JPH03271235A - 抗カンジダ菌抗体分泌ハイブリドーマ - Google Patents

抗カンジダ菌抗体分泌ハイブリドーマ

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JPH03271235A
JPH03271235A JP3028697A JP2869791A JPH03271235A JP H03271235 A JPH03271235 A JP H03271235A JP 3028697 A JP3028697 A JP 3028697A JP 2869791 A JP2869791 A JP 2869791A JP H03271235 A JPH03271235 A JP H03271235A
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JP
Japan
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cells
antibody
candida
hybridoma
culture
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Application number
JP3028697A
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English (en)
Inventor
Tomoko Chiku
知久 友子
Yoshiharu Oguchi
小口 義春
Kenichi Matsunaga
謙一 松永
Isamu Motokawa
元川 勇
Katsuo Sakurai
桜井 勝雄
Takao Ando
安藤 隆雄
Chikao Yoshikumi
吉汲 親雄
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[0001] 本発明はカンジダ菌菌体表面抗原に対する特異性の優れ
た、高力価の、しかも生産段階における再現性に優れた
抗体を分泌する融合細胞(以下ハイブリドーマと称する
)に関する。 [0002] 近年、細菌による感染症は予防医学の発達と抗生物質の
普及によって著しく微少しできたが、真菌による疾患は
世界的にかえって増加の傾向にある。これら感染症の原
因である真菌の多くは通常の環境下で常在している菌で
あり、健康者の口腔、消化管、咽頭、皮膚、膣などに存
在している。真菌症としては、心内膜炎肺炎、尿路疾患
、髄膜炎、骨および関節疾患、皮膚疾患等が報告されて
いる。 真菌症はまた、結核や癌など、慢性消耗性疾患に併発し
て著しく症状を悪化させることも知られている。一方、
真菌症に有効な抗生物質等による治療法は少なく副作用
が強く現われる場合が多い。従って、真菌の迅速な検出
とその正確な同定は臨床上重要な意味を持っていると共
に、真菌症に対する有効な治療法が切望されている。こ
のほか発酵醸造工程において、有害な真菌類と醸造酵母
とを迅速かつ正確に識別することが求められている。カ
ンジダ菌はこのような問題をかかえた真菌の中でも代表
的なものの1つである。本発明のハイブリドーマによる
抗体は、カンジダ属の分類、同定およびカンジダ症の治
療に極めて有効な手段を提供するものである。 [0003] 従来、カンジダ菌の分類、同定は形態学的および生化学
的性状をもとに行なわれていたが、これらは迅速性に欠
けている上に熟練を必要とした。一方、ウサギ等の動物
に免疫を行ない、免疫に用いたのとは異なる種の菌体で
吸収して得た因子血清を用いた血清学的同定法も行なわ
れている。しかし、この因子血清は、動物を免疫して得
られる血清であり、多種類の特異性をもつ抗体の混合物
である。 従って、その特異性や力価がロット毎にある程度のバラ
ツキをもつことは避けられない。加えて、同一の属に属
する真菌は、抗原的に互いに似かよっているため、得ら
れる因子血清の力価は一般に低い。また、因子血清を得
る為の吸収操作も繁雑である。 [0004] 本発明者等は、特異性に優れ、不純物が少なく、高い力
価をもった抗カンジダ菌抗体を安定に製造する方法につ
いて研究を重ねた結果、カンジダ菌に対する抗体産生細
胞とインビトロにおいて長期継代培養可能な細胞を融合
せしめることにより、カンジダ菌に対する抗体を産生じ
しかも長期継代培養可能なハイブリドーマが得られ、該
ハイブリドーマにより分泌される抗体を採取することに
よって、特異性が高く、夾雑物が少なく、高い力価をも
った抗カンジダ菌抗体が得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。 [0005] 本発明のハイブリドーマは、継代培養可能で、生体外お
よび生体内において、実質的に無限に増殖を続け、特定
の抗原決定基に対する抗体を産生じ続ける性質を有して
いる。従って、この製造方法によって製造される抗体は
、事実上、単一の特異性を有し、また単一の分子種から
なる抗カンジダ菌抗体である。更に、需要に応じて容易
に必要な量の生産ができ、ロフト間のバラツキをほとん
どなくすことが可能であり、しかも極めて高力価の抗体
含有液を得ることができる。また吸収操作を必要とせず
、カンジダ菌菌体のような非精製免疫原を用いても高度
に特異的な抗体が生産される点も優れている。本発明の
ハイブリドーマによる抗体を用いると、抗原に対する高
度に特異的な反応性のために、従来法に比べて、繁雑な
手順をふくむことなく、迅速でしかも信頼性の高い同定
が可能になる。また、物質としての純度の高さの故に、
従来の血清療法にありがちであった夾雑物質に由来する
アレルギー反応等の出現頻度が低下し、カンジダ症治療
剤として使用する可能性が開けた。 [0006] 抗体産生細胞と骨髄腫細胞との融合によって特定の抗体
を産生ずるハイブリドーマが得られる場合があることは
、Kohlerらの報告(Nature 、  256
巻、 495−497頁(1975)およびEur、 
 J、  Immunol、、 6巻、  511−5
19頁(1976) )をはじめとして既に知られてい
る。しかし、本発明以前には、カンジダ菌なとの真菌類
に対する抗体を産生ずるハイブリドーマが形成されうる
か否か、また、そうして形成されたハイブリドーマの中
に、真菌類の分類、同定や真菌症の治療剤に用い得る優
れた特異性を有する抗体を産生するハイブリドーマが含
まれているか否かについては知られていなかった。カン
ジダ菌に対する抗体の製造に本発明の製造法を適用し、
従来法では得られなかったCandida albic
ansに反応する抗体を得たことは、本発明者等の創意
である。 [0007] 以下、本発明のハイブリドーマを製造する方法を説明す
る。 [0008] A、抗体産生細胞Ω■製 本発明のハイブリドーマを得る為には、カンジダ菌に対
する抗体産生細胞とインビトロにおける長期継代培養可
能な細胞を必要とする。両者の融合により、カンジダ菌
に対する抗体を産生じ、しかもインビトロにおいて長期
継代培養可能なハイブリドーマを得ることができるわけ
である。 [0009] カンジダ菌に対する抗体産生細胞は、ヒトを含めたいず
れの動物種から得てもよく、また、あらかじめ免疫を行
なうことは必須ではないが、これを行なうことによって
目的とするハイブリドーマの採取効率を著しく上げるこ
とができる。 [0010] ヒトの細胞を用いる場合には、カンジダ感染症の病歴の
ある者や、血清中のカンジダ菌に対する抗体価が高い者
を選ぶことができる。人為的に免疫した生体から得よう
とする場合、免疫原としては、生菌またはグルタルアル
デヒド処理、マイトマイシン処理もしくは加熱処理など
によって増殖性を失わぜな菌体を用いてもよく、また菌
体より表面抗原を酵素処理などの適当な方法で分離精製
したものを用いてもよい。また菌種としては次に挙げる
菌種の中から選ぶことができる。 菌糸、酵母、厚膜胞子などその形態はいずれでもよい。 [0011] Candida albicans 5erotype
 ACandida albicans 5eroty
pe BCandida tro 1calisCan
dida  illiermondiiCandida
 krusei Candida  ar  5ilosisCandi
da  5eudotr  1calis免疫に際し、
フロイント完全または不完全アジュバントのような助剤
を免疫原に混合して用いることができる。免疫の際の免
疫原投与法は皮下注射、腹腔内注射、静脈内注射、皮内
注射、筋肉的注射等いずれでもよいが、皮下注射または
腹腔内注射が好ましい。免疫は1回、または適当な間隔
、好ましくは1週乃至5週をおいて繰り返し行なっても
よい。免疫した動物の血清中のカンジダ菌に対する抗体
価を測定し抗体価が充分高くなった動物から抗体産生細
胞を得れば、その後の操作の効率を上げることができる
。融合には最終免疫後3〜5日後の動物由来の抗体産生
細胞を用いるのが好ましい。該抗体産生細胞は形質細胞
およびその前駆細胞であるリンパ球であり、これは個体
のいずれの部位から得てもよいが、−般には牌臓、リン
パ節、末梢血またはそれらの組み合わせから得ることが
できる[0012] B、預胞融金 インビトロにおいて長期継代培養可能な細胞は、抗体産
生細胞と融合して目的にかなったハイブリドーマを生ず
るものであればいずれでもよいが、その確率の高いのは
骨髄腫等の白血病細胞である。由来の種もヒト、ラット
、マウス等いずれでもよい。後述するように、融合後混
在する親細胞を除くためにはヒポキサンチングアニンホ
スホリボシルトランスフェラーゼ欠損株細胞またはチミ
ジンキナーゼ欠損株細胞を用いるのが好ましい。 [0013] 例えば、ヒト由来のGM−15006TG−Al−2,
RPMI8226、マウス由来のP3−X63−Ag8
. P3−NS I /1−Ag4−1. Sp210
−Ag14. X63−Ag 8.653などを用いる
ことができる。 [0014] 上述の抗体産生細胞の由来する種と長期継代培養可能な
細胞の由来する種は同一であることが不可欠ではないが
、融合の効率、融合後の細胞の性質の安定性、生体内で
培養する際の簡便さなどの点から一般には同一のものを
用いる方が有利である場合が多い。特に長期継代培養可
能な細胞としてマウス由来のP3−X63−Ag8. 
P3−NS I/1−Ag4−1. Sp210−Ag
14またはX 63− A g8.653を用いる場合
には、同系マウスであるBALB/cまたはその交雑マ
ウスを用いるのが有利である。 [0015] 融合に際してはセンダイウィルス、ポリエチレングリコ
ール等の融合促進剤を用いるのがよく、特にポリエチレ
ングリコール1000.1540.2000.4000
まなは6000などを用いるのが好ましい。これを約3
0〜55%含む溶液中で融合を行なわせる。助剤として
更にジメチルスルホキシドを添加してもよい。 [0016] C,ハイブリドーマの、・立 融合後の混合物中には、ハイブリドーマの他、親細胞で
ある抗体産生細胞とインビトロで長期継代培養可能な細
胞等が残存している。前者は通常長期間のインビトロの
培養に耐えられないので問題はないが、後者は目的とす
るハイブリドーマと共に増殖する可能性があるのでこれ
を除くことが望ましい。このため後者として、ヒポキサ
ンチングアニンホスホリホ゛ジルトランスフェラーゼま
たはチミジンキナーゼ欠損株細胞を用い、融合させた後
、ヒポキサンチン、アミノプテリンおよびチミジンを含
む培地中で培養する。これによりハイブリドーマのみを
選択的に生育させることができる。親細胞としてヒポキ
サンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼま
たはチミジンキナーゼ欠損株細胞を用いない場合には融
合に先だって該細胞をエメチンおよびアクチノマイシン
Dで処理して細胞の増殖性を失わせておくことにより、
ハイブリドーマを親細胞との混合物から選択してもよい
。 [0017] このようにして得たハイブリドーマ群は、一般には2個
以上のクローンを含むコトカ多く、完全に同一の性質を
有する細胞の集団ではない。個々のクローンを分離しな
い場合には、クローン化を行なうことが必要である。ク
ローン化は、単一の特異性をもつ抗体を製造する為には
勿論であるが、多種類のクローンが混在する系において
長期間培養を行なっている間にしばしば起こるポピユレ
ーションの変化を防ぐ意味からも有効であり、行なうこ
とが望ましい。クローン化の方法としては、限界希釈法
、軟寒天法、フィブリンゲル法等を用いることができる
。 また螢光活性化細胞選別装置を用いてクローン化の際の
細胞の分離を行なうことも可能である。また、長期間培
養の間に起こる変異株の出現に対し、時々クローン化を
行なうことで元の細胞の性質をもった細胞を保存するこ
とができる。 [0018] 以上のような製造法に従って作製したカンジダ菌に対す
る抗体を産生ずるハイブリドーマの例として、後述の実
施例にも示すように、CD−1,CD−2,CD−3C
D−4,CD−5,CD−6,CD−7,CD−8およ
びCD−9が挙げられる。 [0019] ハイブリドーマの維持法としては、インビトロおよびイ
ンビボで継代する他に常法に従って凍結保存することが
できる。 [00201 D、扱体Ω製過(本発明のハイブリドーマの利用) 抗
体の製造にあたっては、カンジダ菌に対する抗体を産生
ずるハイブリドーマをインビトロまたは生体内で培養す
る。 [0021] インビトロの培養の場合には、本発明のハイブリドーマ
のために適当な栄養培地、例えば10%(V/V)の牛
胎児血清、5X10”Mのβ−メルカプトニタノール、
1mMのピルビン酸ナトリウムおよび抗生物質を含有し
たR PM I 1640培地を用いることができる。 RPM I 1640培地に代えて、4.5g/ Lの
グルコースを含むDulbecco’ s  modi
fied Eagle’ s MEM (以下、Dul
becco’ s MEMと略す)培地を用いてもよい
。細胞を増殖させる時適当な初期濃度は、各々のハイブ
リドーマによって異なるが、一般に約105個/mlで
あり、培養中の細胞濃度は2×106個/mlを超えな
いことが盟ましい。 [0022] 本発明のハイブリドーマを生体に移植して、固型または
腹水型で増殖させ、その生体より体液、望ましくは血清
または腹水を採取することにより、該ハイブリドーマが
分泌する抗体を製造することもできる。この方法によっ
て得られる粗製抗体液は、不純物として宿主となった生
体由来の種々の物質を含むという欠点をもつ一方、生体
外の培養によって得られる抗体液に比べて著しく高濃度
の目的抗体を含むという点で優れている。ハイブリドー
マを腹腔に移植して増殖させる場合においては移植の前
、好ましくは3〜9週間前にプリスタン(2,6,10
,14−テトラメチルペンタデカン)を腹腔内に投与し
ておくことにより、粗製抗体液の収量を高めることがで
きるが、この処置は必須ではない。なお、宿主として用
いる生体は、移植するハイブリドーマの親細胞と同種同
系の動物が望ましい。この場合には通常特別の処置をし
なくてもハイブリドーマはその生体内で増殖するが、ハ
イブリドーマと宿主の組織適合性抗原型が一致しない場
合、一般に宿主生体に抗リンパ球抗体投与、X線照射等
の処置をあらかじめ施しておくことが必要である。移植
後、細胞が成長してくるまでに通常1週間から3週間を
要する。 [0023] 以上のような製造法に従って作製したCandida 
albicansに対する抗体の例として、後述の実施
例に示すように、Candida albicansと
反応する抗体、Candi迦属のCandida tr
o 1calis 、  Candida  illi
ermondii 、  Candida kruse
iCandida  ar  5ilosisおよびC
andida  5eudotro 1calisとも
反応する抗体、および他の真菌類とも反応する抗体が挙
げられる。その特異性と免疫グロブリンのクラスは後記
衣−1に示す通りである。 [0024] なお、従来法により、ウサギをCandida alb
icansで免疫して得られた抗血清をCandida
 tro 1calisで吸収して得られた抗体は、C
andida albicansのみならず他のCan
dida属の種(Candida  ar  5ilo
sis )とも反応した。また、Candida tr
o 1calis 、 Candida  illie
rmondii 、 Candida krusei 
、 Candida匪旧狙5ilosisおよびCan
dida  5eudotr  1calisで吸収し
て得られた抗体は、力価が極めて低く Candida
 albicansとほとんど反応しなかった。 [0025] 抗体は、粗製抗体液のまま使用してもよいが、硫酸アン
モニウム分画法やイオン交換クロマトグラフィーなと免
疫グロブリン精製の常法に従って、或いはPr。 tein  Aや抗原によるアフイニテイクロマトグラ
フイー法等により、精製して用いることができる。 [0026] また、得られた抗体は、前述の如く、Candida 
albicansの分類・同定およびカンジダ症の治療
や予防に有効であり、アフイニテイクロマトグラフイー
等によって抗原物質の精製を行なう場合など、広範囲に
使用できる。 [0027] また、必要に応じて上記抗体を混合して用いても差し支
えない。 [0028] 以下、具体的な実施例を述べる。 [0029]
【実施例】
実施炎上 (1)免疫凰装置製: Candida albicans ATCC752株
をサブロー培地を含む斜面寒天に接種し、37℃のふ卵
器で3日間培養を行なった。培養終了後、リン酸緩衝生
理食塩水(以下、PBSと略、pH7,2)を入れ、ピ
ペッティングによって菌を浮遊せしめ、遠心分離(10
00Xg 、  4℃、10分間)を行ない、沈渣(菌
体)を得た。この洗浄操作を3回繰り返した後の菌体に
1.0%グルタルアルデヒドを加え、0℃で30分間処
理した。次に、菌体をPBSで5回洗浄した後、PBS
で2×107個/mlの濃度に調整し、免疫原懸濁液と
して以下の実験に用いた。 [0030] (2)抗体主虫紀胞二旧製: 8週令の雌性B A L B /cマウス印本チャール
ズリバー)に、上記免疫原懸濁液0.2mlを腹腔内投
与することにより免疫を行なった。さらに、10日間隔
で免疫を繰り返し、免疫開始後100日目に、上記免疫
原懸濁液0.2mlを静脈内投与することによりブース
ターを行ない、3日後にマウスを脱血化せしめ、クリー
ンベンチ(日立製作所)内で牌を無菌的に摘出した。次
に、RPM I 1640培地を含むシャーレに牌を入
れ、ピンセットにて細片にほぐし、おだやかにピペッテ
ィングを行なった後、上記牌懸濁液をステンレス製金網
で濾過して、牌細胞懸濁液を得た。この懸濁液を遠心分
離(500Xg 、 10分間)して得た細胞ペレット
に対して0、 ’/4’/%の塩化アンモニウムを含む
1.7mM)リス・塩酸緩衝液(pH7,65)を加え
、懸濁することにより赤血球を破壊・除去した。そして
、この牌細胞懸濁液を遠心分離(500Xg、 3分間
)して得た細胞ペレットを、RPM I 1640培地
で3回洗浄し、RPM I 1640培地で108個/
mlの濃度に調整した。 [0031] (3)細 融ムおよびハイブリドーマの調1i1J :
前もってインビトロで培養したマウス骨髄腫細胞Sp2
10−Ag14 1XIO7個と上記牌細胞懸濁液(1
×108個)とを混合し、遠心分離(500Xg、 5
分間)を行ない、上清を除去して細胞ペレットを得た。 容器の底をおだやかにたたくことによりペレットをほぐ
した後、37℃に保温した50%(V/V)のポリエチ
レングリコール4000を含むRPM I 1640培
地1mlを添加し、 1分間放置した。次に、37℃の
恒温槽に入れ、1分間容器をおだやかにまわすことによ
り、ポリエチレングリコール溶液と細胞ペレットを混合
させた。次に37℃に保温したRPM11640培地を
、1m1730秒の速度で合計10m1加えた後、遠心
分離(500Xg、 5分間)を行なった。上溝を除去
した後、細胞ペレットをRPM I 1640培地に懸
濁させ、遠心分離(500Xg、 5分間)を行ない、
細胞ペレットを得た。この洗浄操作を再度繰り返した後
、細胞ペレットに、37℃に保温したHAT培地、すな
わち20%牛脂児血清、2mMグルタミン、1mMピル
ビン酸、 4.5g/Lのグルコース、5X10−5M
のβ−メルカプトエタノール、  lX10−4Mヒポ
キサンチン、  4X10−7Mアミノプテリン、1.
6X10”Mチミジンおよび5伽g/Lの硫酸カナマイ
シンを含むRPM11640培地20m lを加え、よ
く懸濁させた。この細胞懸濁液を96ウエルの組織培養
用プレート(Nunc 167008. Nunc社、
デンマーク)の各ウェルに100μmずつ分注し、37
℃で、5%の炭酸ガスを含む炭酸ガス培養器中で培養を
開始した。培養開始24時間後に、HAT培地を100
μlずつ添加した。その後、2〜3日間隔で各ウェル中
の培地100μlを除き、新たにHAT培地100μl
を加えることにより培養を行ない、HAT培地中で増殖
能力を有するハイブリドーマを選択した。 [0032] 培養開始2週間以後、ハイブリドーマの増殖を観察する
と共に、各ウェル中の培養上溝中の産生抗体の有無を下
記(佃に記載の方法で検査した。
【○033] (4)″ 産生ハイブリドーマの、・立:上記により得
られた培養上溝中の抗体産生の有無は酵素免疫測定法に
より調べな。すなわち、96ウ工ル組織培養用プレート
(Nunc 167008. Nunc社、デンマーク
)の各ウェルに、抗Candida albicans
抗体(100℃で2.5時間加熱処理したCandid
a albicans  2X107個をウサギに5回
静脈内免疫して得られた血清を硫安塩析法により分画し
たIgG画分)を0.1Mの炭酸水素ナトリウムで30
μg/mlの蛋白質濃度に調整した溶液を、50μmず
つ分注し、4℃で24時間放置した。次に、蒸溜水で充
分に各ウェルを洗浄した後、Candida albi
cans A T CC752菌体液(2×107個/
m1)30μlを分注し、室温で反応させた。更に、7
0℃3時間の処理によりプレートウェルを乾燥させた。 このプレートは使用時まで一20℃で保存した。次に、
このプレートの各ウェルに、0.5%グルタルアルデヒ
ドを含むPB350μlを分注し、室温で30分間放置
後、各ウェルを0.05%ツイーン20(登録商標)を
含むPBSで3回洗浄した。洗浄後の各ウェルに、被検
体(各ウェルの培養上清)を100μl加え、37℃で
1時間反応させた。そして0.05%ツイーン20 (
登録商標)を含むPBSで3回洗浄後、西洋ワサビ由来
ペルオキシダーゼ結合ヤギ抗マウス免疫グロブリン抗体
(カッベル社、アメリカ)を馬血清で1000倍に希釈
した溶液50μmを、各ウェルに分注し、37℃で1時
間反応させた。反応終了後、0.05%ツイーン20(
登録商標)を含むPBSで各ウェルを5回洗浄し、1m
g/mlの0−フェニレンジアミンおよび0.04%(
V/V)の31%過酸化水素水を含む0.1Mクエン酸
緩衝液(pH4,5)  100μlを、各ウェルに加
え、室温で30分間反応させた。各ウェルに12.5%
硫酸を50μl加えることにより酵素反応を停止させ、
492 nmにおける吸光度測定により同定を行なった
。その結果、192ウ工ル中22個のウェルで抗体産生
が認められた。 [0034] 次いで、抗体産生が認められたウェル中のハイブリドー
マのクローン化を行なった。すなわち、栄養供給細胞(
feeder cells)として無処置の8週令雌性
BALB/cマウスから牌を摘出し、上記(2)と同様
の方法で牌細胞を得、HAT培地で5×106個/ml
の濃度に調整した。そして、この牌細胞懸濁液に上記ハ
イブリドーマを2個/mlになるように加え、よく攪拌
した後、96ウエルの組織培養用プレー) (Nunc
 167008. Nunc社、デンマーク)の各ウェ
ルに100Allずつ分注した。24時間後に、各ウェ
ルにHAT培地を100μmずつ分注し、37℃で、5
%の炭酸ガスを含む培養器中で培養を行なった。 [0035] クローン化2週間以後、ハイブリドーマの増殖を観察す
ると共に、各ウェル中の培養上溝中の抗体の有無を上記
の方法で検査した。その結果、各ウェルのクローン化に
つき、2個から80個の抗体産生クローンが得られた。 これらクローンの中から、抗体分泌能が高く、増殖性に
優れ、しかも安定な細胞であるクローンを選び、上と同
様の方法で再度クローン化を行ない、抗体産生ハイブリ
ドーマCD−1,CD−2およびCD−3を樹立した。 [0036] (5)抗有ゴΣL1: (インビトロ声 による生 );ハイブリドーマCD−
1,CD−2またはCD−3を、20%牛脂児血清、2
mMグルタミン、1mMピルビン酸、  4.5g/L
のグルコース、5X10’Mのβ−メルカプトエタノー
ルおよび50mg/Lの硫酸カナマイシンを含むRPM
 I 1640培地に、1×105個/mlになるよう
に懸濁させ、この細胞懸濁液25m1を75℃m2組織
培養用フラスコ(コーニング社、アメリカ)に分注し、
37℃で5%炭酸ガスを含む炭酸ガス培養器中で培養を
行なった。増殖がほぼ定常に達した4日目に、培養上清
を採取した。この時の細胞数は約2刈06個/mlであ
り、上清の抗体含量は各々3.0μg /ml、  2
.3μg /ml、  2.8μg /mlであった[
0037] (インビボ立〜による生 );ブリスタン(2,6,1
0,14−テトラメチルペンタデカン)  0.5ml
を腹腔内に投与後10日から300日目BALB/cマ
ウスの腹腔内に、インビトロで増殖させたハイブリドー
マCD−1,CD−2またはCD−3を5 X 10”
個接種した。接種後2ないし3週目に腹水を採取し、遠
心分離(1000Xg、 4℃。 15分間)により腹水上清を得た。各ハイブリドーマに
つき10匹のマウスから約30m1の腹水上清が得られ
、その抗体含量は各々1.5mg/ml、  2.3m
g/ml、  1.8mg/mlであった。 [0038] (6)−の  および状: ((7’)  t )  : Candida alb
icans ATCC752(7)他、同種真珠の抗原
細胞としてCandida albicans  I 
F 00588.  Candida albican
s  I F 01385.  Candida al
bicans I F○1389.  Candida
 albicans I FO1594およびCand
ida albicans I FO1269を、同属
異種の抗原細胞としてCandida tro 1ca
lis AT CC750、Candida  ill
iermondii I FOO679,Candid
a krusei I FO1395,Candida
  ara 5ilosis I F 01396およ
びCandida  5eudotr  1calis
 IFOO432株を上記(1)と同様の方法で培養し
、ホルマリン処理を行ない、0.05%ツイーン20(
登録商標)を含むPBSで1×108個/mlに調整し
た。この抗原細胞懸濁液0.3mlを、直径1.2cm
のシリコン化処理した試験管に分注し、遠心分離(10
00×g、5分間)して上溝を除いた後、上記(5)で
得たハイブリドーマCD−1゜CD−2またはCD−3
のインビトロ培養液上清を0.5ml加え、37℃で1
時間反応させた。反応終了後、0.05%ツイーン20
(登録商標)を含むPBSで3回洗浄し、次いで西洋ワ
サビ由来ペルオキシダーゼ結合抗マウス免疫グロブリン
抗体(カッベル社、アメリカ)を馬血清で1000倍に
希釈した溶液を0.5ml加え、37℃で1時間反応さ
せた。反応終了後、0.05%ツイーン20(登録商標
)を含むPBSで5回洗浄し、次いで、1mg/mlの
0−フェニレンジアミンおよび0.04%(V/V)の
31%過酸化水素水を含む0.1Mクエン酸緩衝液1m
lを加え、室温で30分間反応さぜな。そして、反応停
止剤として12.5%硫酸を0.5ml加え、492n
mにおける吸光度測定により同定を行なった。その結果
を後記表−1に示した。 [0039] (性状Ω検討);抗マウスIgG抗体、抗マウスIgA
抗体および抗マウスIgM抗体(マイルス社、アメリカ
)を0.1M炭酸水素ナトリウムで100倍希釈した溶
液50μlを、96ウ工ル平底組織培養用プレート(N
unc 167008. Nunc社、デンマーク)に
分注し、4℃で24時間放置した。0.05%ツイーン
20(登録商標)を含むPBSで各ウェルを充分に洗浄
後、上記(5)で得たハイブリドーマCD−lCD−2
またはCD−3の培養上清を100μm添加し、37℃
で1時間反応させた。 反応終了後、0.05%ツイーン20(登録商標)を含
むPBSで3回洗浄し、西洋ワサビ由来ペルオキシダー
ゼ結合抗マウス免疫グロブリン抗体(カッベル社、アメ
リカ)を馬血清で1000倍に希釈した溶液50A11
を、各ウェルに分注し、37℃で1時間反応させた。反
応終了後、0.05%ツイーン20 (登録商標)を含
むPBSで各ウェルを5回洗浄し、1mg/mlの0−
フェニレンジアミンおよび0.04%(V/V)の31
%過酸化水素水を含む0.1Mクエン酸緩衝液(pH4
,5)  100μlを各ウェルに加え、室温で30分
間反応させた。各ウェルに12.5%硫酸を加えること
により酵素反応を停止させ、492nmにおける吸光度
の測定により同定を行なった。 [0040] その結果を後記表−1に示す。 [0041] 実施例裟 (1)免疫凰Ω隈裂: Candida albicans I F○1594
株をサブロー培地を含む斜面寒天に接種し、37℃のふ
卵器で3日間培養を行なった。培養終了後、PBS (
pH7,2)を入れ、ピペッティングによって菌を浮遊
せしめ、遠心分離(1000Xg 、  4℃、10分
間)を行ない、沈渣(菌体)を得た。この洗浄操作を3
回繰り返しな後、PBSで5×105個/mlの濃度に
調整し、免疫原懸濁液として以下の実験に用いた。 [0042] (2)択生産生細胞二旧裂: 8週令の雌性CDF1マウス印本タレア)に上記免疫原
懸濁液0.2mlを静脈内投与することにより免疫を行
なった。さらに、14日間隔で免疫を繰り返し、免疫開
始後70日目に、上記免疫原懸濁液0.2mlを静脈内
投与することによりブースターを行ない、3日後にマウ
スを脱血死せしめ、クリーンベンチ(日立製作所)内で
牌を無菌的に摘出した。次に、Dulbecco  s
 MEM培地を含むシャーレに牌を入れ、実施例1 (
2)と同様の方法により1×108個/mlの牌細胞懸
濁液を得た。 [0043] (3)細 融合およびハイブリドーマの調制:前もって
インビトロで培養したマウス骨髄腫細胞P3−X63−
Ag81XIO7個と上記牌細胞懸濁液(1×108個
)とを混合し、遠心分離(500Xg、 5分間)を行
ない、上滑を除去して細胞ペレットを得た。容器の底を
おだやかにたたくことによりペレットをほぐした後、3
7℃に保温した。これに、37℃に保温した45%ポリ
エチレングリコール4000を含むDulbecco’
 s MEM培地培地1全l約1分間かけて徐々に加え
た。37℃に7分間保った後、容器をゆっくりと回転さ
せながら、37℃に保温したDulbecco’ s 
MEM培地15m1を、容器壁面に伝わらせながら約5
分間かけて加えた。更に約25m lのDulbecc
o’ s MEM培地を加えた後、遠心分離(500X
g、 5分間)を行ない、上溝を除いた。 [0044] 細胞ペレットに、37℃に保温した10%牛脂児血清を
含むDulbecco’ s MEM培地を加え、1×
106個/mlに調整し、おだやかにピペットで混和し
た後、24ウエルの組織培養用プレー) (Nuncl
on、 Nunc社、デンマーク)の各ウェルに1×1
06個分注し、37℃で5%の炭酸ガスを含む炭酸ガス
培養器中で培養を開始した。培養開始24時間後に、H
AT培地を1mlずつ添加した。その後、2〜3日間日
間者ウェル中の培地1mlを除き、新たにHAT培地培
地1加l加ことにより培養を行ない、HAT培地中で増
殖能力を有するハイブリドーマを選択した。 [0045] 培養開始2週間以後、ハイブリドーマの増殖を観察する
と共に、各ウェル中の培養上溝中の産生抗体を実施例1
 (4)に記載の方法で検査した。その結果、48ウ工
ル中10個のウェルで抗体産生が認められた。 [0046] (4)−生ハイブリドーマの・立: 次いで、抗体産生が認められたウェル中のハイブリドー
マのクローン化を、軟寒天法により行なった。すなわち
、45℃に保温した2、5%寒天(Difco、  ド
イツ) 30m1と10倍濃度のDulbecco’ 
s MEM培地培地3全l合し、これに45℃保温のD
ulbecco’ s MEM培地117m1を加えた
。この寒天溶液に栄養供給細胞げeedercells
)として無処置の8週令雌性CDF1マウス牌細胞を5
刈05個/mlになるように加えた後、直径10cmの
ペトリ皿(Falcon 3003. Becton−
Dickinson、アメリカ)に10mJずつ分注し
、室温で15分間放置することによりゲル化させた。そ
して、抗体産生陽性のウェル中のハイプリドーマ懸濁液
的2mlと、等量の0.5%寒天を含むDulbecc
o’ s MEM培地を混合し、2mlずつ上記ゲル化
層上に細胞が均一に分布するように分注しな。37℃で
5%炭酸ガスを含む炭酸ガス培養器中で培養を行なった
。培養開始後10日目以降、軟寒天上に生じた細胞のコ
ロニーをパスツールピペットにて採取し、96ウエルの
組織培養用平底プレートに移し、さらにDulbecc
o’ S MEM培地を0.2ml加え、37℃で5%
炭酸ガスを含む炭酸ガス培養器中で培養を行なった。そ
して、ハイブリドーマの増殖を観察すると共に、各ウェ
ル中の培養上溝中の抗体の有無を実施例1 (4)に記
載の方法で検査した。 [0047] 抗体産生が陽性のハイブリドーマの中から、抗体分泌能
が高く、増殖性に優れしかも安定なりローンを選び、上
述と同様の方法で再度クローン化を行ない、抗体産生ハ
イブリドーマCD−4およびCD−5を樹立した。 [0048] (5)折体Ω生産: (インビトロ坪 による生 );実施例1 (5)に記
載の方法によりハイブリドーマCD−4およびCD−5
の培養を行ない、培養上清を得た。 [0049] (インビボ声へによる生 );実施例1 (5)に記載
の方法により、CDF1マウス腹腔内にハイブリドーマ
CD−4およびCD−5を移植し、2ないし3週目に腹
水を採取し、腹水上清を得た。10匹のマウスから約3
0m1の上清が得られた。 [00501 (6)″ の  および ゛(: 実施例1 (6)に記載の方法でハイブリドーマCD−
4およびCD−5の培養上溝中に含まれる抗体の特異性
および免疫グロブリンのクラスを調べた。その結果を後
記表−1に示す。 [0051] 実施伍立 (1)免疫原Ω2製: Candida albicans I F○0588
株をサブロー培地を含む斜面寒天に接種し、37℃のふ
卵器で3日間培養を行なった。培養終了後、白金耳にて
菌を回収し、PBS (pH7,2)に懸濁せしめ、遠
心分離(1000Xg、 4℃、10分間)を行ない、
沈渣(菌体)を得た。この洗浄操作を3回繰り返した後
の菌体を100℃で2.5時間加熱処理した。 [0052] 菌体をPBSで3回洗浄した後、PBSで2×107個
/mlの濃度に調整し、免疫原懸濁液として以下の実験
に用いた。 [0053] (2)抗体主生胆胞Ω四裂: 8週令の雌性B A L B /cマウス印本チャール
ズリバー)に上記免疫原懸濁液0.2mlを腹腔内投与
することにより免疫を行なった。さらに2週間隔で免疫
を繰り返し、免疫開始後10週目に上記免疫原懸濁液0
.2mlを静脈内投与することによりブースターを行な
い、3日後にマウスを脱血死せしめ、クリーンベンチ(
日立製作所)内で牌を無菌的に摘出した。次に、RPM
 I 1640培地を含むシャーレに牌を入れ、実施例
1 (2)と同様の方法により、5×107個/mlの
濃度の牌細胞懸濁液を得た。 [0054] (3)細 −合およびハイブリドーマの調制:前もって
インビトロで培養したマウス骨髄腫細胞P3−N S 
I / 1−Ag4−10.5X10  個と、上託牌
細胞懸濁液(5X107個)とを混合し、遠心分離(5
00Xg、 5分間)を行ない、上滑を除去して細胞ペ
レットを得た。容器の底をおだやかにたたくことにより
ペレットをほぐした後、37℃に保温した42.5%ポ
リエチレングリコール1540および15%ジメチルス
ルホキシドを含むRPM I 1640培地0.5ml
を添加し、1分間反応させた。この際、容器をゆっくり
指でまわしておだやかに回転させることにより、ポリエ
チレングリコール溶液と細胞ペレットを混合させた。 1分後より同様にゆっくりと容器を回転させながら、3
7℃に保温したRPM11640培地を1ml/30秒
の速度で合計10m1加えた後、遠心分離(500Xg
、 5分間)を行なった。上清を除去した後、細胞ペレ
ットをRPM I 1640培地に懸濁させ、遠心分離
(500Xg、 5分間)を行ない、細胞ペレットを得
た。この洗浄操作を再度繰り返しな後、細胞ペレットに
37℃に保温した培養用培地、すなわち10%牛脂児血
清、2mMグルタミン、1mMピルビン酸、 4.5g
/Lノグルコース、5×10−5Mのβ−メルカプトエ
タノールおよび50mg/Lの硫酸カナマイシンを含む
RPM11640培地10m1を加え、よく懸濁させた
。この細胞懸濁液を96ウエルの組織培養用プレート(
Nunc 167008. Nunc社、デンマーク)
の各ウェルに200μlずつ分注し、37℃で5%の炭
酸ガスを含む炭酸ガス培養器中で培養を開始した。培養
開始24時間後に、上溝を半分すて、37℃に保温した
HAT培地、すなわち上記培養用培地に1xlOMヒフ
−ζキサンチン、4X10  Mアミノプテリン、  
1.6X10−5Mチー4  よ          
 −7ミジンを添加したものを100μl加えた。以後
、2〜3日間隔で各ウェル中の培地100μlを除き、
新たにHAT培地100μlを加えることにより培養を
行ないHAT培地中で増殖能力を有するハイブリドーマ
を選択した。 [0055] 培養開始2週間以後、ハイブリドーマの増殖を観察する
と共に、各ウェル中の培養上溝中の産生抗体を実施例1
 (4)に記載の方法で検査した。ただしプレートに結
合させる菌体としてはCandida albican
s I F 00588株を用いた。その結果、48ウ
工ル中3個のウェルで抗体産生が認められた。 [0056] (4)″  生ハイブリドーマの・立:次いで、抗体産
生が認められたウェル中のハイブリドーマのクローン化
を、実施例1 (4)に記載の方法により行ない、抗体
産生ハイブリドーマCD−6およびCD−7を樹立した
。 [0057] ハイブリドーマは培地交換または継代に際し、HAT培
地に代えてHT培地(−4。 培養用培地にlXl0  Mヒポキサンチンおよび1.
6X10’Mチミジンを添加したもの)を用いることに
より、徐々に培地をHT培地に交換し、HT培地にて2
週間以上培養した後、更にHT培地に代えてヒポキサン
チンやチミジンを含まない培養用培地を用いることによ
り、徐々に選択培地中での培養から通常の培養用培地中
での培養に適合させた。 [0058] (5)抗体Ω生産: (インビトロ終 による生 );実施例1 (5)に記
載の方法により、ハイブリドーマCD−6およびCD−
7の培養を行ない、培養上清を得た。ただし、培養開始
時の細胞濃度は2×105個/mlであり、4日後の培
養上清の抗体含量は各々2.5μg /ml、  3.
0μg /mlであった。 [0059] (インビボ声 による生 );実施例1 (5)に記載
の方法により、BALB/cマウス腹腔内にハイブリド
ーマCD−6またはCD−7を各々1×107個接種し
、接種後2ないし3週目に腹水を採取して腹水上清を得
た。10匹のマウスから各々約30m1の上清が得られ
た。 [00601 (6)″ の 8生および ゛2: 実施例1 (6)に記載の方法でハイブリドーマCD−
6およびCD−7の培養上溝中に含まれる抗体の特異性
および免疫グロブリンのクラスを調べた。その結果を後
記衣−1に示す。 [0061] 実施伍土 (1)免疫里Ω糎製: Candida albicans ATCC752株
をコーンミール印水製薬)を含む平板寒天に接種し、2
5℃のふ卵器で10日間培養を行なった。培養終了後、
薬匙にて菌糸体および厚膜胞子に富む部分を回収し、P
BS (pH7,2)に懸濁せしめ、ホモゲナイズした
。そして遠心分離(1000Xg、 4℃、10分間)
を行ない、沈渣(菌体)を得た。この洗浄操作を3回繰
り返した後、PBSで1%容積に調整し、免疫原懸濁液
として以下の実験に用いた。 [0062] (2)抗体産虫糎胞om製: 8週令の雌性BALB/cマウス(日本チャールズリバ
ー)に上記免疫原懸濁液0.2mlを腹腔内投与するこ
とにより免疫を行なった。さらに14日間隔で免疫を繰
り返し、免疫開始後70日ロー上記免疫原懸濁液0.2
mlを腹腔内投与することによりブースターを行ない、
3日後にマウスを脱血孔せしめ、クリーンベンチ印立製
作所)内で牌及び腸間膜リンパ節を無菌的に摘出した。 以下、実施例1(2)に記載の方法に従い108個/m
lの牌細胞懸濁液を得た。 [0063] (3)細 融合およびハイブリドーマの調制:前もって
インビトロで培養したマウス骨髄腫細胞X63−Ag3
.6531XIO7個と上記牌細胞懸濁液(1×108
個)とを混合し、実施例2(3)に記載の方法で細胞融
合を行ない、ハイブリドーマを調製した。その結果、4
8ウエル中10ウエルで抗体産生が認められた。 [0064] (4)   生ハイブリドーマの・立:次いで、抗体産
生が認められたウェル中のハイブリドーマのクローン化
をフィブリンゲル法により行なった。すなわち、2.5
mg/mlのフィブリノーゲン(マイルス社、アメリカ
)   8mg/mlの塩化ナトリウム、0.5 mg
/mlの塩化カリウムおよびクエン酸ナトリウムを含む
溶液1mlをシャーレ(Falcon 3002. B
eckton −D 1ckinson社、アメリカ)
に分注し、底にまんべんなく広げた後、10mU/ml
のトロンビン(マイルス社、アメリカ)および20%の
牛胎児血清を含むDulbecco’sMEM培地4m
lを加え、37℃培地4量l置してゲル化させた。次に
ハイブリドーマ1×104個/mlを100μmずつゲ
ルに加えて細胞が均一に広がるようにして37℃で5%
炭酸ガスを含む炭酸ガス培養器中で培養を行なった。培
養開始10日ロー降、ゲル上に生じた細胞コロニーをパ
スツールピペットにて採取し、96ウエルの組織培養用
平底プレートに移し、Dulbecco’ s MEM
培地0.2mlをさらに加え、37℃で5%炭酸ガスを
含む炭酸ガス培養器中で培養を行なった。そしてハイブ
リドーマの増殖を観察すると共に、各ウェル中の培養上
溝中の抗体の有無を実施例1(4)に記載の方法で検査
した。抗体産生が陽性のハイブリドーマの中から、抗体
分泌能が高く、増殖性に優れ、しかも安定なりローンを
選び、上述と同様の方法で再度クローン化を行ない、抗
体産生ハイブリドーマCD−8およびCD−9を樹立し
た。 [0065] (5)抗伴Ω目産: 実施例1 (5)に記載の方法により、上記ハイブリド
ーマCD−8およびCD−9のインビトロおよびインビ
ボ培養を行ない、培養上清および腹水上清を得た。 [0066] (6)″ の  生および 状: 実施例1 (6)に記載の方法によりハイブリドーマC
D−8およびCD−9の培養上清中に含まれる抗体の特
異性および免疫グロブリンクラスを調べた。その結果を
表−1に示す。 [0067] 【表1】 [0068] 実施倒立 実施例1乃至4で得られた抗体を、1群10匹のICR
マウスに2g/kg経口、400 mg/kg腹腔内ま
たは200mg/kg静脈内投与し、14日間観察した
ところ、これら抗体による死亡は全く認められなかった
。 [0069] また、実施例1乃至4で得られたハイブリドーマCD−
1乃至CD−9の形状、大きさ、性状を表−2に示す。 [0070】
【表2】 表

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗カンジダ菌抗体産生細胞とインビトロに
    おいて長期継代培養可能な細胞とから作製されるカンジ
    ダ菌菌体表面抗原に対する抗体を分泌するハイブリドー
    マ。
  2. 【請求項2】CD−1、CD−2、CD−3、CD−4
    、CD−5、CD−6、CD−7、CD−8またはCD
    −9であることを特徴とする請求項1に記載のハイブリ
    ドーマ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS516729A (ja) * 1974-07-08 1976-01-20 Sakata Shokai Ltd Gazosakuseiho
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