JPH09161450A - メモリ付カセットテープ - Google Patents

メモリ付カセットテープ

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JPH09161450A
JPH09161450A JP33995795A JP33995795A JPH09161450A JP H09161450 A JPH09161450 A JP H09161450A JP 33995795 A JP33995795 A JP 33995795A JP 33995795 A JP33995795 A JP 33995795A JP H09161450 A JPH09161450 A JP H09161450A
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tape
data
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cassette
magnetic tape
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JP33995795A
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English (en)
Inventor
Katsumi Maekawa
克己 前川
Jiyouichi Daiba
丈一 台場
Toshiya Kurokawa
俊哉 黒川
Yasuaki Kano
安章 加納
Yoshiyasu Kubota
芳恭 久保田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ付カセットテープにおいて、カセット
テープ自体に関するデータを内蔵されたメモリに記憶さ
せる。 【解決手段】 カセット1に不揮発性メモリ4が内蔵さ
れる。メモリ4には、テープ3のボリューム,パーティ
ション,ベンダーの各情報が記憶され、ユーザ領域にテ
ープ3の電特情報,ダメージ情報,ドライブに対する使
用遍歴情報,データの収納先情報から成るテープ情報が
記憶される。読み出した電特情報によりドライブの特性
を調整することによって、テープ毎の特性の差異を吸収
できる。テープのロード前にダメージ情報を読み出すこ
とによって、アクセスの高速化が図れる。また、データ
の収納先情報が記憶されているため、サーチ時間を短縮
できる。さらに、複数のドライブを有するテープチェン
ジャで使用する際には、使用遍歴情報を解析し装置の保
守管理を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気テープの関
連情報が記憶される不揮発性メモリを備えたメモリ付カ
セットテープに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータを磁気テープに記録/
再生するテープストリーマドライブは、記録容量が膨大
であるため、ハードディスク等のストレージデバイスに
保存されたデータをバックアップするのに広く用いられ
ている。また、テープストリーマドライブは、バックア
ップ用としてばかりでなく、動画データのような大きな
ファイルのデータを記録する場合にも好適である。
【0003】このようなテープストリーマドライブとし
て、例えば、8ミリVTRのテープカセットと同様のテ
ープカセットを利用し、回転ヘッドを用いて、ヘリカル
スキャン方式で、ディジタルデータを磁気テープに記録
/再生するようなものが提案されている。
【0004】このようなテープストリーマドライブで
は、入出力インターフェースとして、例えば、SCSI
(Small Computer System Interface )インターフェー
スが用いられる。記録時には、SCSIインターフェー
スを介して、ホストコンピュータからデータが入力され
る。この入力データは、固定長のブロック単位に送られ
てくる。テープストリーマドライブで、この入力データ
が例えばLZ符号を用いて可変長符号で圧縮され、一
旦、バッファメモリに蓄えられる。バッファメモリに蓄
えられたデータは、所定のグループ毎に記録/再生系に
送られ、回転ヘッドにより磁気テープに記録される。再
生時には、磁気テープのデータが回転ヘッドにより再生
され、一旦、バッファメモリに蓄えられる。このバッフ
ァメモリからのデータは、元のデータに伸長され、SC
SIインターフェースを介して、ホストコンピュータに
送られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
テープカセットに対して、例えばカセットの管理のため
にテープカセット本体の情報をカセット本体に付加した
い場合がある。従来、このような場合には、カセット本
体にバーコードを貼付する方法が採られていた。しかし
ながら、このバーコードで表現可能な情報量は、例えば
上述の8ミリVTRのテープカセットにおける、テープ
カセットの背面などのバーコード貼付可能な範囲一杯に
バーコードを貼った場合でも高々50バイト程度と少な
く、したがって、表現される内容も、せいぜいカセット
のロットナンバーなどに限られていた。また、付加され
る情報の内容も、バーコードという更新不可能な媒体形
態から、限られた内容にならざるを得なかったという問
題点があった。
【0006】また、最近では、テープの一部に特定のエ
リアを設け、このエリアに対して例えばカセットのロー
ド/アンロード回数,データの再書き込み回数といった
情報の書き込みおよび更新を行ったり、このテープをイ
ニシャライズしたドライブの製造元やカセットのシリア
ル番号の情報を書き込むようにしたものがある。しか
し、この場合この特定のエリアに書き込まれるこれらの
データは、カセットテープそのものの情報ではなく、テ
ープに対して情報の記録/再生を行うドライブの情報で
ある。カセットテープそのものの情報をテープ自身に書
き込むようなドライブは、過去に存在していなかった。
【0007】さらに、最近のビデオカセットレコーダに
は、カセットに収録されている内容をテープの特定のエ
リアに記録しておき、テープ再生時に予めこの特定のエ
リアに記録された内容の再生を行うシステムも存在す
る。しかし、この場合においても、一旦テープのローデ
ィングを行いこのエリアに書き込まれたデータを読み込
む時間を必要とする。そのため、例えばVOD(Video
On Demand)において必要とされる大容量のビデオサーバ
やビデオライブラリに対してこの方法を適用させること
が難しいといった問題点があった。
【0008】したがって、この発明の目的は、カセット
テープ本体にそのカセットテープ自身のデータを付加さ
せることができるようなメモリ付カセットテープを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、回転ヘッドによりディジタルデー
タが記録/再生される磁気テープと磁気テープに関連す
る情報が記憶される不揮発性メモリとを備えたメモリ付
カセットテープにおいて、磁気テープに関連する情報
は、磁気テープの電特情報であることを特徴とするメモ
リ付カセットテープである。
【0010】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、回転ヘッドによりディジタルデータが記録/
再生される磁気テープと磁気テープに関連する情報が記
憶される不揮発性メモリとを備えたメモリ付カセットテ
ープにおいて、磁気テープに関連する情報は、磁気テー
プのダメージ情報であることを特徴とするメモリ付カセ
ットテープである。
【0011】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、回転ヘッドによりディジタルデータが記録/
再生される磁気テープと磁気テープに関連する情報が記
憶される不揮発性メモリとを備えたメモリ付カセットテ
ープにおいて、磁気テープに関連する情報は、メモリ付
カセットテープの使用遍歴であることを特徴とするメモ
リ付カセットテープである。
【0012】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、回転ヘッドによりディジタルデータが記録/
再生される磁気テープと磁気テープに関連する情報が記
憶される不揮発性メモリとを備えたメモリ付カセットテ
ープにおいて、磁気テープに関連する情報は、磁気テー
プに記録されたディジタルデータの内容およびディジタ
ルデータの磁気テープにおける記録位置であることを特
徴とするメモリ付カセットテープである。
【0013】上述したように、この発明は、カセットテ
ープに内蔵された不揮発性メモリに、磁気テープの電特
情報およびダメージ情報,カセットテープの使用遍歴,
記録されたディジタルデータの内容およびディジタルデ
ータの記録位置が記録されるため、このメモリ付カセッ
トテープを使用するシステムにおいて、高信頼性および
高速なアクセスを可能とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施に一形態
を、図面を参照しながら説明する。この発明において
は、カセットテープに不揮発性の半導体メモリを内蔵さ
せ、この不揮発性メモリに対してカセットテープの情報
を記憶させる。図1は、この発明が適用できるテープス
トリーマドライブの一例を示すものである。このテープ
ストリーマドライブでは、テープ幅8mmのテープカセ
ットを用い、ヘリカルスキャン方式で、磁気テープにデ
ータが記録/再生される。
【0015】テープカセット1には、図2に示すよう
に、リール2Aおよび2Bが配設され、このリール2A
および2Bの間に、テープ幅8mmの磁気テープ3が巻
装される。この磁気テープ3に、ディジタルデータが記
録/再生される。また、テープカセット1には、不揮発
性メモリ4が配設される。不揮発性メモリ4のモジュー
ルからは、プラス5Vの電源端子5Aと、データ入出力
端子5Bと、クロック入力端子5Cと、接地端子5Dと
が導出される。不揮発性メモリ4には、テープカセット
毎の製造年月日や製造場所、テープの厚さや長さ、材
質、各パーティションの管理情報、ユーザ情報等が記憶
される。
【0016】図3に示すように、テープカセット1の外
観は、上側ケース6と、下側ケース7と、ガードパネル
8とからなり、通常の8ミリVTRに用いられるテープ
カセットと基本的には同様に構成されている。このテー
プカセット1のラベル面9には、端子ピン10A、10
B、10C、10Dが設けられる。これらの端子ピン1
0A、10B、10C、10Dは、テープカセット1内
に設けられた不揮発性メモリ4から導出されたプラス5
Vの電源端子5A、データ入出力端子5B、クロック入
力端子5C、接地端子5Dに夫々接続される。
【0017】なお、上述の例では、4つの端子ピン10
A、10B、10C、10Dが設けられているが、5つ
の端子ピンを有するタイプのものが検討されている。
【0018】図1において、11は回転ドラムである。
回転ドラム11には、記録ヘッド12Aおよび12B、
再生ヘッド13Aおよび13Bが配置される。記録ヘッ
ド12Aおよび12Bは、アジマス角の異なる2つのギ
ャップが極めて近接して配置される構造となっている。
同様に、再生ヘッド13Aおよび13Bは、アジマス角
の異なる2つのギャップが極めて近接して配置される構
造となっている。
【0019】回転ドラム11に、テープカセット1から
引き出された磁気テープ3が巻き付けられる。回転ドラ
ム11は、ドラムモータ14により回転される。また、
磁気テープ3は、キャプスタンモータおよびピンチロー
ラ(図示せず)により送られる。ドラムモータ14は、
メカコントローラ17の制御の基に回転される。メカコ
ントローラ17により、ドラムサーボおよびトラッキン
グサーボ等の処理が行われている。メカコントローラ1
7と、全体制御を行うシステムコントローラ15とは双
方向に接続されている。
【0020】磁気テープ3への記録データは、変調/復
調回路18で変調され、RF/EQ19を介して、記録
ヘッド12Aおよび12Bに供給される。記録ヘッド1
2Aおよび12Bにより磁気テープ3に傾斜トラックに
沿ってデータが記録される。記録ヘッド12Aおよび1
2Bは互いに異なるアジマス角とされており、この傾斜
トラックは、1トラック毎に異なるアジマス角のトラッ
クとなる。
【0021】なお、RF/EQ19は、RFアンプおよ
びイコライザより成る。このRF/EQ19におけるイ
コライザは、シスコン15からの制御信号により段階的
に特性を変化させ調整することができるようにされてい
る。
【0022】磁気テープ3のデータは、再生ヘッド13
Aおよび13Bにより再生される。再生ヘッド13Aお
よび13Bの出力は、RF/EQ19を介して、変調/
復調回路18に供給される。変調/復調回路18によ
り、再生データが復調される。
【0023】このテープストリーマドライブでは、デー
タの入出力に、SCSIインターフェースが用いられて
いる。すなわち、データを記録する際には、ホストコン
ピュータ25から、例えば32kバイトを1レコードと
して、データが送られてくる。このデータは、SCSI
インターフェース20を介して入力される。この入力デ
ータは、データ圧縮/伸長回路21に供給される。
【0024】データ圧縮/伸長回路21は、LZ符号に
より、データの圧縮/伸長処理を行うものである。LZ
符号は、入力した文字列の繰り返しを検出することよ
り、データの圧縮を行うものである。例えば、過去に処
理した文字列に専用のコードが割り振られ、辞書の形で
格納される。入力文字列と辞書とが比較され、一致した
ときは辞書コードに書き換えられる。一致しなかった文
字列は、逐次、辞書に登録される。このように、入力文
字列を辞書に登録し、文字列を辞書のコードに書き換え
ていくことにより、データが圧縮される。
【0025】データ圧縮/伸長回路21の出力は、バッ
ファコントローラ22の制御の基に、バッファメモリ2
3に一旦蓄えられる。データの記録は、グループ毎に行
われる。1グループは、所定トラック数のデータであ
る。バッファメモリ26から出力される1グループ分の
データは、変調/復調回路18に供給される。変調/復
調回路18で記録データが変調される。変調/復調回路
18の出力は、RF/EQ19を介して、記録ヘッド1
2Aおよび12Bに供給される。記録ヘッド12Aおよ
び12Bにより磁気テープ3にデータが傾斜トラックで
記録される。
【0026】データを再生する際には、磁気テープ3の
記録データが再生ヘッド13Aおよび13Bにより再生
される。再生ヘッド13Aおよび13Bの出力は、RF
/EQ19を介して、変調/復調回路18に供給され
る。変調/復調回路18により、再生データが復調され
る。変調/復調回路18の出力は、バッファコントロー
ラ22の制御の基に、バッファメモリ23に一旦蓄えら
れる。
【0027】バッファメモリ23の出力は、データ圧縮
/伸長回路21に供給される。データ圧縮/伸長回路2
1により、データが伸長され、元のデータに戻される。
データ圧縮/伸長回路21の出力は、SCSIインター
フェース20を介して、ホストコンピュータ25に出力
される。
【0028】テープカセット1には、MIC(Memory I
n Cassette)と呼ばれる不揮発性メモリ4が設けられて
いる。システムコントローラ15により、不揮発性メモ
リ4にデータが入/出力される。なお、不揮発性メモリ
4とホストコンピュータ25との間では、SCSIのコ
マンドを用いて、情報がやり取りされる。このため、不
揮発性メモリ4とホストコンピュータ25との間を結線
する必要はない。テープカセット1とホストコンピュー
タ25との間は、SCSIインターフェースだけで結ぶ
ことができる。
【0029】図4は、カセットテープ1の磁気テープ3
および不揮発性メモリ4に記憶されるデータ構成の一例
を示す。磁気テープ3には、データエリア3aとシステ
ムログエリア3bとが設けられる。データエリア3aに
は、例えばオーディオ/ビデオデータ、ハードディスク
などのバックアップデータといった、このカセットテー
プ1の目的に応じたデータが記憶される。
【0030】テープの初期化の際に、このテープを使用
するシステムによって、この1巻のカセットテープに対
してボリュームが設定され、さらに、必要に応じてデー
タエリア3aが複数のパーティションに分割される。シ
ステムログエリア3bには、これらの、このテープを使
用するシステムによって設定された、ボリューム情報お
よびパーティション情報が記憶される。
【0031】ボリューム情報は、データエリア3aにお
けるパーティション数,トラックピッチ,フレームサイ
ズ,1トラックに対するデータブロック数,1トラック
のバイト数,磁気テープ3の長さ,厚さ,材質といっ
た、カセットそのものを示す情報によって構成される。
【0032】パーティション情報は、データエリア3a
に設定されたそれぞれのパーティションに対する、磁気
テープ3に対するデータの読み書きの際の管理情報や、
データそのものの管理情報、さらには、ドライブ側から
見たときの、テープのロード回数や走行回数などによっ
て構成される。
【0033】不揮発性メモリ4には、システムログエリ
ア4aが設けられる。このシステムログエリア4aに
は、ボリューム情報,パーティション情報,ベンダー情
報,およびテープ情報が記憶される。これらのうち、ボ
リューム情報およびパーティション情報は、上述の磁気
テープ3に設けられたシステムログエリア3bに記憶さ
れるボリューム情報およびパーティション情報と同一の
内容とされる。
【0034】また、ベンダー情報は、このカセットテー
プ1の製品名,このカセットテープ1が使用された際の
ドライブの機種名やシリアル番号といった、メンテナン
ス情報から構成される。
【0035】さらに、この不揮発性メモリ4のシステム
ログエリア4aにはユーザ領域が設けられており、この
ユーザ領域にはテープ情報が書き込まれる。このテープ
情報は、この発明の特徴を成すものであり、カセットテ
ープ1の特性に関する情報が書き込まれる。
【0036】このテープ情報は、磁気テープ3の製品
名,シリアル番号,およびロット番号などの、従来バー
コードによってテープに付加されていた情報、および、
磁気テープ3における初期の電特情報といった、磁気テ
ープ3そのものの情報、磁気テープ3におけるダメージ
箇所を示すダメージ情報、テープの使用回数などのテー
プ使用遍歴情報、および、カセットテープ1に対するデ
ータの収納箇所を示すデータ収納情報の4種類の情報か
ら構成される。
【0037】上述のテープ情報のうち、磁気テープ3そ
のものの情報における電特情報は、このカセットテープ
1の出荷時に測定された磁気テープ3のイコライザ特性
を段階的に表現した値が用いられる。この電特情報は、
カセットテープ1の出荷時に不揮発性メモリ4のユーザ
領域に書き込まれる。この書き込まれた電特情報は、例
えば出荷時におけるテープの振り分けの際の基準として
用いることができ、この場合には、テープの歩留りを向
上させることができる。
【0038】また例えば、ユーザにおいて、このカセッ
トテープ1を使用する際にこの電特情報が不揮発性メモ
リ4から読み出され、シスコン15に送られる。そし
て、このシスコン15からRF/EQ19に対して制御
信号が送られ、この制御信号に基づきRF/EQ19に
おけるイコライザがテープに対して最適な特性に調整さ
れる。これにより、磁気テープ3における特性のばらつ
きが吸収され、どのカセットテープを使用しても最適な
状態でデータの記録および再生を行うことができる。
【0039】なお、この電特情報は、イコライザ特性を
段階的に表現したものであって高々2バイト程度の情報
量であるので、ここで説明したユーザ領域以外でも、例
えばベンダー情報の領域にこの電特情報が書き込まれる
領域を設け、そこに書き込むようにしてもよい。
【0040】上述したように、不揮発性メモリ4には磁
気テープ3のダメージ情報も書き込まれる。このような
ディジタルデータを記録するようなテープストリーマド
ライブにおいては、磁気テープ3にデータが正しく書き
込まれたかどうかをチェックするために、データを書き
込んだ直後に、このデータを書き込んだアドレスからデ
ータを読み出し書き込んだデータと比較する、リードア
フターライト(Read after Write)と称される方法が用い
られる。この方法を利用して、データ書き込み時に磁気
テープ3におけるダメージ箇所をチェックする。
【0041】図5は、このリードアフターライトにおけ
る磁気テープ3のダメージ箇所のチェックの際のフロー
チャートを示す。先ず、最初のステップS10におい
て、磁気テープ3のアドレスNにデータが書き込まれ
る。
【0042】すなわち、外部からSCSIインターフェ
イス20,圧縮/伸長回路21,およびバッファコント
ローラ22を介してバッファメモリ23に供給される。
供給されたこのデータは、所定のサイズに分割され、連
続した値であるポインタで示されるアドレスに順番に書
き込まれる。書き込まれたデータは、バッファコントロ
ーラ22の制御により、バッファメモリ23からポイン
タPで示されるアドレスからブロック単位で読み出され
る。読み出されたこのデータは、変調/復調回路18お
よびRF/EQ19を介して記録ヘッド12Aおよび1
2Bに供給され、磁気テープ3に傾斜トラックで記録さ
れる。このときの、磁気テープ3における記録アドレス
をNとする。
【0043】次のステップS11で、このアドレスNに
対してリードアフターライトが行われる。再生ヘッド1
3Aおよび13Bによって、アドレスNからデータが読
み出され、RF/EQ回路19および変調/復調回路1
8を介してバッファコントローラ22に供給され、バッ
ファコントローラ22からバッファメモリ23の所定の
領域にデータが書き込まれる。そして、シスコン15に
よってバッファコントローラ22を介してこの再生ヘッ
ド13Aおよび13Bによって再生され書き込まれたデ
ータと、上述した、データ書込みの際にバッファメモリ
23のポインタPで示されるアドレスに書き込まれたデ
ータとが比較される。
【0044】次のステップS12において、このステッ
プS11での比較の結果、アドレスNから読み出された
データが書き込み時のデータと同一であるかどうかが判
断される。若し、同一であるとされれば、処理はステッ
プS13に移行し、ポインタPに1を加えた値が新たに
ポインタPとされる。そして、次のステップS15にお
いて、アドレスNに1を加えた値が新たなアドレスNと
され、このアドレスNにバッファメモリ23の新たなポ
インタPのデータを書き込むために、処理はステップS
10に戻る。
【0045】一方、ステップS12において、アドレス
Nから読み出されたデータが書き込み時のデータと異な
るとされた場合には、磁気テープ3においてアドレスN
の位置がダメージを受けているとされ、処理はステップ
S14に移行する。ステップS14では、このアドレス
Nが不揮発性メモリ4のユーザ領域における所定の領域
に書き込まれる。
【0046】アドレスNがメモリ4に書き込まれると処
理はステップS15に移行し、アドレスNに1を加えた
値が新たなアドレスNとされる。そして、処理はステッ
プS10に戻り、再びバッファメモリ23のポインタP
で示されるブロックのデータの磁気テープ3に対する書
き込みが行われる。
【0047】図6は、磁気テープ3からのデータの読み
出しの際のフローチャートを示す。ここでは、磁気テー
プ3におけるアドレスM以降のデータを読み出すものと
する。このアドレスMの値がシスコン15にセットされ
る。先ず、最初のステップS20において、シスコン1
5によって不揮発性メモリ4のユーザ領域の所定の領域
に対してアドレスMの値の読み出しが行われる。
【0048】このアドレスMの読み出しの際に、上述の
ユーザ領域の所定の領域に対して、アドレスMを示す値
が書き込まれているかどうかが調べられる(ステップS
21)。この領域には、上述したように、ダメージを受
けたアドレスを示す値が書き込まれている。したがっ
て、この領域にアドレスMを示す値が書き込まれていな
ければ、アドレスMはダメージを受けていないとされ、
処理はステップS23に移行する。
【0049】ステップS23において、シスコン15の
制御により、磁気テープ3におけるアドレスMからデー
タの読み出しが行われる。再生ヘッド13Aおよび13
Bによって磁気テープ3からデータが読み出され、読み
出されたこのデータがRF/EQ19および変調/復調
回路18を介してバッファコントローラ22に供給され
る。そして、このデータは、バッファメモリ23に書き
込まれ、シスコン15の指示に基づくバッファコントロ
ーラ22の制御によって適宜読み出され、圧縮/伸長回
路21およびSCSIインターフェイス20を介して外
部に出力される。
【0050】そして、処理は次のステップS24に移行
し、アドレスMを示す値に1が加えられた値が新たにア
ドレスMを示す値とされ、処理はステップS20に戻
り、次のデータの読み出しが行われる。
【0051】一方、ステップS21において、上述の、
不揮発性メモリ4のユーザ領域の所定の領域にアドレス
Mを示す値が書き込まれていれば、アドレスMがダメー
ジを受けているとされ、処理はステップS22に移行す
る。上述したように、ダメージを受けているアドレス
は、データ書き込みの際に飛ばされてしまう。そこで、
このステップS22において、アドレスMを示す値に1
が加えられた値が新たにアドレスMを示す値とされ、処
理はステップS20に戻る。そして、この新たなアドレ
スMに対してデータの読み出しが行われる。
【0052】上述したように、不揮発性メモリ4には、
カセットテープ1の使用遍歴情報も書き込まれる。この
使用遍歴情報は、例えば、このカセットテープ1が装着
されたドライブを示すドライブIDと、このドライブI
Dで示されるドライブにこのカセットテープ1が何回装
着されたかを示す使用回数とから成る。ドライブID
は、例えばシスコン15が有するROM(図示しない)
に予め記憶されているドライブのシリアル番号が用いら
れる。また、不揮発性メモリ4には、複数のドライブI
Dおよびこれら複数のドライブIDに対するそれぞれの
使用回数を記憶させることができる。
【0053】カセットテープ1がドライブに装着される
と、ドライブのシスコン15によって不揮発性メモリ4
からこの使用遍歴情報が読み出される。そして、このド
ライブのドライブIDがこの使用遍歴情報の中に登録さ
れているかどうかが調べられる。
【0054】若し、既にこのカセットテープ1がこのド
ライブにおいて使用されたことがあり、このドライブの
IDが登録されていれば、対応する使用回数に対して1
を加えた値が新たな使用回数とされ使用遍歴情報に登録
される。また若し、このドライブのIDが使用遍歴情報
の中に登録されていなければ、新規にドライブIDが登
録され、対応する使用回数が1とされる。
【0055】このような、カセットテープ1のドライブ
に対する使用遍歴情報の記録は、カセットテープ1の使
用頻度を知ることができるだけでなく、例えば、複数の
ドライブが一つの筐体中に配置され、これらのドライブ
に対してそれぞれカセットテープを自動的に装着して使
用するような、所謂テープチェンジャなどにおいて、そ
れぞれのドライブの使用頻度のばらつきなどを調べる際
に有効である。
【0056】上述したように、不揮発性メモリ4には、
カセットテープ1におけるデータの収納先も書き込まれ
る。カセットテープ1に対してデータの記録を行うと同
時に、不揮発性メモリ4のユーザ領域に対して、記録さ
れたデータの磁気テープ3に対する記録アドレスがデー
タの収納先として書き込まれ、同時に、この記録された
データを判別可能な情報が書き込まれる。
【0057】記録データの判別情報は、例えばシスコン
15に対してユーザによるデータ入出力手段を設け、デ
ータ記録の前に予め判別情報の入力を行う。入力された
判別情報は、シスコン15が有するRAM(図示しな
い)に記憶され、実際に磁気テープ3にデータが書き込
まれる際に不揮発性メモリ4の所定の領域に書き込まれ
る。また、この判別情報は、ホストコンピュータ25か
らSCSIインターフェイス20を介してシスコン15
に送るようにしてもよい。
【0058】このように、不揮発性メモリ4に記録デー
タの判別情報を書き込むことは、特に記録データがビデ
オデータの場合に有用である。この場合、メモリ4の容
量が十分にあれば、例えば静止画像データを判別情報と
して書き込むようにすると、実際にテープの早送り再生
などによるサーチを行わなくても必要なビデオデータに
対するアクセスを行うことが可能となり、より効果的で
ある。
【0059】なお、上述では、この発明は単体のカセッ
トストリーマドライブに対して適用されるように説明し
たが、これはこの例に限定されるものではない。この発
明は、例えば、一つの筐体に複数のドライブを有し、こ
れらのドライブに対してカセットテープを自動的に脱着
可能なような、所謂テープチェンジャに対しても用いる
ことができる。さらに、この発明は、このテープチェン
ジャを使用し、多数のカセットテープの中から選択され
たカセットテープを再生するようなデータライブラリな
どに用いて好適なものである。
【0060】また、このデータライブラリにおいて扱う
データがビデオデータであれば、そのシステムは、ビデ
オサーバとして使用できる。この発明においては、不揮
発性メモリ4に対して、磁気テープ3に記録されたデー
タの収納先と共に、データの判別情報が記録される。こ
のとき、メモリ4の容量が十分大きければ、静止画像を
この判別情報として記録することが可能である。このよ
うに、データの判別情報を静止画像として記録すると、
このメモリ付カセットテープをビデオサーバに対して用
いたときに、目的のビデオ画像が収納されたテープを、
実際にテープのロードを行うことなく捜し出すことが可
能となり、より高速なシステムが実現できる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カセットテープに内蔵された不揮発性メモリに対し
てテープダメージに関する情報が記憶される。したがっ
て、この発明によるメモリ付カセットテープを用いるこ
とにより、テープストリームドライブにおいて、信頼性
の向上およびアクセスの高速化を図れる効果がある。
【0062】また、この発明によれば、カセットテープ
に内蔵された不揮発性メモリに対してテープの初期の電
特特性が記憶される。したがって、カセットテープの出
荷時にこの電特情報に基づいてテープの振り分けを行う
ことができる効果がある。また、テープ使用時にこの記
憶された電特情報に基づいてドライブの特性を調整する
ことによって、ドライブに対してカセットテープを交換
した場合でも最適な条件で再生を行うことができる効果
がある。
【0063】また、このため、この発明によるメモリ付
カセットテープを、テープチェンジャを使用し、多数の
カセットテープを自動的に脱着するようなデータライブ
ラリに用いた場合、常に安定した動作が期待できる効果
がある。
【0064】さらに、このため、カセットテープに要求
される電特仕様のマージンを結果的に拡げることがで
き、テープの歩留りを上げることができる効果がある。
【0065】また、この発明によれば、カセットテープ
に内蔵された不揮発性メモリに対してカセットテープに
おけるデータの収納場所の情報が記憶される。したがっ
て、実際にテープのローディングを行わなくてもテープ
内容を識別することができる効果がある。
【0066】また、このため、この発明によるメモリ付
カセットテープをデータライブラリに用いた場合、カセ
ットテープに記憶された内容に関する保守管理を容易に
行うことができる効果がある。
【0067】さらに、このため、この発明によるメモリ
付カセットテープをビデオサーバに用いた場合、実際に
テープをロードしなくても収納されているデータの内容
を知ることができるため、より高速なシステムを実現す
ることができる効果がある。
【0068】また、この発明によれば、カセットテープ
に内蔵された不揮発性メモリに対して、このカセットテ
ープが使用されたドライブおよびそのドライブに対する
使用回数が記憶される。したがって、この発明によるメ
モリ付カセットテープをテープチェンジャに対して用い
た場合、ドライブ毎の使用頻度を解析することができ、
装置の保守性を向上させることができる効果がある。さ
らに、そのため、このテープチェンジャを用いたデータ
ライブラリなどにおいて、システムにおける信頼性を向
上することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用できるテープストリーマドライ
ブの一例を示すブロック図である。
【図2】この発明によるテープカセットの構造の一例を
示す略線図である。
【図3】この発明によるテープカセットの外観の一例を
示す略線図である。
【図4】カセットテープの磁気テープおよび不揮発性メ
モリに記憶されるデータ構成の一例を示す略線図であ
る。
【図5】リードアフターライトにおける磁気テープのダ
メージ箇所のチェックの際のフローチャートである。
【図6】磁気テープからのデータの読み出しの際のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 カセットテープ 3 磁気テープ 4 不揮発性メモリ 15 シスコン 23 バッファメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加納 安章 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 久保田 芳恭 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ヘッドによりディジタルデータが記
    録/再生される磁気テープと上記磁気テープに関連する
    情報が記憶される不揮発性メモリとを備えたメモリ付カ
    セットテープにおいて、 上記磁気テープに関連する情報は、上記磁気テープの電
    特情報であることを特徴とするメモリ付カセットテー
    プ。
  2. 【請求項2】 回転ヘッドによりディジタルデータが記
    録/再生される磁気テープと上記磁気テープに関連する
    情報が記憶される不揮発性メモリとを備えたメモリ付カ
    セットテープにおいて、 上記磁気テープに関連する情報は、上記磁気テープのダ
    メージ情報であることを特徴とするメモリ付カセットテ
    ープ。
  3. 【請求項3】 回転ヘッドによりディジタルデータが記
    録/再生される磁気テープと上記磁気テープに関連する
    情報が記憶される不揮発性メモリとを備えたメモリ付カ
    セットテープにおいて、 上記磁気テープに関連する情報は、上記メモリ付カセッ
    トテープの使用遍歴であることを特徴とするメモリ付カ
    セットテープ。
  4. 【請求項4】 回転ヘッドによりディジタルデータが記
    録/再生される磁気テープと上記磁気テープに関連する
    情報が記憶される不揮発性メモリとを備えたメモリ付カ
    セットテープにおいて、 上記磁気テープに関連する情報は、上記磁気テープに記
    録されたディジタルデータの内容および該ディジタルデ
    ータの上記磁気テープにおける記録位置であることを特
    徴とするメモリ付カセットテープ。
JP33995795A 1995-12-04 1995-12-04 メモリ付カセットテープ Withdrawn JPH09161450A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002216457A (ja) * 2001-01-19 2002-08-02 Sony Corp メモリ付きテープカセット及び記録再生装置
US7471487B2 (en) 2000-06-26 2008-12-30 Fujifilm Corporation Recording medium cartridge

Cited By (3)

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JP4626059B2 (ja) * 2001-01-19 2011-02-02 ソニー株式会社 記録再生装置

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