JP3382122B2 - ネジ部材 - Google Patents

ネジ部材

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JP3382122B2
JP3382122B2 JP10404697A JP10404697A JP3382122B2 JP 3382122 B2 JP3382122 B2 JP 3382122B2 JP 10404697 A JP10404697 A JP 10404697A JP 10404697 A JP10404697 A JP 10404697A JP 3382122 B2 JP3382122 B2 JP 3382122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清掃具の柄の構成
部材を接続する等のために用いて好適なネジ部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、清掃具の柄の構成部材を接続する
等のためのネジ部材として、プラスチック成形した以下
の如くの雄型ネジ部材と雌型ネジ部材とを用いている。
【0003】雄型ネジ部材は、プラスチックの取付部に
ボルトをインサート成形するように、金型内にボルトを
配置して取付部を成形している。
【0004】雌型ネジ部材は、プラスチックの取付部に
雌ネジを具備せしめるように、金型内に中子ネジを挿入
して取付部を成形している。
【0005】そして、雄型ネジ部材と雌型ネジ部材の被
取付部材への取付けは、それらのネジ部材の取付部を被
取付部材の取付孔に挿入し、被取付部材の取付孔外周部
をかしめ加工することにて、それらのネジ部材の取付部
を固定可能としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には以下の問題点がある。 ネジ部材の被取付部材への固定をかしめ加工によって
行なっており、かしめが強すぎるとネジ部材の取付部に
割れを生じ、かしめが弱すぎるとネジ部材の取付部が被
取付部材から脱落する虞れがある。即ち、ネジ部材の被
取付部材への取付性が悪い。
【0007】雄型ネジ部材の成形に際し、金型内に配
置されてインサート成形されるボルトの位置決め精度の
向上に困難があり、雄ネジ部の寸法異常を生ずる虞れが
ある。
【0008】雌型ネジ部材の成形に際し、金型からの
成形品の取出し時に、取り出しを失敗すると、中子ネジ
を成形品に再挿入するため、ネジつぶれを生じる虞れが
ある。
【0009】本発明の課題は、被取付部材への取付性の
よいネジ部材を得ることにある。
【0010】また、本発明の課題は、雄型ネジ部材の成
形に際し、雄ネジ部の寸法異常を防止することにある。
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、被取付部材の
取付孔に挿入して固定されるネジ部材において、ネジ部
材の外周側に取付部を設け、該取付部の外面のネジ軸方
向複数位置に突部を設け、該突部のネジ軸方向先端側の
立上り面の立上り角度に比して該突部のネジ軸方向反先
端側の立上り面の立上り角度を緩やかに設定し、該取付
部の突部を被取付部材の取付孔に圧入してなるととも
に、前記ネジ部材が一対の半割取付部とボルトからな
り、両半割取付部がボルトの頭部側を挟持するボルト挟
持部を備えて一体結合可能とされ、前記ネジ部材の半割
取付部がボルト挟持部に、ボルトの角形頭部と係合して
ボルトを回り止めする角形回り止め部を備えてなるよう
にしたものである。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】発明によれば下記の作用がある。
ネジ部材の取付部に設けた突部を被取付部材の取付孔
に圧入することにより、かしめ加工を伴うことなく、ネ
ジ部材を取付けできる。このとき、ネジ部材の取付部の
外面のネジ軸方向複数位置にのみ突部を設け、この突部
が被取付部材の取付孔に圧入されて接触するようにした
ので、ネジ部材の取付部と被取付部材の取付孔との接触
面積を小とし、挿入抵抗を小にでき、或いは挿入時の突
部自身の撓み変形により挿入抵抗を小にできる。また、
突部のネジ軸反先端側、即ち取付孔への挿入進み方向側
の立上り面の立上り角度を比較的緩やかにしたので、比
較的スムースに取付孔に圧入でき、取付部に割れを生じ
ないようにすることができる。また、突部のネジ軸方向
先端側、即ち取付孔からの引き抜き方向側の立上り面の
立上り角度を比較的きつくしたので、引き抜き抵抗強度
を強くして確実に固定できる。雄型ネジ部材が一対の
半割取付部のボルト挟持部にボルトを挟持するようにし
たから、ボルトのインサート成形を不要とし、雄ネジ部
の寸法異常を防止できる。 雄型ネジ部材の半割取付部
がボルトの回り止め部を備えたから、ボルトを半割取付
部に簡易に回り止め状態で挟持できる。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明が適用された清掃具
を示す模式図、図2は清掃具の柄のグリップを示す模式
図、図3は清掃具の柄の連結パイプを示す模式図、図4
はグリップと連結パイプの接続部を示す模式図、図5は
連結パイプと連結パイプの接続部を示す模式図、図6は
雄型ネジ部材の取付部を示す模式図、図7は雄型ネジ部
材の取付部へのボルト組込状態を示す模式図、図8はボ
ルトを示す模式図、図9は雄型ネジ部材の組上げ状態を
示す模式図、図10は雌型ネジ部材の取付部を示す模式
図である。
【0027】図1の清掃具10は、柄11の端部に十字
継手等の継手部12を介して清掃シート保持板13を設
け、保持板13の発泡体製底部14まわりに巻き付けた
清掃シートを保持板13の上面の4隅に設けてあるシー
ト係着部15に係着可能としている。使用者は、継手部
12の存在により、清掃シート保持板13を柄11に対
して前後左右に自在に回転させて清掃できる。
【0028】柄11は、グリップ21、連結パイプ2
2、23、24、継手ロッド25に分割され、これらの
構成部材を雄型ネジ部材30、雌型ネジ部材50により
接続可能としている。即ち、図1において、グリップ2
1の下端部に設けた雄型ネジ部材30と連結パイプ22
の上端部に設けた雌型ネジ部材50、連結パイプ22の
下端部に設けた雄型ネジ部材30と連結パイプ23の上
端部に設けた雌型ネジ部材50、連結パイプ23の下端
部に設けた雄型ネジ部材30と連結パイプ24の上端部
に設けた雌型ネジ部材50、連結パイプ24の下端部に
設けた雄型ネジ部材30と継手ロッド25の上端部に設
けた雌型ネジ部材50のそれぞれを螺着可能としてい
る。
【0029】即ち、グリップ21の下端部に設けた取付
孔21Aには雄型ネジ部材30が圧入される(図2)。
また、連結パイプ22の上端部に設けた取付孔22Aに
は雌型ネジ部材50が圧入され、連結パイプ22の下端
部に設けた取付孔22Bには雄型ネジ部材30が圧入さ
れる(図3)。また、連結パイプ23の上端部に設けた
取付孔23Aには雌型ネジ部材50が圧入され、連結パ
イプ23の下端部に設けた取付孔23B(不図示)には
雄型ネジ部材30が圧入される。また、連結パイプ24
の上端部に設けた取付孔24(不図示)には雌型ネジ部
材50が圧入され、連結パイプ24の下端部に設けた取
付孔24B(不図示)には雄型ネジ部材30が圧入され
る。また、継手ロッド25の上端部に設けた取付孔25
A(不図示)には雌型ネジ部材50が圧入される。そし
て、グリップ21に圧入された雄型ネジ部材30と連結
パイプ22に圧入された雌型ネジ部材50とが図4に示
す如くに螺合され、連結パイプ22に圧入された雄型ネ
ジ部材30と連結パイプ23に圧入された雌型ネジ部材
50とが図5に示す如くに螺合され、連結パイプ23に
圧入された雄型ネジ部材30と連結パイプ24に圧入さ
れた雌型ネジ部材50とが螺合され、連結パイプ24に
圧入された雄型ネジ部材30と継手ロッド25に圧入さ
れた雌型ネジ部材50とが螺合され、柄11の全体が結
合されるものとなる。
【0030】以下、雄型ネジ部材30と雌型ネジ部材5
0のそれぞれについて説明する。 (雄型ネジ部材30)(図6〜図9) 雄型ネジ部材30は、一対の半割取付部31、32(図
6)とボルト41(図8)とから構成される(図9)。
取付部31、32は、ヒンジ33にて結合された、ナイ
ロン等のプラスチックからなる成形体である。取付部3
1、32はヒンジ33を介して互いに開き、且つ互いに
閉じて一体結合することができ、閉じ位置の位置決めロ
ックのための位置決め凸部34Aと位置決め凹部34B
のそれぞれを取付部31と取付部32のそれぞれの半割
面に備えている(図6)。
【0031】そして、雄型ネジ部材30の取付部31、
32は、ボルト41の頭部41Aと首部41Bを挟持す
る凹状のボルト挟持部35A、35Bのそれぞれをそれ
らの半割面に備え(図7)、それらの閉じ状態でボルト
41の頭部側を挟持して雄ネジ部41Cを突出せしめる
ようになっている(図9)。ここで、雄型ネジ部材30
の取付部31、32は、ボルト挟持部35A、35Bに
ボルト41の角形頭部41Aと係合してボルト41を回
り止めする角形回り止め部36を備えている(図7、図
9)。
【0032】また、雄型ネジ部材30の取付部31、3
2は、グリップ21、連結パイプ22等の取付孔21
A、22B等に挿入される円筒状外面の先端側にそれら
の取付孔21A、22B等への挿入端位置決めのための
フランジ37を備えるとともに、フランジ37の先端側
にボルト首カバー37Aを張出し成形している。
【0033】また、雄型ネジ部材30の取付部31、3
2は、フランジ37に続く円筒状外面における雄型ネジ
部材30のネジ軸方向複数位置に突部38を設けてい
る。各突部38は互いに螺旋結合しないリング状突部で
あってもよく、或いは互いに螺旋結合する螺旋状突部で
あってもよい。雄型ネジ部材30の突部38は、ネジ軸
方向先端側の立上り面38Aの立上り角度θaに比し
て、ネジ軸方向反先端側の立上り面38Bの立上り角度
θbを緩やかに設定し、グリップ21、連結パイプ22
等の取付孔21A、22B等に圧入される。このとき、
取付部31、32の突部38の外径は、取付孔21A、
22B等の内径に対し、例えばそれらの直径が14mm程度
のときに、 0.5〜0.1mm 程度大径として上述の圧入を可
能とする。尚、取付部31、32の相隣る突部38、3
8の間の谷部の外径は、取付孔21A、22B等の内径
より小さく設定されている。
【0034】また、雄型ネジ部材30の取付部31、3
2は、円筒状外面の突部38よりネジ軸方向反先端側
に、グリップ21、連結パイプ22等の取付孔21A、
22B等への組付け過程でそれらの取付孔21A、22
B等に仮止め可能とされる仮止めリブ39を備えてい
る。
【0035】(雌型ネジ部材50)(図10) 雌型ネジ部材50は、一対の半割取付部51、52から
構成される。取付部51、52は、ヒンジ53にて結合
された、ナイロン等のプラスチックからなる成形体であ
る。取付部51、52はヒンジ53を介して互いに開
き、且つ互いに閉じて一体結合することができ、閉じ位
置の位置決めロックのための位置決め凸部54と位置決
め凹部54Bのそれぞれを取付部51と取付部52のそ
れぞれの半割面に備えている(図10)。
【0036】そして、雌型ネジ部材50の取付部51、
52は、雌ネジ部55をそれらの半割面に備え、それら
の閉じ状態で前述した雄型ネジ部材30のボルト41の
雄ネジ部41Cが螺合できる雌ネジ部55を形成するよ
うになっている。
【0037】また、雌型ネジ部材50の取付部51、5
2は、連結パイプ22等の取付孔22A等に挿入される
円筒状外面の先端にそれらの取付孔22A等への挿入端
位置決めのためのフランジ56を備えるとともに、前述
した雄型ネジ部材30のボルト首カバー37Aを受入れ
可能とするガイド孔57をフランジ56の内径側に備え
ている。
【0038】また、雌型ネジ部材50の取付部51、5
2は、フランジ56に続く円筒状外面におけるネジ軸方
向複数位置に突部58を設けている。各突部58は互い
に螺旋結合しないリング状突部であってもよく、或いは
互いに螺旋結合する螺旋状突部であってもよい。雌型ネ
ジ部材50の突部58は、ネジ軸方向先端側の立上り面
58Aの立上り角度θaに比して、ネジ軸方向反先端側
の立上り面58Bの立上り角度θbを緩やかに設定し、
連結パイプ22等の取付孔22等に圧入される。このと
き、取付部51、52の突部58の外径は、連結孔22
A等の内径に対し、例えばそれらの直径が14mm程度のと
きに、 0.5〜 0.1mm程度大径として上述の圧入を可能と
する。尚、取付部51、52の相隣る突部58、58の
間の谷部の外径は、取付孔22A等の内径より小さく設
定されている。
【0039】また、雌型ネジ部材50の取付部51、5
2は、円筒状外面の突部58よりネジ軸方向反先端側
に、連結パイプ22等の取付孔22A等への組付過程で
それらの連結孔22A等に仮止め可能とされる仮止めリ
ブ59(不図示)を備えている。
【0040】従って、雄型ネジ部材30と雄型ネジ部材
50は以下の如くに用いられる。 (1) 雄型ネジ部材30の取付部31、32を開き、それ
らの取付部31、32のボルト挟持部35A、35Bに
ボルト41の頭部41A、首部41Bを組込み、ボルト
41の頭部41Aをボルト挟持部35A、35Bの角形
回り止め部36に係合させる。この後、雄型ネジ部材3
0の取付部31、32を閉じ、位置決め凸部34A、位
置決め凹部34Bにより位置決めロックする。
【0041】雄型ネジ部材30をグリップ21、連結パ
イプ22等の取付孔21A、22B等に圧入する。グリ
ップ21の取付孔21Aへの雄型ネジ部材30の挿入端
は、雄型ネジ部材30のフランジ37がグリップ21の
挿入端位置決め段差部21Bに衝合する位置とする。連
結パイプ22の取付孔22Bへの雄型ネジ部材30の挿
入端は、雄型ネジ部材30のフランジ37が連結パイプ
22の端面に衝合する位置とする。
【0042】(2) 雌型ネジ部材50の取付部51、52
を閉じ、位置決め凸部54A、位置決め凹部54Bによ
り位置決めロックする。
【0043】雌型ネジ部材50を連結パイプ22等の取
付孔22A等に圧入する。連結パイプ22の取付孔22
Aへの雌型ネジ部材50の挿入端は、雌型ネジ部材50
のフランジ56が連結パイプ22の端面に衝合する位置
とする。
【0044】(3) グリップ21の取付孔21Aに設けた
雄型ネジ部材30と連結パイプ22の取付孔22Aに設
けた雌型ネジ部材50、連結パイプ22の取付孔22B
に設けた雄型ネジ部材30と、連結パイプ23の取付孔
23Aに設けた雌型ネジ部材50、連結パイプ23の取
付孔23Bに設けた雄型ネジ部材30と連結パイプ24
の取付孔24Aに設けた雌型ネジ部材50、連結パイプ
24の取付孔24Bに設けた雄型ネジ部材30と継手ロ
ッド25の取付孔25Aに設けた雌型ネジ部材50とを
それぞれ螺合し、柄11の全体を構成する。
【0045】尚、グリップ21の取付孔21Aに雄型ネ
ジ部材30を圧入したとき、グリップ21の先端面はパ
イプカバー21Cを構成するように突出せしめられる
(図2(C))。これにより、グリップ21の取付孔2
1Aに設けた雄型ネジ部材30に連結パイプ22の取付
孔22Aに設けた雌型ネジ部材50を螺合したとき(図
4)、連結パイプ22の端部がグリップ21のパイプカ
バー21Cに嵌合し、結果として、パイプカバー21C
による重ね代Lの存在によりグリップ21と連結パイプ
22の軸ぶれを抑え、グリップ21の取付孔21Aに対
する雄型ネジ部材30の圧入強度のへたりを防止する。
これは、連結パイプ22等が強度的に強い金属パイプか
らなるのに対し、グリップ21を強度的に弱いプラスチ
ック製とするときに、柄11の全体的寿命を長くするこ
とに役立つ。
【0046】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 雄型ネジ部材30の取付部31、32に設けた突部3
8をグリップ21、連結パイプ22等の取付孔21A、
22B等に圧入することにより、かしめ加工を伴うこと
なく、雄型ネジ部材30を取付けできる。このとき、雄
型ネジ部材30の取付部31、32の外面のネジ軸方向
複数位置にのみ突部38を設け、この突部38がグリッ
プ21、連結パイプ22等の取付孔21A、22B等に
圧入されて接触するようにしたので、雄型ネジ部材30
の取付部31、32とグリップ21、連結パイプ22等
の取付孔21A、22B等との接触面積を小とし、挿入
抵抗を小にでき、或いは挿入時の突部38自身の撓み変
形により挿入抵抗を小にできる。また、突部38のネジ
軸反先端側、即ち取付孔21A、22B等への挿入進み
方向側の立上り面38Bの立上り角度θbを比較的緩や
かにしたので、比較的スムースに取付孔21A、22B
等に圧入でき、取付部31、32に割れを生じないよう
にすることができる。また、突部38のネジ軸方向先端
側、即ち取付孔21A、22B等からの引き抜き方向側
の立上り面38Aの立上り角度θaを比較的きつくした
ので、引き抜き抵抗強度を強くして確実に固定できる。
【0047】雌型ネジ部材50の取付部51、52に設
けた突部58を連結パイプ22等の取付孔22A等に圧
入することにより、かしめ加工を伴うことなく、雌型ネ
ジ部材50を取付けできる。このとき、雌型ネジ部材5
0の取付部51、52の外面のネジ軸方向複数位置にの
み突部58を設け、この突部58が連結パイプ22等の
取付孔22A等に圧入されて接触するようにしたので、
雌型ネジ部材50の取付部51、52と連結パイプ22
等の取付孔22A等との接触面積を小とし、挿入抵抗を
小にでき、或いは挿入時の突部58自身の撓み変形によ
り挿入抵抗を小にできる。また、突部58のネジ軸反先
端側、即ち取付孔22A等への挿入進み方向側の立上り
面58Bの立上り角度θbを比較的緩やかにしたので、
比較的スムースに取付孔22A等に圧入でき、取付部5
1、52に割れを生じないようにすることができる。ま
た、突部58のネジ軸方向先端側、即ち取付孔22A等
からの引き抜き方向側の立上り面58Aの立上り角度θ
aを比較的きつくしたので、引き抜き抵抗強度を強くし
て確実に固定できる。
【0048】雄型ネジ部材30と雌型ネジ部材50の
それぞれにおいて、取付部31、32、51、52の突
部38、58の外径を取付孔21A、22B、22A等
の内径より大きく、相隣る突部38、38、58、58
の間の谷部の外径を取付孔21A、22B、22A等の
内径より小さく設定した。従って、取付部31、32、
51、52に設けた突部38、58を取付孔21A、2
2B、22A等に確実に圧入できる。
【0049】雄型ネジ部材30が一対の半割取付部3
1、32のボルト挟持部35A、35Bにボルト41を
挟持するようにしたから、ボルト41のインサート成形
を不要とし、雄ネジ部41Cの寸法異常を防止できる。
【0050】雄型ネジ部材30の半割取付部31、3
2がボルト41の回り止め部36を備えたから、ボルト
41を半割取付部31、32に簡易に回り止め状態で挟
持できる。
【0051】雌型ネジ部材50が一対の半割取付部5
1、52により雌ネジ部55を形成するようにしたか
ら、中子ネジを不要とし、雌ネジ部55の潰れ性を防止
できる。
【0052】雄型ネジ部材30と雌型ネジ部材50の
取付部31、32、51、52に仮止めリブ39、59
を設けたから、それらのネジ部材30、50をグリップ
21、連結パイプ22、23等の取付孔21A、22
A、22B等に取付けるとき、最初は取付部31、3
2、51、52の仮止めリブ39、59を用いて取付孔
21A、22A、22B等に仮止めし、その後取付部3
1、32、51、52の突部38、58を取付孔に圧入
することにより、取付作業性を向上できる。
【0053】清掃具10の柄11の構成部材に雄型ネ
ジ部材30もしくは雌型ネジ部材50を取付けることに
より、清掃具10の柄11の構成部材のネジ接続構造を
向上できる。
【0054】尚、雄型ネジ部材30(50も同じ)にお
いて、雄型ネジ部材30の外面で突部38を備える部分
の全面積をA、この部分で突部38が取付孔21A等に
接触する面積をBとするとき、B/Aは30〜70%とする
ことがよい。30%未満では抜け防止に必要な摩擦力を確
保できずに確実な固定ができなくなり、70%越えでは取
付孔との摩擦力が大になり、或いは突部自身の挿入時の
撓み変形が小となって挿入抵抗を小にできない。
【0055】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明は清掃具の柄の接続のためのネジ部材に限らず、広
く一般のネジ部材として用いることができる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被取付部
材への取付性のよいネジ部材を得ることができる。
【0057】また、本発明によれば、雄型ネジ部材の成
形に際し、雄ネジ部の寸法異常を防止することができ
る。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明が適用された清掃具を示す模式図
である。
【図2】図2は清掃具の柄のグリップを示す模式図であ
る。
【図3】図3は清掃具の柄の連結パイプを示す模式図で
ある。
【図4】図4はグリップと連結パイプの接続部を示す模
式図である。
【図5】図5は連結パイプと連結パイプの接続部を示す
模式図である。
【図6】図6は雄型ネジ部材の取付部を示す模式図であ
る。
【図7】図7は雄型ネジ部材の取付部へのボルト組込状
態を示す模式図である。
【図8】図8はボルトを示す模式図である。
【図9】図9は雄型ネジ部材の組上げ状態を示す模式図
である。
【図10】図10は雌型ネジ部材の取付部を示す模式図
である。
【符号の説明】
10 清掃具 11 柄 21 グリップ 22〜24 連結パイプ 25 継手ロッド 21A、22A、22B 取付孔 30 雄型ネジ部材 31、32 取付部 35A、35B ボルト挟持部 36 回り止め部 38 突部 38A、38B 立上り面 39 仮止めリブ 41 ボルト 50 雌型ネジ部材 51、52 取付部 55 雌ネジ部 58 突部 58A、58B 立上り面 59 仮止めリブ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−83423(JP,U) 実開 平5−79026(JP,U) 実開 昭49−58966(JP,U) 実開 平7−38735(JP,U) 実開 平2−414(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 7/00 - 7/22 F16B 23/00 - 43/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付部材の取付孔に挿入して固定され
    るネジ部材において、 ネジ部材の外周側に取付部を設け、該取付部の外面のネ
    ジ軸方向複数位置に突部を設け、該突部のネジ軸方向先
    端側の立上り面の立上り角度に比して該突部のネジ軸方
    向反先端側の立上り面の立上り角度を緩やかに設定し、
    該取付部の突部を被取付部材の取付孔に圧入してなる
    ともに、 前記ネジ部材が一対の半割取付部とボルトからなり、両
    半割取付部がボルトの頭部側を挟持するボルト挟持部を
    備えて一体結合可能とされ、 前記ネジ部材の半割取付部がボルト挟持部に、ボルトの
    角形頭部と係合してボルトを回り止めする角形回り止め
    部を備えてなる ことを特徴とするネジ部材。
  2. 【請求項2】 前記ネジ部材の取付部の外面に設けた突
    部の外径が被取付部材の取付孔の内径より大きく、相隣
    る突部間の谷部の外径が被取付部材の取付孔の内径より
    小さく設定されてなる請求項1記載のネジ部材。
  3. 【請求項3】 前記ネジ部材の取付部における突部配設
    部分よりネジ軸方向反先端側に、被取付部材の取付孔に
    仮止め可能とされる仮止めリブを設けてなる請求項1又
    は2に記載のネジ部材。
  4. 【請求項4】 前記被取付部材が清掃具の柄の構成部材
    である請求項1〜3のいずれかに記載のネジ部材。
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