JP2607568Y2 - 筆記具の尾冠取付構造 - Google Patents

筆記具の尾冠取付構造

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JP2607568Y2
JP2607568Y2 JP1993019483U JP1948393U JP2607568Y2 JP 2607568 Y2 JP2607568 Y2 JP 2607568Y2 JP 1993019483 U JP1993019483 U JP 1993019483U JP 1948393 U JP1948393 U JP 1948393U JP 2607568 Y2 JP2607568 Y2 JP 2607568Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、筆記具の尾冠取付構造
に関する。さらに詳細には、軸筒の後端に設けた凹部に
尾冠を装着させる筆記具の尾冠取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の尾冠は、軸筒後端凹部に装着され
る装飾要素であり、尾栓のような気密機能を必要としな
いため、その取付は容易に抜け落ちない程度の弱い嵌合
力で十分であり、一般に圧入等の嵌合手段が採用されて
いた。(例えば、実開平3−124895号公報の第3
図)
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
尾冠取付構造は、尾冠外周壁と凹部内周壁が径方向に摩
擦係合される圧入等の安易な嵌合手段であり、しかも弱
い嵌合力であるため、寸法バラツキや経時変化等により
前記嵌合力が緩んで、容易に手で抜くことができたり、
あるいは輸送運搬時や使用時に抜け落ちたりすることが
あった。
【0004】また、抜け落ちた尾冠を、幼児が誤って口
に入れ、喉に詰まらせる危険性もあった。
【0005】本考案は、前記従来の問題点を解決するた
めのものであって、凹部より容易に手で抜くことができ
たり輸送運搬時に抜け落ちたりしない、筆記具の尾冠取
付構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、軸筒3の後端
に設けた凹部4に尾冠1を装着させる筆記具の尾冠取付
構造であって、軸筒3後端の凹部4内周壁に内向突起5
を設け、一方、尾冠1の前部外周壁に外向突起2を設
け、前記内向突起5と前記外向突起2とを乗り越え嵌合
させ、さらに、前記内向突起5の後方の凹部4内周壁
に、前記外向突起2が摺接する案内部6を設け、前記外
向突起2と前記案内部6のいずれか一方を環状に構成
し、他方を複数のリブまたは突起により構成し、前記案
内部6の内接円径を、前記外向突起2と嵌合しない程度
に前記外向突起2の外接円径と略等しく設定してなる
とを要件とする。
【0007】
【0008】
【0009】前記外向突起2および前記内向突起5は、
環状突起あるいは円周状に適宜間隔をおいて配設の複数
の突起等が挙げられ、それらが適宜組み合わされる。ま
た、その断面形状は、円弧状、テーパを有する三角状、
台形状、鋸歯状等が有効であり、その大きさ(軸方向の
長さ)は、適宜である。また、勿論、外向突起2の外径
(あるいは外接円径)は、内向突起5の内径(あるいは
内接円径)より少なくとも大である。
【0010】
【作用】前記内向突起5と前記外向突起2は、乗り越え
嵌合時、径方向に一時的に弾性変形する。嵌着後、前記
内向突起5と前記外向突起2は、軸方向に係止状態にあ
るため、尾冠1は凹部4より容易に抜けない。
【0011】
【0012】案内部6は、尾冠1の挿入時、乗り越え嵌
合以前において、尾冠1の外向突起2と摺接され、外向
突起2を内向突起5との当接位置まで誘導させ、確実な
乗り越え嵌合を可能にする。
【0013】
【実施例】本考案実施例を図面に従って説明する。第一
実施例を、図1乃至図4に示す。
【0014】軸筒3は、プラスチック成形体よりなり、
前部にインキ保溜部材7とペン先8が取り付けられ、該
インキ保溜部材7の後方に生インキ状態でインキを収容
するインキタンク31が形成されている。前記インキ保
溜部材7は、インキタンク31の内圧変動に応じた溢出
インキを一時的に保持する従来公知の部材である。ま
た、前記ペン先8は、ここでは、ボールペン体が採用さ
れている。
【0015】軸筒3後端には凹部4が、軸筒3後端より
延設の円筒壁部32と、インキタンク31側に円錐状に
突設している底壁33とにより一体に形成される。ま
た、前記凹部4には、尾冠1が装着される。
【0016】前記凹部4の内周壁には、凹部4の開口端
近傍に配設の4本の縦方向リブ61よりなる案内部6
と、前記案内部6前方に配設の環状の内向突起5が設け
られる。前記縦方向リブ61は、後端のテーパ部63と
その前方の平面状の摺接部62よりなり、該摺接部62
の内接円径は、尾冠1の外向突起2と嵌合しない程度
に、該外向突起2の外接円径と略等しく設定されてい
る。
【0017】前記尾冠1は、鍔部11と円筒部12より
なり、該円筒部12の前部外周壁には、外方に膨出して
なる環状の外向突起2が形成される。前記外向突起2の
外径は、凹部4の内向突起5の内径より大である。
【0018】前記尾冠1は凹部4に乗り越え嵌合後、外
向突起2と内向突起5が圧接して軸方向に係合されると
ともに、外向突起2は凹部4内周壁に、内向突起5は尾
冠1円筒部12外周壁に径方向に圧接し、摩擦係合され
ていることにより、抜け難い強固な嵌合が可能となる。
また、前記尾冠1の鍔部11は軸筒3後端に当接して、
外部に露出される。本実施例では、尾冠1は、インキと
同色のプラスチックにより構成され、外部よりインキの
色を識別させる。
【0019】また、本実施例では、凹部4内壁の縦方向
リブ61に環状の外向突起2が摺接する構成であるた
め、確実な乗り越え嵌合を可能とするばかりか、挿入
時、乗り越え嵌合直前まで、外気と凹部4内が連通して
いるので凹部4内の空気を圧縮させない。それにより、
挿入時に大きな力を必要とせず、スムーズな挿入を可能
とする。
【0020】また、ペン先8は、ボールペン体以外に
も、万年筆ペン先、繊維ペン体、プラスチックペン体、
小管ペン体等、適宜である。また、本実施例では、凹部
4の前方の軸筒3内に生インキを収容させた筆記具であ
るが、この他にも軸筒3内にインキ吸蔵体を内蔵させた
筆記具や、軸筒3内に筆記具カートリッジを組み入れた
ものであってもよい。
【0021】第二実施例を図5乃至図7に示す。
【0022】凹部4の内周壁には、環状の摺接部62と
環状のテーパ部63よりなる案内部6と、該案内部6の
前方に環状の内向突起5が設けられている。また、凹部
4の底壁33はインキタンク31の底壁を兼ねており、
平坦面となっている。
【0023】尾冠1は、鍔部11と該鍔部11に連設の
円筒部12よりなる。前記円筒部12外周壁には、球面
状の4個の外向突起2が等間隔に形成されている。前記
外向突起2の外接円径は、前記内向突起5の内接円径よ
り大であり、且つ前記案内部6の内径と略等しく設定さ
れている。また、本実施例では、4個の球面状の外向突
起2と環状の案内部6が摺接する構成のため、挿入時、
外気と凹部4内が連通しているので凹部4内を圧縮させ
ないため、第一実施例同様、スムーズな挿入を可能とす
る。
【0024】乗り越え嵌合後、前記外向突起2は、凹部
4の内向突起5と軸方向に圧接係合されるとともに、凹
部4内壁に圧接され、より強固に嵌合されている。他の
構成は第一実施例と同様である。
【0025】第三実施例を図8に示す。尾冠1の円筒部
12基部に大径部13(振れ止め部)が設けられ、該大
径部13が、凹部4内周壁の案内部6に圧接されてい
る。これにより、尾冠1は、径方向のがたつきが防止さ
れる。他の構成は、第一実施例と同様である。
【0026】また、図示はしないが、第二実施例の尾冠
1においても、鍔部11近傍の円筒部12基部に複数の
適宜間隔を有する突起(振れ止め部)を設け、乗り越え
嵌合後、該突起を凹部4内周壁の案内部6と圧接させ
て、径方向のがたつきを抑制することができる。
【0027】
【考案の効果】本考案は、前記構成にしたことにより、
寸法バラツキや経時変化等により径方向の嵌合が緩んだ
場合でも、容易に手で抜くことができない。あるいは輸
送運搬時や使用時に抜け落ちたりすることがない。ま
た、容易に抜け落ちないので、幼児が誤って口に入れた
りする事故を未然に防ぐことができる。また、案内部に
よって、尾冠の挿入時、乗り越え嵌合以前において、尾
冠の外向突起が内向突起まで誘導され、確実な乗り越え
嵌合が可能になる。特に、案内部の内接円径を、外向突
起と嵌合しない程度に外向突起の外接円径と略等しく設
定したことにより、一層、確実な乗り越え嵌合が可能と
なる。また、前記外向突起と前記案内部のいずれか一方
を環状に構成し、他方を複数のリブまたは突起により構
成することにより、少なくとも乗り越え嵌合直前まで、
外気と凹部内が連通しているので、凹部内の空気を圧縮
させず、スムーズな挿入が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案第一実施例の尾冠取付構造を適用した筆
記具の縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大縦断面図である。
【図3】図2の尾冠装着前を示す説明図である。
【図4】図2の尾冠装着過程を示す説明図である。
【図5】本考案第二実施例の尾冠装着後の要部拡大縦断
面図である。
【図6】図5の尾冠装着前を示す説明図である。
【図7】図5の尾冠装着過程を示す説明図である。
【図8】第三実施例を示す要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 尾冠 11 鍔部 12 円筒部 13 大径部 2 外向突起 3 軸筒 31 インキタンク 32 円筒壁部 33 底壁 4 凹部 5 内向突起 6 案内部 61 縦方向リブ 62 摺接部 63 テーパ部 7 インキ保溜部材 8 ペン先

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸筒(3)の後端に設けた凹部(4)に尾
    冠(1)を装着させる筆記具の尾冠取付構造において、
    軸筒(3)後端の凹部(4)内周壁に内向突起(5)を
    設け、一方、尾冠(1)の前部外周壁に外向突起(2)
    を設け、前記内向突起(5)と前記外向突起(2)とを
    乗り越え嵌合させ、さらに、前記内向突起(5)の後方
    の凹部(4)内周壁に、前記外向突起(2)が摺接する
    案内部(6)を設け、前記外向突起(2)と前記案内部
    (6)のいずれか一方を環状に構成し、他方を複数のリ
    ブまたは突起により構成し、前記案内部(6)の内接円
    径を、前記外向突起(2)と嵌合しない程度に前記外向
    突起(2)の外接円径と略等しく設定してなることを特
    徴とする筆記具の尾冠取付構造。
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