JPS6212139Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフランジ間をシールするシートガスケ
ツトのフランジへの取付け構造に関する。

本出願人はシートガスケツトの中心とフランジ
の中心とが容易に一致するように改良したシート
ガスケツトを実願昭56−107275号として出願し
た。この実願昭56−107275号のシートガスケツト
は、シートガスケツトの中心とフランジの中心を
一致させることが容易なシートガスケツトである
が、ボルトでフランジを連結するに際し、フラン
ジのボルト穴とシートガスケツトのボルト穴を一
致させるためには、シートガスケツトを回転しな
ければならなかつた。

本考案の目的は、フランジの連結に際し、シー
トガスケツトを回転することなくシートガスケツ
トとフランジの中心は勿論、両者のボルト穴も一
致させて装着できるよう改良したシートガスケツ
トのフランジへの取付け構造を提供しようとする
ものである。

そして、この目的を達成するための、本考案
は、シートガスケツトの周縁にその平面と直角方
向に複数個の突起を形成し該突起の内面に突条又
は溝を設け、前記シートガスケツトを装着すべき
フランジの外周面上に前記シートガスケツトの突
条又は溝と嵌合する溝又は突条を設け、前記シー
トガスケツト及びフランジの突条と溝を、これら
の突条と溝とを嵌合したとき前記シートガスケツ
トのボルト穴と前記フランジのボルト穴とが整合
する位置に設けたシートガスケツトとフランジの
取付け構造を提供する。

以下に図面に例示したこの考案の実施例につい
て詳細に説明をする。

図面において、１はシートガスケツト本体であ
り、１ａはその中心部に設けられた中心穴であ
る。したがつて、シートガスケツト本体１は全体
として、あらまし円環状をしており、材料はアス
ベスト板、硬質ゴム板等の、きわめて慣用の材料
からなる。

２はボルト穴であつて、シートガスケツトのサ
イズに応じて３〜８個の適数が公知のように放射
状配置に設けられている。後述するように、これ
らのボルト穴２は、シートガスケツトが配装され
るフランジのボルト穴と、その数ならびに配置直
径およびサイズを合わせてあるのはいうまでもな
い。ただし、ボルト穴２のほうを、やや大径のも
のにすることはありうる。

３は、シートガスケツト本体１の周囲部に適当
な角度間隔をもつて、数個、とくに好適には３個
ガスケツト本体１の面にほぼ直交するように折り
曲げた姿態で設けられた端子突起であり、その内
面には突条４がフランジ（後述する）およびシー
トガスケツト本体１の中心軸線Ｏ−O′に平行な
方向に配設されている。後述するようにこれらの
突条４はシートガスケツト本体１の位置ぎめ用の
ものであるから、極端な場合には、少くとも只１
つの端子突起３に設けておけば、若干の操作上の
不便はあつても本考案所期の日的を達成すること
が出来るが、所要の位置ぎめに、どの端子突起３
を目安にしてもよいようにするために、なるべく
は、全数の端子突起３に設けておくのがよい。商
品価値の上からも、そのようにすれば最適であ
る。

第２図は第１図の仮想線−′に沿つて切断
した縦断面図である。また第３図は本案シートガ
スケツトの斜面図である。

第４図は、図面に示してない配管の一方の端末
に設けられたフランジ５の斜面図である。５ａは
このフランジ５の表面であり、これとこのフラン
ジ５と同じ形状の他方のフランジ（図示せず）の
同様の表面との間に本案品のシートガスケツト本
体１を挾んで、ボルト穴２，６等にボルト（図示
せず）を通して締め付けて、配管の接続を行なう
ものである。

この場合、フランジ５には、前記の突条４にピ
ツチならびにサイズが合うように溝７が設けてあ
る。

したがつて、第１図ないし第３図に示したシー
トガスケツト本体１を両フランジ間に挾んで上述
のようにボルト締結をしたときに、端子突起３が
フランジ５等の外周面とうまく接触してシートガ
スケツト本体１の正しいセンター位置ぎめが容易
に達成されるとともに、突起４が溝７にピツタリ
と嵌まるので、たとえば端子突起３をボルト穴２
と２との中間位置に、また溝７をフランジ５のボ
ルト穴６と６との中間位置に設けておけば、シー
トガスケツト本体１のボルト穴２とフランジ５等
のボルト穴６とがピツタリと自動的に合うように
位置ぎめされるので、装着に際しシートガスケツ
ト本体１をくるくる廻してボルト穴の相互整合を
目で見て確めながらボルトを挿込んで締結するな
どの不便を解消できる。

なお、シートガスケツト本体１の端子突起３の
突条４と、フランジ５等の溝７とのメス・オフ関
係は上述とは逆にしても、本考案の所期する目的
は達成できる。第５図と第６図とは、そのような
変形実施例を示したものであり、前記の突条４の
代りに設けた溝には符号４′を付し、また前記の
フランジ５等の溝７の代りに設けられる突条に対
しては符号７′を付して示しておいた。なお、本
変形実施例のその他の部分については前記第１図
ないし第４図の実施例のものと変りがないので、
同じ符号を使用して、両者の比較に便ならしめ
た。

その作用効果については、第１図ないし第４図
の図示とその説明とから容易に類推できるであろ
う。本考案は、シートガスケツトの突起に設けた
突条又は溝とフランジ外周面に設けた溝又は突条
とを嵌合させれば、これらシートガスケツトとフ
ランジとの各ボルト穴を自動的に整合させること
ができるので、シートガスケツトのフランジへの
取付け操作が極めて簡単となり、作業能率が向上
できるものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のシートガスケツトの第１実施
例の平面図、第２図はその−′線に沿う縦断
面図、第３図はその斜面図、第４図は本案のシー
トガスケツトが適用できるフランジの斜面図であ
る。第５図は本考案のシートガスケツトの第２の
実施例を示した斜面図、第６図は第５図のシート
ガスケツトが適用できるフランジの斜面図であ
る。 これらの図面において、１……シートガスケツ
ト本体。１ａ……中心穴。２……ボルト穴。３…
…端子突起。４……端子上の突条。４′……溝。
５……フランジ。５ａ……フランジ５の表面。６
……ボルト穴。７……溝。７′……突条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シートガスケツトの周縁にその平面と直角方向
   に複数個の突起を形成し該突起の内面に突条又は
   溝を設け、前記シートガスケツトを装着すべきフ
   ランジの外周面上に前記シートガスケツトの突条
   又は溝と嵌合する溝又は突条を設け、前記シート
   ガスケツト及びフランジの突条と溝を、これらの
   突条と溝とを嵌合したとき前記シートガスケツト
   のボルト穴と前記フランジのボルト穴とが整合す
   る位置に設けたことを特徴とするシートガスケツ
   トとフランジの取付け構造。