JPH0530765U - センサの防水構造 - Google Patents

センサの防水構造

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JPH0530765U
JPH0530765U JP8664791U JP8664791U JPH0530765U JP H0530765 U JPH0530765 U JP H0530765U JP 8664791 U JP8664791 U JP 8664791U JP 8664791 U JP8664791 U JP 8664791U JP H0530765 U JPH0530765 U JP H0530765U
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JP
Japan
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case
resin
sensor
ring
waterproof structure
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JP8664791U
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English (en)
Inventor
弘 瀬戸口
義之 杉山
宗彦 望月
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Nippon Aleph Corp
Original Assignee
Nippon Aleph Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な防水性能が得られると共に、製造コス
トが安くて済むようにしたセンサの防水構造を提供す
る。 【構成】 検知部20を内包し且つ検知部20の一部1
3の端部が露出するようにしてケース21を樹脂により
一体成形して成るセンサにおいて、一部13にOリング
22を嵌着した状態でケース21を一体成形して一部1
3とケース21との間にOリング22が介在せしめられ
るようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の車輪等の回転速度を検出するための回転センサ等のセンサ の防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このようなセンサとしては、例えば図5に示されているような磁石を応 用した回転センサ1が知られている。 即ち、図5において、回転センサ1の検知部1aは、回転速度を検出すべき自 動車の車輪等の回転軸に装着された磁性体の回転歯車(図示せず)に対して先端 がこの歯車の歯先に対向するように近接して配設された鉄などの磁性体からなる ポールピース2と、このポールピース2の後端面に装着されていて極性の付与さ れた磁石3と、この磁石3を含むポールピース2の周囲に配置されたボビン4の 先端側に巻回されているコイル5とから主に構成されている。 また、上記回転センサ1の検知部1aは、例えばステンレス鋼等の金属よりな る円筒状のセンサ保護カバー6で覆われている。
【0003】 このように構成された回転センサ1は、歯車が回転しているとき、ポールピー ス2の先端に対して該歯車の歯先が繰り返し接近し離反することになるので、ポ ールピース2の先端から歯車の最も近い部分までの距離が交互に長くなったり短 くなったりする。これにより、ポールピース2を通過する磁力線の本数が増減し て磁束が変化し、従って上記コイル5には交流電圧が発生し、その周波数はポー ルピース2の先端を通過する歯車の歯先の数と1秒当たりの回転数の積に等しく なる。 こうして、その交流電圧をケーブル7を介して取り出し、その周波数を測定す ることにより、歯車が取り付けられている回転軸の回転速度が検出され、これに より自動車等のエンジンコントロール,スキッドコントロール等の各種制御のた めに利用されるようになっている。尚、図中8は端子である。
【0004】 ところで、上述のように回転センサ1等の検知部1aはセンサ保護カバー6で 覆われているが、例えば自動車等に採用した場合に雨水等の検知部1aへの浸入 を防止するため、従来上記保護カバー6には以下のような防水構造が備えられて いた。
【0005】 即ち、検知部1aの基端側にその円周方向に沿ってリング溝10を形成し、こ の溝にOリング11を位置させ該検知部1aを上記保護カバー6で覆い、該保護 カバー6のOリング11の位置する個所を外側から径方向内方にカシメ封着装置 (図示せず)で押圧する。すると、カシメ封着装置のカシメ具の凸部がカバー6 を外側から押圧してその内方に湾曲して内径を絞り込んだ突起部6aがOリング 11の中心部に当接しこれを固着して封着するようになっている。
【0006】 しかし、上記防水構造の場合、保護カバー6のカシメによるOリング11の固 着は、カシメ封着装置で行うにせよ該保護カバー6の外側から行う作業であり、 この際、Oリング11の設けられている位置が定まりにくく、該Oリング11の 中心は上記突起部6aの中心からずれて逃げやすい。 また、このカシメ作業において、検知部1aや保護カバー6等の寸法のバラツ キなどに起因して、Oリング11がずれたり、上記突起部6aがOリング11に 部分的に当接する場合には該Oリング11が捩じれたりして完全な封着ができな くなり易い。そして、その結果、十分な防水効果が得られ難いという問題が生じ ていた。
【0007】 そこで、上記問題点を解消するものとして、検知部1aを金属ケースまたは樹 脂ケース内にいれた後、該ケース内に樹脂を充填して封止することにより防水構 造にしたものが提案されたが、樹脂充填工程は、樹脂充填の際に気泡の混入を防 ぐのが難しいと共に、乾燥工程を含むため多くの工数と時間を必要とし、結局製 造コストが高くなってしまうという欠点があった。
【0008】 そのため、更に上記欠点を解消すると共に、センサの小型化を実現できるもの として、最近は、検知部を内包するようにしてケースを樹脂により一体成形した ものが提案されている。 これは、例えば図6に示したように、回転速度を検出すべき自動車の車輪等の 回転軸に装着された磁性体の回転歯車(図示せず)に対して先端がこの歯車の歯 先に対向するように近接して配設された鉄などの磁性体からなり、且つ後端面に 図示しない極性の付与された磁石が装着されたポールピース12と、このポール ピース12の周囲に配置された樹脂製のボビン14の先端側に巻回されているコ イル15と、ボビン14の上端部に嵌着された樹脂製の軸部13と、ボビン14 の上端部の両側面に固着され且つコイル15と電気的に接続されている端子16 とから、検知部20が形成されていた。また、17は内蔵されたリード線17a の先端が端子16に半田付けされ且つ端部に爪付きの抜け防止金具18がカシメ 付けられた信号取り出し用のケーブル、19はボビン14と一体的に成形されて いてケーブル17の端部を固定すると共に抜け防止金具18の爪18aに係合し てケーブル17の抜けを防止するケーブル固定部であった。そして、上記検知部 20にケーブル17を接続した状態でこれらを図示しないケース用金型に入れ且 つポールピース12の先端と軸部13の先端とを固定した状態で該金型内に樹脂 を射出することにより、ケース21が一体成形されていた。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示すセンサの場合、軸部13とケース21とは単に接合 しているだけであるため、両者の接合部分から水が浸入し易く、これを完全に防 止することは非常に困難である。しかも、センサの頂面から端子16までの距離 が短いため、浸水した場合にすぐに絶縁が劣化してしまうという問題がある。
【0010】 また、ボビン14の下端部とケース21は両方とも樹脂であり、ボビン14の 下端部とケース21との接合面全体では両者が溶け合っている部分もあるが、該 接合面が図7に示したように単なる平面であるため、該接合面の距離が短くなっ てしまい、その結果両者が密接していない部分による通路ができ易く、該通路を 通じて水が浸入し易いとういう問題がある。更に、該接合面が単なる平面である ため、急激な温度変化等に起因する樹脂の膨張・収縮による樹脂剥がれも生じや すく、その結果一層水が浸入し易くなるという問題もある。
【0011】 本考案は、以上の点に鑑み、十分な防水性能が得られと共に、製造コストが安 くて済む、センサの防水構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案によるセンサの防水構造の一つは、 検知部を内包し且つ該検知部の一部の端部が露出するようにしてケースを樹脂 により一体成形して成るセンサにおいて、上記一部にOリングを嵌着した状態で 上記ケースを一体成形して上記一部と上記ケースとの間に該Oリングが介在せし められるようにしたことを特徴としている。
【0013】 また、本考案によるセンサの防水構造の他の一つは、 検知部を内包し且つ該検知部の一部の端部が露出するようにしてケースを樹脂 により一体成形して成るセンサにおいて、上記検知部を樹脂製にすると共に、上 記一部とケースとの接合面を凹凸面にしたことを特徴としている。
【0014】
【作用】
上記前者の構成によれば、ケースを射出成形する時の樹脂の圧力によりOリン グが圧縮され、その状態のまま樹脂が硬化して成形が終了し、更にその後の樹脂 の収縮によりOリングが更に圧縮されるので、Oリングに生じる抗力、即ち膨ら もうとする圧力によりシール性が格段に増し、水の浸入が防止される。
【0015】 また、上記後者の構成によれば、検知部の一部とケースとの接合面が凹凸面に なっているので、該接合面の距離が長くなり、その結果接合面全体では両者が密 着している部分が多くなるので、部分的に密着が十分でない部分があったとして も、両者が密接していない部分による通路はでき難く、水の浸入が防止される。 さらに、接合面が凹凸面になっているので、接合面が広くなって接合力が強くな ると共に、両者の樹脂の流れ方向の違いによる膨張率の違いから両者の密着が増 し、その結果急激な温度変化等に起因する樹脂の膨張・収縮による樹脂剥がれも 生じ難くなり、水の浸入が一層確実に防止される。
【0016】
【実施例】
以下、図1乃至図4に示した一実施例に基づき、図6に示した従来例と同一の 部材には同一符号を付して本考案を詳細に説明する。 図1に示したように、本考案によるセンサの防水構造においては、端部が露出 せしめられるべき軸部13に弾性材料からなるOリング22が嵌着され、その状 態でケース21が一体成形されて、軸部13とケース21との間にOリング22 が介在せしめられるようになっている。 また、図2及びその要部拡大図である図3に示したように、端部が露出せしめ られるべきボビン14の先端面14aが凹凸面に形成されていて、ケース21の 成形後該先端面14aとケース21の接合面が凹凸面になるようになっている。 尚、ボビン14は樹脂製である。
【0017】 本実施例は上述の如く構成されており、軸部13にOリング22が嵌着された 状態でケース21が一体成形されて、軸部13とケース21との間にOリング2 2が介在せしめられるようになっているので、ケース21を射出成形する時の樹 脂の圧力によりOリング22が圧縮され、その状態のまま樹脂が硬化して成形が 終了し、更にその後の樹脂の収縮によりOリング22が更に圧縮されるので、O リング22に生じる抗力即ち膨らもうとする圧力によりシール性が格段に増し、 水の浸入が防止される。
【0018】 またボビン14の先端面14aが凹凸面に形成されていて、ケース21の成形 後該先端面14aとケース21の接合面が凹凸面になるようになっているので、 該接合面の距離が長くなり、その結果接合面全体では両者が密着している部分が 多くなるので、部分的に密着が十分でない部分があったとしても、両者が密接し ていない部分による通路はでき難く、水の浸入が防止される。しかも、接合面が 凹凸面になっているので、接合面が広くなって接合力が強くなると共に、図4に 示したように、両者の樹脂の流れ方向の違いによる膨張率の違いから両者の密着 が増し、その結果急激な温度変化等に起因する樹脂の膨張・収縮による樹脂剥が れも生じ難くなり、水の浸入が一層確実に防止される。尚、図4中、片方向の矢 印は成型時の樹脂の流れ方向を、両方向の矢印は膨張方向を、大,小は膨張率の 大小をそれぞれ表している。
【0019】 更に、本実施例は、検知部20を内包し且つ検知部20の一部の端部が露出す るようにしてケース21を樹脂により一体成形して成るものであるので、図5に 示した従来例や樹脂充填方式のものに比べて製造コストが安くて済むのはいうま でもない。
【0020】
【考案の効果】
上述したように本考案によるセンサの防水構造によれば、十分な防水性能が得 られると共に、製造コストが安くて済むという実用上重要な利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるセンサの防水構造の一実施例の断
面図である。
【図2】上記一実施例の要部断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図3における成型時の樹脂の流れ方向,膨張方
向,膨張率の大小をそれぞれ表す図である。
【図5】一従来例の断面図である。
【図6】他の従来例の断面図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【符号の説明】
12 ポールピース 13 軸部 14 ボビン 15 コイル 16 端子 17 ケーブル 18 抜け防止金具 19 ケーブル支持部 20 検知部 21 ケース 22 Oリング

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検知部を内包し且つ該検知部の一部の端
    部が露出するようにしてケースを樹脂により一体成形し
    て成るセンサにおいて、上記一部にOリングを嵌着した
    状態で上記ケースを一体成形して上記一部と上記ケース
    との間に該Oリングが介在せしめられるようにしたこと
    を特徴とする、センサの防水構造。
  2. 【請求項2】 検知部を内包し且つ該検知部の一部の端
    部が露出するようにしてケースを樹脂により一体成形し
    て成るセンサにおいて、上記検知部を樹脂製にすると共
    に、上記一部とケースとの接合面を凹凸面にしたことを
    特徴とする、センサの防水構造。
JP8664791U 1991-09-30 1991-09-30 センサの防水構造 Pending JPH0530765U (ja)

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