JPH0530659U - 弁棒の支持方式 - Google Patents

弁棒の支持方式

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JPH0530659U
JPH0530659U JP10054891U JP10054891U JPH0530659U JP H0530659 U JPH0530659 U JP H0530659U JP 10054891 U JP10054891 U JP 10054891U JP 10054891 U JP10054891 U JP 10054891U JP H0530659 U JPH0530659 U JP H0530659U
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valve stem
valve
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stem receiver
annular
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源昭 広田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】弁ケーシングの上蓋に対する、弁棒の取付支持
を簡単な構造で、かつ、確実に行えるようにする。 【構成】上蓋1の弁棒受け嵌着部9には、内壁面の切込
加工によって形成した抜け止め切込段部10がある。弁
棒受け5は2つ割構造であり、接合状態でリング状であ
る。弁棒受け5の端面には、環状の切込8がある。弁棒
受け5を嵌着部9に装填し、切込8にクサビを圧入すれ
ば、弁棒受け5の角端11が張り出し変形して、段部1
0に嵌入し、固定支持される。弁棒受け5の内面には環
状溝6があり、弁棒2の外面には環状小鍔7があって、
両者は互いに嵌合結合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は仕切弁などの各種の弁に使用できる、弁棒の支持方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、仕切弁の弁棒は、一般に弁ケーシングの上蓋に支持されている。こ の際、弁棒は回転のみが可能で、上下方向には移動不能に支持しなければならな い。この為、従来、その支持部の構造は、弁棒に鍔を設けると共に、上蓋を更に 上下に分割して、その上下の分体間で弁棒の鍔を挟み込むようにして支持する方 式が一般に採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前記の従来の支持方式では、先ず、弁棒に鍔が必要である。この為 、弁棒の製造は、太い丸棒素材から切削加工する方式を採らねばならず、素材ロ スが多い上に、加工コストが高くなる欠点がある。その上、従来方式では、上蓋 が分割されていて、両者をボルトで締付固定する方式であるから、製作や組立に 手間がかかる欠点があり、かつ、使用中にボルトが緩んで、ガタ付きを起こすお それがある。
【0004】 本考案はこのような点に鑑み、製造コストが低く、使用中のガタ付きなどが なく、メンテナンスが容易な弁棒の支持方式を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の弁棒支持方式の技術的手段は、弁ケーシングの上蓋と、上蓋に貫通 状に取付けられる弁棒と、上蓋の孔と弁棒との間に介装される弁棒受けとからな り、弁棒受けは弁棒に対して回転自在で、軸方向移動不可能に嵌合され、また、 上蓋の孔には弁棒受け嵌着部が設けられ、この嵌着部の一方端には衝突段部があ り、他端は開放で、その内壁面には環状の抜け止め切込段部が形成されており、 弁棒受けの端面には環状の切込を有し、この切込にクサビを圧入させて、弁棒受 けの角端を外方に張り出し変形させ、その角端を抜け止め切込段部に嵌入させて 、弁棒受けを嵌着部に固定させることにある。
【0006】 また、弁棒受けは2つ割構造で、更に、弁棒受けと弁棒との接合面は、環状 の凹凸結合になすことも可能である。
【0007】 更に、弁棒受けの内面と、弁棒の外面とにそれぞれ、互いに接合することに より断面円形の環状空間となる環状溝が形成され、この環状空間に複数のボール が装填され、更に弁棒受けの側面には開閉自在なボール挿入用の孔が設けられて いるようにすることも可能である。
【0008】
【作用】
本考案の弁棒支持方式では、上蓋の弁棒受け嵌着部に弁棒受けが嵌め込まれる 。嵌着部の一方端には衝突段部があるので、弁棒受けの片面はこの段部によって 係止される。嵌着部の他方端は開放であるので、ここからの弁棒受けの出入は自 由である。ただし、その内壁面には抜け止め切込段部があるので、弁棒受けの環 状切込にクサビを圧入して、角端を外方に張り出し変形させると、その角端は抜 け止め切込段部に嵌り込み、係止される。この結果、弁棒受けはその両端で係止 されることになり、弁棒受けと上蓋とは完全な一体状態になり、両者の結合強度 は高くて、使用時に弁棒受けのガタ付きを起こすことがない。
【0009】 また、弁棒受けを2つ割構造となし、弁棒受けと弁棒とを環状凹凸で結合させ たものでは、弁棒と弁棒受けとの相対回転は自由で、軸方向の移動が不能という 必要要件を満たした支持ができる。
【0010】 更に、弁棒と弁棒受けとをボールベアリング式に結合させたものでは、回転自 在、軸方向移動不能の必要要件を満たす他、弁棒の回転が極めてスムーズである という利点を有する。
【0011】
【実施例】
本考案の弁棒支持方式の一実施例を図面について説明する。図示例はソフトシ ール仕切弁(弾性体弁座仕切弁)に関するものである。。1は上蓋で、全体が一 体物となるように鋳造製作されている。この上蓋1は弁ケーシング本体(図示せ ず)の上面開放部にボルト締めで固定される。
【0012】 2は弁棒で、上蓋1の頂部3を貫通するように取付られる。4は弁棒挿通用の 孔である。図示例は仕切弁である為、弁棒2の下部はネジ部12になっていて、 ここに弁体(図示せず)が螺着され、弁棒2の回転操作に伴って弁体が上下動し 、弁の開閉を行う。
【0013】 5は弁棒受けで、その装填前の状態の詳細な構造は図2に示されている。弁棒 受け5は金属製であり、図2のものは2つ割構造で、接合状態ではリング状であ る。弁棒受け5の内面には細い環状溝6が複数設けられていて、ここに弁棒2に 設けられた環状小鍔7が嵌入する。この環状小鍔7は弁棒2の側面を切込加工し て形成されており、決して従来のような弁棒の径外に突出する大きな鍔ではない 。また、弁棒受け5の端面には環状の切込8が設けられており、ここにクサビが 圧入される。
【0014】 上蓋1の弁棒挿通用の孔4には弁棒受け嵌着部9が設けられている。この嵌着 部9は下端が開放で、ここから弁棒受け5を挿入する。嵌着部9の上端には衝突 段部13があって、ここで弁棒受け5の上端が係止される。他方、嵌着部9の下 端には、その内壁面を切込加工することによって、環状の抜け止め切込段部10 が形成されている。そして、この段部10には、弁棒受け5の張り出し変形した 角端11が嵌り込み、弁棒受け5は嵌着部9に固定支持される。
【0015】 弁棒受け5の装填手法は図4に示されている。図中、20はプレス機、21は プレス受台、22は圧入用治具である。弁棒2に弁棒受け5を取付け、上蓋1に 嵌め込んだ上で、これらを倒立状態でプレス機20にセットし、圧入用治具22 の先端のクサビ部23を、弁棒受け5の環状切込8に押し込む。このクサビ部2 3の圧入により、弁棒受け5の角端11が外方に張り出し変形して、抜け止め段 部10に嵌り込む。
【0016】 なお、図中、14は弾性材製のダストシール、15はパッキン箱、16は弾性 材製のバックシートである。これらにより、水洩れ防止や、土砂の咬み込み防止 が行われる。
【0017】 図5には他の実施例の弁棒受け30を用いたものが示されている。この弁棒受 け30は一体物で、2つ割構造でない。弁棒受け30の内面には、断面半円弧状 の環状溝31が形成されている。他方、弁棒2の側面にも同様の環状溝32が形 成されており、この両方の環状溝31,32は互いに対面接合して、断面円形の 環状空間になる。そして、ここにボール33が装填される。34はボール挿入用 の孔、35は孔蓋である。この弁棒受け30は2つ割構造でないので、強度や制 作上の点で秀れ、かつ、ボール式であるので、弁棒の回転がスムーズである。
【0018】 なお、本考案に於いて、弁棒受け5や嵌着部9の詳細な構造は、前記の図示実 施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された範囲で自 由に変形実施可能である。
【0019】
【考案の効果】
本考案の弁棒支持方式では、弁棒受けを、上蓋の弁棒受け嵌着部に直接固定す る形式であり、かつ、その固定手段が、弁棒受けの切込にクサビを圧入して、弁 棒受けの角端を外方に張り出し変形させて、嵌着部に設けられた段部に嵌入させ るものである為、弁棒受けと上蓋とは分離できない完全一体状態で結合される。 従って、結合強度は大で、使用中にガタ付くことがなく、その上、上蓋の構造が 簡単となり、製造コストが低いなどの利点がある。
【0020】 請求項2のものでは、弁棒と弁棒受けとの結合構造が簡単であるので、製造や 組立が容易である。
【0021】 請求項3のものでは、弁棒と弁棒受けとはボールベアリング形式で結合されて いるので、弁棒の回転がスムーズであり、弁棒受けを2つ割構造にする必要がな い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の弁棒支持方式の一実施例の縦断面図。
【図2】弁棒受けの斜視図。
【図3】要部の分解状態の断面図。
【図4】組立作業状況を示す縦断面図。
【図5】他の実施例の縦断面図。
【図6】図5のA−A線断面図。
【符号の説明】
1 上蓋 2 弁棒 4 弁棒挿通用の孔 5 弁棒受け 6 環状溝 7 環状小鍔 8 環状切込 9 弁棒受け嵌着部 10 抜け止め切込段部 11 角端 13 衝突段部 30 弁棒受け 31,32 環状溝 33 ボール 34 ボール挿入孔 35 孔蓋

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ケーシングの上蓋と、上蓋に貫通状に
    取付けられる弁棒と、上蓋の孔と弁棒との間に介装され
    る弁棒受けとからなり、弁棒受けは弁棒に対して回転自
    在で、軸方向移動不可能に嵌合され、また、上蓋の孔に
    は弁棒受け嵌着部が設けられ、この嵌着部の一方端には
    衝突段部があり、他端は開放で、その内壁面には環状の
    抜け止め切込段部が形成されており、弁棒受けの端面に
    は環状の切込を有し、この切込にクサビを圧入させて、
    弁棒受けの角端を外方に張り出し変形させ、その角端を
    抜け止め切込段部に嵌入させて、弁棒受けを嵌着部に固
    定させることを特徴とする弁棒の支持方式。
  2. 【請求項2】 弁棒受けは2つ割構造で、更に、弁棒受
    けと弁棒との接合面は、環状の凹凸結合になっている請
    求項1記載の弁棒の支持方式。
  3. 【請求項3】 弁棒受けの内面と、弁棒の外面とにそれ
    ぞれ、互いに接合することにより断面円形の環状空間と
    なる環状溝が形成され、この環状空間に複数のボールが
    装填され、更に弁棒受けの側面には開閉自在なボール挿
    入用の孔が設けられている請求項1記載の弁棒の支持方
    式。
JP10054891U 1991-10-01 1991-10-01 弁棒の支持方式 Expired - Lifetime JP2505510Y2 (ja)

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JPH0530659U true JPH0530659U (ja) 1993-04-23
JP2505510Y2 JP2505510Y2 (ja) 1996-07-31

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