JP2926950B2 - 電磁誘導式回転センサ - Google Patents

電磁誘導式回転センサ

Info

Publication number
JP2926950B2
JP2926950B2 JP25605490A JP25605490A JP2926950B2 JP 2926950 B2 JP2926950 B2 JP 2926950B2 JP 25605490 A JP25605490 A JP 25605490A JP 25605490 A JP25605490 A JP 25605490A JP 2926950 B2 JP2926950 B2 JP 2926950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
bobbin
mold member
magnetic pole
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25605490A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04132964A (ja
Inventor
英敏 斉藤
昌宏 粂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP25605490A priority Critical patent/JP2926950B2/ja
Publication of JPH04132964A publication Critical patent/JPH04132964A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2926950B2 publication Critical patent/JP2926950B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動車車輪等の回転速度を検知するため
の電磁誘導式回転センサに関するものである。
〔従来の技術〕
従来より自動車などの車輪の回転速度を検知するセン
サとして、電磁誘電式のものが知られている。この電磁
誘導式回転センサは、磁石、磁極子および電圧発生用コ
イルを、金属、樹脂などの外枠ケースに収めて一体化し
たもので、磁極子に近接する磁性回転体としての磁性体
歯車の凹凸により磁極子部分に磁束量の変化をもたら
し、巻線コイルの両端に交流電圧を発生させるものであ
る。このようにして発生した交流電圧は、磁性体歯車の
回転数にほぼ比例し、またその周波数は、磁性体歯車の
回転数に正確に比例するため、発生した交流電圧または
その周波数により、回転数を検知することができる。
第3図は、従来の電磁誘導式回転センサの概略構成を
示す断面図である。同図において、1は回転センサ、2
は磁石、3は磁極子、4はコイル、5はボビン、6はハ
ウジング、6aはセンサ取付用のブラケット、7は出力用
リード線、9はポッティング剤、aは磁性体歯車の外周
部を示している。磁性体歯車は、車のドライブシャフト
等に装着され、車輪の回転に伴なって回転するように設
けられている。
磁石2から発せられた磁束は、磁極子3を通り、その
磁極子3と対向して設けられている磁性体歯車の外周部
aの凹凸の近接によって、その磁束量が変調される。磁
束量の時間に対する変化の割合によって、コイル4の両
端には出力電圧が発生し、その出力電圧の変調周波数か
ら磁性体歯車の回転速度、ひいては車輪の回転速度を検
出することができる。
車輪の回転速度の検出は、アンチロック等の車輪のブ
レーキ制御等において重要なものであり、種々の路面条
件下において低速から高速まで車輪の回転数を安定して
検出する必要がある。電磁誘導式回転センサは、比較的
安価で、温度変化に強いなどの利点があることから自動
車等によく使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
自動車の車輪の回転速度を検出する様な回転センサに
おいては、使用環境が劣悪なため高い防水性、気密性が
要求されるが、上述した如き構造の従来センサは、ハウ
ジングとポッティング剤部の界面等を伝って内部に水が
侵入することがあった。
なお、センサ内に侵入した水等がコイル部や端子部に
達するとセンサの出力電圧が低下する。
そこで、この発明は、かかる課題の解決策として有効
なセンサ構造を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の電磁誘導式回転センサは、上記の課題を解
決するため、少なくとも磁極子と磁石を中心に組込んだ
ボビン、このボビンに取付けてコイルの両端を接続した
端子、この端子に接続した信号出力用リード線のセンサ
側端末部及び前記コイルの周囲を樹脂モールド部材で一
括して覆ったものであり、樹脂モールド部材からは、検
出面となる磁極子の先端リード線のみが取り出される。
なお、かかるセンサは、下記〜のいずれかの工夫
を加えたものにしておく。
ボビン先端の鍔の外周部を鋭利にして樹脂モールド部
材の中に入り込ませる。
ボビンから突出した磁極子先端の外周に、前記モール
ド部材に覆われる第1のモールド部材を設け、その第1
のモールド部材を外側の樹脂モールド部材よりも高圧で
射出成形する。
ボビンから突出した磁極子の先端外周に、前記モール
ド部材に覆われる第1のモールド部材を設け、その第1
のモールド部材として、外側の樹脂モールド部材よりも
軟化温度の低い材料を用いる。
〔作用〕
防水を要する導電部、即ちリード線とコイルの双方を
接続する端子部やコイルを含むボビン外周がモールド樹
脂によって覆われているので、防水に関し高い信頼性を
有している。特に、ボビン先端の鍔の外周を尖らせた場
合には、モールド成形後の冷却時に、ボビンが外周から
樹脂モールド部材によって締め付けられ、この部分に応
力が集中するため、防水性、気密性がより向上する。
また、界面の開放口となる磁極子先端の外周に第1の
モールド部材を設けるものは、この第1のモールド部材
の射出成形圧を充分に高めて磁極子外周のシール効果を
高めることができ(外側の樹脂モールド部材は内部部品
の保護のために成形圧が制限される)、気密性の向上に
関してより優れた効果を奏する。なお、第1のモールド
部材と第2の樹脂モールド部材の間は両者が融着するな
どして充分にシールされる。第1のモールド部材が第2
の樹脂モールド部材よりも低温で軟化するものであれ
ば、第2の樹脂モールド部材成形時に第1のモールド部
材と第2の樹脂モールド部材が融着して確実なシールが
行われる。
〔実施例〕
第1図は、この発明の一実施例の概略構成を示す断面
図である。図に示すように、磁極子3と磁石2と出力向
上のために必要に応じて磁石の後段に設置するヨーク11
はボビン5に挿入され固定されている。
コイル4はボビン5に巻回され、その両端はボビン5
の後部に取付けた端子8に接続され、更に端子8はリー
ド線7へとつながっている。
また、磁極子3、コイル4、端子8の露出部とリード
線7のセンサ側端末部(端子8への接続部近傍)を含め
てボビン5の外周は、ハウジングとして機能する樹脂モ
ールド部材10によって覆われている。但し、本実施例で
は検出感度を高めるために、磁極子3の先端面を樹脂モ
ールド部材10から露出させている。このように、気密性
が要求されるコイル部や端子部を樹脂モールド部材で一
括して覆うと高い気密性が得られる。更に、本実施例で
は、ボビン端の鍔の外周5aを尖らせて樹脂モールド部材
10中に入り込ませているので、樹脂モールド部材10が冷
却される時に生じる高締付け圧が5a部の表面に作用し、
従って、磁極子3と樹脂モールド部材10の界面開放口か
ら侵入した水等はこの部分で確実に阻止されることにな
り、より高い防水、気密効果が発揮される。
第2−a図は、この発明の他の実施例の概略構成を示
す断面図である。この第2実施例においては、予めコイ
ル4の外周にコイル線剤の断線防止用テープを巻いた。
また、ボビン5から突出した磁極子3の先端の外周に、
ウレタン樹脂を高圧下で成形して第1のモールド部材12
を予め形成しておき、その後、ナイロンから成る樹脂モ
ールド部材10を射出成形して外側に被せた。このよう
に、予め形成する第1のモールド部材12は高圧成形が許
容されるため磁極子3との接合性に優れる。また、ウレ
タン樹脂はナイロンよりも融点が低いため、第1のモー
ルド部材12を成形する際にこれ等が融着し、そのため
に、第1及び第2モールド部材間も高気密性が確保され
る。
なお、本実施例では、第1のモールド部材12の形成材
料としてウレタン樹脂を例に挙げたが、樹脂モールド部
材10を構成する樹脂よりも融点の低い樹脂(ホットメル
ト系の樹脂も可)であればよく、この条件を満たすなら
ば同一系のナイロンであっても同様の効果を奏する。
また、第1のモールド部材12は、第2−b図に示すよ
うに、磁極子先端から後退した位置にあってもよい。要
は、磁極子3と外側の樹脂モールド部材10との接合部に
介在するようにしておけばよい。
〔効果〕
以上述べたように、この発明では、防水を要する導電
部、即ちリード線とコイルの双方を接続する端子部やボ
ビン外周を樹脂のモールド部材で一括して覆ったので、
防水に関する信頼性が高まる。特に、ボビン先端の鍔の
外周を尖らせた場合には、この部分に強い締め付け圧が
生じるため、防水性、気密性の向上効果が大きい。
磁極子の先端外周に第1のモールド部材を強固に接合
し、その上に被覆用の樹脂モールド部材を設ける場合に
は、界面のシール効果も高まるため防水の信頼性が更に
増す。
このように、この発明の電磁誘導式回転センサは、防
水、気密に関する信頼性に優れ、出力低下が生じにくい
ため、環境の劣悪な自動車車輪部等に装着して車輪の回
転数を検出する車輪速センサ等として利用すると効果的
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の電磁誘導式回転センサの一実施例
の概略構成を示す断面図、第2−a図及び第2−b図は
他の実施例の概略構成を示す断面図、第3図は従来の電
極誘導式回転センサの概略構成を示す断面図である。 1……回転センサ、2……磁石、3……磁極子、 4……コイル、5……ボビン、6……ハウジング、 7……リード線、8……端子、9……ポッティング剤、 10……樹脂モールド部材、 11……ヨーク、12……第1のモールド部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01P 3/488

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁極子とその後端面に当接する磁石と、前
    記磁極子の磁束量の変化に応じた交流出力を発生するた
    めのコイルと、このコイルが巻回されたボビンとを備
    え、少なくとも前記磁極子と前記磁石を中心に組込んだ
    前記ボビン、このボビンに取付けて前記コイルの両端を
    接続した端子、この端子に接続した信号出力用リード線
    のセンサ側末端部及び前記コイルの周囲を樹脂モールド
    部材で一括して覆った電磁誘導式回転センサにおいて、
    前記ボビンから突出する前記磁極子先端部の外周に、第
    1のモールド部材を設け、その上に第2のモールド層と
    して前記樹脂モールド部材を設けると共に、前記第1の
    モールド部材は上層の前記樹脂モールド部材よりも高圧
    下で射出成形してあることを特徴とする電磁誘導式回転
    センサ。
  2. 【請求項2】磁極子とその後端面に当接する磁石と、前
    記磁極子の磁束量の変化に応じた交流出力を発生するた
    めのコイルと、このコイルが巻回されたボビンとを備
    え、少なくとも前記磁極子と前記磁石を中心に組込んだ
    前記ボビン、このボビンに取付けて前記コイルの両端を
    接続した端子、この端子に接続した信号出力用リード線
    のセンサ側末端部及び前記コイルの周囲を樹脂モールド
    部材で一括して覆った電磁誘導式回転センサにおいて、
    前記ボビンから突出する前記磁極子先端部の外周に、第
    1のモールド部材を設け、その上に第2のモールド層と
    して前記樹脂モールド部材を設けると共に、前記第1の
    モールド部材は上層の樹脂モールド部材よりも低温で軟
    化する材料を用いたことを特徴とする電磁誘導式回転セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】磁極子とその後端面に当接する磁石と、前
    記磁極子の磁束量の変化に応じた交流出力を発生するた
    めのコイルと、このコイルが巻回されたボビンとを備
    え、少なくとも前記磁極子と前記磁石を中心に組込んだ
    前記ボビン、このボビンに取付けて前記コイルの両端を
    接続した端子、この端子に接続した信号出力用リード線
    のセンサ側端末部及び前記コイルの周囲を樹脂モールド
    部材で一括して覆った電磁誘導式回転センサにおいて、
    ボビン先端の鍔の外周部を尖らせて前記樹脂モールド部
    材の中に入り込ませたことを特徴とする電磁誘導式回転
    センサ。
JP25605490A 1990-09-25 1990-09-25 電磁誘導式回転センサ Expired - Lifetime JP2926950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25605490A JP2926950B2 (ja) 1990-09-25 1990-09-25 電磁誘導式回転センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25605490A JP2926950B2 (ja) 1990-09-25 1990-09-25 電磁誘導式回転センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04132964A JPH04132964A (ja) 1992-05-07
JP2926950B2 true JP2926950B2 (ja) 1999-07-28

Family

ID=17287264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25605490A Expired - Lifetime JP2926950B2 (ja) 1990-09-25 1990-09-25 電磁誘導式回転センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2926950B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04132964A (ja) 1992-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5670873A (en) Rotational speed sensor with membrane
EP0489111B1 (en) Flux concentrator for magnetic sensors
EP0247610B2 (en) Electromagnetic power generating type rotation sensor
JP2926950B2 (ja) 電磁誘導式回転センサ
JP2959944B2 (ja) 磁気センサとその製造方法
JPH02122205A (ja) 非接触式変位検出器
US5675248A (en) Magnetic sensor with molded casing having an insert molded coil assembly, pole piece and magnet and amounting bracket assembly
JP2000310646A (ja) 回転検出センサ
JP2504506Y2 (ja) 電磁誘導式回転センサ
JP2525620Y2 (ja) 電磁誘導式回転センサ
JP2002257839A (ja) 回転検出センサ
JP3038628B2 (ja) 樹脂封止型回転センサ装置
JPS63131023A (ja) 電磁発電式回転センサ
JPH0721507B2 (ja) 磁気センサ
JPH0566227A (ja) 回転センサ
JPH04132963A (ja) 電磁誘導式回転センサ
JPH04132961A (ja) 電磁誘導式回転センサ
JPH06148210A (ja) 回転検出器
JPH07280823A (ja) 回転速度検出器
JPH04132962A (ja) 電磁誘導式回転センサ
JPH07325100A (ja) 車輪速センサ
JP2549421Y2 (ja) 回転センサ
JP2561874Y2 (ja) 回転センサ
JPH0745013Y2 (ja) 磁気センサー
JPH0736059U (ja) 車輪速センサ