JPH0528595U - 粉体プレス成形装置 - Google Patents

粉体プレス成形装置

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JPH0528595U
JPH0528595U JP7890391U JP7890391U JPH0528595U JP H0528595 U JPH0528595 U JP H0528595U JP 7890391 U JP7890391 U JP 7890391U JP 7890391 U JP7890391 U JP 7890391U JP H0528595 U JPH0528595 U JP H0528595U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】粉体プレス成形装置において、上パンチ12の
プレス面周辺部に突起12aを備えるとともに、ダイス
11上面における上記突起12aに対応する位置に、成
形孔11aに連続した原料逃げ部11bを形成した。 【効果】突起12a部分のみ原料粉末16の詰まりが大
きくなることを防止し、成形体の生密度を均一にするこ
とができる。したがって、主面の一部に大きなC面を有
するようなセラミック製品であっても、高い寸法精度で
容易に製造することが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、セラミックスなどの粉体のプレス成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プレス成形は、安価に大量生産できることから、例えば半導体パッ ケージ用基板などの比較的単純な形状のセラミック製品の製造工程に広く使用さ れている。
【0003】 この時のプレス成形装置の構造は、例えば図4(A)に示すように、成形孔2 1aを有するダイス21と、この成形孔21aの下部に、成形孔21aに合致し た形状の第1下パンチ23、第2下パンチ24、およびコアロッド25を備え、 さらに上部に上パンチ22を備えていた。そして、上記成形孔21a中に原料粉 末26を充填し、上パンチ22を下降させることによって、図4(B)に示すよ うに、原料粉末26を所定形状にプレス成形することができるようになっていた 。
【0004】 また、半導体パッケージ用のセラミック基板において、その主平面周囲に部分 的にC面を形成して、位置決めを行うことが行われていた。例えば、図6(A) (B)にJリ−ド型の半導体パッケ−ジのを示すように、このキャップをなすセ ラミック基板30は、ダイアタッチ面を有しプレス成形時に下パンチ側となる下 面31、上パンチ側となる上面32、および外周の角部の1つに方向を示すC面 カット33と、これに接する1つの稜部には微小な段差と、深さ0.5〜1.2 mm程度の大きなC面34が形成されている。
【0005】 このようなC面34を形成するためには、図4(A)(B)に示すように、上 パンチ22のプレス面周辺部に上記C面34に対応する突起22aを形成してお いて、プレス成形することによって、プレス成形のみで容易に形成することがで きた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記のように上パンチ22に突起22aを有するプレス成形装置の 場合、図5にプレス成形時の拡大断面図を示すように、突起22aによって加圧 された部分が、他の部分に比べて原料粉末26の詰まり量が大きくなり、全体と して生密度が不均一となるため、焼成後の寸法が部分的に変化して寸法不良の原 因となっていた。特に、製品全体の厚みTと上記突起22aの高さCとの比C/ Tが1/4以上の場合は、上記生密度の不均一が大きく、高精度に成形すること が困難であった。
【0007】 また、上パンチ22の突起22a部分の成形圧力が高くなるため、使用中に上 パンチ22を破損させる恐れもあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、粉体プレス成形装置において、上パンチのプレス面周辺部に 突起を備えるとともに、ダイス上面における上記突起に対応する位置に、成形孔 に連続した原料逃げ部を形成したものである。
【0009】
【作用】
本考案によれば、ダイス上面における上パンチの突起に対応した位置に原料逃 げ部があるため、プレス成形時に上パンチが下降すると、上記突起部分の原料粉 末の一部が成形孔の外部へ逃げ出すようになる。そのため、突起部分のみ原料粉 末の詰まり量が大きくなることを防止し、成形体の生密度を均一にすることがで きる。
【0010】
【実施例】
以下本考案の実施例を説明する。
【0011】 図1に示すように、本考案のプレス成形装置は、成形孔11aを有するダイス 11と、この成形孔11aの下部に第1下パンチ13、第2下パンチ14および コアロッド15を配置し、さらに成形孔11aの上部に上パンチ12を備えてな るものである。また、図2に拡大図を示すように、上パンチ12のプレス面周辺 部には突起12aが形成してあり、この突起12aに対応するダイス11の上面 には、成形孔11aに連続した原料逃げ部11bを形成している。
【0012】 次にこのプレス成形装置の作動を説明する。図1に示すように、ダイス11の 成形孔11aの下方に第1下パンチ13、第2下パンチ14を位置させ、成形孔 11aに原料粉末16を充填し、ダイス11上面の粉体を払い除いた後、第1、 第2下パンチ13、14と上パンチ12とにより原料粉末16を加圧して成形す る。即ち、成形孔11a内を第1、第2下パンチ13、14が上昇すると共に上 パンチ12も下降して原料粉末16を加圧成形する。
【0013】 この時、図2に示すように、上パンチ12がダイス11の成形孔11aに入る 際に、上パンチ12の突起12a先端が原料粉末16を加圧し始めると、この部 分の原料粉末16の一部が原料逃げ部11bを通過して成形孔11aの外部へ逃 げ出すようになる。そのため、突起12a部分のみ原料粉末16の詰まり量が大 きくなることを防止し、成形体の生密度を均一にすることができる。
【0014】 また、この後上パンチ12が下死点に至り、上昇して得られた成形体を第1、 第2下パンチ13、14によりダイス11の成形孔11aより押し出すようにな る。このようにして粉体のプレス成形工程を繰り返す。
【0015】 なお、上記原料逃げ部11bの形状は、図2に示すような角型形状に限らず、 図3に示すような斜面形状などさまざまなものとすることができるが、いずれに しても、その深さHが重要である。即ち、深さHが小さいと原料粉末16の逃げ 量が少なくなり、突起12a部分の詰まり量が大きくなってしまい、逆に深さH が大きいと原料粉末16の逃げ量が多くなり、突起12a部分の詰まり量が小さ くなってしまう。そこで、この深さの最適値を求める実験を行った。
【0016】実験例 本考案のプレス成形装置は、前記したようにダイス11の上面に成形孔11b に連続して形成した原料逃げ部11bの深さHが非常に重要な問題となってくる 。そこで図1、図2に示すプレス成形装置を用いて、原料逃げ部11bの深さH をさまざまに変化させたものを試作し、プレス成形したときの成形体の変形量に ついて調べた。
【0017】 セラミック原料として、Al2 3 を主成分とし、SiO2 、MgO、CaO を含むアルミナセラミックスを用い、図6(A)(B)に示すJリ−ド型半導体 パッケ−ジのキャップをなすセラミック基板30を成形した。また、成形体での 全体の厚みは1.4mm、C面34の深さは0.9mmとした。したがって、プ レス成形装置における上パンチ12の突起12aの高さCも0.9mmとなり、 またこの突起12aの先端に、幅0.05〜0.25mmの平坦部を形成した。 さらに、原料逃げ部11bの幅Dは2.0mmとした。
【0018】 まず、原料逃げ部11bの深さHを1.0〜2.0mmの範囲で変化させた金 型を試作し、これらの金型によって得られた成形体を焼成した後、セラミック基 板30の両端部における長辺の長さを測定し、これらの差を変形量とした。結果 は図7に示すように、原料逃げ部11bの深さHを変化させることによって変形 量も変化し、上記深さHが1.5〜2.0mmの間で変形量が0となることがわ かった。
【0019】 そこで、原料逃げ部11bの深さHを1.5〜2.0mmの間で変化させ、上 記と同様の実験を行ったところ、結果は図8に示すように、深さHが1.8mm のときに変形量が0となった。また、実際の製品として許容できる変形量は±0 .1mmであることから、原料逃げ部11bの深さHは1.7〜1.9mmとす ればよいことがわかった。
【0020】 次に、上パンチ12の突起12aの高さCを変化させて、上記と同様の実験を 行い、それぞれ原料逃げ部11bの深さHの最適値を求める実験を行った。その 結果は図9に示すように、突起12aの高さCに比例して原料逃げ部11bの深 さHの最適値も変化することがわかる。そして、実際の製品として許容できる変 形量とするためには、原料逃げ部11bの深さHが、突起12aの高さCの1. 9〜2.1倍の範囲内となるようにすればよいことがわかった。
【0021】
【考案の効果】
このように本考案によれば、粉体プレス成形装置において、上パンチのプレス 面周辺部に突起を備えるとともに、ダイス上面における上記突起に対応する位置 に、成形孔に連続した原料逃げ部を形成したことによって、突起部分のみ原料粉 末の詰まりが大きくなることを防止し、成形体の生密度を均一にすることができ る。したがって、主面の一部に大きなC面を有するようなセラミック製品であっ ても、高い寸法精度で容易に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の粉体プレス成形装置を示す断面図であ
る。
【図2】図1中A部の拡大断面図である。
【図3】図2に相当する他の実施例の拡大断面図であ
る。
【図4】(A)(B)は従来の粉体プレス成形装置を示
す断面図である。
【図5】図4(B)中のB部の拡大断面図である。
【図6】(A)は半導体パッケージを示す分解斜視図、
(B)はX−X線断面図である。
【図7】原料逃げ部の深さHと、得られた成形体の変形
量の関係を示すグラフである。
【図8】原料逃げ部の深さHと、得られた成形体の変形
量の関係を示すグラフである。
【図9】上パンチの突起の高さCと、最適な原料逃げ部
の深さHとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
11・・・ダイス 11a・・成形孔 11b・・原料逃げ部 12・・・上パンチ 12a・・突起 13・・・第1下パンチ 14・・・第2下パンチ 15・・・コアロッド 16・・・原料粉末

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原料粉末を充填し成形するための成形孔を
    有するダイスと、この成形孔に合致した形状の上下パン
    チを備えてなる粉体プレス成形装置において、上記上パ
    ンチのプレス面周辺部に突起を備えるとともに、上記ダ
    イス上面における上記突起に対応した位置に、成形孔に
    連続した原料逃げ部を形成したことを特徴とする粉体プ
    レス成形装置。
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