JPH0570437B2 - - Google Patents

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JPH0570437B2
JPH0570437B2 JP61028565A JP2856586A JPH0570437B2 JP H0570437 B2 JPH0570437 B2 JP H0570437B2 JP 61028565 A JP61028565 A JP 61028565A JP 2856586 A JP2856586 A JP 2856586A JP H0570437 B2 JPH0570437 B2 JP H0570437B2
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aenai
haenai
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Koji Maeda
Hiroshi Sakai
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、小麦由来の小麦α−アミラーゼ阻害
蛋白質に対するモノクローナル抗体に関する。 〔従来の技術〕 小麦中に種々のアミラーゼ阻害蛋白質が存在し
ていることが数十年前から知られていたが、それ
らは全て動物ないし昆虫由来のアミラーゼを阻害
する蛋白質であつた。最近、Mundyらは、小麦
中に小麦α−アミラーゼを阻害する蛋白質が存在
することを発見し、これを単離した〔Mundy,
J.,Hejgaard,J.and Srendsen,I.:FEBS
Letters,167,210−214(1984)〕。この小麦α−
アミラーゼ阻害蛋白質は、小麦が発芽の際、ジベ
レリンによりα−アミラーゼを生合成し、この酵
素により種子中のデンプンを分解し、発芽に必要
なエネルギーを得ていることから、この発芽の際
生成したα−アミラーゼを阻害し、小麦の発芽を
制御しているものと考えられている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 一方、小麦は収獲直前に雨等により水分を受け
ると、α−アミラーゼの生合成が誘起され、一部
デンプンの分解を始める。こうした状態の小麦
は、低アミロ小麦と呼ばれ、その物性が通常の小
麦と異なり、製パン等に適さない為商品価値が著
しく劣る。低アミロ小麦の問題は、世界的なもの
であり、今だに有効な解決方法が見つかつていな
い。 考えられる一つの方法は、水分によつて生合成
が誘起されるα−アミラーゼを有効に阻害できる
阻害蛋白質を含む種子を遺伝子操作により作り出
すことである。そのためには発芽の機構を理解す
ることが重要であり、発芽におけるα−アミラー
ゼ阻害蛋白質の挙動を知る上で、同物質に特異的
に結合するモノクローナル抗体は極めて有効な道
具となる。また、該阻害蛋白の遺伝子操作におい
ても、モノクローナル抗体は、遺伝子が適切に操
作されているかどうかを知る上での必須の道具と
なる。更に現在、低アミロ化現象を起こしやすい
小麦、起こしにくい小麦が存在することが知られ
ているが、これら各種小麦と上述α−アミラーゼ
阻害蛋白質の含量との間には相関関係があること
が考えられ、該阻害蛋白質の簡便かつ正確な定量
にはモノクローナル抗体を使用することが適して
いる。 しかしながら、未だ小麦α−アミラーゼ阻害蛋
白質に対するモノクローナル抗体は見い出されて
いなかつた。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで本発明者らは、上記問題点を解決すべく
鋭意検討した結果、小麦由来の小麦α−アミラー
ゼ阻害蛋白質に対するモノクローナル抗体を見い
出し、本発明を完成した。 本発明のモノクローナル抗体には、ハイブリド
ーマ細胞系HAENAI−1、HAENAI−2、
HAENAI−3またはHAENAI−4がそれぞれ産
生するAENAI−1、AENAI−2、AENAI−3
およびAENAI−4の4種類が含まれ、これらは
それぞれ免疫グロブリンクラスIgG2a、IgG2a
IgG2bおよびIgMに属するものである。 本発明のモノクローナル抗体は、ハイブリドー
マ細胞系HAENAI−1、HAENAI−2、
HAENAI−3またはHAENAI−4の培養上清か
ら、あるいはこれらの細胞系を腹腔内に投与され
たマウスの腹腔液若しくは血清から採取すること
により製造される。 本発明モノクローナル抗体を産生するハイブリ
ドーマ細胞系は、抗原として、小麦に含有される
分子量19641(アミノ酸配列より算出)の小麦α−
アミラーゼ阻害蛋白質〔以下「NAI」(ネイテイ
ブアミラーゼインヒビターの略)と称す〕を用い
て動物を免疫し、その動物から採取した脾細胞と
マウスミエローマ細胞とを融合させることにより
得られる。抗原であるNAIは前記Mundyらの方
法に従つて小麦より単離される。 NAIを抗原とする脾細胞を採取するには、マ
ウス等の動物をNAIで免疫し、その動物の脾臓
から採取することにより行なわれる。免疫は、抗
原とフロインド完全アジユバントとの混合物を皮
下注射し、免疫を増強するために3週間後に再度
皮下注射し、更に2週間後に抗原を静脈注射する
ことにより行なわれる。脾細胞の採取は、最終投
与の3日後に動物を屠殺し、摘出した脾臓より分
離することにより行なわれる。 マウスミエローマ細胞としては、P−3−NS
−1/1−Ag4−1株又はこの株を継代培養した
ものが用いられる。継代培養は、例えば10%ウシ
胎児血清を含むRPMI 1640培地を用い、炭素ガ
ガスインキユベータにて37℃付近で行なわれる。 細胞融合は、前記の脾細胞とミエローマ細胞と
を、例えばKoehler,G.及びMilstein,G.が確立
した方法〔Nature,256,495(1954)〕に準じて
融合させることにより行なわれる。すなわち、ミ
エローマ細胞と脾細胞とを1:10の割合でRPMI
1640培地に懸濁させ、これにポリエチレングリコ
ールを添加し、おだやかに撹拌することにより融
合せしめる。ポリエチレングリコール等を除去し
て融合細胞懸濁液を作製し、これを培養した後、
酵素免疫法(enzyme immunoassay)にて抗体
産生株を選択する。 更に目的とする抗体産生細胞のみを単離するに
は、希釈法によるクローニングを繰り返して、1
つのクローンから発生した全てのシングルクロー
ン抗体産生である様にすることにより行なわる。 斯くして得られたハイブリドーマ細胞系には前
記本発明のモノクローナル抗体AENAI−1、
AENAI−2、AENAI−3又はAENAI−4をそ
れぞれ産生する4種類の細胞が存在する。これら
のハイブリドーマ細胞の特性は以下の通りであ
る。 4種類ともに、P−3−NS−1/1Ag4−1マ
ウスミエローマ細胞とマウス脾細胞を融合させ
た雑種細胞である。 4種類ともにHAT培地で増殖可能である。 4種類ともにRPMI−1640培地(10%ウシ胎
児血清補添)で増殖可能であり、この培地での
doubling time(細胞が2倍に増殖するのに要
する時間)は約24時間である。 4種類ともにの培地に懸濁させた状態で−
80℃以下で凍結保存可能である。 4種類ともにの培地に懸濁させ、37℃で長
期継代培養可能である(植え継ぎ周期は約4
日)。 4種類ともにマウス(Balb/c)の腹腔内
にて継代培養可能である(植え継ぎ周期は約3
週間)。 4種類の細胞はNAIとクロスする免疫グロ
ブリンIgC2a、IgG2a、IgG2bまたはIgMに属す
るモノクローナル抗体AENAI−1、AENAI
−2、AENAI−3またはAENAI−4をそれ
ぞれ永久的に産生する。 以上の特性を有する4種類の細胞は、AENAI
−1を産生する細胞をHAENAI−1、AENAI
−2を産生する細胞をHAENAI−2、AENAI
−3を産生する細胞をHAENAI−3、AENAI
−4を産生する細胞をHAENAI−4と命名し、
通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所に寄
託すべく手続を行なつたが、受託を拒否された
(寄託受託拒否通知番号61微寄文第72号、同第73
号、同第74号、同第75号)。尚、これらの細胞は
出願人において醸渡可能な状態で保管してある。 抗体産生細胞HAENAI−1〜4から本発明の
モノクローナル抗体AENAI−1〜4を製造する
方法としては以下の方法が挙げられる。 a HAENAI−1〜4もそれぞれ栄養培地中で
培養して、その上清から採取する方法。 b HAENAI−1〜4をそれぞれマウス腹腔内
に投与して腹腔内で増殖させ、該マウスの腹腔
液または血清から採取する方法。 就中、目的抗体の収量の面からbにおける腹腔
液から採取する方法が好ましい。当該腹腔内で増
殖させて腹腔液から本発明モノクローナル抗体を
採取する方法は、例えば以下の如くして実施され
る。 HAENAI−1〜4をそれぞれマウス腹腔内に
投与し、約3週間後腹腔内に貯溜した腹腔液を採
取し、得られた腹腔液から遠心分離、透析等の手
段によりモノクローナル抗体AENAI−1、
AENAI−2、AENAI−3またはAENAI−4を
分離・精製する。 得られた本発明モノクローナル抗体AENAI−
1〜4は以下の如き性質を有する。 ○イ AENAI−1、AENAI−2、AENAI−3お
よびAENAI−4は各々免疫グロブリンクラス
IgG2a、IgG2a、IgG2bおよびIgMに属する。 酵素抗体法により、AENAI−1〜4は各々
ウサギ抗マウスIgG2a、IgG2a、IgG2b、IgMと
のみ反応する。 ○ロ AENAI−1とAENAI−2の抗原(NAI)
に対する反応性は、AENAI−1>AENAI−
2の順である。 ○ハ AENAI−1〜4はいずれも抗原(NAI)に
対して高い親和性を示す。酵素抗体法(エリザ
法)による結合阻害実験法において AENAI−1〜3は遊離抗原と強く結合す
る。 一方AENAI−4は遊離抗原とほとんど結合
せず、固相化抗原と強く結合する。 〔作用および発明の効果〕 本発明のモノクローナル抗体は、NAIに対し
て特異的であることから、小麦中のNAI定量用
材料として極めて有用である。さらに小麦種子中
のNAI定量を易ならしめることにより、その品
種改良の面からも極めて有用である。 〔実施例〕 次に実施例を挙げて本発明を説明する。 実施例 1 抗原(NAI)の調製 Mubdyらの方法〔Mundy,J.,Eejgaard,J.
and Srendsen,I.:FEBS Letters,167,210〜
214(1984)〕に従つて以下の如く行つた。市販小
麦粉(トリチカム,アエステイブム)1Kgを10
の50mMリン酸ナトリウム緩衝液(PH6.0)で抽
出した。大部分の小麦粉残渣を遠心機で除去し、
上澄を得た。この上澄に固型硫酸ナトリウムを60
%(w/w)になるように加え、NAIを含む粗
蛋白質沈殿物を得、遠心機にてこれを集めた。こ
の沈殿物を30mMリン酸−15mMクエン酸緩衝液
(PH5.2)に溶かし、透析した。3〜4回の透析外
液交換を3日間のうちに行ない硫酸アンモニウム
を完全に除去した。得られた蛋白含有上澄液を、
30mMリン酸−15mMクエン酸緩衝液(PH5.2)
で平衡化したCM−セフアデツクスC−50カラム
(2.7×35cm)に吸着させ0.1M−0.7Mの塩化ナト
リウムの塩匂配を用いて蛋白分離を行つた。
NAIの存在は、Mundy氏より供与されたNAIに
対するウサギ抗血清を用いて免疫沈降反応(オク
タロニー法)により行つた。CM−セフアデツク
スC−50カラムより得た。粗NAIは10μMリン酸
ナトリウム緩衝液(PH6.8)にて透析後、同緩衝
液で平衡化したバイオゲルHPTカラム(1.7×30
cm)に吸着させ10〜100mMの塩匂配を用いて溶
出した。バイオゲルHPTカラムより溶出さる最
初のピークのみがウサギ抗血清と反応し、その区
分はポリアクリルアミド電気泳動上でトリス−塩
酸緩衝液PH9.5の条件下で1本のバンドとして検
出された。このことは、NAIが純粋に単離され
たことを示す。 得らた精製NAIのジスルフイド架橋を還元、
開環後、アルキル化した蛋白質を酵素、リシルエ
ンドペプチダーゼにより切断した。生じたペプチ
ドを高速液体クロマトグラフイーにより分離後、
各々のペプチドの構成アミノ酸を自動化(気相法
シークエンサー)及び手動のアドマン分解法によ
りちくじ切断し、遊離してくるアミノ酸残基をフ
エニルチオヒダントイン誘導体に変換し、高速液
体クロマトグラフイーにより同定した。このよう
にしてアミノ酸配列が決つた各々のペプチドの順
列は、蛋白質を別に、異なる酵素、スタフイロコ
ツカスV8プロテアーゼ、により切断後、生じた
個々のペプチドのアミノ酸配列を上述のごとく決
定し、オーバーラツプをとることにより行つた。
その結果、NAIは第1図に示すアミノ酸配列を
有するものであると判明した。このアミノ酸配列
よりNAIの分子量は19641である。 免液 Balb/cマウス(♀25g)に、フロインド完
全アジユバントに溶解させた30μgの抗原(NAI)
を皮下注射する。3週間後に同様の皮下注射を行
ない、更に2週間後30μgのNAIを生理食塩水に
溶かし静脈に注射した。最終投与の3日後に脾細
胞を採取し、細胞融合に用いる細胞を得た。 細胞融合のためのミエローマ細胞の調製 マウスミエローマ細胞P−3−NS−1/1−Ag4
−1は、10%ウシ胎児血清を含むRPMI1640培地
(日水製薬(株)製)を用いた、95%空気及び5%炭
酸ガスを含む気流を流した炭酸ガスインキユベー
ターにて37℃で継代培養した。 細胞融合 Koehler及びMilsteinが確立した方法
〔Koehler,G.and Milstein,C.:Nature,256
495(1975)〕に準じ、ミエローマ細胞2×107個と
上述した方法で得られた脾細胞2×108個を
RPMI1640培地に37℃で懸濁させ、1mlの50%ポ
リエチレングリコール(ポリエチレングリコール
4000、メルク社製)を1分間にわたりピペツトの
先端で細胞を軽く撹拌しながら添加する。添加後
更に1分間ゆつくり撹拌する。次にウシ胎児血清
を含まない10mlのRPMI1640培地をゆつくり加え
ポリエチレングリコールを希釈し、室温にて400
×gで5分間遠心分離を行ない、上清を捨てる。
約80mlの10%RPMI1640培地を細胞ペレツトに直
接注ぎながらピペツトで撹拌し細胞懸濁液をつく
る。2×106個/ml脾臓細胞を含む懸濁液を24穴
のカルチヤープレートに1mlづつまき、95%空気
−5%炭酸ガスより成る混合気流中で炭酸ガス培
養器を用いて24時間培養した後、それぞれのウエ
ルに1mlのHAT培地を加える。培養後10〜14日
後に残存するクローンにつき、目的とする抗体産
生株のアツセイを酵素免疫法で行なう。抗体産生
株を含むウエル内容物を、HAT培地で希釈して
96穴プートにまき、目的とする細胞のクローニン
グを繰り返して行つた。クローニングは希釈法を
用い、1ウエルあたり1個の融合細胞が含まれる
ようにした。このの様にしてクローニングを繰り
返し、1つのクローンから出た全てのシングルク
ローンが抗体産生であるときをもつて、クローン
が確立されたとした。このようにしてNAIに対
する抗体産生細胞HAENAI−1、HAENAI−
2、HAENAI−3およびHAENAI−4を得た。 抗体の製法 マウス腹腔内での継代培養又は組織培養で継代
したHAENAI−1、HAENAI−2、HAENAI
−3又はHAENAI−4株の細胞約107個をあらか
じめプリステンを投与したマウスの腹腔内に投写
する。約3週間後腹腔内に貯溜した腹腔液を採取
し、ヘパリンを数滴滴下した撹拌する。400gで
5分間遠心分離を行ない血球及び雑種細胞を除
き、上清液を得る。得られた腹水上清液に硫酸ナ
トリウムを16%(w/w)になる様加え、撹拌後
37℃にて45分間保持する。次いで3000Gで遠心分
離し、目的とする抗体の沈殿物を得る。これを生
理食塩水に溶解させ、透析膜にて生理食塩水に対
して透析処理理を行ない、抗体の生理食塩水溶液
を得た。 実施例 2 AENAI−1、AENAI−2、AENAI−3及び
AENAI−4の免疫グロブリンクラス 上記抗体を酵素免疫法により96穴プレート上で
各種標品免疫グロブリンと反応させた。その結果
を第1表に示す。
【表】 表中、+は反応陽性を、−は反応陰性を示す。第1
表より、AENAI−1及びAENAI−2は免疫グ
ロブリンクラスIgG2a、AENAI−3はIgG2b、そ
してAENAI−4はIgMに属する。 実施例 3 パーオキシダーゼで標識されたウサギ抗マウス
免疫グロブリンとAENAI−1、AENAI−2、
AENAI−3およびAENAI−4との反応性 親ミエローマ細胞養液(対照)及び融合細胞
HAENAI−1、HAENAI−2、HAENAI−3
およびHAENAI−4の培養液上清につき、その
存在する免液グロブリンについて酵素免疫法を用
いて調べた。結果は第2表のとうりである。融合
細胞上清液のみ抗マウス免疫グロブリンと反応を
示した。これは親ミエローマ細胞培養液中には抗
体としての免疫グロブリンが存在しないが培養上
清中には、免疫グロブリンが産生されていること
を示している。
【表】
【表】 実施例 4 HAENAI−1、HAENAI−2、HAENAI−
3およびHAENAI−1のモノクローン細胞性 クローニングを4回繰り返し、得られた
HAENAI−1〜4系列の細胞を各々96穴のプレ
ートにまき、得られたシングルクローンが全て抗
体産生株であることを、パーオキシダーゼ標識ウ
サギ抗マウス免疫グロブリンを用いて酵素免疫法
により確認した。その結果を第3表に示す。な
お、第3表には、得られた数多くの抗体産生シン
グルクローンのうち、各7個についての490nmに
おける吸光度の平均値を示した。
【表】 実施例 5 モノクローナル抗体AENAI−1〜4と抗原で
あるNAIとの親和性 得られた抗体の抗原に対する親和性を酵素免疫
法(エリザ法)による結合阻害測定法で検討し
た。まず、抗原であるNAIを1mg/mlになるよ
うに生理食塩水に溶解した。この抗原溶液を3、
9、27、81、…と3倍づつ希釈し、各々の希釈液
50μlをウエルに分注し、HAENAI−1、
HAENAI−2、HAENAI−3およびHAENAI
−4の培養上清50μlを加え、4℃で24時間インキ
ユベーシヨンした。一方抗原の固相化は次のよう
に行つた。抗原を5μg/mlになるように0.05M重
炭酸ナトリウム緩衝液に溶かし、50μlを96穴イミ
ユノプレート(ヌンク社)の各穴に入れる。4℃
で一晩静置後、抗原液を回収、リン酸緩衝生理食
塩水で各穴を3回洗浄し、その後、1%血清アル
ブミンを入れて4℃1晩静置した。1%牛血清ア
ルブミンを含んだイミユノプレートの各穴を0.05
%ツイーン20を含むリン酸緩衝生理食塩水で3回
洗浄後イミユノプレートを定量操作に用いた。こ
の抗原を固相化したプレートに、上記抗原−抗体
混合物50μlを入れ37℃20分間インキユベーシンし
た。過剰な抗体及び遊離の抗原を0.05%ツイーン
20を含むリン酸緩衝生理食塩水で3回洗浄後、固
相化された抗原に結合した抗体量を測定した。パ
ーオキシダーゼ標識されたウサギ抗マウス免疫グ
ロブリン(2次抗体、バイオラツド社)50μlを各
穴に入れ37℃で20分静置する。過剰な2次抗体を
0.05%ツイーン20を含むリン酸緩衝生理食塩水で
3回洗浄し除く。次いで、150μlの基質−発色液
(1mgo−フエニレンジアミン、1μl30%H2O2
ml0.1Mリン酸カリウム緩衝液PH6.0)を加え、暗
所で5分間反応させる。パーオキシダーゼの反応
は50μlの6N Hclを加えることによつて行つた。
固相化された抗原に結合した抗体量は490nmにお
ける吸光度を測定することによつて得られた。結
果(4回の平均値)を第2図に示す。その結果、
AENAI−1〜3は遊離抗原と強く結合するこ
と、またAENAI−4は遊離抗原とはほとんど結
合しないことが判明した。 次に上記の如く作製された固相化イミユノプー
ト中にAENAI−4の培養上清の連続希釈溶液を
入、(遊離抗原とのインキユベーシヨンを行なわ
ず)ただちに、上記同様の定量操作を行つた。そ
の結果、第3図(4回の平均値)に示した如く、
パーオキシダーゼ標識2次抗体が抗体量に比例し
て結合し、AENAI−4は固相化抗原と強く結合
することがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、NAIのアミノ酸配列を示す図面で
ある。第2図は、AENAI−1〜4を用いた場合
における抗原(NAI)の希釈倍率と、固相化さ
れた抗原に結合した抗体量(2次抗体結合パーオ
キシダーゼ量)との関係を示す図面である。第3
図は、AENAI−4を用いた場合における抗体の
希釈倍率と、固相化された抗原に結合した抗体量
(2次抗体パーオキシダーゼ量)との関係を示す
図面である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 小麦由来の小麦α−アミラーゼ阻害蛋白質に
    対するモノクローナル抗体。 2 小麦由来の小麦α−アミラーゼ阻害蛋白質が
    分子量19641を有するものである特許請求の範囲
    第1項記載のモノクローナル抗体。 3 免疫グロブリンクラスがIgG2a、IgG2bまたは
    IgMに属するものである特許請求の範囲第1項記
    載のモノクローナル抗体。 4 小麦由来であつて分子量19641の小麦α−ア
    ミラーゼ阻害蛋白質によつて免疫されたマウスか
    ら採取される脾細胞と、動物ミエローマ細胞とを
    融合させて得たハイブリドーマ細胞系HAENAI
    −1、HAENAI−2、HAENAI−3または
    HAENAI−4が産生するものである特許請求の
    範囲第1項記載のモノクローナル抗体。
JP61028565A 1986-02-12 1986-02-12 小麦α−アミラ−ゼ阻害蛋白質に対するモノクロ−ナル抗体 Granted JPS62186798A (ja)

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