JP3096592B2 - 塗布具 - Google Patents
塗布具Info
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Description
ールを保護する弾性体がキャップ内側に設けられた塗布
具に関するものである。
とする塗布具では、その先端部にキャップが装着された
状態でもペン先からインク漏れが生じることがあり、ま
た特にボールペンの場合には、塗布具全体が地面等に誤
って落下した際、その衝撃で、キャップ内に閉じ込めら
れたエアが塗布具先端からその内部に侵入するおそれも
ある。
に回避すべく、キャップの先端部内側にゴム等からなる
弾性体を保持し、このキャップを塗布具本体に装着した
際にこの塗布具本体の先端部(ペン先)を上記弾性体を
圧接させることにより、このペン先を密閉し、上記イン
ク漏れやエア侵入を防ぐことが試みられている。例えば
特開平6−286388号公報には、上記キャップの先
端部内側に内方に向かって突出する複数の突出部を周方
向に並設し、これらの突出部同士の間に上記弾性体を圧
入したものが示されている。
上記キャップが装着される塗布具本体の例として、ボー
ルペンのペン先を示したものである。図示のペン先部2
0は、先端側(図3(a)では上側)に開口し、この開
口部分に筆記用ボール25が保持されている。この開口
部の底部には、リブ21と径方向の長孔22とが周方向
に交互に形成されており、各長孔22は共通して中心の
インク流通孔23に通じている。上記開口の先端には、
径方向内側に突出する円環状の保持部24が形成され、
この保持部24により筆記用ボール25の抜け落ちが阻
止されている。
れていない状態では、インク圧により筆記用ボール25
が内方から先端側(図3(a)では上側)に押されて筆
記用ボール25と保持部24とが接触し、あるいは両者
の間にインクの膜が形成されることにより、筆記用ボー
ル25と保持部24との間からペン先部20内部にエア
が侵入することが防がれている。
ま塗布具全体が上向き(先端部が上を向く状態)に起立
した状態(以下、正立状態と称する。)で店頭等に放置
され、かつ、この状態で上記筆記用ボール25とキャッ
プ内側の弾性体とが接触して筆記用ボール25が図3
(a)の下側に押されていると、この押し込みにより筆
記用ボール25と保持部24との間にすき間が生じるた
め、この状態で筆記用ボール25が空回りすることによ
り上記すき間を通じて外部からペン先部20の内部にエ
アが侵入し、インク洩れを引き起こすおそれがある。
のシール部と塗布具本体側のシール部とが接触し始めた
時点からキャップ内が密封され、その後キャップを押し
込むにつれてキャップ内が加圧されることになるが、こ
の加圧途中で上記筆記用ボール25と弾性体との圧接が
始まると、やはりこの圧接開始の際に上記筆記用ボール
25と保持部24との間に生じたすき間からキャップ内
の加圧エアが侵入してしまうおそれがある。
プ内側の弾性体で塗布具本体先端の塗布用ボールの保護
を図りながら、キャップ装着が不完全のまま起立状態で
放置されても塗布具本体内にエアが侵入するのを防ぐこ
とができる塗布具を提供し、さらに好ましくは、キャッ
プ装着の際のキャップ内の加圧で塗布具本体内にエアが
侵入するのを防ぐことができる塗布具を提供することを
目的とする。
の手段として、本発明は、塗布具本体の先端部に塗布用
ボールを保持する一方、キャップの先端部内側に弾性体
を保持し、少なくともこのキャップが上記塗布具本体の
先端部に完全装着された状態でこのキャップの弾性体に
上記塗布具本体の塗布用ボールが圧接するように構成さ
れた塗布具において、上記キャップの内周面及び塗布具
本体の外周面に互いに乗り越え可能な突出部を形成し、
上記キャップの内周面及び塗布具本体の外周面において
上記突出部同士が当接を開始する状態から突出部同士が
完全に乗り越える状態へ移行するまでの間に互いに接触
を開始する位置にこの接触によってキャップ内を密封す
るシール部を形成するとともに、上記突出部同士が当接
を開始する位置では上記弾性体と塗布用ボールとが離間
し、かつ上記突出部同士が完全に乗り越えた位置では上
記弾性体と塗布用ボールとが圧接するように両突出部の
形成位置を設定し、さらに、上記シール部同士が接触を
開始する前に上記弾性体と塗布用ボールとが接触を開始
するように両シール部の形成位置を設定したものであ
る。
な状態、すなわち、キャップの内周面及び塗布具本体の
外周面に形成された突出部同士が単に当接するだけで互
いに乗り越えていない状態では、上記弾性体と塗布用ボ
ールとが離間しているため、仮にこのキャップ装着不完
全状態のまま塗布具が正立状態に放置されていても、上
記弾性体と塗布用ボールとの接触による塗布具本体内へ
の先端部からのエア侵入は生じない。
完全装着する(すなわち両突出部同士を互いに完全に乗
り越えさせる)際、その途中でキャップ側のシール部と
塗布具本体側のシール部とが接触し始め、この時点から
キャップ内が密封され、その後はキャップを押し込むに
つれてキャップ内が次第に加圧される。しかも、上記シ
ール部同士が接触し始める前に上記弾性体と塗布用ボー
ルとの接触が始まるように両シール部の形成位置が設定
されているため、弾性体と塗布用ボールとの接触開始時
にはまだエアが加圧されておらず、よって加圧エアが塗
布具本体先端部から内部へ侵入することがない。また、
接触開始後、圧接が進むと、上記塗布用ボールを含む塗
布具本体先端部は弾性体で覆われた状態になるので、こ
の時点でシール部同士が接触し始めてキャップ内が加圧
されても、この加圧エアが上記塗布具本体先端部から内
部へ侵入することは弾性体によって阻止される。
説明する。なお、ここでは塗布具の一例としてボールペ
ンを示すが、本発明では、本体先端部に塗布用ボールを
保持する塗布具であればよく、ボールペン以外の筆記具
や修正ペン等にも適用が可能である。
る内筒10を備え、この内筒10の先端部に先筒12が
嵌入、固定されており、この先筒12の基部及び内筒1
0全体が外筒14により覆われている。そして、先筒1
2の先端部に前記図3にも示したような周知の構造のペ
ン先部20が嵌着、固定され、このペン先部20の先端
に筆記用ボール(塗布用ボール)25が回転可能に保持
されており、このペン先部20のすぐ奥に弁用ボール2
8が設けられている。
20及び先筒12を覆うキャップ16が着脱可能に装着
されるようになっている。このキャップ16は、合成樹
脂等の可撓性材料で形成され、その先端部内側には複数
枚(例えば4枚)のリブ17が周方向に間欠的に形成さ
れており、これらリブ17同士の間にゴム等の弾性材料
からなるボール状の弾性体18が保持されている。
び取付構造を問わず、例えば板状の弾性体をキャップ1
6の底面に貼着するようにしてもよい。
従って縮径するテーパー面(シール部)14bとされ、
このテーパー面14bよりも少し奥側(図1右側)の位
置に、周方向に延びる突条(突出部)14aが形成され
ている。一方、キャップ16内周面において端部近傍の
位置には突条(突出部)16aが形成され、この突条1
6aよりも少し奥側(図1左側)の位置にも突条(シー
ル部)16bが形成されている。上記突条14a,16
aは互いに乗り越え可能となるように滑らかな山型に形
成され、これら突条14a,16a同士が互いに乗り越
える途中で上記テーパー面14bと突条16bとの接触
が開始され、この接触によりキャップ16内が密封され
るようになっている。
件を満たすように上記突条14a,16a,16bの形
成位置及びテーパー面14bの形状が設定されている。
突条16aとが当接し始める位置(すなわちキャップ1
6を塗布具本体に被せただけで完全装着されていない位
置)では、まだ筆記用ボール25が弾性体18に到達し
ないこと(すなわち弾性体18と筆記用ボール25とが
離間していること)。
(b)の完全装着状態(すなわち突条16aと突条16
bとが互いに完全に乗り越えた状態)への移行途中、突
条16bがテーパー面14bに接触する前に上記筆記用
ボール25が弾性体18に接触し始めること。
旦外した後、誤って装着不完全状態(図1(a)の状
態)のまま正立状態(ペン先部20が上を向く状態)で
放置した場合、もしこの放置状態で筆記用ボール25と
弾性体18とが接触していると、この弾性体18で筆記
用ボール25が下向きに押されるため、この状態で筆記
用ボール25が空回りすることにより、ペン先部20の
先端との間(図3の構造では筆記用ボール25と保持部
24との間)に生じたすき間からエアが侵入し、インク
洩れを引き起こすおそれがあるが、この実施例の構造で
は、上記図1(a)の状態で筆記用ボール25と弾性体
18とが離間するように突条14a,16aの形成位置
が設定されているため、両者の接触による上記弊害は生
じない。
16を押し込むことにより、同図(b)に示すように突
条14a,16a同士が完全に乗り越えた完全装着状態
へ移行するまでの間に、突条16bがシール面14bに
接触し、この接触開始時点からキャップ16内が密閉さ
れ、その後、キャップ16の押し込みに伴ってキャップ
16内が加圧される。ここで、この加圧が開始されてか
ら筆記用ボール25と弾性体18との接触が始まると、
この接触開始時点で弾性体18に筆記用ボール25が押
されて筆記用ボール25とペン先部20との間にすき間
が生じる際、このすき間から加圧エアがペン先部20内
に侵入してインク洩れを引き起こすおそれがあるが、こ
の塗布具では、上記加圧が始まる前(すなわちテーパー
面14bに突条16bが接触する前)から弾性体18と
筆記用ボール25との接触が始まり、加圧開始時点では
既に筆記用ボール25を含むペン先部20の先端部が弾
性体18に覆われた状態にあるため、加圧エアがペン先
部20の内部に侵入することも防がれる。
の具体的な形状を問わず、突出部はこれら突出部同士が
乗り越え可能な形状であればよく、シール部は、これら
シール部同士の接触によりキャップ内を密封できるもの
であればよい。
内周面及び塗布具本体の外周面に形成した突出部同士が
当接を開始する位置では、キャップ内側の弾性体と塗布
具本体先端の塗布用ボールとが離間し、しかも、上記突
出部同士が完全に乗り越えた位置では上記弾性体と塗布
用ボールとが圧接するように、両突出部の形成位置を設
定したものであるので、キャップ不完全装着状態のまま
塗布具が正立状態で放置されていても、この状態で塗布
具先端からその内部にエアが侵入して塗布液洩れを引き
起こすのを確実に防ぐことができる効果がある。
る前に上記弾性体と塗布用ボールとが接触を開始するよ
うに両シール部の形成位置を設定しているので、シール
部同士が接触した後のキャップ内の加圧エアが塗布具本
体先端から内部に侵入するのも防ぐことができる効果が
ある。
部においてキャップの装着が不完全な状態を示す拡大断
面図、(b)は同キャップが完全に装着された状態を示
す拡大断面図である。
不完全な状態を示す断面図、(b)は同キャップが完全
に装着された状態を示す断面図である。
断面正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 塗布具本体の先端部に塗布用ボールを保
持する一方、キャップの先端部内側に弾性体を保持し、
少なくともこのキャップが上記塗布具本体の先端部に完
全装着された状態でこのキャップの弾性体に上記塗布具
本体の塗布用ボールが圧接するように構成された塗布具
において、上記キャップの内周面及び塗布具本体の外周
面に互いに乗り越え可能な突出部を形成し、上記キャッ
プの内周面及び塗布具本体の外周面において上記突出部
同士が当接を開始する状態から突出部同士が完全に乗り
越える状態へ移行するまでの間に互いに接触を開始する
位置にこの接触によってキャップ内を密封するシール部
を形成するとともに、上記突出部同士が当接を開始する
位置では上記弾性体と塗布用ボールとが離間し、かつ上
記突出部同士が完全に乗り越えた位置では上記弾性体と
塗布用ボールとが圧接するように両突出部の形成位置を
設定し、さらに、上記シール部同士が接触を開始する前
に上記弾性体と塗布用ボールとが接触を開始するように
両シール部の形成位置を設定したことを特徴とする塗布
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06301789A JP3096592B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 塗布具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06301789A JP3096592B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 塗布具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08156487A JPH08156487A (ja) | 1996-06-18 |
JP3096592B2 true JP3096592B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=17901201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06301789A Expired - Fee Related JP3096592B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 塗布具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3096592B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100775650B1 (ko) * | 2007-04-24 | 2007-11-13 | 정규선 | 직접 분사식 분배기 및 이를 이용한 화장용구 |
-
1994
- 1994-12-06 JP JP06301789A patent/JP3096592B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH08156487A (ja) | 1996-06-18 |
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