JP3026207B1 - ガス栓 - Google Patents

ガス栓

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JP3026207B1
JP3026207B1 JP10283648A JP28364898A JP3026207B1 JP 3026207 B1 JP3026207 B1 JP 3026207B1 JP 10283648 A JP10283648 A JP 10283648A JP 28364898 A JP28364898 A JP 28364898A JP 3026207 B1 JP3026207 B1 JP 3026207B1
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慎一 西堀
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株式会社藤井合金製作所
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Abstract

【要約】 【課題】 ガス栓本体の入口筒部の端面にフランジ板が
取り付けられる形式のガス栓を容易に製造する。 【解決手段】 入口筒部40の開口端部近傍の胴部外周
に、対向する二辺を有する溝部42が形成され、一対の略
U字状の第1フランジ板1及び、第2フランジ板2各々
の両端近傍部分1a,2aの内側縁部を溝部42の二辺に沿っ
た底面にそれぞれ相対回動阻止状態に嵌め込んだとき
に、各々の両端近傍部分1a,2aは、相互に重なり合い、
その重なり部全体の厚みは、溝部(42)の幅に略一致する
ようにされており、重なり部のうち、溝部42の外方に位
置する部分には、固着のための透孔10,20がそれぞれ連
通状態に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はガス栓、特に、ガ
ス栓本体の配管接続用の入口筒部の端面に、壁面取付用
のフランジ板を具備させる形式のガス栓に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】壁面内に収容されているフレキ配管に接
続させる形式のガス栓には、前記ガス栓を壁面に取り付
けるために、前記ガス栓本体の配管接続用の入口筒部の
端面にフランジ板が設けられる。前記フランジ板は、ガ
ス栓本体と一体鍛造するには、その製作が困難であるた
め、通常は、図10に示すように、ガス栓本体(4) の配
管接続用の入口筒部(40)の端面(40a) に複数の螺孔(41)
を形成し、前記端面(40a) に、図11に示すように、別
途製作されたフランジ板(43)をネジ止めする構成として
いた。
【0003】このようなガス栓本体(4) の入口筒部(40)
の端面(40a) にフランジ板(43)を具備させる形式のフレ
キ配管接続用のガス栓では、前記端面(40a) に螺孔(41)
を形成するためのスペースを設ける必要がある。フラン
ジ板(43)を具備させる必要のない形式の鉄管配管接続用
のガス栓では、入口筒部の端面の形状は通常正六角形に
鍛造されているところ、正六角形の端面では、螺孔(41)
を形成するに十分なスペースを得ることができない。よ
って、フランジ板(43)を具備させる形式のフレキ配管接
続用のガス栓の入口筒部(40)は、図10に示すように、
変形八角形状の端面形状を有するように別個に鍛造され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のフ
レキ配管接続用のガス栓では、ガス栓本体(4) の入口筒
部(40)の端面(40a) に、フランジ板(43)をネジ止めする
ための螺孔(41)を形成するためだけに、入口筒部(40)の
断面形状を変形八角形のように必要以上に大きく形成し
なければならず、材料に無駄が生じていた。又、通常断
面六角形の入口筒部を有する鉄管配管用のガス栓とは別
個に製作しなければならない上に、その端面に前記螺孔
(41)を形成しなければならず、その分、フランジ板(43)
を具備させる形式のガス栓の鍛造に手間がかかり、生産
コストも高くついていた。
【0005】本発明は、ガス栓本体の入口筒部の端面に
フランジ板が取り付けられる形式のフレキ配管対応のガ
ス栓の製造を容易とすると共に安価に仕上げられるよう
にすることを課題とする。 <1項>
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『配管接続用の入口
筒部を備えたガス栓本体と、前記入口筒部の開口端部か
ら張り出すように取り付けられ且壁面に設けた開口周辺
の室内側に添設させるフランジ板とからなり、前記入口
筒部の前記開口端部近傍の胴部外周に、対向する二辺を
有する溝部が形成され、前記フランジ板は一対の略U字
状の第1、第2フランジ板からなるとともにその各々の
両端近傍部分の内側縁部は前記溝部の前記二辺に沿った
底面にそれぞれ相対回動阻止状態に外嵌する構成とし、
前記第1、第2フランジ板を相互に対向する方向から前
記溝部にそれぞれ嵌め込んだときに、前記第1、第2フ
ランジ板各々の両端近傍部分は相互に重なり合うととも
にその重なり部全体の厚みは前記溝部の幅に略一致する
ように設定されており、前記第1、第2フランジ板の前
記重なり部のうち前記溝部の外方に位置する部分には透
孔がそれぞれ連通状態に形成されている』ことである。
【0007】前記溝部は、前記対向する二辺に沿って底
面が形成される構成である。このような溝部は、例え
ば、相互に対向する任意の二辺のみ、又は、四角形、六
角形、八角形等のように相互に対向する二辺を有する多
角形の各辺に沿って底面が形成されるように前記入口筒
部の胴部外周を削ることによって形成される。こうして
形成された一対の溝部の底面は、相互に平行に位置する
関係となる。
【0008】上記解決手段はつぎのように作用する。入
口筒部の開口端部近傍の前記外周面に溝部を形成し、こ
の溝部に、第1、第2フランジ板を取り付けることによ
り、ガス栓の端面に壁面取り付け用のフランジ板を具備
させる構成である。第1、第2フランジ板は共に略U字
状に構成されており、その両端近傍部分を、前記入口筒
部に対して反対の方向から、前記溝部のうち平行に位置
する前記底面に外嵌させる。前記第1、第2フランジ板
各々の両端近傍部分の内側縁部を相互に平行に位置する
ように形成しておけば、前記内側縁部は、前記溝部の底
面にそれぞれ相対回動阻止状態に外嵌され、溝部に嵌め
込まれた状態の第1、第2フランジ板は、前記入口筒部
に回り止め状態に装着されることとなる。
【0009】この状態において、第1フランジ板の両端
近傍部分は、第2フランジ板の両端近傍部分に重なり合
い、この重なり部における前記第1フランジ板の肉厚と
第2フランジ板の肉厚とを合わせた厚みは、前記溝部の
幅に略一致するように設定されているから、前記第1、
第2フランジ板の両端近傍部分は前記溝部に略密嵌状態
に嵌め込まれることとなる。これにより、第1、第2フ
ランジ板は、前記溝部に嵌め込まれた状態において、入
口筒部の軸線方向に移動阻止状態となる。
【0010】このようにして溝部に嵌め込まれた第1、
第2フランジ板は、ガス栓の入口筒部の開口端部近傍に
回り止め且抜止め状態に装着されるとともに、前記両端
近傍部分のうち、前記溝部の外方に位置する第1、第2
フランジ板の外周縁近傍部分には、相互に連通する透孔
が露出することとなる。上記したように第1、第2フラ
ンジ板を装着させたガス栓本体を壁面に固定させるに
は、締付ボルトと前記壁面の開口周辺の裏側に添設させ
る当て板とを別途用意し、前記透孔に前記締付ボルトを
挿通させるとともに、前記当て板に形成された螺孔に螺
合させる。そして、前記当て板を、前記壁面の開口を通
過させてその裏側に添設させ、前記締付ボルトを締め付
ける。これにより、前記第1、第2フランジ板は、前記
当て板とにより前記壁面の開口周辺を挟圧する態様で前
記壁面の室内側の開口周辺に添設固定されることとな
る。すなわち、ガス栓本体が、前記開口周辺に抜け止め
且回り止め状態に取り付けられることとなる。
【0011】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。ガス栓本体の入口筒部に、壁面に取り
付けるためのフランジ板を、ネジ止めすることなしに抜
止め且回り止め状態に取り付けられるようにしたから、
フランジ板を具備させる形式のフレキ配管接続用のガス
栓を、フランジ板を具備させない形式の鉄配管接続用の
ガス栓と同様、入口筒部を具備するように製作すること
ができる。このように、ガス栓の用途にかかわらず入口
筒部の形状を共通化することができるから、別鍛造する
手間が省け、その分、製作が容易となる。又、入口筒部
の開口端部に螺孔を形成する必要がないから、安価に製
作することができる。 <2項>上記1項のものにおいて、『前記第1、第2フ
ランジ板のどちらか一方における前記重なり部と非重な
り部との境界部分に段部を形成し、前記段部の高さは前
記第1、第2フランジ板のどちらか他方の肉厚に一致す
るように設定した』ものでは、例えば、第1フランジ板
に段部を設け、第2フランジ板には段部を設けない構成
とした場合には、前記第1フランジの段部に第2フラン
ジ板の両端が当接するように両者を重ね合わせた場合、
前記段部の高さは、第2フランジ板の厚みに相当する高
さに設定されているから、前記第1フランジ板と第2フ
ランジ板とで同じ高さに位置する面が構成されることと
なる。よって、この第1、第2フランジ板を壁面に添設
した場合、第1、第2フランジ板が共に前記壁面に接す
る態様となり、第1、第2フランジ板を壁面に添設した
時の安定性が向上する。 <3項>上記1項のものにおいて、『前記第1、第2フ
ランジ板の前記重なり部以外の部分の肉厚を前記溝部の
幅に略一致する肉厚に設定した』ものでは、前記溝部の
幅に略一致する肉厚の第1、第2フランジ板の両端近傍
部分に薄肉段部が形成された態様となり、前記薄肉段部
相互を重ね合わせると、前記第1、第2フランジ板の表
裏両面において同一平面部分が構成されることとなる。
この場合、前記溝部を前記多角形の各辺に沿って形成す
るとともに、第1、第2フランジ板の内周縁部の形状を
前記溝部の底面が形成する形状に応じた各辺を有するよ
うに形成しておけば、前記第1、第2フランジ板は、そ
の内周縁部全域が、前記溝部に略密嵌状態に嵌め込まれ
る態様となり、第1、第2フランジ板の前記ガス栓本体
への装着性が向上する。 <4項>上記1から3項のものにおいて、『前記入口筒
部が挿通可能な開口が形成された環状の第3フランジ板
をさらに設け、前記第3フランジ板を前記入口筒部に外
嵌させたときに、連通状態にある前記第1、第2フラン
ジ板の前記各透孔と一致する前記第3フランジ板の各位
置には、螺孔が形成されている』ものでは、第1、第2
フランジ板をそれぞれガス栓の前記入口筒部に装着させ
るとともに、第3フランジ板を、前記透孔に螺孔が一致
するように、入口筒部の開口端部側から装着させる。前
記透孔の連通部分に締付ボルトを挿通させるとともにこ
れを前記第3フランジ板の螺孔に螺合させる。前記締付
ボルトの締付けに伴って、前記第1、第2、第3フラン
ジ板は一体的に固定される。
【0012】前記第3フランジ板は壁面に設けた開口周
辺に添設固定されるものとし、前記ガス栓本体は、前記
第3フランジ板に対して、第1、第2フランジ板によっ
て抜け止め且回り止め状態に取り付けられることとな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図示例と共に説明する。図1に示すものは、本発明の第
1番目の実施の形態のガス栓本体(4) の六角外周面を有
する入口筒部(40)の端面(40a) と、これに装着させる第
1フランジ板(1) と、第2フランジ板(2) の組付け前の
説明図であり、図2は、これらを組み付けた状態を示す
断面図であり、図3は、これらを組み付けた状態のガス
栓本体(4) を壁面(31)に取り付けた状態を示す側面図で
ある。
【0014】ガス栓本体(4) の入口筒部(40)の端面(40
a) に近い胴部は、入口筒部(40)の外周形状である六角
形の各辺に沿って削られた態様となっており、その部分
が溝部(42)として機能する。又、第1フランジ板(1) 及
び第2フランジ板(2) は、略U字状の板状体とする。第
1、第2フランジ板(1)(2)各々の内周縁部は、前記六角
形の各辺に沿って形成された溝部(42)の6つの底面のう
ち、連続する四面に外嵌可能な四辺を有する形状に構成
されている。すなわち、第1フランジ板(1) の両端近傍
部(1a)の相互に平行に位置する内側縁部間の距離(L1)
と、第2フランジ板(2) の両端近傍部(2a)の相互に平行
に位置する内側縁部間の距離(L2)とは、溝部(42)の対向
する底面相互間の距離(L3)に略一致する大きさに設定さ
れており、両者を、入口筒部(40)に対して反対の方向か
ら溝部(42)にそれぞれ嵌め込むと、図2に示すように、
第1、第2フランジ板(1)(2)の前記内周縁部の前記四辺
が溝部(42)の底面の各面にそれぞれ略密嵌状態に嵌め込
まれるとともに、その各々の両端近傍部(1a)(2a)は相互
に重なり合う態様となる。
【0015】両端近傍部(1a)には、丸孔(10)が形成され
ており、それに対応する両端近傍部(2a)の所定位置に
は、長孔(20)が形成されており、両端近傍部(1a)の肉厚
と、両端近傍部(2a)の肉厚とを合わせた厚みは、図3に
示すように、溝部(42)の幅(L4)に略一致させている。こ
のように、第1、第2フランジ板(1)(2)を溝部(42)に反
対の方向から差し込むことにより、第1、第2フランジ
板(1)(2)各々の内周縁部の前記四辺が溝部(42)の底面の
連続する四面に外嵌するとともに、相互に重なり合う両
端近傍部(1a)(1b)が、溝部(42)に略密嵌状態に嵌り込む
まれる取り付け態様となるため、第1、第2フランジ板
(1)(2)は、入口筒部(40)に対して回り止め状態で且、ガ
ス栓本体(4) の軸線方向に抜止め状態に装着されること
となる。又、前記装着状態において、前記丸孔(10)と長
孔(20)とは一部において連通する態様となる。
【0016】尚、第2フランジ板(2) において、第1フ
ランジ板(1) の両端近傍部(1a)が重なる両端近傍部(2a)
と、重ならない他の部分との境界部分には、段部(21)が
形成されている。前記段部(21)の高さは、第1フランジ
板(1) の肉厚に一致させており、図3に示すように、第
1フランジ板(1) の両端近傍部(1a)のうち、ガス栓本体
(4) の下流側に位置する面上に第2フランジ板(2) の両
端近傍部(2a)が重なるように、第1フランジ板(1) 及び
第2フランジ板(2) を溝部(42)に嵌め込むと、第1、第
2フランジ板(1)(2)各々におけるガス栓本体(4) の上流
側の面で、同一平面が形成されることとなる。
【0017】上記したように、入口筒部(40)の溝部(42)
に、第1、第2フランジ板(1)(2)を装着させた状態のガ
ス栓本体(4) を、壁面(31)に設けた開口(30)の室内側周
辺に取り付けるには、まず、入口筒部(40)に、壁面(31)
の裏側に収容されている配管(図示せず)を継ぎ手等を
介して接続する。そして、長孔(20)及び丸孔(10)の連通
部分に固定用ボルト(44)を連続して挿通させるととも
に、別途用意した当て板(5) の螺孔(50)に螺合させる。
この状態で、当て板(5) を壁面(31)の開口(30)に挿通さ
せて壁面(31)の裏側に添設させ、固定用ボルト(44)を締
め付ける。これにより、第1フランジ板(1) と第2フラ
ンジ板(2) によって構成される前記同一平面部と当て板
(5) とによって、開口(30)の周辺が表裏から挟圧され、
壁面(31)の室内側には第1、第2フランジ板(1)(2)が、
裏側には当て板(5) が、それぞれ添設固定されることと
なる。
【0018】第1、第2フランジ板(1)(2)の形状は、両
端近傍部(1a)(2a)を重ね合わせた状態で、溝部(42)に略
密嵌状態に嵌め込み可能に設定されていれば他の形状で
も良く、例えば、図4に示すもののように、第1、第2
フランジ板(1)(2)の両端近傍部(1a)(2a)以外の部分を、
溝部(42)の幅に略一致する厚さに構成したものである。
このものでは、第1、第2フランジ板(1)(2)において、
両端近傍部(1a)(2a)のみが薄肉に形成される態様とな
り、第1、第2フランジ板(1)(2)の両端部が、両端近傍
部(1a)(2a)の基端部にそれぞれ当接するように、第1フ
ランジ板(1) と第2フランジ板(2) とを、入口筒部(40)
にそれぞれ反対の方向から差し込む。この差し込み態様
において、第1、第2フランジ板(1)(2)によって、全体
に均一な厚さの円板状フランジが形成されることとな
り、溝部(42)には、両端近傍部(1a)(2a)の重なり部の
他、第1、第2フランジ板(1)(2)各々の内周縁部も、略
密嵌状態に溝部(42)に嵌め込まれる態様となるから、第
1、第2フランジ板(1)(2)の溝部(42)への装着性が向上
し、フランジ板として機能することとなる。
【0019】又、図5に示すものは、第1、第2フラン
ジ板(1)(2)の他の変形例であり、図6はそのY−Y断面
図である。このものでは、第2フランジ板(2) の両端近
傍部(2a)の境界部分に段部(21)を形成して両端近傍部(2
a)を他の部分に比べて隆起させるとともにそれに続く内
周縁部も段部(21)と同じ高さだけ円弧状に隆起させて隆
起部(22)を形成する。そして、第1フランジ板(1) の両
端近傍部(1a)を除く内周縁部にも、第2フランジ板(2)
の隆起部(22)と同じ高さの円弧状の隆起部(12)を形成す
る。これにより、第1フランジ板(1) と第2フランジ板
(2) とを組み付けた時には、第2フランジ板(2) の両端
近傍部(2a)及び隆起部(12)(22)が連続して位置すること
となる。尚、前記連続する両端近傍部(2a)及び隆起部(1
2)(22)で構成される略円形の直径をガス栓本体(4) の入
口筒部(40)の六角形の頂点相互間の距離に略一致させて
おけば、この第1、第2フランジ板(1)(2)を入口筒部(4
0)に組み付けた時には、前記隆起部(12)(22)の外周縁
が、図5の二点鎖線で示すように、入口筒部(40)を構成
する六角形の外接円に沿って位置する態様となる。
【0020】上記各実施の形態の第1、第2フランジ板
(1)(2)は、第1番目の実施の形態と同様に、丸孔(10)と
長孔(20)とに挿通させた固定用ボルト(44)を、壁面(31)
の裏側に添設させた当て板(5) の螺孔(50)に螺合させる
ことにより、壁面(31)の室内側に取り付けることができ
るが、図7に示すような、壁面(31)の開口(30)の室内側
周辺に添設させる第3フランジ板(3) をさらに設ける構
成としても良い。
【0021】第3フランジ板(3) は、第1フランジ板
(1) と第2フランジ板(2) との両端近傍部(1a)(2a)相互
を重ね合わせた時に形成される全体の外周径よりも大き
な直径の円板であり、その中央には、入口筒部(40)が挿
通可能な大きさの開口(34)が形成されている。又、第1
フランジ板(1) の丸孔(10)及び第2フランジ板(2) の長
孔(20)に対応する各位置には、それぞれ螺孔(35)が形成
されている。
【0022】一対の螺孔(35)を結ぶ中心線に対して直角
な中心線上には、ボルト挿通孔(32)(33)が形成されてい
る。ボルト挿通孔(32)(33)に前記固定用ボルト(44)を挿
通させると共に、壁面に形成された開口からその裏側に
添設させた当て板(5) の螺孔(50)に螺合させて締め付け
ることにより、第3フランジ板(3) は、前記当て板とに
よって前記開口周辺を挟圧する態様で、前記壁面の開口
周辺に取り付けられることとなる。
【0023】上記したように予め壁面に取り付けられて
いる第3フランジ板(3) の開口(34)に、第1フランジ板
(1) と第2フランジ板(2) とが組み付けられた状態にあ
るガス栓(4) の入口筒部(40)の端面(40a) 側の部分を挿
通させて、第2フランジ板(2) の長孔(20)と第1フラン
ジ板(1) の丸孔(10)との連通部分に第3フランジ板(3)
の螺孔(35)が対応するように、第3フランジ板(3) の表
面を第2フランジ板(2) の裏面に接触させる。この状態
において、第3フランジ板(3) の裏面と、入口筒部(40)
の端面(40a) とが面一となるように、入口筒部(40)の胴
部における溝部(42)の形成位置及び第3フランジ板(3)
の肉厚を設定しておく。
【0024】そして、図8に示すように、第2フランジ
板(2) の長孔(20)と第1フランジ板(1) の丸孔(10)と
に、締付ボルト(45)を挿通させるとともに、第3フラン
ジ板(3) の螺孔(35)に螺合させる。これにより、第1、
第2フランジ板(1)(2)が第3フランジ板(3) に一体的に
取り付けられることとなる。言い換えれば、第1フラン
ジ板(1) と第2フランジ板(2) とを入口筒部(40)の端面
(40a) 近傍の胴部外周に装着させたガス栓本体(4) は、
壁面の開口周辺に取り付けられている第3フランジ板
(3) に対して、抜止め且回り止め状態に取り付けられる
こととなる。
【0025】又、上記実施の形態の溝部(42)の形状は、
ガス栓本体(4) の入口筒部(40)の外周形状に沿った六角
形に形成したが、相互に平行な二辺を有する形状であれ
ば、他の多角形に沿った形状としても良く、さらには、
図9に示すように、2本の溝部(42)のみが相互に平行に
形成される構成としても良い。この場合、第1フランジ
板(1) の両端近傍部(1a)及び第2フランジ板(2) の両端
近傍部(2a)のみが、前記一対の溝部(42)にそれぞれ略密
嵌状態に嵌り込む態様となり、それ以外の内周縁部を構
成する第1フランジ板(1) の二辺(13)と第2フランジ板
(2) の二辺(23)は、それぞれ、前記入口筒部(40)の外周
面(46)のうちの二面に外接するように設定されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1番目の実施の形態のガス栓本体
(4) の入口筒部(40)の底面と、これに装着させる第1フ
ランジ板(1) と、第2フランジ板(2) との説明図。
【図2】図3のX−X断面図。
【図3】本発明の第1番目の実施の形態の第1、第2フ
ランジ板(1)(2)を組み付けたガス栓本体(4) を壁面(31)
に取り付けた状態を示す側面図。
【図4】本発明第2番目の実施の形態の第1フランジ板
(1) と、第2フランジ板(2) とをガス栓本体(4) の入口
筒部(40)に組み付けた状態を示す側面図。
【図5】本発明第3番目の実施の形態の第1フランジ板
(1) と、第2フランジ板(2) とを重ね合わせた状態を示
す平面図。
【図6】本発明第3番目の実施の形態の第1フランジ板
(1) と、第2フランジ板(2) とをガス栓本体(4) の入口
筒部(40)に組み付けた状態を示す説明図。
【図7】本発明の実施の形態に採用可能な第3フランジ
板(3) の正面図。
【図8】ガス栓本体(4) の入口筒部(40)に、第1、第2
フランジ板(1)(2)に加えて第3フランジ板(3) をも組み
付けた状態を示す一部切欠断面図。
【図9】本発明の実施の形態のガス栓に形成する溝部(4
2)の他の例を示す説明図。
【図10】フランジ板を具備させる形式の従来のガス栓
の説明図。
【図11】図10のガス栓にフランジ板をネジ止めした
状態を示す説明図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・・・第1フランジ板 (1a)・・・・・・・両端近傍部 (10)・・・・・・・透孔 (2) ・・・・・・・第2フランジ板 (2a)・・・・・・・両端近傍部 (20)・・・・・・・透孔 (4) ・・・・・・・ガス栓本体 (40)・・・・・・・入口筒部 (42)・・・・・・・溝部 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 27/00 - 27/12 F16L 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管接続用の入口筒部を備えたガス栓本
    体と、前記入口筒部の開口端部から張り出すように取り
    付けられ且壁面に設けた開口周辺の室内側に添設させる
    フランジ板とからなり、 前記入口筒部の前記開口端部近傍の胴部外周に、対向す
    る二辺を有する溝部が形成され、 前記フランジ板は一対の略U字状の第1、第2フランジ
    板からなるとともにその各々の両端近傍部分の内側縁部
    は前記溝部の前記二辺に沿った底面にそれぞれ相対回動
    阻止状態に外嵌する構成とし、 前記第1、第2フランジ板を相互に対向する方向から前
    記溝部にそれぞれ嵌め込んだときに、前記第1、第2フ
    ランジ板各々の両端近傍部分は相互に重なり合うととも
    にその重なり部全体の厚みは前記溝部の幅に略一致する
    ように設定されており、 前記第1、第2フランジ板の前記重なり部のうち前記溝
    部の外方に位置する部分には透孔がそれぞれ連通状態に
    形成されていることを特徴とするガス栓。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2フランジ板のどちらか一
    方における前記重なり部と非重なり部との境界部分に段
    部を形成し、前記段部の高さは前記第1、第2フランジ
    板のどちらか他方の肉厚に一致するものとした請求項1
    に記載のガス栓。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2フランジ板の前記重なり
    部以外の部分の肉厚を前記溝部の幅に略一致する肉厚に
    設定した請求項1に記載のガス栓。
  4. 【請求項4】 前記入口筒部が挿通可能な開口が形成さ
    れた環状の第3フランジ板をさらに設け、前記第3フラ
    ンジ板を前記入口筒部に外嵌させたときに、連通状態に
    ある前記第1、第2フランジ板の前記各透孔と一致する
    前記第3フランジ板の各位置には、螺孔が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    ガス栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4130601A4 (en) * 2020-03-23 2023-12-06 Toshiba Carrier Corporation HOT WATER PRODUCTION DEVICE

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