JPH0532034B2 - - Google Patents

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JPH0532034B2
JPH0532034B2 JP60094468A JP9446885A JPH0532034B2 JP H0532034 B2 JPH0532034 B2 JP H0532034B2 JP 60094468 A JP60094468 A JP 60094468A JP 9446885 A JP9446885 A JP 9446885A JP H0532034 B2 JPH0532034 B2 JP H0532034B2
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hawai
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amylase
cells
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はα−アミラーゼ阻害物質に対するモノ
クローナル抗体に関する。 〔従来の技術〕 小麦中には20種を越える蛋白質性の動物のα−
アミラーゼを阻害する物質(以下「アミラーゼイ
ンヒビター」と称す)が含まれている。これらの
アミラーゼインヒビターは分子の大きさ及び阻害
するアミラーゼの由来により3つのグループに大
別される。第一のグループは分子量1.2万ダルト
ンのものであり、このグループに属するアミラー
ゼインヒビターは昆虫由来のアミラーゼを阻害す
る。第2のグループは分子量2.4万ダルトンで、
昆虫及びホ乳類由来のアミラーゼを阻害する。第
3のグループは分子量6万ダルトンであるが、ま
だ充分に研究がなされておらず、よくわからない
部分が多い〔デポンテ、アール等:セリアル ケ
ミストリー(Deponte、R.et al:Cereal
Chemistry)53巻805−819、1976年〕。これらの
アミラーゼインヒビター群は、立体構造上極めて
コンパクトな型をとつており、それが故に極めて
熱安定である。例えば90℃、1時間加熱してもそ
の活性は失われない。特に分子量2.4万ダルトン
に属するアミラーゼインヒビターは、ヒトの唾液
及び膵液アミラーゼを阻害するので、小麦粉製品
の調理・加工条件は、当該アミラーゼインヒビタ
ー活性を大きく左右し、消化管における全ての食
品の消化吸収に重大な影響をおよぼしているもの
と考えられている。一方欧米諸国では小麦および
ライ麦に対するアレルギーを持ち、これらを食す
ると激しい下痢を起こす人が数多く知られてお
り、大きな問題となつている。このアレルギー性
下痢は、上記アミラーゼインヒビターよるもので
はないかとの研究が発表された〔ストロメイヤ
ー、デー.エツチ.:ユニートリツシヨン リポ
ート、インターナシヨナル(Strumeyer、D.H:
Nutrition Report、International)1巻(5
号)、第45頁1972年〕。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従つて、小麦粉製品の調理加工中におけるアミ
ラーゼインヒビターの状態を追跡できれば、該小
麦粉製品の消化吸収に対する最良の加工状態を知
ることができる。 また、小麦種子中のアミラーゼインヒビターの
追跡は、品種改良の面からも重要である。すなわ
ち、アミラーゼインヒビター群は小麦には含量の
少ない必須アミノ酸をバランスよく含むこと、更
に昆虫による被害を昆虫のアミラーゼを阻害する
ことによつて最小限におさえていると考えられる
ことから重要である。従つてアミラーゼインヒビ
ターの存在量は、小麦の品種改良に欠くべからざ
る指標となり得る。 通常、アミラーゼインヒビターの測定は、アミ
ラーゼ活性を測定する系の中に該インヒビターを
加え、アミラーゼ活性がどの程度低下するかによ
り逆算される。しかしながら、この方法は操作が
複雑で測定誤差が大きく、しかも結果を得るのに
長時間を要するという欠点を有する。従つて、上
記目的のために管便且つ正確なアミラーゼインヒ
ビターの測定手段の開発が望まれている。 〔問題点を解決するための手段〕 上記実状に鑑み本発明者はアミラーゼインヒビ
ターの実用的な測定手段を見い出すべく種々検討
した結果、その測定を可能ならしめるアミラーゼ
インヒビターに対するモノクローナル抗体を見い
出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は小麦由来の動物α−アミラ
ーゼ阻害物質に対するモノクローナル抗体を提供
するものである。 本発明のモノクローナル抗体には、ハイブリド
ーマ細胞系HAWAI−1、HAWAI−2又は
HAWAI−3がぞれぞれ産生するAWAI−1、
AWAI−2およびAWAI−3の3種類が含まれ、
これらはいずれも免疫グロブリンクラスがIgG1
に属するものである。 本発明のモノクローナル抗体は、ハイブリドー
マ細胞系HAWAI−1、HAWAI−2又は
HAWAI−3の培養上清から、あるいはこれらの
細胞系を腹腔内に投与されたマウスの腹腔液又は
血清から採取することにより製造される。 本発明モノクローナル抗体を産生するハイブリ
ドーマ細胞系は、抗原として分子量(ゲル過
法)24000であり、ポリアクリルアミドゲル電気
泳動において移動度0.53を示すアミラーゼインヒ
ビター(以下「0.53−インヒビター」と称す)を
用いて動物を免疫し、その動物から採取した脾細
胞とマウスミエローマ細胞とを融合させることに
より得られる。 抗原である前記0.53−インヒビターは前田等の
方法〔前田等:アグリカルチユラル アンド バ
イオロジカル ケミストリー(Agricultural and
Biological Chemistry)、41巻、第2873−2875
頁、1982年〕に従つて小麦より単離される。 0.53−インヒビターを抗原とする脾細胞を採取
するには、マウス等の動物を0.53−インヒビター
で免疫し、その動物の脾臓から採取することによ
り行なわれる。免疫は、抗原とフロインド完全ア
ジユバントとの混合物を皮下注射し、免疫を増強
するために3週間後に再度皮下注射し、更に2週
間後に抗原を静脈注射することにより行なわれ
る。脾細胞の採取は、最終投与の3日後に動物を
屠殺し、摘出した脾臓より分離することにより行
なわれる。 マウスミエローマ細胞としては、P−S−NS
−1/1−Ag4−1株又はこの株を継代培養した
ものが用いられる。継代培養は、例えば10%ウシ
胎児血清を含むRPMI1640培地を用い、炭酸ガス
インキユベータにて37℃付近で行なわれる。 細胞融合は、前記の脾細胞とミエローマ細胞と
を、例えばケーラー、ジー.(Koehler、G.)及
びミルシユタイン、シー・(Milstein、C.)が確
立した方法〔ネイチヤー(Nature)、256巻、第
495頁、1954年〕に準じて融合させることにより
行なわれる。すなわち、ミエローマ細胞と脾細胞
とを1:10の割合でRPMI1640培地に懸濁させ、
これにポリエチレングリコールを添加し、おだや
かに撹拌することにより融合せしめる。ポリエチ
レングリコール等を除去し融合細胞懸濁液を作製
し、これを培養した後、細胞性放射免疫法
(cellular radio immunoassay)にて抗体産生株
を選択する。 更に目的とする抗体産生細胞のみを単離するに
は、希釈法によるクローニングを繰り返して、1
つのクローンから発生した全てのシングルクロー
ンが抗体産生である様にすることにより行なわれ
る。 斯くして得られたハイブリイドーマ細胞系には
前記本発明のモノクローナル抗体AWAI−1、
AWAI−2又はAWAI−3をそれぞれ産生する
3種類の細胞が存在する。これらのハイブリドー
マ細胞の特性は以下の通りである。 3種類ともに、P−3−NS−1/1−Ag4
−1 マウスミエローマ細胞とマウス脾細胞を
融合させた雑種細胞である。 3種類ともにHAT培地で増殖可能である。 3種類ともにRPMI−1640培地(10%ウシ胎
児血清補添)で増殖可能であり、この培地での
doubling time(細胞が2倍に増殖するのに要
する時間)は約24時間である。 3種類ともにの培地に懸濁させた状態で−
80℃以下で凍結保存可能である。 3種類ともにの培地に懸濁させ、37℃で長
期継代培養可能である(植え継ぎ周期は約4
日)。 3種類ともにマウス(Balb/c)の腹腔内
にて継代培養可能である(植え継ぎ周期は約3
週間)。 3種類の細胞は0.53−インヒビターとクロス
する免疫グロブリンIgG1に属するモノクロー
ナル抗体AWAI−1、AWAI−2および
AWAI−3をそれぞれ永久的に産生する。 以上の特性を有する3種類の細胞は、AWAI
−1を産生する細胞をHAWAI−1、AWAI−2
を産生する細胞をHAWAI−2、AWAI−3を産
生する細胞をHAWAI−3と命名し、通商産業省
工業技術院微生物工業技術研究所に寄託すべく手
続を行つたが、受託を拒否された(寄託受託拒否
通知番号60微寄文第484号、同第485号、同第486
号)。尚、これらの細胞は出願人において譲渡可
能な状態で保管してある。 抗体産生細胞HAWAI−1、HAWAI−2又は
HAWAI−3から本発明のモノクローナル抗体
AWAI−1、AWAI−2又はAWAI−3を製造
する方法としては以下の方法が挙げられる。 (a) HAWAI−1、HAWAI−2又はHAWAI−
3を栄養培地中で培養して、その上清から採取
する方法。 (b) HAWAI−1、HAWAI−2又はHAWAI−
3をマウス腹腔内に投与して腹腔内で増殖さ
せ、腹腔液又は該マウスの血清から採取する方
法。 就中、目的抗体の収量の面から(b)における腹腔
液から採取する方法が好ましい。当該腹腔内で増
殖させて腹腔液から本発明モノクローナル抗体を
採取する方法は、例えば以下の如くして実施され
る。 HAWAI−1、HAWAI−2又はHAWAI−3
をマウス腹腔内に投与して約3週間後、腹腔内に
貯溜した腹腔液を採取し、得られた腹腔液から遠
心分離、透析等の手段によりモノクローナル抗体
AWAI−1、AWAI−2又はAWAI−3が分
離・精製される。 得られた本発明モノクローナル抗体AWAI−
1、AWAI−2及びAWAI−3は以下の如き性
質を有する。 ○イ AWAI−1、AWAI−2及びAWAI−3は
いずれも免疫グロブリンクラスがIgG1に属す
る。 免疫沈降反応法(オクタロニー法)により、
本発明抗体はいずれもウサギ抗マウスIgM、
IgG2a、IgG2bと反応せず、ウサギ抗マウス
IgG1とのみ反応する。 ○ロ AWAI−1、AWAI−2及びAWAI−3は
いずれも抗F(ab)′と反応するが、その反応
性はAWAI−3>AWAI−2>AWAI−1の
順である。 ○ハ AWAI−1、AWAI−2及びAWAI−3は
いずれも0.53−インヒビターに対し高い親和性
を示す(結合阻害実験法)。 〔作用及び発明の効果〕 本発明のモノクローナル抗体は、アミラーゼイ
ンヒビターに対し高い親和性を有することから、
小麦製品中のアミラーゼインヒビター測定用材料
として極めて有用である。更に小麦種子中のアミ
ラーゼインヒビターの測定を容易ならしめれば、
その品種改良の面からも極めて有用である。 〔実施例〕 次に実施例を挙げて本発明を説明する。 実施例 1 抗原(0.53−インヒビター)の調製: これは、前田等の方法〔アグリカルチユラル
アンド バイオロジカル ケミストリー
(Agri−cultural and Biological Chemistry)、
41巻、2873−2875ページ、1982年〕にしたがつ
て行つた。小麦粉1Kgを10の水で抽出し、上
澄を凍結乾燥した。凍結乾燥粉末を5倍量の水
に溶解し、70℃で30分間加熱処理し、熱に不安
定な蛋白質を除去した。得られたアミラーゼイ
ンヒビター含有上澄にエタノール(99.9%)を
撹拌しながら3℃において加え、エタノール濃
度が60%になるようにした。この濃度で不要蛋
白は沈澱する。アミラーゼインヒビター群は上
澄に残つているので、更にエタノールを加え、
最終濃度が90%になるようにする。この濃度で
アミラーゼインヒビターは沈澱する。沈澱物を
遠心機にて集め、カラムクロマトグラフイーの
出発物とする。第1段のカラムクロマトは、セ
フアデツクスG−75(2.7×70cm)上で行う。緩
衝液は、25mM酢酸ナトリウム−酢酸、PH4.6
である。0.53−インヒビター含有区分は2つ目
の大きなピークとなりカラムから溶出する。こ
のピーク更に同一緩衝液で平衡化したCMセフ
アロースCL−6B(2.7×30cm)上において、0
より0.3Mの塩化ナトリウムのグラジエントで
クロマトすると、塩化ナトリウム濃度0.1Mの
ところで0.53−インヒビターは溶出する。この
インヒビターは、7%ポリアクリルアミドゲル
電気泳動上で、トリス−塩酸緩衝液PH9.5の条
件下で、色素プロムフエノールブルーを1とし
たとき0.53の移動度を示す1本のバンドとして
検出された。 免疫 Balb/cマウス(♀25g)に、フロインド
完全アジユバントに溶解させた30μgの抗原
(0.53−インヒビター)を皮下注射する。3週
間後に同様の皮下注射を行ない、更に2週間後
30μgの0.53−インヒビターを静脈に注射した。
最終投与の3日後に脾細胞を採取し、細胞融合
に用いる細胞を得た。 細胞融合のためのミエローマ細胞の調製 マウスミエローマ細胞P−3−NS−1/1
−Ag4−1は、10%ウシ胎児血清を含む
RPMI1640培地(日水製薬(株)製)を用い、95%
空気及び5%炭酸ガスを含む気流を流した炭酸
ガスインキユベーターにて37℃に継代培養し
た。 細胞融合 ケーラー及びミルシユタインが確立した方法
(ケーラー、G、及びミルシユタインC:ネイ
チユアー(Nature)、256巻、495ページ、1975
年)に準じ、ミエローマ細胞2×107個と上述
した方法で得られた脾細胞2×108個を
RPMI1640培地に37℃で懸濁させ、1mlの50%
ポリエチレングリコール(ポリエチレングリコ
ール4000、メルク社製)を1分間にわたりピペ
ツトの先端で細胞を軽く撹拌しながら添加す
る。添加後更に1分間ゆつくり撹拌する。ウシ
胎児血清を含まない10mlのRPMI1640培地をゆ
つくり加えてポリエチレングリコールを希釈
し、室温にて400×gで5分間遠心分離を行な
い、上清を捨てる。約80mlの10%RPMI1640培
地を細胞ペレツトに直接注ぎながらピペツトで
撹拌し、細胞懸濁液をつくる。2×106個/ml
の脾臓細胞を含む懸濁液を24穴のカルチヤープ
レートに1mlづつまき、95%の空気−5%の炭
酸ガスより成る混合気流中で、炭酸ガス培養器
を用いて24時間培養した後、それぞれのウエル
に1mlのHAT培地を加える。培養後10〜14日
後に残存するクローンにつき、目的とする抗体
産生株のアツセイを細胞性放射免疫法
(cellular radio immunoassay)で行なう。抗
体産生株を含むウエル内容物を、HAT培地で
希釈して96穴プレートにまき目的とする細胞の
クローニングをくり返し行つた。クローニング
は希釈法を用い、1ウエルあたり1個の融合細
胞が含まれるようにした。この様にしてクロー
ニングを繰り返し、1つのクローンから出た全
てのシングルクローンが抗体産生であるときを
もつて、クローンが確立されたとした。このよ
うにして、0.53−インヒビターに対する抗体産
生細胞HAWAI−1、HAWAI−2及び
HAWAI−3株を得た。 抗体の製法 マウス腹腔内での継代培養又は組織培養で継
代したHAWAI−1、HAWAI−2又は
HAWAI−3株の細胞約107ケを、あらかじめ
プリステンを投与したマウスの腹腔内に投与す
る。約3週間後、腹腔内に貯溜した腹腔液を採
取し、ヘパリンを数滴滴下して撹拌する。
2000rpmで5分間遠心分離を行ない血球及び雑
種細胞を除き、上清液を得る。得られた腹水上
清液に硫酸ナトリウムを16%w/wになる様に
加え、撹拌後37℃にて45分間保持する。次いで
5000rpmで遠心分離し、目的とする抗体の沈澱
物を得る。これを生理食塩水に溶解させ、透析
膜にて生理食塩水に対して透析処理を行ない、
抗体の生理食塩水溶液を得た。 実施例 2 AWAI−1、AWAI−2及びAWAI−3の免
疫グロプリンクラス 上記抗体を免疫沈降反応法(オクタロニー法)
により1%アガロース上で各種標品免疫グロブリ
ンと反応させた。その結果を第1表に示す。
【表】 表中、+は反応陽性を、−は反応陰性を示す。第
1表より、AWAI−1、AWAI−2及びAWAI
−3はいずれも免疫グロプリンクラスがIgG1
属する。 実施例 3125 Iで標識されたウナギ抗マウス免疫グロブリ
ンとAWAI−1、AWAI−2及びAWAI−3
との反応性 親ミエローマ細胞培養液(対照)及び融合細胞
HAWAI−1、HAWAI−2及びHAWAI−3の
培養液上清につき、その存在する免疫グロブリン
について、ラジオ イミユノアツセイ法(125I標
識ウサギ抗マウスF(ab)′使用を用いて調べた。
結果は第2表のとおりである。融合細胞上清液の
み抗F(ab)′と反応性を示した。これは親ミエ
ローマ細胞培養液中には抗体としてのIgGは存在
しないが、培養上清中にはIgGが産生されている
ことを示している。
【表】 実施例 4 HAWAI−1、HAWAI−2及びHAWAI−3
のモノクローン細胞性 クローニングを3回繰り返し得られたHAWAI
−1、HAWAI−2及びHAWAI−3系列の細胞
を各7個のウエルにまきそれぞれの培養上清の
IgGの存在を125I標識ウサギF(ab)′を用いて調
べた。結果を第3表に示す。その結果、全てのウ
エルでIgG抗体の産生が認められた。
【表】 実施例 5 抗体AWAI−1、AWAI−2及びAWAI−3
と抗原である0.53−インヒビターとの親和性 得られた抗体の抗原に対する親和性は、細胞性
ラジオ イムノアツセイ法により調べた。細胞性
ラジオ イムノアツセイ法には、結合阻害測定法
(binding inhibition assay)を用い、長谷らの方
法〔ブラント アンド セルフイジオロジー
(Plant and Cell Physiology)、24巻、1143ペー
ジ、1983年〕に準じて行つた。即ち、抗原である
0.53−インヒビターを1mg/mlになるように生理
食塩水に溶解した。この抗原溶液を3、9、27、
81、…と3倍づつ希釈し、各々の希釈液25μを
ウエルに分注し、AWAI−1、AWAI−2及び
AWAI−3の培養上清を25μ加え、3℃で24時
間インキユベーシヨンした。次いで長谷らの方法
(ブラント セル フイジオロジー、24巻、1143
ページ、1983年)に準じて調製した羊赤血球結合
0.53−インヒビター50μを加え、3℃で1時間
インキユベーシヨンした。遠心分離で羊赤血球を
沈降させ、リン酸緩衝生理食塩水で3回洗滌して
遊離の抗体を除去し、次いで2次抗体である125I
標識ウサギ抗マウスF(ab)′溶液50μ
(300000cpm)を加える。3℃で1時間インキユ
ベーシヨンし、遠心分離した後、上述のごとくリ
ン酸緩衝生理食塩水で3回洗滌する。羊赤血球−
抗原に結合した抗体量(アイソトープ量)をγ−
カウンターで測定した。結果を第1図〜第3図に
示す。これらの図より、本発明のモノクローナル
抗体は抗原である小麦由来の動物α−アミラーゼ
阻害物質に対して少なくとも2187倍希釈まで反応
するという高い親和性を有することが判明した。 実施例 6 抗体AWAI−1、AWAI−2及びAWAI−3
の異種蛋白に対する交叉性 マウス腹水より調製した抗体(10mg)を、2ml
のブロモシアンにより活性化セフアロース(フア
ルマシア社)に結合させ、アフイニテイーカラム
を作製した。このカラムに小麦抽出物を流し、25
mMトリス−塩酸緩衝液、PH7.5、で洗滌後、
0.1M酢酸緩衝液(含1M食塩)で、カラムに結合
した蛋白を溶出した。この溶出蛋白を、前述のポ
リアクリルアミド電気泳動法で解析したところ、
0.53−インヒビターと共に、0.19−、0.36−及び
0.38−インヒビターが検出された。以上の結果
は、得られた3種のモノクローナル抗体に対し
て、0.19−、0.36−、0.38−及び0.53−インヒビ
ターが同一抗原部位を有する事を示している。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、AWAI−1、AWAI−2
又はAWAI−3を用いた場合における抗原蛋白
(0.53−インヒビター)の希釈倍率と羊赤血球結
合0.53−インヒビターに結合した抗体量(アイソ
トーブ量)との関係をそれぞれ示す図面である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 小麦由来の動物α−アミラーゼ阻害物質に対
    するモノクローナル抗体。 2 免疫グロブリンクラスがIgG1に属するもの
    である特許請求の範囲第1項記載のモノクローナ
    ル抗体。 3 小麦由来の動物α−アミラーゼ阻害物質が、
    分子量(ゲル過法)24000であり、ポリアクリ
    ルアミドゲル電気泳動において移動度0.53を示す
    ものである特許請求の範囲第1項記載のモノクロ
    ーナル抗体。 4 小麦由来の動物α−アミラーゼ阻害物質の少
    なくとも2187倍希釈まで反応するものである特許
    請求の範囲第1項記載のモノクローナル抗体。 5 小麦由来の動物α−アミラーゼ阻害物質によ
    つて免疫されたマウスから採取される脾細胞と動
    物ミエローマ細胞とを融合させて得たハイブリド
    ーマ細胞系HAWAI−1、HAWAI−2又は
    HAWAI−3が産生するものである特許請求の範
    囲第1項記載のモノクローナル抗体。
JP60094468A 1985-05-01 1985-05-01 α−アミラ−ゼ阻害物質に対するモノクロ−ナル抗体 Granted JPS61254600A (ja)

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