JP3525615B2 - テープカセット、デジタルデータ記録装置、及びデジタルデータ再生装置 - Google Patents

テープカセット、デジタルデータ記録装置、及びデジタルデータ再生装置

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JP3525615B2
JP3525615B2 JP06752096A JP6752096A JP3525615B2 JP 3525615 B2 JP3525615 B2 JP 3525615B2 JP 06752096 A JP06752096 A JP 06752096A JP 6752096 A JP6752096 A JP 6752096A JP 3525615 B2 JP3525615 B2 JP 3525615B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性メモリを
備えたテープカセット、及びこのようなテープカセット
に対応して記録、再生が可能とされるデジタルデータ記
録装置、デジタルデータ再生装置に関するものとされ
る。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータを磁気テープに記録/再
生することのできる記録/再生装置として、いわゆるテ
ープストリーマドライブが知られている。このようなテ
ープストリーマドライブは、メディアであるテープカセ
ットのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガバイ
ト程度の膨大な記録容量を有することが可能であり、こ
のため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディ
アに記録されたデータをバックアップするなどの用途に
広く利用されている。また、データサイズの大きい画像
データ等の保存に利用する場合にも好適とされている。
【0003】そして、上述のようなテープストリーマド
ライブとして、例えば、8ミリVTRのテープカセット
を記録媒体として、回転ヘッドによるヘリカルスキャン
方式を採用してデータの記録/再生を行うようにされた
ものが提案されている。
【0004】上記のような8ミリVTRのテープカセッ
トを利用したテープストリーマドライブでは、記録/再
生データの入出力インターフェイスとして例えばSCS
I(Small Computer System Interface)を用いるように
される。そして、記録時においては例えばホストコンピ
ュータから供給されるデータがSCSIインターフェイ
スを介して入力される。この入力データは例えば所定の
固定長のデータ群単位で伝送されてくるものとされ、入
力されたデータは必要があれば所定方式による圧縮処理
が施されて、一旦、バッファメモリに蓄積される。そし
て、バッファメモリに蓄積されたデータは所定のグルー
プといわれる固定長の単位ごとに記録/再生系に対して
供給されて回転ヘッドによりテープカセットの磁気テー
プに記録が行われる。また、再生時であれば、磁気テー
プのデータが回転ヘッドによって読み出され、一旦バッ
ファメモリに蓄えられる。このバッファメモリからのデ
ータは、記録時に圧縮が施されたものであれば伸長処理
が施されて、SCSIインターフェイスを介してホスト
コンピュータに伝送される。
【0005】また、磁気テープ上のデータ記録領域はパ
ーティション単位で分割することが可能とされて、テー
プストリーマドライブではパーティションごとに独立し
てデータの再生や書き込みを行うことが可能とされる。
【0006】ところで、上述のようなテープストリーマ
ドライブとテープカセットよりなるデータストレージシ
ステムにおいて、テープカセットの磁気テープに対する
記録/再生動作を適切に行うためには、例えばテープス
トリーマドライブが記録/再生動作等の管理に利用する
管理情報等として、磁気テープ上における各種位置情報
や磁気テープについての使用履歴等に関連する情報が必
要となる。
【0007】そこで、例えばこのような管理情報の領域
を、磁気テープ上の先頭位置や各パーティションごとの
先頭位置に設けるようにすることが考えられている。そ
して、テープストリーマドライブ側においては、磁気テ
ープに対するデータの記録又は再生動作を実行する前
に、上記管理情報の領域にアクセスして必要な管理情報
を読み込み、この管理情報に基づいて以降の記録/再生
動作が適正に行われるように各種処理動作を実行するよ
うにされる。また、データの記録又は再生動作が終了さ
れた後は、この記録/再生動作に伴って変更が必要とな
った管理情報の内容を書き換えるために、再度、管理情
報の領域にアクセスして情報内容の書き換えを行って、
次の記録/再生動作に備えるようにされる。この後に、
テープストリーマドライブにより、テープカセットのア
ンローディング及びイジェクト等が行われることにな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
にして管理情報に基づいた記録/再生動作が行われる場
合、テープストリーマドライブは記録/再生時の何れの
場合においても、動作の開始時に磁気テープの先頭又は
パーティションの先頭の管理情報の領域にアクセスする
と共に、終了時においてもこの管理情報の領域にアクセ
スして情報の書き込み/読み出しを行う必要が生じる。
つまり、データの記録/再生が終了したとされる磁気テ
ープ上の途中の位置では、ローディング、及びアンロー
ディングすることができない。テープストリーマドライ
ブの場合、アクセスのためには物理的に磁気テープを送
る必要があるため、記録/再生の終了時に磁気テープの
先頭又はパーティションの先頭の管理情報の領域にアク
セスするのには相当の時間を要することになる。特に磁
気テープ上において物理的に管理情報の領域からかなり
離れた位置においてデータの記録/再生が終了したよう
な場合には、それだけ磁気テープを送るべき量が多くな
り余計に時間もかかることになる。このように、テープ
カセットをメディアとするデータストレージシステムで
は、1回の記録/再生動作が完結するまでに要する時
間、即ち、磁気テープがローディングされてから、最後
にアンローディングされるまでに行われるアクセス動作
に比較的多くの時間を要することになる。このような一
連のアクセス動作に要する時間はできるだけ短縮される
ことが好ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た問題点を解決するため、パーティションごとにデータ
エリアが設定されているデジタルデータが記録される磁
気テープと、少なくとも上記磁気テープに対する記録/
再生を管理するための管理情報を記憶可能な不揮発性メ
モリ備えるテープカセットとして、上記データエリア
に続いて、当該データエリアの終了を示すデータ終了エ
リア及びローディング/アンローディングを行うための
ローディング/アンローディングエリアが上記パーティ
ションごとに記録可能とされていること、上記磁気テー
プ上に設けられるエリアの種別に対応するエリアIDが
設定されていること、上記各エリアは、それぞれ固有の
エリアIDを含むようにして上記磁気テープ上に記録さ
れること、及び上記不揮発性メモリに対して、上記磁気
テープが最後にアンローディングされた位置を示すアン
ローディング位置情報が格納されることとした。また、
不揮発性メモリに対して、磁気テープが最後にアンロー
ディングされた位置を示すアンローディング位置情報を
格納する領域が設けられることとした。
【0010】また、磁気テープと、少なくとも上記磁気
テープに対する記録/再生を管理するための管理情報を
記憶可能な不揮発性メモリを備えたテープカセットに対
応してパーティションごとにデータエリアが設定されて
いるデジタルデータの記録が可能とされるデジタルデー
タ記録装置として、上記データエリアの記録に続いて、
当該データエリアの終了を示すデータ終了エリア及びロ
ーディング/アンローディングを行うためのローディン
グ/アンローディングエリアを、上記磁気テープの上記
パーティションごとに対して記録することができるこ
と、及び上記磁気テープ上に設けられるエリアの種別に
対応するエリアIDが設定されていること、上記各エリ
アは、それぞれ固有のエリアIDを含むようにして上記
磁気テープ上に記録されると共に、上記ローディング/
アンローディング領域においてローディング/アンロー
ディングが可能なように構成された記録制御手段と、上
記不揮発性メモリに対して、最後にアンローディングさ
れた位置を示すアンローディング位置情報を書き込むこ
とのできるメモリ書き込み制御手段とを備えていること
とした。また、不揮発性メモリに対して、最後にアンロ
ーディングされた位置を示すアンローディング位置情報
を書き込み可能なメモリ書き込み制御部を備えることと
し、更に、不揮発性メモリから読み出したアンローディ
ング位置情報と、磁気テープ上に記録されたエリアの種
別に対応するエリアIDとを参照して、ローディング後
の所要のテープ位置へのアクセス制御を実行することの
できるアクセス制御部を備えることとした。
【0011】また、パーティションごとにデータエリア
が設定されているデジタルデータが記録される磁気テー
プと、少なくとも上記磁気テープに対する記録/再生を
管理するための管理情報を記憶可能な不揮発性メモリを
備えたテープカセットに対応して、上記デジタルデータ
の再生が可能とされるデジタルデータ再生装置として、
上記磁気テープ上において、上記データエリアの後ろに
設けられたローディング/アンローディングを行うため
上記パーティションごとのローディング/アンローデ
ィングエリアにて、上記磁気テープのローディング/ア
ンローディングを行うことのできる再生制御手段と、上
記不揮発性メモリに対して、最後にアンローディングさ
れた位置を示すアンローディング位置情報を書き込むこ
とのできるメモリ書き込み制御手段と、上記不揮発性メ
モリから読み出されたアンローディング位置情報と、上
記磁気テープ上に記録されたエリアの種別に対応するエ
リアIDとを参照して、ローディング後の所要のテープ
位置へのアクセス制御を実行することのできるアクセス
制御手段とを備えることとした。
【0012】そして上記構成によれば、磁気テープ上に
おいてデータ書き込み終了エリアの後ろに設けられるロ
ーディング/アンローディングエリアにて、磁気テープ
のローディング/アンローディングを行うことが可能と
なる。また、不揮発性メモリから読み出したアンローデ
ィング位置情報と、磁気テープ上のエリアIDとを参照
することにより、直ちにデータの記録/再生が開始され
るべき位置にアクセスして、データの記録/再生を行う
ようにすることが可能となる。これと共に、テープカセ
ットの不揮発性メモリに対して、磁気テープの記録/再
生のための管理情報の領域が設けられ、この領域に対し
てデータの書き換えが行われるために、記録/再生の終
了及び開始時に磁気テープ上の所定の管理情報領域に対
してアクセスする必要もなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1〜図17を参照して説明を行う。ここで、先に本
出願人により不揮発性メモリが設けられたテープカセッ
ト及び、このメモリ付きテープカセットに対応してデジ
タルデータの記録/再生画可能とされるテープストリー
マドライブについての発明が各種提案されているが、本
発明は、これらメモリ付きテープカセット及びテープス
トリーマドライブからなるデータストレージシステムを
本発明に適用したものとされる。なお、以降はテープカ
セットに備えられる不揮発性メモリについては、MIC
(Memory In Cassette)ということにする。
【0014】また、以降の実施の形態についての説明は
次の順序で行う。 1.テープカセットの構成 2.記録/再生装置の構成 3.磁気テープ上に記録されるデータの構造 4.IDエリア 5.MICのデータ構造 (a)MIC全体のデータ構造 (b)システムログエリア 6.記録/再生装置のアクセス例 (a)MICが無い場合のアクセス例 (b)MICがある場合のアクセス例(1) (c)MICがある場合のアクセス例(2) (d)MICがある場合のアクセス例(3)
【0015】1.テープカセットの構成 先ず、本実施の形態のテープストリーマドライブに対応
するテープカセットについて図2及び図3を参照して説
明する。図2は、テープカセットの内部構造を概念的に
示すものとされ、この図に示すテープカセット1の内部
にはリール2A及び2Bが設けられ、このリール2A及
び2B間にテープ幅8mmの磁気テープ3が巻装され
る。そして、このテープカセット1には不揮発性メモリ
であるMIC4が設けられており、このMIC4のモジ
ュールからは電源端子5A、データ入力端子5B、クロ
ック入力端子5C、アース端子5D等が導出されてい
る。このMIC4には、後述するようにテープカセット
ごとの製造年月日や製造場所、テープの厚さや長さ、材
質、各パーティションごとの記録データの使用履歴等に
関連する情報、ユーザ情報等が記憶される。なお、本明
細書では上記MIC4に格納される各種情報及び後述す
る磁気テープに記録されるシステムログエリア(System
Log Area) の情報等は、主として磁気テープ3に対する
記録/再生の各種管理のために用いられることから、こ
れらを一括して『管理情報』とも言うことにする。
【0016】図3は、テープカセット1の外観例を示す
ものとされ、筺体全体は上側ケース6、下側ケース7、
及びガードパネル8からなり、通常の8ミリVTRに用
いられるテープカセットの構成と基本的には同様となっ
ている。このテープカセット1の側面のラベル面9に
は、端子ピン10A、10B、10C、10Dが設けら
れており、上記図2にて説明した電源端子5A、データ
入力端子5B、クロック入力端子5C、アース端子5D
とそれぞれ接続されているものとされる。即ち、本実施
の形態としては、テープカセット1は次に説明するテー
プストリーマドライブと、上記端子ピン10A、10
B、10C、10Dを介して物理的に接触してデータ信
号等の相互伝送が行われるものとされる。
【0017】2.記録/再生装置の構成 次に、図1により本実施の形態のテープストリーマドラ
イブの構成について説明する。このテープストリーマド
ライブは、テープ幅8mmのテープカセットを用いて、
ヘリカルスキャン方式により磁気テープに対して記録/
再生を行うようにされている。この図において回転ドラ
ム11には、例えば2つの記録ヘッド12A、12B及
び2つの再生ヘッド13A、13Bが設けられる。記録
ヘッド12A、12Bは互いにアジマス角の異なる2つ
のギャップが究めて近接して配置される構造となってい
る。同様に再生ヘッド13A及び13Bも互いにアジマ
ス角の異なる2つのギャップが究めて近接して配置され
る構造となっている。
【0018】回転ドラム11はドラムモータ11により
回転されると共に、テープカセット1から引き出された
磁気テープ3が巻き付けられる。また、磁気テープ3
は、ここでは図示しないキャプスタンモータ及びピンチ
ローラにより送られる。ドラムモータ14は、メカコン
トローラ17の制御によって駆動される。メカコントロ
ーラ17ではドラムモータ14のサーボ制御及びトラッ
キング制御を行うものとされ、システム全体の制御処理
を実行するシステムコントローラ15と双方向に接続さ
れている。
【0019】このテープストリーマドライブにおいて
は、データの入出力にSCSIインターフェイス20が
用いられており、例えばデータ記録時にはホストコンピ
ュータ25から、後述する固定長のレコード(reco
rd)という伝送データ単位によりSCSIインターフ
ェイス20を介して逐次データが入力され、圧縮/伸長
回路21に供給される。なお、このようなテープストリ
ーマドライブシステムにおいては、可変長のデータの集
合単位によってホストコンピュータ25よりデータが伝
送されるモードも存在するが、ここでは説明は省略す
る。
【0020】圧縮/伸長回路21では、入力されたデー
タについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を
施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ
符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式で
は過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与
えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力さ
れる文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの
文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを
辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致
しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与
えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文
字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコ
ードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われる
ようにされる。
【0021】圧縮/伸長回路21の出力は、バッファコ
ントローラ22に供給されるが、バッファコントローラ
22においてはその制御動作によって圧縮/伸長回路2
1の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積する。このバ
ッファメモリ23に蓄積されたデータはバッファコント
ローラ22の制御によって、最終的に後述するようにし
てグループ(Group)という磁気テープの40トラ
ック分に相当する固定長の単位としてデータを扱うよう
にされ、このデータがECC・変調/復調回路18に供
給される。
【0022】ECC・変調/復調回路18では、入力デ
ータについて誤り訂正コードを付加すると共に、磁気記
録に適合するように入力データについて変調処理を行っ
てRFアンプ19に供給する。RFアンプ19で増幅さ
れた記録信号は記録ヘッド12A、12Bに供給される
ことにより磁気テープ3に対するデータの記録が行われ
ることになる。
【0023】また、データ再生動作について簡単に説明
すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13
A、13BによりRF再生信号として読み出され、その
再生出力はRFアンプ19を介してECC・変調/復調
回路18に供給されて、復調処理を経た後、誤り訂正処
理が施される。ECC・変調/復調回路18の復調出力
はバッファコントローラ22の制御によってバッファメ
モリに一時蓄積され、ここから圧縮/伸長回路21に供
給される。圧縮/伸長回路21では、システムコントロ
ーラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長回路2
1により圧縮が施されたデータであればここでデータ伸
長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長処理を
行わずにそのままパスして出力される。圧縮/伸長回路
21の出力データはSCSIインターフェイス20を介
して再生データとしてホストコンピュータ25に出力さ
れる。
【0024】また、この図にはテープカセットの磁気テ
ープ3と共にMIC4が示されている。このMIC4
は、テープカセット本体がテープストリーマドライブに
装填されると、図3に示した端子ピンを介してシステム
コントローラ15とデータの入出力が可能なように接続
される。
【0025】また、MIC4と外部のホストコンピュー
タ25間はSCSIのコマンドを用いて情報の相互伝送
が行われる。このため、特にMIC4とホストコンピュ
ータ25間との間に専用のラインを設ける必要はなく、
結果的にテープカセットとホストコンピュータ25との
データのやりとりは、SCSIインターフェイスだけで
結ぶことができる。
【0026】3.磁気テープ上に記録されるデータの構
造 次に、上述してきたテープストリーマドライブとテープ
カセットよりなるデータストレージシステムに適用され
るデータフォーマットについて概略的に説明する。図4
は、磁気テープ3に記録されるデータの構造を示してい
る。図4(a)には1本の磁気テープ3が模式的に示さ
れている。本実施の形態においては、図4(b)のよう
に1本の磁気テープ3をパーティション(Partit
ion)単位で分割して利用することができるものとさ
れ、本実施の形態のシステムの場合には最大256のパ
ーティション数を設定して管理することが可能とされて
いる。また、この図に示す各パーティションは、それぞ
れパーティション#0、#1、#2、#3・・・として
記されているように、パーティションナンバが与えられ
て管理されるようになっている。従って、本実施の形態
においてはパーティションごとにそれぞれ独立してデー
タの記録/再生等を行うことが可能とされるが、例えば
図4(b)に示す1パーティション内におけるデータの
記録単位は、図4(c)に示すグループ(Group)
といわれる固定長の単位に分割することができ、このグ
ループごとの単位によって磁気テープ3に対する記録が
行われる。この場合、1グループは20フレーム(Fr
ame)のデータ量に対応し、図4(d)に示すよう
に、1フレームは、2トラック(Track)により形
成される。この場合、1フレームを形成する2トラック
は、互いに隣り合うプラスアジマスとマイナスアジマス
のトラックとされる。従って、1グループは40トラッ
クにより形成されることになる。
【0027】また、上記図4(a),(b)に示す1パ
ーティションは、図5に示すデータ構造により形成され
ている。なお、この図においては、全テープ長に対して
1パーティションが形成されているものとして説明す
る。また本実施の形態としては、テープカセットにMI
C4を設けると共に、後に詳述する磁気テープ上のデー
タ構造を採ることによって、テープ途中でのローディン
グ/アンローディングが可能なように構成されるが、こ
こでは、MICを備えないテープカセットにも対応可能
な汎用フォーマットについて示しているものとされる。
【0028】この図5の場合には、磁気テープの最初の
部分に対して物理的にリーダーテープが先頭に位置して
おり、次にテープカセットのローディング/アンローデ
ィングを行う領域となるデバイスエリアが設けられてい
る。このデバイスエリアの先頭が物理的テープの先頭位
置PBOT(Phisycal Bigining of Tape)とされる。
上記デバイスエリアに続いては、テープの使用履歴情報
等が格納されるシステム・ログエリアが設けられて、以
降にデータエリアが設けられる。システム・ログエリア
の先頭が論理的テープの開始位置LBOT(Logical Bi
gining of Tape) とされる。このデータエリアにおいて
は、最初にデータを作成して供給するベンダーに関する
情報が示されるベンダーグループが設けられ、続いて実
際に図4(c)に示したグループが、ここではグループ
1〜nとして示すように複数連続して形成されていくこ
とになる。そして、最後のグループnに続いては、パー
ティションのデータ領域の終了を示すEOD(End of D
ata)の領域が設けられる。そしてEODの最後が、論理
的テープの終了位置LEOT(Logical End of Tape)と
される。PEOT(Phisycal End of Tape) は、物理的
テープの終了位置、又はパーティションの物理的終了位
置を示すことになる。
【0029】また、図4(d)に示した1トラック分の
データの構造は、図6(a)及び図6(b)に示され
る。図6(a)にはブロック(Block)単位のデー
タ構造が示されている。1ブロックは1バイトのSYN
CデータエリアA1に続いてサーチ等に用いる6バイト
のIDエリアA2、IDデータのための2バイトからな
るエラー訂正用のパリティエリアA3、64バイトのデ
ータエリアA4より形成される。そして、図6(b)に
示す1トラック分のデータは全471ブロックにより形
成され、1トラックは図のように、両端に4ブロック分
のマージンエリアA11、A17が設けられ、これらマ
ージンエリアA11の後ろとマージンA17の前にはト
ラッキング制御用のATFエリアA12、A16が設け
られる。更に1トラックの中間に対してATFエリアA
14が設けられる。これらATFエリアA12、A1
4、A16としては5ブロック分の領域が設けられる。
そして、上記ATFエリアA12、A14の間と、AT
FエリアA14、A16との間にそれぞれ224ブロッ
ク分のデータエリアA13、A15が設けられる。従っ
て、1トラック内における全データエリア(A13及び
A15)は、全471ブロックのうち、224×2=4
88ブロックを占めることになる。そして上記トラック
は、磁気テープ3上に対して図6(c)に示すようにし
て物理的に記録され、前述のように40トラック(=2
0フレーム)で1グループとされることになる。
【0030】4.IDエリア 次に、図6(a)に示したIDエリアA2について図7
〜図11を参照して説明する。図7はIDエリアA2の
データ構造を示すものとされ、このIDエリアA2は図
のように9ビットのフィジカルブロックアドレス(Physi
cal Block Address)A21と、これに続く39ビットの
IDインフォメーションエリア(ID Information Area)
A22のの領域よりなる。
【0031】前述のように、1トラック内における全デ
ータエリア(A13及びA15)は448ブロックより
なることから、これら全データエリアに含まれるフィジ
カルブロックアドレスA21の数も448とされること
になる。そして、これら448のフィジカルブロックア
ドレスA21は、例えば図8に模式的に示すように1ト
ラックの先頭に位置するフィジカルブロックアドレスA
21から順に、10進法表現で0〜447までインクリ
メントするようにしてアドレス値が与えられる。これに
より、例えば記録再生装置側により、1トラック内のデ
ータエリアに含まれるIDインフォメーションエリアA
22の情報を適正に扱うことが可能なようにされる。こ
こで、1トラック内のデータエリアに含まれるIDイン
フォメーションエリアA22のデータサイズとしては、 39(Bit )×448(Block)=17,472(Bit)=
2,184(Byte) で求められるように、2,184バイトとなる。
【0032】図9は、図7に示したIDインフォメーシ
ョンエリアA22に格納されるIDエリア情報の種類を
示すものとされ、この図に示す各IDエリア情報が1ト
ラック上のデータエリアに含まれる、計2,184バイ
トのIDインフォメーションエリアA22、A22・・
・・の領域に対して、所定の規則に従って当て嵌められ
るようにして格納されることになる。また、テープスト
リーマドライブによるIDエリア情報の確実な読み出し
を可能とせしめることを考慮して、1トラックごとに同
一の種類のIDエリア情報が所定の規則に従って複数回
記録される。
【0033】この図9において、ロウフォーマットID
(Raw Format ID:16bit) は、磁気テープに関する基本的
フォーマットのタイプが示され、本実施の形態の場合に
は、例えばトラックピッチ、1フレームのデータサイ
ズ、1トラックに含まれるブロック数、1ブロックのデ
ータサイズ、テープ長、テープ厚、テープの材質等の情
報が示される。ロジカルフォーマットID(Logical Fo
rmat ID:8bit) は、実際に使用される記録フォーマット
のタイプが示される。ロジカルフレームID(Logical
Frame ID:8bit)は、図のようにラストフレームID(La
st Frame ID:1bit) 、ECCフレームID(ECC Frame I
D:1bit) 、及びロジカルフレームナンバ(Logical Fram
e Number:6bit)よりなる。ラストフレームIDは、当該
IDエリアが含まれる現フレームが、グループ内の最後
のフレームであるか否かを示し、ECCフレームID
は、現フレームのデータエリアの記録データがECC
(誤り訂正符号)とされているか否かを示す。また、前
述のように1グループは20フレームよりなるが、ロジ
カルフレームナンバは、当該フレームが現グループ内の
何番目のフレームであるかを示す。パーティションID
(Partition ID:16bit)は、現フレームを含むパーティ
ションのパーティションナンバが示される。エリアID
(Area ID:4bit) は、当該フレームがどのエリアに属し
ているかを示すものとされる。データID(Data ID:4b
it) は、記録フォーマットに基づくデータの処理形態の
タイプが示され、N−ポジション(N-Position:4bit )
及びN−リピート(N-Repeats:4bit) は多重記録モード
に対応するデータに関する情報が定義される。グループ
カウント(Group Count:24bit)は、現パーティションに
おいて当該フレームが含まれるグループまでのグループ
の総数を示す。また、ファイルマークカウント(File-M
ark Count:32bit)は、現パーティションにおいて、その
開始位置から現グループまでに含まれるファイルマーク
の総数が示される。ファイルマークは1パーティション
内におけるデータファイルの区切りを示す情報とされ
る。セーブセットマークカウント(Sava-Set Mark Coun
t:32bit) は、現パーティションにおいて、その開始位
置から現グループまでに含まれるファイルマークの総数
が示される。セーブセットマークは1パーティション内
における、データセーブ位置の区切りを示す情報とされ
る。レコードカウント(Record Count:32bit)は、現パ
ーティションにおいて、その開始位置から現グループま
でに含まれるレコードの総数が示される。アブソリュー
トフレームカウント(Absolute Frame Count:24bit)
は、現パーティションにおいて、その開始位置から現グ
ループまでに含まれるフレームの総数が示される。ま
た、将来のIDエリア情報の追加等に備えて未定義(Res
erved)の領域が設けられる。なお、この図に示すIDエ
リア情報の定義及び各IDエリア情報に与えられるビッ
ト数等は一例であり、実際の使用条件に応じて変更され
て構わない。
【0034】ここで、上記図9に示した各種IDエリア
情報のうち、本実施の形態の重点となるエリアID(Are
a ID) について説明する。図10はエリアIDの定義内
容を示すものとされ、この場合にはエリアIDを形成す
る4ビットに対してそれぞれビットナンバ(3−2−1
−0)が付されている。そして、ビットナンバ(3−2
−1−0)の各値が、図に示すように[0000]とさ
れている場合にはデバイスエリア(Device Area)である
ことが定義され、[0001]とされている場合にはリ
ファレンスエリア(Reference Area)とされ、[001
0]とされている場合にはシステムログエリア(System
Log Area)とされる。[0011]は未定義(Reserve
d)とされている。また、[0100]はデータエリア
(Data Area)とされ、[0101]はEODエリア(EO
D Area)とされ、[0110]は未定義、[0111]
は図5に示した必須のデバイスエリア以外で、磁気テー
プ3のローディング/アンローディングを行うためのオ
プションデバイスエリア(OptionDevice Area)であるこ
とが定義される。このオプションデバイスエリアについ
ては後述する。なお、この図においてビットナンバ(3
−2−1−0)のビットの値が示される各欄において
( )内に示す数は、各ビット値を10進法により示し
ているものとされる。
【0035】ここで図11により、EODエリア(図5
参照)のIDインフォメーションエリアエリアA22に
書き込まれることとなるIDエリア情報の一例について
示す。図11は、1つのEODエリアにおいて、IDイ
ンフォメーションエリアA22に格納されるIDエリア
情報の内容を示すものとされ、縦の列ごとの区切りが1
フレーム単位とされている。また、この図に示される数
値は10進法により示されている。EODエリアは、例
えば、ほぼ300フレームからなる領域として磁気テー
プ3上に記録されるように規定されている。この図にお
いては、EODエリアの開始フレームにおけるアブソリ
ュートフレームカウントが『654』とされて、EOD
エリアの最終フレームのアブソリュートフレームカウン
トが『954』とされている。これは、このEODエリ
アが現パーティション内における654番から954番
目に位置する計301フレームにより形成されているこ
とが示されている。また、先に図10にて説明したよう
に、エリアIDの4ビットが[1,1,0,1]、つま
り10進法で[5]とされている場合には、EODエリ
アであることが定義されるが、図11においてはこれに
従って、EODエリアの各フレーム内のエリアIDは、
すべて10進法で[5]が与えられて、654番〜95
4番目の全フレームがEODエリアに属することを示し
ている。
【0036】なお、他のIDエリア情報に与えられる値
としては、実際のテープフォーマットや記録/再生動作
の履歴により適宜異なってくるものとされることから説
明は省略すると共に、ここでは各フレームごとに値とし
て『0』を付すことにより、具体的な数値の表記は省略
する。ただし、実際には各IDエリア情報について
『0』の値が与えられた場合には、『0』の値に対応す
る所定の情報内容が定義されるものである。一例とし
て、フォーマットIDの値が実際に『0』とされた場合
には、当該フレームが「SDX1 Format 」に基づいて記録
されたデータであることが示される。
【0037】5.MICのデータ構造 (a)MIC全体のデータ構造 次に、テープカセット1に備えられるMIC4のデータ
構造について説明する。図12は、MIC4に記憶され
るデータの構造を示すものとされる。このMIC4の容
量は例えば2メガバイトとされており、この領域に対し
て図のようにフィールドF1〜F6が設定されている。
これらフィールドF1〜F6において、フィールドF1
はMICヘッダ(MIC HEADER)とされて、テープカセット
の製造時の各種情報、及び初期化時のテープ情報やパー
ティションごとの情報などが書き込まれる。また、フィ
ールドF2はアブソリュートボリュームマップ(Absolut
e Volume Map) とされて、例えば1巻の磁気テープに対
して記録されたデータに関する絶対位置情報が格納され
る。フィールドF3はボリュームインフォメーション
(Volume Information) とされて、1巻の磁気テープに
関する各種使用履歴情報が格納される。これらの領域に
格納された情報はテープストリーマドライブにおける記
録/再生制御等のために利用される。本実施の形態で
は、このボリュームインフォメーションに対して図の
( )内に示すように、最後のアンローディング位置を
示す情報として「アンローディング位置情報」を格納す
る領域が設けられる。
【0038】フィールドF4はユーザボリュームノート
(User Volume Note)とされ、テープカセット自体に関し
てユーザ(ベンダー等)が提供した情報が格納され、必
要があれば外部のホストコンピュータ25に供給され
て、所要の処理制御のために利用することができる。フ
ィールドF5は、パーティションインフォメーション(P
artitions Information)とされ、磁気テープに対して書
き込まれたパーティションごとの磁気テープに対する使
用履歴に関する各種情報が格納され、テープストリーマ
ドライブが自身の記録/再生動作の管理のための情報と
して利用するものとされる。このパーティションインフ
ォメーションは、図のようにシステムログエリアF5a
の領域により形成される。システムログエリアF5a
は、磁気テープ上に実際に記録されたパーティションご
とに対応して作成されることから、システムログエリア
F5aのテーブル数は、磁気テープに設けられたパーテ
ィション数に対応することになる。また、本実施の形態
では、先に図6に示した磁気テープ上のシステムログエ
リアの領域は、このMIC内のシステムログエリアF5
と同様の内容の情報が書き込み可能なように形成され
る。なお、このシステムログエリアF5a内のデータ構
造については後述する。
【0039】フィールドF6は、ユーザパーティション
ノート(User Partition Notes)とされ、パーティション
ごとにユーザが書き込み可能なコメント等の各種情報が
格納される。このフィールドF6のユーザパーティショ
ンノートは、磁気テープ上に記録されたパーティション
ごとに対応して作成されるユーザデータ領域F6a(Us
er Data for every Partition ) により形成される。
【0040】(b)システムログエリア 次にシステムログエリアF5aについて説明する。シス
テムログエリアF5aは、前述のようにパーティション
インフォメーション(フィールドF5)の領域を形成す
るものとされて、磁気テープ3に記録された個々のパー
ティションに対応して形成される。この場合、磁気テー
プに記録されているパーティションが複数の場合には、
システムログエリアF5aはパーティションに関する情
報を格納することとなるが、仮にパーティションが1つ
であればシステムログエリアF5aの情報は磁気テープ
全体に関するものとなる。なお、以下の説明は、システ
ムログエリアF5aがパーティションに関する情報を格
納する、前者についての場合を前提とする。
【0041】1システムログエリアF5aのデータ構造
は、例えば図12に示すように定義されており、この場
合にはフィールドF101〜F115により形成されて
いる。これらフィールドF101〜F115において、
先ず、フィールドF101はプリビアスグループリトゥ
ン(Previous Groups written )の領域とされている。
この領域には、当該システムログエリアF5aが最後に
更新されたときから起算して、磁気テープに対して物理
的に記録された当該パーティション内のグループ数の情
報が示される。また、フィールドF102はトータルグ
ループリトゥン(Total Groups written) の領域とさ
れ、これまで当該パーティションに対して記録されたグ
ループの総数が示される。この値は、例えばテープカセ
ットが寿命となって使用不能あるいは廃棄処分されるま
で積算される。これらプリビアスグループリトゥン及び
トータルグループリトゥンは、例えば、テープストリー
マドライブにより磁気テープ3に対してデータを記録中
の状態であれば、テープストリーマドライブのシステム
コントローラ15の処理により、現在の記録動作によっ
て新たに記録されるグループ数に応じて、その領域の値
がインクリメントされていくことになる。
【0042】フィールドF103は、プリビアスグルー
プリード(Previous Groups read) とされて、当該シス
テムログエリアF5aが最後に更新されたときから起算
して、物理的に読み出しが行われたグループ数が示され
る。フィールドF104は、トータルグループリード
(Total Groups read)とされて、これまで当該パーティ
ションより読み出されたグループ数が積算された値を示
す。
【0043】フィールドF105は、トータルリリトゥ
ンフレーム(Total Rewritten frames)の領域とされ
る。ところで、本実施の形態のテープストリーマドライ
ブでは、再生ヘッド13A、13Bが記録ヘッド12
A、12Bに対して、所定数のトラック分先行する位置
関係となるように回転ヘッド11に配置されて設けられ
ている。そして記録時においては、2つの記録ヘッド1
2A、12Bにより磁気テープ上にフレーム(2トラッ
ク)単位で記録していくことになるが、再生ヘッド13
A、13Bでは、先程記録ヘッド12A、12Bによっ
て磁気テープに対して書き込まれたフレームからデータ
の読み出しを行うようにされている。このような動作を
READ−AFTER−WRITE(以下略してRAW
と記述する)という。そして、RAWにより読み出され
たフレームのデータは、システムコントローラ15によ
ってエラーレートの検出がなされ、エラーが発生したと
検出された場合には、そのエラーが発生したフレームの
データの再書き込みを行うように記録系を制御すること
が行われる。フィールドF105のトータルリリトゥン
フレームは、当該パーティションにおいて上記RAWに
基づいてデータ再書き込みの要求がなされたフレーム数
を積算した値を示すものとされる。
【0044】フィールドF106は、トータル3rdE
CCカウント(Total 3rd ECC count )の領域とされ
る。本実施の形態のテープストリーマドライブシステム
では、磁気テープ3より読み出したデータについて、C
1,C2,C3のパリティによりエラー訂正を行うよう
にしているが、C3パリティは、C1,C2パリティの
みではデータの回復が図れなかった場合に用いられる。
このトータル3rdECCカウントは、当該パーティシ
ョンにおいてC3パリティを用いてエラー訂正を行った
グループ数が積算された値が示される。フィールドF1
07はロードカウント(Load count)の領域とされ、テ
ープをロードした回数を積算した値が示される。フィー
ルドF108はアクセスカウント(Access count)の領
域であり、テープストリーマドライブが当該パーティシ
ョンにアクセスした回数が示される。フィールドF10
9はプリビアスリリトゥンフレーム(Previous rewritt
en frames )の領域とされて、先に説明したRAWによ
り、当該システムログエリアF5aが最後に更新された
ときから起算して、データ再書き込みの要求がなされた
パーティション内のフレーム数の情報が示される。フィ
ールドF110は、プリビアス3rdECCカウント(P
revious 3rd ECC count)とされて、当該システムログエ
リアF5aが最後に更新されたときから起算して、C3
パリティを用いてエラー訂正を行ったグループ数が示さ
れる。
【0045】フィールドF111は、IDマップナンバ
(ID Map number)とされてサーチ用インデックスの定義
番号の情報が格納されるが、本実施の形態の場合には常
に値として『0』にセットされている。フィールドF1
12のバリッド・マキシマム・アブソリュートフレーム
カウント(Valid Max.Absolute frame count)は、当該
パーティションで有効とされる最後のフレームまでのフ
レームカウントの情報が示され、フィールドF113の
マキシマム・アブソリュートフレームカウント(Max.Ab
solute frame count)の領域は、当該パーティションの
最後のフレームカウントの情報が示される。また、フィ
ールドF114のアップデートリプレイスカウント(Upd
ate Replace count)の領域には、アップデートにより当
該パーティションにおいて磁気テープに対してデータを
書き換えた回数を積算した情報が示される。最後のフィ
ールドF115のフラグ(Flags)の領域には、例えば当
該パーティションに対する書き込み許可/禁止、読み出
し許可/禁止、及び記録時のRAWに基づくデータの再
書き込み許可/禁止を示すフラグ、テープストリーマド
ライブにより当該パーティションに対して現在何らかの
処理が行われていることを示すフラグなどのデータが格
納される。
【0046】ところで、先に図5にて説明したように、
磁気テープ3上においてはパーティションごとの先頭に
システムログエリアが設けられる。この磁気テープ3上
に設けられるシステムログエリアには、上記図12に示
したMIC4のシステムログエリアF5aと同様の情報
内容を同様のデータ構造により記録することが可能とさ
れる。つまり、本実施の形態のデータストレージシステ
ムにおいては、システムログ情報を格納可能な領域がM
IC4と磁気テープ3の両方に対して設けられることに
なる。
【0047】6.記録/再生装置のアクセス例 (a)MICが無い場合のアクセス例 以降、これまで説明してきた本実施の形態のデータスト
レージシステムとして、図1に示したテープストリーマ
ドライブによる記録/再生時の磁気テープに対するアク
セス動作例について図13〜図17により説明する。と
ころで、本実施の形態のデータストレージシステムは、
MIC4が備えられたテープカセットに対応するものと
して説明して来たが、MIC4を備えないテープカセッ
トにも対応して記録/再生動作を行うことが可能なよう
に、汎用性が与えられている。そこで、先ず図17を参
照して、MIC4が設けられないテープカセットに対応
する場合のテープストリーマドライブのアクセス動作例
について説明する。
【0048】図17には、磁気テープ3に記録されるデ
ータが模式的に示されており、この場合には磁気テープ
3の先頭部分に設けられるデバイスエリア(Device Are
a:図5参照)に続いて、パーティション#0、#1、#
2が示されている。この図により、MIC4が設けられ
ないテープカセットの磁気テープ3に対して、パーティ
ション#0、#1が既に記録された状態から、新規にパ
ーティション#2を追加して記録する場合のテープスト
リーマドライブのアクセス動作を説明する。なお、この
図において( )内に示す数字はテープストリーマドラ
イブのアクセス動作の順序を示している。
【0049】MIC4が設けられないテープカセットの
場合、磁気テープ3のローディング及びアンローディン
グは、必ず磁気テープ先頭のデバイスエリアにて行われ
るようにされる。そこで、パーティション#2を記録す
るためのテープストリーマドライブの動作としては、先
ず、デバイスエリアにおいて磁気テープ3のローディン
グ(1)を行い、次にテープを高速で送りながらパーテ
ィション#1の終了位置をサーチする(2)。そして、
パーティション#1の終了位置の次のフレームより、パ
ーティション#2の追加書き込みを行っていくことにな
るが、先ず、パーティション#2のためのシステムログ
エリア(System Log Area) の作成を行う(3)。なお、
このときにはシステムログエリアにはデフォルトの内容
のデータが記録される。また、システムログエリアのデ
ータ内容及びデータ構造は、図12にて説明したMIC
4のシステムログエリアF5aと同様とされている。
【0050】次に、システムログエリアの書き込みが終
了すると、次にホストコンピュータ25側より供給され
るデータの書き込みを行う(4)。これにより、システ
ムログエリアに続くデータエリア(Data Area) が形成さ
れることになる。そして、データの書き込みが終了する
とEODエリアの書き込みを行う(5)。このEODエ
リアが書き込まれることで、以降の磁気テープ3に有効
なデータ領域は存在しないことが示される。
【0051】上記のようにして、パーティション#2の
システムログエリア、データエリア、EODエリアが順
次記録され、これで物理的にパーティション#2の領域
が設けられたことになる。この際、これらの各エリアに
記録されるIDインフォメーションエリアのエリアID
(Area ID:図9、図10参照)により、それぞれパーテ
ィション#2内のシステムログエリア、データエリア、
EODエリアであることが示されることになる。
【0052】EODエリアの書き込みが終了すると、テ
ープストリーマドライブはパーティション#2のシステ
ムログエリアの先頭に対してサーチを行う(6)。そし
て、パーティション#2のシステムログエリアに対し
て、上記したデータエリアの書き込み(4)及びEOD
エリアの書き込み(5)に対応して変更されることにな
るフィールドのデータ内容について更新を行うようにさ
れる(7)。
【0053】ところで、MIC4が設けられないテープ
カセットに対応して記録/再生を行う場合、例えば、最
初のパーティション#0のシステムログエリアに対して
は、パーティション#0のみの履歴情報ではなく、磁気
テープに記録された全パーティションの使用履歴情報を
管理可能なように各フィールドF101〜F115のデ
ータが扱われるものとされる。そこで、パーティション
#2のシステムログエリアのデータの更新が行われた後
は、このシステムログエリアの終了位置から、パーティ
ション#0のシステムログエリアの先頭に対してアクセ
スを行い(8)、続いてパーティション#0のシステム
ログエリアについて所要のフィールドのデータの更新
(9)を行って後、磁気テープ3の先頭のデバイスエリ
アにアクセスして(10)、ここでアンローディングを
行う(11)ようにされる。従って、アクセス順(7)
のパーティション#2のシステムログエリアのデータ更
新の動作はオプションとして扱うことができ、省略する
ことも可能とされる。この場合、EODエリア書き込み
の次にパーティション#0のシステムログエリアの先頭
に対してアクセスする((5)→(8))ことになる。
【0054】また、MIC4が設けられないテープカセ
ットに対応する場合の、再生時のアクセス動作例は図示
しないが、上記図17の記録時のアクセス動作に準ず
る。つまり、磁気テープ先頭のデバイスエリアにてロー
ディングを行って後、一旦、パーティション#0のシス
テムログエリアにアクセスしてシステムログ情報の読み
出しを行う。次に、所要のパーティションのシステムロ
グエリアにアクセスしてシステムログ情報の読み出しを
行って後に、現パーティションのデータエリアにアクセ
スしてデータの読み出しを行う。これが終了すると、現
パーティションのシステムログエリアの更新を行ってか
ら、パーティション#0のシステムログエリアに再びア
クセスしてシステムログ情報の更新を行い、デバイスエ
リアにてアンローディングが行われることになる。な
お、パーティションごとのシステムログエリアを更新す
るフォーマットはオプションであり、これを行わないフ
ォーマットの場合には、所要のパーティションのシステ
ムログエリアにアクセスしてシステムログ情報の読み出
し/更新を行うためのアクセス動作は省略される。
【0055】(b)MICがある場合のアクセス例
(1) 上述した図17のMICが設けられないテープカセット
に対応した記録時のアクセス動作では、磁気テープ3上
のシステムログエリアの更新と、磁気テープ3の先頭の
デバイスエリアでのローディング/アンローディングが
必須となる。従って、それだけアクセスのアクション数
やテープの延べ送り量が増加することになり、それだけ
1回の記録/再生動作中におけるアクセス動作に時間が
かかることになる。
【0056】これに対して、本実施の形態の特徴とし
て、MIC4を備えたテープカセット1に対応して記録
/再生を行う場合には、次に説明するようにして、デー
タの記録/再生が終了したとされる磁気テープ上の途中
の位置において、ローディング/アンローディングが可
能とされると共に、磁気テープ上のシステムログエリア
に対するデータの更新も不要とすることが可能となる。
【0057】図13は、テープカセット1にMIC4が
備えられている場合の、記録時及びデータ読み出し時に
おけるテープストリーマドライブのアクセス動作例が示
されている。なお、図17と同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。先ず、この図に示される記録時の
動作として、磁気テープ上にパーティション#0、#1
が記録されている状態から、パーティション#2を新規
に書き込んでいく場合のアクセス動作例について説明す
る。
【0058】この場合には、当該磁気テープ3に対する
テープストリーマドライブの最後の動作がパーティショ
ン#1のための記録又は再生動作であったものとされ
る。この場合、テープストリーマドライブは先のパーテ
ィション#1に対する記録又は再生動作の終了時におい
ては、磁気テープ3上のパーティション#1のオプショ
ンデバイスエリア(Option Dvice Area) にてアンローデ
ィングを行っているものとされる。従って、パーティシ
ョン#2を新規に書き込むための最初の動作であるロー
ディング(1)は、パーティション#1のオプションデ
バイスエリアにて行われる。
【0059】オプションデバイスエリアとは、パーティ
ションごとに設けられるデバイスエリア、即ちパーティ
ション単位でのローディング/アンローディングのため
に設けられる領域とされ、例えばMIC付きテープカセ
ットに対応してパーティションの記録を行った場合に、
後述するようにしてテープストリーマドライブ側により
書き込みが行われるものとされる。
【0060】上記のようにしてパーティション#1のオ
プションデバイスエリアにてローディングが行われる
と、パーティション#1の終了位置(この場合はパーテ
ィション#1のオプションデバイスエリアの終了位置と
なる)の次のフレームより、パーティション#2の書き
込み動作として、先ずパーティション#2のためのシス
テムログエリア(System Log Area) の作成を行う
(2)。そして、上記システムログエリアの書き込みが
終了すると、データの書き込みを行ってデータエリアを
形成していき(3)、これが終了すると、EODエリア
の書き込みを行う(4)。
【0061】そして、図13の場合のようにMIC付き
のテープカセットについて記録を行う場合には、上記E
ODエリアの書き込みが終了すると、続いてパーティシ
ョン#2のオプションデバイスエリアの書き込みを行う
ようにされる(5)。このオプションデバイスエリアに
おいては、例えばIDエリアA2のパーティションID
(図9参照)として「2(10進法)」が与えられ、ま
た、図10にて説明したエリアIDが「7(10進
法)」とされていることで、パーティション#2のオプ
ションデバイスエリアであることが示される。そして、
このオプションデバイスエリアの書き込みが終了される
と、今書き込みが行われたオプションデバイスエリアの
領域のほぼ中間位置に磁気テープ3を戻して、ここでア
ンローディングが行われることになる(6)。そしてこ
の際、テープカセット1のMIC4に対して、これまで
の記録動作の経過に対応したパーティション#2に対応
するシステムログエリアF5aが新たに作成されて所定
の領域に格納され、また他のMIC4のデータ領域にお
いて書き換え必要な領域があれば、データの書き換えが
行われることになる。従って、この場合には磁気テープ
3上のシステムログエリアの書き換えは行われない。ま
た、このときには、アンローディング位置情報がMIC
4のボリュームインフォメーション(フィールドF3)
に格納される。この情報内容としては、例えば、パーテ
ィション#2のシステムログエリアであることを示すデ
ータとされればよいが、アンローディング位置の磁気テ
ープ上における絶対位置情報とすることも考えられる。
【0062】ここで、上記のようにしてパーティション
を追加記録するためのテープストリーマドライブのシス
テムコントローラ15の処理動作について図14のフロ
ーチャートを参照して説明する。このルーチンにおいて
は、例えば、ステップS101においてホストコンピュ
ータ25からパーティション#nの新規追加のための要
求を受けると、システムコントローラ15は、ステップ
S102に進んで、テープストリーマドライブに装填さ
れているテープカセットから磁気テープのローディング
を行う。そしてステップF103においてパーティショ
ン#nの追加書き込み処理として、はじめにパーティシ
ョン#(n−1)の終了位置の次のフレームからシステ
ムログエリアの作成を行い、続いてデータの書き込みを
実行してデータエリアを形成し(ステップS104)、
データエリアの書き込みが終了した後はEODエリアの
書き込みを行う(ステップS105)。上記EODの書
き込みが終了されると、システムコントローラ15は、
上記ステップS102〜S105までの処理動作によっ
て新たに設けられたパーティション#nに対応するシス
テムログ情報を、テープカセットのMICに対して格納
する(ステップS106)。そして、次のステップS1
07において、先のステップS105において設けられ
たEODエリアに続くオプションデバイスエリアの書き
込みを行い、次のステップS108においてこのオプシ
ョンデバイスエリアのほぼ中間位置まで磁気テープを送
ってアンローディングを行うようにされる。この場合に
は、次のステップS109にてテープカセットのイジェ
クトを行うようにされている。
【0063】また、先の図13による説明のようにして
パーティション#2が記録された後に、例えば、このパ
ーティション#2のデータを読み出す場合には、同じ
く、図13の下側の段に示すアクセス順に基づいて行わ
れることになる。この場合には第1の動作として、先の
パーティション#2の記録時にアンローディングされた
パーティション#2のオプションデバイスエリアにてロ
ーディングが行われ(1)、次に磁気テープ3上のパー
ティション#2のシステムログエリアの終了位置にアク
セスする(2)。このアクセス動作は、MIC4のボリ
ュームインフォメーションに格納されたアンローディン
グ位置情報と、磁気テープ上に記録されたエリアIDと
を参照して、システムコントローラ15が目的のアクセ
ス位置と現在位置と比較することによって実現される。
そして、上記システムログエリアに続くデータエリアに
アクセスして記録データの読み出しを行うことになる
(3)。従って、磁気テープ上のシステムログエリアに
対するアクセスは行われないが、この場合には、MIC
に格納されているパーティション#2のシステムログエ
リアF5aの情報を、テープストリーマドライブのシス
テムコントローラ15が読み出し、再生動作の管理に利
用するようにされる。そして、記録データの読み出し動
作として、当該データ領域に続くEOD領域の終了位置
まで読み出しが行われると、パーティション#2のオプ
ションデバイスエリアのほぼ中間位置まで磁気テープ3
を戻して、ここでアンローディングが行われる(4)。
このときには、必要ならばMIC4のボリュームインフ
ォメーションに格納すべきアンローディング位置情報の
更新が行われる。
【0064】ここで、先に図17にて説明した、テープ
カセット1にMIC4が設けられない場合に対応する磁
気テープに対するアクセス例と、図13にて説明したM
IC4が設けられている場合に対応するアクセス例とを
比較すると、図17の場合には、ローディング/アンロ
ーディングは、磁気テープ先頭のデバイスエリアにて行
われるものとされているため、磁気テープに対する記録
/再生終了時には必ず磁気テープ先頭のデバイスエリア
にアクセスする必要があった。このため、その分記録/
再生の完了に時間がかかることになる。特にデータ記録
/再生終了時に磁気テープが終端に近いとされるような
場合には、デバイスエリアへのアクセスに多くの時間を
要することになる。また、この場合にはデータ記録/再
生時に際して、磁気テープ上のシステムログエリアにア
クセスしてその情報を読み出す必要があった。
【0065】これに対して、図13の場合には各パーテ
ィションごとにオプションデバイスエリアを設けること
により、この領域でのローディング/アンローディング
が可能とされる。つまり、記録/再生が終了したとされ
る磁気テープ3の途中位置でローディング/アンローデ
ィングを行うことが可能とされる。これにより、図17
の場合のようにデータ記録/再生終了時に磁気テープ先
頭のデバイスエリアまでアクセスしたり、このデバイス
エリアから物理的に離れた記録/再生位置までアクセス
する必要はなくなり、それだけアクセス時間が短縮され
ることになる。また、システムログ情報をMIC4に対
して書き込むようにすることで、磁気テープ上のシステ
ムログエリアにアクセスしてデータを書き込む必要はな
くなり、これによってもアクセスのアクション数が省略
されるため、アクセス時間の短縮が図られることにな
る。ここで、図13の場合には各パーティションに設け
られたシステムログエリアは実際の記録/再生動作の管
理のために用いられないこととなるが、例えば、MIC
が故障するなどしてMICの情報を利用できなくなった
場合、図17に準ずるアクセス動作によって磁気テープ
の先頭からデータの記録/再生を行っていくことが可能
となる。
【0066】(c)MICがある場合のアクセス例
(2) 次に、MIC付きのテープカセットに対応するテープス
トリーマドライブのアクセス例として、既に磁気テープ
上に記録された1パーティション内において、データの
書き換え(更新)を行う場合について図15を参照して
説明する。図15においては、パーティション#nにお
いてデータの書き換えを行う場合のアクセス例が示され
ている。この場合には、当該テープカセットに対する前
回のテープストリーマドライブの動作がパーティション
#nの記録又は再生であったものとされており、従って
最初のアクセス動作としては図のようにパーティション
#nのオプションデバイスエリアにてローディングが行
われることになる。 そしてこの後、MIC4に格納さ
れたアンローディング位置情報と磁気テープ上に記録さ
れたエリアIDを参照することによって、パーティショ
ン#nのシステムログエリアの終了位置にアクセスする
(2)ことになる。なお、仮に当該テープカセットに対
する前回のテープストリーマドライブの動作が、パーテ
ィション#(n−1)の記録又は再生とされていれば、
最初のローディングはパーティション#1のオプション
デバイスエリアにて行われて、パーティション#nのシ
ステムログエリアの終了位置にアクセスすることにな
る。このとき、テープストリーマドライブのシステムコ
ントローラ15は、当該テープカセットのMIC4から
データを読み出して格納しているものとされる。
【0067】この後、パーティション#nのシステムロ
グエリアの終了位置の次のフレームから、以前記録され
たデータに対して上書きを行うようにして新規データが
書き込まれていき、これによって、パーティション#n
に新規のデータエリアを形成していくようにされる
(3)。このデータエリアへのデータの書き込みが終了
すると、新たにEODエリアを書き込むようにされ
(4)、オプションデバイスエリアのほぼ中間位置に対
してアクセスを行って(5)、ここでアンローディング
を行うようにされる。この際、テープストリーマドライ
ブのシステムコントローラ15の処理として、当該テー
プカセットのMIC4に対して、システムログ情報やア
ンローディング位置情報などをはじめ更新すべき情報の
テーブルのデータの書換が行われる。この場合、パーテ
ィション#nにおいて新たに設けられたEODエリア
と、オプションデバイスエリアの間に位置することにな
る領域には、例えば図のように元のデータエリアの一部
領域と元のEODエリアが含まれることになるが、新規
のEODエリアより後ろとなるこの領域のデータは、以
降は無効となるようにされる(無効エリア)。
【0068】(d)MICがある場合のアクセス例
(3) 次に、MIC付きのテープカセットに対応するテープス
トリーマドライブのアクセス例として、磁気テープ上に
記録されたパーティションに対して、データを追加して
記録を行う場合について図16を参照して説明する。な
お、この場合には図に示すパーティション#nが磁気テ
ープ3上において最後のパーティションであることが前
提となる。この場合には、パーティション#nにおいて
元のオプションデバイスエリアにてローディングが行わ
れ(1)、次に元のEODエリアの先頭に対してアクセ
スすることが行われる(2)。なお、この場合も上記ア
クセス動作はMIC4に格納されたアンローディング位
置情報と磁気テープに記録されているエリアIDをシス
テムコントローラ15が参照することにより行われる。
また、この場合も磁気テープ3上のシステムログエリア
にアクセスすることは行われず、システムログ情報は当
該テープカセットのMIC4より読み出してシステムコ
ントローラ15側に取り込むようにされる。そして、元
のEODエリアの先頭フレームの位置から、データを上
書きするようにして新規のデータを追加して記録してい
くことになる(3)。この場合、新規データは上記元の
EODエリアから元のシステムログエリアの領域を越え
て、更にデータエリアを形成するようにして追加記録さ
れており、結果的に今回のデータ記録動作によって図に
示す範囲で「新規データエリア(Data Area) 」が形成さ
れることになる。この後は、新規データエリアに続いて
新規にEODエリアの書き込み(4)、及びオプション
デバイスエリアの書き込み(5)を行い、このオプショ
ンデバイスエリアの終了位置が新たなパーティション#
nの終了位置と見做される。そして、このオプションデ
バイスエリアのほぼ中間位置にてアンローディングを行
うようにされる(6)。
【0069】なお、本発明の実施の形態としては、これ
まで説明してきた各図に示す構成に限定されるものでは
なく、テープカセット、テープストリーマドライブ、及
びMICに格納されるべきデータのフォーマットやアク
セス動作等は、実際の使用条件等に応じて適宜変更が可
能とされる。また、これまで説明してきた実施の形態と
しては、デジタル信号の記録/再生が行われる不揮発性
メモリ付きの8mmVTR用テープカセットと、このテ
ープカセットに対応するテープストリーマドライブから
なる記録/再生システムについて説明してきたが、これ
に限定されるものではなく、例えば映像信号や音声信号
の情報をデジタル信号として記録/再生可能な記録/再
生システムにおいて、テープカセットにMICが備えら
れるような場合にも当然適用が可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、例えばパ
ーティションごとに設けられたローディング/アンロー
ディング用の領域であるオプションデバイスエリアに
て、磁気テープのローディング/アンローディングが可
能とされるため、例えば、ローディング/アンローディ
ングの度に磁気テープの先頭位置のデバイスエリアにア
クセスする必要は無くなる。また、上記オプションデバ
イスエリアにてローディングされた後は、不揮発性メモ
リに格納されたアンローディング位置情報と、磁気テー
プ上に記録されているエリアIDに基づいて、所要のア
クセス位置に即座にアクセスすることが可能であり、こ
のように本発明は、磁気テープに対して記録/再生を行
う記録/再生装置のアクセスに要するアクション数や時
間を減縮して、使い勝手のよい記録/再生システムを得
ることができるという効果を有している。また、不揮発
性メモリには磁気テープ上に設けられたシステムログエ
リアと同様の情報内容が格納される領域が設けられてい
るために、磁気テープ上のシステムログエリアにアクセ
スしてデータの書き込み/読み出しを行う必要はなく、
記録/再生時には不揮発性メモリのシステムログを利用
すればよいことから、これによってもアクセスに要する
アクション数が少なくされて、アクセス時間の短縮が図
られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録/再生装置とされる
テープストリーマドライブの構成例を示すブロック図と
される。
【図2】本実施の形態のテープカセットの内部構造を概
略的に示す平面図である。
【図3】本実施の形態のテープカセットの外観を示す斜
視図である。
【図4】磁気テープに記録されるデータ構造を示す模式
図である。
【図5】1パーティション内のデータ構造を示す模式図
である。
【図6】1トラックのデータ構造を示す模式図である。
【図7】IDエリアのデータ構造を示す模式図である。
【図8】1トラック上のフィジカルブロックアドレスナ
ンバを示す模式図である。
【図9】IDエリア情報を示す説明図である。
【図10】エリアIDの定義を示す説明図である。
【図11】EODエリアにおけるIDエリアを例示する
説明図である。
【図12】MICのデータ構造を示す模式図である。
【図13】本実施の形態の記録/再生装置としての磁気
テープに対するアクセス例を示す説明図である。
【図14】図13に示すアクセス動作を実現するための
システムコントローラの処理動作を示すフローチャート
である。
【図15】本実施の形態の記録/再生装置としての磁気
テープに対するアクセス例を示す説明図である。
【図16】本実施の形態の記録/再生装置としての磁気
テープに対するアクセス例を示す説明図である。
【図17】記録/再生装置としての磁気テープに対する
アクセス例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 テープカセット、3 磁気テープ、4 MIC、1
1 回転ドラム、12A,12B 記録ヘッド、13
A,13B 再生ヘッド、15 システムコントロー
ラ、17 メカコントローラ、18 変調/復調回路、
19 RFアンプ、20 SCSIインターフェイス、
21 圧縮/伸長回路、22 バッファコントローラ、
23 バッファメモリ、25 ホストコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−302114(JP,A) 特開 平5−258528(JP,A) 特開 平7−244926(JP,A) 特開 平6−302112(JP,A) 特開 平7−141835(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/12 G11B 23/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーティションごとにデータエリアが設
    定されているデジタルデータが記録される磁気テープ
    と、少なくとも上記磁気テープに対する記録/再生を管
    理するための管理情報を記憶可能な不揮発性メモリ
    えるテープカセットとして、上記 データエリアに続いて、当該データエリアの終了を
    示すデータ終了エリア及びローディング/アンローディ
    ングを行うためのローディング/アンローディングエリ
    アが上記パーティションごとに記録可能とされているこ
    と、 上記磁気テープ上に設けられるエリアの種別に対応する
    エリアIDが設定されていること、 上記各 エリアは、それぞれ固有のエリアIDを含むよう
    にして上記磁気テープ上に記録されること、及び上記不
    揮発性メモリに対して、上記磁気テープが最後にアンロ
    ーディングされた位置を示すアンローディング位置情報
    が格納されることを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 上記不揮発性メモリに対して、テープカ
    セットの使用履歴に関連する情報を格納する領域が設け
    られることを特徴とする請求項1に記載のテープカセッ
    ト。
  3. 【請求項3】 磁気テープと、少なくとも上記磁気テー
    プに対する記録/再生を管理するための管理情報を記憶
    可能な不揮発性メモリを備えたテープカセットに対応し
    パーティションごとにデータエリアが設定されている
    デジタルデータの記録が可能とされるデジタルデータ記
    録装置として、上記 データエリアの記録に続いて、当該データエリアの
    終了を示すデータ終了エリア及びローディング/アンロ
    ーディングを行うためのローディング/アンローディン
    グエリアを、上記磁気テープの上記パーティションごと
    に対して記録することができること、及び上記磁気テー
    プ上に設けられるエリアの種別に対応するエリアIDが
    設定されていること、上記各エリアは、それぞれ固有の
    エリアIDを含むようにして上記磁気テープ上に記録さ
    れると共に、上記ローディング/アンローディング領域
    においてローディング/アンローディングが可能なよう
    に構成された記録制御手段と、 上記不揮発性メモリに対して、最後にアンローディング
    された位置を示すアンローディング位置情報を書き込む
    ことのできるメモリ書き込み制御手段とを備えているこ
    とを特徴とするデジタルデータ記録装置。
  4. 【請求項4】 上記不揮発性メモリから読み出したアン
    ローディング位置情報と、上記磁気テープ上に記録され
    たエリアの種別に対応するエリアIDとを参照して、ロ
    ーディング後の所要のテープ位置へのアクセス制御を実
    行することのできるアクセス制御手段を備えていること
    を特徴とする請求項3に記載のデジタルデータ記録装
    置。
  5. 【請求項5】 上記不揮発性メモリに対して、テープカ
    セットの使用履歴に関連する情報を書き込み可能なメモ
    リ書き込み制御手段を備えていることを特徴とする請求
    項3に記載のデジタルデータ記録装置。
  6. 【請求項6】 パーティションごとにデータエリアが設
    定されているデジタルデータが記録される磁気テープ
    と、少なくとも上記磁気テープに対する記録/再生を管
    理するための管理情報を記憶可能な不揮発性メモリを備
    えたテープカセットに対応して、上記デジタルデータの
    再生が可能とされるデジタルデータ再生装置として、 上記磁気テープ上において、上記データエリアの後ろに
    設けられたローディング/アンローディングを行うため
    上記パーティションごとのローディング/アンローデ
    ィングエリアにて、上記磁気テープのローディング/ア
    ンローディングを行うことのできる再生制御手段と、 上記不揮発性メモリに対して、最後にアンローディング
    された位置を示すアンローディング位置情報を書き込む
    ことのできるメモリ書き込み制御手段と、 上記不揮発性メモリから読み出されたアンローディング
    位置情報と、上記磁気テープ上に記録されたエリアの種
    別に対応するエリアIDとを参照して、ローディング後
    の所要のテープ位置へのアクセス制御を実行することの
    できるアクセス制御手段とを備えたことを特徴とするデ
    ジタルデータ再生装置。
  7. 【請求項7】 上記不揮発性メモリに対して、テープカ
    セットの使用履歴に関連する情報を書き込み可能なメモ
    リ書き込み制御手段を備えていることを特徴とする請求
    項6に記載のデジタルデータ再生装置。
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