JPH05305794A - 塗布具及びそのキャップ - Google Patents

塗布具及びそのキャップ

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JPH05305794A
JPH05305794A JP4340478A JP34047892A JPH05305794A JP H05305794 A JPH05305794 A JP H05305794A JP 4340478 A JP4340478 A JP 4340478A JP 34047892 A JP34047892 A JP 34047892A JP H05305794 A JPH05305794 A JP H05305794A
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JP
Japan
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cap
fitting portion
side fitting
body shaft
main body
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JP4340478A
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English (en)
Inventor
Masayuki Ishigaki
正之 石垣
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Original Assignee
Sakura Color Products Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K23/00Holders or connectors for writing implements; Means for protecting the writing-points
    • B43K23/08Protecting means, e.g. caps
    • B43K23/12Protecting means, e.g. caps for pens

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  • Pens And Brushes (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体軸へのキャップの装着性を損なうことな
く、キャップの不完全装着によるキャップ内の気密漏れ
を防ぐ。 【構成】 本体軸10の先端部に先端筒18及びキャッ
プ装着筒部34を設け、キャップ装着筒部34の外周面
に突出部36を設ける。この本体軸10に装着されるキ
ャップ12においては、その尾端部内周面に上記突出部
36を乗り越え可能な突条30を設け、中間部内周面に
上記先端筒18の外周面19と嵌合する突条32を設け
る。そして、上記突条30が突出部36を乗り越えた後
にはじめて突条32と先端筒外周面19とが嵌合するよ
うに各部位の位置関係を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボールペンやペイント
マーカーをはじめとする塗布具及びそのキャップに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の塗布具におけるキャップの
装着構造の一例を示したものである。
【0003】図示のキャップ80は、合成樹脂等の弾性
変形可能な材料で形成され、尾端側筒部81と、この尾
端側筒部81よりも小径の先端側筒部82とを軸方向に
連続して有している。先端側筒部82の内周面83は、
先端側(図4では左側)に向かうに従って縮径するテー
パー面とされ、尾端側筒部81の尾端部内周面には複数
(図例では4つ)のリブ84が周方向に間欠的に並んだ
状態で内方に突設されている。
【0004】これに対して本体軸90は、インクを内蔵
する本体筒91と、その先端部に連設された先端筒92
とを有し、この先端筒92の先端面から外方にチップ9
3が突出しており、本体筒91の外周面には全周にわた
る突条94が突設されている。ここで、上記本体筒91
の外径は上記リブ84の内径よりも小さく、かつ突条9
4の外径はリブ84の内径よりも大きく設定されてお
り、先端筒92の外径は、先端側筒部82の尾端側内径
よりも小さくかつ先端側内径よりも大きく設定されてい
る。
【0005】そして、上記キャップ80内にその尾端側
から本体軸90先端を挿入する際、まずリブ84と突条
94とが当接し、この突条94をリブ84が乗り越える
前に先端筒92の先端部がテーパー状の先端側筒部内周
面83と接触して先端側筒部82内を密封し、その後リ
ブ84が突条94を乗り越えるとともに先端筒92が先
端側筒部82内に完全に嵌入されるように各部位の相対
位置が設定されている。
【0006】このようにキャップ80の先端側筒部82
とリブ84の双方で嵌合を行わせているのは、上記先端
側筒部82と先端筒92との嵌合部分で先端側筒部82
内の気密を確保する一方、リブ84が突条94を乗り越
える時の音や感触で使用者に嵌合完了を確認させるため
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記塗布具において、
リブ84と突条94とを互いに乗り越えさせる(すなわ
ち嵌合を完了する)ために必要な軸方向力(以下、嵌合
強度と称する)は、リブ84を突条94に沿って径方向
外側に撓ませるのに要する力と、この乗り越えの際にキ
ャップ80を本体軸90に対して軸方向に変位させる分
だけ本体筒92を先端側筒部82内に圧入するのに要す
る力との和になるが、この嵌合強度が過大であると、キ
ャップを装着するのに大きな力を与えなければならない
ことになり、その操作性を害することになる。すなわ
ち、キャップ80の良好な装着操作性を得るには、嵌合
強度の的確な調節が要求される。このため従来の塗布具
では、上述のように、キャップ80側にその全周にわた
る突条を形成するのではなく、周方向に間欠的にリブ8
4を設けて突条94との接触部分を減らすことにより、
上記嵌合強度の低減がなされている。
【0008】しかしながら、このような構造では、上記
リブ84が突条94の手前側面に当たった時点(すなわ
ちリブ84が突条94を乗り上げる前の時点)でその感
触により使用者が誤って嵌合完了と判断し、装着操作を
中止した場合、この時点でまだ先端側筒部82の内周面
83と先端筒92とは嵌合しておらず、しかもリブ84
は周方向に連続せず間欠的に設けられているだけである
ので、先端側筒部82内は密封されないことになる。従
って、この状態のまま長時間放置されると、チップ93
の乾燥や本体軸90内のインクの蒸発といった不都合を
招いてしまう。
【0009】このような不都合を避ける手段としては、
上記リブ84に代えて周方向に連続する突条を形成する
とともに、この突条の突出寸法の設定により上記嵌合強
度の調整を行うことが考えられるが、このようにして嵌
合強度の精密な調整を行うためには、両突条に極めて高
い寸法精度が要求されることになり、コストの増大は免
れ得ない。また、このような構造にすると、上記リブ8
4に代えて形成した突条が突条94に当たってからこれ
を乗り越え、嵌合が完了するまでの間、常に先端側筒部
82内が密封されることになり、キャップ80の装着の
ための軸方向の変位によって先端側筒部82内が過剰に
加圧されてしまう。このため、次にキャップ80を本体
軸90から取り外す際にはチップ93の周囲の圧力が急
激に大気圧まで下がることとなり、これによってインク
の過剰流出を招くおそれがある。
【0010】本発明は、このような事情に鑑み、本体軸
へのキャップの装着性を損なうことなく、キャップの不
完全装着によるキャップ内の気密漏れを防ぐことができ
る塗布具及びそのキャップを提供し、さらに好ましく
は、上記キャップの装着時におけるキャップ内の過度の
加圧及びこれに伴う塗布液の過剰流出といった不都合を
未然に回避することができる塗布具及びそのキャップを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端に塗布部
をもつ本体軸と、この本体軸の先端部に上記塗布部を覆
う状態で着脱可能に装着されるキャップとを備えた塗布
具において、上記本体軸及びキャップに、互いに乗り越
え可能な形状を有し、全周にわたり相互接触した状態で
キャップ内を密封する第1の本体軸側嵌合部及び第1の
キャップ側嵌合部を設け、上記本体軸及びキャップにお
いて上記第1の本体軸側嵌合部及び第1のキャップ側嵌
合部の位置と異なる位置に、互いに嵌合可能でかつその
嵌合状態でキャップ内を密封する形状の第2の本体軸側
嵌合部及び第2のキャップ側嵌合部を設けるとともに、
上記第1の本体軸側嵌合部及び第1のキャップ側嵌合部
が互いに乗り越えた状態でのみ上記第2の本体軸側嵌合
部及び第2のキャップ側嵌合部同士が嵌合するように第
1の本体軸側嵌合部及び第1のキャップ側嵌合部と第2
の本体軸側嵌合部及び第2のキャップ側嵌合部の相対位
置を設定したものである(請求項1)。
【0012】より具体的には、上記第1の本体軸側嵌合
部及び第1のキャップ側嵌合部を上記第2の本体軸側嵌
合部及び第2のキャップ側嵌合部よりも尾端側の位置に
設けるとともに、この第1の本体軸側嵌合部及び第1の
キャップ側嵌合部が互いに乗り越えを完了しさらに第1
のキャップ側嵌合部が第1の本体軸側嵌合部から尾端側
に離間した状態でのみ上記第2の本体軸側嵌合部及び第
2のキャップ側嵌合部同士が嵌合するように各嵌合部の
相対位置を設定することが、より好ましい(請求項
2)。
【0013】さらに、上記第1の本体軸側嵌合部及び第
1のキャップ側嵌合部の一方の嵌合部を、その頂部に向
かうに従って連続的に突出量が増大するテーパー面を有
する形状に形成するとともに、他方の嵌合部を、上記頂
部に到達する手前で上記テーパー面と全周にわたり接触
しこの接触状態で上記キャップ内を密封する形状に形成
することにより、後述のようなより優れた効果が得られ
る(請求項3)。
【0014】また本発明は、上記各塗布具におけるキャ
ップである(請求項4〜6)。
【0015】
【作用】請求項1,4記載の塗布具及びそのキャップに
よれば、まず第1のキャップ側嵌合部が第1の本体軸側
嵌合部を乗り越え、この時の音や感触等で使用者が嵌合
終了の確認を行うことができるとともに、上記乗り越え
後の慣性力により第2のキャップ側嵌合部と第2の本体
軸側嵌合部とが嵌合する。すなわち、上記乗り越えが完
了するまでは第2のキャップ側嵌合部と第2の本体軸側
嵌合部とは嵌合しないので、従来のように上記乗り越え
の最中に第2のキャップ側嵌合部と第2の本体軸側嵌合
部とが嵌合するものに比べ、乗り越えに要する軸方向の
外力は小さくなる。このため、上記第1のキャップ側嵌
合部と第1の本体軸側嵌合部とが全周にわたって接触す
るものであっても、嵌合強度は過大とならず、嵌合の操
作性を損なわない適度の嵌合強度を得ることができる。
【0016】従って、上記第1のキャップ側嵌合部が第
1の本体軸側嵌合部に当接した時点、すなわち上記乗り
越えが行われる前の時点で使用者が誤って嵌合操作を中
止しても、第1のキャップ側嵌合部と第1の本体軸側嵌
合部とが全周にわたって接触することによりキャップ内
の気密を保つことができる。
【0017】ここで、上記第1のキャップ側嵌合部と第
1の本体軸側嵌合部の乗り越えが完了した後、両者が接
触している間に第2のキャップ側嵌合部と第2の本体軸
側嵌合部との嵌合が開始されると、上記第1のキャップ
側嵌合部と第1の本体軸側嵌合部とが接触し始めた時点
からキャップ内は密封され続けることになり、このキャ
ップの装着の際の尾端側への変位によってキャップ内が
加圧されることになるが、請求項2,5記載の塗布具及
びそのキャップでは、上記第1のキャップ側嵌合部と第
1の本体軸側嵌合部の乗り越え完了後、さらに両者が相
互離間した状態ではじめて第2のキャップ側嵌合部と第
2の本体軸側嵌合部との嵌合が行われるので、この嵌合
が行われる直前に上記第1のキャップ側嵌合部と第1の
本体軸側嵌合部との隙間からキャップ内のエアが逃がさ
れ、これによりキャップ内の過度の加圧が防がれる。
【0018】また、請求項3,6記載の塗布具及びその
キャップでは、第1の本体軸側嵌合部及び第1のキャッ
プ側嵌合部が互いに乗り越えを完了する前に、この乗り
越えの頂部まで連続的に突出量が増大するテーパー面に
他方の嵌合部が確実に接触することとなる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。なお、本発明において塗布具の種類は問わず、ボー
ルペンやペイントマーカー等、先端部にキャップが装着
される種々の塗布具に本発明を適用できる。
【0020】図2に示す塗布具は、本体軸10を備え、
その先端部にキャップ12が、尾端部に尾栓14がそれ
ぞれ装着されている。本体軸10は、大径の本体筒16
を有し、その先端部に本体筒16よりも小径の先端筒1
8が連続して形成されている。本体筒16は中芯20を
内蔵し、先端筒18内にはペン体(塗布部)22が嵌着
されており、このペン体22が上記中芯16の先端側部
分に連結されるとともに、ペン先24が上記先端筒18
の先端面から外方に突出している。
【0021】次に、上記キャップ12及びその装着のた
めの構造を図1(a)(b)及び図3を併せて参照しな
がら説明する。
【0022】上記キャップ12は、全体が合成樹脂等の
弾性変形可能な材料で形成され、大径の尾端側筒部26
と、小径の先端側筒部28とを軸方向に連続して有し、
先端側筒部28の先端部が塞がれている。尾端側筒部2
6の尾端部内周面には、図3(b)にも示すような全周
にわたって連続する突条(第1のキャップ側嵌合部)3
0が内方に突設され、先端側筒部28の途中部分の内周
面にも同図(a)に示すような全周にわたって連続する
突条(第2のキャップ側嵌合部)32が内方に突設され
ている。この突条32の内径は、上記先端筒18の先端
部外周面(第2の本体軸側嵌合部)19の径よりも僅か
に小さく設定されており、この突条32と上記外周面1
9とが図示のように嵌合(圧接)した状態で、先端側筒
部28内が密封されるようになっている。
【0023】上記本体筒10の先端面からは先端側(図
1〜3では左側)に円筒状のキャップ装着筒部34が延
設されている。このキャップ装着筒部34の外周面に
は、図3(b)に示すように尾端側に頂部38をもつ突
出部(第1の本体軸側嵌合部)36が外方に突設されて
いる。この突出部36は、先端側から上記頂部38に向
かうに従って連続的に拡径する(すなわち突出量が連続
的に増大する)テーパー外周面39を有し、上記突出部
38の尾端側に凹溝40が形成されている。
【0024】ここで、キャップ12側の突条30の内径
は、上記突出部36の頂部38の外径よりも小さくかつ
凹溝40の外径よりも大きく設定されており、尾端側筒
部26及びキャップ装着筒部36の弾性変形を伴いなが
ら突条30が上記頂部38を乗り越え可能となってい
る。また、凹溝40の軸方向寸法は突条30の軸方向寸
法よりも大きく設定されており、上記突条30が上記頂
部38を乗り越えた後は、図3(b)に示すように上記
頂部38から尾端側に離間できるようになっている。
【0025】そして、この図3(b)に示すような離間
状態ではじめて図1(b)に示すように上記突条32と
先端筒18の外周面19とが嵌合するように、換言すれ
ば、上記突条30が頂部38を乗り越えさらに尾端側に
離間するまでは突条32と上記外周面19とが接触しな
いように、各部位の相対位置関係が設定されている。
【0026】次に、この塗布具の作用を説明する。
【0027】上記キャップ12に対し、その尾端側から
本体軸10の先端部を挿入していくと、まず突出部36
のテーパー外周面39にキャップ12の突条30が接触
し(図1(a)の状態)、この段階で上記接触によりキ
ャップ12内が一旦密封される。その後、軸方向に外力
を加えて強制的にキャップ12を先端側に押し込むと、
尾端側筒部36及びキャップ装着筒部34の撓み変形を
伴いながら突条30がテーパー外周面39上を尾端側に
向かって乗り上がっていき、遂には頂部38を乗り越え
て凹溝40に至る。この頂部38を乗り越えた後は、さ
らに上記外力で突条30が頂部38から尾端側に離間
し、この離間した瞬間に突条30と上記頂部38及び凹
溝40の外周面との隙間からキャップ12内のエアが大
気に逃がされる。その後直ちに突条32と先端筒18の
外周面とが嵌合し、キャップ12内が再び密封される
(図1(b)の状態)。
【0028】以上のように、この塗布具では、突条30
と突出部36の頂部38との乗り越えが完了するまで
は、突条32と先端筒18の外周面19との嵌合は開始
されないので、上記乗り越えに要する軸方向の外力(す
なわち嵌合強度)は、前記図6に示した塗布具のように
乗り越え中に先端側筒部82と先端筒92との嵌合が開
始される塗布具に比べて小さくなる。従って、この図6
に示すように周方向にリブ84を間欠的に設けるのでは
なく、図1,3に示すような周方向に連続する突条30
を設けるようにしても、上記嵌合強度は過大とならず、
適当な嵌合強度を得ることが可能である。
【0029】このため、上記キャップ12の装着の際、
上記突条30がテーパー外周面39に当接した時点(す
なわち突条30が頂部38を乗り越える前の時点)で嵌
合が完了したと誤判断してキャップ12の装着操作を中
止したとしても、上記突条30とテーパー外周面39と
が全周にわたって接触することにより、キャップ12内
の気密を確保することができ、ペン先24の乾燥や中芯
20からの塗布液の蒸発を防ぐことができる。
【0030】さらに、この実施例の塗布具は、上記突条
30が上記頂部38を乗り越えた後、さらに頂部38か
ら尾端側に離間してはじめて突条32と先端筒外周面1
9との嵌合が開始されるようにしているので、上記乗り
越えが完了してから突条32と先端筒外周面19との嵌
合が始まるまでに一旦キャップ12内のエアを外部に逃
がすことができる。このため、上記突条32と先端筒外
周面19との嵌合開始後、先端側筒部26内がキャップ
12の変位に伴って過度に加圧されることが防がれ、こ
の加圧に起因する不都合、すなわちキャップ12の取外
し時にペン先24の周囲が加圧状態から大気圧状態へ急
激に減圧されることによる塗布液の過剰流出を未然に防
ぐことができる。
【0031】なお、上記実施例では、キャップ装着筒部
34の外周面にテーパー外周面付突出部36を突設した
ものを示したが、これに代え、図4に示すような突条4
2を全周にわたり形成するようにしてもよい。ただし、
この突条42を成形する場合には、その先端側(図面左
側)の麓部44にいわゆるヒケ等の突出物が生じ易く、
これにより突条30と突条42との接触性、換言すれば
キャップ12内の気密性が阻害されるおそれがあるが、
図3(b)に示すようなテーパー外周面付き突出部36
を設けるようにすれば、上記ヒケ等は発生せず、従って
前記乗り越え前の時点で突条30を確実にテーパー外周
面39に接触させる(すなわちキャップ12内を確実に
密封する)ことができる利点がある。
【0032】また、このテーパー面付突出部は、必ずし
も本体軸10側に形成しなくてもよく、図5に示すよう
に、キャップの尾端側筒部26の内周面に頂部48及び
テーパー内周面49をもつ突出部50を突設し、キャッ
プ装着筒部34の外周面に上記頂部48を乗り越え可能
な突条46を突設するようにしてもよい。この場合に
は、尾端側筒部26の尾端から上記頂部48に向かうに
従って連続的に縮径するように(すなわち突出量が連続
的に増加するように)上記テーパー内周面49を形成す
ればよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明は、まず第1のキャ
ップ側嵌合部が第1の本体軸側嵌合部を乗り越え、その
後に第2のキャップ側嵌合部と第2の本体軸側嵌合部と
が嵌合するように各嵌合部の相対位置を設定したもので
あり、従来のように上記乗り越えの最中に第2のキャッ
プ側嵌合部と第2の本体軸側嵌合部とが嵌合するものよ
りも上記乗り越え時に要する軸方向の外力を小さくした
ものであるので、嵌合強度を過度に高めることなく、す
なわち良好な嵌合操作性を損なうことなく、上記第1の
キャップ側嵌合部と第1の本体軸側嵌合部の双方を全周
にわたって連続する形状にすることができる。このた
め、上記第1のキャップ側嵌合部が第1の本体軸側嵌合
部に当接した時点、すなわち上記乗り越えが行われる前
の時点で使用者が誤って嵌合操作を中止しても、第1の
キャップ側嵌合部と第1の本体軸側嵌合部との接触によ
りキャップ内の気密を保ち、塗布部の乾燥や本体軸内の
塗布液の蒸発を防ぐことができる効果がある。
【0034】さらに、請求項2,5記載の塗布具及びそ
のキャップでは、上記第1のキャップ側嵌合部と第1の
本体軸側嵌合部の乗り越え完了後、さらに両者が相互離
間した状態ではじめて第2のキャップ側嵌合部と第2の
本体軸側嵌合部とが嵌合されるように各嵌合部の相対位
置を設定しているので、上第2のキャップ側嵌合部と第
2の本体軸側嵌合部とが嵌合される直前に上記第1のキ
ャップ側嵌合部と第1の本体軸側嵌合部の間からキャッ
プ内のエアを逃がすことができる。このため、キャップ
内の過度の加圧を防ぐことができ、ひいてはキャップ取
外し後の塗布液の過剰の流出を未然に防ぐことができる
効果がある。
【0035】また、請求項3,6記載の塗布具及びその
キャップでは、第1の本体軸側嵌合部及び第1のキャッ
プ側嵌合部が互いに乗り越えを完了する前に、この乗り
越えの頂部まで連続的に突出量が増大するテーパー面に
他方の嵌合部が接触するようにしているので、上記乗り
越え前の時点で第1のキャップ側嵌合部と第1の本体軸
側嵌合部とを確実に接触させ、キャップ内の密封をより
確実なものにすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例において塗布具本体
軸側のテーパー外周面にキャップ側の突条が当接した状
態を示す断面図、(b)は上記突条が塗布具本体軸側の
突出部の頂部を乗り越えた状態を示す断面図である。
【図2】上記塗布具の全体断面図である。
【図3】(a)は図2のA部拡大図、(b)は図2のB
部拡大図である。
【図4】上記キャップと本体軸との嵌合構造の変形例を
示す断面図である。
【図5】上記キャップと本体軸との嵌合構造の変形例を
示す断面図である。
【図6】従来の塗布具のキャップを示す断面図である。
【符号の説明】
10 本体軸 12 キャップ 19 先端筒外周面(第2の本体軸側嵌合部) 22 ペン先(塗布部) 30 突条(第1のキャップ側嵌合部) 32 突条(第2のキャップ側嵌合部) 36 突出部(第1の本体軸側嵌合部) 38 頂部 39 テーパー外周面 42,46 突条(第1の本体軸側嵌合部) 48 頂部 49 テーパー内周面 50 突出部(第1のキャップ側嵌合部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に塗布部をもつ本体軸と、この本体
    軸の先端部に上記塗布部を覆う状態で着脱可能に装着さ
    れるキャップとを備えた塗布具において、上記本体軸及
    びキャップに、互いに乗り越え可能な形状を有し、全周
    にわたり相互接触した状態でキャップ内を密封する第1
    の本体軸側嵌合部及び第1のキャップ側嵌合部を設け、
    上記本体軸及びキャップにおいて上記第1の本体軸側嵌
    合部及び第1のキャップ側嵌合部の位置と異なる位置
    に、互いに嵌合可能でかつその嵌合状態でキャップ内を
    密封する形状の第2の本体軸側嵌合部及び第2のキャッ
    プ側嵌合部を設けるとともに、上記第1の本体軸側嵌合
    部及び第1のキャップ側嵌合部が互いに乗り越えた状態
    でのみ上記第2の本体軸側嵌合部及び第2のキャップ側
    嵌合部同士が嵌合するように第1の本体軸側嵌合部及び
    第1のキャップ側嵌合部と第2の本体軸側嵌合部及び第
    2のキャップ側嵌合部の相対位置を設定したことを特徴
    とする塗布具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗布具において、上記第
    1の本体軸側嵌合部及び第1のキャップ側嵌合部を上記
    第2の本体軸側嵌合部及び第2のキャップ側嵌合部より
    も尾端側の位置に設けるとともに、この第1の本体軸側
    嵌合部及び第1のキャップ側嵌合部が互いに乗り越えを
    完了しさらに第1のキャップ側嵌合部が第1の本体軸側
    嵌合部から尾端側に離間した状態でのみ上記第2の本体
    軸側嵌合部及び第2のキャップ側嵌合部同士が嵌合する
    ように各嵌合部の相対位置を設定したことを特徴とする
    塗布具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の塗布具におい
    て、上記第1の本体軸側嵌合部及び第1のキャップ側嵌
    合部の一方の嵌合部を、その頂部に向かうに従って連続
    的に突出量が増大するテーパー面を有する形状に形成す
    るとともに、他方の嵌合部を、上記頂部に到達する手前
    で上記テーパー面と全周にわたり接触しこの接触状態で
    上記キャップ内を密封する形状に形成したことを特徴と
    する塗布具。
  4. 【請求項4】 先端に塗布部をもつ本体軸の先端部に上
    記塗布部を覆う状態で着脱可能に装着される塗布具のキ
    ャップにおいて、上記本体軸に全周にわたって形成され
    た第1の本体軸側嵌合部を乗り越え可能な形状を有し、
    上記第1の本体軸側嵌合部に全周にわたって接触可能で
    かつこの接触状態でキャップ内を密封する第1のキャッ
    プ側嵌合部を設け、この第1のキャップ側嵌合部の位置
    と異なる位置に、上記本体軸において上記第1の本体軸
    側嵌合部と異なる位置に形成された第2の本体軸側嵌合
    部に嵌合可能でかつその嵌合状態でキャップ内を密封す
    る形状の第2のキャップ側嵌合部を設けるとともに、上
    記第1のキャップ側嵌合部が上記第1の本体軸側嵌合部
    を乗り越えた状態でのみ上記第2の本体軸側嵌合部が第
    2のキャップ側嵌合部と嵌合するように上記第1のキャ
    ップ側嵌合部と第2のキャップ側嵌合部の相対位置を設
    定したことを特徴とする塗布具のキャップ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の塗布具のキャップにおい
    て、上記第1のキャップ側嵌合部を上記第2のキャップ
    側嵌合部よりも尾端側の位置に設けるとともに、上記第
    1のキャップ側嵌合部が上記第1の本体軸側嵌合部を乗
    り越えさらにこの第1の本体軸側嵌合部から尾端側に離
    間した状態でのみ上記第2のキャップ側嵌合部が第2の
    本体軸側嵌合部に嵌合するように第1のキャップ側嵌合
    部と第2のキャップ側嵌合部の相対位置を設定したこと
    を特徴とする塗布具のキャップ。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の塗布具のキャッ
    プにおいて、上記第1のキャップ側嵌合部を、その頂部
    に向かうに従って連続的に突出量が増大するテーパー面
    を有し、かつ第1の本体軸側嵌合部が上記頂部に到達す
    る手前で上記テーパー面と全周にわたり接触しこの接触
    状態で上記キャップ内が密封される形状に形成したこと
    を特徴とする塗布具のキャップ。
JP4340478A 1992-03-02 1992-12-21 塗布具及びそのキャップ Pending JPH05305794A (ja)

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