JPH0531344U - ラダー型フイルタ - Google Patents

ラダー型フイルタ

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JPH0531344U
JPH0531344U JP7890691U JP7890691U JPH0531344U JP H0531344 U JPH0531344 U JP H0531344U JP 7890691 U JP7890691 U JP 7890691U JP 7890691 U JP7890691 U JP 7890691U JP H0531344 U JPH0531344 U JP H0531344U
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昌人 村橋
慶明 岩河
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Abstract

(57)【要約】 【目的】強固な且つより一層の気密な封止が可能であ
り、さらに小形化できるラダー型フィルタを提供する。 【構成】フィルタ部材が収納されるケース2の開口17
を閉塞する封止部が、シール部材23と、内部仕切り板
21と、該外部仕切り板22上に充填される密封樹脂か
ら成る。前記外部仕切り板22には、前記樹脂が廻り込
む挿通穴28が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】
本考案はラダー型フィルタ、特に封止構造を関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、ラダー型フィルタのケースの開口を確実に密閉する構造として、図5に 示されるラダー型フィルタがあった。
【0003】 ラダー型フィルタ50はケース51とケース51内に配置されたバネ端子板5 3、第1端子板54、第1直列共振子55、第2端子板56、第1並列共振子5 7、第3端子58、第2並列共振子59、第4端子板60、第2直列共振子61 、第5端子板62とから構成されている。
【0004】 ここで、第2端子板56、第3端子板58、第4端子板60は例えば両面に突 起を有する金属板を折り返した端子板より形成され、さらに、第2端子板56と 第5端子板62とが接続片63を通じて導通している。
【0005】 第1端子54、第3端子板58及び第4端子60は、ケース52の開口64方 向に延びるリード部65、66、67を夫々有している。リード部65、66、 67は、互いに重なり合わないように位置をずらして設けられている。
【0006】 ケース51の開口64は、仕切り板68、充填シール材69とから成る封止部 により封止されている。仕切り板68は、リード部65、66、67が貫通する スリット70が夫々形成されている。前記リード部65、66、67は、充填シ ール材69から延出した所で、屈曲してプリント回路基板と接続するためのリー ド端子71・・・となる。尚、仕切り板68とケース51の開口64の空間Aに 液状樹脂の充填シール材69が注入され、硬化されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、開口64に液状樹脂を充填すると、ケース51の内側やリード部65 、66、67の周囲やつけねに気泡を残しやすい。この気泡が樹脂の硬化中に、 ケース51内のガス圧の変動で、吹き抜けてしまい、ケース51内と外部との間 が連通してしまう。また、樹脂の硬化中に穴が発生せず、気泡の状態で残ったと しても、フィルタ50をプリント回路基板(図示せず)に実装する際などに、リ フロー炉での加熱やその後の洗浄工程などで穴となり、結局、ケース51内に水 などが浸入してしまい、特性不良となってしまう。
【0008】 本考案は、上述の問題点を解決するために案出されたものであり、その目的は 強固な且つより気密な封止を維持できるラダー型フィルタを提供することにある 。
【0009】
【課題を解決するための具体的な手段】
本考案は、圧電共振子と端子板とが積み重ねられた積層体と、開口を有しかつ 前記積層体を収納するためのケースと、前記開口を閉塞し且つ端子板が貫通する 内部側及び外部側の2枚の仕切り板と、該仕切り板の外部を充填するシール材と を備えたラダー型フィルタにおいて、前記外部側仕切り板に、前記シール材が含 浸し得る貫通穴を形成したことである。
【0010】
【作用】
本考案によれば、仕切り板を2枚構造にして、外部仕切り板にシール材が含浸 し得る貫通穴を形成することにより、シール樹脂を、貫通穴での毛細管現象によ り、2枚の仕切り板の間に積極的に引き込ませることができる。これにより、従 来発生していた気泡が防止できる。
【0011】 また、外部仕切り板とケースの開口との空間は勿論のこと、外部仕切り板と内 部仕切り板にもシール材を介在させることができ、短い時間で、より一層の気密 封止及び機械的に強固な封止が可能となる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案のラダー型フィルタを図面に基づいて詳説する。 図1は本考案のラダー型フィルタの一例、例えば表面実装型のラダー型フィル タの外観斜視図、図2は断面構造図である。
【0013】 図において、ラダー型フィルタ1は、ケース2と、圧電共振子と端子板などか ら成るフィルタ部材3、ケース2を封止する封止部材とから構成されている。
【0014】 ケース2は、PPSなどの耐熱性樹脂からなり、中空で概ね直方体形状の部材 である。ケース2の一端は開口17が形成されていおり、開口17端部には、僅 かな段差部4が成型されている。
【0015】 ケース2内に収納されたフィルタ部材3は、図2の上部からバネ端子板5、第 1端子板6、第1直列共振子7、第2端子板8、第1並列共振子9、第3端子板 10、第2並列共振子11、第4端子板12、第2直列共振子13、第5端子板 14が積層されて構成されている。ここで、第2端子板8、第3端子板10、第 4端子板12は、例えば両面に突起16を有する金属板を折り返して形成されて いる。さらに、第2端子板8と第5端子板14とは、接続片15を通じて導通し ている。各端子板6、8、10、12、14は、概略矩形状を成しており、第1 、第2直列共振子7、13、第1、2並列共振子9、11と接触する面には突起 16・・・が形成されている。この突起は例えば絞り加工によって形成されてお り、第1、第2直列共振子7、13、第1、2並列共振子9、11に夫々当接し て、保持している。
【0016】 第1、第2直列共振子7、13、第1、2並列共振子9、11は、両主面に電 極(図示せず)が形成された圧電性セラミック部材から構成され、概ね正方形状 である。直列共振子7、13は並列共振子9、11よりも厚みが大きく設定され ている。
【0017】 第1端子板6、第3端子板10、第4端子板12は、ケース2の開口17方向 に方向に延びるリード部18、19、20を夫々有している。リード部18、1 9、20は互いに重なり合わないように位置をずらして設けられており、例えば 第1端子板6のリード部18は端子板の一方端部から、第3端子板10のリード 部19は端子板の中央部から、第4端子板12のリード部20は端子板の他方端 部から夫々延びている。
【0018】 フィルタ部材群3が収納されたケース2の開口17は、内部側の仕切り板(内 部仕切り板)21と外部側の仕切り板(外部仕切り板)22及びシール材23か ら成る封止部材により完全に封止されている。内部仕切り板21は紙又は樹脂フ イルムからなり、各リード部18、19、20に対応する位置にスリット状の挿 入穴24が形成され、ケース2の開口17端部に形成した段差部4に当接してい る。
【0019】 外部仕切り板22は、耐熱性樹脂又はセラミックなどから成り、内部仕切り板 21の外側に配置され、図3に示すように、各リード部18、19、20に対応 する位置にリード部18、19、20が貫通し得る挿通穴18a、19a、20 aが形成されている。また、外部仕切り板22には、第1リード端子25、第2 リード端子26、第3リード端子27が一体的に形成されている。第1リード端 子25、第2リード端子26、第3リード端子27の一端は、各貫通穴の周囲、 例えば挿通穴18a、19a、20aの3方を囲むように形成されている。また 他端は、全て同一平面に接触出力得るように水平に屈曲されている。
【0020】 前記内部仕切り板21はスリット状の挿通穴24よりリード部18、19、2 0が貫通するように、ケース2の開口17に装着され、さらに外部仕切り板22 が、その挿通穴18a、19a、20aよりリード部20、21、22が貫通す るように内部仕切り板21上に装着される。ここで、外部仕切り板22のリード 端子25、26、27とリード部18、19、20は、導電性接着剤または半田 接合に接続されている。
【0021】 シール材23は、例えばエポキシ樹脂などであり、ケース2の開口17、開口 内壁と外部仕切り板22とに囲まれる空間Aに液状の樹脂を注入して、その後加 熱等で硬化される。これにより開口17は気密的に封止されることになる。
【0022】 本考案は、リード部18、19、20を貫通させて、さらに外部封止板22と 一体的に形成されたリード端子25、26、27と半田又は導電性接着材で接続 した後において、挿通穴18a、19a、20aとリード部18、19、20と の間隙に0.1〜0.5mmとなるように設定することが重要である。該間隙が シール材23が含浸し得る貫通穴28となる。この貫通穴28を形成するため、 リード部18、19、20の寸法・形状を考慮して、挿通穴18a、19a、2 0aの形状・寸法を大きくするなどすればよい。
【0023】 このように、挿通穴18a、19a、20aとリード部18、19、20との 間隙により成る貫通穴28から硬化前の液状のシール部材23が毛細管現象によ り含浸する。これにより、リード部18、19、20の周囲に発生しやすい気泡 を抑えることができ、また、リード部18、19、20周囲及び外部仕切り板2 2と内部仕切り板21との間にシール部材23を存在させることができ、従来に 比較してより気密で、強固な封止が達成されることになる。
【0024】 また、毛細管現象により、シール材23が、外部仕切り板22と内部仕切り板 21との間に素早く廻り込むため、シール材23の充填量が少なくても気密で、 強固な封止が達成される。これにより、シール材23が充填される空間部分Aを 小さくできるため、ケース2の形状を小型化でき、結果として小型なラダー型フ ィルタとなる。
【0025】 上述の実施例では、リード部18、19、20が貫通する挿通穴18a、19 a、20aを利用して、シール材23が含浸し得る貫通穴28を形成したが、図 4に示すように外部仕切り板22の外周の一部、特に気泡が発生しやすい4隅部 に切り欠け31などを形成して、シール材23を含浸させる目的のみの穴・切り 欠けなどを形成してもよい。尚、図4の外部仕切り板22は、その外周の切り欠 け31による貫通穴でもってシール材26を含浸・廻り込みさせている。
【0026】 尚、上述の実施例では、表面実装型のラダー型フィルタとして、外部プリント 配線基板と接続するリード端子25、26、27が端子板と別体に構成されてい るフィルタで説明したが、実施例のリード部18、19、20をそのまま延長し て、その先端が同一平面となるように屈曲加工させても構わない。また屈曲加工 せず、そのままリード部18、19、20を延出させたリード型のラダー型フィ ルタであっても構わない。さらに、実施例では、直列共振子、並列共振子を夫々 2枚用いた4素子でフィルタを構成しているが、5素子、6素子・・・などフィ ルタ特性に応じて種々の変更が可能である。
【0027】
【効果】
本考案によれば、開口部に充填したシール材を外部仕切り板及び内部仕切り板 の間にまで介在させることができ、また、毛細管現象により素早く廻り込ませる ことができるので、気泡が発生せず、より気密性で、且つ強固な封止が可能とな る。また、硬化前の液状シール材が毛細管現象により、貫通穴及び外部仕切り板 及び内部仕切り板に素早く廻り込むため、シール材の注入量が少なくて済み、結 果として、ケース形状を小型化できるラダー型フィルタとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のラダー型フィルタの一例を示す斜視
図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】前記実施例に採用された外部仕切り板の斜視
図。
【図4】別の外部仕切り板の斜視図。
【図5】従来のラダー型フィルタの一例を示す断面図。
【符号の説明】
1・・・ラダー型フィルタ 2・・・ケース 3・・・フィルタ部材群 17・・・開口 21・・・内部仕切り板 22・・・外部仕切り板 23・・・シール材 28・・・貫通穴 29・・・・・・・切り欠け

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電共振子と端子板とが積み重ねられた積
    層体と、開口を有しかつ前記積層体を収納するためのケ
    ースと、前記開口を閉塞し且つ端子板が貫通する内部側
    及び外部側の2枚の仕切り板と、該仕切り板の外部を充
    填するシール材とを備えたラダー型フィルタにおいて、 前記外部側仕切り板に、前記シール材が含浸し得る貫通
    穴を形成したことを特徴とするラダー型フィルタ。
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