JP3051960B1 - 配管接続部へのフランジ板取付構造 - Google Patents

配管接続部へのフランジ板取付構造

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JP3051960B1
JP3051960B1 JP10334180A JP33418098A JP3051960B1 JP 3051960 B1 JP3051960 B1 JP 3051960B1 JP 10334180 A JP10334180 A JP 10334180A JP 33418098 A JP33418098 A JP 33418098A JP 3051960 B1 JP3051960 B1 JP 3051960B1
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敏之 片山
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Abstract

【要約】 【課題】 配管接続部の肉厚が小さくても、別途設けた
フランジ板を前記配管接続部に容易に且つ確実に取り付
けられるようにすること。 【解決手段】 配管端末部(10)を構成する開口端側の第
1部分(11)とこれに連続する第2部分(12)の断面の外周
形状は、同様の長半径と短半径を有する形状である。第
1部分(11)と第2部分(12)との境界部(13)には、第1部
分(11)の前記外周形状に内接する内接円に沿って溝部
(2) が形成され、フランジ板(3) には、長半径と短半径
を有して溝部(2) の底面に外接する形状の開口(30)が形
成され、フランジ板(3) の開口(30)周縁部の前記短半径
部分が溝部(2) に対して周方向に嵌入される構成であ
り、第2部分(12)に装備されて溝部(12)内に進入した係
合軸部(4) がフランジ板(3) の開口(30)周縁部の前記短
半径部分に設けられた被係合凹部(31)に係合した構成で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配管接続部への
フランジ板の取付構造に関するものであり、例えば、フ
ランジ付ガス栓に利用できるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス栓では、壁面に添接固定す
る為のフランジ板がガス栓本体の配管接続部に取り付け
られている。前記フランジ板をガス栓本体と一体鍛造す
ると、鍛造工程が多くなって、その製造に手間がかかる
ことから、従来は、これら両者を別体に成形してネジ止
めする構成が採用されている。
【0003】このものでは、図9に示すように、ガス栓
本体(9) の配管接続部(90)は、通常のフランジ無しのも
のよりも太く形成されており、この配管接続部(90)の肉
部には、端面(90a) から所定深さの複数の雌ネジ部(91)
が形成されており、図10に示すように、端面(90a) に
フランジ板(93)をネジ止めする構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ガス栓では、配管接続部(90)にフランジ板(93)をネジ止
めする為の複数の雌ネジ部(91)を配管接続部(90)に形成
するものであるから、この配管接続部(90)全体が厚肉筒
状となり、材料ロスが大きい。又、複数箇所でネジ止め
するものであるから、このネジ止め作業が面倒であっ
た。
【0005】本発明は、配管接続部の肉厚が小さくて
も、別途設けたフランジ板を前記配管接続部に容易に且
つ確実に取り付けられるようにすることを課題とする。 [1項]
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた1番目の発明の解決手段は、『配管端末部
を接続する為の配管接続部にフランジ板を取り付ける、
配管接続部へのフランジ板取付構造において、前記配管
接続部は、これの開口端を含む第1部分と、前記第1部
分に対し軸方向に連続する第2部分と、からなり、前記
第1部分及び前記第2部分の断面の外周形状は、長半径
と短半径を有する形状であり、前記第1部分と前記第2
部分との境界部には、前記第1部分の前記外周形状に内
接する内接円に沿って溝部が形成され、前記フランジ板
には、前記第1部分に外嵌挿通可能で且つ長半径と短半
径を有して前記溝部の底面に外接する形状の開口が形成
され、前記フランジ板の前記開口周縁部の前記短半径部
分の肉部が前記溝部に対して周方向に嵌入され、前記開
口周縁部の前記短半径部分には、被係合凹部が設けら
れ、前記第2部分に於いて前記第1部分の長半径部分と
対向する部分には、前記被係合凹部と一致する半径線上
に、係合軸部が前記配管接続部の軸線に平行に装備さ
れ、前記係合軸部が前記被係合凹部に嵌入係合したこと
を特徴とする』ものである。
【0007】このものでは、配管接続部の第1部分及び
第2部分の断面の外周形状は、例えば、多角形や楕円形
状のように、長半径と短半径を有する形状となってい
る。尚、図形の中心点から、各頂点までの距離と各辺の
中心までの距離のうち、短い方を短半径、長い方を長半
径と言うものとする。そして、フランジ板には、第1部
分に外嵌挿通可能な開口が形成されているから、このフ
ランジ板を第1部分に外嵌させることができる。
【0008】この第1部分とこれに続く第2部分との境
界部には、第1部分の断面の外周形状に内接する内接円
に沿って溝部が形成されており、フランジ板の開口の形
状は、溝部の底面に外嵌する形状に形成されているか
ら、前記溝部にフランジ板の開口周縁部を対応させた状
態で、フランジ板と配管接続部とを同心状に相対回動さ
せることができる。これによって、フランジ板の開口周
縁部の短半径部分の肉部が溝部に対して周方向に嵌入さ
れたものとなる。
【0009】この嵌入状態では、フランジ板の前記短半
径部分は、第1部分と第2部分の長半径部分に対して重
なり合った状態となる。従って、フランジ板が配管接続
部に対して軸方向に係合したものとなる。つまり、フラ
ンジ板が配管接続部に対して抜止め状態に維持される。
この状態で、係合軸部を溝部内に進入させると、この係
合軸部が、前記開口周縁部の前記短半径部分に設けられ
た被係合凹部と一致する半径線上にあることから、係合
軸部が被係合凹部に嵌入係合される。この嵌入係合によ
って、フランジ板と配管接続部との相対回動が阻止され
たものとなる。
【0010】尚、フランジ板の開口の形状としては、配
管接続部の上記第1部分の外周形状と略同形同大である
形状を採用できるが、上記した形状であるかぎり、他の
形状を採用できる。又、第2部分の長半径部分が複数の
場合、係合軸部が装備される特定の長半径部分の半径が
他の長半径部分の半径や第1部分の長半径部分の半径よ
りも大きくてもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明では、上記したように、配管接続
部の溝部にフランジ板を外嵌させてこれら両者を相対回
動させた上で、溝部内に係合軸部を進入させると、フラ
ンジ板が配管接続部に取り付けられたものとなる。従っ
て、従来のようにフランジ板と配管接続部の複数のネジ
止め用の孔部を各別に位置合わせするような必要がな
く、配管接続部へのフランジ板の取付が容易となる。
【0012】又、配管接続部にフランジ板が取り付けら
れた状態では、フランジ板が配管接続部に対して抜止め
状態で且つ回止め状態に維持されるから、この取付状態
が確実となる。更に、第1部分と第2部分は、通常のフ
ランジ無しの配管接続部と同程度の大きさに設定でき、
第2部分の内、係合軸部を装備する長半径部分のみが厚
肉部となるから、この配管接続部全体が必要以上に厚肉
となることがない。従って、この配管接続部の材料ロス
が少なくなる。
【0013】[2項]上記1項に於いて、『前記係合軸
部は、前記第2部分に螺合されたボルトであり、前記被
係合凹部は、前記フランジ板の前記開口周縁から切り込
まれ且つ前記ボルトが挿入された切欠部である』もので
は、フランジ板の上記短半径部分が溝部に嵌め込まれて
溝部内に切欠部が位置した状態にて、ボルトを締め込む
と、このボルトが切欠部に挿入される。これによって、
ボルトと切欠部とが上記周方向の両方向に係合したもの
となる。
【0014】このものでは、ボルトが切欠部に挿入され
た状態で両者が係合するから、上記した回止め状態が確
実となる。又、前記係合の為の操作性が良好である。 [3項]上記1項に於いて、『前記第1部分の断面外形
は正多角形状であり、前記溝部の底部が前記断面外形と
同心の円弧状である』ものでは、フランジ板と第1部分
とが周方向にて均等に係合するものとなるから、これら
両者の係合状態、即ち、配管接続部へのフランジ板の取
付状態、が安定化される。
【0015】[4項]前述した課題を解決するために講
じた2番目の発明の別の解決手段は、『配管端末部を接
続する為の配管接続部にフランジ板を取り付ける、配管
接続部へのフランジ板取付構造において、前記配管接続
部は、これの開口端を含む第1部分と、前記第1部分に
対し軸方向に連続する第2部分と、からなり、前記第1
部分及び前記第2部分の断面の外周形状は、長半径と短
半径を有する形状であり、前記第1部分と前記第2部分
との境界部には、周方向に延び且つ長半径と短半径を有
する溝部が形成され、前記フランジ板には、前記第1部
分に外嵌挿通可能で且つ長半径と短半径を有する形状の
開口が形成され、前記開口の短半径は、前記第1部分及
び前記第2部分の長半径よりも短く且つ前記溝部の長半
径に一致する長さに設定され、前記フランジ板の前記開
口周縁部の前記短半径部分は、前記溝部内にて前記溝部
の前記長半径に対して一方向の相対回動が阻止される状
態に外接し、前記フランジ板の前記短半径部分と前記溝
部の前記長半径部分とが接着されたことを特徴とする』
ものである。
【0016】このものでは、上記1項と同様にして、フ
ランジ板を第1部分に外嵌させることができる。この第
1部分と第2部分の境界部には、周方向に延びる溝部が
形成されており、この溝部にフランジ板の開口周縁部を
対応させた状態で、フランジ板と配管接続部とを相対回
動させると、フランジ板の前記短半径部分が溝部に嵌入
される。
【0017】この嵌入状態では、フランジ板の開口の短
半径が第1部分及び第2部分の長半径よりも短いことか
ら、フランジ板の開口周縁部の短半径部分は、第1部分
と第2部分の長半径部分に対して重なり合った状態とな
る。従って、フランジ板が配管接続部に対して抜止め状
態に維持される。又、溝部が長半径と短半径を有する形
状であり、この溝部の長半径に前記開口の短半径が一致
していることから、境界部の溝部内の前記長半径部分と
フランジ板の前記短半径部分とが接触した状態となる。
この接触状態では、フランジ板の前記短半径部分が溝部
の前記長半径部分に対して一方向の相対回動が阻止され
た状態に外接する。
【0018】この接触前、例えば、フランジ板取付前や
前記相対回動の直前に、境界部の長半径部分とフランジ
板の短半径部分の少なくとも一方に接着剤を塗布してお
くことによって、これら両者が接着されたものとなる。
この接着によって、上記外接状態のフランジ板と溝部の
両方向の相対回動が阻止されたものとなる。尚、フラン
ジ板の開口の形状としては、上記1項と同様、上記した
形状であるかぎり、配管接続部の第1部分の外周形状と
略同形同大である形状に限定されない。
【0019】このものでは、配管接続部の溝部にフラン
ジ板を外嵌させると共に、境界部の長半径部分とフラン
ジ板の短半径部分の少なくとも一方に接着剤を塗布した
上で、配管接続部とフランジ板を相対回動させると、フ
ランジ板が配管接続部に取り付けられたものとなる。従
って、従来のようにフランジ板と配管接続部の複数のネ
ジ止め用の孔部を各別に位置合わせするような必要がな
く、配管接続部へのフランジ板の取付が容易となる。
【0020】又、配管接続部にフランジ板が取り付けら
れた状態では、フランジ板が配管接続部に対して抜止め
状態で且つ回止め状態に維持されるから、この取付状態
が確実となる。更に、第1部分と第2部分は、通常のフ
ランジ無しの配管接続部と同程度の大きさに設定できる
から、この配管接続部全体が必要以上に厚肉となること
がない。従って、この配管接続部の材料ロスが少なくな
る。
【0021】[5項]上記4項に於いて、『前記第1部
分の断面外形は正多角形状であり、前記溝部の底部が前
記断面外形に沿って形成された』ものでは、上記3項と
同様、フランジ板と第1部分とが周方向にて均等に係合
することから、配管接続部へのフランジ板の取付状態が
安定化される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於けるガス栓本体(1) の側面図であり、図2は、ガ
ス栓本体(1) の平面図であり、図3は、ガス栓本体(1)
の配管接続部(10)へのフランジ板(3) の取付説明斜視図
であり、図4は、配管接続部(10)へのフランジ板(3) の
取付完了状態でのIVーIV断面図であり、図5は、配
管接続部(10)へのフランジ板(3) の取付完了状態でのV
ーV断面図である。
【0023】図1に示すように、この実施の形態のガス
栓は、ガス流路開閉の為の操作つまみ(17)を有する所謂
ガスコックであり、これのガス栓本体(1) の配管接続部
(10)にフランジ板(3) がボルト(4) を用いて取り付けら
れる構成となっている。 [各部の構成について] *配管接続部(10)* 図1〜図3に示すように、配管接続部(10)は、これの開
口端(101) を含む第1部分(11)と、第1部分(11)に対し
軸方向に連続する第2部分(12)と、からなり、第1部分
(11)及び第2部分(12)の断面の外周形状は、同様の大き
さの正六角形状に形成されている。
【0024】そして、第1部分(11)と第2部分(12)との
境界部(13)には、第1部分(11)の外周形状に内接する内
接円に沿って溝部(2) が形成されている。つまり、この
溝部(2) は、配管接続部(10)の外周形状を構成する正六
角形の各角部分が前記正六角形の内接円に沿って削られ
た態様で形成されており、この溝部(2) の底面は前記内
接円に略一致している。
【0025】尚、この溝部(2) の幅は、後述のフランジ
板(3) の周縁部が密に嵌入される大きさに設定されてい
る。 *フランジ板(3) * 図3に示すように、フランジ板(3) は、一定肉厚の円板
であり、このフランジ板(3) には、第1部分(11)を丁度
嵌め込むことのできる大きさの正六角形状の開口(30)が
形成されている。
【0026】そして、このフランジ板(3) の開口(30)の
1つの短半径部分(フランジ板(3)に於いて開口(30)を
構成する一辺の中心の近傍部)には、開口(30)の周縁か
ら切り込まれた半円形状の切欠部(31)が形成されてお
り、この切欠部(31)の周縁の曲率半径は、後述のボルト
(4) の断面半径よりも僅かに大きく設定されている。
又、このフランジ板(3) に於いて開口(30)に対して対称
な位置には、ボルト(4) を挿通させる為のボルト挿通孔
(32)が形成されている。
【0027】*ボルト(4) 及びこれの保持構造* 図1〜図3に示すように、第2部分(12)に於いて第1部
分(11)の特定の角部(111) と対向する角部(112) には、
第2部分(12)の軸方向に延びるようにボルト(4) が螺合
する構成となっている。この為、第2部分(12)の角部(1
12) には、第2部分(12)の軸方向に延びる突出部(14)が
備えられており、この突出部(14)の基端部にて前記軸方
向に延びる雌ネジ部(15)が形成されている。
【0028】又、境界部(13)には、角部(111) にある溝
部(2) の底面から凹んだ円弧状の凹部(16)が形成されて
おり、この凹部(16)の周縁の曲率半径は、ボルト(4) の
断面半径よりも僅かに大きく設定されている。又、この
凹部(16)と雌ネジ部(15)の下端縁の一部とが軸方向に連
続する構成となっている。そして、雌ネジ部(15)に螺合
するボルト(4) は、頭部の無い構成であり、このボルト
(4) には、その一方端面から所定深さ凹んだ断面六角形
の工具対応部(41)が形成されている。従って、工具対応
部(41)に差し込んだ六角レンチを操作することによっ
て、ボルト(4) が第2部分(12)の軸方向にて溝部(2) 内
に進出するものとなる。
【0029】[配管接続部(10)へのフランジ板(3) の取
付について]このものでは、図3のように配管接続部(1
0)の第1部分(11)をフランジ板(3)の開口(30)の形状に
対応させて、開口(30)に第1部分(11)を挿入すると、第
1部分(11)にフランジ板(3) が外嵌したものとなる。そ
して、境界部(13)にある溝部(2) の底面が第1部分(11)
の断面の外周形状に内接する内接円に一致しており、こ
の溝部(2) の底面に対してフランジ板(3) の開口(30)周
縁部が外嵌する構成となっている。従って、溝部(2) に
フランジ板(3) の開口(30)周縁部を対応させた状態で、
フランジ板(3) と配管接続部(10)とを同心状に相対回動
させることができる。
【0030】このとき、溝部(2) の幅は、フランジ板
(3) の開口(30)周縁部が密に嵌入する大きさに設定され
ているから、前記相対回動によって、フランジ板(3) に
於いて開口(30)の各辺の中心の近傍部の肉部が溝部(2)
の底面に沿って周方向に移動して溝部(2) に嵌入され
る。この嵌入状態では、フランジ板(3) の開口(30)の構
成辺の各中心部が第1部分(11)と第2部分(12)の角部に
対して重なり合った状態となる。従って、フランジ板
(3) が配管接続部(10)に対して抜止め状態に維持され
る。
【0031】そして、この嵌め込み状態に於いて、フラ
ンジ板(3) の切欠部(31)を第1部分(11)の角部(111) と
第2部分(12)の角部(112) との間に位置させると共に、
切欠部(31)と凹部(16)とを対向させる。このとき、角部
(112) に装備されたボルト(4) が切欠部(31)と一致する
半径線上にあることから、ボルト(4) を締め込んで溝部
(2) 内に進入させると、このボルト(4) の先端部が凹部
(16)及び切欠部(31)に跨って入り込む。これによって、
ボルト(4) とフランジ板(3) とが配管接続部(10)の周方
向の両方向に係合したものとなる。
【0032】従って、フランジ板(3) が配管接続部(10)
に対して抜止め状態で且つ回止め状態に装着されたもの
となる。尚、この実施の形態のガス栓を壁面等にネジ止
めする際には、フランジ板(3)を前記壁面等にネジ止め
した後に、このフランジ板(3) に(1) を取り付ける方法
を採用できる。
【0033】つまり、先ず、フランジ板(3) のボルト挿
通孔(32)に挿通させた一対のボルト(図示せず)を用い
て、フランジ板(3) を壁面等の開口周縁部にネジ止めす
る。この後、このフランジ板(3) の開口(30)に(1) の第
1部分(11)を挿入して、上記と同様にして、フランジ板
(3) に(1) を取り付けると、このガス栓が前記壁面等に
設置されたものとなる。
【0034】この実施の形態のガス栓では、上記したよ
うに、配管接続部(10)の溝部(2) にフランジ板(3) を外
嵌させてこれら両者を相対回動させた上で、ボルト(4)
を締め込むと、フランジ板(3) が配管接続部(10)に取り
付けられたものとなる。従って、従来のようにフランジ
板と配管接続部の複数のネジ止め用の孔部を各別に位置
合わせするような必要がなく、配管接続部(10)へのフラ
ンジ板(3) の取付が容易となる。
【0035】又、配管接続部(10)にフランジ板(3) が取
り付けられた状態では、フランジ板(3) が配管接続部(1
0)に対して抜止め状態で且つ回止め状態に維持されるか
ら、この取付状態が確実となる。更に、第1部分(11)と
第2部分(12)は、通常のフランジ無しの配管接続部と同
程度の大きさに設定でき、第2部分(12)の内の角部(11
2) のみが厚肉部となるから、この配管接続部(10)全体
が必要以上に厚肉となることがない。従って、この配管
接続部(10)の材料ロスが少なくなる。
【0036】このものでは、ボルト(4) が切欠部(31)に
挿入された状態でこれら両者が係合するから、上記した
回止め状態が確実となる。又、前記係合の為の操作性が
良好である。又、第1部分(11)の断面外形が正多角形状
であり、溝部(2) の底部が前記断面外形と同心の円弧状
であるから、フランジ板(3) と第1部分(11)とが周方向
にて均等に係合するものとなる。従って、フランジ板
(3) と第1部分(11)の係合状態、即ち、配管接続部(10)
へのフランジ板(3) の取付状態、が安定化される。
【0037】[他の実施の形態] .図6は、他の実施の形態のガス栓の要部断面図であ
る。上記の実施の形態では、配管接続部(10)の第2部分
(12)に装備されたボルト(4) がフランジ板(3) の切欠部
(31)に係合する構成としたが、これを、同図に示す構成
に変更してもよい。
【0038】同図に示すものでは、第2部分(12)の角部
(112) に備えられた突出部(18)に対してロックピン(5)
が第2部分(12)の軸方向に貫通しており、このロックピ
ン(5) がフランジ板(3) に設けられた被係合凹部(35)に
圧入される構成となっている。 .図7は、更に他の実施の形態のガス栓の要部断面図
である。
【0039】同図に示すものでは、第1部分(11)と第2
部分(12)の境界部(13)にある溝部(2) は、周方向に延び
且つ第1部分(11)の断面外形に沿った正六角形状に形成
されている。そして、この溝部(2) の長半径は、フラン
ジ板(3) の開口(30)の短半径と一致する長さに設定され
ている。このものでは、上記の実施の形態と同様にし
て、配管接続部(10)の溝部(2) にフランジ板(3) を外嵌
させると共に、境界部(13)の長半径部分とフランジ板
(3)の開口(30)周縁部の短半径部分の少なくとも一方に
接着剤(6) を塗布した上で、配管接続部(10)とフランジ
板(3) を相対回動させると、フランジ板(3) の前記短半
径部分が溝部(2) に嵌め込まれる。
【0040】この嵌込み状態では、フランジ板(3) の前
記短半径部分が第1部分(11)と第2部分(12)の長半径部
分に対して重なり合った状態となることから、フランジ
板(3) が配管接続部(10)に対して抜止め状態に維持され
る。又、この嵌込み状態では、境界部(13)の長半径がフ
ランジ板(3) の開口(30)の短半径と一致することから、
境界部(13)の前記長半径部分とフランジ板(3) の前記短
半径部分とが接触状態となる。
【0041】このとき、境界部(13)の前記長半径部分と
フランジ板(3) の前記短半径部分の少なくとも一方に接
着剤(6) が塗布されていることから、前記接触によっ
て、境界部(13)の前記長半径部分とフランジ板(3) の前
記短半径部分とが接着されたものとなる。この接着によ
って、フランジ板(3) と配管接続部(10)の両方向の相対
回動が阻止されたものとなり、フランジ板(3) が配管接
続部(10)に対して抜止め状態で且つ回止め状態に装着さ
れたものとなる。
【0042】このものでは、上記したように、溝部(2)
にフランジ板(3) を外嵌させると共に、境界部(13)の長
半径部分とフランジ板(3) の短半径部分の少なくとも一
方に接着剤(6) を塗布した上で、配管接続部(10)とフラ
ンジ板(3) を相対回動させると、フランジ板(3) が配管
接続部(10)に取り付けられたものとなる。従って、上記
の実施の形態と同様、配管接続部(10)へのフランジ板
(3) の取付が容易となる。
【0043】又、配管接続部(10)にフランジ板(3) が取
り付けられた状態では、フランジ板(3) が配管接続部(1
0)に対して抜止め状態で且つ回止め状態に維持されるか
ら、この取付状態が確実となる。更に、第1部分(11)と
第2部分(12)は、通常のフランジ無しの配管接続部と同
程度の大きさに設定でき、この配管接続部(10)全体が必
要以上に厚肉となることがないから、この配管接続部(1
0)の材料ロスが少なくなる。
【0044】又、第1部分(11)の断面外形が正多角形状
であり、溝部(2) の底部が前記断面外形に沿って形成さ
れているから、フランジ板(3) と第1部分(11)とが周方
向にて均等に係合するものとなる。従って、配管接続部
(10)へのフランジ板(3) の取付状態が安定化される。
尚、接着剤(6) は、境界部(13)の前記長半径部分とフラ
ンジ板(3) の前記短半径部分とが接触状態となる前であ
ればよく、前記相対回動の直前に塗布してもよい。
【0045】.図8は、更に他の実施の形態のガス栓
の要部断面図である。上記の実施の形態では、配管接続
部(10)の第1部分(11)の外周形状を、通常のガス栓の配
管接続部と同様に正六角形状とし、フランジ板(3) の開
口(30)の形状も同じ正六角形状とした。これら第1部分
(11)と開口(30)の形状は、中心から各頂点までの距離
と、各辺の中心までの距離との間に長短が生じる多角
形、又は、楕円形のように、フランジ板(3) と配管接続
部(10)とを相対回動させたとき相互に重なり合う部分が
形成される形状であれば良い。
【0046】例えば、同図に示すように、第1部分(11)
の外周形状を正六角形状とし、開口(30)を矩形状とした
構成を採用できる。このものでは、開口(30)は、同図の
二点鎖線に示すように、第1部分(11)を外嵌挿通可能な
大きさに形成されており、又、同図の二点鎖線に示すよ
うに、境界部(13)の長半径の長さを開口(30)の短半径の
それに一致させている。
【0047】従って、このものでも、上記した図7のも
のと同様に、接着剤(6) を用いて、配管接続部(10)にフ
ランジ板(3) を取り付けることができる。尚、この図8
に示すものに於いて、境界部(13)の断面の外周形状を第
1部分(11)の断面の外周形状に内接する円形状とし、第
2部分(12)に装備したボルトとフランジ板(3) に設けた
切欠部とで、配管接続部(10)にフランジ板(3) を取付け
るようにしてもよい。
【0048】.上記の実施の形態では、本発明を用い
たガス栓を所謂ガスコックとしたが、これを、直動式の
弁体を内蔵した形式のガス栓としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に於けるガス栓本体(1)
の側面図
【図2】ガス栓本体(1) の平面図
【図3】ガス栓本体(1) の配管接続部(10)へのフランジ
板(3) の取付説明斜視図
【図4】配管接続部(10)へのフランジ板(3) の取付完了
状態でのIVーIV断面図
【図5】配管接続部(10)へのフランジ板(3) の取付完了
状態でのVーV断面図
【図6】他の実施の形態のガス栓の要部断面図
【図7】更に他の実施の形態のガス栓の要部断面図
【図8】更に他の実施の形態のガス栓の要部断面図
【図9】従来のガス栓本体(9) の配管接続部(90)の正面
【図10】配管接続部(90)へのフランジ板(93)の取付完
了状態を示す図
【符号の説明】
(1) ・・・ガス栓本体 (10)・・・配管接続部 (11)・・・第1部分 (12)・・・第2部分 (13)・・・境界部 (2) ・・・溝部 (3) ・・・フランジ板 (30)・・・開口 (31)・・・切欠部 (4) ・・・ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 23/02 - 23/036 F16K 27/00 F16K 25/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管端末部を接続する為の配管接続部に
    フランジ板を取り付ける、配管接続部へのフランジ板取
    付構造において、 前記配管接続部は、これの開口端を含む第1部分と、前
    記第1部分に対し軸方向に連続する第2部分と、からな
    り、 前記第1部分及び前記第2部分の断面の外周形状は、長
    半径と短半径を有する形状であり、 前記第1部分と前記第2部分との境界部には、前記第1
    部分の前記外周形状に内接する内接円に沿って溝部が形
    成され、 前記フランジ板には、前記第1部分に外嵌挿通可能で且
    つ長半径と短半径を有して前記溝部の底面に外接する形
    状の開口が形成され、 前記フランジ板の前記開口周縁部の前記短半径部分の肉
    部が前記溝部に対して周方向に嵌入され、 前記開口周縁部の前記短半径部分には、被係合凹部が設
    けられ、 前記第2部分に於いて前記第1部分の長半径部分と対向
    する部分には、前記被係合凹部と一致する半径線上に、
    係合軸部が前記配管接続部の軸線に平行に装備され、前
    記係合軸部が前記被係合凹部に嵌入係合したことを特徴
    とする配管接続部へのフランジ板取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記係合軸部は、前
    記第2部分に螺合されたボルトであり、前記被係合凹部
    は、前記フランジ板の前記開口周縁から切り込まれ且つ
    前記ボルトが挿入された切欠部である配管接続部へのフ
    ランジ板取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記第1部分
    の断面外形は正多角形状であり、前記溝部の底部が前記
    断面外形と同心の円弧状である配管接続部へのフランジ
    板取付構造。
  4. 【請求項4】 配管端末部を接続する為の配管接続部に
    フランジ板を取り付ける、配管接続部へのフランジ板取
    付構造において、 前記配管接続部は、これの開口端を含む第1部分と、前
    記第1部分に対し軸方向に連続する第2部分と、からな
    り、 前記第1部分及び前記第2部分の断面の外周形状は、長
    半径と短半径を有する形状であり、 前記第1部分と前記第2部分との境界部には、周方向に
    延び且つ長半径と短半径を有する溝部が形成され、 前記フランジ板には、前記第1部分に外嵌挿通可能で且
    つ長半径と短半径を有する形状の開口が形成され、 前記開口の短半径は、前記第1部分及び前記第2部分の
    長半径よりも短く且つ前記溝部の長半径に一致する長さ
    に設定され、 前記フランジ板の前記開口周縁部の前記短半径部分は、
    前記溝部内にて前記溝部の前記長半径に対して一方向の
    相対回動が阻止される状態に外接し、 前記フランジ板の前記短半径部分と前記溝部の前記長半
    径部分とが接着されたことを特徴とする配管接続部への
    フランジ板取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記第1部分の断面
    外形は正多角形状であり、前記溝部の底部が前記断面外
    形に沿って形成された配管接続部へのフランジ板取付構
    造。
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