATN of the Previous Group)が記録されている。
この図においては、矢印により示すトラックaに対して、グループ(N−1)の最後のデータが記録されているので、このトラックaが、グループ(N−1)の最終トラックということになる。そして、グループ(N)を形成する各トラックに記録されるLATNPGには、このグループ(N−1)の最終トラックであるトラックaの値が格納されることになる。
【0051】
また、この図では、グループ(N)を形成する最後のブロックkは、トラックbに記録されている。トラックbでは、グループ(N+1)のデータの書き込みが途中から開始されている。しかしながら、ここでは、リライトによって、グループ(N)を形成するブロックのデータが、トラックbよりも2トラック後ろのトラックcと、さらに1トラック後ろのトラックdにも記録されている。このため、物理的にグループ(N)を形成するブロックが最後に記録されたトラックは、トラックdということになる。そして、グループ(N+1)を形成するとされるトラックには、LATNPGとして、このトラックdを示す値が格納されることになる。
【0052】
このようにして、記録データに対してLATNPGが記録されることによって、テープストリーマドライブ10は、各グループの最終トラックを容易かつ正確に認識することが可能となる。具体的に図6(a)の場合であれば、グループ(N)に属するとされるブロックから成るトラックを再生して、このトラックの或るブロックヘッダに記録されたLATNPGをはじめて取得した時点で、グループ(N−1)の最終トラックがトラックaであることを認識できることになる。同様にして、グループ(N)の最終トラックを知りたいときには、グループ(N+1)に属するブロックから成るトラックを再生し、LATNPGを取得すればよい。
【0053】
そして、このようにして正確にグループの最終トラックが認識できることによっては、例えば次のような効果が得られる。
例えば、図6(a)に示すようにしてデータが記録されている状態の後において、グループ(N)以前のデータは残して、グループ(N+1)のデータから書き継ぎを行っていく場合を考えてみる。
【0054】
例えば、従来のフォーマットの場合には、本実施の形態のようにしてブロックヘッダ内のID InformetaionとしてLATNPGを規定していなかった。このため、ID Informetaionのグループ識別情報(Base Group Number)に基づいてグループの境界を判断していた。このため、図6(a)のトラックc,dのようにして、後ろのグループのデータ領域内に離散するようにしてリライトが行われると、Base Group Numberのみによっては、グループとしての実データとアンブルとを正確に区別することが難しくなってくる。つまり、高い精度でグループの区切り位置を特定することが難しくなってくる。
例えばフォーマットとして、「書き継ぎは、前のグループの最終トラックから2トラック目以降とする」というように規定されていたする。しかし、Base Group Numberのみに基づいてグループの境界判断を行っている場合、特に上記のようにしてリライトが行われている領域などでは、グループの区切り位置が正確に判定できている保証はない。このため、例えば判定したグループの区切り位置を基準に、2トラック分よりも充分なトラック数のアンブルを設定するようにして、書き継ぎ位置を決定するようにしていた。図6の場合であれば、図6(a)(b)の関係として示すように、例えばトラックdから5トラック後ろのトラックgを書き継ぎ位置として決定している状態が、この従来の書き継ぎポイント決定に対応する。
【0055】
これに対して本実施の形態では、トラックに記録されたLATNPGを参照することで、グループ(N)の最終トラックは、トラックdであることが正確に認識できる。このため、例えば上記のように「書き継ぎは、前のグループの最終トラックから2トラック目以降とする」というようにフォーマットで規定されていたとすれば、この2トラック目から書き継ぎを行ったとしても、グループ(N)のデータが上書き消去されないことが保証されることになる。
つまり、理論的には、図6(a)(c)の関係として示すようにして、グループ(N)の最終トラックdから2トラック後ろのトラックfを書き継ぎ開始位置としてグループ(N+1)のデータを書き込んでいくことができる。
【0056】
つまり、本実施の形態では、グループの区切り位置を正確に認識することができる。そして、これに伴って、例えば書き継ぎ時においては、グループの区切り位置に近い領域から書き継ぎを問題なく開始することが可能となる。グループの最終トラックから書き継ぎポイントまでのトラックは、書き継ぎによって不要となってしまうデータであるといえるから、このような無駄になるデータ領域サイズは、できるだけ小さいことが好ましい。本実施の形態では、図6に示したように、プリアンブルとしてのトラック数を削減して、磁気テープ上の記録可能容量をより有効に使用することが可能となるものである。
【0057】
また、本実施の形態としては、上記のようにしてトラックに記録されたLATNPGに基づいて、グループの区切り位置(最終トラック)が認識可能であることを前提に、例えばEOD(End Of Data)を最後に書き込むような記録終了時、またはグループデータの書き込みを行ってリポジションにより書き継ぎを行うような場合には、次のようにして磁気テープにデータを記録するようにされる。
なお、EODとは、論理的なデータの終了を示すデータであり、フォーマットの規定により複数トラックの連続により形成されるべき領域とされている。
【0058】
例えば図7においては、グループ(N)の記録の終了を以て磁気テープへの記録動作を終了させる場合が示されている。
この場合、グループ(N)のユーザデータの記録は図において矢印で示すトラックaで終了しているものとされる。従って、このトラックaがグループ(N)の最終トラックとされることになる。
例えば従来においては、グループ(N)の記録終了を以て記録動作終了とする場合には、グループ(N)のユーザデータを記録終了した後、所定トラック数によるポストアンブルとしての領域を形成したうえで、EODのデータを書き込むこととしていた。
【0059】
これに対して、本実施の形態では、図7に示すようにして、トラックaにおいて、例えばグループ(N)の最後のブロックkを記録して、グループ(N)を形成する全ブロックの記録が完了したとすると、このブロックkに続けては、アンブルは記録しないようにされる。そして、アンブルを記録するのに代えて、グループ(N)の後ろのほうの或る所定サイズのデータを、所定回数繰り返すようにして記録することとしている(グループ(N)のデータのリピート書き込み)。そして、この後において、例えば所定トラック数のポストアンブルとしてのダミーデータを記録した上で、EODを記録して記録動作を終了させる。
なお、本実施の形態としては、例えばポストアンブルも記録せずに、EODの直前までグループ(N)のデータを記録してしまうようにしても良い。
また、本実施の形態では、EODを形成するトラックに対しても、LATNPGを記録することとしている。EOD内のLATNPGは、EODの前に記録されたグループ、つまり、最終グループについての最終トラックが示されている。
【0060】
そして、上記図7に示すようにしてデータが記録された磁気テープに対して、例えばグループ(N)までのデータは残して、書き継ぎを行っていくとする場合には、次のような動作となる。
【0061】
図8(a)には、図7に示した磁気テープの記録状態として、EODよりも前の記録データの状態が示されている。そして、この図8(a)に示すようにしてデータの記録を行った後に書き継ぎを行う場合には、次のようにして書き継ぎポイントを決定する。
例えば先に説明したようにしてEODにもLATNPGが記録されるが、この場合において、EODに記録されるLATNPGは、矢印により示すトラックaを示していることになる。そこで、例えばテープストリーマドライブは、このトラックaの2トラック後ろのトラックを書き継ぎポイントとして決定してアクセスするようにされる。そして、この書き継ぎポイントから上書きをするようにして記録を行っていくことになる。この場合の書き継ぎは、例えば図8(b)に示すようにして、先ず、2トラック程度のプリアンブルを記録した上で、グループ(N+1)のデータを記録していくようにされる。
【0062】
上記図7及び図8によると、本実施の形態では、例えば最終グループに続けて、アンブルを記録するのに代えてそのグループのデータを繰り返し記録するようにしている。本実施の形態としては、このようにして、同じグループのデータを余分に記録したとしても、ブロックヘッダのID InformationにLATNPGを記録していることで正確にグループの最後のトラックを特定することが可能である。換言すれば、本実施の形態としては、ブロックヘッダのID InformationにLATNPGを記録しているので、グループデータを余分に記録したとしても問題なく、グループの最後のトラック(グループの区切り位置)を正確に特定できるものである。
【0063】
そして、このようにしてグループのデータが繰り返し記録されるということは、グループのデータが磁気テープに対して多重書きされているということになる。図7及び図8からも分かるように、このようにしてグループのデータが多重書きされる領域は、書き継ぎポイントとなることが多く、従って、サーチによるアクセスも比較的高い頻度で行われるので、テープが傷みやすいということがいえる。
しかしながら、本実施の形態としては、このようにしてテープが傷みやすい領域において、ユーザデータが多重書きされることになるから、それだけデータを読み出せる確立も高くなる。つまり、記録再生の信頼性も向上されることになる。
【0064】
なお、本発明としては、これまでに説明した実施の形態としての構成のみに限定されない。つまり、ブロックに相当するデータの集合によりトラックが形成されると共に、所定数のトラックに相当するデータによりグループに相当する記録データ単位が規定されるようなフォーマットに対応するのであれば、磁気テープに対する記録全般に適用が可能である。
【0065】
【発明の効果】
本発明としては、磁気テープに対してトラック単位により記録が行われ、また、所定複数のトラックに対応する記録再生データ単位としてグループが規定されている。そのうえで、各トラックに対して、現トラックが属するとされるグループの1つ前のグループの最終トラックを示す最終トラック識別情報(LATNPG:Last ATN(Absolute Track Number) of the Previous Group))を記録するようにしている。
そして、磁気テープに対して記録再生を行うドライブでは、磁気テープから最終トラック識別情報を読み込んで取得するようにされる。この最終トラック識別情報により、グループの最終トラックを正確に認識することができる。これは即ち、グループの境界をトラック単位の精度で正確に認識できることを意味する。これによって、例えば以前のデータを上書き消去しないことを保証したうえで、書き継ぎポイントを決定することができる。また、グループの境界がトラック単位で正確に認識できるので、必要最小限のマージン領域を確保して書き継ぎポイントが決定できる。これによって、マージン領域のサイズをほぼ最小にできるから、それだけ磁気テープの記録容量を効率的に使用することも可能となる。
【0066】
また、上記最終トラック識別情報に基づいて書き継ぎポイントが正確に決定できることを前提とすれば、グループ間の緩衝エリアとして、必ずしもこれまでのアンブルを形成しなくともよいことになる。そこで本発明としては、最後に記録した最終グループのデータに続けて、アンブルを記録するのではなく、その最終グループのデータを再度記録しておくようにされる。
これによって、例えば書き継ぎなどのためにアクセスされることが多く、磁気テープの傷みやすい領域において、ユーザデータが多重書きされることになる。つまり、磁気テープが傷んでエラーが発生しやすくなった状況でも、多重書きされたユーザデータの一部が読み込めることで、データ再生が救済される可能性が高くなるわけであり、それだけ記録再生の信頼性が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に対応するテープストリーマドライブの構成例を示すブロック図である。
【図2】磁気テープに記録されるトラックのフォーマットを示す説明図である。
【図3】トラックのデータ構造を模式的に示す説明図である。
【図4】ブロックのデータ構造を示す図である。
【図5】 ID Informationに格納される情報の定義内容を示す図である。
【図6】 ID Informationの最終トラック識別情報(LATNPG)による磁気テープ上のデータについての管理形態を示す説明図である。
【図7】最後のグループデータの記録に続けて、そのグループデータをリピート書き込みした場合の磁気テープの記録状態例を模式的に示す説明図である。
【図8】本実施の形態としての書き継ぎ動作例を示す説明図である。
【図9】従来における書き継ぎ動作例を示す説明図である。
【図10】リライトが行われた結果としての記録上大礼を示す説明図である。
【符号の説明】
3 磁気テープ、10 テープストリーマドライブ、11 回転ドラム、12A,12B 記録ヘッド、13A,13B,13C 14A ドラムモータ、14B キャプスタンモータ、14C Tリールモータ、14D Sリールモータ、14E ローディングモータ、再生ヘッド、15 システムコントローラ、16 サーボコントローラ、17 メカドライバ、19 RF処理部、20 SCSIインターフェイス、21 圧縮/伸長回路、22 IFコントローラ/ECCフォーマター、23 バッファメモリ

Claims (7)

  1. 磁気テープに対してトラック単位によりデータが記録される記録媒体において、
    所定複数のトラックに対応する記録再生データ単位に関する情報として、現トラックが属するとされる現記録再生データ単位よりも1つ前に記録された先記録再生データ単位に属する最終トラックを識別するための最終トラック識別情報が、上記各トラックに対して記録されている、
    ことを特徴とする記録媒体。
  2. 磁気テープに対してトラック単位によりデータを記録する記録方法において、
    所定複数のトラックに対応する記録再生データ単位に関する情報として、現トラックが属するとされる現記録再生データ単位よりも1つ前に記録された先記録再生データ単位に属する最終トラックを識別するための最終トラック識別情報を、上記各トラックに対して記録していく、
    ように構成したことを特徴とする記録方法。
  3. 磁気テープへの記録を終了させるときには、最後に磁気テープに記録した最終記録再生データ単位に続く領域に対して、この最終記録再生データ単位における少なくとも一部のデータを1回以上記録するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録方法。
  4. 磁気テープに対してトラック単位によりデータを記録する記録装置において、
    所定複数のトラックに対応する記録再生データ単位に関する情報として、現トラックが属するとされる現記録再生データ単位よりも1つ前に記録された先記録再生データ単位に属する最終トラックを識別するための最終トラック識別情報を、上記各トラックに対して記録していく記録制御手段、
    を備えていることを特徴とする記録装置。
  5. 上記記録制御手段は、
    磁気テープへの記録を終了させるときには、最後に磁気テープに記録した最終記録再生データ単位に続く領域に対して、この最終記録再生データ単位における少なくとも一部のデータを1回以上記録するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 磁気テープに対してトラック単位によりデータを記録する記録方法において、
    上記各トラックに記録されている、所定複数のトラックに対応する記録再生データ単位に関する情報であって、現トラックが属するとされる現記録再生データ単位よりも1つ前に記録された先記録再生データ単位に属する最終トラックを識別するための最終トラック識別情報を、読み出して取得する情報取得処理と、
    上記情報取得手段により取得した最終トラック識別情報に基づいて、既に磁気テープに記録されている所要の記録再生データ単位に続けて、新たなデータを記録していくための磁気テープ上の記録開始位置を決定する、位置決定処理と、
    を実行するように構成されることを特徴とする記録方法。
  7. 磁気テープに対してトラック単位によりデータを記録する記録装置において、
    上記各トラックに記録されている、所定複数のトラックに対応する記録再生データ単位に関する情報であって、現トラックが属するとされる現記録再生データ単位よりも1つ前に記録された先記録再生データ単位に属する最終トラックを識別するための最終トラック識別情報を、読み出して取得する情報取得手段と、
    上記情報取得手段により取得した最終トラック識別情報に基づいて、既に磁気テープに記録されている所要の記録再生データ単位に続けて、新たなデータを記録していくための磁気テープ上の記録開始位置を決定する、位置決定手段と、
    を備えていることを特徴とする記録装置。
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