JP2002074902A - テープドライブ装置、情報処理システム - Google Patents

テープドライブ装置、情報処理システム

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JP2002074902A
JP2002074902A JP2000255753A JP2000255753A JP2002074902A JP 2002074902 A JP2002074902 A JP 2002074902A JP 2000255753 A JP2000255753 A JP 2000255753A JP 2000255753 A JP2000255753 A JP 2000255753A JP 2002074902 A JP2002074902 A JP 2002074902A
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memory
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cassette
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JP2000255753A
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English (en)
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Yoshihisa Takayama
佳久 高山
Hiroyuki Suzukawa
博之 鈴川
Yasuaki Kano
安章 加納
Katsumi Maekawa
克己 前川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープドライブ装置と、このテープドライブ
装置とホストコンピュータから成るシステムの利便性の
向上。 【解決手段】 管理情報を記憶可能なメモリを備えたテ
ープカセットに対応するテープドライブ装置において、
内部に装填されたテープカセットのメモリとの通信と、
外部のテープカセットのメモリとの通信を1つの通信機
構によって共用する。また、内部又は外部のテープカセ
ットのメモリから読み込んでテープドライブ装置が収集
した管理情報を、テープドライブ装置と接続されたホス
トコンピュータ上で起動されるバックアップソフトウェ
アがテープ管理に利用するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデータスト
レージの用途に利用されるテープドライブ装置と、この
テープドライブ装置とパーソナルコンピュータなどの情
報処理装置とを備えることで、例えばデータストレージ
機能を実現する情報処理システムとに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータを磁気テープに記録/再
生することのできるドライブ装置として、いわゆるテー
プストリーマドライブが知られている。このようなテー
プストリーマドライブは、メディアであるテープカセッ
トのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガバイト
程度の膨大な記録容量を有することが可能であり、この
ため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディア
に記録されたデータをバックアップするなどの用途に広
く利用されている。また、データサイズの大きい画像デ
ータ等の保存に利用する場合にも好適とされている。
【0003】ところで、上述のようなテープストリーマ
ドライブとテープカセットよりなるデータストレージシ
ステムにおいて、テープカセットの磁気テープに対する
記録/再生動作を適切に行うためには、例えばテープス
トリーマドライブが記録/再生動作等の管理に利用する
管理情報等として、磁気テープ上における各種位置情報
や磁気テープについての使用履歴等に関連する情報が必
要となる。
【0004】そこで、例えばこのような管理情報の領域
を、磁気テープ上の先頭位置や、磁気テープに対して形
成した各パーティションごとの先頭位置に設けるように
することが行われている。そして、テープストリーマド
ライブ側においては、磁気テープに対するデータの記録
又は再生動作を実行する前に、上記管理情報の領域にア
クセスして必要な管理情報を読み込み、この管理情報に
基づいて以降の記録/再生動作が適正に行われるように
各種処理動作を実行するようにされる。また、データの
記録又は再生動作が終了された後は、この記録/再生動
作に伴って変更が必要となった管理情報の内容を書き換
えるために、再度、管理情報の領域にアクセスして情報
内容の書き換えを行って、次の記録/再生動作に備える
ようにされる。この後に、テープストリーマドライブに
より、テープカセットのアンローディング及びイジェク
ト等が行われることになる。
【0005】ところが、上述のようにして管理情報に基
づいた記録/再生動作が行われる場合、テープストリー
マドライブは記録/再生時の何れの場合においても、動
作の開始時に磁気テープの先頭又はパーティションの先
頭の管理情報の領域にアクセスすると共に、終了時にお
いてもこの管理情報の領域にアクセスして情報の書き込
み/読み出しを行う必要が生じる。つまり、データの記
録/再生が終了したとされる磁気テープ上の途中の位置
では、ローディング、及びアンローディングすることが
できない。テープストリーマドライブの場合、アクセス
のためには物理的に磁気テープを送る必要があるため、
記録/再生の終了時に磁気テープの先頭又はパーティシ
ョンの先頭の管理情報の領域にアクセスするのには相当
の時間を要することになる。特に磁気テープ上において
物理的に管理情報の領域からかなり離れた位置において
データの記録/再生が終了したような場合には、それだ
け磁気テープを送るべき量が多くなり余計に時間もかか
ることになる。このように、テープカセットをメディア
とするデータストレージシステムでは、1回の記録/再
生動作が完結するまでに要する時間、即ち、磁気テープ
がローディングされてから、最後にアンローディングさ
れるまでに行われるアクセス動作に比較的多くの時間を
要することになる。このような一連のアクセス動作に要
する時間はできるだけ短縮されることが好ましい。
【0006】そこで、テープカセット筐体内に例えば不
揮発性メモリを設け、その不揮発性メモリに管理情報を
記憶させるようにする技術が開発され、また知られてき
ている。このようなテープカセットに対応するテープス
トリーマドライブでは、不揮発性メモリに対する書込/
読出のためのインターフェースを備えることで、不揮発
性メモリに対して磁気テープに対するデータ記録再生に
関する管理情報の読出や書込を行うことを可能としてい
る。これによって、ローディング/アンローディングの
際に磁気テープを例えばテープトップまで巻き戻す必要
はない。即ちテープ上の途中位置でも、ローディング、
及びアンローディングを可能とすることができる。
【0007】また、データストレージ用のテープストリ
ーマドライブは、通常、パーソナルコンピュータなどの
ホストコンピュータと接続されることでデータストレー
ジシステムを組むようにされる。そして、ホストコンピ
ュータ上で起動されるデータバックアップ用のアプリケ
ーションソフトウェアのプログラムに従って、テープス
トリーマドライブにおいてバックアップデータをテープ
カセットに記録し、また、テープカセットに記録されて
いるバックアップデータをテープストリーマドライブに
より再生してホストコンピュータ側で出力することなど
が行えるようになっている。また、データバックアップ
用のアプリケーションソフトウェアとしては、例えば、
テープストリーマドライブにより使用されたテープカセ
ットについての各種管理も行うようにされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、例えば上記し
たデータバックアップ用のアプリケーションソフトウェ
アによりホストコンピュータ側でテープカセットを管理
するのにあたっては、そのテープカセットが上記した不
揮発性メモリを有しているのであれば、この不揮発性メ
モリに格納されている管理情報を取得してこれを利用す
ることが効率的であり好ましいことになる。また、管理
をより万全なものとするためには、ユーザが所有してい
るできるだけ多くのテープカセットについての管理情報
を収集しておくことが好ましいことになる。
【0009】しかし、これまでのテープストリーマドラ
イブにあっては、不揮発性メモリに格納される管理情報
の読み出しは、メモリ付きのテープカセットをテープス
トリーマドライブに装填し、その内部におけるメモリに
対するデータ読み出し/書き込みが可能な規定位置に配
することが必要とされる。
【0010】従って、例えばユーザがテープカセット管
理のために、多くのテープカセットの管理情報を収集し
ようとした場合には、テープストリーマドライブに対し
てテープカセットを装填し、不揮発性メモリに格納され
ている管理情報の読み出しが完了したらそのテープカセ
ットをイジェクトさせるという作業を繰り返し行わねば
ならず、非常に面倒なものとなってしまう。
【0011】そこで、再生装置に対してカセット筐体を
接触させることで、カセットに備えられるメモリに格納
された内容を再生装置側で読み取り可能とした発明が知
られている。これは、先ず、カセットに対して接触片と
してのターミナルを表出して設けるようにされる。この
ターミナルはカセット内部のメモリと接続されている。
そして、これに対応させるようにして、再生装置に対し
ても接触片としてのターミナルを固定的に設けるように
される。そしてユーザは、再生装置に対してカセットを
所定方向から近づけていくことで再生装置とカセットの
各ターミナルを接触させて、再生装置とカセットの電気
的接続を確保し、この状態で再生装置側によりカセット
のメモリの内容を読み取らせるようにしているものであ
る。
【0012】しかし、この発明として開示されている構
成では、再生装置の筐体の所定位置に対して外部カセッ
ト対応のターミナルが固定的に設けられている以上、カ
セットが内部に装填されたときに使用するメモリに対す
る通信部位とは別に、外部カセット対応の通信部位を設
ける必要が生じる。これは、例えばコスト及び基板レイ
アウトなどの関係から、設計を困難にし、また、装置の
小型化の妨げにもなるものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、テープドライブ装置として次のように
構成する。つまり、磁気テープと、この磁気テープに対
する記録または再生を管理するための管理情報を記憶す
るメモリとを備えたテープカセットとしての記録媒体に
対応するテープドライブ装置において、メモリに対する
管理情報の読み出し又は書き込みのための通信が可能と
されて、当該テープドライブ装置内部に装填された記録
媒体のメモリに対する通信と、当該テープドライブ装置
外部に在る記録媒体のメモリに対する通信とを1つの通
信機構により可能とするようにして設けられるメモリ通
信手段と、このメモリ通信手段によってメモリから読み
出した管理情報を記憶保持することのできる記憶手段と
を備えることとした。
【0014】上記構成によれば、テープカセットに備え
られるメモリと通信するための1つの通信機構は、テー
プドライブ装置内部に装填されたテープカセットのメモ
リとの通信、及び外部に在るとされるテープカセットの
メモリとの通信が可能なようにされる。即ち、本発明で
は、テープドライブ装置内部に在るとされるテープカセ
ットのメモリとの通信機能と、外部に在るとされるテー
プカセットのメモリとの通信機能を、1つの通信機構に
より兼用しているものである。
【0015】また、情報処理システムとしては次のよう
に構成する。本発明の情報処理システムとしては、磁気
テープと、この磁気テープに対する記録又は再生を管理
するための管理情報を記憶するメモリとを備えたテープ
カセットとしての記録媒体に対応するテープドライブ装
置と、該テープドライブ装置と所定のデータインターフ
ェイスを介して通信可能とされる情報処理装置とから成
るものとされる。そしてテープドライブ装置は、メモリ
に対する管理情報の読み出し又は書き込みのための通信
が可能とされ、当該テープドライブ装置内部に装填され
た記録媒体のメモリに対する通信と、当該テープドライ
ブ装置外部に在る記録媒体のメモリに対する通信とを1
つの通信機構により可能とするようにして設けられるメ
モリ通信手段と、このメモリ通信手段によってメモリか
ら読み出した管理情報を記憶保持することのできる記憶
手段とを備えることとした。また、情報処理装置は、テ
ープドライブ装置と通信を行うことで、記憶手段に記憶
されている管理情報を取得する管理情報取得手段と、こ
の管理情報取得手段により取得した管理情報に基づい
て、所要の動作が実現されるように制御処理を実行する
制御手段とを備えてることとした。
【0016】上記構成では、内部に装填されたテープカ
セットのメモリとの通信と、外部に在るとされるテープ
カセットのメモリとの通信とが可能なテープドライブ装
置によりテープカセットのメモリの管理情報を読み出し
て可能とされる。そして、情報処理装置では、テープド
ライブ装置にて読み出された管理情報を取得し、この取
得した管理情報に基づいて、情報処理システムとしての
所要の動作を実行可能とされる。これは、即ち、情報処
理装置側においては、一度テープドライブ装置に装填さ
れたテープカセットについての管理情報のみならず、未
だテープドライブ装置に装填されていないテープカセッ
トについての管理情報も取得可能とされることを意味し
ている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本出願人によっては、不揮発性メモリが設けられ
たメモリ付きテープカセット及び、このメモリ付きテー
プカセットに対応してデジタルデータの記録/再生が可
能とされるテープドライブ装置(テープストリーマドラ
イブ)についての発明がこれまでに各種提案されている
が、本実施の形態は、本発明をメモリ付きテープカセッ
ト、テープストリーマドライブからなるデータストレー
ジシステムと、更にテープストリーマドライブと接続さ
れるホストコンピュータからなる情報処理システムに適
用したものとされる。なお、本実施の形態としてのテー
プカセットに備えられる不揮発性メモリについては、M
IC(Memory In Cassette)ということにする。説明は以
下の順序で行う。 1.テープカセットの構成 2.リモートメモリチップの構成 3.テープストリーマドライブの構成 4.磁気テープ上のデータ構成 5.MICのデータ構造 6.MICとの通信機構及び通信動作例 6−1.第1例 6−2.第2例 6−3.第3例 6−4.第4例 7.ホストコンピュータのテープカセット管理処理例 7−1.ホストコンピュータの構成 7−2.テープカセット管理動作
【0018】1.テープカセットの構成 先ず、本例のテープストリーマドライブに対応するテー
プカセットについて図4及び図5を参照して説明する。
図4(a)は、リモートメモリチップが配されたテープ
カセットの内部構造を概念的に示すものである。この図
に示すテープカセット1の内部にはリール2A及び2B
が設けられ、このリール2A及び2B間にテープ幅8m
mの磁気テープ3が巻装される。そして、このテープカ
セット1には不揮発性メモリ及びその制御回路系等を内
蔵したリモートメモリチップ4が設けられている。また
このリモートメモリチップ4は後述するテープストリー
マドライブにおけるリモートメモリインターフェース3
0と無線通信によりデータ伝送を行うことができるもの
とされ、このためのアンテナ5が設けられている。詳し
くは後述するが、リモートメモリチップ4には、テープ
カセットごとの製造情報やシリアル番号情報、テープの
厚さや長さ、材質、各パーティションごとの記録データ
の使用履歴等に関連する情報、ユーザ情報等が記憶され
る。なお、本明細書では上記リモートメモリチップ4に
格納される各種情報は、主として磁気テープ3に対する
記録/再生の各種管理のために用いられることから、こ
れらを一括して『管理情報』とも言うことにする。
【0019】このようにテープカセット筐体内に不揮発
性メモリを設け、その不揮発性メモリに管理情報を記憶
させ、またこのテープカセットに対応するテープストリ
ーマドライブでは、不揮発性メモリに対する書込/読出
のためのインターフェースを備えるようにし、不揮発性
メモリに対して磁気テープに対するデータ記録再生に関
する管理情報の読出や書込を行うことで、磁気テープ3
に対する記録再生動作を効率的に行うことができる。例
えばローディング/アンローディングの際に磁気テープ
を例えばテープトップまで巻き戻す必要はなく、即ち途
中の位置でも、ローディング、及びアンローディング可
能とすることができる。またデータの編集なども不揮発
性メモリ上での管理情報の書換で実行できる。さらにテ
ープ上でより多数のパーティションを設定し、かつ適切
に管理することも容易となる。
【0020】また図4(b)は、接触型メモリ104
(不揮発性メモリ)が内蔵されたテープカセット1を示
している。この場合、接触型メモリ104のモジュール
からは5個の端子105A、105B、105C、10
5D、105Eが導出され、それぞれ電源端子、データ
入力端子、クロック入力端子、アース端子、予備端子等
として構成されている。この接触型メモリ104内のデ
ータとしては、上記リモートメモリチップ4と同様の管
理情報が記憶される。
【0021】前述もしたように、本明細書では、テープ
カセットに備えられる不揮発性メモリついては、MIC
ともいうこととしているが、上記説明から分かるよう
に、本実施の形態のMICとしては、リモートメモリチ
ップ4と接触型メモリ104とが存在することになる。
従い、以降においてリモートメモリチップ4と接触型メ
モリ104とについて特に区別する必要のない場合に
は、単に「MIC」と記述する。
【0022】図5は、図4(a)又は(b)のテープカ
セット1の外観例を示すものとされ、筺体全体は上側ケ
ース6a、下側ケース6b、及びガードパネル8からな
り、通常の8ミリVTRに用いられるテープカセットの
構成と基本的には同様となっている。
【0023】このテープカセット1の側面のラベル面9
の近傍には、端子部106が設けられている。これは図
4(b)の接触型メモリ104を内蔵したタイプのテー
プカセットにおいて電極端子が配される部位とされるも
ので、端子ピン106A、106B、106C、106
D、106Eが設けられている。そしてこれら端子ピン
が、上記図4(b)に示した各端子105A、105
B、105C、105D、105Eとそれぞれ接続され
ている。すなわち、接触型メモリ104を有するテープ
カセット1は、テープストリーマドライブとの間で、上
記端子ピン106A、106B、106C、106D、
106Eを介して物理的に接触してデータ信号等の相互
伝送が行われるものとされる。
【0024】一方、図4(a)のように非接触のリモー
トメモリチップ4を内蔵するタイプでは、当然ながら端
子ピンは不要となる。しかしながら外観形状としては図
5のようになり、つまり装置に対するテープカセット形
状の互換性を保つためにダミーの端子部106が設けら
れている。なお図示しないがラベル状に形成された非接
触型のリモートメモリチップも知られている。これは、
リモートメモリチップが形成されているラベルをテープ
カセット1び筐体の所要の位置に貼り付けられたものと
される。これにより、テープカセット1がテープストリ
ーマドライブ10に装填された場合に、リモートメモリ
チップと、テープストリーマドライブにおけるメモリ通
信部位とが通信を行うことができる。
【0025】2.リモートメモリチップの構成 リモートメモリチップ4の内部構成を図6に示す。例え
ばリモートメモリチップ4は半導体ICとして図6に示
すようにパワー回路4a、RF処理部4b、コントロー
ラ4c、EEP−ROM4dを有するものとされる。そ
して例えばこのようなリモートメモリチップ4がテープ
カセット1の内部に固定されたプリント基板上にマウン
トとされ、プリント基板上の銅箔部分でアンテナ5を形
成する。
【0026】このリモートメモリチップ4は非接触にて
外部から電力供給を受ける構成とされる。後述するテー
プストリーマドライブ10との間の通信は、例えば13
MHz帯の搬送波を用いるが、テープストリーマドライ
ブ10からの電波をアンテナ5で受信することで、パワ
ー回路4aが13MHz帯の搬送波を直流電力に変換す
る。そしてその直流電力を動作電源としてRF処理部4
b、コントローラ4c、EEP−ROM4dに供給す
る。
【0027】RF処理部4bは受信された情報の復調及
び送信する情報の変調を行う。コントローラ4cはRF
処理部4bからの受信信号のデコード、及びデコードさ
れた情報(コマンド)に応じた処理、例えばEEP−R
OM4dに対する書込・読出処理などを実行制御する。
即ちリモートメモリチップ4はテープストリーマドライ
ブ10やライブラリ装置50からの電波が受信されるこ
とでパワーオン状態となり、コントローラ4cが搬送波
に重畳されたコマンドによって指示された処理を実行し
て不揮発性メモリであるEEP−ROM4dのデータを
管理する。
【0028】3.テープストリーマドライブの構成 次に図1により、図4(a)に示したリモートメモリチ
ップ4を搭載したテープカセット1に対応するテープス
トリーマドライブ10の構成について説明する。このテ
ープストリーマドライブ10は、上記テープカセット1
の磁気テープ3に対して、ヘリカルスキャン方式により
記録/再生を行うようにされている。この図において回
転ドラム11には、例えば2つの記録ヘッド12A、1
2B及び3つの再生ヘッド13A、13B、13Cが設
けられる。記録ヘッド12A、12Bは互いにアジマス
角の異なる2つのギャップが究めて近接して配置される
構造となっている。再生ヘッド13A、13B、13B
もそれぞれ所定のアジマス角とされる。
【0029】回転ドラム11はドラムモータ14Aによ
り回転されると共に、テープカセット1から引き出され
た磁気テープ3が巻き付けられる。また、磁気テープ3
は、キャプスタンモータ14B及び図示しないピンチロ
ーラにより送られる。また磁気テープ3は上述したよう
にリール2A,2Bに巻装されているが、リール2A,
2Bはそれぞれリールモータ14C、14Dによりそれ
ぞれ順方向及び逆方向に回転される。ローディングモー
タ14Eは、図示しないローディング機構を駆動し、磁
気テープ3の回転ドラム11へのローディング/アンロ
ーディングを実行する。イジェクトモータ28はテープ
カセット1の装填機構を駆動するモータであり、挿入さ
れたテープカセット1の着座およびテープカセット1の
排出動作を実行させる。
【0030】ドラムモータ14A、キャプスタンモータ
14B、リールモータ14C、14D、ローディングモ
ータ14E、イジェクトモータ28はそれぞれメカドラ
イバ17からの電力印加により回転駆動される。メカド
ライバ17はサーボコントローラ16からの制御に基づ
いて各モータを駆動する。サーボコントローラ16は各
モータの回転速度制御を行って通常の記録再生時の走行
や高速再生時のテープ走行、早送り、巻き戻し時のテー
プ走行などを実行させる。なおEEP−ROM18には
サーボコントローラ16が各モータのサーボ制御に用い
る定数等が格納されている。
【0031】サーボコントローラ16が各モータのサー
ボ制御を実行するために、ドラムモータ14A、キャプ
スタンモータ14B、Tリールモータ14C、Sリール
モータ14DにはそれぞれFG(周波数発生器)が設け
られており、各モータの回転情報が検出できるようにし
ている。即ちドラムモータ14Aの回転に同期した周波
数パルスを発生させるドラムFG29A、キャプスタン
モータ14Bの回転に同期した周波数パルスを発生させ
るキャプスタンFG29B、Tリールモータ14Cの回
転に同期した周波数パルスを発生させるTリールFG2
9C、Sリールモータ14Dの回転に同期した周波数パ
ルスを発生させるSリールFG29Dが形成され、これ
らの出力(FGパルス)がサーボコントローラ16に供
給される。
【0032】サーボコントローラ16はこれらのFGパ
ルスに基づいて各モータの回転速度を判別することで、
各モータの回転動作について目的とする回転速度との誤
差を検出し、その誤差分に相当する印加電力制御をメカ
ドライバ17に対して行うことで、閉ループによる回転
速度制御を実現することができる。従って、記録/再生
時の通常走行や、高速サーチ、早送り、巻き戻しなどの
各種動作時に、サーボコントローラ16はそれぞれの動
作に応じた目標回転速度により各モータが回転されるよ
うに制御を行うことができる。また、サーボコントロー
ラ16はインターフェースコントローラ/ECCフォー
マター22(以下、IF/ECCコントローラという)
を介してシステム全体の制御処理を実行するシステムコ
ントローラ15と双方向に接続されている。
【0033】このテープストリーマドライブ10におい
ては、データの入出力にSCSIインターフェイス20
が用いられている。例えばデータ記録時にはホストコン
ピュータ40から、固定長のレコード(record)
という伝送データ単位によりSCSIインターフェイス
20を介して逐次データが入力され、SCSIバッファ
コントローラ26を介して圧縮/伸長回路21に供給さ
れる。SCSIバッファコントローラ26はSCSIイ
ンターフェース20のデータ転送を制御するようにされ
ている。SCSIバッファメモリ27はSCSIインタ
ーフェース20の転送速度を得るために、SCSIバッ
ファコントローラ26に対応して備えられるバッファ手
段とされる。またSCSIバッファコントローラ26
は、後述するリモートメモリインターフェース30に対
して所要のコマンドデータを供給するとともに、リモー
トメモリインターフェース30に対する動作クロックの
生成も行う。なお、このようなテープストリーマドライ
ブシステムにおいては、可変長のデータの集合単位によ
ってホストコンピュータ40よりデータが伝送されるモ
ードも存在する。
【0034】圧縮/伸長回路21では、入力されたデー
タについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を
施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ
符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式で
は過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与
えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力さ
れる文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの
文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを
辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致
しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与
えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文
字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコ
ードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われる
ようにされる。
【0035】圧縮/伸長回路21の出力は、IF/EC
Cコントローラ22に供給されるが、IF/ECCコン
トローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸
長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積す
る。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはIF
/ECCコントローラ22の制御によって、最終的にグ
ループ(Group)という磁気テープの40トラック
分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにさ
れ、このデータに対してECCフォーマット処理が行わ
れる。
【0036】ECCフォーマット処理としては、記録デ
ータについて誤り訂正コードを付加すると共に、磁気記
録に適合するようにデータについて変調処理を行ってR
F処理部19に供給する。RF処理部19では供給され
た記録データに対して増幅、記録イコライジング等の処
理を施して記録信号を生成し、記録ヘッド12A、12
Bに供給する。これにより記録ヘッド12A、12Bか
ら磁気テープ3に対するデータの記録が行われることに
なる。
【0037】また、データ再生動作について簡単に説明
すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13
A、13BによりRF再生信号として読み出され、その
再生出力はRF処理部19で再生イコライジング、再生
クロック生成、2値化、デコード(例えばビタビ復号)
などが行われる。このようにして読み出された信号はI
F/ECCコントローラ22に供給されて、まず誤り訂
正処理等が施される。そしてバッファメモリ23に一時
蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸長回路2
1に供給される。圧縮/伸長回路21では、システムコ
ントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長
回路21により圧縮が施されたデータであればここでデ
ータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長
処理を行わずにそのままパスして出力される。圧縮/伸
長回路21の出力データはSCSIバッファコントロー
ラ26、SCSIインターフェイス20を介して再生デ
ータとしてホストコンピュータ40に出力される。
【0038】また、この図にはテープカセット1内のリ
モートメモリチップ4が示されている。このリモートメ
モリチップ4に対しては、テープカセット1本体がテー
プストリーマドライブに装填されることで、リモートメ
モリインターフェース30を介して非接触状態でシステ
ムコントローラ15とデータの入出力が可能な状態とな
る。
【0039】このリモートメモリインターフェース30
の構成を図2に示す。データインターフェース31は、
システムコントローラ15との間のデータのやりとりを
行う。後述するように、リモートメモリチップ4に対す
るデータ転送は、機器側からのコマンドとそれに対応す
るリモートメモリチップ4からのアクナレッジという形
態で行われるが、システムコントローラ15がリモート
メモリチップ4にコマンドを発行する際には、データイ
ンターフェース31がSCSIバッファコントローラ2
6からコマンドデータ及びクロックを受け取る。そして
データインターフェース31はクロックに基づいてコマ
ンドデータをRFインターフェース32に供給する。ま
たデータインターフェース31はRFインターフェース
32に対して搬送波周波数CR(13MHz)を供給す
る。
【0040】RFインターフェース32には図2に示す
ようにコマンド(送信データ)WSを振幅変調(100
KHz)して搬送波周波数CRに重畳するとともに、そ
の変調信号を増幅してアンテナ33に印加するRF変調
/増幅回路32aが形成されている。このRF変調/増
幅回路32aにより、コマンドデータがアンテナ33か
らテープカセット1内のアンテナ5に対して無線送信さ
れる。テープカセット1側では、図6で説明した構成に
より、コマンドデータをアンテナ5で受信することでパ
ワーオン状態となり、コマンドで指示された内容に応じ
てコントローラ4cが動作を行う。例えば書込コマンド
とともに送信されてきたデータをEEP−ROM4dに
書き込む。
【0041】また、このようにリモートメモリインター
フェース30からコマンドが発せられた際には、リモー
トメモリチップ4はそれに対応したアクナレッジを発す
ることになる。即ちリモートメモリチップ4のコントロ
ーラ4cはアクナレッジとしてのデータをRF処理部4
bで変調・増幅させ、アンテナ5から送信出力する。こ
のようなアクナレッジが送信されてアンテナ33で受信
された場合は、その受信信号はRFインターフェース3
2の整流回路32bで整流された後、コンパレータ32
cでデータとして復調される。そしてデータインターフ
ェース31からシステムコントローラ15に供給され
る。例えばシステムコントローラ15からリモートメモ
リチップ4に対して読出コマンドを発した場合は、リモ
ートメモリチップ4はそれに応じたアクナレッジとして
のコードとともにEEP−ROM4dから読み出したデ
ータを送信してくる。するとそのアクナレッジコード及
び読み出したデータが、リモートメモリインターフェー
ス30で受信復調され、システムコントローラ15に供
給される。
【0042】以上のようにテープストリーマドライブ1
0は、リモートメモリインターフェース30を有するこ
とで、テープカセット1内のリモートメモリチップ4に
対してアクセスできることになる。なお、このような非
接触でのデータ交換は、データを13MHz帯の搬送波
に100KHzの振幅変調で重畳するが、元のデータは
パケット化されたデータとなる。即ちコマンドやアクナ
レッジとしてのデータに対してヘッダやパリティ、その
他必要な情報を付加してパケット化を行い、そのパケッ
トをコード変換してから変調することで、安定したRF
信号として送受信できるようにしている。なお、このよ
うな非接触インターフェースを実現する技術は本出願人
が先に出願し特許登録された技術として紹介されている
(特許第2550931号)。
【0043】図1に示すS−RAM24,フラッシュR
OM25は、システムコントローラ15が各種処理に用
いるデータが記憶される。例えばフラッシュROM25
には制御に用いる定数等が記憶される。またS−RAM
24はワークメモリとして用いられたり、MIC(リモ
ートメモリチップ4、接触型メモリ104)から読み出
されたデータ、MICに書き込むデータ、テープカセッ
ト単位で設定されるモードデータ、各種フラグデータな
どの記憶や演算処理などに用いるメモリとされる。ま
た、例えばフラッシュROM25にはファームウエアと
して、例えばデータの書き込み/読み込みのリトライ回
数、RF処理部19における書き込み電流値、イコライ
ザ特性などといった各種情報が記憶されている。テープ
ストリーマドライブ10では、テープカセットが装填さ
れた場合に、このファームウエアに基づいた制御を実行
することも可能とされている。
【0044】なお、S−RAM24,フラッシュROM
25は、システムコントローラ15を構成するマイクロ
コンピュータの内部メモリとして構成してもよく、また
バッファメモリ23の領域の一部をワークメモリとして
用いる構成としてもよい。
【0045】図1に示すように、テープストリーマドラ
イブ10とホストコンピュータ40間は上記のようにS
CSIインターフェース20を用いて情報の相互伝送が
行われるが、システムコントローラ15に対してはホス
トコンピュータ40がSCSIコマンドを用いて各種の
通信を行うことになる。なお、例えばIEEE1394
インターフェイスなどをはじめ、SCSI以外のデータ
インターフェイスが採用されても構わない。
【0046】なお、図4(b)に示した接触型メモリ1
04を搭載したテープカセットに対応した構成として
は、テープカセット1内の接触型メモリ104に対して
データの書込/読出を行うために、コネクタ部45が設
けられる。このコネクタ部45は図5に示した端子部1
06に適合した形状とされ、端子部106に接続される
ことで接触型メモリ104の5個の端子105A、10
5B、105C、105D、105Eとシステムコント
ローラ15(システムコントローラのメモリ接続用のポ
ート)とを電気的に接続するものである。これによって
システムコントローラ15は、装填されたテープカセッ
ト1の接触型メモリ104に対して、コネクタ部45、
端子部106を介してアクセスすることができるように
される。また、コネクタ部45と端子部106の接続状
態が良好ではない場合は、例えばローデングモータ14
Eによってローディング機構を駆動することによって、
テープカセット1の着座状態を若干変移させ、物理的に
接点を取りなおすことが行われる。
【0047】また、本実施の形態のテープストリーマド
ライブ10は、リモートメモリチップ4としてのMIC
との通信のための構成として、後述するようにして、内
部に着座するようにして装填されるテープカセット1の
リモートメモリチップ4との通信(アクセス)と、テー
プストリーマドライブ10外部の空間における所要範囲
内(無線通信可能範囲)に在るように配置されるテープ
カセットのリモートメモリチップ4との通信(アクセ
ス)とが可能とされる。つまり、従来のテープストリー
マドライブにあっては、内部に装填されたテープカセッ
ト1のみについて、MICとの通信を行うことが可能と
されているのであるが、本実施の形態のテープストリー
マドライブ10によっては、外部のテープカセット1の
リモートメモリチップ4との通信も可能とされるもので
ある。そして、更に、本実施の形態のテープストリーマ
ドライブ10にあっては、この内部に装填されたテープ
カセット1との通信機構と、外部に配置されるテープカ
セット1との通信を行うための通信機構とを、1つの通
信機構によって兼用しているものである。
【0048】そこで、このような本実施の形態の通信機
構に対応する、テープストリーマドライブ10内の回路
構成例について図3を参照して説明しておく。なお、こ
こで図1及び図2と同一とされる部分には同一符号を付
して説明を省略する。
【0049】ここで、本来、接触型メモリ4に対応して
設けられるコネクタ部45に対しては、テープカセット
1の端子部106に適合する形状及び配置形態による端
子145A,145B,145C,145D,145E
から成る金属片の端子部145が設けられている。ま
た、先に図2によっても説明したように、リモートメモ
リチップ4と通信を行うためのリモートメモリインター
フェース30には、データの無線送受信のためのアンテ
ナ33が備えられる。
【0050】そして本実施の形態にあっては、このアン
テナ33は、例えば図3に示されるようにして、端子部
145における端子145Aにより代用するようにされ
ている。換言すれば、リモートメモリインターフェース
30のアンテナ33を、端子部145における端子と共
用しているものである。なお、ここでは、端子部145
における複数端子のうち、端子145Aとアンテナ33
とを共用するようにしているが、例えば他の端子をアン
テナ33と共用しても構わないし、また、複数端子をア
ンテナ33と共用するようにしても構わない。
【0051】また、端子部145として、実際に端子1
45A〜145Eが取り付けられる部材部分は、テープ
ストリーマドライブ10におけるテープカセット1の着
座、排出状態に応じて所定の移動動作を行う可動機構2
10に対して取り付けられている。
【0052】また、後述する通信機構例においては、テ
ープストリーマドライブ10の外部にあるリモートメモ
リチップ4を読み出す際のトリガとなるスイッチ21
1、220を要するものがあるが、この図3において
は、このスイッチ211,220も示されている。この
スイッチは解放状態と押圧状態との2つの状態が得られ
るものとされ、そのときの状態を示す信号をシステムコ
ントローラ15に対して出力するようにされている。
【0053】4.磁気テープ上のデータ構成 次に、上述してきたテープストリーマドライブ10によ
り記録再生が行われるテープカセット1の、磁気テープ
3上のデータフォーマットについて概略的に説明する。
【0054】図7は、磁気テープ3に記録されるデータ
の構造を示している。図7(a)には1本の磁気テープ
3が模式的に示されている。本例においては、図7
(a)のように1本の磁気テープ3を、パーティション
(Partition)単位で分割して利用することが
できるものとされ、本例のシステムの場合には最大25
6のパーティション数を設定して管理することが可能と
されている。また、この図に示す各パーティションは、
それぞれパーティション#0、#1、#2、#3・・・
として記されているように、パーティションナンバが与
えられて管理されるようになっている。
【0055】従って、本例においてはパーティションご
とにそれぞれ独立してデータの記録/再生等を行うこと
が可能とされるが、例えば図7(b)に示す1パーティ
ション内におけるデータの記録単位は、図7(c)に示
すグループ(Group)といわれる固定長の単位に分
割することができ、このグループごとの単位によって磁
気テープ3に対する記録が行われる。この場合、1グル
ープは20フレーム(Frame)のデータ量に対応
し、図7(d)に示すように、1フレームは、2トラッ
ク(Track)により形成される。この場合、1フレ
ームを形成する2トラックは、互いに隣り合うプラスア
ジマスとマイナスアジマスのトラックとされる。従っ
て、1グループは40トラックにより形成されることに
なる。
【0056】また、図7(d)に示した1トラック分の
データの構造は、図8(a)及び図8(b)に示され
る。図8(a)にはブロック(Block)単位のデー
タ構造が示されている。1ブロックは1バイトのSYN
CデータエリアA1に続いてサーチ等に用いる6バイト
のIDエリアA2、IDデータのための2バイトからな
るエラー訂正用のパリティエリアA3、64バイトのデ
ータエリアA4より形成される。
【0057】そして、図8(b)に示す1トラック分の
データは全471ブロックにより形成され、1トラック
は図のように、両端に4ブロック分のマージンエリアA
11、A19が設けられ、これらマージンエリアA11
の後ろとマージンA19の前にはトラッキング制御用の
ATFエリアA12、A18が設けられる。さらに、A
FTエリアA12の後ろとATFエリアA18の前には
パリティーエリアA13、A17が備えられる。これら
のパリティーエリアA13、A17としては32ブロッ
ク分の領域が設けられる。
【0058】また、1トラックの中間に対してATFエ
リアA15が設けられ、これらATFエリアA13、A
15、A18としては5ブロック分の領域が設けられ
る。そして、パリティーエリアA13とATFエリアA
15の間と、ATFエリアA15とパリティーエリアA
17との間にそれぞれ192ブロック分のデータエリア
A14、A16が設けられる。従って、1トラック内に
おける全データエリア(A14及びA16)は、全47
1ブロックのうち、192×2=384ブロックを占め
ることになる。そして上記トラックは、磁気テープ3上
に対して図8(c)に示すようにして物理的に記録さ
れ、前述のように40トラック(=20フレーム)で1
グループとされることになる。
【0059】図7、図8で説明した磁気テープ3には、
図9に示すエリア構造によりデータ記録が行われること
になる。なお、ここではパーティションが#0〜#N−
1までとしてN個形成されている例をあげている。
【0060】図9(a)に示すように、磁気テープの最
初の部分には物理的にリーダーテープが先頭に位置して
おり、次にテープカセットのローディング/アンローデ
ィングを行う領域となるデバイスエリアが設けられてい
る。このデバイスエリアの先頭が物理的テープの先頭位
置PBOT(Phisycal Bigining of Tape)とされる。上
記デバイスエリアに続いては、パーティション#0に関
してのリファレンスエリア及びテープの使用履歴情報等
が格納されるシステムエリア(以下、リファレンスエリ
アを含めてシステムエリアという)が設けられて、以降
にデータエリアが設けられる。システムエリアの先頭が
論理的テープの開始位置LBOT(Logical Bigining o
f Tape) とされる。
【0061】このシステムエリアには、図9(c)に拡
大して示すように、リファレンスエリア、ポジショント
レランスバンドNO.1、システムプリアンブル、シス
テムログ、システムポストアンブル、ポジショントレラ
ンスバンドNO.2、ベンダーグループプリアンブルが
形成される。
【0062】このようなシステムエリアに続くデータエ
リアにおいては、図9(b)に拡大して示すように、最
初にデータを作成して供給するベンダーに関する情報が
示されるベンダーグループが設けられ、続いて図7
(c)に示したグループが、ここではグループ1〜グル
ープ(n)として示すように複数連続して形成されてい
くことになる。そして最後のグループ(n)の後にアン
ブルフレームが配される。
【0063】このようなデータエリアに続いて図9
(a)のように、パーティションのデータ領域の終了を
示すEOD(End of Data)の領域が設けられる。パーテ
ィションが1つしか形成されない場合は、そのパーティ
ション#0のEODの最後が、論理的テープの終了位置
LEOT(Logical End of Tape)とされるが、この場合
はN個のパーティションが形成されている例であるた
め、パーティション#0のEODに続いてオプショナル
デバイスエリアが形成される。上記した先頭位置PBO
Tからのデバイスエリアは、パーティション#0に対応
するロード/アンロードを行うエリアとなるが、パーテ
ィション#0の最後のオプショナルデバイスエリアは、
パーティション#1に対応するロード/アンロードを行
うエリアとなる。
【0064】パーティション#1としては、パーティシ
ョン#0と同様にエリアが構成され、またその最後には
次のパーティション#2に対応するロード/アンロード
を行うエリアとなるオプショナルデバイスエリアが形成
される。以降、パーティション#(N−1)までが同様
に形成される。なお、最後のパーティション#(N−
1)では、オプショナルデバイスエリアは不要であるた
め形成されず、パーティション#(N−1)のEODの
最後が、論理的テープの終了位置LEOT(Logical En
d of Tape)とされる。PEOT(Phisycal End of Tap
e) は、物理的テープの終了位置、又はパーティション
の物理的終了位置を示すことになる。
【0065】5.MICのデータ構造 次に、テープカセット1に備えられるMIC(リモート
メモリチップ4,接触型メモリ104)のデータ構造に
ついて説明する。図10は、MICに記憶されるデータ
の構造の一例を摸式的に示す図である。このMICの記
憶領域としては図示されているようにフィールドFL1
〜FL4が設定されている。これらフィールドFL1〜
FL4において、テープカセットの製造時の各種情報、
初期化時のテープ情報やパーティションごとの情報など
が書き込まれる。
【0066】フィールドFL1はマニファクチャーイン
フォーメーション(Manufacture Information)とさ
れ、主にテープカセットの製造時の各種情報が記憶され
るマニュファクチャーパートとされている。フィールド
FL2はメモリマネージメントインフォーメーション
(Memory Management Information)とされ、主に初期
化時の情報等が記憶されるドライブイニシャライズパー
トとされている。フィールドFL3はボリュームタグ
(Volume Tag)とされ、テープカセット全体の基本的な
管理情報が記憶される。
【0067】フィールドFL4は、メモリーフリープー
ルの領域とされ、管理情報の追加記憶が可能な領域とさ
れる。このメモリーフリープールには記録再生動作の経
過や必要に応じて各種情報が記憶される。なお、メモリ
ーフリープールに記憶される1単位のデータ群を「セ
ル」ということとする。まず、磁気テープ3に形成され
るパーティションに応じて、各パーティションに対応す
る管理情報となるパーティションインフォメーションセ
ル#0、#1・・・がメモリーフリープールの先頭側か
ら順次書き込まれる。つまり磁気テープ3上に形成され
たパーティションと同数のセルとしてパーティションイ
ンフォメーションセルが形成される。
【0068】またメモリーフリープールの後端側から
は、高速サーチ用のマップ情報としてのスーパーハイス
ピードサーチマップセル(Super High Speed Search Ma
p Cell)が書き込まれる。また続いて後端側からユーザ
ーボリュームノートセルや、ユーザーパーティションノ
ートセルが書き込まれる。ユーザーボリュームノートセ
ルはテープカセット全体に関してユーザーが入力したコ
メント等の情報であり、ユーザーパーティションノート
セルは各パーティションに関してユーザーが入力したコ
メント等の情報である。従って、これらはユーザーが書
込を指示した際に記憶されるものであり、これらの情報
が必ずしも全て記述されるものではない。またこれらの
情報が記憶されていない中間の領域は、メモリーフリー
プールとして後の書込のために残される。
【0069】なお、フォーマット上は、マニファクチャ
ーインフォーメーション(フィールドFL1)、メモリ
マネージメントインフォーメーション(フィールドFL
2)、及びボリュームタグ(フィールドFL3)がMI
Cヘッダといわれる領域として扱われる。このMICヘ
ッダに格納される情報は、原則として、磁気テープ3の
初期化に伴ってはクリアされないものとされ、残るフィ
ールドFL4としてのメモリーフリープールの領域の情
報は、磁気テープ3の初期化に伴ってクリアされるべき
情報とされている。
【0070】フィールドFL1のマニファクチャーイン
フォーメーションは、例えば図11に示すような構造と
される。なお各データのサイズ(バイト数)を右側に示
している。マニュファクチャーインフォーメーションに
は、まず先頭1バイトにマニュファクチャパート・チェ
ックサム(manufacture part checksum)として、この
マニュファクチャーインフォーメーションのデータに対
するチェックサムの情報が格納される。このマニュファ
クチャパート・チェックサムの情報はカセット製造時に
与えられる。
【0071】そしてマニュファクチャーパートを構成す
る実データとしてMICタイプ(mic type)からライト
プロテクテッドデータバイトカウント(Write Protecte
d data byte count)までが記述される。なおリザーブ
(reserved)とは、将来的なデータ記憶のための予備と
されている領域を示している。これは以降の説明でも同
様である。
【0072】MICタイプ(mic type)は、当該テープ
カセットに実際に備えられるMICのタイプを示すデー
タである。MICマニュファクチャ・デート(mic manu
facture date)は、当該MICの製造年月日(及び時
間)が示される。MICマニュファクチャ・ラインネー
ム(mic manufacture line name)はMICを製造した
ライン名の情報が示される。MICマニュファクチャ・
プラントネーム(mic manufacture plant name)はMI
Cを製造した工場名の情報が示される。MICマニュフ
ァクチュアラ・ネーム(mic manufacturer name)は、
MICの製造社名の情報が示される。MICネーム(mi
c name)はMICのベンダー名の情報が示される。
【0073】またカセットマニュファクチャデート(ca
ssette manufacture date)、カセットマニュファクチ
ャ・ラインネーム(cassette manufacture line nam
e)、カセットマニュファクチャ・プラントネーム(cas
sette manufacture plant name)、カセットマニュファ
クチュアラ・ネーム(cassette manufacturer name)、
カセットネーム(cassette name)は、それぞれ上記し
たMICに関する情報と同様のカセット自体の情報が記
述される。
【0074】OEMカスタマーネーム(oem customer n
ame)としては、OEM(OriginalEquipment Manufactu
res)の相手先の会社名の情報が格納される。フィジカ
ルテープキャラクタリステックID(physical tape ch
aracteristicID)としては、例えば、テープの材質、テ
ープ厚、テープ長等の、物理的な磁気テープの特性の情
報が示される。マキシマムクロックフリケンシー(maxi
mum clock frequency)としては、当該MICが対応す
る最大クロック周波数を示す情報が格納される。マキシ
マムライトサイクル(maximum write cycle)では、例
えばMICの特性としてテープストリーマドライブ10
との1回の通信によって何バイトのデータを転送するこ
とができるかという情報が示される。この情報はMIC
として使用する不揮発性メモリの物理的な特性に依存す
るものとされる。MICキャパシティ(mic capacity)
としては、当該MICの記憶容量情報が示される。
【0075】ライトプロテクト・スタートアドレス(wr
ite protect start address)は、MICの所要の一部
の領域を書き込み禁止とするために用いられ、書き込み
禁止領域の開始アドレスを示す。ライトプロテクトバイ
トカウント(write protect byte count)は書き込み禁
止領域のバイト数が示される。つまり、上記ライトプロ
テクト・トップアドレスで指定されたアドレスから、こ
のライトプロテクトカウントの領域により示されるバイ
ト数により占められる領域が書き込み禁止領域として設
定されることになる。
【0076】続いて図10のフィールドFL2のメモリ
マネジメントインフォーメーションの構造を図12で説
明する。各データのサイズ(バイト数)を右側に示す。
メモリマネジメントインフォーメーションにはまずドラ
イブイニシャライズパートチェックサム(drive Initia
lize part checksum)として、このドライブイニシャラ
イズパートとされるメモリマネジメントインフォーメー
ションのデータに対するチェックサムの情報が格納され
る。
【0077】そしてメモリマネージメントインフォーメ
ーションを構成する実データとしてMICロジカルフォ
ーマットタイプ(mic logical format type)からフリ
ープールボトムアドレス(Free Pool Bottom Address)
までの情報が記述される。
【0078】まずMICロジカルフォーマットタイプ
(mic logical format type)として、MICの論理フ
ォーマットのIDナンバが格納される。MICフォーマ
ットとしては、例えば、基本MICフォーマットのほか
に、ファームウェア更新テープMICフォーマット、リ
ファレンステープMICフォーマット、クリーニングカ
セットMICフォーマット等に関連するフォーマットが
各種存在するものとされ、当該テープカセットのMIC
フォーマットに応じたIDナンバが示されることにな
る。
【0079】アブソリュートボリュームマップポインタ
(absolute volume map pointer)には図10のスーパ
ーハイスピードサーチマップセルの領域の先頭アドレス
を示すポインタが配置される。ユーザボリュームノート
セルポインタ(user volume note cell pointer)は、
テープカセットに対してユーザがSCSI経由で自由に
データの読み書きが可能な記憶領域、つまり図10に示
したユーザボリュームノートセルの開始アドレスを示
す。ユーザパーティションノートセルポインタ(user p
artition note cell pointer)は、各パーティションに
対してユーザがSCSI経由で自由にデータの読み書き
が可能な記憶領域、つまり図10のユーザパーティショ
ンノートセルの開始アドレスを示している。なおユーザ
ーパーティションノートセルは複数個記憶される場合が
あるが、このユーザパーティションノートセルポインタ
は、複数のユーザーパーティションノートセルのうちの
先頭のセルの開始アドレスを示すことになる。
【0080】パーティションインフォーメーションセル
ポインタ(partition informationcell pointer)は、
図10のパーティションインフォメーションセル#0の
開始アドレスを示す。メモリーフリープールに書き込ま
れていくパーティションインフォーメーションは、磁気
テープ3に形成されるパーティションの数だけ形成され
ることになるが、全てのパーティションインフォーメー
ションセル#0〜#Nはリンク構造によりポインタによ
って連結されている。つまり、パーティションインフォ
ーメーションセルポインタがパーティション#0のアド
レスを示すルートとされ、それ以降のパーティションイ
ンフォメーションセルのポインタは、直前のパーティシ
ョンインフォメーションセル内に配される。
【0081】以上のように各ポインタ(アブソリュート
ボリュームマップポインタ、ユーザボリュームノートセ
ルポインタ、ユーザパーティションノートセルポイン
タ、パーティションインフォーメーションセルポイン
タ)により、フィールドFL4内の各データ位置が管理
される。
【0082】ボリュームアトリビュートフラグ(Volume
Attribute Flags)は、MICに対する論理的な書込み
禁止タブを提供するために1バイトのフラグとされてい
る。すなわち、MICヘッダフラグが示す内容として
は、マニュファクチャーパート部分の書込み許可/禁
止、またはマニュファクチャーパート以外の部分の書込
み許可/禁止とされる。
【0083】フリープールトップアドレス(Free Pool
Top Address)及びフリープールボトムアドレス(Free
Pool Bottom Address)は、フィールドFL4における
その時点でのメモリーフリープールの開始アドレスと終
了アドレスを示す。メモリーフリープールとしての領域
は、パーティションインフォメーションやユーザーパー
ティションノート等の書込や消去に応じて変化するた
め、それに応じてフリープールトップアドレスやフリー
プールボトムアドレスが更新される。
【0084】続いて図10のフィールドFL3のボリュ
ームタグの構造を図13で説明する。各データのサイズ
(バイト数)を右側に示す。ボリュームタグの先頭には
ボリュームインフォメーションチェックサム(Volume I
nformation Checksum)として、テープカセット全体の
基本的な管理情報が記憶されるボリュームインフォメー
ション(Volume Information)のデータに対するチェッ
クサムの情報が格納される。さらに、アキュムレイティ
ブパーティションインフォーメーションチェックサム
(Accumulative Partition Information Checksum)と
して、テープカセット製造時からの履歴情報が記憶され
るアキュムレイティブパーティションインフォメーショ
ン(Accumulative Partition Information)のデータに
対するチェックサムの情報が格納される。
【0085】なお、ここでは、以降の説明の便宜上、上
記したボリュームインフォメーションチェックサム及び
ボリュームインフォメーションから成る101バイトの
領域をフィールドFL31として示し、又、上記アキュ
ムレイティブパーティションインフォメーションとして
の56バイトの領域をフィールドFL32として示す。
更に、カートリッジシリアルナンバとしての32バイト
の領域をフィールドFL33として示す。
【0086】ボリュームノートチェックサム(Volume n
ote checksum)、ボリュームノート(Volume note)に
続いて、カートリッジシリアルナンバ(Cartridge Seri
al Number)は、例えばASCIIコードに基づいた3
2文字の文字情報とされるシリアルナンバが格納され
る。マニュファクチャーID(Manufacturer ID)は、
製造業者識別子としてテープカセット1の製造業者のコ
ードナンバーが格納される。セカンダリーID(Second
ary ID)は、テープカセット1のタイプに応じた二次識
別子とされ、例えば1バイトのコード値としてテープの
属性情報が格納される。カートリッジシリアルナンバー
パートチェックサム(Cartridge Serial Number Part C
hecksum)は、カートリッジシリアルナンバ、マニュフ
ァクチャーID、セカンダリーIDのチェックサム情報
とされる。スペシフィックボリュームタグ(Specific Vo
lume Tag)1乃至13は例えばリザーブとして、各エリ
アが例えば36バイトで構成されている。
【0087】続いて図13に示したフィールドFL31
としてのボリュームインフォメーション(及びボリュー
ムインフォメーションチェックサム)の構造を図14で
説明する。図14に示すようにボリュームインフォメー
ションには、先頭1バイトにボリュームインフォメーシ
ョンチェックサム(Volume Information checksum)と
して、このボリュームインフォメーションのデータに対
するチェックサムの情報が格納される。そしてボリュー
ムインフォメーションを構成する実データとして20バ
イトのイジェクトステイタス(Eject Status)、4バイ
トのリール径(Reel Diameter)、3バイトのイニシャ
ライズカウント(Initialize Count)、72バイトのボ
リュームインフォメーションオンテープ(Volume Infor
mation On Tape)が記述される。
【0088】イジェクトステイタスはテープカセットを
アンローディングした場合の磁気テープ3の論理位置情
報が記述され、リール径がテープカセットをアンローデ
ィングした時点での両方のリールハブ2A、2Bの直径
情報とされる。
【0089】またイニシャライズカウント(フィールド
FL31−1)は、磁気テープ3がこれまでに初期化さ
れた回数の精算を示す初期化回数情報とされる。
【0090】ボリュームインフォメーションオンテープ
は、ここでは詳しい説明は省略するが、スーパーハイス
ピードサーチイネーブルフラグ(Super High Speed Sea
rchEnable Flag)、システムログアロケーションフラグ
(System Log Allocation Flags)、オールウェイズア
ンロードPBOTフラグ(Always Unload PBOT Fla
g)、AIT/DDSフラグ(AIT/DDS Flag)、ラスト
バリッドパーティションナンバ(Last Valid Partition
Number)、オプショナルデバイスエリアアロケーショ
ンマップ(Optional Device Area Allocation Map)等
が記述されることで、概略としては、当該磁気テープ全
体に関する固定的な管理情報が格納される。
【0091】続いて図13においてフィールドFL32
として示した、アキュムレイティブパーティションイン
フォメーションの構造を図15で説明する。なお各バイ
ト数を右側に示す。
【0092】アキュムレイティブパーティションインフ
ォメーションには、まず当該テープカセット1が前回に
ローディングされてからアンローディングされるまでの
間に行なわれた各種処理の履歴情報(プリビアス情報)
が示される。
【0093】このプリビアス情報として、まずプリビア
スナンバーオブグループスリトゥン(Previous Number
Of Groups Written)には、前回ローディング期間にお
いて磁気テープ3に記録されたパーティション内のグル
ープ数の情報が示される。プリビアスRAWリトライズ
(Previous RAW Retries)には、前回ローディング期間
におけるRAW(リードアフターライト)の回数情報が
示される。プリビアスナンバーオブグループスリード
(Previous Number Of Groups Read)には、前回ローデ
ィング期間において磁気テープ3から読み出されたパー
ティションのグループ数の情報が示される。さらにプリ
ビアスC3ECCリトライズ(Previous C3 ECC Retrie
s)には、前回ローディング期間において、C3パリテ
ィを用いてエラー訂正が行なわれた回数の情報が示され
る。
【0094】これらのプリビアス情報は、例えば前記し
たワークメモリ(S−RAM24)に格納されるカレン
ト情報などによって更新される。
【0095】また、このアキュムレイティブパーティシ
ョンインフォメーションには、当該テープカセット1が
第一回目のフォーマット(初期化)が行なわれた時から
現在に至るまでの各種処理の累積履歴情報が示される。
即ち、上記プリビアス情報が累積された値となる各値
(トータル情報)や、それ以外の各種の累積値が記憶さ
れる。すなわち、これらの累積履歴情報は当該テープカ
セットが例えば再フォーマットされた場合でも、保持す
ることができるようにされる。
【0096】トータルナンバーオブグループスリトゥン
(Total Number Of Groups Written)は、第1回目の初
期化時からの累積値としての磁気テープ3に記録された
パーティション内のグループ数の情報が示される。トー
タルRAWリトライズ(Total RAW Retries)は、累積
値としてのRAWの回数が示される。トータルナンバー
オブグループスリード(Total Number Of Groups Rea
d)は、累積値としての、磁気テープ3から読み出され
たパーティションのグループ数が示される。トータルC
3ECCリトライズ(Total C3 ECC Retries)は、累積
値としてのC3パリティを用いてエラー訂正が行なわれ
た回数が示される。つまりこれらのトータル情報につい
ては、上記プリビアス情報の累積値に相当する値とな
る。
【0097】またロードカウント(Load Count)とし
て、累積値としての、当該テープカセットをロードした
回数が示される。アクセスカウント(Access Count)と
しては、累積値としての、パーティションにアクセスを
行なった回数が示される。アップデートリプレースカウ
ント(Updata Replace Count)としては、累積値として
の、パーティションが書き換えられた回数が示される。
【0098】なお、この図では、以降の説明の便宜上、
上記したトータルC3ECCリトライズとしての領域を
フィールドFL32−1として示し、又、上記トータル
RAWリトライズとしての領域をフィールドFL32−
2として示す。更にアクセスカウントにとしての領域を
フィールドFL32−3として示す。
【0099】続いて図10に示すフィールドFL4に記
憶されるセルについて説明する。上記したようにフィー
ルドFL4にはパーティションインフォメーションセ
ル、ユーザーパーティションノートセル等が記憶され
る。これらの各セルの構造を図16に示す。1つのセル
は図16(a)に示すように8バイトのリンクインフォ
メーションと、nバイト(セル種別によって異なる)の
データから形成される。
【0100】8バイトのリンクインフォメーションは、
各セルに設けられているもので、その構造は図16
(b)のようになる。まずセル内のデータに関するチェ
ックサムとして、1バイトのセルチェックサム(cell c
hecksum)が設けられる。また2バイトのセルサイズ(c
ell size)として、そのセルのサイズが示される。
【0101】プリビアスセルポインタ(previous cell
pointer)及びネクストセルポインタ(next cell point
er)は、実際のリンケージデータ(リンク構造を構築す
るデータ)であり、同一種類の複数のセルがリンクされ
る際に、このプリビアスセルポインタとネクトセルポイ
ンタで前後のセルが指定される。
【0102】このような構造のセルとしては、パーティ
ションインフォメーションセル、アブソリュートボリュ
ームマップインフォメーションセル、ユーザーボリュー
ムノートセル、ユーザーパーティションノートセルが存
在する。そしてパーティションインフォメーションセル
は、セルサイズは固定値となる。その他のセルは、セル
サイズは可変値となる。
【0103】セルサイズが固定値となるパーティション
インフォメーションセルについて図17、図18で説明
する。パーティションインフォメーションセルは、図1
7に示すように8バイトのリンクインフォメーション
と、56バイトのデータから形成される。そして56バ
イトのデータのうち8バイトはパーティションメモとさ
れ、48バイトはパーティションインフォメーションと
される。
【0104】このパーティションインフォメーション
(システムログ)には、そのセルが対応するパーティシ
ョンにおける磁気テープに対する使用履歴に関する各種
情報が格納され、テープストリーマドライブが自身の記
録/再生動作の管理のための情報として利用されるもの
となる。
【0105】或るパーティションに対応する、1つのパ
ーティションインフォメーションセル内のパーティショ
ンインフォメーションのデータ構造は、例えば図18に
示すように定義される。4バイトのプリビアスグループ
リトゥン(Previous Groups written)には、当該パー
ティションインフォメーションが最後に更新されたとき
から起算して、磁気テープに対して物理的に記録された
当該パーティション内のグループ数の情報が示される。
4バイトのトータルグループリトゥン(Total Groups w
ritten)には、これまで当該パーティションに対して記
録されたグループの総数が示される。この値は、例えば
テープカセットが寿命となって使用不能あるいは廃棄処
分されるまで積算される。これらプリビアスグループリ
トゥン及びトータルグループリトゥンには、例えば、テ
ープストリーマドライブにより磁気テープ3に対してデ
ータを記録中の状態であれば、テープストリーマドライ
ブのシステムコントローラ15の処理により、現在の記
録動作によって新たに記録されるグループ数に応じて、
その領域の値がインクリメントされていくことになる。
【0106】3バイトのプリビアスグループリード(Pr
evious Groups read)には、当該パーティションインフ
ォメーションが最後に更新されたときから起算して、物
理的に読み出しが行われたグループ数が示される。4バ
イトのトータルグループリード(Total Groups read)
には、これまで当該パーティションより読み出されたグ
ループ数が積算された値を示す。
【0107】3バイトのトータルリリトゥンフレーム
(Total Rewritten frames)は、当該パーティションに
おいてREAD−AFTER−WRITE(以下略して
RAWと記述する)に基づいてデータ再書き込みの要求
がなされたフレーム数を積算した値を示すものとされ
る。本例のテープストリーマドライブでは、RAW動作
として磁気テープ3に対して書き込まれたフレームのデ
ータをその直後に例えば再生ヘッド13Cで読み出しを
行うようにされている。そして、RAWにより読み出さ
れたフレームのデータは、システムコントローラ15に
よってエラー検出がなされ、エラーが発生したと検出さ
れた場合には、そのエラーが発生したフレームのデータ
の再書き込みを行うように記録系を制御することが行わ
れる。このような際にデータ再書き込みが行われたフレ
ーム数の積算値がトータルリリトゥンフレームとなる。
【0108】3バイトのトータル3rdECCカウント
(Total 3rd ECC count)では、当該パーティションに
おいてC3パリティを用いてエラー訂正を行ったグルー
プ数が積算された値が示される。本例のテープストリー
マドライブシステムでは、磁気テープ3より読み出した
データについて、C1,C2,C3のパリティによりエ
ラー訂正を行うようにしているが、C3パリティは、C
1,C2パリティのみではデータの回復が図れなかった
場合に用いられるものである。
【0109】4バイトのアクセスカウント(Access cou
nt)では、テープストリーマドライブが磁気テープ上の
当該パーティションにアクセスした回数が示される。
【0110】なお、通常、「アクセス」とは、或る現在
の記録再生位置から、目標の記録再生位置に対して移動
が行われるための動作をいうものであるが、このアクセ
スカウントでいうところの「アクセス」とは、物理的に
当該パーティションが、回転ヘッド(記録再生位置)を
通過した回数も含まれるものとされる。つまりそのパー
ティションに対する記録又は再生が行われた回数、及び
通過した回数も含まれる。これは、換言すれば、そのパ
ーティションが上記記録再生位置に導出された回数を示
すものとみることができる。
【0111】4バイトのアップデートリプレイスカウン
ト(Update Replace count)には、アップデートにより
当該パーティションにおいて磁気テープに対してデータ
を書き換えた(記録した)回数を積算した情報が示され
る。つまり当該パーティションに対する更新回数(記録
回数)である。
【0112】なお、以降の説明の便宜上、図18におい
ては、上記したアクセスカウントの領域をフィールドF
L11として示し、又、上記アップデートリプレイスカ
ウントの領域をフィールドFL12として示す。
【0113】2バイトのプリビアスリリトゥンフレーム
(Previous rewritten frames)には、先に説明したR
AWにより、当該パーティションインフォメーションが
最後に更新されたときから起算して、データ再書き込み
の要求がなされたパーティション内のフレーム数の情報
が示される。
【0114】2バイトのプリビアス3rdECCカウン
ト(Previous 3rd ECC count)には、当該パーティショ
ンインフォメーションが最後に更新されたときから起算
して、C3パリティを用いてエラー訂正を行ったグルー
プ数が示される。
【0115】3バイトのロードカウント(Load count)
では、テープをロードした回数を積算した値が示され
る。
【0116】ところで、先に説明したフレームとして
は、パーティションの開始位置から終了位置までにかけ
て、例えば#1から始まる昇順に従って連番が付される
ことが規定されている。これがフレームナンバである。
【0117】そして、3バイトのバリッド・マキシマム
・アブソリュートフレームカウント(Valid Maximum Ab
solute frame count)は、当該パーティションで有効と
される最後のフレームまでのフレームカウントの情報、
つまり、当該パーティションで有効とされる領域におい
てカウントされるフレームナンバの最大値が示される。
この情報は、当該パーティションに対してデータの更新
が行われてデータエリアの終端位置が変更されたときに
応じて、逐次書き換えが行われる。
【0118】これに対してパーティションインフォメー
ションの最後の3バイトのマキシマム・アブソリュート
フレームカウント(Maximum Absolute frame count)
は、当該パーティションにおける全フレームのカウント
情報が示される。つまり、当該パーティション全体を形
成するフレーム群における最後のフレームナンバ(最大
値)が示されれる。この情報は、例えばプリフォーマッ
トによって一旦パーティションが形成されれば、そのパ
ーティションのサイズ(フレーム数)に応じて、以降は
書き換えが行われない固定的な値となる。
【0119】また、1バイトのフラグバイトでは、各ビ
ットについてフラグ内容が次のように定義される。即
ち、プレベントライト(Prevent Write)、プレベント
リード(Prevent Read)、プレベントライトリトライ
(Prevent Write Retry)、プレベントリードリトライ
(Prevent Read Retry)として、当該パーティションに
対する書き込み許可/禁止、読み出し許可/禁止、及び
記録時のRAWに基づくデータの再書き込み許可/禁
止、再生時のデータ読出のリトライの許可/禁止、のそ
れぞれを示すフラグが用意される。またパーティション
イズオープンド(Partition is Opened)として、当該
パーティションに対する記録中にセットされ、記録終了
に応じてリセットされるフラグが用意される。
【0120】フィールドFL4の後端に形成されるスー
パーハイスピードサーチマップセルは、図19に示すよ
うにリンクインフォメーションを伴ったセル構造とされ
ており、磁気テープ3からリアルタイムにID情報を得
ることなしにリールモーターの性能を最大限に利用した
高速サーチ機能を実現するために必要なデータマップ情
報とされる。このスーパーハイスピードサーチマップセ
ルを用いた高速サーチ機能は次のような動作となる。例
えば磁気テープ3上にデータを記録している過程で、テ
ープ走行10m毎に論理的な位置情報を高速サーチ支援
マップへ書き込む。そして磁気テープ3上のしかるべき
ファイル位置をサーチして探しに行く際には、まずこの
マップを確認して最も近傍でかつ手前の10m単位位置
を十分なマージンを含んで選択する。テープ厚とリール
径は分かっているため、割り出した位置までリールFG
のパルスを勘定する事でテープのIDを全く読まずにテ
ープを送ることができる。つまり磁気テープからのID
読出が不能となる高速でテープ走行できる。このような
高速走行で割り出した位置まで到達したら、そこで磁気
テープ3からIDデータを読める速度まで減速して、通
常の高速サーチをやって最終的にホストコンピュータか
ら指示されたファイル位置をサーチする。
【0121】以上のようにMIC内のデータ構造は図1
0〜図19で説明してきたようになるが、このようなM
ICのデータ構造はあくまで一例であり、データの配置
や領域設定、データ内容、データサイズ等はこれに限定
されるものではない。
【0122】6.MICとの通信機構及び通信動作例 6−1.第1例 前述もしたように、本実施の形態のテープストリーマド
ライブ10としては、テープカセット1のリモートメモ
リチップ4に対する通信について、内部と外部との両方
にあるとされるリモートメモリチップ4との通信が可能
とされる。そしてまた、この通信ための通信機構として
は個別に設けられるのではなく1つに共通化されてい
る。このような構成としては、各種考えられるのである
が、ここでは、第1例から第4例までの4例を挙げるこ
ととする。
【0123】先ず、図20には、第1例の場合におい
て、テープストリーマドライブ10により、外部のテー
プカセット1のリモートメモリチップ4との通信を行わ
せる際の、テープストリーマドライブ10とテープカセ
ット1との位置関係例が示されている。なお、リモート
メモリチップ4に設けられるアンテナ5は、テープカセ
ット1の筐体の端子部106の付近の内部に設けられて
いるものとされる。また、テープカセット1側にあって
も、端子部106を形成する端子105A〜105Eの
何れか1つと、アンテナ5とが共用される構成としても
構わないものである。
【0124】例えばユーザが、外部のテープカセット1
のリモートメモリチップ4に格納されたデータをテープ
ストリーマドライブ10に対して読み込ませたい場合に
は、図示するように、テープカセット1のラベル面側に
ある端子部106としての部位を、テープストリーマド
ライブ10のフロントパネル201に形成されているガ
イド部204に対して近づけるようにする。また、この
場合には、端子部106の部分をガイド部204に当接
させても構わない。ここで、ガイド部204は、ユーザ
が端子部106の部位を近づけるべきフロントパネル2
01上の位置を案内するためのもので、このガイド部2
04に対応する筐体の裏側部分に、可動機構部210に
取り付けられた端子部145、即ち、アンテナ33が設
けられている。
【0125】リモートメモリチップ4との通信について
は、現状として、テープカセット1側のアンテナ5と、
テープストリーマドライブ10のアンテナ33との距離
が約1cm程度以内であれば良好な送受信状態を維持で
きることになっている。逆に言えば、これ以上距離が離
れてしまっては、良好な送受信状態を維持することが難
しく、例えば、アンテナ33の位置から離れたフロント
パネル201の部位にテープカセットを近づけても良好
な送受信状態は得られないものである。そこで上記のよ
うにしてガイド部204を形成して、ユーザに端子部1
06の部位を近づける位置を示すようにしているもので
ある。なお、可動機構部210に取り付けられる端子部
145(アンテナ33)は、例えば端子部106がガイ
ド部204にほぼ当接するくらいの状態であれば、筐体
を介して充分に良好な通信が可能な程度となるような状
態で、筐体内部に配置されて設けられているものであ
る。
【0126】そして、上記述のようにしてテープカセッ
ト1の所定部位をテープストリーマドライブ10のフロ
ントパネルの所定部位に対して近づけることで、テープ
ストリーマドライブ10側では、外部のテープカセット
1のリモートメモリチップ4と通信を行うことが可能に
なるものである。そして、例えば、リモートメモリチッ
プ4の情報を読み込み、例えば内部のS−RAM24等
に書き込んで保持することができる。
【0127】なお、この図3に示すテープストリーマド
ライブ10のフロントパネル201にあっては、パワー
キー202及びカセット挿脱口203が示される。パワ
ーキー202は、メイン電源のオン/オフ操作のために
使用される。カセット挿脱口203は、テープカセット
1が挿入/排出されるための部位である。
【0128】そして、図21により、この第1例として
の通信動作について概略的に説明する。なお、この図2
1は、上記図20に示した外部のテープカセット1とテ
ープストリーマドライブ10との位置関係を、側面方向
から断面図的に示している。
【0129】図21(a)においては、テープストリー
マドライブ10内部においてテープカセット1が着座す
るようにして装填されている状態が示されている。この
状態では、装填されているテープカセット1が、リモー
トメモリチップ4若しくは接触型メモリ104の何れを
備えているかに関わらず、可動機構部210は、図示す
るような位置状態とされて、端子部106としての各端
子105A〜105Eと、端子部145としての各端子
145A〜145Eが接触するようにされる。
【0130】このようにして、テープストリーマドライ
ブ10内にテープカセット1が装填されている状態の下
で、外部のテープカセット1が図20にて説明した規定
位置に対して配置されたとする。しかし、この場合に
は、例えば外部のテープカセット1から送出される電波
をテープストリーマドライブ10側で検知したとして
も、外部のテープカセット1のリモートメモリチップ4
に対する通信(アクセス)を拒否し、内部に装填されて
いるテープカセット1のみを対象として通信を行うよう
にされる。この場合、端子部106と端子部145とは
接触してはいるものの、内部のテープカセット1がリモ
ートメモリチップ4を備えているものである場合には、
リモートメモリチップ4のアンテナ5と、テープストリ
ーマドライブ10側のアンテナ33(端子部145)と
の間で無線による電波の送受信が行われることで、通信
を行うものである。
【0131】一方、図21(b)に示すようにして、例
えばテープカセット1が排出され、テープストリーマド
ライブ10内部にテープカセット1が装填されない状態
では、内部の可動機構部210は、その機構によってテ
ープカセット装填時とは異なる位置にあるようにされ
る。ここでは、回転軸210aを中心として回転するよ
うにして図示する位置状態となるようにされる。
【0132】そして、このようにして、テープストリー
マドライブ10内部にテープカセット1が装填されてい
ない状態のもとでは、図示するように、外部のテープカ
セット1が存在し、例えばこの外部のテープカセット1
からのアクセス要求を検知した場合には、この外部のテ
ープカセット1と通信を行うようにされる。
【0133】即ち、第1例としては、テープストリーマ
ドライブ10内部にテープカセット1が装填されている
場合には、この装填されたテープカセット1のみと通信
を行い、テープストリーマドライブ10内部にテープカ
セット1が装填されていない場合には、外部のテープカ
セット1との通信を行うようにされるものである。
【0134】ここで、フローチャート等の図示は省略す
るが、この第1例に対応してのシステムコントローラ1
5の動作としては次のようになる。システムコントロー
ラ15では、内部カセットが装填されているか否かにつ
いては、例えば内部のカセットの運搬機構の状態などに
よって判別が可能とされている。そして、内部カセット
が装填されている場合には、この内部カセットから読み
込んだシリアルナンバを指定して通信を行うことで、例
え外部カセットが近づけられたとしても、内部カセット
のみと通信を行うことが可能とされる。また、内部カセ
ットが装填されていない状態では、例えば所定時間ごと
にポーリング的な通信処理を行って、シリアルナンバを
リクエストするコマンドを送信するようにされる。この
ような動作が実行されている状態において外部カセット
が通信可能な距離にまで近づけられれば、この外部カセ
ットがリクエストに応答して自身のシリアルナンバをア
クナレッジとして送信することになる。これを受信する
ことでシステムコントローラ15は、外部カセットのシ
リアルナンバを取得することができるので、この取得し
たシリアルナンバを利用して外部カセットと通信を行
い、例えば、このリモートメモリチップ4に格納される
管理情報を受信取得することが可能になるものである。
【0135】なお、ここでいう上記シリアルナンバは、
図13に示したボリュームタグFL3内においてフィー
ルドFL33として示すカートリッジシリアルナンバ
(Cartridge Serial Number)であり、テープカセット
1からシリアルナンバを送信する場合には、リモートメ
モリチップ4のEEP−ROM4dから、このカートリ
ッジシリアルナンバ(FL33)を読み出してアクナレ
ッジとして送信するようにされる。これは、以降におけ
る説明においても同様とされる。
【0136】6−2.第2例 続いて、第2例について図22を参照して説明する。な
お、この図において図21と同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。図22としての第2例にあって、
テープストリーマドライブ10における可動機構部21
0等の内部構成は、図21に示した第1例の場合と同様
とされる。
【0137】図22には、図21(a)の場合と同様、
テープストリーマドライブ10内にテープカセット1が
装填されている状態で、外部のテープカセット1が存在
する状態が示されている。そして、この第2例として
は、この図に示すようにして内部カセットが装填されて
いる状態にあっても、外部カセットが在ることを認識し
た場合には、積極的に外部カセットのリモートメモリチ
ップ4と通信を行って、ここに格納される管理情報を読
み込むようにされるものである。
【0138】このためには、第1例の場合と異なり、内
部カセットと外部カセットとの両者が通信可能な位置に
あることから、外部カセットのみを特定したうえで、こ
の外部カセットのみと通信が行われるような環境を得る
必要がある。
【0139】このためのシステムコントローラ15の処
理動作を図25に示す。なお、この図に示す処理は、説
明の便宜上、内部カセットについては、既に装填時にお
いて管理情報の読み込みが一旦完了しているものとす
る。また、この処理は、例えば、いわゆるポーリング的
な処理であり、内部カセットが装填され、かつ、この内
部カセットに対する記録再生が停止されている状態の下
で、一定時間ごとに実行されているものとする。
【0140】システムコントローラ15は、この図25
に示すルーチンに移行すると、先ずステップS101に
おいて、不特定のテープカセットに向けてシリアルナン
バの送信を要求する旨のコマンドである、シリアルナン
バリクエストを送信する。このシリアルナンバリクエス
トの送信により、現在、テープストリーマドライブ10
の内外を問わず、通信可能範囲に位置しているとされる
テープカセットが存在するのであれば、これらのすべて
のテープカセットから自身のシリアルナンバを通知する
アクナレッジが返送されてくることになる。そして、次
のステップS102において、アクナレッジが受信され
たか否かについて判別するようにされる。ここで肯定結
果が得られたのであれば、少なくとも1つのテープカセ
ットが通信可能範囲に位置していることになる。この場
合であれば、通信可能範囲に内部カセットのみがある状
態と、外部カセットのみがある状態と、内部カセットと
外部カセットの両者がある状態との3つの状態が通常は
考えられる。これに対して、アクナレッジの受信が全く
ないとしてステップS102において否定結果が得られ
た場合には、テープストリーマドライブ10の内部に
も、外部にもテープカセットは無いとされることから、
このルーチンにおける以降の処理は実行せずに、このル
ーチンを抜けることになる。
【0141】上記ステップS102にて肯定結果が得ら
れた場合にはステップS103に進み、受信したアクナ
レッジをデコードして、送信されてきたシリアルナンバ
を取得する。この際デコードによって得られたシリアル
ナンバは、S−RAM24に格納される。
【0142】ところで、ステップS102にてアクナレ
ッジが受信された場合として、通信可能範囲に内部カセ
ットのみ、又は外部カセットのみがある状態では、上記
ステップS102においては、内部カセットのみ、又は
外部カセットのみから送信されたシリアルナンバを受信
することになる。これに対して、内部カセットと外部カ
セットの両者がある状態では、両者がアクナレッジを返
送してくることになるのであるが、この場合、内部カセ
ットのほうが可動機構部210のアンテナ33(端子部
145)に近いことで、外部カセットからの送信電波よ
りも強い電界強度で内部カセットからの電波を受信でき
ることになる。従って、この場合のステップS102に
おいては、通常は、外部カセットからの電波はリジェク
トされ、内部カセットからの送信電波のみを受信し、こ
れについて、ステップS103によりデコード処理を実
行することになる。
【0143】そして続くステップS104においては、
現在、内部カセットが装填されている状態にあるか否か
について判別を行う。ここで、否定結果が得られたとさ
れると、内部カセットは装填されていないのであるか
ら、ステップS102→S103の処理によって受信し
て取得したシリアルナンバは、外部カセットのものであ
ると判定することができる。そこで、この場合には後述
するステップS110に進む。これに対してステップS
104において肯定結果が得られた場合には、通信範囲
内に内部カセットのみが存在する、又は、外部カセット
と内部カセットが存在する場合の何れかとなるのである
が、この場合にはステップS105に進む。
【0144】前述もしたように、通信範囲内に外部カセ
ットと内部カセットが存在する場合であっても、その受
信強度によって、受信されるのは内部カセットからの送
信信号となるのが通常であるが、例えばこれまでの動作
状況に応じて内部カセットが送信動作を全く停止してい
たり、また、例えば何らかの障害などによって、内部カ
セットが装填されていても、外部カセットの送信信号を
優先的に受信する場合も考えられる。そこで、ステップ
S105においては、確認的に、先のステップS103
により受信取得したシリアルナンバについて、内部カセ
ットのものであるか否かについての判別を行う。この場
合、内部カセットの管理情報は、例えば装填時において
既にリモートメモリチップ4から読み出されて、テープ
ストリーマドライブ10のS−RAM24に格納されて
いる。そこで、ここでは今回受信取得したシリアルナン
バと、このS−RAM24に格納されているシリアルナ
ンバとの一致を比較することで、ステップS105とし
ての判別結果を得ることが可能となる。
【0145】ステップS105において否定結果が得ら
れた場合には、内部カセットは存在するものの、例えば
上記したような理由によって、外部カセットからの送信
信号を優先的に受信し、外部カセットのシリアルナンバ
を取得していることになる。従って、この場合には、外
部カセットの存在することがこの段階で確定されること
になるため、ステップS110に進むようにされる。こ
れに対してステップS105において肯定結果が得られ
た場合には、正常に内部カセットの送信信号を受信して
いることになるが、この段階では、未だ、外部カセット
が通信範囲内に存在しているか否かについての特定はで
きない。そこでこの場合にはステップS106に進む。
【0146】ステップS106においては、内部カセッ
トに対して、通信停止を要求する通信停止リクエストの
コマンドを送信する。このコマンド送信にあたっては、
内部カセットのシリアルナンバをコマンドのデータ構造
内に格納することで、送信先として内部カセットを指定
するようにされる。このリクエストに応じて、内部カセ
ットは、電波の送出を停止する動作モードに移行する。
そして、この状態の下で、システムコントローラ15
は、ステップS107により、再度シリアルナンバリク
エストを送信し、次のステップS108により、アクナ
レッジが受信されたか否かについて判別することにな
る。
【0147】ステップS108にて判定を行っていると
きには、内部カセットからの電波の送出は停止されてい
るのであるから、アクナレッジが受信されずに否定結果
が得られた場合とは、外部カセットは存在しないことに
なる。そこで、この場合にも、以降におけるこのルーチ
ンの処理を終了させることになる。一方、ステップステ
ップS108にてアクナレッジが受信されて肯定結果が
得られた場合には、この段階で内部カセットのみでな
く、外部カセットも存在していることが特定されること
になる。そこで、この場合には、ステップS109にお
いて、ステップS108の段階で受信された送信信号に
ついてデコード処理を行って、シリアルナンバを取得す
る。ここで取得されるのは、外部カセットのシリアルナ
ンバとなる。この処理を実行した後はステップS110
に進む。
【0148】ステップS110においては、ステップS
103、又はステップS109により受信取得したシリ
アルナンバのテープカセットを送信先として指定して、
管理情報の転送を要求する旨の管理情報転送リクエスト
を送信する。つまり、外部カセットのみを対象として管
理情報転送リクエストを送信する。このリクエストに応
じて、外部カセット側ではリモートメモリチップ4のE
EP−ROM4dから管理情報を読み出して送信出力を
行う。そして、テープストリーマドライブ10側では、
ステップS111の処理によって、外部カセットから送
信されてくる送信信号を受信すると、ステップS112
に進み、この受信した信号についてデコード処理を実行
し、管理情報を抽出する。そして次のステップS113
において、この取得した管理情報を、S−RAM24に
対して保持するようにされる。
【0149】このような処理動作が実行されることによ
って、たとえ内部カセットと外部カセットとの両者がテ
ープストリーマドライブ10と通信可能な状態にあると
しても、ワイヤレスによる通信を混信させることなく、
適正に外部カセットと通信を行ってその管理情報を読み
込むことが可能とされるものである。なお、このような
内部カセットと外部カセットから、択一的に通信相手を
選択するための処理としては、この図25に示したもの
には限定されるものではなく、適宜変更されて構わな
い。
【0150】6−3.第3例 続いて、第3例について図23を参照して説明する。な
お、この図において図21及び図22と同一部分には同
一符号を付して説明を省略する。この第3例にあって
も、テープストリーマドライブ10における可動機構部
210等の内部構成は、図21また図22に示した場合
と同様とされる。但し、この場合には図23(a)
(b)に示すように、フロントパネル201に対してス
イッチ部211が設けられている。このスイッチ部21
1は、図3によっても説明したように、押圧/解放の操
作に応じてシステムコントローラ1に対して操作信号を
出力可能とされている。なお、このスイッチ部211の
取り付け位置としては、外部カセットにより押圧をおこ
なったときに、その外部カセットが通信範囲内にあるよ
うにすることを妨げなければ特に限定はされないが、例
えば図20に示したガイド部204に対応する位置であ
ればよいものとされる。
【0151】この場合、外部カセットの管理情報をテー
プストリーマドライブ10に読み込ませるためには、外
部カセットとしてのテープカセット1を、図23(a)
に示すようにして、例えばスイッチ部211と外部カセ
ットの端子部106の部位とが対向するような位置関係
となるように配置する。そして、図23(b)に示すよ
うにして、外部カセットの端子部106によりスイッチ
部211を押圧するようにさせる。
【0152】このようにしてスイッチ部211が押圧操
作されると、テープストリーマドライブ10のシステム
コントローラ15は、これをトリガとして、所定の通信
処理手順によって、外部カセットと通信を行い、管理情
報の読み出し及び保持のための処理を実行するようにさ
れる。
【0153】このような構成にあっては、スイッチ部に
対する押圧操作によって外部カセットの存在を認識する
ことが可能であるため、第2例の場合と同様、内部カセ
ットが装填されている状態であっても、外部カセットを
特定して通信を行うようにすることが可能とされる。
【0154】6−4.第4例 図24は、第4例としての構成が示されている。なお、
この図においても、図21〜図23と同一部分には同一
符号を付して説明を省略する。この第4例にあっても、
可動機構部210としてはこれまでの例と同様の構造を
有しているものとされるが、この場合には、図示するよ
うに、フロントパネル201において外部通信用孔部2
01aが形成される。
【0155】ここで図24(a)に示すようにして、テ
ープカセット1が内部に装填されている場合は、可動機
構部210は、図21(a)に示したのと同様の位置状
態にあるようにされる。そして、例えばこの内部にあっ
たテープカセット1がイジェクトされて外部に排出され
たとすると、可動機構部210は、図24(b)に示す
ようにして、例えばこの場合であれば回転軸210aを
中心として回転するようにして、位置状態を変化させ
る。この状態では、可動機構部210に設けられている
端子部145(アンテナ33)は、外部通信用孔部20
1aからのぞくようにして、フロントパネル面にお外部
に表出することになる。そしてまた、この状態では、例
えばテープストリーマドライブ10内に設けられたスイ
ッチ部220と、可動機構部210の背面側がほぼ当接
するようにされている。スイッチ部220も、図3によ
り説明したように、押圧/解放の状態に応じてシステム
コントローラ15に信号を出力する。なお、この図24
(b)に示す状態では、スイッチ部220と、可動機構
部210の背面側とは単にほぼ接触している状態にある
のみで、スイッチ部220は解放状態にある。
【0156】そして、この場合において外部カセットの
管理情報をテープストリーマドライブ10により読み込
ませたいとする場合には、図24(c)に示すようにし
て、例えば外部のテープカセット1の端子部106と、
可動機構部210の端子部145とを合わせるようにし
た上で、矢印で示す方向に外部のテープカセット1を更
に押し込んでやるようにする。これによって、可動機構
部210は、更に反時計方向に回転する力が加わり、こ
れによってスイッチ部220は押圧された状態となる。
システムコントローラ15は、上記のようにしてスイッ
チ部220が押圧されたことを検出すると、図23に示
した第3例の場合と同様、外部にテープカセット1が在
ることを認識して、この外部のテープカセット1の管理
情報読み込みのための無線通信処理を実行することにな
る。
【0157】なお、この第4例の場合には、テープカセ
ット1の端子部106と、テープストリーマドライブ1
0側の端子部145とを、物理的に接触させることにな
るため、接触型メモリ104を備えているテープカセッ
ト1にも対応して、管理情報を読み込むように構成する
ことが容易に可能とされる。
【0158】7.ホストコンピュータのテープカセット
管理処理例 7−1.ホストコンピュータの構成 上述のようにして、テープストリーマドライブ10にあ
っては、装填を行わなくとも、外部のテープカセット1
のMICに格納される管理情報を読み込み、これを記憶
保持することが可能とされる。なお、例えばS−RAM
24における割当領域としてのデータサイズ内であれ
ば、当然、複数のテープカセット1についての管理情報
を格納することができるものである。そして、このよう
に記憶保持されたテープカセット1の管理情報の利用の
態様としては各種考えられるのであるが、代表的な例と
しては、テープストリーマドライブ10と接続されるホ
ストコンピュータ40において起動されるデータバック
アップ用のアプリケーションソフトウェア(以下、「バ
ックアップソフトウェア」とも略す)が利用することが
考えられる。ここでのバックアップソフトウェアとは、
テープストリーマドライブ10によるいわゆるバックア
ップ用のデータの記録/再生をコントロールすることを
主たる機能とするアプリケーションソフトウェアとさ
れ、バックアップデータとしては、ホストコンピュータ
40に記憶させたデータとされる。
【0159】このバックアップソフトウェアが、上記の
ようにしてテープストリーマドライブ10が取得した管
理情報をどのように利用するのかについても、各種考え
ることができるが、ここでは、、テープカセットごとに
ついてのバックアップに関連する所要の管理のために用
いるものとする。そして、このバックアップソフトウェ
アによるテープカセット管理の一態様として、管理情報
におけるテープの使用履歴を示し得る情報に基づいて、
テープの使用の可否を判定するものとする。
【0160】上記したようなバックアップソフトウェア
の管理処理例について説明するのに先立ち、ここで、バ
ックアップソフトウェアがインストールされるホストコ
ンピュータ40の構成例について、図26を参照して説
明する。この図において、CPU301は、例えばRO
M302に保持されているプログラムに従って各種の処
理を実行する。また、RAM303にはCPU301が
各種処理を実行するのに必要なデータやプログラム等が
適宜保持される。
【0161】入出力インターフェイス304は、キーボ
ード305とマウス306が接続されており、これらか
ら供給された操作信号をCPU301に出力するように
されている。また、入出力インターフェイス304に
は、記憶媒体としてハードディスクを備えたハードディ
スクドライブ(HDD)308が接続されている。CP
U301は、入出力インターフェイス304を介して、
HDD308のハードディスクに対してデータやプログ
ラム等の記録又は読み出しを行うことができるようにさ
れている。また、特に本実施の形態においては、前述し
た、バックアップソフトウェア400のプログラムがイ
ンストールされて、HDD308に格納されている。こ
の場合、入出力インタフェース304には、さらに、画
像表示のためのディスプレイモニタ307が接続されて
いる。
【0162】メディアドライバ309は、例えば現状で
あれば、CD−ROMやDVDなどをはじめとして、特
定種別のメディアに対応するドライバとされ、対応する
メディアに対してのデータの読み出し/書き込みを実行
する。
【0163】通信インターフェイス310は、通信網4
を介して通信を行うためのインターフェイスであり、例
えば、通信網4が電話回線を利用したものであれば、ハ
ードウェアとしてはモデムなどが備えられ、また、ネッ
トワークなどを介したもので有ればEthernet
(登録商標)などのインターフェイスとなる。
【0164】データインターフェイス311は、例えば
SCSI、USB、IEEE1394などに代表され
る、外部周辺機器との通信のためのインターフェイスと
される。本実施の形態のテープストリーマドライブ10
は、例えばSCSIとしてのデータインターフェイス3
11により接続される外部周辺機器とされる。
【0165】内部バス312は、例えば、PCI(Perip
heral Component Interconnect)又はローカルバス等に
より構成され、内部における各機能回路部間を相互に接
続している。
【0166】7−2.テープカセット管理動作 続いて、上記構成のホストコンピュータ40により起動
されたバックアップソフトウェア400のプログラムに
より実現される、テープカセットの管理動作について、
図27のフローチャートを参照して説明する。なお、こ
こでは、ホストコンピュータ40側の処理動作に加え、
これに対応するテープストリーマドライブ10側の処理
動作も示される。ホストコンピュータ40側の処理動作
は、CPU301がバックアップソフトウェア400と
してのプログラムに従って実行し、また、テープストリ
ーマドライブ10側の処理動作は、システムコントロー
ラ15が実行する。また、以降においては、テープスト
リーマドライブ10により読み込んで収集され、S−R
AM24に格納されている外部(及び内部)カセットの
管理情報の集合としてのデータを、「MICデータ」と
いうことにする。また、この図にあっては、説明の便宜
上、ホストコンピュータ40によるテープカセット管理
としては、テープカセットの使用の可否についての管理
のみを行うものとしている。
【0167】例えばホストコンピュータ40側におい
て、キーボード305やマウス306に対する操作など
によって、ユーザがバックアップ用に用いているテープ
カセットの使用の可否について情報出力を要求したとす
ると、CPU301は、ステップS101の処理によっ
て、テープストリーマドライブ10に対して、MICデ
ータ読み込み要求を行う。この要求は、例えば本実施の
形態の場合であれば、SCSIインターフェイスを介し
て行われる。
【0168】テープストリーマドライブ10のシステム
コントローラ15では、例えばステップS301におい
て、MICデータ読み込み要求の受信を待機しており、
受信が行われたことを判別すると、MICデータ読み込
み要求に応答した処理を実行するためにステップS30
2に進む。ステップS302においては、S−RAM2
4に現在保持されているMICデータを読み出す。そし
て、続くステップS303においてMICデータをホス
トコンピュータ40に対して送信する。
【0169】ホストコンピュータ40側では、ステップ
S202において、上記ステップS303によってテー
プストリーマドライブ10から送信されてきたMICデ
ータを受信して、これを例えばHDD308に対して書
き込んで保存することで保持するようにされる。なお、
そのデータサイズが小さければ、RAM303に対して
書き込んでここで保持しておくようにしてもよいもので
ある。
【0170】上記のようにしてホストコンピュータ40
側に取り込んで保持したMICデータは、これまでにユ
ーザがテープストリーマドライブ10により読み込ませ
た複数のテープカセット1についての管理情報を有して
いる。そこで、続くステップS203においては、テー
プカセットごとの管理情報における使用履歴情報を参照
する。
【0171】ここでいう使用履歴情報とは、MICに格
納される各種情報のうちで、テープの使用履歴を示し得
る所定の情報をいうものとされる。そして、その使用履
歴情報に基づいて、使用の可否を判定することから、使
用履歴情報としては、例えば磁気テープの使用回数等に
応じたテープ損傷度を推測できる情報であるべきとされ
る。そして、このようなテープの損傷度を示し得る使用
履歴情報としては、いくつか挙げることができるのであ
るが、これらについては後に例示することとする。
【0172】そして、次のステップS204において
は、上記ステップS203にて参照した使用履歴情報に
基づき、テープカセットごとについて使用可能か、ま
た、使用不可であるのについての判定を行う。この判定
処理が終了したら、次のステップS205により、例え
ばディスプレイモニタ308に対して、その判定結果を
所定の表示形態によって表示出力するように制御処理を
実行する。ユーザは、この表示を見ることで、例えばど
のテープカセットが使用でき、また、使用できないのか
を判断することができる。
【0173】また、ここでは図示していないが、バック
アップソフトウェアの処理として、上記ステップS20
4によって使用不可であると判定されたテープカセット
1が装填されたときには、このテープカセットに対する
記録再生をキャンセルすると共に、例えばディスプレイ
モニタ307に対して、これに対応する警告を表示させ
るようにもされる。
【0174】続いて、上記ステップS203→S204
の処理にて利用される使用履歴情報、つまり、磁気テー
プの損傷度を推測可能な情報として、どのような情報が
利用可能であるのかについて、例示しておくこととす
る。例えば実際には、以降例示する各情報のうちで必要
とされる1又は複数の情報を任意に選択し、選択した情
報に基づいて、予め設定した使用可能/不可の条件の何
れに適合するのかを判断するようにすればよいものであ
る。
【0175】先に図15に示したアキュムレイティブパ
ーティションインフォメーションにおける累積履歴情報
としての項目には、テープ全体の損傷度を推測可能な情
報が含まれている。例えば、フィールドFL32−3と
して示すパーティションにアクセスした累積回数を示す
アクセスカウント(Access Count)は磁気テープについ
ての全体的な損傷度を示し得る。また、トータルRAW
リトライズ(FL32−2)及びトータルC3ECCリ
トライズ(FL32−1)の値は、磁気テープへの記録
又は再生時におけるエラーの程度を示すことになるが、
これは、テープの使用頻度等に応じての、磁気テープの
損傷度にも対応してくるために、本実施の形態としての
使用履歴情報として扱うことができる。
【0176】また、磁気テープの初期化時には、記録を
行う場合と同様にしてヘッドが磁気テープをトレースす
ることから、図14に示したボリュームインフォメーシ
ョン内のイニシャライズカウント(FL31−1)もテ
ープの使用履歴として加味することが可能である。
【0177】また、図18に示したパーティションイン
フォメーション内の情報のうちから使用履歴情報として
扱い可能な情報を利用すれば、テープ全体だけではな
く、パーティション単位での使用の可否を判定すること
も可能となり、ユーザにとってもより利便性の高いテー
プ管理情報を提供できることになる。そして、パーティ
ションインフォメーションにおいて使用履歴情報として
使用可能な情報としては、アクセスカウント(FL1
1)とアップデートリプレイスカウント(FL12)と
を挙げることができる。これらの値がおおきいほど、そ
のパーティションにおける記録又は再生回数が多いとい
うことになり、これがそのパーティションに対応する磁
気テープ区間の損傷度を示し得る。
【0178】なお、確認ために述べておくと、本発明と
してはテープストリーマドライブと外部カセット側との
通信は、無線、有線であることを問わない。また、ホス
トコンピュータ側が、外部カセットから取得したMIC
データをどのように利用するのかについても、バックア
ップソフトウェアによるテープカセットの使用の可否判
断のみに限定されるものではない。また、本発明は、デ
ータストレージ用のテープストリーマドライブのみに限
定されるものではなく、テープカセット側との通信が可
能でさえあれば、それ以外の用途のテープドライブ装置
にも適用が可能である。また、上記実施の形態では、外
部カセットから取得したMICデータをホストコンピュ
ータ側が利用するものとして説明しているが、テープド
ライブ装置自体がMICデータを所定の目的のために利
用することも考えられるものである。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように本発明としては、管
理情報を記憶可能なメモリを備えたテープカセットに対
応するテープドライブ装置において、内部に装填された
テープカセットのメモリとの通信と、外部のテープカセ
ットのメモリとの通信が可能とされる。そして、この内
部及び外部との通信を1つの通信機構によって共用する
ようにされる。これによって、内部テープカセットのメ
モリとの通信だけでなく、外部メモリとの通信が可能と
なるために、テープカセットのメモリの情報を読み取っ
て収集するのに、逐一テープカセットをテープドライブ
装置に対して装填するという面倒な作業は必要がないこ
とになる。そのうえで、内部及び外部との通信を1つの
通信機構によって共用する構成としていることで、例え
ば内部と外部との通信機構を個別に設ける場合よりも、
部品点数が削減されるので低コストとすることが可能に
なる。また、装置の小型軽量化も図ることが可能にな
る。
【0180】また、本発明としては、メモリに対する読
み出し動作として、内部にテープカセットが装填されて
いる状態では内部のテープカセットのメモリとのみ通信
を行い、内部にテープカセットが装填されていないとき
に外部のテープカセットのメモリとの通信を行うように
構成される。この場合には、例えば内部にテープカセッ
トが装填されていることを機構的に検出することで、内
部テープカセットのメモリと外部テープカセットのメモ
リの何れを通信対象とするのかの切り換えを行うことが
容易に可能とされる。
【0181】また、メモリに対する読み出し動作として
は、内部にテープカセットが装填されている状態でも、
メモリに対する通信が可能な状態で外部にテープカセッ
トが装填されていることを認識した場合には、この外部
のテープカセットのメモリとの通信を行うようにも構成
することができる。このような構成であれば、例えば、
内部に装填されているテープカセットをわざわざ排出さ
せなくとも、外部カセットのメモリに記憶されている情
報をテープドライブ装置に対して読み込ませていくこと
ができるため、利便性としてはより高いものとすること
ができる。
【0182】また、本発明では、上記のようにして内部
又は外部のテープカセットのメモリから読み込んでテー
プドライブ装置が収集した管理情報を、テープドライブ
装置と接続された情報処理装置(ホストコンピュータ)
が利用して所要の動作を実現するようにされる。これに
より、テープドライブ装置が収集した管理情報の有効利
用が図られるものである。そして、このような管理情報
の利用の形態としては、管理情報内に含まれるテープカ
セットの使用履歴情報に基づいて、テープカセットごと
の使用の可否を判定するようにされており、これによっ
て、例えばユーザは、記録再生性能が劣化したテープカ
セットを誤って使用することがなくなる。つまり、より
正確で信頼性の高いテープ管理が行えることになり、例
えばテープドライブ装置を利用した情報処理システムと
しての利便性が向上されるものである。このように、本
発明では、テープドライブ装置、及びこのテープドライ
ブ装置と情報処理装置から成る情報処理システムの利便
性の向上を図り、また、特にテープドライブ装置自体に
関しては、その低コスト化及び小型軽量化の促進を図っ
ているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのテープストリーマ
ドライブ(テープドライブ装置)の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図2】実施の形態のテープストリーマドライブに配さ
れるリモートメモリインターフェースのブロック図であ
る。
【図3】実施の形態において、内部通信と外部通信とを
1つの通信機構により共用する構成に対応した、リモー
トメモリインターフェース周辺の回路構成例を示すブロ
ック図である。
【図4】実施の形態のテープカセットの内部構造を概略
的に示す説明図である。
【図5】実施の形態のテープカセットの外観を示す斜視
図である。
【図6】実施の形態のテープカセットに設けられるリモ
ートメモリチップのブロック図である。
【図7】磁気テープに記録されるデータ構造の説明図で
ある。
【図8】1トラックのデータ構造を示す模式図である。
【図9】磁気テープ上のエリア構成の説明図である。
【図10】実施の形態のMICのデータ構造の説明図で
ある。
【図11】実施の形態のMICのマニファクチャーパー
トの説明図である。
【図12】実施の形態のMICのドライブイニシャライ
ズパートの説明図である。
【図13】実施の形態のMICのボリュームタグの説明
図である。
【図14】実施の形態のボリュームインフォメーション
の構造を示す説明図である。
【図15】実施の形態のアキュムレイティブパーティシ
ョンインフォメーションの構造を示す説明図である。
【図16】実施の形態のMICのセル構造の説明図であ
る。
【図17】実施の形態のMICのパーティションインフ
ォメーションセルの説明図である。
【図18】実施の形態のMICのパーティションインフ
ォメーションの説明図である。
【図19】実施の形態のスーパーハイスピードサーチマ
ップセルの説明図である。
【図20】テープストリーマドライブに外部カセットの
メモリと通信を行わせる場合の、両者の位置関係を説明
するための斜視図である。
【図21】第1例としての実施の形態としての構成につ
いて説明するための説明図である。
【図22】第2例としての実施の形態としての構成につ
いて説明するための説明図である。
【図23】第3例としての実施の形態としての構成につ
いて説明するための説明図である。
【図24】第4例としての実施の形態としての構成につ
いて説明するための説明図である。
【図25】第2例に対応した通信機能を実現するための
処理動作を示すフローチャートである。
【図26】ホストコンピュータの構成例を示すブロック
図である。
【図27】MICデータを利用してのテープカセット管
理を実現するための処理動作例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 テープカセット、3 磁気テープ、4 MIC、1
0 テープストリーマドライブ、11 回転ドラム、1
2A,12B 記録ヘッド、13A,13B,13C
14A ドラムモータ、14B キャプスタンモータ、
14C Tリールモータ、14D Sリールモータ、1
4E ローディングモータ、再生ヘッド、15 システ
ムコントローラ、16 サーボコントローラ、17 メ
カドライバ、19 RF処理部、20 SCSIインタ
ーフェイス、21 圧縮/伸長回路、22 IFコント
ローラ/ECCフォーマター、23 バッファメモリ、
30 リモートメモリインターフェース、33 アンテ
ナ、45 コネクタ部、210 可動機構部、145
端子部、210,220 スイッチ部、40 ホストコ
ンピュータ、301 CPU、400 バックアップソ
フトウェア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加納 安章 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 前川 克己 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D077 AA07 BB09 CB01 DC12 5D110 AA03 BB11 BC11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープと、この磁気テープに対する
    記録または再生を管理するための管理情報を記憶するメ
    モリとを備えたテープカセットとしての記録媒体に対応
    するテープドライブ装置において、 上記メモリに対する管理情報の読み出し又は書き込みの
    ための通信が可能とされ、当該テープドライブ装置内部
    に装填された上記記録媒体のメモリに対する通信と、当
    該テープドライブ装置外部に在る上記記録媒体のメモリ
    に対する通信とを1つの通信機構により可能とするよう
    にして設けられるメモリ通信手段と、 上記メモリ通信手段によってメモリから読み出した管理
    情報を記憶保持することのできる記憶手段と、 を備えていることを特徴とするテープドライブ装置。
  2. 【請求項2】 当該テープドライブ装置内部に上記記録
    媒体が装填されている場合には、この装填されている記
    録媒体のメモリに対してのみ通信を実行し、当該テープ
    ドライブ装置内部に上記記録媒体が装填されていない場
    合には、当該テープドライブ装置外部に在る上記記録媒
    体のメモリに対して通信を実行するように上記メモリ通
    信手段を制御する制御手段、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載のテープ
    ドライブ装置。
  3. 【請求項3】 当該テープドライブ装置内部に上記記録
    媒体が装填されている状態のもとで、当該テープドライ
    ブ装置外部においてメモリとの通信が可能な位置状態に
    上記記録媒体が在ることを認識した場合には、当該テー
    プドライブ装置外部に在る上記記録媒体のメモリに対し
    て通信を実行するように上記メモリ通信手段を制御する
    制御手段、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載のテープ
    ドライブ装置。
  4. 【請求項4】 磁気テープと、この磁気テープに対する
    記録又は再生を管理するための管理情報を記憶するメモ
    リとを備えたテープカセットとしての記録媒体に対応す
    るテープドライブ装置と、該テープドライブ装置と所定
    のデータインターフェイスを介して通信可能とされる情
    報処理装置とから成り、 上記テープドライブ装置は、 上記メモリに対する管理情報の読み出し又は書き込みの
    ための通信が可能とされ、当該テープドライブ装置内部
    に装填された上記記録媒体のメモリに対する通信と、当
    該テープドライブ装置外部に在る上記記録媒体のメモリ
    に対する通信とを1つの通信機構により可能とするよう
    にして設けられるメモリ通信手段と、 上記メモリ通信手段によってメモリから読み出した管理
    情報を記憶保持することのできる記憶手段とを備え、 上記情報処理装置は、 上記テープドライブ装置と通信を行うことで、上記記憶
    手段に記憶されている管理情報を取得する管理情報取得
    手段と、 上記管理情報取得手段により取得した管理情報に基づい
    て、所要の動作が実現されるように制御処理を実行する
    制御手段と、 を備えていることを特徴とする情報処理システム。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、 上記管理情報に含まれるとされる、上記記録媒体につい
    ての所定の使用履歴情報に基づいて、少なくとも、上記
    記録媒体の使用についての可否に関する情報を提示する
    ための制御処理を実行可能とされていることを特徴とす
    る請求項4に記載の情報処理システム。
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