JPS5839586B2 - ラッカ−スプレ−缶用保護キャップ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、細孔を有していて下縁が弁体を装着しである
缶ドームの縁部下面と係合するように構成した内側キャ
ップ部分と、前記内側キャップ部分をこれと間隔を距で
て取り囲み且つ内側キャップ部分の細孔と半径方向にて
対向する窓を有していてこの窓を介し工具を挿入して内
側キャップ部分の細孔を押し広げることができるように
構成した外側キャップ部分とを具備するラッカースプレ
ー缶用保護キャップに係わる。

この種の保護キャップは公知である（ドイツ実用新案第
７５３１２７１号）。

このようないわゆる二重キャップには安定性が高いと云
う利点があり、簡単な手段でいわゆる不正開放防止を保
証することができる。

即ち、最初のパッケージ状態を解除しない限り保護キャ
ップを取外せない。

即ち、外部から窓に例えばねじドライバーなどを挿入し
、キャップを取外せるように内側キャップ部分を押し広
げて保証係合を解かない限り、缶ドーム縁下面と係合し
ている内側キャップ部分の係合縁が保護キャップをスプ
レー缶に保持する。

しかし上述のような公知の二重保護キャップには内側キ
ャップ部分を押し広げる際に使用するねじドライバーな
どの大きさによっては挿入に際して工具が弁シャッター
に接触してこれを損傷させたりまたはこれを作動させて
意図に反しラッカーを噴出させたりする短所が伴なう。

また、経験によれば、外側キャップ部分に形成した窓が
小さいねじドライバーを嵌入するには大き過ぎたり、あ
るいは逆に大きいねじドライバーを挿入するには小さ過
ぎると云うことも多い。

本発明の目的は、このような短所を克服し、細長い工具
なら殆どいかなる工具を使用しても安全に取外すことの
できる保護キャップを提供することにある。

本発明の特徴は、細孔から半径方向にてキャップの中心
側へ片寄った弁体前方の位置に制止片を設けたことにあ
る。

このように構成すれば外部から挿入された工具が弁体と
接触するのを極めて簡単に防止できる。

本発明の他の有利な構成として、外側キャップ部分の窓
を垂直に走る２本のブリッジによって三つの部分孔に分
割されているほぼ円形の孔として形成する。

このように構成すれば小さく細いねじドライバーでも前
記ブリッジの間に形成された細長い中央部分孔へ挿入す
ることによって有効に使用することができる。

即ち、工具は小さくてもブリッジに当接するからこれが
適当なガイドとして作用する。

大きい工具を使用する場合は、先ずブリッジの間に挿入
すればこの大きい工具によってブリッジが破断されるか
ら、工具をそのまま内側キャップ部分の細孔へ挿入して
押し広げることができる。

本発明の製造し易い好ましい実施態様として、上記制止
片を細孔と平行に延びる舌片として構成し、特定のプラ
スチック材料からなるキャップと一体的に射出成形する
のが簡単である。

この場合、舌片を内側キャップ部分の壁から間隔を距で
て配置しキャップ頂部の内面にだけ固定する。

この実施態様には、公知の保護キャップ製造に使用され
ているのと同様な装置で極めて簡単に製造できるという
利点がある。

内側キャップ部分には第１細孔と直径方向にて対向する
第２細孔を別設し、これによって内側キャンプ部分の壁
を二つの半円筒部分に分割する。

このように実施すればキャップの確実な嵌着が保証され
るだけでなく、内側キャップ部分の下縁に形成した係合
環を極めて容易に外方へ押し広げることができる。

以下添付図面に図示の実施例に従って本発明を詳述する
。

簡略に図示したラッカースプレー缶２に被せる保護キャ
ップ１はいわゆる二重キャップとして構成してあり、外
側キャップ部分３及びこれと同心関係に内側に構成され
た内側キャップ部分４から成る。

内側キャップ部分４０下縁５はロック部分として構成さ
れ、弁シャッター８が配置されているラッカースプレー
缶２のドーム７の縁部６の下面と係合する。

特に第２図から明らかなように、内側キャップ部分４は
直径方向にて対向する２本の細孔９，９ａによって二つ
の半円筒部分４ａ。

４ｂに分割され、一点鎖線で示す工具１０を挿入して両
生円筒部分を両方へ押し広げれば下縁５と縁部６との係
合が解げてキャップ１を取外すことができる。

この操作を可能にするため、外側キャンプ部分３にほぼ
円形の窓１１を設けである。

この窓は第３図に図示するように垂直に走る２本のブリ
ッジ１２によって三つの部分孔に分割され、その中央部
分孔１１ａは長方形の断面を有している。

この中央部分孔１１ａは第１図及び第２図に図示した第
１細孔９ａと半径方向にて対向する。

前記中央部分孔１１ａから細孔９ａを通る半径の延長線
上の細孔９ａからキャップ１の中心側へ片寄った弁シャ
ッター８の前方位置に上方から下方へ突出する舌片１３
を設け、該舌片を保護キャップ１０頂部１４の内面にだ
け固定する。

図示実施例ではこの舌片１３を「Ｎｏｖｄｕｒ ３ Ｃ
Ｎ Ｊ の商品名で知られるアクリル・ブタジェン・
スチロル・プラスチックから成る保護キャップ本体と一
体形成しである。

このように構成すれば保護キャップ１の外面全体に、ス
プレー缶２内に収納されているラッカーと同じラッカー
をコーティングすることができると云う利益につながる
。

経験によれば、上記のプラスチックだけがラッカーを満
足に付着させることができる。

これまでラッカーコーティングを施すことができるのは
金属キャップだけであった。

スプレー缶２内に収納されているラツカ−の用途は殆ど
自動車補修に限られ、従って開発されて以来金属に塗布
するものときまっていた。

本発明の新しい保護キャップはプラスチックキャップを
採用して製造の経済性を高めると共に、しかも保護キャ
ップを取外さずに他の色彩面との色彩比較にスプレー缶
と一緒に利用し得るので便利である。

また、予め窓１１をシール箔で覆っておき、工具１０を
挿入して保護キャップを取外すにはその前にシール箔を
剥がさねばならないようにすれば不正開放の放火が保証
される。

窓１１を第３図に示すように構成すれば、小型ねじドラ
イバーのような薄い工具を両ブリッジ１２間の中央部分
孔１１ａへ挿入してから必要な角度だけ左右へねじるだ
けでよいと云う利益につながる。

大型工具を挿入する場合にはこの大型工具の先端を中央
部分孔１１ａに挿入してから両ブリッジ１２を押し広げ
て破断すればよく、このためには詳しくは図示してない
が各ブリッジの上下端に予め破断箇所を設けておけばよ
い。

ブリッジが破断すれば窓１１のほぼ円形の孔全体を工具
が貫通し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による二重保護キャップの暗示な縦断面
図、第２図は第１図の線■−■に於ける前記保護キャッ
プの横断面図、第３図は第１及び第２図に図示した保護
キャップの側面図である。 図において、１は保護キャップ；２はラッカースプレー
缶；３は外側キャップ部分；４は内側キャップ部分；４
ａ、４ｂは半円筒部分；５は内側キャップ部分の下縁：
６はスプレー缶ドームの縁部；７はスプレー缶のドーム
；８は弁シャッター；９．９ａは細孔；１０は工具；１
１は窓；１１ａは窓の中央部分孔；１２はブリッジ；１
３は制止片；１４はキャンプの頂部；をそれぞれ示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 細孔を有していて下縁が弁体を装着しである缶ドー
   ムの縁部下面と係合するように構成した内側キャップ部
   分と、前記内側キャップ部分をこれと間隔を距でて取り
   囲み且つ内側キャップ部分の細孔と半径方向にて対向す
   る窓を有していてこの窓を介して工具を挿入して内側キ
   ャップ部分の細孔を押し広げることができるように構成
   した外側キャップ部分とを具備するラッカースプレー缶
   用保護キャップに於いて、細孔９ａから半径方向にてキ
   ャップ１の中心側へ片寄った弁体８前方の位置に制止片
   １３を設けたことを特徴とするラッカースプレー缶用保
   護キャップ。 ２ 外側キャップ部分３の窓１１を垂直に走る２本のブ
   リッジ１２によって三つの部分孔に分割されているほぼ
   円形の孔としたことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   に記載の保護キャップ。 ３ 窓の中央部分孔１１ａが長方形の断面を有すること
   を特徴とする特許請求の範囲第２項に記載の保護キャッ
   プ。 ４ 制止片を細孔９ａと平行に延びる舌片１３として構
   成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
   保護キャンプ。 ５ 舌片１３を内側キャンプ部分４の壁と間隔を距でて
   配置しキャップ１０頂部１４内面に固定したことを特徴
   とする特許請求の範囲第４項に記載の保護キャップ。 ６ 第１細孔９ａと直径方向にて対向するように内側キ
   ャップ部分４に第２細孔９を別設して内側キャップ部分
   ４の壁を二つの半円筒部分４ａ。 ４ｂに分割したことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   から第５項のいずれか１項に記載の保護キャップ。 ７ 各キャップ部分３，４をアクリル・ブタジェン・ス
   チロルから形成し、外側キャップ部分３の外面を缶２に
   収納されるのと同じラッカーでコーティングしたことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項から第６項のいずれか
   １項に記載の保護キャップ。