JPH05282370A - 画像情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、画像情報処理装置において、所定の
書類の特定の頁をダイレクトに検索できるようにするこ
とを最も主要な特徴とする。 【構成】たとえば、所定の書類の特定の頁を検索しよう
とする場合、まず、検索しようとする光ディスクに登録
された書類のリストを表示させ、このリストより該当す
る書類を選択する。次いで、選択した書類の目次の頁を
表示させ、この目次より目的とする頁を指定する。そし
て、指定された頁番号と書類上の本文までの頁数とから
実際の検索ポインタを算出させ、光ディスクに対する検
索を実行させる構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】

［発明の目的］

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、たとえば光ディスク
を用いた電子ファイリング装置などの画像情報処理装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】周知のように、記憶媒体に光ディスク
（ＯＤ）を用いた画像情報処理装置では、光ディスクに
登録されている画像情報を読み出し、これをディスプレ
イ上に表示させたり、プリンタでプリントさせたり、さ
らにはファクシミリ装置を使って送信させることができ
るようになっている。

【０００３】通常、この種の画像情報処理装置の場合、
光ディスクに登録された文書などの画像情報をキーボー
ドなどのマンマシンインタフェイスにより対話式で選択
することにより、選択された画像情報を光ディスク装置
よりリードしてディスプレイに表示するようになってい
る。この場合、画像情報は書類単位に読み出され、頁単
位で昇順または降順に連続して表示させることができ
る。

【０００４】したがって、実際に、所定の書類内の特定
の頁、たとえばある書類の特定の章や節を検索しようと
する場合は、検索した書類の各頁を、所謂頁めくりによ
って連続検索するか、もしくは検索ポインタを別メニュ
ー画面などを用いて設定する必要があった。

【０００５】しかしながら、光ディスクへの画像の登録
は、通常、スキャナによる原稿の読取り順に行われるも
のである。このため、書類、たとえば小説のように本文
とは別に表紙や目次などの頁が本文の前に存在する場
合、実際に検索しようとする章や節の頁と検索ポインタ
とを一致させることができず（具体的には、たとえば本
文の前に表紙と目次とを有する書類の場合、本文の１頁
目は書類上の３頁目となる）、効率の良い検索が行えな
いなどの問題があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、実際に検索しようとする章や節の頁と検索
ポインタとを一致させることができず、また、頁めくり
により目的の画像情報を連続検索するものでは、時間を
要し、効率の良い検索が行えないという欠点があった。
そこで、この発明は、検索にかかる時間を短縮でき、目
的の画像情報を効率良く検索することが可能な画像情報
処理装置を提供することを目的としている。 ［発明の構成］

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の画像情報処理装置にあっては、本文に
対する目次情報を含む複数枚の原稿を順に読み取る読取
手段と、この読取手段で前記各原稿より読み取った画像
情報を頁ごとに記憶する記憶手段と、この記憶手段に記
憶された各画像情報の頁番号を管理する第１の管理手段
と、この第１の管理手段で管理される前記頁番号のう
ち、前記本文に対する各頁番号と前記目次情報とを対応
付けて管理する第２の管理手段とから構成されている。

【０００８】また、この発明の画像情報処理装置にあっ
ては、本文とこの本文に割り当てられた目次情報とを含
む複数枚の原稿より読み取られた画像情報を頁ごとに記
憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された各画像情
報の頁番号を管理する第１の管理手段と、この第１の管
理手段で管理される前記頁番号にしたがって前記目次情
報に対応する頁の画像情報を読み出す読出手段と、この
読出手段により読み出される前記目次情報と前記本文に
対する各頁番号とを対応付けて管理する第２の管理手段
と、この第２の管理手段で管理される前記目次情報にし
たがって前記本文上の各頁の画像情報を直接的に検索す
る検索手段とから構成されている。

【０００９】

【作用】この発明は、上記した手段により、目的とする
画像情報をダイレクトに検索できるようになるため、光
ディスクへのアクセス回数の減少が可能となるものであ
る。

【００１０】

【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図１は、本発明にかかる画像情報処理
装置の構成を示すものである。

【００１１】すなわち、この画像情報処理装置は、全体
を制御する制御部１１、ＣＲＴディスプレイ１２、キー
ボード１３、マウス１４、光ディスク装置（ＯＤＤ）１
５、スキャナ１６、およびプリンタ１７などにより構成
されている。

【００１２】制御部１１は、画像情報の登録，検索，編
集処理などのための各種の制御を行うものであり、文字
認識ボード２１および磁気ディスク装置３１などを有し
ている。

【００１３】キーボード１３は、光ディスク（ＯＤ）１
５ａに登録するコードデータおよびイメージデータから
なる画像情報に対する固有の検索情報、および登録，検
索，編集処理などの各種の動作指令などを入力するもの
である。

【００１４】光ディスク装置１５は、スキャナ１６で読
み取られた画像情報や、キーボード１３により入力され
るコードデータなどを光ディスク１５ａに登録するもの
である。また、キーボード１３によって指定される検索
情報に対応した画像情報を光ディスク１５ａから検索す
るものである。

【００１５】ここで、光ディスク１５ａにおける各画像
情報は、制御部１１により、そのアドレス位置や画像サ
イズなどのデータレコード制御情報が書類単位で管理さ
れるようになっている。そして、各書類のそれぞれの頁
（画像情報の１枚）に対して、検索情報中におけるレコ
ード番号とデータレコード制御情報とが１対１で対応さ
れている。

【００１６】ＣＲＴディスプレイ１２は、たとえば陰極
線管表示装置であり、操作メニューの他、スキャナ１６
で読み取られた画像情報、あるいは光ディスク装置１５
により読み出されたコードデータやイメージデータなど
を表示するものである。

【００１７】このＣＲＴディスプレイ１２は、画像情報
を表示する画像表示域に、最大、４つのウィンドウを用
いて４つの画像情報を同時に表示することができるマル
チウィンドウ形表示装置となっている。この各ウィンド
ウに表示された画像情報は、それぞれ独立して拡大，縮
小，回転，スクロールなどの編集が行えるようになって
いる。

【００１８】スキャナ１６は、たとえば２次元走査装置
であり、原稿上をレーザビーム光で２次元走査すること
により、原稿上の画像情報に応じた電気信号を得るもの
である。

【００１９】プリンタ１７は、原稿より読み取られた画
像情報、あるいは光ディスク１５ａから読み出されたコ
ードデータおよびイメージデータ、またはＣＲＴディス
プレイ１２で表示されている画像情報などをプリントア
ウト（印刷）する、つまりハードコピーとして出力する
ものである。

【００２０】磁気ディスク装置３１は、２次記憶装置を
構成するものであり、処理の対象となる光ディスク１５
ａのデータベース（ＤＢ）が構築されるようになってい
る。また、上記した光ディスク１５ａごとのデータレコ
ード制御情報群を画像管理情報ファイル（登録文書ファ
イルリスト）として記憶するようになっている。これ
は、マウント、つまり光ディスク１５ａの光ディスク装
置１５へのセットによってアクセスが可能とされた際
に、その光ディスク１５ａより読み出されて作成される
ものである。図２は、上記の光ディスク１５ａにおける
登録書類の例を示すものである。

【００２１】この場合、書類Ｂは、たとえば表紙、まえ
がき、目次、中表紙、および数頁の本文からなり、この
順序にしたがって光ディスク１５ａに登録されるように
なっている。

【００２２】また、書類Ｂの各頁に対しては、実ポイン
タＰａなる実際の検索ポインタアドレスとしてのレコー
ド番号（シリアル番号）が割り当てられ、これにより各
頁に対応する画像情報のデータレコード制御情報、つま
り光ディスク１５ａ上におけるアドレス位置や画像サイ
ズなどが管理されるようになっている。

【００２３】さらに、上記した実ポインタＰａとは別
に、書類Ｂの本文の各頁に対しては、シリアル番号から
なる仮想のポインタ（仮ポインタ）Ｐｂが割り付けられ
るようになっている。

【００２４】すなわち、仮ポインタＰｂとは、たとえば
図３に示すように、上記した書類Ｂの目次の頁に付され
た、本文中における各章や節の頁を示す目次情報（頁番
号）に対応するものであり、検索しようとする頁が本文
中の何頁に当たるかを示唆するためのものである。図４
は、ポインタ管理テーブルの例を示すものである。

【００２５】このポインタ管理テーブルは、検索しよう
とする本文中の頁が書類上の何枚目（何頁）に当たるか
などを管理するためのもので、たとえば書類名（コー
ド）、目次の頁の実ポインタアドレスＰｘ、および本文
に至までの枚数Ｘの各項目からなっている。

【００２６】ポインタ管理テーブルは、たとえば上記し
た画像管理情報ファイルとともに、前述の磁気ディスク
装置３１にて管理されるものであり、各書類の光ディス
ク１５ａへの登録時に登録者によって作成されるもので
ある。

【００２７】したがって、たとえば上記の書類Ｂを登録
した場合には、書類名の項目には「書類Ｂ」が、実ポイ
ンタアドレスＰｘの項目には「３」が、そして枚数Ｘの
項目には「４」がそれぞれセットされることになる。こ
こで、上記したポインタ管理テーブルを用いて、検索し
ようとする頁の実際の検索ポインタの算出方法について
説明する。

【００２８】たとえば今、目次の頁の目次情報を参照す
ることにより、ある仮ポインタＰｂが選択されて指定さ
れたとする。すると、その書類の枚数Ｘの項目値と当該
仮ポインタＰｂとから実ポインタＰａとしての検索ポイ
ンタ（Ｐａ＝Ｐｂ＋Ｘ）が求められる。

【００２９】たとえば、書類Ｂの第２章「光記録装置」
の第１節「光ディスク装置」の頁を検索しようとする場
合、仮ポインタＰｂとしての「３３」が指定される。す
ると、この指定に応じて、ポインタ管理テーブルから書
類Ｂの本文に至までの枚数Ｘの項目値「４」が読み出さ
れることにより、実ポインタＰａとしての検索ポインタ
「３７」が求められることになる。次に、上記した構成
における動作について説明する。図５は、上記した書類
Ｂのような、複数の書類が登録された光ディスク１５ａ
より、所定の書類の特定の頁を検索する際の処理の流れ
を示すものである。

【００３０】まず、光ディスク装置１５に光ディスク１
５ａが装填されたとする。すると、その光ディスク１５
ａより固有の識別コードが読み取られ、さらに登録文書
ファイルリストが読み出されて磁気ディスク装置３１に
落とされる。また、この読み出された登録文書ファイル
リストが、ＣＲＴディスプレイ１２に表示される。

【００３１】この場合、取り扱われる光ディスク１５ａ
の全登録文書ファイルリストをあらかじめ磁気ディスク
装置３１に登録しておき、装填された光ディスク１５ａ
の識別コードに対応するリスト情報を磁気ディスク装置
３１より読み出すようにしても良い。また、キーボード
１３より該当する光ディスク１５ａの識別コードを入力
することで、当該リスト情報の読み出しを行うことも可
能である。

【００３２】この状態で、リスト上の所定の書類が、キ
ーボード１３またはマウス１４で選択されたとする。す
ると、その書類に対応する、ポインタ管理テーブル上の
実ポインタアドレスＰｘの項目値が読み出される。そし
て、そのポインタにしたがって光ディスク１５ａが検索
されることにより、該当する書類の目次の頁が読み出さ
れてＣＲＴディスプレイ１２にて表示される。

【００３３】書類を変更する必要がない場合において、
表示されている目次の頁の目次情報を参照することによ
り、特定の頁、つまり目的とする頁に対応する仮ポイン
タＰｂが選択されて指定されたとする。すると、その書
類に対応する、ポインタ管理テーブル上の枚数Ｘの項目
値と当該仮ポインタＰｂとから検索ポインタ（Ｐａ＝Ｐ
ｂ＋Ｘ）の算出が行われる。そして、その検索ポインタ
にしたがって光ディスク１５ａが検索されることによ
り、該当する書類の目的とする頁が読み出されてＣＲＴ
ディスプレイ１２にて表示される。

【００３４】この場合、従来と同様にして、表示されて
いる頁に続く以降の各頁を頁めくりにより連続検索する
ことができ、また目的とする頁の検索を変更することも
可能となっている。上記したように、目的とする頁の画
像情報をダイレクトに検索できるようにしている。

【００３５】すなわち、本文中の目次情報より書類上の
実際の検索ポインタを導き出すことで、特定の頁を直に
検索できるようにしている。これにより、目的とする頁
への直接的な検索が可能となるため、光ディスクへのア
クセス回数を減少できるようになる。したがって、検索
に要する時間の短縮化が図れ、効率の良い検索を実現で
きるものである。なお、この発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を変えない範囲におい
て、種々変形実施可能なことは勿論である。

【００３６】

【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、検索にかかる時間を短縮でき、目的の画像情報を効
率良く検索することが可能な画像情報処理装置を提供で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例にかかる画像情報処理装置
の構成を概略的に示すブロック図。

【図２】同じく、登録書類の一例を示す図。

【図３】同じく、目次の頁の一例を示す図。

【図４】同じく、ポインタ管理テーブルの構築例を示す
図。

【図５】同じく、動作を説明するために示すフローチャ
ート。

【符号の説明】

１１…制御部、１２…ＣＲＴディスプレイ、１３…キー
ボード、１５…光ディスク装置、１５ａ…光ディスク、
１６…スキャナ、１７…プリンタ、３１…磁気ディスク
装置。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本文に対する目次情報を含む複数枚の原
   稿を順に読み取る読取手段と、 この読取手段で前記各原稿より読み取った画像情報を頁
   ごとに記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された各画像情報の頁番号を管理す
   る第１の管理手段と、 この第１の管理手段で管理される前記頁番号のうち、前
   記本文に対する各頁番号と前記目次情報とを対応付けて
   管理する第２の管理手段とを具備したことを特徴とする
   画像情報処理装置。
2. 【請求項２】 本文とこの本文に割り当てられた目次情
   報とを含む複数枚の原稿より読み取られた画像情報を頁
   ごとに記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された各画像情報の頁番号を管理す
   る第１の管理手段と、 この第１の管理手段で管理される前記頁番号にしたがっ
   て前記目次情報に対応する頁の画像情報を読み出す読出
   手段と、 この読出手段により読み出される前記目次情報と前記本
   文に対する各頁番号とを対応付けて管理する第２の管理
   手段と、 この第２の管理手段で管理される前記目次情報にしたが
   って前記本文上の各頁の画像情報を直接的に検索する検
   索手段とを具備したことを特徴とする画像情報処理装
   置。