JP2002050093A - メモリ付カセット及びその記録再生装置 - Google Patents
メモリ付カセット及びその記録再生装置Info
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Abstract
簡単に且つ迅速に取得して、媒体種別情報に応じた動作
制御を行うことができるようにする。 【解決手段】テープローディング時に、システムコント
ローラ15によりテープカセット1のリモートメモリチ
ップ4の媒体種別情報領域から媒体種別情報を読み出
し、この媒体種別情報に基づいて記録/再生系の動作モ
ードを決定し、上記媒体種別情報に応じた動作制御を行
う。
Description
レージ用途などに用いるテープカセットなどであってデ
ジタルデータを記録するテープ状情報記録媒体の管理情
報を記憶するメモリ手段を備えたメモリ付カセット及び
その記録再生装置に関する。
/又は再生するテープ記録及び/又は再生装置として、
いわゆるテープストリーマが知られている。テープスト
リーマは、記録媒体であるテープカセットに収納される
磁気テープのテープ長にもよるが、数十〜数百ギガバイ
ト程度の膨大なデータを記録することが可能であり、コ
ンピュータに内蔵されるハードディスク等の記録される
データを保存するバックアップ用に広く利用されてい
る。また、データ量の大きな画像データを保存するため
に用いる場合にも有用である。
のテープカセットと同様にテープ幅を8mmの磁気テー
プを収納したテープカセットを記録媒体に用い、回転磁
気ヘッド装置を用いたヘリカルスキャン方式によりデー
タの記録及び/又は再生を行うものが用いられている。
したテープカセットを記録媒体として用いるテープスト
リーマは、記録及び/又は再生データの入出力インター
フェイスとして例えばSCSI(Small Computer Syste
m Interface )が用いられている。
に例えばホストコンピュータから供給されるデータがS
CSIインターフェイスを介して入力される。この入力
データは所定の固定長のデータ群単位で伝送され、入力
されたデータは必要があれば所定方式による圧縮処理が
施され、一旦バッファメモリに蓄積される。バッファメ
モリに蓄積されたデータは、所定のグループといわれる
固定長の単位ごとに記録及び/又は再生系に対して供給
され回転ヘッドにより磁気テープに記録される。
たデータが回転ヘッドによって読み出され、一旦バッフ
ァメモリに蓄えられる。バッファメモリに記録されたデ
ータは、記録時に圧縮が施されたものであれば伸長処理
が施されて、SCSIインターフェイスを介してホスト
コンピュータに伝送される。
ドライブとホストコンピュータ、及びテープカセットよ
りなるデータストレージシステムにおいては、テープカ
セット内に不揮発性メモリを収納し、磁気テープに対し
ての記録再生動作などに関する各種管理情報を不揮発性
メモリに格納するようにしたものが開発されている。
トリーマドライブが対応するコネクタ端子を備えるよう
にしてアクセスを行うようにしている。また近年、不揮
発性メモリとともにアンテナ及び無線通信系回路をテー
プカセット内に配し、不揮発性メモリに対するアクセス
を非接触状態で実行するものも開発されている。すなわ
ちテープストリーマドライブ等にも無線通信系回路を配
することで、テープカセットに接触していない状態で、
不揮発性メモリに対するデータの記録再生を実行できる
ようにするものである。
の製造情報、使用履歴情報、磁気テープ上のパーティシ
ョン情報などが管理情報として記憶される。このように
不揮発性メモリに管理情報を記憶するようにすると、磁
気テープ上のある特定の領域に管理情報を記録すること
と比べて各種動作が非常に効率化される。すなわち管理
情報の書き込み/読み出しのためにテープ走行を実行さ
せることが不要となり、管理情報の読み出しや更新に要
する時間は著しく短縮化される。換言すれば磁気テープ
上の位置や動作状況に拘わらず管理情報の書き込み/読
み出しが可能となる。またこれにより管理情報の応用範
囲が広がり多様かつ有効な制御処理が可能となる。
なるテープを収納した複数種類のテープカセットが提供
されており、例えばカセット本体に識別孔を設けること
により、これらを識別できるようにしていた。
体に識別孔を設けることによりテープカセットの種類を
識別する方法では、物理的に識別孔を設けることができ
る場所が限定されてしまうので、識別可能な種類の数に
制限があるので、電気特性の各種パラメータや、メカ制
御に用いる各種パラメータが必ずしもそのテープにあっ
た値であるとは限らず、ある程度似通った材質のテープ
同士をひとまとめにして分類することになる。したがっ
て、最適なパラメータで記録/再生系を制御することが
できず、テープの最高のパフォーマンスを発揮している
状態ではなかった。
いない通常のテープカセットを使用する場合、テープス
トリーマドライブは、そのテープカセットをハンドリン
グ(残容量の管理やテープエンドでのドライブの挙動制
御)するためにテープ長やテープ厚といった情報を必要
とするが、テープフォーマットがされていないブランク
テープの時には、実際にテープを1倍速で走行させてリ
ール径を計測し、リール径の計測値からテープ長を計算
することにより得なければならず、また、テープ厚の情
報は予め決まった値しか使用できなかった。また、テー
プフォーマットがされているテープカセットの場合に
は、先に計測して得られた情報をテープフォーマット時
にテープのシステムエリアに記録しておき、ドライブは
テープのシステムエリアを読み込むことにより、テープ
長やテープ厚などの情報を得なければならなかった。し
かしこの場合、テープの電気特性に合わせたパラメータ
設定を試行錯誤しながら決定して、テープのシステムエ
リアを読み込む必要があった。このために、従来のテー
プストリーマドライブでは、テープのローディングに長
い時間を要するという問題点があった。
の実状に鑑み、テープの記録/再生に必要な媒体種別情
報を簡単に且つ迅速に取得して、媒体種別情報に応じた
動作制御を行うことができるようにすることにある。
セットは、デジタルデータを記録するテープ状情報記録
媒体と、上記テープ状情報記録媒体の管理情報を記憶す
るメモリ手段を備え、上記メモリ手段にテープ状情報記
録媒体の媒体種別情報を記録した媒体種別情報領域を設
けたことを特徴とする。
るテープ状情報記録媒体と、上記テープ状情報記録媒体
の管理情報を記憶するメモリ手段を備え、上記メモリ手
段にテープ状情報記録媒体の媒体種別情報を記録した媒
体種別情報領域を設けたメモリ付カセットに対応した情
報記録再生装置であって、上記テープ状情報記録媒体の
ローディング時に、上記メモリ手段の媒体種別情報領域
から媒体種別情報を読み出し、この媒体種別情報に基づ
いて記録/再生系の動作モードを決定し、上記媒体種別
情報に応じた動作制御を制御手段を備えることを特徴と
する。
て図面を参照しながら詳細に説明する。
テープストリーマドライブ10に適用される。
記テープカセット1の磁気テープ3に対して、ヘリカル
スキャン方式により記録/再生を行うようにされてい
る。この図1において回転ドラム11には、例えば2つ
の記録ヘッド12A、12B及び3つの再生ヘッド13
A、13B、13Cが設けられる。記録ヘッド12A、
12Bは互いにアジマス角の異なる2つのギャップが究
めて近接して配置される構造となっている。再生ヘッド
13A、13Bも互いにアジマス角の異なるヘッドとさ
れるが、例えば90度離れた状態で配置される。再生ヘ
ッド13Cは、記録直後の読み出し(いわゆるリードア
フターライト)に用いられるヘッドとなる。
り回転されるとともに、テープカセット1から引き出さ
れた磁気テープ3が巻き付けられる。また、磁気テープ
3は、キャプスタンモータ14B及び図示しないピンチ
ローラにより送られる。また磁気テープ3は図3に示す
ようにリール2A、2Bに巻装されており、各リール2
A、2Bはそれぞれリールモータ14C、14Dにより
それぞれ順方向及び逆方向に回転される。
14B、リールモータ14C、14Dはそれぞれメカド
ライバ17からの電力供給により回転駆動される。メカ
ドライバ17はサーボコントローラ16からの制御に基
づいて各モータを駆動する。サーボコントローラ16は
各モータの回転速度制御を行って通常の記録再生時の走
行や高速再生時のテープ走行、早送り、巻き戻し時のテ
ープ走行などを実行させる。なおEEP−ROM18に
はサーボコントローラ16が各モータのサーボ制御に用
いる定数等が格納されている。サーボコントローラ16
はインターフェースコントローラ/ECCフォーマター
22(以下、IF/ECCコントローラという)を介し
てシステム全体の制御処理を実行するシステムコントロ
ーラ15と双方向に接続されている。
ては、データの入出力にSCSIインターフェイス20
が用いられている。例えばデータ記録時にはホストコン
ピュータ40から、固定長のレコード(record)
という伝送データ単位によりSCSIインターフェイス
20を介して逐次データが入力され、圧縮/伸長回路2
1に供給される。なお、このようなテープストリーマド
ライブシステムにおいては、可変長のデータの集合単位
によってホストコンピュータ40よりデータが伝送され
るモードも存在する。
タについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を
施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ
符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式で
は過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与
えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力さ
れる文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの
文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを
辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致
しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与
えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文
字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコ
ードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われる
ようにされる。
Cコントローラ22に供給されるが、IF/ECCコン
トローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸
長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積す
る。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはIF
/ECCコントローラ22の制御によって、最終的にグ
ループ(Group)という磁気テープの40トラック
分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにさ
れ、このデータに対してECCフォーマット処理が行わ
れる。
ータについて誤り訂正コードを付加するとともに、磁気
記録に適合するようにデータについて変調処理を行って
RF処理部19に供給する。RF処理部19では供給さ
れた記録データに対して増幅、記録イコライジング等の
処理を施して記録信号を生成し、記録ヘッド12A、1
2Bに供給する。これにより記録ヘッド12A、12B
から磁気テープ3に対するデータの記録が行われること
になる。
すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13
A、13BによりRF再生信号として読み出され、その
再生出力はRF処理部19で再生イコライジング、再生
クロック生成、2値化、デコード(例えばビタビ復号)
などが行われる。このようにして読み出された信号はI
F/ECCコントローラ22に供給されて、まず誤り訂
正処理等が施される。そしてバッファメモリ23に一時
蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸長回路2
1に供給される。圧縮/伸長回路21では、システムコ
ントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長
回路21により圧縮が施されたデータであればここでデ
ータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長
処理を行わずにそのままパスして出力される。圧縮/伸
長回路21の出力データはSCSIインターフェイス2
0を介して再生データとしてホストコンピュータ25に
出力される。
リモートメモリチップ4が示されている。このリモート
メモリチップ4に対しては、テープカセット1本体がテ
ープストリーマドライブに装填されることで、リモート
メモリインターフェース30を介して非接触状態でシス
テムコントローラ15とデータの入出力が可能な状態と
なる。リモートメモリインターフェース30としてはデ
ータインターフェース31、RFインターフェース3
2、アンテナ33が設けられる。
の構成を図2に示す。データインターフェース31は、
システムコントローラ15との間のデータのやりとりを
行う。後述するように、リモートメモリチップ4に対す
るデータ転送は、機器側からのコマンドとそれに対応す
るリモートメモリチップ4からのアクナレッジという形
態で行われるが、システムコントローラ15がリモート
メモリチップ4にコマンドを発行する際には、データイ
ンターフェース31がコマンドデータを受け取り、RF
インターフェース32に供給する。またデータインター
フェース31はRFインターフェース32に対して搬送
波周波数CR(13MHz)を供給する。
ようにコマンド(送信データ)WSを振幅変調(100
KHz)して搬送波周波数CRに重畳するとともに、そ
の変調信号を増幅してアンテナ33に給電するRF変調
/増幅回路32aが形成されている。このRF変調/増
幅回路32aにより、コマンドデータがアンテナ33か
らテープカセット1内のアンテナ5に対して無線送信さ
れる。
にな構成のテープカセット1側では、コマンドデータを
アンテナ5で受信することでパワーオン状態となり、コ
マンドで指示された内容に応じてコントローラ4cが動
作を行う。例えば書き込みコマンドとともに送信されて
きたデータをEEP−ROM4dに書き込む。
フェース30からコマンドが発せられた際には、リモー
トメモリチップ4はそれに対応したアクナレッジを発す
ることになる。すなわちリモートメモリチップ4のコン
トローラ4cはアクナレッジとしてのデータをRF4b
で変調・増幅させ、アンテナ5から送信出力する。この
ようなアクナレッジが送信されてアンテナ33で受信さ
れた場合は、その受信信号はRFインターフェース32
の整流回路32bで整流された後、コンパレータ32c
でデータとして復調される。そしてデータインターフェ
ース31からシステムコントローラ15に供給される。
例えばシステムコントローラ15からリモートメモリチ
ップ4に対して読み出しコマンドを発した場合は、リモ
ートメモリチップ4はそれに応じたアクナレッジとして
のコードとともにEEP−ROM4dから読み出したデ
ータを送信してくる。するとそのアクナレッジコード及
び読み出したデータが、リモートメモリインターフェー
ス30で受信復調され、システムコントローラ15に供
給される。
0は、リモートメモリインターフェース30を有するこ
とで、テープカセット1内のリモートメモリチップ4に
対してアクセスできることになる。なお、このような非
接触でのデータ交換は、データを13MHz帯の搬送波
に100KHzの振幅変調で重畳するが、元のデータは
パケット化されたデータとなる。すなわちコマンドやア
クナレッジとしてのデータに対してヘッダやパリティ、
その他必要な情報を付加してパケット化を行い、そのパ
ケットをコード変換してから変調することで、安定した
RF信号として送受信できるようにしている。なお、こ
のような非接触インターフェースを実現する技術は本出
願人が先に出願し特許登録された技術として紹介されて
いる(特許第2550931号)。
は、システムコントローラ15が各種処理に用いるデー
タが記憶される。例えばフラッシュROM25には制御
に用いる定数等が記憶される。またS−RAM24はワ
ークメモリとして用いられたり、リモートメモリチップ
4から読み出されたデータ、リモートメモリチップ4に
書き込むデータ、テープカセット単位で設定されるモー
ドデータ、各種フラグデータなどの記憶や演算処理など
に用いるメモリとされる。なお、S−RAM24,フラ
ッシュROM25は、システムコントローラ15を構成
するマイクロコンピュータの内部メモリとして構成して
もよく、またバッファメモリ23の領域の一部をワーク
メモリ24として用いる構成としてもよい。
ンピュータ25間は上記のようにSCSIインターフェ
ース20を用いて情報の相互伝送が行われるが、システ
ムコントローラ15に対してはホストコンピュータ40
がSCSIコマンドを用いて各種の通信を行うことにな
る。
に対応するテープカセットについて図3乃至図5を参照
して説明する。図3は、テープカセットの内部構造を概
念的に示す図であり、この図3に示すテープカセット1
の内部にはリール2A及び2Bが設けられ、このリール
2A及び2B間にテープ幅8mmの磁気テープ3が巻装
される。そして、このテープカセット1には不揮発性メ
モリ及びその制御回路系等を内蔵したリモートメモリチ
ップ4が設けられている。またこのリモートメモリチッ
プ4は後述するテープストリーマドライブやライブラリ
装置におけるリモートメモリインターフェース30と無
線通信によりデータ伝送を行うことができるものとさ
れ、このためのアンテナ5が設けられている。リモート
メモリチップ4には、テープカセットごとの製造情報や
シリアル番号情報、テープの厚さや長さ、材質、各パー
ティションごとの記録データの使用履歴等に関連する情
報、ユーザ情報等が記憶される。なお、本明細書では上
記リモートメモリチップ4に格納される各種情報は、主
として磁気テープ3に対する記録/再生の各種管理のた
めに用いられることから、これらを一括して『管理情
報』とも言う。
性メモリを設け、その不揮発性メモリに管理情報を記憶
させ、またこのテープカセットに対応するテープストリ
ーマドライブでは、不揮発性メモリに対する書き込み/
読み出しのためのインターフェースを備えるようにし、
不揮発性メモリに対して磁気テープに対するデータ記録
再生に関する管理情報の読み出しや書き込みを行うこと
で、磁気テープ3に対する記録再生動作を効率的に行う
ことができる。例えばローディング/アンローディング
の際に磁気テープを例えばテープトップまで巻き戻す必
要はなく、すなわち途中の位置でも、ローディング、及
びアンローディング可能とすることができる。またデー
タの編集なども不揮発性メモリ上での管理情報の書換え
で実行できる。さらにテープ上でより多数のパーティシ
ョンを設定し、かつ適切に管理することも容易となる。
あり、筺体全体は上側ケース6a、下側ケース6b、及
びガードパネル8からなり、通常の8ミリVTRに用い
られるテープカセットの構成と基本的には同様となって
いる。なお、このテープカセット1の側面のラベル面9
には、端子部6cが設けられているが、これは本例では
説明しない接触型のメモリを内蔵したタイプのテープカ
セットにおいて電極端子が配される部位とされていたも
ので、本例のように非接触のリモートメモリチップ4を
内蔵するタイプでは用いられない。単に装置に対するテ
ープカセット形状の互換性を保つために設けられている
のみである。
る。これは例えば後述するライブラリ装置50が搬送時
にテープカセットを保持する部位とされる。
るデータリモートメモリチップ4の内部構成を図5に示
す。例えばリモートメモリチップ4は半導体ICとして
図5に示すようにパワー回路4a、RF処理部4b、コ
ントローラ4c、EEP−ROM4dを有するものとさ
れる。そして例えばこのようなリモートメモリチップ4
がテープカセット1の内部に固定されたプリント基板上
にマウントされ、プリント基板上の銅箔部分でアンテナ
5を形成する。
外部から電力供給を受ける構成とされる。後述するテー
プストリーマドライブ10やライブラリ装置50との間
の通信は、例えば13MHz帯の搬送波を用いるが、テ
ープストリーマドライブ10やライブラリ装置50から
の電波をアンテナ5で受信することで、パワー回路4a
が13MHz帯の搬送波を直流電力に変換する。そして
その直流電力を動作電源としてRF処理部4b、コント
ローラ4c、EEP−ROM4dに供給する。
び送信する情報の変調を行う。コントローラ4cはRF
処理部4bからの受信信号のデコード、及びデコードさ
れた情報(コマンド)に応じた処理、例えばEEP−R
OM4dに対する書き込み/読み出し処理などを実行制
御する。すなわちリモートメモリチップ4はテープスト
リーマドライブ10やライブラリ装置50からの電波が
受信されることでパワーオン状態となり、コントローラ
4cが搬送波に重畳されたコマンドによって指示された
処理を実行して不揮発性メモリであるEEP−ROM4
dのデータを管理する。
0は、8ミリテープを用いた大容量・高速転送レートの
テープストリーマー規格「AIT(Advanced Intelligen
t Tape)」に準拠したドライブである。
テープカセット1は、予めカセット製造時に搭載されて
いるメモリにAIT MICフォーマットに基づいてフ
ォーマットが施され、MICヘッダ部の情報が記録され
ている。
(AIT-1 C-MIC)の論理フォーマットを図6乃至図8に示
す。図6は、AIT1 C−MICの論理フォーマット
の全体構成を示し、図7は、上記論理フォーマットのマ
ニファクチャパート(Manufacture Part)の構成を示し、
図8は、上記論理フォーマットのドライブイニシャライ
ズパート(Drive Initialize Part)の構成を示す。
IT-2 C-MIC) の論理フォーマットを図9乃至図11に示
す。図9は、AIT2 C−MICの論理フォーマット
の全体構成を示し、図10は、上記論理フォーマットの
マニファクチャパート(Manufacture Part)の構成を示
し、図11は、上記論理フォーマットのドライブイニシ
ャライズパート(Drive Initialize Part)の構成を示
す。
リ(AIT-2 Remote MIC:以下R−MICという) の論理フ
ォーマットを図12乃至図15に示す。図12は、R−
MICの論理フォーマットの全体構成を示し、図13
は、上記論理フォーマットのマニファクチャパート(Man
ufacture Part)の構成を示し、図14は、上記論理フォ
ーマットのドライブイニシャライズパート(Drive Initi
alize Part)の構成を示し、さらに、図15は、上記論
理フォーマットのボリュームタグ(Volume Tags)の構成
を示している。この論理フォーマットに従い、AITカ
セット製造時に組み込まれるそれぞれのMICにプリフ
ォーマットされ、AITドライブでカセットが使用され
ると同時に、各領域のデータが必要に応じてドライブに
よって更新される。
造時の情報やMICの素性を示す情報を記録する領域(M
anufacture Part)、MICのデータマネージメント情報
を記録する領域(Drive Initialize Part) 、カセットの
素性を示す情報を記録する領域(Volume Information, V
olume Tags, Accumulative Partition Information)に
分かれている。
ォーマット情報やログが記録されるシステム領域(Parti
tion Information)、ユーザ定義の情報をリード/ライ
トできるユーザ領域(User Volume Note, User Partitio
n Note)、高速サーチで使用するスーパーハイスピード
サーチマップ領域(Super High Speed Serach Map)が存
在するが、これらは、図16(A),(B),(C)及
び図17(A),(B)に示すように、上記論理フォー
マットのMICヘッダ(MIC Header)部以外のメモリフリ
ープール(Memory Free Pool)部に書き込まれ、追加/削
除(Append/Delete)される。
eader)のみがフォーマットされ、残りの領域はドライブ
によりテープがフォーマットされて初めてフォーマット
される。各々の領域の各構成要素にはパリティが付加さ
れている。図18(A),(B),(C)及び図19に
示すように、パリティの他に、各データの種類別にリス
ト構造を構成するポインタ(メモリ内のアドレス情報)
等のリンケージ情報を含むセル構造となっている。これ
らのポインタのマスターポインタが前述のMICヘッダ
(MIC Header)内のドライブイニシャライズパート(Drive
Initialize Part)に格納されており、ここから各デー
タのポインタを辿っていくことにより、書くデータを参
照することができる。
hysical Tape Characteristic ID)は、図20に示すよ
うに、Enable Bit (Bit 15)、Magnetic Layer (Bit 1
4)、Applied Read Head (Bit 13,12)、Extension Area
Bit (Bit 11)、Tape Type (Bit10,9,8)、Tape Thicknes
s (Bit 7,6) 、Tape Length (Bit 5,4,3,2,1,0)の16
ビットで構成される。上記媒体種別情報(Physical Tape
Characteristic ID) を記録する領域は、MIC内には
それぞれのMICフォーマット別に図7、図10及び図
15に網掛けを施して示してあるように、MICヘッダ
(MIC Header)内に設けられ、MICヘッダ(MIC Header)
の他の情報と同様、カセット製造時にMICにプリフォ
ーマットされる。
eristic ID)を構成しているEnableBit (Bit 15)は、こ
のビットが1の時、Bit 7〜0のデータに付け加えて、Bi
t 14〜8のデータは有効であることを示す。逆に、この
ビットが0ならば、Bit 14〜8のデータは無効であるこ
とを示し、Bit 7〜0のみが有効であることを示す。
ビットが0であれば、テープの磁性層が単層であること
を示し、1であればテープの磁性層が二層であることを
示す。このビットの情報を用いることにより、テープの
磁性層の構造に応じて、例えばメカ制御系によるテンシ
ョン制御のパラメータや記録/再生系の電気特性例えば
電流値やイコライザ特性などの各種パラメータを適性に
制御することが可能になる。
は、テープが許容するドライブ搭載の再生ヘッドの種類
を2ビットで示す。この2ビットの情報を用いることに
より、例えば、ドライブが数種類のヘッドを搭載してい
る場合の再生ヘッドの選択や、テープに適合するヘッド
を搭載していない場合に、ドライブによるカセットのイ
ジェクト制御等を行うことが可能になる。
通常このビットは0であり、1のときにMIC内の他の
領域に参照すべき関連情報があることを示す。
の最も特徴的な性質を3ビットで表す。この3ビットの
情報を用いることにより、ドライブのRF回路や磁気ヘ
ッド等の電気特性を決定する各種パラメータを最適に設
定することが可能になる。
プの厚さを2ビットで示す。この3ビットの情報を用い
ることにより、ドライブのメカ制御系の各種パラメータ
を最適に設定することが可能になる。
は、テープの長さを6ビットで示す。この6ビットの情
報は、残容量、テープエンドでのドライブの挙動制御等
に用いられる。
るシステムコントローラ22は、カセットが挿入され、
ローディングを実行する際に、図21のフローチャート
に示す手順に従ってモードやパラメータの設定制御を行
う。
(ステップS1)、MICヘッダがOKであれば、MI
Cから媒体種別情報(Physical Tape Characteristic I
D)を読み込む(ステップS2)。
Tape Characteristic ID)のEnableBit (Bit 15)が1で
あるかを判定する(ステップS3)。このステップS3
における判定結果がYESすなわちEnable Bit (Bit 1
5)が1で媒体種別情報(Physical Tape Characteristic
ID)のBit 14〜8のデータが有効であるときには、次にEx
tension Area Bit (Bit 11)が1であるか否かを判定す
る(ステップS4)。また、上記ステップS3における
判定結果がNOすなわちEnable Bit (Bit 15)が0で媒
体種別情報(Physical Tape Characteristic ID)のBit 1
4〜8のデータが無効であるときには、ステップS8に進
んでテープ厚とテープ長を設定する。
果がYESすなわちExtension AreaBit (Bit 11)が1で
MIC内の他の領域に参照すべき関連情報がある場合に
は、MIC内の他の領域ある参照すべき関連情報を読み
込んでその他のデータの設定を行って(ステップS
5)、ステップS6に進む。また、上記ステップS4に
おける判定結果がNOすなわちExtension Area Bit (Bi
t 11)が0でMIC内の他の領域に参照すべき関連情報
がない場合には、上記媒体種別情報(Physical Tape Cha
racteristic ID)に基づいて各種モードの設定やパラメ
ータの設定を行う。具体的には、Magnetic Layer (Bit
14)、Applied Read Head (Bit 13,12)やTape Type (Bit
10,9,8)の各情報により、最適ヘッドの選択、記録/再
生電流の設定やメカ制御系の各種パラメータを行う(ス
テップS6)。
パラメータなど設定状態がこのドライブに対応して適正
であるか否か否かを判定する(ステップS7)。このス
テップS7の判定結果がOKすなわち適性な設定状態で
あれば上記媒体種別情報(Physical Tape Characteristi
c ID)のTape Thickness (Bit 7,6) 及びTape Length(Bi
t 5,4,3,2,1,0)に基づいてテープ厚とテープ長を設定す
る(ステップS8)。
み(ステップS9)、読み込んだシステムデータに基づ
いてシステム領域にテープを移動する(ステップS1
0)。
テムデータの読み込みを正常に行えるか否かを判定する
(ステップS11)。
わちテープのシステム領域からのシステムデータの読み
込みを正常に行えた場合には、ローディング時の設定制
御処理を終了する。
すなわち適性な設定状態でない場合、また、上記ステッ
プS11の判定結果がNGすなわちテープのシステム領
域からのシステムデータの読み込みを正常に行えない場
合には、装着されているテープカセットがこのドライブ
に非対応のものであるとして、テープカセットをイジェ
クトして(ステップS12)、処理を終了する。
すなわちMICがない場合には、システム領域にテープ
を移動して(ステップS13)、順番に各種モードの設
定やパラメータの設定を行う。具体的には、順番にヘッ
ドの選択、記録/再生電流の設定やメカ制御系の各種パ
ラメータを行う(ステップS14)。
テムデータの読み込みを正常に行えるか否かを判定する
(ステップS15)。
Gすなわちシステムデータの読み込みを正常に行えなか
った場合には、他のモードが存在するか否かを判定し
(ステップS16)、その判定結果がYESすなわち他
のモードが存在する場合には上記ステップS14に戻っ
てモードやパラメータの再設定する。
Kすなわちシステムデータの読み込みを正常に行えた場
合には、テープのシステム領域から媒体種別情報(Physi
calTape Characteristic ID)を読み込み(ステップS1
7)、テープ厚とテープ長を設定して(ステップS1
8)、ローディング時の設定制御処理を終了する。
Oすなわち他のモードが存在しない場合には、テープを
1倍速で走行させてリール径を計測し、リール径の計測
値からテープ長を算出して(ステップS19)、ローデ
ィング時の設定制御処理を終了する。
pe Characteristic ID) をカセット製造時に予めMIC
に書き込んでおくことにより、ドライブは、テープロー
ディング時に、テープ自体の読み込みや識別孔の確認な
どを必要とすることなく、MICからその情報を読み込
むだけで、テープを記録/再生するために必要な情報を
得ることができる。これにより、従来よりも遙かにテー
プを細かく識別可能とし、ローディング時に要する時間
も短縮することができる。
グ時に、MICから上記媒体種別情報(Physical Tape C
haracteristic ID)を読み込むだけで、テープを特定化
し、テープへの記録/再生制御系のモードを決定するた
めに必要な情報を得ることができる。
となく、MICから上記媒体種別情報(Physical Tape C
haracteristic ID)を読み込むだけで、テープ長やテー
プ厚を知ることができる。
種別情報(Physical Tape Characteristic ID)を読み込
むことにより、RF回路や磁気ヘッドなどの電気特性を
一意に決定することができるので、これらの電気特性の
パラメータを決定するために、テープローディング時に
実際にテープを走行させ、各種パラメータを変化させな
がら記録/再生を行った電気特性を決定する必要がな
い。
縮することができる。
ルデータを記録するテープ状情報記録媒体の管理情報を
記憶するメモリ手段にテープ状情報記録媒体の媒体種別
情報を記録した媒体種別情報領域を設けたことにより、
ドライブは、テープローディング時に、テープ自体の読
み込みや識別孔の確認などを必要とすることなく、上記
メモリ手段からその情報を読み込むだけで、テープを記
録/再生するために必要な情報を得ることができる。こ
れにより、従来よりも遙かにテープを細かく識別可能と
し、ローディング時に要する時間も短縮することができ
る。
構成を示すブロック図である。
トメモリインターフェースの構成を示す回路図である。
ープカセットの内部構造を概略的に示す説明図である。
る。
モリチップのブロック図である。
C−MICの論理フォーマットの全体構成を示す図であ
る。
ト(Manufacture Part)の構成を示す図である。
イズパート(Drive Initialize Part)の構成を示す図で
ある。
C−MICの論理フォーマットの全体構成を示す図であ
る。
ート(Manufacture Part)の構成を示す図である。
ライズパート(Drive Initialize Part)の構成を示す図
である。
R−MICの論理フォーマットの全体構成を示す図で
ある。
ート(Manufacture Part)の構成を示す図である。
ライズパート(Drive Initialize Part)の構成を示す図
である。
olume Tags)の構成を示す図である。
ル(Memory Free Pool)部に書き込まれるシステムデー
タ(System Data)やユーザデータ(User Data)が追加/削
除(Append/Delete)される状態を示す図である
ル(Memory Free Pool)部に書き込まれるシステムデー
タ(System Data)やユーザデータ(User Data)が追加/削
除(Append/Delete)される状態を示す図である
ル(Memory Free Pool)部に書き込まれるデータセル構
造を示す図である
ル(Memory Free Pool)部に書き込まれるデータセル構
造を示す図である
tic ID)の構成を示す図である。
コントローラによるテープローディング時の設定制御動
作の処理手順を示すフローチャートである。
モリチップ、5 アンテナ、10 テープストリーマド
ライブ、11 回転ドラム、12A,12B記録ヘッ
ド、13A,13B,13C 再生ヘッド、15 シス
テムコントローラ、16 サーボコントローラ、17
メカドライバ、19 RF処理部、20SCSIインタ
ーフェイス、21 圧縮/伸長回路、22 IFコント
ローラ/ECCフォーマター、23 バッファメモリ、
30 リモートメモリインターフェース、33 アンテ
ナ、40 ホストコンピュータ、50 ライブラリ装置
Claims (7)
- 【請求項1】 デジタルデータを記録するテープ状情報
記録媒体と、 上記テープ状情報記録媒体の管理情報を記憶するメモリ
手段を備え、 上記メモリ手段にテープ状情報記録媒体の媒体種別情報
を記録した媒体種別情報領域を設けたことを特徴とする
メモリ付カセット。 - 【請求項2】 上記媒体種別情報領域には、媒体種別情
報として情報記録層の種類に関する情報を記録したこと
を特徴とする請求項1記載のメモリ付カセット。 - 【請求項3】 上記媒体種別情報領域には、媒体種別情
報として情報記録層の構造に関する情報を記録したこと
を特徴とする請求項1記載のメモリ付カセット。 - 【請求項4】 デジタルデータを記録するテープ状情報
記録媒体と、上記テープ状情報記録媒体の管理情報を記
憶するメモリ手段を備え、上記メモリ手段にテープ状情
報記録媒体の媒体種別情報を記録した媒体種別情報領域
を設けたメモリ付カセットに対応した情報記録再生装置
であって、 上記テープ状情報記録媒体のローディング時に、上記メ
モリ手段の媒体種別情報領域から媒体種別情報を読み出
し、この媒体種別情報に基づいて記録/再生系の動作モ
ードを決定し、上記媒体種別情報に応じた動作制御を行
う制御手段を備えることを特徴とする情報記録再生装
置。 - 【請求項5】 上記制御手段は、上記テープ状情報記録
媒体のローディング時に、上記媒体種別情報に基づいて
記録/再生系の電気特性を決定するパラメータを設定す
ることを特徴とする請求項4記載の情報記録再生装置。 - 【請求項6】 上記制御手段は、上記テープ状情報記録
媒体のローディング時に、さらに上記メカ制御系のパラ
メータを設定することを特徴とする請求項5記載の情報
記録再生装置。 - 【請求項7】 上記制御手段は、上記テープ状情報記録
媒体のローディング時に、上記媒体種別情報に基づい
て、非対応のテープカセットをイジェクトする制御を行
うことを特徴とする請求項4記載の情報記録再生装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000232462A JP4513186B2 (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 情報記録再生装置 |
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JP2002050093A5 JP2002050093A5 (ja) | 2007-02-15 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2008186499A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Sony Corp | ドライブ装置、記録メディアの取り扱い可能性報知方法、記録メディアの取り扱い動作制御方法および記録メディア |
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-
2000
- 2000-07-31 JP JP2000232462A patent/JP4513186B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP4513186B2 (ja) | 2010-07-28 |
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