JPH0531318U - 窓ガラスアンテナ装置 - Google Patents

窓ガラスアンテナ装置

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JPH0531318U
JPH0531318U JP088518U JP8851891U JPH0531318U JP H0531318 U JPH0531318 U JP H0531318U JP 088518 U JP088518 U JP 088518U JP 8851891 U JP8851891 U JP 8851891U JP H0531318 U JPH0531318 U JP H0531318U
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JP
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antenna
window glass
impedance
glass antenna
pattern
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JP088518U
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均 柿沢
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンテナパターンの形状・寸法を細かく調整
しなくてもフィーダ線とのインピーダンス整合をとるこ
とのできる窓ガラスアンテナ装置を提供する。 【構成】 窓ガラスアンテナ2の給電端子24とフィー
ダ線4の一端4aとの間に延長用コイル31を挿入する
とともに、給電端子24と車体アースとの間にアンテナ
インピーダンスを低下させるためのコンデンサ32を接
続する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車の窓ガラスに形成したアンテナとフィーダ線とのインピー ダンス整合回路を備えた窓ガラスアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アンテナで受信した電力をフィーダ線を介して受信機へ効率よく伝達するには 、フィーダ線の特性インピーダンスとアンテナのインピーダンスを整合させる必 要がある。 従来は、窓ガラスアンテナのパターン形状や配置を工夫して、所望のアンテナ インピーダンスが得られるよう調整していた。
【0003】 図7は従来の窓ガラスアンテナの一例を示す模式図である。 図7に示す窓ガラスアンテナ101は、FM放送受信用の逆T型アンテナであ って、窓ガラス102に形成された主アンテナパターン103と、補助パターン 104とを備える。 主アンテナパターン103は、水平パターン103aに対して垂直パターン1 03bを逆T字型に配設している。 垂直パターン103bの先端から水平に引き出した補助パターン104の他端 側に給電端子105を設けている。 そして、水平,垂直,補助パターン103a,103b,104のそれぞれの 長さL1,L2,L3を可変してアンテナインピーダンスを調整している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、各パターンの長さL1,L2,L3は、窓ガラスの大きさから制約を 受けるため、所望の長さを確保できないことが多い。 図8は、受信周波数帯域に対して充分なアンテナ実効長が確保できなかった場 合のアンテナインピーダンスの特性を示すグラフである。 横軸は受信帯域の周波数を示し、縦軸はアンテナインピーダンスを示す。 実線で示した特性Rは、アンテナインピーダンスの抵抗分であり、点線で示し た特性Xはリアクタンス分である。
【0005】 このように、受信周波数帯域に対して充分なアンテナ実効長が確保できなかっ た場合は、アンテナインピーダンスのリアクタンス分は容量性となり、受信帯域 内で周波数が低いほどその容量成分は大きくなる。また、受信帯域内で周波数が 低いほど抵抗分も大きくなるので、アンテナとフィーダ線とのミスマッチング( 不整合)も大きくなる。このため、受信帯域内の低域側で感度が低下するという 問題がある。
【0006】 また、アンテナの特性は窓ガラスアンテナが取り付けられる車体の影響を受け るので、各車種毎にアンテナパターンの調節が必要である。このため、設計に多 くの工数がかかる。また、ほぼ同じサイズのガラスであっても車種毎にアンテナ パターンの形状がことなるため標準化が困難である。
【0007】 この考案はこのような課題を解決するためなされたもので、その目的はアンテ ナパターンの形状・寸法を細かく調整しなくてもフィーダ線とのインピーダンス 整合をとることのできる窓ガラスアンテナ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの考案に係る窓ガラスアンテナ装置は、窓ガラスア ンテナの給電端子とフィーダ線の一端との間に延長用コイルを挿入するとともに 、給電端子と車体アースとの間にアンテナインピーダンスを低下させるためのコ ンデンサを接続したことを特徴とする。
【0009】
【作用】
延長用コイルを介装することでアンテナの容量分を減少させる。給電端子と車 体のアース間にコンデンサを接続することで、アンテナの抵抗分を減少させる。 これにより、アンテナインピーダンスとフィーダ線の特性インピーダンスとの 不整合の度合を少くする。
【0010】 コイルのインダクタンス値、および、コンデンサの容量値を選定することで、 インピーダンス整合を取ることができるので、アンテナパターンの細かな調整が 不要となり、設計時間が短縮される。 また、アンテナパターンの標準化が可能となり、さらに、アンテナパターンを 小型化して所定の感度を確保することができる。
【0011】
【実施例】
以下この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。 図1はこの考案に係る窓ガラスアンテナ装置の模式構成図である。 この窓ガラスアンテナ装置1は、窓ガラスアンテナ2と、インピーダンス整合 部3と、同軸ケーブルを用いたフィーダ線4とからなる。
【0012】 窓ガラスアンテナ2はFM放送受信用の逆T型アンテナであって、自動車の後 部ガラス(リアガラス)21に、主アンテナパターン22と、補助パターン23 と給電端子24とを形成している。 主アンテナパターン22は、水平パターン22aに対して垂直パターン22b を逆T字型に配設している。 垂直パターン22bの先端から補助パターン23を水平に引き出しその先端に 給電端子24を設けている。
【0013】 水平パターン22aの長さは約800mm、垂直パターン22bの長さは約1 25mm、補助パターン23の長さは約520mmである。 補助パターン23は、自動車の後部ガラス21の上端部から約35mm内側に 設けている。
【0014】 インピーダンス整合部3は、延長用コイル31と、アンテナインピーダンスを 低下させるためのコンデンサ32とからなる。 延長用コイル3は、同軸ケーブルを用いたフィーダ線4の中心導体4aと給電 端子24との間に挿入している。 コンデンサ32は、給電端子24と車体アースとの間に接続している。
【0015】 なお、図1ではフィーダ線4のシールド導体4bを車体アースへ接続し、コン デンサ32の一端をシールド導体4bへ接続することで車体アースへ接続する構 成を示したが、コンデンサ32の一端側を直接車体アースへ接続する構成として もよい。
【0016】 次に、インダクタンス1μHの延長用コイル31と静電容量3pFのコンデン サ32からなるインピーダンス整合部3を用いたときの特性を示す。 なお、フィーダ線4の特性インピーダンスは75Ωである。
【0017】 図2はこの窓ガラスアンテナ装置のインピーダンスを示すグラフである。 横軸は受信帯域の周波数を示し、縦軸はアンテナインピーダンスを示す。 実線で示す特性RMは、インピーダンンス整合部3を用いてインピーダンス整 合を図った場合の抵抗分の特性であり、点線で示す特性XMはインピーダンンス 整合部3を用いてインピーダンス整合を図った場合のリアクタンス分の特性であ る。 点線および一点鎖線で示す特性RおよびXは、インピーダンンス整合部3を用 いないときのアンテナインピーダンの抵抗分およびリアクタンス分を示す。なお 、この特性RおよびXは図×に示したものとほぼ同じである。
【0018】 延長コイル31の挿入によって容量性リアクタンス分が低減され、コンデンサ 32を用いてアンテナ部と車体間の結合を密にしたことでアンテナの抵抗分が低 減されている。
【0019】 図3はこの窓ガラスアンテナ装置の感度−周波数特性のグラフである。 横軸は受信周波数を示し、縦軸はフィーダ線接続点で測定した感度である。 なお、感度の測定は60dBμV/mの電界中で行ない、ダイポールアンテナ との比を縦軸に示した。 2点鎖線はインピーダンス整合回路を用いずにフィーダ線4を窓ガラスアンテ ナ2へ直接接続したときの特性、点線は延長用コイル31を挿入したときの特性 、実線はこの考案に係るインピーダンス整合部3を用いたときの特性である。 インピーダンス整合回路3を用いることで、感度が3〜5dB上昇する。
【0020】 図4は受信周波数に応じてインピーダンス整合部の特性を可変する構成の窓ガ ラスアンテナのブロック構成図である。 この窓ガラスアンテナ装置11のインピーダンス整合部13は、延長用コイル 31と、直流阻止用コンデンサ33と可変容量ダイオード34との直列回路と、 可変容量ダイオード34のアノード側へ交流インピーダンスを高く保ったまま容 量制御用の直流電圧VCを供給するためのチョークコイル35とを備える。
【0021】 受信機5内のチューナ5aは選局周波数に応じた容量制御用の直流電圧VCを 供給するよう構成している。容量制御用の直流電圧VCは、受信帯域内における 選局周波数が低くなるにつれて可変容量ダイオード34の容量が増加するよう設 定している。
【0022】 直流阻止用コンデンサ33の容量は、可変容量ダイオード34の容量に対して 充分大きく設定し、給電端子24と車体アース間の結合容量が可変容量ダイオー ド34の容量でほぼ決定するよう構成している。 なお、給電端子24と車体アース間との結合容量を、直流阻止用コンデンサ3 3と可変容量ダイオード34との合成容量で決定するようにしてもよい。
【0023】 このような構成にすることによって、選局周波数に応じてアンテナインピーダ ンス低下用のコンデンサ容量を可変することができ、受信帯域内の広い周波数範 囲に亘って良好なインピーダンス整合をとることができる。
【0024】 図5はこの考案に係る窓ガラスアンテナの他の実施例を示す模式構成図である 。 この窓ガラスアンテナ装置51は、自動車の後部ガラス52に設けられた防曇 用の複数のヒータ線53をアンテナ素子として利用した窓ガラスアンテナ54と 、インピーダンス整合部60と、フィーダ線4とからなる。 符号55〜57は各ヒータ線53の端部を接続するためのバスバーである。 ヒータ線53の加熱電流はチョークコイル58,59を介して供給される。 符号Sは防曇加熱用のスイッチ、符号Bは加熱用の電源である。
【0025】 インピーダンス整合部60は、加熱電流を阻止する直流素子用コンデンサ61 と、延長用コイル62と、アンテナインピーダンス低下用のコンデンサ63から なる。
【0026】 図6は図5に示した窓ガラスアンテナ装置のアンテナインピーダンスを示すグ ラフである。 実線RMはインピーダンス整合部60を用いたときの抵抗分、1点鎖線Rはイ ンピーダンス整合部60を用いないときの抵抗分、点線XMはインピーダンス整 合部60を用いたときのリアクタンス分、2点鎖線Xはインピーダンス整合部6 0を用いないときのリアクタンス分の特性である。 インピーダンス整合部60を介設することによって、フィーダ線4との接続点 からアンテナ側を見たインピーダンスを低減している。 特に、コンデンサ63を介して給電端子24と車体アース間の結合を大きくす ることでアンテナインピーダンスの抵抗分が低減し、窓ガラスアンテナ54とフ ィーダ線4との間のインピーダンス不整合の度合を少くしている。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案に係る窓ガラスアンテナ装置は、延長用コイルを 介装することでアンテナの容量分を減少させ、給電端子と車体のアース間にコン デンサを接続することで、アンテナの抵抗分を減少させる構成としたので、アン テナインピーダンスとフィーダ線の特性インピーダンスとの不整合の度合を少く することができる。 コイルのインダクタンス値、および、コンデンサの容量値を選定することで、 インピーダンス整合を取ることができるので、アンテナパターンの細かな調整が 不要となり、設計時間が短縮される。 また、アンテナパターンの標準化が可能となり、さらに、アンテナパターンを 小型化して所定の感度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る窓ガラスアンテナ装置の模式構
成図
【図2】図1に示した窓ガラスアンテナ装置のインピー
ダンスを示すグラフ
【図3】図1に示した窓ガラスアンテナ装置の感度−周
波数特性のグラフ
【図4】受信周波数に応じてインピーダンス整合部の特
性を可変する構成の窓ガラスアンテナのブロック構成図
【図5】この考案に係る窓ガラスアンテナの他の実施例
を示す模式構成図
【図6】図5に示した窓ガラスアンテナ装置のアンテナ
インピーダンスを示すグラフ
【図7】従来の窓ガラスアンテナの一例を示す模式図
【図8】受信周波数帯域に対して充分なアンテナ実効長
が確保できなかった場合のアンテナインピーダンスの特
性を示すグラフ
【符号の説明】
1,11,51…窓ガラスアンテナ装置、2,54…窓
ガラスアンテナ、3,13,60…インピーダンス整合
部、4…フィーダ線、24…給電端子、31,61…延
長用コイル、32,63…アンテナインピーダンス低下
用のコンデンサ、33,61…直流阻止用コンデンサ、
34…可変容量ダイオード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓ガラスアンテナの給電端子とフィーダ
    線の一端との間に延長用コイルを挿入するとともに、前
    記給電端子と車体アースとの間にアンテナインピーダン
    スを低下させるためのコンデンサを接続したことを特徴
    とする窓ガラスアンテナ装置。
JP088518U 1991-10-02 1991-10-02 窓ガラスアンテナ装置 Pending JPH0531318U (ja)

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ID=13945054

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009268026A (ja) * 2008-04-30 2009-11-12 Dx Antenna Co Ltd アンテナ
WO2023106077A1 (ja) * 2021-12-09 2023-06-15 Agc株式会社 車両用アンテナ装置及び車載システム

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Effective date: 19970516