JPH05304979A - モノクローナル抗体 - Google Patents

モノクローナル抗体

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JPH05304979A
JPH05304979A JP4051415A JP5141592A JPH05304979A JP H05304979 A JPH05304979 A JP H05304979A JP 4051415 A JP4051415 A JP 4051415A JP 5141592 A JP5141592 A JP 5141592A JP H05304979 A JPH05304979 A JP H05304979A
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JP
Japan
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cells
cell line
medium
rat
rats
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Application number
JP4051415A
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English (en)
Inventor
Cesar Milstein
シザー・ミルスタイン
Bruce W Wright
ブルース・ウィリアム・ライト
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BTG International Ltd
Original Assignee
British Technology Group Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/14Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from fungi, algea or lichens
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N5/00Undifferentiated human, animal or plant cells, e.g. cell lines; Tissues; Cultivation or maintenance thereof; Culture media therefor
    • C12N5/10Cells modified by introduction of foreign genetic material
    • C12N5/12Fused cells, e.g. hybridomas
    • C12N5/16Animal cells
    • C12N5/163Animal cells one of the fusion partners being a B or a T lymphocyte
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S435/00Chemistry: molecular biology and microbiology
    • Y10S435/8215Microorganisms
    • Y10S435/948Microorganisms using viruses or cell lines

Abstract

(57)【要約】 【目的】 親細胞由来の免疫グロブリン鎖が混入しな
い、ラット骨髄腫細胞のハイブリドーマにより生産され
るモノクローナル抗体を供給する。 【構成】 8−アザグアニンに対し耐性であり、ヒポキ
サンチン/アミノプテリン/チミジンを含む培地におい
て死滅し、免疫グロブリン鎖を発現する能力を欠くラッ
ト骨髄腫セルラインYB2/3.0.Ag.20、またはそ
れを継代することにより得られかつ上記特性を有するそ
の変異株を、免疫原で感作された免疫細胞と細胞融合さ
せ、得られたヒポキサンチン/アミノプテリン/チミジ
ンを含む培地中で死なないハイブリッド骨髄腫セルライ
ンによって生産されるモノクロナール抗体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルラインおよびそのモ
ノクローナル抗体の生産への使用に関する。
【0002】
【従来の技術】適当な親セルラインから細胞融合技術に
よって誘導されるセルラインからの単クローン性の抗体
の生産が最近かなりの注目を集めてきた。まず、免疫を
有するマウスまたはラットからの細胞と融合させる親セ
ルラインとして一種または数種のマウス骨髄腫セルライ
ンを用いてハイブリッド骨髄腫を得、これを増殖させて
免疫化に使用された免疫原に対する抗原を生産する方法
がある。この方法の利点は非精製免疫原を用いて、極め
て特異的な抗体の生産に使用し得る点である。
【0003】この方法は免疫法に使用するための重要な
新しい器具を提供するが、入手し得る親セルラインの性
質から生ずる或る種の限界を有している。しかしなが
ら、1979年、ガルフレ、ミルスタインおよびライト
らによってラット骨髄腫セルラインY3−Ag1.2.3
が報告され(ネイチャー1979、277,131)、こ
のセルラインは英国特許出願第8000595(第20
39948号として公告された)の主題であり、この出
願と関連して、1979年1月9日にインスチチュート
・パスツール(Institut Pasteur)におけるC.N.C.
M.に寄託された(C.N.C.M.No.I−078)。セル
ラインY3−Ag1.2.3自体は現存するマウス骨髄腫
セルラインと比較してハイブリッド骨髄腫(またはハイ
ブリドーマ(hybridoma))を生成する単クローン性抗体の
生産における親セルラインとして使用するためのかなり
の利点を有している。本発明者らはY3−Ag1.2.3
の誘導体であって、この目的にとってより適当な新しい
ラット骨髄腫セルラインを調製した。
【0004】即ち、本発明はラット骨髄腫セルラインY
B2/3.0.Ag.20の細胞融合により作成されたハイ
ブリッド・セルラインにより生産されるモノクローナル
を提供する。
【0005】ラット骨髄腫セルラインはマウス骨髄腫セ
ルラインより多くの利点を有する。抗体の生産用ハイブ
リッド・セルラインのインビボ培養はインビトロ組織培
養法と比較して或る種の利益−例えば培養基と比較して
動物血清中ではml当り著るしく高いレベルの抗体が得ら
れる−がある。インビボ培養のためのラットの使用はい
くつかの点でマウスの使用より優れている。例えば血清
および腹水流体の収率が高く、同腹子(litter)が一般に
大きく、ラットは抗原刺激に対しマウスよりよく応答す
る。さらにラットは単クローン性異種発生性抗マウスお
よび同種異系抗ラット抗原の生産に必要である。しかし
親マウス骨髄腫セルラインと免疫化されたラットからの
細胞の組合せによって生産されるハイブリッド・セルは
マウスまたはラットいずれにおいても容易に培養されな
いことがわかった。加えてラット骨髄腫セルラインは或
る種の異種融合(heterogeneous fusions)、例えばうさ
ぎ(rabbit)または人(human)の細胞との融合に利点があ
ることがわかった。
【0006】セルラインYB2/3.0.Ag.20はもと
のラット・セルラインY3−Ag1.2.3によって分配
される上述の利点を有するのみならず、かなり有用な別
の性質を有している。Y3−Ag1.2.3は特有のカッ
パー型のライト・チェーン(light chain)、コード名S
210、を生成および分泌し、Y3−Ag1.2.3を用
いて生産したハイブリドーマもまた、ほぼ一定不変にこ
のライト・チェーンを含んでいることがわかった。しか
しながらその調製中に使用される免疫原に関する抗体活
性は免疫化動物から誘導され、通常HおよびLとして指
示される免疫グロブリン・チェーンが存在するときしか
一般により完全には発現せず、かつ骨髄腫からの免疫グ
ロブリンは抗体の結合特性と干渉しかねないのでハイブ
リドーマ中にそれが存在することは不利である。
【0007】ある種のマウス骨髄腫親セルラインの場合
において免疫グロブリンチェーンを発現しない突然変異
体をそこから直接単離することは可能であったが、その
後の研究にもかかわらず、同様の手かがりはY3−Ag
1.2.3セルラインの場合にも可能であることは知られ
ていなかった。セルラインYB2/3.0.Ag.20がや
ゝ常套でない方法によってY3−Ag1.2.3から得ら
れた。セルラインY3−Ag1.2.3を用いた融合試験
の一つは、セルラインを生成する数種の抗−C3抗体を
生ずる人の補体C3に感作されたAOラットの脾臓セル
との融合を含むものである。その一つであるYB2/3
HLは、Y3−Ag1.2.3から誘導されるハイブリド
ーマ間では一般的ではなく、カッパー・ライトチェーン
を発現する能力を欠いている。一連のクローニング試験
によって、後に詳述するごとく、YB2/3HLからセ
ルラインYB2/3.0.Ag.20を選択することが可能
なことがわかった。そこではHおよびLチェーンを発現
する能力を欠き、それによって免疫グロブリン・チェー
ンを発現しないゼロ・セルラインを与える。
【0008】即ち、本発明はさらに免疫グロブリン・チ
ェーンを発現しないラット骨髄腫セルラインを包含す
る。該セルラインはハイブリッド骨髄腫セルラインから
調製されるセルラインY3−Ag1.2.3の誘導体であ
る。
【0009】また本発明はセルラインY3−Ag1.2.
3から誘導されるハイブリッド骨髄腫セルラインをクロ
ーニングして、それによって免疫グロブリン・チェーン
を発現しないY3−Ag1.2.3のラット骨髄腫セルラ
イン誘導体を単離するラット骨髄腫セルラインの生産方
法を含む。この様なラット骨髄腫セルラインは、一般に
ヒポキサンチン/アミノプテリン/チミジン(HAT)に
敏感であり(リトウルフィールド、サイエンス、196
4、145,709)、これはこの性質を一般に有さない
ハイブリドーマから親細胞の分離を容易にし、この様な
感受性はしばしば8−アザグアニン抵抗性と協合する。
セルラインYB2/3.0.Ag.20がHAT感受性およ
び8−アザグアニン抵抗性の性質を有することが、これ
らの性質を有したことを確かめるための積極的な工程を
用いることなくわかった。しかしながら、他の場合では
これらの性質を有するセルラインを得るための積極的な
工程、例えば8−アザグアニン含有媒体中でY3−Ag
1.2.3の融合からハイブリドーマ・セルを増殖させて
この化合物に抵抗性である細胞を選択する工程を採用す
る必要がある(上述したごとくHAT感受性はしばしば
8−アザグアニン抵抗性と協合し、後の性質はより容易
に選択される)。
【0010】セルラインYB2/3.0.Ag.20はその
製造に使用される二種類のラットの標識、即ち、Lou
(Y3−Ag1.2.3骨髄腫)およびAO(人の補体C3感
作脾臓細胞)を有しているが、後者は弱くしか発現され
ないと思われる。この細胞はY3−Ag1.2.3と同じ
一般的形態を有しているが(これもまたその親210.R
CY3.Ag1と同じ一般的形態を有している)この細胞
(およびそれから誘導されるハイブリッド・セルも一般
に)Y3−Ag1.2.3セルよりも大きくかつより丸くな
っている。YB2/3.0.Ag.20の培養容器、特にプ
ラスチック容器に対する細胞粘着性はY3−Ag1.2.
3で見られるものよりずっと小さくNSI/1Ag4−
1で見られるものに似ている。セルラインYB2/3.
0.Ag.20はY3−Ag1.2.3と似て、8−アザグア
ニンに対して抵抗性であり(但し30μg/mlのより高
いレベルにおいて)、HAT(リトルフイールド,サイエ
ンス、1964、145,709)含有培地中で死ぬ。セ
ルラインYB2/3.0.Ag.20は優れた融合能力を保
有し、典型的にはラットの脾臓細胞との融合において細
胞106当り1の効果のレベルを与える。さらに軟質寒
天(soft agar)中での細胞のクローン化性(clonabilit
y)は良好であり、確かに、クローンがより密である限り
Y3−Ag1.2.3セルのそれよりも良好であり、それ
によって一般にYB2/3.0.Ag.20から誘導される
ハイブリドーマをY3−Ag1.2.3からのものより精
製を容易にする。
【0011】セルラインYB2/3.0.Ag.20株はケ
ンブリッジのメデイカル・リサーチ・カウンスルズ・ラ
ボラトリー・オブ・モレキュラー・バイオロジーに保存
されており、そのセルラインは1980年6月25日に
パリのインスチチュート・パスツールのC.N.C.M.に
C.N.C.M.No.I.126の番号で寄託された。
【0012】セルラインYB2/3.0.Ag.20は種々
の形態の栄養培地で増殖できる。即ち、本発明はセルラ
インYB2/3.0.Ag.20の細胞をそれ用の栄養培地
に含む細胞培養システムにも及ぶ。この様な細胞培養シ
ステムは常套のインビトロであり、培地は本質的には合
成培地であるが、もちろん血清のごとき天然源から得ら
れる成分を含んでいてもよい。この様な培地の例は、熱
で不活性化した馬の血清または好ましくは仔牛の胎児血
清を例えば10%(v/v)補給した、ダルベッコ(Du
lbeccos)変性イーグル(Eagle)最小必須培地(例えば
ジブジ・バイオカルト社;パイスリー、スコットランド
から入手可能)である。この細胞をこれより低い血清レ
ベルの使用または血清を含まないアイソコブ(Isocove)
変性品(アイソコブおよびメルチャーズ、ジャーナル・
オブ・エクスペリメンタル・メデイシン、1978、1
47、923)の使用に条件づけしてもよい。抗生物質
の補給は培地中に使用してもよい。この様な培地中で増
殖した細胞は短期間の条件づけで、仔牛の胎児血清を有
するRPMI1640および細胞培養に一般に用いら
れ、この技術分野の文献に記載されているごとき他の種
々の培地中で増殖させることができる。懸濁培地中では
一般に約24時間の培化時間(doubling time)が得ら
れ、この様な培地を好適には、細胞および培地の一部を
除去し、これを新鮮な培地で置き換えることによって一
週間に3回供給する。一般に、低血清含量の培地、例え
ば約5%(v/v)ないしそれ以下、例えば血清供給量2.
5%を含有する培地中で増殖するよう細胞を条件づける
ことは融合中に曝される条件を容易に受け入れる丈夫な
細胞を調製する点で価値がある。
【0013】セルラインYB2/3.0.Ag.20は液体
窒素中で良好な貯蔵安定性および該セルラインの多数の
世代にわたってインビトロ培養における良好な安定性を
示す。但し、通常のごとくルーチンチェックを時々実施
するのが望ましい。融合能力のごとき細胞のある種の性
質は連続培養によって改良される得ることが理解される
であろう。確かに、例えば連続した継代(passage)およ
び/またはクローニングを通して、殆んどの点でYB2
/3.0.Ag.20に実質上類似するが、ある種の変わっ
た性質を有する種々のセルラインを得ることを可能に
し、融合に使用するための親セルラインとしての最初の
使用に加えて、セルラインの第二の使用はその様な変異
種の製法にある。この様な変異株は自然発生的に生じ、
インビトロでの継代、しばしばこれに続くクローニング
または特に直接クローニングすることによって、もとの
YB2/3.0.Ag.20のバルクから選定される。この
クローニングは例えば軟質寒天上で行なわれる。しかし
ながらこの様な工程はむしろ単調であって、多数のクロ
ーンの研究を含み、変異株の生産は、後述するごとく変
異株の生産にセルラインの細胞を適応(adaption)させる
条件、特に細胞の継代における使用により、しばしばよ
り好適に達成される。
【0014】変異種は都合のよいことにはハイブリドー
マの生産におけるその使用に関連するセルラインYB2
/3.0.Ag.20の一ないしそれ以上の性質における変
化を示す。この様な性質は融合特性および増殖特性を含
み、後者はハイブリドーマの増殖特性に関係をもってい
る点で特に興味深い。特に興味のある変異株はこの様な
一種ないしそれ以上の性質の向上を示すものであり、あ
る種の特に興味ある特殊なタイプの変異株については後
述する。従って、本発明はさらにセルラインYB2/
3.0.Ag.20から誘導される親骨髄腫セルライン、特
に上述の変異株に関するものである。
【0015】セルラインYB2/3.0.Ag.20および
本発明に従う他の親セルライン特有の価値は単クローン
性抗体の調製用に使用し得るハイブリッド・セルライン
の製造にある。この目的に使用される方法は種々の親セ
ルライン、即ちYB2/3.0.Ag.20それ自体のみで
なくY3−Ag1.2.3から誘導されるゼロ・セルライ
ンおよびYB2/3.0.Ag.20の変異株に対し広い範
囲で類似しているが、便宜上特にYB2/3.0.Ag.2
0に言及して記載する。親セルラインからハイブリッド
・セルラインを製造する方法は脾臓、リンパ線または他
のセルラインの細胞で免疫原に感作した免疫細胞(即ち
免疫学的に適応性を有する細胞)を融合する工程を含
む。この感作した免疫細胞は種々のソースから採取して
もよいが、最良の結果はラットの細胞を用いて得られ、
これが他のホスト、即ちマウスや人から得られたものよ
り好ましいことがわかった。YB2/3.0.Ag.20セ
ルラインはLouおよびAOラットの両方に対して標識を
有しているので、後続のインビボ増殖によるハイブリド
ーマからの抗体の生産を意図しているときは免疫細胞を
生産するために使用するラットはAOまたはLouラット
のいずれかであるのが好ましい。本発明に従う他の親セ
ルラインは後述するごとく広く選択できる。免疫細胞の
感作は正常に発生してよく、自然発生的な免疫化によっ
て、しかし好ましくは直接免疫化によって感作させる。
必要な免疫原を免疫化工程でホスト動物に積極的に投与
する。
【0016】セルラインの細胞と適当な免疫細胞の融合
は融合を促進する試薬を含む適当な培地での混合を必要
とする。即ち、本発明はセルラインYB2/3.0.Ag.
20の細胞と免疫細胞、例えばマウスまたは特に人、就
中、ラットからの脾臓細胞を該細胞の融合を促進する試
薬を含む栄養培地で融合するシステムを含む。この様な
培地は好適には合成物であってもよいが、もちろん、所
望ならば天然源から得られる成分を含んでいてもよい。
しかしながら、この場合以上のごとき可能性は少ない。
この様な培地の例はイーグルの最小必須培地(Eagle's
minimum essential medium)、そのダルベッコ変性
培地(Dulbecco modification)、RPMI1640お
よび細胞培養に一般に使用され、当該技術文献に記載さ
れた他の種々の培地であり、細胞の培養には上述したご
とく、抗菌性助剤がしばしば用いられる。種々の融合試
剤を用いてもよく、例えばセンダイ・ウイルス(Sendai
uirus)のごときウイルス、ポリエチレングリコール、
例えばPEG1500が好ましい。これらの試薬での細
胞の融合は文献に記載され、本件実施例に説明されてい
るが、ガイダンスとしてはポリエチレングリコールの約
40から約55%(v/v)がしばしば使用され、その最適
濃度は分子量により、例えばPEG1500では約50
%(v/v)である。所望ならばジメチルスルホキシドをポ
リエチレングリコールに加えてもよい。ハイブリドーマ
単離を好適にはもとの培地を、親セルラインに対しては
毒性であるがハイブリッド・ラインに対しては一般に毒
性のないHAT培地と置き換えることによって補助して
もよい。これに続いてクローニングとサブ・クローニン
グを用い、抗体生産用試験に照らして適当なハイブリッ
ドを選ぶ。
【0017】上に示したごとく、要求される免疫原に感
作された免疫細胞は別の方法によって得ることもでき
る。即ち、該細胞は要請される型の自然発生免疫細胞を
選択することによって、あるいは一連の投与量で免疫原
をフロインド・アジュバンドのごときアジュバンド(こ
こでは適当である)と共に動物(ここでは人を含む)に投
与し次いで脾臓または他の免疫細胞を採取することを含
む当該技術において記載された方法によってうまく得ら
れる。
【0018】免疫細胞の自然発生法の採用は人の免疫細
胞に関して特に興味深く、ここでは免疫原の投与はあま
り魅力的ではなく、患者の感染した病気から自然に生産
された免疫細胞がもっと適当である。自然の免疫細胞に
関し特に興味のある領域は自動抗体(auto antibody)の
生産である。
【0019】本発明は蛋白質と糖蛋白、オリゴおよびポ
リサッカライド、リポサッカライド、パプテンおよび類
似物、例えばペプチド、神経伝達物質およびホルモン類
のごとき抗原を含む広範囲の免疫原に対して感作された
直接または自然に感作された動物からの免疫細胞に適用
できる。表面標識であって、腫瘍性の物質、特に充実性
腫瘍(Solid tumour)から誘導される免疫原はかなり興
味深いが、本発明は細菌性およびウイルス性抗原に対し
および原生類および菌類から誘導される免疫原に適用し
てもよい。
【0020】即ち、本発明は更にラット骨髄腫セルライ
ンYB2/3.0.Ag.20または前述した本発明の他の
親セルラインと動物、例えばマウス、特に人、就中ラッ
トからの免疫原に感作した脾臓または免疫細胞間のハイ
ブリッドである細胞を含む。
【0021】ハイブリッド・セルは親YB2/3.0.A
g.20細胞と、および前述のものと同じ一般的な型の培
地での培養によって維持してもよい。
【0022】本発明のセルラインによる抗体の製法はそ
れ用のインビトロまたはインビボ培地いずれかでセルラ
インを培養することによって行なってもよい。即ち、本
発明はセルラインYB2/3.0.Ag.20または本発明
に従った他の親セルラインから誘導されるハイブリッド
・セルをインビトロまたはインビボ培地で培養し、その
後該培地から抗体を単離する工程を含む抗体の生産方法
を提供する。
【0023】インビトロとインビボの選定は種々の因子
による。即ち、インビトロ培養は、抗体が必要とされる
用途が化学的な性質よりむしろ免疫学的であり、かつラ
ット中でのインビボ増殖からのラット免疫グロブリン汚
染物の存在が望ましくないところで必要とされる。イン
ビトロ増殖はまた免疫細胞が得られるラットの素質(str
ain)は重要でないと云う利点を有する(インビボ増殖で
は重要である)。さらにハイブリドーマ・セルはインビ
ボでは増殖しない場合がある。しかしながら、インビボ
培養はインビトロ培地と比較してml当り著るしく高い
抗体のレベルが一般に得られる(血清および/または腹
水中)。インビボ培養は好ましくはラット中で行ない、
セルラインYB2/3.0.Ag.20の場合には(これは
前述のごとくラットのAOまたはLou種からの免疫細胞
とうまく融合し、そこでは得られた抗体生産用ハイブリ
ドーマのインビボ培養が意図されている)ラットは好ま
しくはLou×AOハイブリッドである(ラットのAOま
たはLou純潔種においては増殖の容易さが劣る場合があ
る)。加えて、放射線照射および/または免疫抑制剤の
使用によってラットの不適合種中でハイブリドーマの生
育を達成することも可能であろう。
【0024】ラットの単一種、例えばラインY3−Ag
1.2.3の場合における種Louから親骨髄腫セルライン
が誘導されるときは、ハイブリドーマを生産する親セル
ラインと融合する免疫細胞を供給するためラットのどの
純潔種を使用してもよく、また親セルラインと免疫細胞
の誘導に相当する株のハイブリッド中でハイブリドーマ
の易インビボ増殖が起るであろうと云う利点がある。従
って前に言及したごとくセルラインYB2/3.0.Ag.
20の変異株の典形はセルラインがラットの純潔種、特
にAOまたはLou(後者の場合、AO標識が失われてい
るかマスクされたもの)中での増殖に適応(adapt)された
ものである。この方法でセルラインYB2/3.0.Ag.
20を適応するための好ましい方法はラインがそれに適
応されるべき種である多数のラット(例えば少なくとも
5匹、特に約10匹)を通してそれを継代することであ
る。この方法ではセルラインによって誘発された腫瘍の
明らかな退行が生じている一連の二、三の速いラットに
最初にみられる増殖のモードから、退行なしに容易に増
殖する一連の遅いラットにみられるモードにセルライン
を適応することが可能である。最後のラットから単離さ
れた腫瘍細胞を次いで培養し、所望ならばクローンし、
変異株と融合するための免疫細胞を提供するために都合
よく使用されるラットの種類のある範囲に関して高めら
れた性質を示すべく適応されたセルラインYB2/3.
0.Ag.20の変異株を提供する。この形の種々の適応
されたセルラインを調製してもよく、好ましい例はYB
2/3.0.Ag.20の融合特性の保持または改良に対し
て選ばれる。
【0025】インビトロの系の場合は用いられる培地は
細胞培養システムに関連して上記したものと同じであっ
てもよいが、血清レベルはできるだけ低く、例えば5%
(v/v)ないしそれ以下、好ましくは約2.5%(v/v)よ
り多くなく、好適には0.5%(v/v)程度であるのが好
ましい。アイソコブ血清(Isocove)−微変性を使用して
もよい。この細胞は都合のよいことには対数相を越えて
うまく増殖させることができ、これによって最終生存度
を犠牲にして最大最終濃度を達成できる。細胞の定常相
(stationary phase)における短期間の生育は、抗体の
最終収量を改良するので好ましい。抗体生産の適当な組
織培養法の例は紡すい状容器(spinner container)中で
の塊状増殖(massive growth)および当該技術分野にお
いてよく知られた大量培養法である。インビボ法は好ま
しくはラットに接種して充実または腹水腫瘍を生産する
方法を含む。接種に先立ってラットを免疫抑制するかお
よび/または腹水の分泌をうながすプリスタン(Prista
ne)のごとき薬剤で処理してもよい。腫瘍を適当な期間
増殖させた後、動物を殺し、抗体単離のために腹水およ
び/または血清を集め、腹水腫瘍の場合はその期間後生
きた動物から腹水を集めてもよい。即ち腹水腫瘍はより
多量の液を生産する能力を有するが、この技術の価値は
腹水および/または血清中に存在する抗体の濃度にあ
る。インビトロまたはインビボ法いずれかからの抗体の
単離は、沈澱、透柝、免疫−吸着剤(immuno−absorben
t)の使用を含むクロマトグラフィー、および膜濾過を含
む当該技術において記載された方法によってうまく達成
できる。
【0026】即ち、本発明は動物、特にラットに本発明
に従うYB2/3.0.Ag.20または他の親セルライン
から誘導されるハイブリッド・セルを接種し、充実性ま
たは腹水腫瘍をラット中に増殖させ、次いでラットの血
清および/または腹水から抗体を単離する工程を含む単
クローン性抗体の生産法を含む。
【0027】本発明は本発明に従うセルラインYB2/
3.0.Ag.20または他の親セルラインから誘導される
ハイブリッド・セルを用いて調製される抗体にも及ぶ。
この様に抗体は治療および特に診断、および親和クロマ
トグラフィー(affinity chromatography)等の種々の用
途を有する。生産される単クローン性抗体の一例は人の
細胞の亜個体群(subpopulation)を認知する種々の人原
発性腫瘍細胞に対する抗体であり、これは血液学的診断
に有用である。他の形の用途として自然に発生する物
質、例えばこの物質の精製用蛋白質に対する抗体の使用
が例示される。
【0028】本発明を以下の実施例で説明する。
【実施例1】ハイブリッド・セルラインYB2/3HLからのセルラ
インYB2/3.0.Ag.20の調製 セルラインY3−Ag1.2.3から誘導されるハイブリ
ッド・セルラインYB2/3HLの細胞をダルベッコ変
性イーグルス培地にもとづく培地(これはDMMと同じ
であり、DMMはダルベッコ変性イーグルス培地にある
種の添加物を加えた市販調製品であり、以下の成分を含
む:
【0029】500mlダルベッコMEM(4500mg
グルコース/lを含みピルビン酸Naは含まない)−ジブ
コ−バイオカルト・カタログNo.320−1965、5
mlピルビン酸Na MEM(100mM)−ジブコ・カタ
ログNo.320−1360 10mlペニシリン/ストレプトマイシン(5000単位
ペニシリン/500mcgストレプトマイシン/ml)
【0030】培地はNaHCO3含量3,700mg/l、p
H7.2〜7.5である)に牛の胎児血清[FCS;異なっ
たバッチから選ぶ(セラ−ラブ・カタログNo.5−00
0−1a)10%(v/v)を補給した培地から得、本質的に
コットンらによりヨーロピアン・ジャーナル・オブ・イ
ムノロジー、1973、,136に記載されたごとき
軟質寒天中でクローンした。総計116のランダム・ク
ローンを培養し、この培養上澄液を、塩化クロムと結合
した羊の赤血球(SRBC)の羊中に生じた抗ラットIg
に対する間接凝集により、ラットIgの生産に対してス
クリーンする(ケーラーら、ヨーロピアン・ジャーナル
・オブ・イムノロジー、1976,,292)。各ケー
スにおいて、上澄液をSRBCと混合し、10分間静置
後、遊離抗ラットIgを加えると上澄液中にラットIgの
存在するものは凝集する。116クローンからラット免
疫グロブリン生産に関し陰性であるかごく弱い陽性を示
す3クローンが選択され、これらの3クローンはP1.
F11、P2.G11およびP.H12として同定され
る。この3個のクローンによる細胞外および細胞内[14
C]−リジン取込みを、通常のリジン含量の培地を
[14C]−リジンで置き替えたDMM−5%FCS(使用
されるFCSは透柝されたもの)中でインキュベートす
ることにより研究した。上澄液をケーラーおよびミルス
タインのヨーロピアン・ジャーナル・オブ・イムノロジ
ー、1976、、511に記載されているごとく、総
減数(total reduction)後、ドデシルサルフェートNa
塩/ポリアクリルアミド電気泳動(SDS−PAGE)を
用いて分析した。得られた結果を表に示す。
【0031】 表クローン(YB2/3HL ) 外部細胞取込 内部細胞取込 P1.F11 非常に弱いHL HL P2.G11 チェーンなし H P2.H12 チェーンなし L
【0032】この3個のクローンを更に研究するため、
フルオレッセン・イソチオシアネートラビット抗ラット
Ig(ブラッドストックらジャーナル・オブ・ナショナル
・カンサー・インスチチュート、65、No.7,81)を
用いる内部細胞蛍光顕微鏡法によりスクリーンし、ゼロ
・セルラインの単離に対し最も有望なものとしてクロー
ンP2.G11が現われ、これは40%の強い陽性に対
しほぼ60%の陰性の個体数を示した。
【0033】従ってクローンYB2/3HL P2.G1
1を軟質寒天でクローンし、得られた43クローンを内
部細胞蛍光顕微鏡法でスクリーンし、22の明らかな陰
性体が9の明らかな陽性体および12の明瞭でないクロ
ーンまたは混合クローンと共に見出された。内部細胞蛍
光顕微鏡法によるスクリーニングにおいて陰性であるこ
の22個のクローンをさらにスクリーンし、継続するS
DS−PAGE分析によって、クローンYB2/3HL
P2.G11.16(O)が内部細胞[14C]−リジン取込
み上にチェーンを有さないものとして選択された。これ
らの細胞は30μg/mlの8−アザグアニンに対し抵抗
性であることは既に見出されているので、この細胞を8
−アザグアニンに対し適応させる必要はない。これらの
細胞、即ちYB2/3HL.P2.G11.16(O)Agを
8−アザグアニン30μg/mlの存在下に軟質寒天中で
クローンし、このクローンをクローンが密に増殖した基
体上で選定する。さらにクローンYB2/3HL.P2.
G11.16(O)Ag.20をその増殖速度の速さの観点
で選定し、試料をHAT感受性に対して試験した。
【0034】即ちYB2/3HL.P2.G11.16
(O)細胞はハイブリドーマを生産する単クローン性抗体
に導く融合において親骨髄腫細胞として使用し、セルラ
インYB2/3.O.Ag.20を構成するのに適した性質
を示す。この細胞を寒天から採取し、20%(v/v)FC
S含有DMM培地を加えたリンブロ・プレート(Linbro
plate)の2mlの穴に入れた。この細胞を増殖し、徐々に
より大きな容器で増殖し、かつ培養器に供給する代替培
地の血清レベルを減少させる通常の方法によって低い血
清レベルに条件づけした(培養は37℃、CO210%(v
/v)/空気90%(v/v)、雰囲気下)。この方法で、細
胞は[2.5%(v/v)FCS/2.5%(v/v)熱で不活性
化した馬の血清]、次いで[5%(v/v)FCS]および最
後に[2.5(v/v)FCS]中で増殖するよう条件づけら
れ、最終的に1l紡錘状フラスコ中、37℃、10%(v
/v)CO2/90%(v/v)空気の雰囲気下および95%
湿度で培養した。
【0035】セルラインの凍結試料(カルチュアー・コ
レクションに寄託したものを含めて)を5×105/mlの
細胞数を越えない段階で指数的に増殖する細胞から調製
した。1×107より多い細胞を含む培地を7分間で6
00gの割合で遠心分離した。細胞ペレットを4℃に冷
却し、これを90%(v/v)FCS−10%ジメチルスル
ホキシドに懸濁して濃度5%106(細胞)/mlにした。
この懸濁液1ml(4℃)をアンプルに入れ、シールして、
4℃から1℃/時間の割合で冷却して凍結した。細胞が
−50℃に達したとき液体窒素中に浸漬した。この様な
凍結アンプルから細胞を再生するにはアンプルの内容物
を急速に4℃にし、次いで迅速に冷(4℃)DMM-10%(v/
v)FCSで20mlの容積まで稀釈した。次いで細胞を7
分間で600gの割合で遠心し、2ml培地中に各1/
2、1/4、1/8、1/16および1/32ペレット
化細胞を含むよう再懸濁した。その後、培地を37℃、
10%(v/v)CO2/90%(v/v)空気の雰囲気下で増
殖させ、さらに凍結前の細胞に対して記載したのと同様
に増殖させる。新しい凍結株を調製するためには解凍後
最少1週間、最大3週間の間に得られた培養物を増殖す
る必要がある。その間に細胞は24時間の培化時間で指
数的に増加する。
【0036】ハイブリッド・セルラインYB2/3HL
YB2/3HLセルを以下のごとく調製した。イヌリン
(ブリティシュ・ドラッグ・ハウシズ)のりん酸塩バッフ
ァ・ザリーン(100mg/ml)懸濁液を1分間超音波処理
し、次いで懸濁液0.5mlを正常な人の血清(エチレング
リコールビス(β−アミノエチルエーテル)N,N'−テト
ラ酢酸(EGTA)10mMおよびMgCl2でMg7mMにし
たもの)10mlで37℃で15分間処理し、イヌリンに
対するC3の固定および補体経路(complement pathwa
y)のいずれかを活性化させる。懸濁液を生理食塩水、2
MNaClおよび再び生理食塩水で遠心分離して洗浄し、
生理食塩水で原容量1mlとする。
【0037】ペニシリン/ストレプトマイシン溶液(ペ
ニシリン5000単位−ストレプトマイシン500mcg
/ml)250μl、正常なラットの血清50μlをフロイ
ンド完全アジュバンド(CFA)約1ml中に加えた液で抗
原補体1mlを乳化して最終容量2.4mlとした。この調
製品0.1mlを2匹のAOラットそれぞれに各4箇所(合
計ラット1匹に0.4ml)筋肉注射した。3週間後、各ラ
ットにCFAを含まないがビー・ペルツシス5×109
を含む類似の抗原調製物0.5mlを骨膜内(intraperisto
neal)注射する。4週間後、いかなる形態のアジュバン
ドも有さない抗原調製品0.5mlを静脈注射し次の月の
間にさらに5回類似の静脈注射を行なった。
【0038】最後に静脈注射3日後にラットを殺した。
各ラットにつき、滅菌条件下で脾臓を除去し、補給血清
を含まない新しく調製したDMM培地5mlを入れた氷冷
した小さなペトリ皿に置いた。脾臓を切った後、前述の
血清を含まないDMM培地4mlを含む10mlプラスチッ
ク製丸底チューブに移し、うまく適合しない(2mmのク
リアランス)テフロン製乳棒で潰した。得られた混合物
を1分間氷の上に放置し、上層3.5mlをプラスチック
製の普通のチューブに移した。潰した脾臓の残りをDM
M5mlで洗い、混合物を1分間立てて、大部分の破片を
沈澱させた。上澄液を破片から傾瀉し、チューブ中の細
胞に加えた。このチューブをDMMで満たし、ベンチ遠
心機を用い600rpmで7分間回転した。次いで上澄液
を傾瀉し、細胞をDMM中に再分散した。細胞108
含むこの懸濁液の1アリコートをケンブリッジにあるエ
ム・アール・シーズ・ラボラトリー・オブ・モレキュー
ラ・バイオロジーに保存されている株から得られる洗浄
したY3−Ag1.2.3細胞107と50ml円錘遠心管中
で混合した。次いでDMM培地を細胞混合物に加え全体
を遠心分離した。
【0039】液を切った細胞ペレットを含むチューブを
37℃に水浴中に置き軽くたたいた。ポリエチレングリ
コール(PEG)1500のDMM50%(w/v)溶液0.
8mlを37℃において、1分間かけて該細胞中に加え、
ピペットを用いてゆるくかき混ぜた。ゆるやかな撹拌を
さらに1分間続け、DMM培地2mlを2分間にわたって
加え、次いで3分間かけてDMM8mlを加え、さらにD
MM10mlを滴下した。この細胞を回転し、次いで別の
バッチ(セルーラボ カタログNo.5−000−1a)か
らの牛の胎児血清(FCS)20%(v/v)を補給しておい
た予備加温(37℃)DMM培地に初めはその2、3滴中
に次いでその25mlにゆっくりと再懸濁させた。容積を
予め加温した同じ培地で50mlにした(この段階および
以下のインキュベーション中に使用されたFCSを56
℃で30分間熱不活性化処理した)。
【0040】二匹のラットから得られた細胞含有培地を
リンブロ・プレートの2mlの穴96個に分配し、同じ培
地1ml中に約1×105個の洗浄脾臓細胞を含む液を各
穴にフイーダー(feeder)として加え、全体を37℃でイ
ンキュベイトした。次の日、培地2mlのうち1mlを各穴
から除き、20%FCSおよびHAT(リトルフイール
ド、サイエンス、1964、145、709)を含むD
MM培地1mlで置換する。インキュベイションを37℃
で2週間続け、その培地の半分を最初の置換後2日目お
よびその後は2〜3日間隔を置いてHAT培地で同様に
置換した。
【0041】2週間後に80個の穴に活性な増殖が観察
され、この増殖はハイブリッド骨髄腫の存在を示した。
80個の培養基それぞれの使用済みの培地を以下のごと
き間接的な結合アッセイにより抗体生産用に試験した。
複合体をラックマンおよびホバート、1978、コンプ
リメント・テクノロジー、ザ・ハンドブック・オブ・エ
クスペリメンタル・イムノロジー、著者デイー・エム・
ワイヤー(ブラックウエル・サイエンテイフイック・パ
プリケイション)の方法に本質的に従って、37℃で酵
母処理した人の血清(R3)でエリスロサイト(EA)を有
する羊の抗体を処理し次いで洗浄することによって製造
する。複合体(EACと云う)のこの中間物はC3b、C
3biおよびある種のC3dをその表面に有するが、C5
は有さないか或はその上の後の成分はR3として“非反
応"(non−reactor)血清から得られた。EAとEACの
両者は各穴からの使用済培地の稀釈液で処理し、洗浄
し、[125I]ラベル化抗ラット免疫グロブリン抗体とイ
ンキュベートした。さらに洗浄した後細胞の放射能を測
定した。この間接結合アッセイで測定したときこの80
培養基のうちわずか3例が明瞭な抗体生産活性を示し、
2匹のラットの1匹から誘導されたこれらの培養基の一
つがハイブリッド骨髄腫YB2/39を含んでいた。
【0042】ハイブリッド骨髄腫YB2/39を上記コ
ットンらの文献に記載されたのと本質的に同じ方法を用
いて軟質寒天中でクローンした。クローニングを数種の
細胞濃度において実施し、クローンを最低クローン濃度
から選んだ。この最初のクローニング段階でのクローニ
ング効果は約10%であったが最初に単離された活性ク
ローンの率は100%(21/21)であった。クローン
39−11を選択し、軟質寒天中でクローンして、4/
4陽性クローンを得、そこからクローン39−11−1
−7を選び、軟質寒天中でクローンしてセルラインYB
2/3HLを構成するクローン39−11−1−7を得
た。この細胞を低いクローン/プレート数(≪100)を
含む寒天プレートから採取した。クローン当りの細胞の
数は約100であった。FCS20%(v/v)含有DMM
1mlを加えたリンブロ・プレートの2mlの穴に細胞を移
した。次いで細胞を20%(v/v)FCS含有DMM中で
増殖し、培養基を補給するために用いる培地の血清濃度
を10%(v/v)に薄めた。より大きい培養基を種々の大
きさの平底組織培養容器に移すことにより作り、空気中
に10%(v/v)CO2を含む雰囲気を封ずるため、容器
を気密にシールし、細胞を37℃、懸濁培養基として、
通常の方法で増殖した。
【0043】
【実施例2】 セルラインYB2/3.0.Ag.20とイースト・チュー
ブリン(yeast tubulin)で高度免疫化されたラットから
の脾臓細胞との融合によるハイブリドーマの製造: ラットのLou株を次のスケジュールに従って免疫化し
た: 第1日目:フロインド完全アジュバンド中の20μgイー
スト・チューブリンを腹膜内(i.p.)注射する、 第22日目:フロインド不完全アジュバンド中の20μg
イースト・チューブリンを腹膜内注射する、 第53日目:22日目と同じ、 第85日目:イースト・チューブリン20μgを静脈内
(i.v.)する。
【0044】89日目にラットを殺し、その脾臓を滅菌
条件下に除き、2%(v/v)FCS血清補剤を含むDMM
培地を用いて融合を行ない、最終品を満たして600r.
p.mで7分間まわし、血清補剤を含まないDMMで再懸
濁した。108個の細胞を含む再懸濁脾臓細胞の1アリ
コートを同じ培地中でセルラインYB2/3.0.Ag.2
0の6×107個の細胞と混合した。この混合物を50m
lプラスチック製円錘チューブ中で600gで7分間遠心
にかけ、次いで上澄液を除去し、細胞ペレットをチュー
ブの底をゆるくかき混ぜて粉砕した。さらに操作を約3
7℃で行なった。DMM培地(pH7.6−7.8:フェノ
ール・レッドで指示)中にポリエチレングリコール(PE
G)1500(新たに調製し暗所に保存)50%を含む液
1mlを用いて、この液を1分間かけて加えながら、細胞
をゆっくりと懸濁させた。この懸濁液を37℃で1分間
保持し、DMM培地1mlをさらに1分間かけて加えた。
DMM培地を更に20ml、5分間かけて加え、この細胞
を遠心分離しFCS20%(v/v)含有DMM培地中にゆ
るやかに再懸濁し、総容積25mlとした。
【0045】この懸濁液を2ml穴48個を有するリンブ
ロBCL−5041トレイ中に0.5ml中に以下のごと
く分配した。もとの容積25mlのうち18mlを36個の
穴に分配し、残りの7mlを14mlに稀釈した(この、お
よび後の稀釈を20%(v/v)FCS含有DMM培地で行
なった)。14mlのうち6mlを12の穴に分配し、残り
の8mlを16mlに稀釈した。16mlのうち6mlを12の
穴に分配し、残りの10mlを20mlに稀釈した。20ml
のうち18mlを36の穴に分配し残り2mlを捨てた。9
6の穴それぞれを、20%(v/v)FCS含有DMMで容
積2mlにした。この細胞を培養し、24時間後に培地の
1/2を20%(v/v)FCSおよびHAT(リトルフイ
ールド、サイエンス、1964,145,709)含有D
MM培地で置き換える。この操作を2日後およびその後
2日毎に繰り返した。
【0046】15〜20日後に穴中で激しい増殖がみら
れ、これはハイブリッド・クローンの成功を示す。合計
52の穴がハイブリッド増殖を示した(稀釈が増す順番
に36/36, 6/12, 3/12および9/36)。
【0047】2の段階でもとのおよび非稀釈の培養基の
分析を行ない、高率の36の増殖培養基をSDS−PA
GEによって分析した(技術上の理由から全ての培養基
の分析はできなかった)。分析した28培養基の培養基
当りのハイブリッド・クローンの平均数は1であり、ハ
イブリッドの90%はIgヘビー・チェーンを分泌(secr
ete)していた。(詳細な分析は、ヘビー・チェーンなし;
3,μヘビー・チェーンのみ;24,δヘビー・チェーン
のみ;1,μおよびδヘビー・チェーン;0であった)。
【0048】各ハイブリッド培養基の使用済み培地は以
下の方法を用いて結合アッセイにも試験される(イエン
センおよびウイリアムス、ヨーロピアン・ジャーナル・
オブ・イムノロジー、1974,4,91)。イースト・
チューブリン溶液(50μg/ml)25μlをステリリン平
底96穴微量滴定プレートの穴に入れ4℃で一晩保持し
た。イースト・チューブリンを除去し、各穴にpH7.2
の0.1Mヘペス(Hepes)、0.15M NaCl,0.8%
(v/v)ボビン血清アルブミンおよび0.1%(w/v)ナト
リウムアジドを含むpH7.5の0.5Mりん酸カリウム
塩バッファー100μlを加え、次いでこのプレートを
室温で1時間放置した。穴を同じバッファー溶液(2倍)
100μlで洗浄し、使用済み培地25μlを加えプレー
トを4℃で1時間維持した。穴をさらにりん酸塩バッフ
ァー・ザリーン(3倍)、次いで2NNaOH水溶液10
0mlで洗浄した。放射能レベルをカウントし、[125I]
−活性度が陽性の反応を示す穴を取りあげた。この試験
で52の穴のうち6個が陽性を示した。
【0049】この6個の陽性培養基のうち4個のYOL
1/5,YOL1/19,YOL1/34およびYOL1
/38(YOL1/34はチューブリンに対し特に高い
親和性を有する)と命名し、これらを上記コットンらに
よって記載されたのと本質的に同じ方法を用いて軟質寒
天上でクローンした。各ケースにおいて得られた1また
はそれ以上のクローンを再び軟質寒天上でクローンし
た。このクローンを第1および第2クローニング後、予
め使用されたものに類似のアッセイによってイースト・
チューブリン・バインディグを測定した。結果は以下の
通りである。
【0050】
【0051】培養基YOL1/34の場合1δ3個の陽
性クローンの一種(YOL1/34,10)を再びクロー
ンし、12個の陽性のクローン(YOL1/34.10.
1からYOL1/34.10.12)を得た。陽性の抗体
生産に関する培養基の最初の不安定性は、第1のクロー
ニングの結果で示したごとく、第2のクローニングで克
服されたことがわかる。クローンYOL1/34.10.
1からYOL1/34.10.12の全てはもとの培養基
と同様、チューブリンに対し非常に高い結果親和性を有
する抗体を生産した。
【0052】注記:同じ脾臓細胞を用いた正確な比較試
験においては親ラット骨髄腫セルラインY3−Ag.1.
2.3はハイブリッド増殖に対し陽であるより高いレベ
ルの穴を与えるのみでなく、直接血球凝集アッセイで陽
性である同じ数の穴を与え、これによってYB2/3.
0.Ag.20に対しより高い効果を予測させる。
【0053】
【実施例3】 セルラインYB2/3.0.Ag.20とヒトの脾臓細胞と
の融合によるハイブリドーマの製造 正常なヒトの脾臓細胞を実施例2に記載のようにして融
合用に調製し、血清補液(supplement)が存在しないDM
M培地内の脾臓細胞108個のアリクオートを同一の培
地内のセルラインYB2/3.0.Ag.20の細胞6×1
7個と混合した。次いでこの細胞混合物を実施例2に
記載の手順によって処理してその融合をおこない、実施
例2に記載のように類似の20%v/vFCS含有DMM
内細胞懸濁液25mlを得た。
【0054】この懸濁液をLinbro BCL−5041ト
レイの48個のくぼみの中へ0.5mlずつ分配し、各く
ぼみ内の液は20%v/vFCS含有DMM培地を用いて
2mlに埋合せた。次いで細胞を培養し、24時間後に培
地の半分を20%v/vFCSおよびHAT{リトルフイ
ールド・サイエンス(Littlefield science)、第14
5巻、第709頁(1964年)}を含有するDMM培地
で置き換えた。この操作をその後2日おきにおこなっ
た。
【0055】15〜20日後にくぼみ内では活発な増殖
がみられ、好結果のハイブリッド・クローンが示され4
8個のすべてのくぼみにおいてハイブリッド増殖が示さ
れることが認められた。各ハイブリッド培養に使用され
た培地はシープの赤血球凝集反応の抑制に依存する方法
において試験した。使用された細胞はヒトのガンマグロ
ブリンを用いて被覆し、単クローン性抗ヒューマンカッ
パIgおよび単クローン性抗ヒューマンガンマIgを用い
る凝集反応に対して試験した。遊離のヒューマンIgの
存在は抗体との結合を妨げ、このような妨害は48個の
すべての培養について発生し、このことはこれらがヒュ
ーマンIgに対して陽性であることを示すものである。
【0056】セルラインYB2/3.0.Ag.20とヒト
の脾臓細胞を用いる融合方法は成功したが、この特別な
方法によって得られたハイブリドーマは約2週間後には
その抗体産生能力を失なう。
【0057】
【実施例4】 セルラインYB2/3.0.Ag.20とヒトの末梢血液リ
ンパ細胞との融合によるハイブリドーマの生産 (A)Rh因子陽性(rhesus positive)細胞投与によって
さらに感作された生まれつきRh因子陰性(抗−D陽性)
患者からのヒトの末梢血液リンパ細胞によって正常なヒ
トの脾臓細胞を置きかえる以外は実施例3の手順に従っ
た。LinbroBCL−5041トレイを用いて全体で9
6個の培養をおこなったところ、このうちの34個はハ
イブリッド・クローンの存在を示す活発な増殖を呈し
た。34個のハイブリッドのいずれも抗−D陽性ではな
かったが、実施例3に記載の試験におけるヒューマンカ
ッパIgに対して陽性のものが1つ認められた。
【0058】ハイブリドーマを生産する抗−ヒューマン
カッパIgを、初期濃度20%(v/v)から最終濃度2.5
%(v/v)まで減少するレベルでFCSを含有するDMM
培地内で2カ月間培養し、次いで実施例1に記載の手順
により軟アガール内でクローンした。得られた20個の
クローンのうち、18個のヒューマンカッパIgに対し
て陽性で、これらのクローンは8−アザグアニンに適応
させると(生産されたクローンはHATにも感作性があ
る)18個のうちの12個は陽性を保持した。これらの
12個うちの1つを、初期濃度20%(v/v)から最終濃
度2.5%(v/v)まで減少するレベルでFCSを含有す
るDMM培地内でのスピナー培養において6カ月間保持
しても陽性が保たれた。
【0059】(B)上記手順の変形法においては融合に先
だち、イムノグロブリン生産を高める物質であるアメリ
カやまごぼうミトゲン(poke weed mitogen)を用いて
末梢血液リンパ細胞を刺激した。(A)において用いられ
たリンパ細胞の同一試料のフラクションに適用されたこ
の手順によって全体で37個のハイブリッドを生産した
ところ、このうちの23個が蛋白質Aで被覆されたシー
プ赤血球の使用に基づくブロードスペクトル試験におけ
るヒューマンIgに対して陽性であった。これらの細胞
はラビット抗−ヒューマンIg、次いで培養培地上澄み
を用いて培養し、続いてヒューマンIgが該上澄みによ
って系内へ導入されたなら赤血球を溶解させるモルモッ
ト補体を用いて処理した。しかしながら37個のうち2
3個が陽性となったが、これらのハイブリドーマのいず
れも1カ月以上にわたってその抗体生産能を維持しなか
った。
【0060】
【実施例5】 酵母チューブリンに対する単クローン性抗体の生体内生
産 実施例2に記載のようにして生産されたYOL1/3
4.10.1セルをF1ハイブリッド(Lou×AO)ラット
内で腫瘍として増殖させた。この手順は最初は一匹のラ
ットを用いるが、次いでこのラットから得られた腫瘍を
他のラットに移植させ、そこから得られた腫瘍をさらに
2回移植させて、全体で4世代のラットを使用した。
【0061】全体で4世代を結びつけたラットをそれぞ
れ17匹、19匹および9匹使用する3つの別々の実験
においては、細胞(5×107)を皮下注射によって投与
した。各ラットにおいては約10日後に注射した部分に
充実性の腫瘍がみられ、ラットが苦痛の徴候を示しはじ
めたら全身麻酔した後、動脈から全身出血させることに
よって殺した(上述のようにある場合には腫瘍細胞の一
部は次の世代のラットへの移植用に使用した)。補集さ
れた血液は37℃で30分間凝固させ、血清は遠心分離
によって澄ませた。3つの実験において補集された血液
量は17匹のラットからは135ml,19匹のラットか
らは169ml,9匹のラットからは100mlであった(血
清の収量はこれらの量の約2/3であった)。
【0062】第4の実験においては全体で4世代を結び
つけた11匹のラットを用いて腫瘍は腹水腫瘍として増
殖させた。細胞(5×107)は腹腔内注射によって投与
し、次いで約2週間以前にプリスタン0.5mlを腹腔内
注射し、殺して腹腔内を切り開いて抗体源として血液と
腹水液を補集した。補集された血液と腹水液の全収量は
271mlであった。
【0063】ラット1匹あたりの抗体含有液体の収量は
腹腔内に注射された腹水腫瘍ラットに対しては高いが、
抗体力価はこれらの動物からの液体においては一般に低
く、典型的な力価は皮下注射された充実性腫瘍ラットに
対しては5×105〜106であるが、腹水腫瘍ラットに
よる力価のほんのわずかのもののみがこれと同じぐらい
の高い値を示すにすぎなかった。充実性腫瘍ラットに対
するIgG含量は典型的には10〜15mg/mlである
が、腹水腫瘍ラットに対してはしばしば8mg/ml以下と
なった。
【0064】得られた血清または血清腹水液は当該技術
分野で既知の手段例えば実施例6に記載の方法を用いる
ことによってそれらの使用目的に適した程度にまでさら
に精製してもよい。
【0065】
【実施例6】 単クローン性抗体の生体外生産 ハイブリドーマセル、例えば実施例2で生産されたもの
を最小量の血清(0.5%v/v)の存在下で増殖させた。
これらの細胞は、胎児性子牛血清0.5%(v/v)で補充
されたDMM培地を含む5lスピナーフラスコ内におい
てCO210%、空気90%の雰囲気下で増殖させた。
細胞は、懸濁液が典型的には1mlあたり抗体10〜50
μg含有する定常相に達するまで増殖する。
【0066】抗体調製品を精製するには硫酸アンモニウ
ムを懸濁に添加して50%飽和溶液とし、得られた沈澱
を補集する。沈澱を最小容量の燐酸塩バッファーサーリ
ンに溶解させ、この溶液を同一媒体に対する透析に付し
て精製された抗体調整品を得る。
【0067】(1)第2の変形法では細胞を最小の血清濃
度を用いて対数相(logarithmic phase)で増殖させ、次
いで血清を含まないがイスコブ(Iscove)によって推奨
されているような増殖添加剤を含有する媒体で直接希釈
する。
【0068】(2)第3の変形法では精製手順をDEAE
クロマトグラフィーまたは免疫吸着剤、例えば抗−ラッ
トイムノグロブリンを用いて続けるか、膜フィルターの
使用でこの手順を置きかえる。
【0069】
【実施例7】 セルラインYB2/3.0.Ag.20の適応生産 標準的なサーリン中のYB2/3.0.Ag.20セル10
8〜109個を皮下注射によってラウラット(Lou rat)
に投与したところ注射した場所に充実性腫瘍が徐々に発
現した。腫瘍退化の第1の徴候がみられた時点でラット
を殺して腫瘍を剔出した。腫瘍を粉砕し、標準サーリン
中の腫瘍細胞108〜109個を皮下注射によって第2の
ラウラットに投与した。全体で10匹のラウラット内に
おいて細胞が増殖するまでこの手順をくり返した。腫瘍
退化の徴候が最初の数匹において検出されたが、このよ
うな徴候はセルラインがラウラット内での増殖によりよ
く適応するようになるとその後のラットではみられなか
った。これらのその後のラットは苦痛の徴候を示しはじ
めたら殺した。腫瘍の増殖が徐々に容易になることは、
最初の数匹の後の各ラット内における増殖期間が短くな
ることによって示される。10匹のラットに注射をおこ
なった日付は次の通りである:9月9日、10月16
日、10月28日、11月12日、11月20日、11
月28日、12月6日、12月15日、12月22日お
よび12月31日。
【0070】10匹のラットからの腫瘍細胞は10%(v
/v)FCS含有DMM内へ入れ、プランジャーを用いて
微細なナイロン網を押し通すことによって粉砕して細胞
懸濁液を得た。この懸濁液を種々の希釈度で20%v/v
FCS含有DMM中に分配させ、培地内のFCS濃度が
徐々に減少するLinbroプレート内でくり返して二次培
養した。
【0071】3週間後、2.5%(v/v)FCS含有DM
M内での二次培養増殖物(YBO)を得た。このセルライ
ンをYB2/3.0.Ag.20自体に関する実施例1に記
載の手順と同様にしてDMM/2.5%(v/v)FCS内
でのスピナー培養に付した。セルラインYBOの特性は
実質上はYB2/3.0.Ag.20の特性と同様である
が、ハイブリッドLou×AOラットにおけると同様に純
粋なLouにおける増殖にも容易に適応し、AOマーカー
はこのセルラインにおいては明らかに失なわれている
か、完全に抑制されている。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 ブルース・ウィリアム・ライト イギリス国イングランド、ケンブリッジ、 コンバートン、ブッシュ・クロース48番

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】8−アザグアニンに対し耐性であり、ヒポ
    キサンチン/アミノプテリン/チミジンを含む培地にお
    いて死滅し、免疫グロブリン鎖を発現する能力を欠くラ
    ット骨髄腫セルラインYB2/3.0.Ag.20、または
    それを継代することにより得られかつ上記特性を有する
    その変異株を、免疫原で感作された免疫細胞と細胞融合
    させ、得られたヒポキサンチン/アミノプテリン/チミ
    ジンを含む培地中で死なないハイブリッド骨髄腫セルラ
    インによって生産されるモノクロナール抗体。
  2. 【請求項2】細胞融合に用いる免疫細胞が脾臓細胞であ
    る請求項1記載のモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】細胞融合に用いる免疫細胞がマウス由来で
    ある請求項1または2に記載のモノクローナル抗体。
  4. 【請求項4】細胞融合に用いる免疫細胞がラット由来で
    ある請求項1または2に記載のモノクローナル抗体。
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