JP4158258B2 - テープドライブ装置、記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープドライブ装置、記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルデータを磁気テープに記録/再生することのできるドライブ装置として、いわゆるテープストリーマドライブが知られている。このようなテープストリーマドライブは、メディアであるテープカセットのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガバイト程度の膨大な記録容量を有することが可能であり、このため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディアに記録されたデータをバックアップするなどの用途に広く利用されている。また、データサイズの大きい画像データ等の保存に利用する場合にも好適とされている。
また、テープカセットはテープストリーマドライブから排出することができる、いわゆるリムーバブルなメディアとされている。したがって、同じテープカセットに記録されているデータを他のテープストリーマドライブで再生したり、またことなるテープストリーマドライブによってのデータ記録が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、あるテープストリーマドライブにおいてテープカセットを使用中に何らかのエラーが発生し、所要のメンテナンスを行う必要が生じた場合、テープカセットがテープストリーマドライブに装填されている状態であれば、エラー発生時における双方の相関関係が容易にわかり、エラー解析が比較的容易なものとされる。しかし、エラー発生後にテープストリーマドライブからテープカセットが排出されてしまうと、磁気テープのどの位置でエラーが発生したのかなどといったテープカセットとテープストリーマドライブの相関関係を把握することが困難とされる。したがって、エラーに関する情報を得ることができないのでエラーを解析することは容易ではないという問題がある。
【0004】
また、エラーが発生した場合でも、テープカセットが複数のテープストリーマドライブで使用される状況では、そのエラーが発生した原因が現在のテープストリーマドライブにあるか否かを特定することできない。例えば磁気テープにキズなどがあり読み込みエラーが生じた場合などには、他のテープストリーマドライブによって既に磁気テープにキズがつけられていたということも考えられる。つまり、テープカセットが過去どのテープストリーマドライブで使用されたかを識別することができないので、先の問題と同様に、エラー解析を行うことが困難であるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点を解決するために、テープドライブ装置を以下のように構成する。
【0006】
磁気テープが収納されたテープカセットが装填された際に、前記磁気テープを走行させるとともに前記磁気テープに対して情報の記録または再生を行なうことができるテープドライブ手段と、装填された前記テープカセットの前記磁気テープに対する記録または再生を管理するための管理情報を記録するメモリが備えられている場合に、そのメモリに対して所要の通信処理を行い管理情報の読み出しまたは書込みを行なうことができるメモリドライブ手段と、前記テープドライブ手段においてエラーが発生した場合に、所要のエラー情報を生成するエラー情報生成手段と、前記エラー情報生成手段によって生成された前記エラー情報を前記メモリに記憶させることができるエラー情報記憶制御手段と、前記メモリから、前記テープドライブ手段に装填されているテープカセットの複数のエラー情報からなるエラー履歴情報を検出するエラー履歴情報検出手段とを備え、前記エラー情報は、少なくともテープドライブ装置自体の識別情報を含むとともに、前記テープドライブ手段においてエラーが発生した場合に、所要のエラー情報を生成して、このエラー情報を前記エラー履歴情報に対して追加することによって前記エラー履歴情報を更新し、前記テープカセットが装填されてから排出制御が実行されるまでの間に、前記テープドライブ手段においてエラーが検出されなかった場合には、エラー非検出情報を前記エラー履歴情報に対して追加することによって前記エラー履歴情報を更新するとともに、この更新したエラー履歴情報を前記エラー情報記憶制御手段によって前記メモリに記憶させ、前記メモリに記憶されている装填履歴情報の内容と一致させるようにする。
【0007】
また、磁気テープが収納されたテープカセットが装填された際に、前記磁気テープを走行させるとともに前記磁気テープに対して情報の記録または再生を行なうことができるテープドライブ手段と、装填された前記テープカセットの前記磁気テープに対する記録または再生を管理するための少なくともテープドライブ装置自体の識別情報を含むエラー情報を含む管理情報を記録するメモリが備えられている場合に、そのメモリに対して所要の通信処理を行い管理情報の読み出しまたは書込みを行なうことができるメモリドライブ手段と、前記メモリから、前記テープドライブ手段に装填されているテープカセットが以前装填されたテープドライブ装置の識別情報からなる装填履歴情報を検出する装填履歴情報検出手段と、前記装填履歴情報に対して、自己の識別情報を追加することによって前記装填履歴情報を更新するようにされている装填履歴情報更新手段と、前記装填履歴情報更新手段によって更新された前記装填履歴情報を、前記メモリに記憶させることができる装填履歴情報記憶制御手段とを備え、前記装填履歴情報更新手段は、前記テープカセットの排出制御が実行されるとき、前記更新された装填履歴情報を前記メモリに記憶させ、前記メモリに記憶されている装填履歴情報の内容と一致させるようにする。
【0008】
さらに、磁気テープが収納されたテープカセットが装填された際に、前記磁気テープを走行させるとともに前記磁気テープに対して情報の記録または再生を行なうことができるテープドライブ手段と、装填された前記テープカセットの前記磁気テープに対する記録または再生を管理するための管理情報を記録するメモリが備えられている場合に、そのメモリに対して所要の通信処理を行い管理情報の読み出しまたは書込みを行なうことができるメモリドライブ手段と、前記メモリから、前記テープドライブ手段に装填されているテープカセットの少なくともテープドライブ装置自体の識別情報を含むエラー情報からなるエラー履歴情報を検出するエラー履歴情報検出手段と、前記テープドライブ手段においてエラーを検出した場合に、所要のエラー情報を生成して、前記エラー履歴情報に対して追加することにより前記エラー履歴情報を更新するエラー履歴情報更新手段と、前記エラー履歴情報更新手段によって更新されたエラー履歴情報を前記メモリに記憶させることができるエラー履歴情報記憶制御手段と、前記テープカセットが装填されてから排出制御が実行されるまでの間に、前記テープドライブ手段においてエラーが検出されなかった場合には、エラー非検出情報を前記メモリに記憶するようにされているエラー非検出情報記憶手段と、前記メモリから、前記テープドライブ手段に装填されているテープカセットが以前装填されたテープドライブ装置の識別情報からなる装填履歴情報を検出する装填履歴情報検出手段と、前記装填履歴情報に対して、自己の識別情報を追加することによって前記装填履歴情報を更新するようにされている装填履歴情報更新手段と、前記装填履歴情報更新手段によって更新された前記装填履歴情報を、前記メモリに記憶させることができる装填履歴情報記憶制御手段とを備え、前記エラーが検出された場合は、前記エラー履歴情報および前記装填履歴情報を更新して前記メモリに記憶し、前記テープカセットが装填されてから排出制御が実行されるまでの間に、前記テープドライブ手段においてエラーが検出されなかった場合は、前記エラー非検出情報を前記エラー履歴情報に対して追加することによって前記エラー履歴情報を更新し、前記エラー履歴情報及び更新された前記装填履歴情報を前記メモリに記憶させ、前記メモリに記憶されている前記エラー履歴情報及び前記装填履歴情報の内容と一致させるようにする。
【0009】
また、記録媒体として、磁気テープが収納されたテープカセットと、前記テープカセットに備えられ、前記磁気テープに対する記録または再生を管理するための管理情報を記録するメモリを備えた記録媒体において、前記メモリに、前記記録媒体がテープドライブ装置において用いられた場合に発生したエラーに対応したエラー情報を記憶する。
【0010】
さらに、磁気テープが収納されたテープカセットと、前記テープカセットに備えられ、前記磁気テープに対する記録または再生を管理するための管理情報を記録するメモリと、を備えた記録媒体において、前記メモリに、前記記録媒体がテープドライブ装置において用いられ、エラーが発生した場合に、発生したエラーに対応した少なくともテープドライブ装置自体の識別情報を含むエラー情報が記憶され、エラーが発生しなかった場合には、前記テープドライブ装置自体の識別情報を含むエラー非検出情報が追加されたエラー情報が記憶される。
【0011】
本発明によれば、記録媒体に備えられるメモリにエラー情報を格納することができるので、記録媒体単体でもテープドライブ装置内で発生したエラーの状況を示すことができるようになる。
また、記録媒体に備えられるメモリに、その記録媒体が過去に使用されたテープドライブ装置の識別情報を格納することがでいるので、記録媒体単体でも当該記録媒体がどのテープドライブ装置うに装填されたかという装填履歴を示すことができる。
さらに、記録媒体に備えられるメモリにエラー履歴情報と装填履歴情報を格納することができるので、記録媒体単体でも過去に遡ってどのテープドライブ装置でどのようなエラーが発生したか示すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
ここで、先に本出願人により不揮発性メモリが設けられたテープカセット及び、このメモリ付きテープカセットに対応してデジタルデータの記録/再生が可能とされるテープドライブ装置(テープストリーマドライブ)についての発明が各種提案されているが、本実施の形態は、本発明をメモリ付きテープカセット及びテープストリーマドライブからなるデータストレージシステムに適用したものとされる。
説明は以下の順序で行う。
1.テープカセットの構成
2.リモートメモリチップの構成及び記録されるデータ
3.テープストリーマドライブの構成
4.ライブラリ装置の構成
5.磁気テープ上のデータ構成
6.MICのデータ構造
7.メカニズムエラーログ、ラスト11ドライブリストの更新
【0013】
1.テープカセットの構成
先ず、本例のテープストリーマドライブやライブラリ装置に対応するテープカセットについて図3及び図4を参照して説明する。
図3(a)は、リモートメモリチップが配されたテープカセットの内部構造を概念的に示すものである。この図に示すテープカセット1の内部にはリール2A及び2Bが設けられ、このリール2A及び2B間にテープ幅8mmの磁気テープ3が巻装される。
そして、このテープカセット1には不揮発性メモリ及びその制御回路系等を内蔵したリモートメモリチップ4が設けられている。またこのリモートメモリチップ4は後述するテープストリーマドライブやライブラリ装置におけるリモートメモリインターフェース30と無線通信によりデータ伝送を行うことができるものとされ、このためのアンテナ5が設けられている。
詳しくは後述するが、リモートメモリチップ4には、テープカセットごとの製造情報やシリアル番号情報、テープの厚さや長さ、材質、各パーティションごとの記録データの使用履歴等に関連する情報、ユーザ情報等が記憶される。
なお、本明細書では上記リモートメモリチップ4に格納される各種情報は、主として磁気テープ3に対する記録/再生の各種管理のために用いられることから、これらを一括して『管理情報』とも言うことにする。
【0014】
このようにテープカセット筐体内に不揮発性メモリを設け、その不揮発性メモリに管理情報を記憶させ、またこのテープカセットに対応するテープストリーマドライブでは、不揮発性メモリに対する書込/読出のためのインターフェースを備えるようにし、不揮発性メモリに対して磁気テープに対するデータ記録再生に関する管理情報の読出や書込を行うことで、磁気テープ3に対する記録再生動作を効率的に行うことができる。
例えばローディング/アンローディングの際に磁気テープを例えばテープトップまで巻き戻す必要はなく、即ち途中の位置でも、ローディング、及びアンローディング可能とすることができる。またデータの編集なども不揮発性メモリ上での管理情報の書換で実行できる。さらにテープ上でより多数のパーティションを設定し、かつ適切に管理することも容易となる。
【0015】
また図3(b)は、接触型メモリ104(不揮発性メモリ)が内蔵されたテープカセット1を示している。
この場合、接触型メモリ104のモジュールからは5個の端子105A、105B、105C、105D、105Eが導出され、それぞれ電源端子、データ入力端子、クロック入力端子、アース端子、予備端子等として構成されている。
この接触型メモリ104内のデータとしては、上記リモートメモリチップ4と同様の管理情報が記憶される。
【0016】
図4は、図3(a)又は(b)のテープカセット1の外観例を示すものとされ、筺体全体は上側ケース6a、下側ケース6b、及びガードパネル8からなり、通常の8ミリVTRに用いられるテープカセットの構成と基本的には同様となっている。
【0017】
このテープカセット1の側面のラベル面9の近傍には、端子部106が設けられている。
これは図3(b)の接触型メモリ104を内蔵したタイプのテープカセットにおいて電極端子が配される部位とされるもので、端子ピン106A、106B、106C、106D、106Eが設けられている。そしてこれら端子ピンが、上記図3(b)2に示した各端子105A、105B、105C、105D、105Eとそれぞれ接続されている。すなわち、接触型メモリ104を有するテープカセット1は、図16以降で説明するテープストリーマドライブ10Aやライブラリ装置50Aとの間で、上記端子ピン106A、106B、106C、106D、106Eを介して物理的に接触してデータ信号等の相互伝送が行われるものとされる。
【0018】
一方、図3(a)のように非接触のリモートメモリチップ4を内蔵するタイプでは、当然ながら端子ピンは不要となる。しかしながら外観形状としては図4のようになり、つまり装置に対するテープカセット形状の互換性を保つためにダミーの端子部106が設けられている。
【0019】
図4に示すようにテープカセット1の筐体両側面部には、凹部7が形成されている。これは例えば後述するライブラリ装置50が搬送時にテープカセットを保持する部位とされる。
【0020】
2.リモートメモリチップの構成及び記録されるデータ
リモートメモリチップ4の内部構成を図5に示す。
例えばリモートメモリチップ4は半導体ICとして図5に示すようにパワー回路4a、RF処理部4b、コントローラ4c、EEP−ROM4dを有するものとされる。そして例えばこのようなリモートメモリチップ4がテープカセット1の内部に固定されたプリント基板上にマウントとされ、プリント基板上の銅箔部分でアンテナ5を形成する。
【0021】
このリモートメモリチップ4は非接触にて外部から電力供給を受ける構成とされる。後述するテープストリーマドライブ10やライブラリ装置50との間の通信は、例えば13MHz帯の搬送波を用いるが、テープストリーマドライブ10やライブラリ装置50からの電波をアンテナ5で受信することで、パワー回路4aが13MHz帯の搬送波を直流電力に変換する。そしてその直流電力を動作電源としてRF処理部4b、コントローラ4c、EEP−ROM4dに供給する。
【0022】
RF処理部4bは受信された情報の復調及び送信する情報の変調を行う。
コントローラ4cはRF処理部4bからの受信信号のデコード、及びデコードされた情報(コマンド)に応じた処理、例えばEEP−ROM4dに対する書込・読出処理などを実行制御する。
即ちリモートメモリチップ4はテープストリーマドライブ10やライブラリ装置50からの電波が受信されることでパワーオン状態となり、コントローラ4cが搬送波に重畳されたコマンドによって指示された処理を実行して不揮発性メモリであるEEP−ROM4dのデータを管理する。
【0023】
3.テープストリーマドライブの構成
次に図1により、図3(a)に示したリモートメモリチップ4を搭載したテープカセット1に対応するテープストリーマドライブ10の構成について説明する。このテープストリーマドライブ10は、上記テープカセット1の磁気テープ3に対して、ヘリカルスキャン方式により記録/再生を行うようにされている。
この図において回転ドラム11には、例えば2つの記録ヘッド12A、12B及び3つの再生ヘッド13A、13B、13Cが設けられる。
記録ヘッド12A、12Bは互いにアジマス角の異なる2つのギャップが究めて近接して配置される構造となっている。再生ヘッド13A、13B、13Bもそれぞれ所定のアジマス角とされる。
【0024】
回転ドラム11はドラムモータ14Aにより回転されると共に、テープカセット1から引き出された磁気テープ3が巻き付けられる。また、磁気テープ3は、キャプスタンモータ14B及び図示しないピンチローラにより送られる。また磁気テープ3は上述したようにリール2A,2Bに巻装されているが、リール2A,2Bはそれぞれリールモータ14C、14Dによりそれぞれ順方向及び逆方向に回転される。
ローディングモータ14Eは、図示しないローディング機構を駆動し、磁気テープ3の回転ドラム11へのローディング/アンローディングを実行する。
イジェクトモータ28はテープカセット1の装填機構を駆動するモータであり、挿入されたテープカセット1の着座およびテープカセット1の排出動作を実行させる。
【0025】
ドラムモータ14A、キャプスタンモータ14B、リールモータ14C、14Dローディングモータ14E、イジェクトモータ28はそれぞれメカドライバ17からの電力印加により回転駆動される。メカドライバ17はサーボコントローラ16からの制御に基づいて各モータを駆動する。サーボコントローラ16は各モータの回転速度制御を行って通常の記録再生時の走行や高速再生時のテープ走行、早送り、巻き戻し時のテープ走行などを実行させる。ドラム駆動タイマ35は、例えばテープストリーマドライブ10に電源が投入された時点から、サーボコントローラ16によって回転ドラム11が回転した時間を計測するようにされている。
なおEEP−ROM18にはサーボコントローラ16が各モータのサーボ制御に用いる定数等が格納されている。
サーボコントローラ16はインターフェースコントローラ/ECCフォーマター22(以下、IF/ECCコントローラという)を介してシステム全体の制御処理を実行するシステムコントローラ15と双方向に接続されている。
【0026】
このテープストリーマドライブ10においては、データの入出力にSCSIインターフェイス20が用いられている。例えばデータ記録時にはホストコンピュータ40から、固定長のレコード(record)という伝送データ単位によりSCSIインターフェイス20を介して逐次データが入力され、SCSIバッファコントローラ26を介して圧縮/伸長回路21に供給される。SCSIバッファコントローラ26はSCSIインターフェース20のデータ転送を制御するようにされている。SCSIバッファメモリ27はSCSIインターフェース20の転送速度を得るために、SCSIバッファコントローラ26に対応して備えられるバッファ手段とされる。またSCSIバッファコントローラ26は、後述するリモートメモリインターフェース30に対して所要のコマンドデータを供給するとともに、リモートメモリインターフェース30に対する動作クロックの生成も行う。
なお、このようなテープストリーマドライブシステムにおいては、可変長のデータの集合単位によってホストコンピュータ40よりデータが伝送されるモードも存在する。
【0027】
圧縮/伸長回路21では、入力されたデータについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式では過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力される文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われるようにされる。
【0028】
圧縮/伸長回路21の出力は、IF/ECCコントローラ22に供給されるが、IF/ECCコントローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積する。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはIF/ECCコントローラ22の制御によって、最終的にグループ(Group)という磁気テープの40トラック分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにされ、このデータに対してECCフォーマット処理が行われる。
【0029】
ECCフォーマット処理としては、記録データについて誤り訂正コードを付加すると共に、磁気記録に適合するようにデータについて変調処理を行ってRF処理部19に供給する。
RF処理部19では供給された記録データに対して増幅、記録イコライジング等の処理を施して記録信号を生成し、記録ヘッド12A、12Bに供給する。これにより記録ヘッド12A、12Bから磁気テープ3に対するデータの記録が行われることになる。
また、RF処理部19には、このRF処理部19が形成されるRF基板の温度を計測する温度センサ19aが備えられている。この温度センサ19aによってRF基板の温度計測を行うことができ、例えばエラーなどが生じた場合に、計測された温度を後述するエラー情報の一つとして記憶することができるようにされている。
【0030】
また、データ再生動作について簡単に説明すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13A、13BによりRF再生信号として読み出され、その再生出力はRF処理部19で再生イコライジング、再生クロック生成、2値化、デコード(例えばビタビ復号)などが行われる。
このようにして読み出された信号はIF/ECCコントローラ22に供給されて、まず誤り訂正処理等が施される。そしてバッファメモリ23に一時蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸長回路21に供給される。
圧縮/伸長回路21では、システムコントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長回路21により圧縮が施されたデータであればここでデータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長処理を行わずにそのままパスして出力される。
圧縮/伸長回路21の出力データはSCSIバッファコントローラ26、SCSIインターフェイス20を介して再生データとしてホストコンピュータ25に出力される。
【0031】
また、この図にはテープカセット1内のリモートメモリチップ4が示されている。このリモートメモリチップ4に対しては、テープカセット1本体がテープストリーマドライブに装填されることで、リモートメモリインターフェース30を介して非接触状態でシステムコントローラ15とデータの入出力が可能な状態となる。
【0032】
このリモートメモリインターフェース30の構成を図2に示す。
データインターフェース31は、システムコントローラ15との間のデータのやりとりを行う。後述するように、リモートメモリチップ4に対するデータ転送は、機器側からのコマンドとそれに対応するリモートメモリチップ4からのアクナレッジという形態で行われるが、システムコントローラ15がリモートメモリチップ4にコマンドを発行する際には、データインターフェース31がSCSIバッファコントローラ26からコマンドデータ及びクロックを受け取る。そしてデータインターフェース31はクロックに基づいてコマンドデータをRFインターフェース32に供給する。またデータインターフェース31はRFインターフェース32に対して搬送波周波数CR(13MHz)を供給する。
【0033】
RFインターフェース32には図2に示すようにコマンド(送信データ)WSを振幅変調(100KHz)して搬送波周波数CRに重畳するとともに、その変調信号を増幅してアンテナ33に印加するRF変調/増幅回路32aが形成されている。
このRF変調/増幅回路32aにより、コマンドデータがアンテナ33からテープカセット1内のアンテナ5に対して無線送信される。テープカセット1側では、図5で説明した構成により、コマンドデータをアンテナ5で受信することでパワーオン状態となり、コマンドで指示された内容に応じてコントローラ4cが動作を行う。例えば書込コマンドとともに送信されてきたデータをEEP−ROM4dに書き込む。
【0034】
また、このようにリモートメモリインターフェース30からコマンドが発せられた際には、リモートメモリチップ4はそれに対応したアクナレッジを発することになる。即ちリモートメモリチップ4のコントローラ4cはアクナレッジとしてのデータをRF処理部4bで変調・増幅させ、アンテナ5から送信出力する。このようなアクナレッジが送信されてアンテナ33で受信された場合は、その受信信号はRFインターフェース32の整流回路32bで整流された後、コンパレータ32cでデータとして復調される。そしてデータインターフェース31からシステムコントローラ15に供給される。例えばシステムコントローラ15からリモートメモリチップ4に対して読出コマンドを発した場合は、リモートメモリチップ4はそれに応じたアクナレッジとしてのコードとともにEEP−ROM4dから読み出したデータを送信してくる。するとそのアクナレッジコード及び読み出したデータが、リモートメモリインターフェース30で受信復調され、システムコントローラ15に供給される。
【0035】
以上のようにテープストリーマドライブ10は、リモートメモリインターフェース30を有することで、テープカセット1内のリモートメモリチップ4に対してアクセスできることになる。
なお、このような非接触でのデータ交換は、データを13MHz帯の搬送波に100KHzの振幅変調で重畳するが、元のデータはパケット化されたデータとなる。
即ちコマンドやアクナレッジとしてのデータに対してヘッダやパリティ、その他必要な情報を付加してパケット化を行い、そのパケットをコード変換してから変調することで、安定したRF信号として送受信できるようにしている。
なお、このような非接触インターフェースを実現する技術は本出願人が先に出願し特許登録された技術として紹介されている(特許第2550931号)。
【0036】
図1に示すS−RAM24,フラッシュROM25は、システムコントローラ15が各種処理に用いるデータが記憶される。
例えばフラッシュROM25には制御に用いる定数等が記憶される。またS−RAM24はワークメモリとして用いられたり、リモートメモリチップ4から読み出されたデータ、リモートメモリチップ4に書き込むデータ、テープカセット単位で設定されるモードデータ、各種フラグデータなどの記憶や演算処理などに用いるメモリとされる。
なお、S−RAM24,フラッシュROM25は、システムコントローラ15を構成するマイクロコンピュータの内部メモリとして構成してもよく、またバッファメモリ23の領域の一部をワークメモリ24として用いる構成としてもよい。
また、ドライブ情報メモリ29は、テープストリーマドライブ10の識別情報として、例えばドライブシリアルナンバなどテープストリーマドライブ10個々を識別して示すことができる情報が記憶されている。
【0037】
テープストリーマドライブ10とホストコンピュータ40間は上記のようにSCSIインターフェース20を用いて情報の相互伝送が行われるが、システムコントローラ15に対してはホストコンピュータ40がSCSIコマンドを用いて各種の通信を行うことになる。
【0038】
4.ライブラリ装置の構成
続いて図6にしたがいライブラリ装置50について説明する。
図示するようにライブラリ装置50としては、コントローラボックス53上に、例えば15巻程度のテープカセット1を収納できるマガジン52が、例えば4単位取り付けられたカルーセル51が回転可能に配置されている。カルーセル51の回転によりマガジン52が選択される。
またマガジン52に対してテープカセット1の収納/取出を行うハンドユニット60がZ軸54にそって上下方向(Z方向)に移動可能に設けられる。即ちZ軸54にがギア溝が形成されており、またハンドユニット60は軸受部62がギア溝に係合した状態となっていることにより、Zモータ73によりZ軸54が回転されることで、ハンドユニット60が上下に移動される。
【0039】
ハンドユニット60は、基台61に対してハンドテーブル63がY方向に移動可能に取り付けられており、またハンドテーブル63の先端には一対のハンド64が形成されている。この一対のハンド64はX方向に開閉することでテープカセット1を保持したり離したりすることができる。
さらにカルーセル51の下部には、複数台のテープストリーマドライブ10が配置される。各テープストリーマドライブ10は上述した図1の構成を持つものである。
【0040】
このような機構により、ハンドユニット60はカルーセル51上の所望のマガジン51からテープカセット1を取り出し、所望のテープストリーマドライブ10に搬送して装填させることができる。また逆に或るテープストリーマドライブ10から取り出したテープカセット1を所望のマガジンの所望の位置に収納することができる。
【0041】
またハンドテーブル63にはリモートメモリドライブボックス70が配置され、ここにはリモートメモリインターフェース30としての回路部(図1におけるリモートメモリインターフェース30と同様の回路部)が内蔵される。
そしてテープカセット1の背面であってリモートメモリチップ4の配された位置に対向する位置に図示していないアンテナが設けられている。
【0042】
したがって、ハンドテーブル63がY軸方向に移動してマガジン52に近づいた状態では、リモートメモリドライブボックス70に内蔵されているアンテナとテープカセット1内のリモートメモリチップ4はかなり近接する状態となり、この状態においてリモートメモリチップ4に対して無線通信によるアクセスを実行することができる。
【0043】
以上のような機構を持つライブラリ装置50の内部構成を図7に示す。
ライブラリコントローラ80はライブラリ装置50の全体を制御する部位とされる。そしてライブラリコントローラ80はSCSIインターフェース87を介して、テープストリーマドライブ10やホストコンピュータ40と通信可能とされる。
従ってホストコンピュータ40からのSCSIコマンドに従って、テープカセット1の搬送や、収納されているテープカセット1に対する管理動作(例えばテープカセット1内のリモートメモリチップ4に対するアクセス)を実行する。
メモリ81はライブラリコントローラ80が処理に用いるワークメモリとなる。またユーザーが操作するための各種キーが配されている操作パネル57からの操作情報はライブラリコントローラ80に供給され、ライブラリコントローラ80は操作に応じた必要な動作制御を実行する。
またHDD(ハードディスクドライブ)88が設けられ、ライブラリコントローラ80は必要な情報をHDD88に書き込んで保存したり、読み出して各種制御に利用できる。
【0044】
カルーセルコントローラ83は、ライブラリコントローラ80の指示に応じて回転制御モータ84を駆動し、カルーセル51を回転させる動作を行う。つまりハンドユニット64に対向させるマガジン52の選択動作を実行させる。カルーセル位置センサ85は、カルーセル51の回転位置、つまりどのマガジン52が選択(ハンドユニット64に対向)されている状態であるかを検出する。カルーセルコントローラ83はカルーセル位置センサ85からの情報を取り込みながらカルーセル51を回転駆動することで、目的のマガジン52が選択されるようにする。
【0045】
ハンドユニットコントローラ82は、ライブラリコントローラ80の指示に基づいてハンドユニット60を駆動する。
即ち、Zモータ73を駆動してハンドユニット60をZ方向に移動させる。このときハンドユニット60のZ方向の位置はハンド位置検出部86によって検出されるため、ハンドユニットコントローラ82は、ハンド位置検出部86からの位置検出情報を確認しながらZモータ73を駆動することで、ハンドユニット60を、ライブラリコントローラ80に指示された所定の高さ位置に位置決めすることができる。
またハンドユニットコントローラ82は、Yモータ69及びプランジャ65をそれぞれ所定タイミングで駆動することで、上述したようなハンド64によるテープカセット1の取り出し、収納動作を実行させる。
【0046】
上記したようにハンドユニット60に設けられるリモートメモリドライブボックス70には、リモートメモリインターフェース30としての回路部が収納されている。
このリモートメモリインターフェース30は、上記図1で説明したテープストリーマドライブ1内のリモートメモリインターフェース30と同様に、データインターフェース31、RFインターフェース32、及びアンテナ33からなるもので、図2のような構成を持つものである。
このリモートメモリインターフェース30はライブラリコントローラ80に接続される。
従って、図2の説明からわかるように、このリモートメモリインターフェース30を介することでライブラリコントローラ80は、マガジン52内でアンテナ33に接近しているテープカセット1、もしくはハンドユニット60が保持しているテープカセット1内のリモートメモリチップ4に対してコマンドを発して書込/読出アクセスを行うことができる。
もちろんこの場合も、アクセスはライブラリコントローラ80側からのコマンドと、リモートメモリチップ4からのアクナレッジにより成立するものとされる。
【0047】
なお、以上説明したシステム及び動作は、図3(a)のようなリモートメモリチップ4を有するテープカセット1に対応したものとしたが、図3(b)のような接触型メモリ104を搭載したテープカセット1に対応するシステムでも全く同様に適用できる。
ただしテープストリーマドライブやライブラリ装置としては、接触型メモリ104に対応する構成を備える必要がある。このような接触型メモリ104に対応するテープストリーマドライブ10Aの構成を図8に、またライブラリ装置50Aの構成を図9に示す。
【0048】
図8に示すように、テープストリーマドライブ10Aは基本的には上記図1とほぼ同様となるが、テープカセット1内の接触型メモリ104に対してデータの書込/読出を行うために、コネクタ120が設けられる。このコネクタは図4に示した端子部106に適合した形状とされ、端子部106に接続されることで接触型メモリ104の5個の端子105A、105B、105C、105D、105Eとシステムコントローラ15(システムコントローラのメモリ接続用のポート)とを電気的に接続するものである。
これによってシステムコントローラ15は、装填されたテープカセット1の接触型メモリ104に対して直接アクセスすることができるようにされる。
【0049】
また、図示は省略するがライブラリ装置50Aにおけるハンドユニット60にはアンテナ33に代えて、コネクタが設けられる。
このコネクタも図4に示した端子部106に適合した形状とされ、端子部106に接続されることで接触型メモリ104の5個の端子105A、105B、105C、105D、105Eとライブラリコントローラ80(ライブラリコントローラのメモリ接続用のポート)とを電気的に接続するものである。
つまりブロック図としては図9のようになり、例えばハンドユニット60が或るテープカセット1に対して近づいていくことによりコネクタ89が端子部106に接続されることで、ライブラリコントローラ80はそのテープカセット1の接触型メモリ104に対して直接アクセスすることができるようにされる。
【0050】
本発明は、リモートメモリチップ4、接触型メモリ104のいずれが備えられているテープカセットに対しても適用することが可能とされる。
なお、上記したリモートメモリチップ4、接触型メモリ104とされるテープカセットに備えられる不揮発性メモリについて、双方をともに示す場合は、MIC(Memory In Cassette)ということにする。
【0051】
5.磁気テープ上のデータ構成
次に、上述してきたテープストリーマドライブ10により記録再生が行われるテープカセット1の、磁気テープ3上のデータフォーマットについて概略的に説明する。
【0052】
図10は、磁気テープ3に記録されるデータの構造を示している。図10(a)には1本の磁気テープ3が模式的に示されている。本例においては、図10(a)のように1本の磁気テープ3を、パーティション(Partition)単位で分割して利用することができるものとされ、本例のシステムの場合には最大256のパーティション数を設定して管理することが可能とされている。また、この図に示す各パーティションは、それぞれパーティション#0、#1、#2、#3・・・として記されているように、パーティションナンバが与えられて管理されるようになっている。
【0053】
したがって、本例においてはパーティションごとにそれぞれ独立してデータの記録/再生等を行うことが可能とされるが、例えば図10(b)に示す1パーティション内におけるデータの記録単位は、図10(c)に示すグループ(Group)といわれる固定長の単位に分割することができ、このグループごとの単位によって磁気テープ3に対する記録が行われる。
この場合、1グループは20フレーム(Frame)のデータ量に対応し、図10(d)に示すように、1フレームは、2トラック(Track)により形成される。この場合、1フレームを形成する2トラックは、互いに隣り合うプラスアジマスとマイナスアジマスのトラックとされる。したがって、1グループは40トラックにより形成されることになる。
【0054】
また、図10(d)に示した1トラック分のデータの構造は、図11(a)及び図11(b)に示される。図11(a)にはブロック(Block)単位のデータ構造が示されている。1ブロックは1バイトのSYNCデータエリアA1に続いてサーチ等に用いる6バイトのIDエリアA2、IDデータのための2バイトからなるエラー訂正用のパリティーエリアA3、64バイトのデータエリアA4より形成される。
【0055】
そして、図11(b)に示す1トラック分のデータは全471ブロックにより形成され、1トラックは図のように、両端に4ブロック分のマージンエリアA11、A19が設けられ、これらマージンエリアA11の後ろとマージンA19の前にはトラッキング制御用のATFエリアA12、A18が設けられる。さらに、AFTエリアA12の後ろとATFエリアA18の前にはパリティーエリアA13、A17が備えられる。これらのパリティーエリアA13、A17としては32ブロック分の領域が設けられる。
【0056】
また、1トラックの中間に対してATFエリアA15が設けられ、これらATFエリアA13、A15、A18としては5ブロック分の領域が設けられる。そして、パリティーエリアA13とATFエリアA15の間と、ATFエリアA15とパリティーエリアA17との間にそれぞれ192ブロック分のデータエリアA14、A16が設けられる。したがって、1トラック内における全データエリア(A14及びA16)は、全471ブロックのうち、192×2=384ブロックを占めることになる。
そして上記トラックは、磁気テープ3上に対して図11(c)に示すようにして物理的に記録され、前述のように40トラック(=20フレーム)で1グループとされることになる。
【0057】
図10、図11で説明した磁気テープ3には、図12に示すエリア構造によりデータ記録が行われることになる。
なお、ここではパーティションが#0〜#N−1までとしてN個形成されている例をあげている。
【0058】
図12(a)に示すように、磁気テープの最初の部分には物理的にリーダーテープが先頭に位置しており、次にテープカセットのローディング/アンローディングを行う領域となるデバイスエリアが設けられている。このデバイスエリアの先頭が物理的テープの先頭位置PBOT(Phisycal Bigining of Tape)とされる。
上記デバイスエリアに続いては、パーティション#0に関してのリファレンスエリア及びテープの使用履歴情報等が格納されるシステムエリア(以下、リファレンスエリアを含めてシステムエリアという)が設けられて、以降にデータエリアが設けられる。システムエリアの先頭が論理的テープの開始位置LBOT(Logical Bigining of Tape) とされる。
【0059】
このシステムエリアには、図12(c)に拡大して示すように、リファレンスエリア、ポジショントレランスバンドNO.1、システムプリアンブル、システムログ、システムポストアンブル、ポジショントレランスバンドNO.2、ベンダーグループプリアンブルが形成される。
【0060】
このようなシステムエリアに続くデータエリアにおいては、図12(b)に拡大して示すように、最初にデータを作成して供給するベンダーに関する情報が示されるベンダーグループが設けられ、続いて図10(c)に示したグループが、ここではグループ1〜グループ(n)として示すように複数連続して形成されていくことになる。そして最後のグループ(n)の後にアンブルフレームが配される。
【0061】
このようなデータエリアに続いて図12(a)のように、パーティションのデータ領域の終了を示すEOD(End of Data)の領域が設けられる。
パーティションが1つしか形成されない場合は、そのパーティション#0のEODの最後が、論理的テープの終了位置LEOT(Logical End of Tape)とされるが、この場合はN個のパーティションが形成されている例であるため、パーティション#0のEODに続いてオプショナルデバイスエリアが形成される。
上記した先頭位置PBOTからのデバイスエリアは、パーティション#0に対応するロード/アンロードを行うエリアとなるが、パーティション#0の最後のオプショナルデバイスエリアは、パーティション#1に対応するロード/アンロードを行うエリアとなる。また、本例では後述するように排出位置情報に基づいて、排出管理領域としてのデバイスエリアまたはオプショナルデバイスエリアを任意に選択することができるようにされている。つまり、所望する位置でのアンロードを可能なものとしている。
【0062】
パーティション#1としては、パーティション#0と同様にエリアが構成され、またその最後には次のパーティション#2に対応するロード/アンロードを行うエリアとなるオプショナルデバイスエリアが形成される。
以降、パーティション#(N−1)までが同様に形成される。
なお、最後のパーティション#(N−1)では、オプショナルデバイスエリアは不要であるため形成されず、パーティション#(N−1)のEODの最後が、論理的テープの終了位置LEOT(Logical End of Tape)とされる。
PEOT(Phisycal End of Tape) は、物理的テープの終了位置、またはパーティションの物理的終了位置を示すことになる。
【0063】
6.MICのデータ構造
次に、テープカセット1に備えられるMIC(リモートメモリチップ4、接触型メモリ104)のデータ構造について説明する。
図13は、MICに記憶されるデータの構造の一例を摸式的に示す図である。このMICの記憶領域としては図示されているようにフィールドFL1〜FL4が設定されている。
これらフィールドFL1〜FL4において、テープカセットの製造時の各種情報、初期化時のテープ情報やパーティションごとの情報などが書き込まれる。
【0064】
フィールドFL1はマニファクチャーインフォーメーション(Manufacture Information)とされ、主にテープカセットの製造時の各種情報が記憶されるマニュファクチャーパートとされている。
フィールドFL2はメモリマネージメントインフォーメーション(Memory Management Information)とされ、主に初期化時の情報等が記憶されるドライブイニシャライズパートとされている。
フィールドFL3はボリュームタグ(Volume Tag)とされ、テープカセット全体の基本的な管理情報が記憶される。
【0065】
フィールドFL4は、メモリーフリープールの領域とされ、管理情報の追加記憶が可能な領域とされる。このメモリーフリープールには記録再生動作の経過や必要に応じて各種情報が記憶される。なお、メモリーフリープールに記憶される1単位のデータ群を「セル」ということとする。
まず、磁気テープ3に形成されるパーティションに応じて、各パーティションに対応する管理情報となるパーティションインフォメーションセル#0、#1・・・がメモリーフリープールの先頭側から順次書き込まれる。つまり磁気テープ3上に形成されたパーティションと同数のセルとしてパーティションインフォメーションセルが形成される。
【0066】
またメモリーフリープールの後端側からは、高速サーチ用のマップ情報としてのスーパーハイスピードサーチマップセル(Super High Speed Search Map Cell)が書き込まれる。
また続いて後端側からユーザボリュームノートセルや、ユーザパーティションノートセルが書き込まれる。ユーザボリュームノートセルはテープカセット全体に関してユーザが入力したコメント等の情報であり、ユーザパーティションノートセルは各パーティションに関してユーザが入力したコメント等の情報である。したがって、これらはユーザが書込を指示した際に記憶されるものであり、これらの情報が必ずしも全て記述されるものではない。
またこれらの情報が記憶されていない中間の領域は、メモリーフリープールとして後の書込のために残される。
【0067】
フィールドFL1のマニファクチャーインフォーメーションは、例えば図14に示すような構造とされる。
マニュファクチャーインフォーメーションには、まず先頭マニュファクチャパート・チェックサム(manufacture part checksum)として、このマニュファクチャーインフォーメーションのデータに対するチェックサムの情報が格納される。このマニュファクチャパート・チェックサムの情報はカセット製造時に与えられる。
【0068】
そしてマニュファクチャーパートを構成する実データとしてMICタイプ(mic type)からライトプロテクトバイトカウント(Write Protect byte count)までが記述される。なおリザーブ(reserved)とは、将来的なデータ記憶のための予備とされている領域を示している。これは以降の説明でも同様である。
【0069】
MICタイプ(mic type)は、当該テープカセットに実際に備えられるMICのタイプを示すデータである。
MICマニュファクチャ・デート(mic manufacture date)は、当該MICの製造年月日(及び時間)が示される。
MICマニュファクチャ・ラインネーム(mic manufacture line name)はMICを製造したライン名の情報が示される。
MICマニュファクチャ・プラントネーム(mic manufacture plant name)はMICを製造した工場名の情報が示される。
MICマニュファクチュアラ・ネーム(mic manufacturer name)は、MICの製造社名の情報が示される。
MICネーム(mic name)はMICのベンダー名の情報が示される。
【0070】
またカセットマニュファクチャデート(cassette manufacture date)、カセットマニュファクチャ・ラインネーム(cassette manufacture line name)、カセットマニュファクチャ・プラントネーム(cassette manufacture plant name)、カセットマニュファクチュアラ・ネーム(cassette manufacturer name)、カセットネーム(cassette name)は、それぞれ上記したMICに関する情報と同様のカセット自体の情報が記述される。
【0071】
OEMカスタマーネーム(oem customer name)としては、OEM(Original Equipment Manufactures)の相手先の会社名の情報が格納される。
フィジカルテープキャラクタリステックID(physical tape characteristic ID)としては、例えば、テープの材質、テープ厚、テープ長等の、物理的な磁気テープ3の特性の情報が示される。
マキシマムクロックフリケンシー(maximum clock frequency)としては、当該MICが対応する最大クロック周波数を示す情報が格納される。
ブロックサイズ(Block size)では、例えばMICの特性としてテープストリーマドライブ10との1回の通信によって何バイトのデータを転送することができるかという情報が示される。この情報はMICとして使用する不揮発性メモリの物理的な特性に依存するものとされる。
MICキャパシティ(mic capacity)としては、当該MICの記憶容量情報が示される。
【0072】
ライトプロテクト・トップアドレス(write protect top address)は、MICの所要の一部の領域を書き込み禁止とするために用いられ、書き込み禁止領域の開始アドレスを示す。
ライトプロテクトカウント(write protect count)は書き込み禁止領域のバイト数が示される。つまり、上記ライトプロテクト・トップアドレスで指定されたアドレスから、このライトプロテクトカウントの領域により示されるバイト数により占められる領域が書き込み禁止領域として設定されることになる。
【0073】
シグネイチャー(signature)1及びシグネイチャー(signature)2は著作権情報が示される。
カートリッジシリアルナンバ(Cartridge Serial Number)、マニュファクチャーID(Manufacturer ID)、セカンダリーID(Secondary ID)、カートリッジシリアルナンバーパートチェックサム(Cartridge Serial Number Part Checksum)、カートリッジシリアルナンバCRC(Cartridge Serial Number CRC)、及びスクラッチパッドメモリチェックサム(scratch pad memory checksum)、スクラッチパッドメモリ(scratch pad memory)は、例えばテープカセット1が上記したライブラリ装置50で用いられる場合に、ハンドユニット60によって所望するテープカセット1を検索する場合の認証用の情報とされる。
【0074】
フィールドFL11として示されているメカニズムエラーログ(mechanism error log)は、例えば図15に示すような構造とされる。
このメカニズムエラーログは、メカニズムエラーログチェックサム(mechanism error log checksum)に続いて、エラーコード(error code)は例えば発生したメカニカルエラーなどに対応したエラーコードが記憶される。つまり、このエラーコードを参照することによって、エラーの種類を判別することができるようになる。エラーコードに対応したエラー種別としては、例えば図20、図21に示されているものが例があげられる。
【0075】
図20は例えばメカニカルエラーの一例を一覧で示している。但し、全ての項目についての説明は省略する。この図に示されているメカニカルエラーが発生した場合には、各メカニカルエラーに対応したエラーコードEC01〜EC26のいずれかが記憶される。
一例として、例えば回転ヘッド11の汚れとされる「Head Clogged」の場合には「EC02」が記憶される。
システムコントローラ15の指示にもかかわらず、各部位が所定の動作を行わないとされる「loading time out」「capstan time out」「drum time out」「reel time out」などの場合は、「EC05」「EC07」「EC08」「EC09」が記憶される。
また、RF基板の高温状態とされる「RF board high temp」の場合には「EC18」が記憶される。
さらに、磁気テープ3の緩みとされる「tape slack」の場合には「EC19」が記憶されるようになる。
【0076】
また、エラーコードとしては例えば図21に示されているように、メカニカルエラー以外のエラーについても対応することができるようにしてもよい。
例えば、磁気テープ3上のシステムエリアが所定の期間内に読めなかった「system area time out」の場合には「EC57」、またパーティションが正規の形態ではないとされる「illegal partitioning」の場合には「EC59」を記憶するようにする。
このように、例えばシステムエリアの異常や、パーティションのサイズやパーティションの形成、編集に関する異常、またはデータの読み出し時に発生する異常など、磁気テープ3に対して記録または再生を行う場合のエラーが生じた場合はエラーコードEC30〜EC88が対応するようにされる。
【0077】
図15に示すラストコマンド(last comand)はエラーが発生した場合のメカコマンド、すなわちシステムコントローラ15からサーボコントローラ16に対して供給されたコマンドコードが記憶される。
このようなコマンドの一例としては図22に示されているものが挙げられる。例えば、テープカセット1の排出を行う「Eject」が行われた場合は「LC01」、回転ヘッド11に対して磁気テープ3を巻装する制御とされる「Thread」「Un thread」が行われた場合は「LC02」「LC27」を記憶する。
また磁気テープ3の走行制御系コマンドとされる「Stop」「Pause」「Forward」「forward(1×)」「Reverse(1×)」が行われた場合は「LC03」「LC04」「LC05」「LC10」を記憶する。
このように、ラストコマンドにはエラー発生の直前に実行されたコマンドに対応したコマンドコードが格納されるので、どのようなコマンドに基づいて動作を実行した場合にエラーが発生したかを把握することができるようになる。
【0078】
図15に示すドライブシリアルナンバ(drive serial number)はエラーが発生したテープストリーマドライブ10のシリアルナンバが記憶される。したがって、例えばライブラリ装置50などのように、テープカセット1が複数のドライブ装置に用いられる場合に、当該テープカセットの装填時にエラーが発生したテープストリーマドライブ10を特定することができるようになる。
ドラムレボリューションタイムズ(drum revolution times)は、電源オン時からエラー発生時に至るまでの回転ドラム11の回転時間が記憶される。このドラムレボリューションタイムは、ドラム駆動タイマ35によって計測された値とされる。
【0079】
シェイド(shade)は、エラー発生時におけるSリールハブ2AとTリールハブ2Bに磁気テープ3が巻き付いた状態の投影面積の和に相当する値が記憶される。
図23にSリールハブ2B、Tリールハブ2Aに磁気テープ3が巻装されて走行されている状態を示しているが、ここでTリールハブ2A側のリール巻径をRt、Sリールハブ2B側のリール巻径をRs、Sリールハブ2B及びTリールハブ2Aのリールハブ径をRoとする。またテープ速度をVtape、テープ長をLtape、テープ厚をDtapeとする。
当然ながらテープ長Ltape、テープ厚Dtapeは、そのテープカセット1についての固定値となり(テープカセット1の種別により異なる値となり、MICのフィジカルキャラクタリスティックIDに記載されている)、従って磁気テープ3が巻装された状態のSリールハブ側の投影面積とTリールハブ側の投影面積の和はテープ走行位置に関わらず一定である。すると次の(数1)が成立する。
【数1】
Figure 0004158258
つまり磁気テープ3が巻装された状態のSリールハブ側の投影面積とTリールハブ側の投影面積の和から、両リールハブ自体の投影面積を引いたものは、テープ長Ltapeとテープ厚Dtapeのみによる投影面積に相当する。すなわちこの投影面積がシェイドとして記憶される。
【0080】
同様に、図15に示されているTリールラディウス(T reel radius)、Sリールラディウス(S reel radius)は、それぞれTリールハブ2A、Sリールハブ2Bに磁気テープ3が巻きついた状態の投影面積に相当する値とされる。したがって、TリールラディウスとSリールラディウスの和はシェイドに相当する。Tリールラディウス、Sリールラディウスを示すことができると、エラーが発生した場所をある程度特定することができる。例えばユーザがテープストリーマドライブからテープカセットを取り出して、手で磁気テープ3を巻き取るようなことがあっても、Tリールラディウス、Sリールラディウスを参照することにより、エラーが発生した場所を把握することができる。これによりエラー解析を効率良く行うことができるようになる。
また、シェイドは常に一定の値となるため、このシェイドを参照することでテープストリーマドライブがテープカセットを正常に認識し、サーボコントローラ16が正常に機能していたかどうかを識別できる。
【0081】
RFテンパレーチャ(RF temperature)は、エラー発生時におけるRF処理部19が構成されるRF基板の温度が記憶される。これはRF処理部19に備えられている温度センサ19aによって計測された値とされる。このRFテンパレーチャを参照することで、テープストリーマドライブの動作条件を把握することができ、RF基板の温度が例えばRF処理部19を構成する集積回路の許容範囲を超えていたか否かを判別することができる。
【0082】
このように、フィールドFL11に示されるメカニズムエラーログは、テープストリーマドライブ10において例えばメカニズムエラーなど発生した場合のエラー情報が記憶される。
したがって、とテープストリーマドライブ10において何らかのエラーが発生した場合は、例えばS−RAM24などとされる所要のワークエリアなどで上記した各項目の情報を生成して、例えばその都度MICに格納される情報を更新するようにされる。これにより、MICのメカニズムエラーログには例えば直前に発生したエラーに対応したエラー情報が格納されることになる。
【0083】
図14に示すメカニズムエラーログに続いて、メカニズムカウンタチェックサム(mechanism counter check sum)、メカニズムカウンタ(mechanism counter)が記憶される。このメカニズムカウンタは、例えばテープカセット1がローディングされた場合の着座回数などの情報が記憶される。
【0084】
フィールドFL12として示されているラスト11ドライブリスト(last 11 drive list)は、例えば図16に示すような構造とされる。このラストドライブリストは、当該テープカセット1が装填されたテープストリーマドライブ10のシリアルナンバが記憶される。図示されているように、ドライブシリアルナンバ1が最も最新のドライブ、そして、2、3、4・・・、11というように、例えば11個のシリアルナンバを格納することができるようにされている。したがって、本例では過去に当該テープカセット1が装填されたテープストリーマドライブを例えば11個遡って識別することができるようになる。
これにより、現在テープストリーマドライブにエラーなどが発生した場合、エラーを起こしたテープカセット1が過去どのテープストリーマドライブで使用されていたががわかるようになり、例えばエラー解析などの精度を向上することができるようになる。特に、ライブラリ装置50などにおいて、テープカセットを使用した場合でもその使用履歴がわかるようになるので、問題のあるテープストリーマドライブを特定しやすくなるという利点がある。
【0085】
続いて図13のフィールドFL2のメモリマネジメントインフォーメーションの構造を図17で説明する。
メモリマネジメントインフォーメーションにはまずドライブイニシャライズパートチェックサム(drive Initialize part checksum)として、このドライブイニシャライズパートとされるメモリマネジメントインフォーメーションのデータに対するチェックサムの情報が格納される。
【0086】
そしてメモリマネージメントインフォーメーションを構成する実データとしてMICロジカルフォーマットタイプ(mic logical format type)からフリープールボトムアドレス(Free Pool Bottom Address)までの情報が記述される。
【0087】
まずMICロジカルフォーマットタイプ(mic logical format type)として、MICの論理フォーマットのIDナンバが格納される。MICフォーマットとしては、例えば、基本MICフォーマットのほかに、ファームウェア更新テープMICフォーマット、リファレンステープMICフォーマット、クリーニングカセットMICフォーマット等に関連するフォーマットが各種存在するものとされ、当該テープカセットのMICフォーマットに応じたIDナンバが示されることになる。
【0088】
アブソリュートボリュームマップポインタ(absolute volume map pointer)には図13のスーパーハイスピードサーチマップセルの領域の先頭アドレスを示すポインタが配置される。
ユーザボリュームノートセルポインタ(user volume note cell pointer)は、テープカセットに対してユーザがSCSI経由で自由にデータの読み書きが可能な記憶領域、つまり図11に示したユーザボリュームノートセルの開始アドレスを示す。
ユーザパーティションノートセルポインタ(user partition note cell pointer)は、各パーティションに対してユーザがSCSI経由で自由にデータの読み書きが可能な記憶領域、つまり図13のユーザパーティションノートセルの開始アドレスを示している。なおユーザパーティションノートセルは複数個記憶される場合があるが、このユーザパーティションノートセルポインタは、複数のユーザパーティションノートセルのうちの先頭のセルの開始アドレスを示すことになる。
【0089】
パーティションインフォーメーションセルポインタ(partition information cell pointer)は、図13のパーティションインフォメーションセル#0の開始アドレスを示す。
メモリーフリープールに書き込まれていくパーティションインフォーメーションは、磁気テープ3に形成されるパーティションの数だけ形成されることになるが、全てのパーティションインフォーメーションセル#0〜#Nはリンク構造によりポインタによって連結されている。つまり、パーティションインフォーメーションセルポインタがパーティション#0のアドレスを示すルートとされ、それ以降のパーティションインフォメーションセルのポインタは、直前のパーティションインフォメーションセル内に配される。
【0090】
以上のように各ポインタ(アブソリュートボリュームマップポインタ、ユーザボリュームノートセルポインタ、ユーザパーティションノートセルポインタ、パーティションインフォーメーションセルポインタ)により、フィールドFL4内の各データ位置が管理される。
【0091】
ボリュームアトリビュートフラグ(Volume Attribute Flags)は、MICに対する論理的な書込み禁止タブを提供するためのフラグとされている。すなわち、MICヘッダフラグが示す内容としては、マニュファクチャーパート部分の書込み許可/禁止、またはマニュファクチャーパート以外の部分の書込み許可/禁止とされる。
【0092】
フリープールトップアドレス(Free Pool Top Address)及びフリープールボトムアドレス(Free Pool Bottom Address)は、フィールドFL2におけるその時点でのメモリーフリープールの開始アドレスと終了アドレスを示す。メモリーフリープールとしての領域は、パーティションインフォメーションやユーザーパーティションノート等の書込や消去に応じて変化するため、それに応じてフリープールトップアドレスやフリープールボトムアドレスが更新される。
【0093】
続いて図13のフィールドFL3のボリュームタグの構造を図18で説明する。
ボリュームタグの先頭にはボリュームインフォメーションチェックサム(Volume Information Checksum)として、テープカセット全体の基本的な管理情報が記憶されるボリュームインフォメーション(Volume Information)のデータに対するチェックサムの情報が格納される。
さらに、アキュムレイティブパーティションインフォーメーションチェックサム(Accumulative Partition Information Checksum)として、テープカセット製造時からの履歴情報が記憶されるアキュムレイティブパーティションインフォメーション(Accumulative Partition Information)のデータに対するチェックサムの情報が格納される。
【0094】
ボリュームノートチェックサム(Volume note checksum)、ボリュームノート(Volume note)に続いて、カートリッジシリアルナンバ(Cartridge Serial Number)は、例えばASCIIコードに基づいた32文字の文字情報とされるシリアルナンバが格納される。
マニュファクチャーID(Manufacturer ID)は、製造業者識別子としてテープカセット1の製造業者のコードナンバーが格納される。
セカンダリーID(Secondary ID)は、テープカセット1のタイプに応じた二次識別子とされ、例えばコード値としてテープの属性情報が格納される。
カートリッジシリアルナンバーパートチェックサム(Cartridge Serial Number Part Checksum)は、カートリッジシリアルナンバ、マニュファクチャーID、セカンダリーIDのチェックサム情報とされる。
スペシフィックボリュームタグ(Specific Volume Tag)1乃至13は例えばリザーブとして、各エリアが構成されている。
【0095】
続いて図13に示すフィールドFL4に記憶されるセルについて説明する。
上記したようにフィールドFL4にはパーティションインフォメーションセル、ユーザパーティションノートセル等が記憶される。
これらの各セルの構造を図19に示す。
1つのセルは図19(a)に示すようにリンクインフォメーションと、nバイト(セル種別によって異なる)のデータから形成される。
【0096】
リンクインフォメーションは、各セルに設けられているもので、その構造は図19(b)のようになる。
まずセル内のデータに関するチェックサムとして、セルチェックサム(cell checksum)が設けられる。
またセルサイズ(cell size)として、そのセルのサイズが示される。
【0097】
プリビアスセルポインタ(previous cell pointer)及びネクストセルポインタ(next cell pointer)は、実際のリンケージデータ(リンク構造を構築するデータ)であり、同一種類の複数のセルがリンクされる際に、このプリビアスセルポインタとネクトセルポインタで前後のセルが指定される。
【0098】
このような構造のセルとしては、パーティションインフォメーションセル、スーパーハイスピードサーチマップセル、ユーザボリュームノートセル、ユーザパーティションノートセルが存在する。そしてパーティションインフォメーションセルは、セルサイズは固定値となる。その他のセルは、セルサイズは可変値となる。
【0099】
7.メカニズムエラーログ、ラスト11ドライブリストの更新
以下、図24乃至図29にしたがいメカニズムエラーログ、ラスト11ドライブリストの更新処理について説明していく。
まず、図24に示されているフローチャートに従い、メカニズムエラーログを記録する場合のシステムコントローラ15の処理遷移の一例を説明する。
テープカセット1がロードされると(S001)、MICに格納されている情報をワークエリアとして構成されている例えばS−RAM24に格納して(S002)、通常動作に移行する(S003)。さらに通常動作に移行すると、例えばメカニズムエラーが発生したか否かを監視する(S004)。そしてエラーが検出された場合は、メカニズムエラーログに構成される各項目に対応したエラー情報を、例えばS−RAM24などのテープストリーマドライブ10に備えられているワークエリアにおいて生成する(S005)。そして、この生成したメカニズムエラーログをMICに書きこむ(S006)。なお、ステップS004におけるエラーの監視は、例えば図20に示したメカニカルエラーの監視とされるが、例えば図21に示したように、メカニカルエラー以外のエラーとされる磁気テープ3に対して行われる記録または再生などの動作に関わるエラーも同時に監視するようにしてもよい。したがって、以降の説明では、単にエラー検出として示すこととする。
また、ステップS004でエラーが検出されないと判別した場合は、例えばホストコンピュータ40からのアンロード要求が検出されたか否かを判別する(S007)。ここで、アンロード要求が検出されていないと判別した場合には、ステップS004に戻りエラーが発生したか否かを監視する。
ステップS006でMICのメカニズムエラーログを更新すると、ホストコンピュータ40からのアンロード要求を検出したか否かを判別する(S007)。そしてアンロード要求を検出した場合は、テープカセット1をアンロード(排出)する(S008)。
【0100】
図24に示すフローチャートから解るように、メカニズムエラーログはエラーの発生に伴って随時更新される。したがって、メカニズムエラーログが更新された後何らかの方法によってテープカセット1がテープストリーマドライブ10から排出された場合でも、MICには最新のメカニズムエラーログが記憶されている。
したがって、エラーに対応したメンテナンスを行う場合でも、メカニズムエラーログの内容を参照することで、エラー発生時のテープストリーマドライブ及び動作状況を把握することができるようになる、エラー解析を効率良く行うことができるようになる。
【0101】
なお、この図に示す処理遷移は、例えばテープカセットがローディングされた以降の通常動作中にエラーが発生した場合を例に挙げているが、ステップS001に示されているローディング中にエラーが発生した場合は、その時点でステップS004、S005の処理行程が実行され、メカニズムエラーログの更新が行われる。
【0102】
さらに、図24での説明は省略しているが、ステップS002においてS−RAM24に格納されたMICの情報は、テープストリーマドライブの動作に伴って随時更新されて行くものが或る。このようなS−RAM24内で更新された情報によってMICの内容を更新するために、例えばアンロード処理(S008)を行う場合には、S−RAM24の内容をMICに書きこむことで、例えば図13に示した他の情報の更新も行われているものとする。これは、以降説明するフローチャートにおけるテープカセット1のアンロード処理についても同様である。
【0103】
次に、図25に示されているフローチャートに従い、ラスト11ドライブリストを更新する場合のシステムコントローラ15の処理遷移の一例を説明する。
この図で、ステップS101からステップS103までは、図24に示したステップS001からステップS103に対応している。すなわち、テープカセット1がロードされ通常動作に移行すると、例えばホストコンピュータ40からのテープカセット1のアンロード要求を検出したか否かを監視する(S104)。そして、アンロード要求が検出されたら、ドライブシリアルナンバ(N)の情報を、ドライブシリアルナンバ(N+1)に移行する(S105)。
【0104】
ところで、ラスト11ドライブリストは図16で説明したように例えば11個のテーブルによってテープストリーマドライブ10から得られたドライブシリアルナンバを管理している。したがって、新たなドライブシリアルナンバを記憶する場合は、既に書きこまれているドライブシリアルナンバを他のエリアに移行することが必要になる。
図26はステップS105、S106の処理を説明する模式図として、シリアルナンバが記憶されているエリア及び移行遷移を模式的に示している。
この図に示されている「N」は、図14に示したドライブシリアルナンバ1乃至11が格納されているエリアの順位(1、2、3、4・・・、9)を示しており、上記したように各エリアに格納されているドライブシリアルナンバを(N+1)に移行すると、矢印で示されているように、エリア1乃至10に格納されているドライブシリアルナンバが、エリア2乃至11に格納されることになる。この時点でエリア11に記憶されていたドライブシリアルナンバはエリア10に格納されていたドライブシリアルナンバに上書きされるようにして消去される。そして、エリア1には現在テープカセット1が装填されているテープストリーマドライブ10から得られるドライブシリアルナンバを格納する。つまり、これがステップS106の処理となる。
【0105】
本例では、ステップS105、S106このようなドライブシリアルナンバの更新を例えばS−RAM24において行い、更新されたラスト11ドライブリストをMICに書きこむ(S107)。そして、MICにおけるラスト11ドライブリストが更新された後に、テープカセット1をアンロードする(S108)。
【0106】
つまり、本例ではMICのラスト11ドライブナンバには、テープカセット1が過去に装填された例えば11台のテープストリーマドライブ10のドライブシリアルナンバが記憶されることになる。
これにより、例えばライブラリ装置50など、複数のテープストリーマドライブによってテープカセットが使用されている状態で、何らかのエラーが発生したても、例えばメンテナンス時などにMICに記憶されているラスト11ドライブナンバを参照することによって、エラーが発生したテープカセット1が過去どのテープストリーマドライブで使用されていたかという使用履歴を把握することができる。
したがって、エラーが発生したテープストリーマドライブを特定しやすくなり効率良くエラー解析を行うことができるようになる。
また、効率良くエラー解析を行うことができることから、ライブラリ装置50自体の保守性や信頼性を向上することができるようになる。
【0107】
次に、使用履歴情報更新の変形例として、メカニズムエラーログの履歴を更新する例を説明する。
この場合、図15にフィールドFL11として示したメカニズムエラーログは、例えば図27に示されているように、ラスト11ドライブナンバと同じようなテーブル構造のフィールドFL11aとして構成される。
すなわち、メカニズムエラーログチェックサムに続いて、フィールドt1乃至t11に示されているように、各項目が例えば11個づつ形成されている。つまりこの場合は、フィールドt1乃至t11のそれぞれが図26で示したエリア1乃至11に対応したものとされる。したがって、エラーが発生した場合はフィールドt1乃至t10に格納されている各エラー情報を、フィールドt2乃至t11に移行し、今回発生したエラーによって生成したエラー情報をフィールドt1に格納する。これにより、本例ではMICを参照することにより例えば過去11回分のエラー履歴を把握することができるようになる。
【0108】
図28はメカニズムエラーログの履歴を更新する場合のシステムコントローラ15の処理遷移の一例を説明するフローチャートである。
この図で、ステップS201からステップS204までは、図24に示したステップS001からステップS104に対応している。すなわち、テープカセット1がロードされ通常動作に移行すると、エラーが発生したか否かを監視する。そしてエラーを検出した場合は、メカニズムエラーログに構成される各項目に対応したエラー情報を、例えばS−RAM24などのテープストリーマドライブ10に備えられているワークエリアにおいて生成する(S205)。そして、S−RAM24に格納されているメカニズムエラーログのフィールド(N)の情報を、フィールド(N+1)に移行する(S206)。これにより、フィールドt1乃至t10に格納されている各エラー情報が、フィールドt2乃至t11に移行される。そして、ステップS205で生成したエラー情報をフィールドt1に格納する(S207)ことで、例えばS−RAM24においてフィールドFL11aとしてのメカニズムエラーログが形成される。そしてこのメカニカルエラーログをMICに書きこむ(S208)。さらに、MICのメカニズムエラーログが更新されると、ステップS204に戻りエラーの発生を監視する。
【0109】
ステップS204においてエラーの発生を検出すると、ホストコンピュータ40からのアンロード要求を検出したか否かを判別する(S209)。そしてアンロード要求を検出した場合は、テープカセット1をアンロードする(S210)。すなわち、この場合ステップS208でMICに記憶されたメカニズムエラーログの最新の情報とされる。
なお、、ステップS209でアンロード要求を検出していない場合はステップS204にもどり、エラーが発生したか否かを監視する。
【0110】
これにより、テープストリーマドライブ10の動作中においてエラーが発生した場合に、MICのメカニズムエラーログが更新され、MICを参照することで最新の情報を含めて例えば11回のエラー内容を把握することができるようになる。また、メカニズムエラーログにはドライブシリアルナンバが記憶されるので、エラーが発生したテープストリーマドライブを特定することができるようになる。
【0111】
次に、図27に示したメカニズムエラーログ及び図16に示したラスト11ドライブリストをともに更新する場合の例を説明する。
図29は、メカニズムエラーログ及びラスト11ドライブリストを更新する場合のシステムコントローラ15の処理行程の一例を説明するフローチャートである。
【0112】
これまでに説明したフローチャートと同様に、テープカセット1がロードされると、MICに格納されている情報をワークエリアとして構成されている例えばS−RAM24に格納して、通常動作に移行し、さらに通常動作に移行すると、エラーが発生したか否かを監視する(S301〜S304)。そしてエラーが検出された場合は、メカニズムエラーログの更新を行うが、この図に示されているステップS305、S306、S307は、図28に示したステップS205、S206、S207に対応しており、ここでの説明は省略する。
さらに、ステップS308、S309ではドライブシリアルナンバの更新を行うが、これらの処理行程は、図25に示したステップS105、S106に対応している。
つまり、ステップS304でエラーが検出された場合は、ステップS305〜ステップS308の処理行程によって、メカニズムエラーログ及びラスト11ドライブリストを更新して、ステップS310において更新したメカニズムエラーログ及びラスト11ドライブリストをMICに記憶する。そして、ステップS304に戻り、エラーの発生を監視する。
【0113】
また、ステップS304においてエラーが検出されなかった場合は、ホストコンピュータ40からのアンロード要求を検出したか否かの判別を行う(S311)。そしてアンロード要求を検出されない場合は、ステップS304に戻り、エラーの発生を監視する。また、アンロード要求が検出された場合は、それ以前にステップS304においてエラーが検出されていたか否かの判別を行う(S312)。そして、エラーが検出されていなかったと判別した場合には、テープカセット1をアンロードする(S318)。すなわち、この場合ステップS310でMICに記憶されたメカニズムエラーログ及びラスト11ドライブリストが最新の最新の情報とされる。
【0114】
また、ステップS312において、ステップS304で以前にエラーが検出されたいたと判別した場合は、メカニズムエラーログのフィールド(N)の情報を、フィールド(N+1)に移行する(S313)。そして、フィールドt1乃至t10に格納されている各エラー情報を、フィールドt2乃至t11に移行させた状態で、フィールドt1にエラー非検出情報として「ALL ZERO」格納する(S314)。本例ではこのように「ALL ZERO」を格納することで、テープカセット1が或るテープストリーマドライブにロードされた後にアンロードされるまでの間に、エラーが発生しなかったことを示すことができるようにしている。
その後、ステップS308、S309と同様に、ステップS315、S316においてラスト11ドライブリストの更新を行う。そして更新したメカニズムエラーログ及びラスト11ドライブリストをMICに記憶して(S317)、テープカセット1をアンロードする(S318)。
【0115】
これにより、エラーが検出されなかった場合には、MICに対して例えば「ALL ZERO」とされるエラー非検出情報と、ドライブシリアルナンバが記憶される。したがって、以降このような情報がMICに記憶されているテープカセット1が他のテープストリーマドライブに用いられているときにエラーが発生した場合、エラー非検出情報に対応したドライブシリアルナンバのテープストリーマドライブはエラー解析を行う対象から除外することも可能になる。
【0116】
なお、本例では、メカニズムエラーログ及びラスト11ドライブリストを例えば11個のテーブル構造とした例を挙げたが、これは一例であり、必要に応じて所望する数で構成すれば良い。
【0117】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のテープドライブ装置は、以下に示すような効果を得ることができる。
【0118】
請求項1では、テープドライブ手段においてエラーが発生した場合に、そのエラーを認識するためのエラー情報を生成して、テープカセットに備えられているメモリ(MIC)に記憶することができるようにされている。したがって、テープカセットがテープドライブ装置から排出された状態でも、前記メモリからエラー情報を示すことができ、磁気テープのどの位置でどのようなエラーが発生したかなどの情報や、またはテープドライブ装置における使用状況など、テープカセットとテープドライブ装置との相関関係を把握した上で、エラー解析を行うことができるようになる。
【0119】
請求項2では、前記磁気テープの走行系に関わるメカニカルなエラーが生じて、磁気テープにエラー情報を記憶することができない状態でも、前記メモリにエラー情報を記憶することができるので、テープドライブ装置のメカニカルな動作に関わらずエラー情報を記憶することができるようになる。
同様に請求項3では、記録または再生を行う場合のエラーが生じて、何らかの要因で磁気テープ上にエラー情報を記憶することができない場合でも前記メモリにエラー情報を記憶することができるようになる。
【0120】
請求項4では、前記テープドライブ手段においてエラーが発生した場合に、そのエラーに対応したエラー情報によってエラー履歴情報を更新することで、現在使用しているテープドライブ装置におけるエラー情報及び過去使用されたテープドライブ装置において発生したエラー情報を前記メモリ記憶することができる。
【0121】
請求項5では、前記テープカセットが装填されてから排出制御が実行されるまでの間に、前記テープドライブ手段においてエラーが発生しなかった場合には、前記メモリにエラー非検出情報を記憶するようにしている。したがって、テープカセットがテープドライブ装置から排出された後でも、そのテープドライブ装置ではエラーが検出されなかったということを示すことができるようになる。
【0122】
請求項6では、エラー種別やエラーが発生した時点の磁気テープの状態、またはテープドライブ装置における走行系などの状態を前記メモリに記憶しているので、テープカセットがテープドライブ装置から排出された後でも、エラー発生時の状況を保持することができるようになる。
【0123】
請求項7では、メモリ(MIC)から、テープドライブ手段に装填されているテープカセットが以前装填されたテープドライブ装置の識別情報からなる装填履歴情報を検出して、この装填履歴情報に対して、自己の識別情報を追加したうえで、メモリに装填履歴情報を記憶するようにしている。
したがって、テープカセットがテープドライブ装置から排出された状態でも、メモリに記憶されている装填履歴情報を参照することでテープカセットの使用履歴を把握することができるようになる。これにより、例えばライブラリ装置など、複数のテープドライブ装置によってテープカセットが使用されている状態で、何らかのエラーが発生した場合、例えばメンテナンス時などに前記メモリに記憶されている装填履歴情報を参照することによって、例えばエラーが発生したテープカセットが過去どのテープドライブ装置で使用されていたかという使用履歴を把握することができる。
したがって、例えばエラーが発生したテープドライブ装置を特定しやすくなり、効率良くエラー解析を行うことができるようになる。
【0124】
請求項8では、エラー履歴情報と装填履歴情報を更新して前記メモリに記憶するようにしている。このエラー履歴情報と装填履歴情報は対応した履歴情報とされているので、テープカセットがテープドライブ装置から排出された状態でも、メモリに記憶されているエラ履歴情報及び装填履歴情報を参照することで、どのテープドライブ装置でどのようなエラーは発生したかを把握することができるようになる。
【0125】
また、本発明の記録媒体は、以下に示す効果を得ることができる。
【0126】
請求項9では、エラー情報をメモリ(MIC)に記憶しているので、テープカセットがテープドライブ装置から排出された状態でもエラー情報を示すことができる。つまり、記録媒体単体でエラー情報を有することができるので、テープドライブ装置とは個別時の状態でもエラー解析を行うことができるようになる。
【0127】
請求項10では、エラー履歴情報をメモリに記憶しているので、テープカセットがテープドライブ装置から排出された状態でも、過去に発生したエラー情報についても示すことができるようになる。
【0128】
請求項11では、装填履歴情報をメモリに記憶しているので、テープカセットがテープドライブ装置から排出された状態でも、過去に当該テープカセットが装填された発生したエラー情報についても示すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のリモートメモリチップ対応のテープストリーマドライブのブロック図である。
【図2】実施の形態のテープストリーマドライブ及びライブラリ装置に配されるリモートメモリインターフェースのブロック図である。
【図3】実施の形態のテープカセットの内部構造を概略的に示す説明図である。
【図4】実施の形態のテープカセットの外観を示す斜視図である。
【図5】実施の形態のテープカセットに設けられるリモートメモリチップのブロック図である。
【図6】実施の形態のライブラリ装置の構造の説明図である。
【図7】実施の形態のリモートメモリチップ対応のライブラリ装置のブロック図である。図である。
【図8】実施の形態の接触型メモリ対応のテープストリーマドライブのブロック図である。
【図9】実施の形態の接触型メモリ対応のライブラリ装置のブロック図である。
【図10】実施の形態のテープカセットの磁気テープ上のデータ構造の説明図である。
【図11】実施の形態のテープカセットの磁気テープ上のトラック構造の説明図である。
【図12】実施の形態のテープカセットの磁気テープのエリア構造の説明図である。
【図13】実施の形態のMICのデータ構造の説明図である。
【図14】実施の形態のMICのマニファクチャーインフォメーションの説明図である。
【図15】実施の形態のメカニズムエラーログの説明図である。
【図16】実施の形態のラスト11ドライブリストの説明図である。
【図17】実施の形態のMICのメモリマネジメントインフォメーションの説明図である。
【図18】実施の形態のMICのボリュームタグの説明図である
【図19】実施の形態のMICのセル構造の説明図である。
【図20】実施の形態のエラーコードの一例を示す図である。
【図21】実施の形態のエラーコードの一例を示す図である。
【図22】実施の形態のラストコマンドの一例を示す図である。
【図23】実施の形態のシェイドを説明する図である。
【図24】実施の形態のメカニズムエラーログを更新する処理遷移を説明する図である。
【図25】実施の形態のラスト11ドライブリストを更新する処理遷移を説明する図である。
【図26】図25に示すステップS105、S106の処理を説明する模式図である。
【図27】実施の形態のメカニズムエラーログの変形例を説明図である。。
【図28】図27に示すメカニズムエラログを更新する処理遷移を説明する図である。
【図29】メカニズムエラーログ及びラスト11ドライブリストを更新する処理遷移を説明する図である。
【符号の説明】
1 テープカセット、3 磁気テープ、4 リモートメモリチップ、5 アンテナ、10 テープストリーマドライブ、11 回転ドラム、12A,12B 記録ヘッド、13A,13B,13C 再生ヘッド、15 システムコントローラ、16 サーボコントローラ、17 メカドライバ、19 RF処理部、19a 温度センサ、20 SCSIインターフェイス、21 圧縮/伸長回路、22 IFコントローラ/ECCフォーマター、23 バッファメモリ、26 SCSIバッファコントローラ、120 コネクタ、29 ドライブ情報メモリ、30 リモートメモリインターフェース、33 アンテナ、35 ドラム駆動タイマ、40 ホストコンピュータ、50 ライブラリ装置、104 接触型メモリ

Claims (9)

  1. 磁気テープが収納されたテープカセットが装填された際に、前記磁気テープを走行させるとともに前記磁気テープに対して情報の記録または再生を行なうことができるテープドライブ手段と、
    装填された前記テープカセットの前記磁気テープに対する記録または再生を管理するための管理情報を記録するメモリが備えられている場合に、そのメモリに対して所要の通信処理を行い管理情報の読み出しまたは書込みを行なうことができるメモリドライブ手段と、
    前記テープドライブ手段においてエラーが発生した場合に、所要のエラー情報を生成するエラー情報生成手段と、
    前記エラー情報生成手段によって生成された前記エラー情報を前記メモリに記憶させることができるエラー情報記憶制御手段と、
    前記メモリから、前記テープドライブ手段に装填されているテープカセットの複数のエラー情報からなるエラー履歴情報を検出するエラー履歴情報検出手段と
    を備え、
    前記エラー情報は、少なくともテープドライブ装置自体の識別情報を含むとともに、
    前記テープドライブ手段においてエラーが発生した場合に、所要のエラー情報を生成して、このエラー情報を前記エラー履歴情報に対して追加することによって前記エラー履歴情報を更新し、前記テープカセットが装填されてから排出制御が実行されるまでの間に、前記テープドライブ手段においてエラーが検出されなかった場合には、エラー非検出情報を前記エラー履歴情報に対して追加することによって前記エラー履歴情報を更新するとともに、この更新したエラー履歴情報を前記エラー情報記憶制御手段によって前記メモリに記憶させ、前記メモリに記憶されている装填履歴情報の内容と一致させるようにしたこと
    を特徴とするテープドライブ装置。
  2. 前記エラーは、前記磁気テープの走行系に関するメカニカルなエラーであることを特徴とする請求項1に記載のテープドライブ装置。
  3. 前記エラーは、前記磁気テープに対する情報の記録または再生に関するエラーであることを特徴とする請求項1に記載のテープドライブ装置。
  4. 前記エラー情報は、他に以下に示す(a)乃至(e)の情報によって形成されることを特徴とする請求項1に記載のテープドライブ装置。
    (a)前記エラーに対応したエラー識別情報
    (b)前記エラー発生時直前に実行された制御コマンド識別情報
    (c)前記磁気テープに対して記録又は再生が行われる回転ヘッドの回転時間
    (d)前記磁気テープがテープカセット内で巻装されている場合の投影面積
    (e)前記回転ヘッドに対する信号の入/出力段とされる信号処理系が形成される基板の温度
  5. 磁気テープが収納されたテープカセットが装填された際に、前記磁気テープを走行させるとともに前記磁気テープに対して情報の記録または再生を行なうことができるテープドライブ手段と、
    装填された前記テープカセットの前記磁気テープに対する記録または再生を管理するための少なくともテープドライブ装置自体の識別情報を含むエラー情報を含む管理情報を記録するメモリが備えられている場合に、そのメモリに対して所要の通信処理を行い管理情報の読み出しまたは書込みを行なうことができるメモリドライブ手段と、
    前記メモリから、前記テープドライブ手段に装填されているテープカセットが以前装填されたテープドライブ装置の識別情報からなる装填履歴情報を検出する装填履歴情報検出手段と、
    前記装填履歴情報に対して、自己の識別情報を追加することによって前記装填履歴情報を更新するようにされている装填履歴情報更新手段と、
    前記装填履歴情報更新手段によって更新された前記装填履歴情報を、前記メモリに記憶させることができる装填履歴情報記憶制御手段と
    を備え、
    前記装填履歴情報更新手段は、前記テープカセットの排出制御が実行されるとき、前記更新された装填履歴情報を前記メモリに記憶させ、前記メモリに記憶されている装填履歴情報の内容と一致させるようにしたこと
    を特徴とするテープドライブ装置。
  6. 磁気テープが収納されたテープカセットが装填された際に、前記磁気テープを走行させるとともに前記磁気テープに対して情報の記録または再生を行なうことができるテープドライブ手段と、
    装填された前記テープカセットの前記磁気テープに対する記録または再生を管理するための管理情報を記録するメモリが備えられている場合に、そのメモリに対して所要の通信処理を行い管理情報の読み出しまたは書込みを行なうことができるメモリドライブ手段と、
    前記メモリから、前記テープドライブ手段に装填されているテープカセットの少なくともテープドライブ装置自体の識別情報を含むエラー情報からなるエラー履歴情報を検出するエラー履歴情報検出手段と、
    前記テープドライブ手段においてエラーを検出した場合に、所要のエラー情報を生成して、前記エラー履歴情報に対して追加することにより前記エラー履歴情報を更新するエラー履歴情報更新手段と、
    前記エラー履歴情報更新手段によって更新されたエラー履歴情報を前記メモリに記憶させることができるエラー履歴情報記憶制御手段と、
    前記テープカセットが装填されてから排出制御が実行されるまでの間に、前記テープドライブ手段においてエラーが検出されなかった場合には、エラー非検出情報を前記メモリに記憶するようにされているエラー非検出情報記憶手段と
    前記メモリから、前記テープドライブ手段に装填されているテープカセットが以前装填されたテープドライブ装置の識別情報からなる装填履歴情報を検出する装填履歴情報検出手段と、
    前記装填履歴情報に対して、自己の識別情報を追加することによって前記装填履歴情報を更新するようにされている装填履歴情報更新手段と、
    前記装填履歴情報更新手段によって更新された前記装填履歴情報を、前記メモリに記憶させることができる装填履歴情報記憶制御手段と
    を備え、
    前記エラーが検出された場合は、前記エラー履歴情報および前記装填履歴情報を更新して前記メモリに記憶し、前記テープカセットが装填されてから排出制御が実行されるまでの間に、前記テープドライブ手段においてエラーが検出されなかった場合は、前記エラー非検出情報を前記エラー履歴情報に対して追加することによって前記エラー履歴情報を更新し、前記エラー履歴情報及び更新された前記装填履歴情報を前記メモリに記憶させ、前記メモリに記憶されている前記エラー履歴情報及び前記装填履歴情報の内容と一致させるようにしたこと
    を特徴とするテープドライブ装置。
  7. 磁気テープが収納されたテープカセットと、
    前記テープカセットに備えられ、前記磁気テープに対する記録または再生を管理するための管理情報を記録するメモリと、
    を備えた記録媒体において、
    前記メモリに、前記記録媒体がテープドライブ装置において用いられ、エラーが発生した場合には、発生したエラーに対応した少なくともテープドライブ装置自体の識別情報を含むエラー情報が記憶されているとともに、エラーが発生しなかった場合には、前記テープドライブ装置自体の識別情報を含むエラー非検出情報が追加されたエラー情報が記憶されていること
    を特徴とする記録媒体。
  8. 前記メモリに、複数の前記エラー情報からなるエラー履歴情報が記憶されていることを特徴とする請求項に記載の記録媒体。
  9. 磁気テープが収納されたテープカセットと、
    前記テープカセットに備えられ、前記磁気テープに対する記録または再生を管理するための管理情報を記録するメモリと、
    を備えた記録媒体において、
    前記メモリに、前記記録媒体がテープドライブ装置において用いられ、エラーが発生した場合には、発生したエラーに対応した少なくともテープドライブ装置自体の識別情報を含むエラー情報、及び前記記録媒体が装填されたテープドライブ装置の識別情報からなる装填履歴情報が記憶されているとともに、エラーが発生しなかった場合には、前記テープドライブ装置自体の識別情報を含むエラー非検出情報が追加されたエラー情報、及び前記記録媒体が装填されたテープドライブ装置の識別情報からなる装填履歴情報が記憶されていること
    を特徴とする記録媒体。
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