JPH03254206A - 窓ガラスアンテナを使用した受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、窓ガラス上に設けた導体をアンテナとして利
用する受信装置に関し、特に自動車用受信装置に用いて
好適なものである。

〔従来の技術〕

自動車の後部窓ガラス上に防曇用ヒータ線と共に、アン
テナ導体を設け、受信信号を車内のラジオ、ＴＶ等に供
給するようにした自動車用受信システムが従来より用い
られている。なお防曇用ヒータ線をアンテナ導体として
利用することも行われている。

このようなアンテナ導体又はヒータ線は、窓ガラスの面
積により実効導体長や導体の配置位置及びパターンが限
られてしまうので、高感度の受信を行うには、プリアン
プの挿入が不可欠であった。

プリアンプはアンテナの近くに置かれるのが最良である
が、給電の問題があり、また固定ゲインであるため、強
電界時のクリッピング、弱電界時のノズルレベルの増大
などの問題がある。

一方、プリアンプを使用しないで、アンテナ導体と伝送
ケーブルとの間にマツチング回路を挿入して、伝送損失
を極力少なくする方策も採られている。このマツチング
回路はコイル、抵抗又はコンデンサの受動素子の組合せ
で槽底され、給電の必要が無い。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述のようなマツチング回路は、通常は受信帯域の中央
の周波数において最適マツチングが行われるように回路
の各定数が決められているので、受信帯域の斎周波側及
び低周波側の端では、マツチングのずれが避けられない
。マツチングがずれた選局周波数においては、強電界下
で混信、歪みが増大し、また弱電界下ではホワイトノイ
ズが相対的に増大する。

本発明はこの問題にかんがみ、選局周波数に応じて受信
特性が変化し、選局した周波数で最適の受信特性が得ら
れるようにした受信装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の窓ガラスアンテナを使用した受信装置は、窓ガ
ラス面に設けられたアンテナ導体６と、上記アンテナ導
体６の端子に接続され、上記窓ガラス面上に設けられた
マツチング回路１２と、上記マツチング回路１２の出力
を受信機９に伝送する伝送ケーブル８とを備え、上記マ
ツチング回路１２は、上記アンテナ導体６から上記伝送
ケーブルに至る信号通路中に直列に挿入された第１の誘
導性素子（コイルＬｌ）と、上記信号通路を大地との間
に挿入された第２の誘導性素子（コイルＬ２）と、上記
第１及び第２の誘導性素子の少なくとも一方と並列に接
続され、上記伝送ケーブル８を介して伝送される上記受
信機９からの選局周波数を示す信号で容量値が制御され
る可変容量素子ＶＤとを備えることを特徴とする。

〔作用〕

マツチング回路１２は、ガラス面上に設けられて、アン
テナ導体６と伝送ケーブル８との間に挿入され受信信号
の伝送損失を軽減する。マツチング回路は、受信機９か
ら伝送ケーブル８を介して送信される選局周波数情報に
より、受信すべき周波数において最適となるように制御
される。マツチング回路１２は、プリアンプのように電
源を必要としない上、ガラス面上にアンテナ導体６と直
接結合して配置されることにより、その配置位置や伝送
ケーブル８の引き回し方に影響されることなく、トラッ
キング性能（選局周波数変化に伴ってマツチングを正し
く保つこと）を高めることができる。

〔実施例〕

第１図に本発明を適用した自動車用受信装置の電気系統
図を示す。

自動車のリア窓ガラス１の防曇域には、多数の平行ヒー
タ線２が印刷により形成されている。これらのヒータ線
２は上下二群に分けられ、各群の一端の母線３．４から
他端の中継母線５を介す折返し通路により、加熱電流が
流される。

防曇域の上部には、水平素子６ａ、この水平素子６ａと
交叉した垂直素子６ｂ及び垂直素子６ｂの上端から窓ガ
ラス１の側方に延びる導出線６ｃから成るアンテナ導体
６が印刷により設けられている。導出線６ｃの一端には
マツチング回路を内蔵した回路モジュール７が接続され
、その出力の受信信号が同軸線等の伝送ケーブル・８を
通じて運転席側にあるラジオ、ＴＶ等の受信機９に導出
される。

アンテナ導体６の垂直素子６ｂの下端はヒータ線２の上
段に接続され、ヒータ線２からも受信電力を集電してい
る。ヒータ線２のアンテナとしての機能を高めるために
、加熱電源中Ｂと母線３及び大地と母線４との間の給電
ライン１０ａ、１゜ｂにはＲＦ帯で高インピーダンスと
なるチョークコイルｌｌａ、１１ｂが挿入されている。

第２図は、ガラス面上に取付けられる回路モジュール７
内のマツチング回路１２を示す。このマツチング回路１
２の入力端子１２ａはアンテナ導体６に接続され、出力
端子１２ｂは伝送ケーブル８の芯導体に接続される。入
力端子１２ａと出力端子１２ｂとの間には、コイルＬ１
とカップリングコンデンサＣ１（０，１μＦ程度）とが
直列に結合され、またコイルＬｌとコンデンサＣＩとの
結合点と大地との間には、コイルＬ２と抵抗Ｒ１とが直
列に結合されている。コイルＬ１及びＬ２は直列共振及
び並列共振の複共振用であり、抵抗Ｒ１は共振のダンピ
ング用である。

コイルＬ２と並列になるように、抵抗Ｒ２と可変容量ダ
イオードＶＤとが端子１２ｂと抵抗Ｒ１の一端との間に
接続される。更に可変容量ダイオードＶＤと並列にダイ
オードの容量変化を調整するコンデンサＣ３が接続され
、これらのダイオードＶＤ及びコンデンサＣ３にＲＦ倍
信号供給する低インピーダンス（０，１μＦ程度）のカ
ップリングコンデンサＣ２が、ダイオードＶＤのカソー
ドと端子１２ｂとの間に接続されている。

第３図は、第１図の窓ガラスアンテナの等価回路であっ
て、ｅｏはアンテナ導体６及びヒータ線２の誘導起電力
、Ｃ１はアンテナの有効容量、Ｃゎはアンテナの無効容
量、ＣＬは給電線１０ａ、１０ｂの浮遊容量、Ｌｘはチ
ョークコイルｌｌａ、１１ｂの等価インダクタンス（個
々のコイルのインダクタンスの％に相当）、ｃｄはチョ
ークコイルの自己容量、ＣＫは伝送ケーブル８の浮遊容
量である。

マツチング回路１２のコイルＬ１は、主として伝送ケー
ブル８の対地容量ＣＭと直列共振し、またコイルＬ２は
、アンテナ回路の無効容量Ｃ１、ＣＬ、Ｃｄ、Ｃ，と並
列共振する。これらの複共振の共振点を適宜設定すると
、広帯域において受信系のマツチングがとれ、伝送損失
を最小にすることができる。

抵抗Ｒ１は、コイルＬ２の並列共振のＱを低下させ、マ
ツチング回路１２の伝送特性をより広帯域にするように
作用する。

受信機９からは、その局部発振器で使用している選局周
波数情報の直流電圧が伝送ケーブル８の芯線を介してマ
ツチング回路１２に送られて来る。

１００にΩ程度の抵抗Ｒ２を介して上記直流電圧が可変
容量ダイオードＶＤのカソードに印加されると、その容
量値が変化し、受信系のマツチングが最適となるように
、直列及び並列の各共振点が選局周波数の変化に追従し
て移動する。

この結果、マツチング回路１２は、放送帯域の全域につ
いて、良好な伝送特性を示し、強電界下での混信、歪の
増加の問題及び弱電界下でのホワイトノイズ増加の問題
は大幅に改善される。なお受信機９からの選局周波数情
報の伝送は、受信信号用の伝送ケーブル８を用いて行わ
れるので、そのための信号線等を追加する必要がない。

第４図はマツチング回路１２の別の例を示す。

この例では、直列共振用のコイルＬ１及び並列共振用の
コイルＬ２の夫々に対しても並列の可変容量ダイオード
ＶＤＩ、ＶＤ２を設けである。可変容量ダイオードＶＤ
Ｉ、ＶＤ２と直列の抵抗Ｒ３、Ｒ２及び並列のコンデン
サＣ５、Ｃ３及びカップリングコンデンサＣ６、Ｃ２は
夫々第２図に示したものと同じ機能のものである。コイ
ルＬ１、Ｌ２と直列のコンデンサＣ１、Ｃ４は夫々カッ
プリングコンデンサである。

〔発明の効果〕

本発明は上述のように、アンテナ導体６と伝送ケーブル
８との間にマツチング回路１２を挿入し、このマツチン
グ回路１２を複共振回路で構成して広帯域の伝送特性を
得ると共に、受信機９から伝送ケーブル８を通じて伝送
される選局周波数情報でもって、マツチング点を受信す
べき周波数に合うように制御したことを特徴とする。従
って本発明によると、受信帯域の全域において良好な伝
送特性が得られ、従来のように、帯域の高周波側及び低
周波数側端端でミスマツチングとなって強電界下で歪み
や混信が増加したり、弱電界下でホワイトノイズ及びＳ
／Ｎが劣化するような不都合が大幅に改善される。

またマツチング回路をガラス面上のアンテナ導体に直接
に取付けているので、選局周波数の変化に追従させてマ
ツチング条件を正確に保つトラッキング性能が良好であ
り、広帯域において高品質の受信信号が得られる。

Ｌｌ、Ｌ２−　　コイル Ｖ　Ｄ−−−−・−−−−−−−一一一可変容量ダイオ
ードである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 窓ガラス面に設けられたアンテナ導体と、 上記アンテナ導体の端子に接続され、上記窓ガラス面上
   に設けられたマッチング回路と、上記マッチング回路の
   出力を受信機に伝送する伝送ケーブルとを備え、上記マ
   ッチング回路は、上記アンテナ導体から上記伝送ケーブ
   ルに至る信号通路中に直列に挿入された第１の誘導性素
   子と、 上記信号通路とアースとの間に挿入された第２の誘導性
   素子と、 上記第１及び第２の誘導性素子の少なくとも一方と並列
   に接続され、上記伝送ケーブルを介して伝送される上記
   受信機からの選局周波数を示す信号で容量値が制御され
   る可変容量素子とを備えることを特徴とする窓ガラスア
   ンテナを使用した受信装置。