JPH0531226Y2 - - Google Patents

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JPH0531226Y2
JPH0531226Y2 JP8397487U JP8397487U JPH0531226Y2 JP H0531226 Y2 JPH0531226 Y2 JP H0531226Y2 JP 8397487 U JP8397487 U JP 8397487U JP 8397487 U JP8397487 U JP 8397487U JP H0531226 Y2 JPH0531226 Y2 JP H0531226Y2
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JP
Japan
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fuel tank
engine
bracket
fan housing
protrusion
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  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は潅水ポンプ、ポータブル動力噴霧装置
などに使用される汎用小型エンジンにおいて、エ
ンジン本体上に装備する燃料タンクの取付構造に
関する。
(従来の技術) 第3図a,bはエンジン本体上に燃料タンクを
装備するエンジンにおける従来のエンジン本体と
燃料タンクとの固定構造を示すもので、第3図a
はエンジンの正面図、第3図bはその側面図であ
る。
従来は、エンジンの頂部に燃料タンク固定金物
9をビス8で締めて、該固定金物上に燃料タンク
2をゴムバンド10により固定している。また、
緩衝体を介して燃料タンクを支持する構造のもの
としては、実開昭58−113828号に記載されるよう
な、「燃料タンクを、エンジン本体またはエンジ
ン本体を支持する支持体に、緩衝体を介して支持
した構造」のものがある。
(考案が解決しようとする課題) 上記する従来のエンジン本体と燃料タンクとの
固定構造において、第3図a,bに示すように、
燃料タンク固定金物9がエンジン本体1に直付け
されたものでは、エンジンの運転中エンジンの振
動が直に燃料タンク2に伝わり、燃料タンク2が
エンジンと同期して振動するので、タンク内の燃
料が泡立ち、気泡が燃料チユーブに入り、燃料が
チユーブ内を流れにくくなり、ベーパーロツクを
起こす場合があつた。ベーパーロツクによつてキ
ヤブレターに燃料が供給されないときにはエンジ
ン停止を招く恐れがある。
また、先行技術とする前記の実開昭58−113828
号における緩衝体を介在させて燃料タンクを取り
付けた構成のものでは、緩衝体のバネ定数の選定
により、エンジンの振動が燃料タンクに直ちに伝
達されて燃料タンクがエンジンと同期して振動す
る回転数域を実用外にずらすことが出来るので、
燃料タンク内の燃料が泡立つというトラブルは改
善されるが、エンジンと燃料タンクとの取り付け
において、一箇所当たり緩衝体の上下に植設され
たボルトで上下二箇所でそれぞれエンジン側とタ
ンク側に螺合しなければならないと言う不便があ
り、組み立てに手間を要する外に部品点数が多い
という技術的課題がある。
本考案は、上述のような現況に鑑みておこなわ
れたもので、上記課題を解決した小型エンジンの
燃料タンク取付構造を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本考案にかかる小型エンジンの燃料タンク取付
構造は、少なくとも燃料タンク下方部位をフアン
ハウジングで外被したエンジン本体の上方に燃料
タンクを装備した小型エンジンの燃料タンク取付
構造において、 上記燃料タンク下面の重心位置から偏位した位
置にブラケツトを下方に向けて突設し、該ブラケ
ツトの下端部をエンジンのフアンハウジング側面
にボルトによつて固定するとともに、上記重心位
置を隔ててブラケツト突設位置と反対側の燃料タ
ンク下面に、突起を下方に向けて突設し、この突
起を、エンジン本体の上方を外被するフアンハウ
ジング上面に設けた嵌入穴に、弾性体で構成され
るグロメツトを介して、止着したことを特徴とす
る。
(作用) 本考案にかかる小型エンジンの燃料タンク取付
構造によれば、燃料タンク下面に燃料タンク重心
位置からある距離を隔てた位置にプラケツトを下
方に向けて突設し、ブラケツトの下部をエンジン
のフアンハウジング側面に対してボルトによつて
固定しているので、偏荷重が作用するブラケツト
はそれ自身で撓んで緩衝材の役目を果たす。ま
た、重心位置を隔ててブラケツトと反対側の位置
で燃料タンク下面から下方に向けて突設した突起
は、フアンハウジング上面に設けた嵌入穴に対し
て弾性体で構成されるグロメツトを介して止着し
て燃料タンクを固定するもので、このグロメツト
の弾性率の選定により燃料タンクに伝わる振動は
吸収され、取付後の燃料タンクは振動に対しても
安定する。
即ち、ブラケツトの重心位置からの偏位量(偏
位距離)と長さ、およびグロメツトの弾性率を選
択することにより、燃料タンクに伝わる振動は有
効に吸収することができる。
(実施例) 第1図aは本考案の実施例を示すエンジンの外
形を示す正面図、第1図bは一部切り欠き部分を
有する第1図aの側面図、第1図cはブラケツト
による燃料タンクの支持状態を示すブラケツトと
燃料タンクの重心位置までの寸法並びにブラケツ
トの長さと、重心に作用する燃料タンク側の重量
を模式的に表した図である。
1はエンジン本体、2はエンジン本体1の頂部
に装備した燃料タンクで、フアンハウジング6の
上に固定される。
3はリコイルスターター、4はエアクリーナ
ー、5はマフラーカバーであり、この中にマフラ
ー(図示せず)がシリンダーに取付けられてい
る。
上記する燃料タンク2は合成樹脂によつて構成
され、その下面に燃料タンク重心位置からeだけ
偏位した位置に2本のブラケツト2aと、該重心
を隔てて反対側に1本の突起2bが下方に向けて
突設され、平面的位置関係においてそれらが三角
形の各頂点を形成するよう構成され、これらはま
た燃料タンク2と一体に形成されている。また、
上記突起2bは二箇所以上付設してもよい。
第1図bに示すように、フアンハウジング6の
側面には前記ブラケツト2aをボルト2eによつ
て固定するためのボルト穴が設けられ、またフア
ンハウジング6の上面には前記突起2bに対応し
て嵌入孔が設けてあり、この嵌入孔には内孔を有
する弾性体からなるグロメツト7を予め嵌着す
る。
燃料タンク2の取り付けは、突起2bをフアン
ハウジング6の嵌入孔部に予め嵌着してあるグロ
メツト7の内孔に嵌入止着する。その後、ブラケ
ツト2aをフアンハウジング6の側面に対して2
箇所でボルト2eによつて固着する。
次に作用について述べると、ブラケツト2aを
フアンハウジング6に固着すると、ブラケツト2
aとハウジング6との取付部を支点として燃料タ
ンク7は揺動半径Lで揺動しようとする。このと
きブラケツト2aの取付部にはe,Wのモーメン
トMが働く、ここでWは燃料タンクの重量であ
る。このモーメントWに基づく振動を、ブラケツ
トと重心位置を隔てて反対側にある突起2bとハ
ウジング6のグロメツト7構造により受けるよう
にし、グロメツト構造のゴム硬度、形状を選定す
ることにより防振させる。
第1図cにより説明すると、燃料タンクの重量
W、ブラケツトの長さ(揺動半径)L、重心とブ
ラケツトの偏位距離eとすると、θ=Tan-1
(e/L),P1=Wsin θ,P2=Wcos θであり、
重量Wの分力P1,P2による起振力F1,F2はF1
P1/g・α,F2=P2/g・α,(αはエンジン振
動加速度)となり、この起振力F1,F2によりタ
ンクが振動する。従つて、上記L及びeを選定す
ることによりθを変えることができ、しいては
P1,P2,F1,F2を変えることが可能となる。
ブラケツト2aだけではタンク取付が不安定で
あるから三角形の頂点の位置に突起2bを突出さ
せ、この突起2bをハウジング6上面の嵌入穴に
対しグロメツト7構造により止着する。このグロ
メツト7はゴム製で、硬度、寸法諸元を選定する
ことにより、ブラケツトによるタンクの振動状態
を調節する働きを持つ。即ち、燃料タンク全体の
振動を、ブラケツトの長さと該ブラケツトの突設
位置、グロメツト構造(弾性率)により調節する
ものである。
グロメツト7の内孔に対する突起2bの嵌入
は、適当な締め代と適当なダンパー効果を持たし
て嵌入させる。また、突起2bの先端には鍔を付
けて拡径してあつて、フアンハウジング6に対す
る抜け止め作用をさせる。
尚、燃料タンク2は第2図a,bに示す如く成
形時の金型接合面2dの両側に容器を形成したも
のであり、一般に、合成樹脂によつて燃料タンク
を形成する場合には、円筒状の原材料を金型で挟
み内部に気体を吹き込んで金型内側形状に沿わせ
るブロー成形が行われる関係から、金型接合面2
dから外側に離れる程肉厚が薄くなる。このため
例えば第2図a,bに示されるように、金型の接
合面2dがブラケツト2aと突起2bを通るよう
に設計する。また、第2図bにおいて、2fは燃
料管ジヨイント部である。
(考案の効果) 従来のエンジンにおける燃料タンクの取付けで
は、燃料タンクの固定金物をエンジン本体にビス
で取り付け、該固定金物にゴムバンドで燃料タン
クを固定する構成であるので、燃料タンクの振動
を調節することが出来ず、取付け工数が繁雑で部
品点数も多く、重量が重くなつていたが、本考案
においては燃料タンクのみがエンジン上部におい
て最低三箇所で固定することができるのでそれだ
け重量が軽減され且つコストが低減し、安価で軽
いエンジンが提供できる。また、燃料タンクに突
設のブラケツトの長さ及び重心位置からの偏位距
離及び突設の突起が嵌入止着されるグロメツトの
硬度、厚さなどを適切に選定すれば燃料タンクの
共振点を常用回転域外に設定できるので、燃料タ
ンクの振動による燃料の泡立ちや燃料管のベーパ
ーロツクを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本考案を適用した実施例を示す小型
エンジンの正面図、第1図bは一部欠除部分を含
む第1図aの側面図、第1図cはブラケツトによ
る燃料タンクの支持状態を示すブラケツトと燃料
タンクの重心位置までの寸法並びにブラケツトの
長さと、重心に作用する燃料タンク側の重量を模
式的に表した図、第2図aは燃料タンクの平面
図、第2図bは燃料タンクの底面図、第3図aは
従来例を示すエンジンの正面図、第3図bは第3
図aの側面図である。 1……エンジン、2……燃料タンク、2a……
ブラケツト、2b……突起、2c……ボルト、2
d……接合面、3……リコイルスターター、4…
…エアクリーナー、5……マフラー、6……フア
ンハウジング、7……グロメツト、8……ビス、
9……固定金物、10……ゴムバンド。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 少なくとも燃料タンク下方部位をフアンハウジ
    ングで外被したエンジン本体の上方に燃料タンク
    を装備した小型エンジンの燃料タンク取付構造に
    おいて、 上記燃料タンク下面の重心位置から偏位した位
    置にブラケツトを下方に向けて突設し、該ブラケ
    ツトの下端部をエンジンのフアンハウジング側面
    にボルトによつて固定するとともに、上記重心位
    置を隔ててブラケツト突設位置と反対側の燃料タ
    ンク下面に、突起を下方に向けて突設し、この突
    起を、エンジン本体の上方を外被するフアンハウ
    ジング上面に設けた嵌入穴に、弾性体で構成され
    るグロメツトを介して、止着したことを特徴とす
    る小型エンジンの燃料タンク取付構造。
JP8397487U 1987-05-30 1987-05-30 Expired - Lifetime JPH0531226Y2 (ja)

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JPS63193742U JPS63193742U (ja) 1988-12-13
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