JPH05273886A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05273886A
JPH05273886A JP4068547A JP6854792A JPH05273886A JP H05273886 A JPH05273886 A JP H05273886A JP 4068547 A JP4068547 A JP 4068547A JP 6854792 A JP6854792 A JP 6854792A JP H05273886 A JPH05273886 A JP H05273886A
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JP
Japan
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cleaning
image
transfer paper
image forming
fixing roller
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Application number
JP4068547A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Uchiyama
宏明 内山
Takahiro Fukunaga
高弘 福永
Masashi Hirai
政志 平井
Kiwamu Morita
極 森田
Tatsuya Inoue
達也 井上
Yasunori Mizuguchi
泰範 水口
Tomoyoshi Tanaka
知省 田中
Osamu Ueda
治 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下定着ローラー23表面の汚れを汚れ検出手
段40により自動的に検出し、この検出動作に応じて、
クリーニング用画像を転写紙P上に形成すると共に、こ
の転写紙Pを反転再給紙手段30により再度定着ユニッ
ト20に給紙することで、転写紙P上のクリーニング用
画像に下定着ローラー23表面の汚れを転写付着させ
て、下定着ローラー23表面をクリーニングする。 【効果】 これにより、クリーニングローラー等の消耗
部品を用いることなく、下定着ローラー23表面を自動
的にクリーニングすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定着ローラー対の間で
の挟持搬送によりトナー像を定着した転写紙を、反転状
態にて再度感光体に給紙する反転再給紙手段を備えた画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、画像形成装置としての複
写機は、現像ユニットにより原稿の画像パターンに対応
したトナー像を感光体ドラム表面に現像し、このトナー
像を転写紙に転写定着することで、原稿の複写を行うよ
うになっている。また、上記トナー像の転写紙への定着
動作は、図15に示すような定着ユニット50により行
われる。
【0003】上記定着ユニット50は、アルミニウム表
面にフッ素コートが施されて、離形性の向上が図られる
と共に、図示しない加熱手段を備えて転写紙Pを加熱す
る上定着ローラー51と、表面が弾力性と耐熱性とに優
れるシリコンゴムにて形成された下定着ローラー52と
の上下のローラー対を備えている。そして、上記の定着
ユニット50は、上定着ローラー51の加熱手段による
加熱状態にて、各定着ローラー51・52対の間でトナ
ー像が転写された転写紙Pを挟持搬送することにより、
トナー像を加熱および加圧して転写紙P上に定着させ
る。
【0004】ところで、上記のようなトナー像の定着工
程において、定着ユニット50を構成する下定着ローラ
ー52の表面には、オフセットトナーと紙粉とからなる
汚れが付着される。これは、図16(a)に示すよう
に、定着ユニット50に搬送される転写紙Pは、その上
面にトナー像Tが転写されている一方で、下面側には紙
粉Kが付着されているためである。このため、図16
(b)に示す各定着ローラー51・52間での転写紙P
の挟持状態において、転写紙P上のトナー像Tの一部が
オフセットトナーT’として上定着ローラー51表面に
付着される一方、転写紙P下面の紙粉Kが下定着ローラ
ー52表面に付着される。そして、下定着ローラー52
に比べて上定着ローラー51が格段に離形性が良いこと
より、上定着ローラー51表面に付着されたオフセット
トナーT’が、図16(c)に示すように、紙粉Kが付
着された下定着ローラー52表面に転写付着され、結果
として、下定着ローラー52表面には、オフセットトナ
ーT’と紙粉Kとからなる汚れYの積層が形成されるこ
とになる。
【0005】また、上記のような汚れYの積層を下定着
ローラー52の表面に付着させたまま、合成複写を行う
ような場合では、図17に示すように、下定着ローラー
52表面の汚れYが転写紙Pのトナー像T上に転写付着
されて、画像を汚すことになる。
【0006】このため、定着ユニット50を構成する各
定着ローラー51・52対には、それぞれ当接状態にて
クリーニングローラー53・53が配設されるようにな
っている。これにより、上記の各クリーニングローラー
53・53は、定着ローラー51・52対の回転動作に
伴って従動回転し、フェルト層からなる表面に各定着ロ
ーラー51・52表面の汚れ(オフセットトナーT’あ
るいは紙粉K)を転写付着して、各定着ローラー51・
52表面をクリーニングする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ようなクリーニングローラー53により定着ローラー5
1・52対の各表面をクリーニングする構成では、定着
ローラー51・52対の回転動作毎に、クリーニングロ
ーラー53が従動回転し、各ローラー51・52表面の
汚れを除去するようになっている。このため、クリーニ
ングローラー53表面の機能劣化は著しく、クリーニン
グローラー53のローラーライフは極めて短いものとな
ってしまう。従って、サービスマンによる定期的なメン
テナンスの頻度が増え、結果として、ユーザーに対して
の操作性の低下および維持費の増大を招来するという問
題を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
画像形成装置は、上記の課題を解決するために、感光体
表面に形成されたトナー像を転写紙に転写した後、この
転写紙を定着ローラー対の間で加熱加圧状態にて挟持搬
送することにより、転写紙にトナー像を転写定着して画
像の形成を行うと共に、定着ローラー対に設けられた剥
離爪により剥離された転写紙を反転状態にて再度感光体
に給紙する反転再給紙手段を備えて、転写紙両面に対す
る画像の形成を可能にした画像形成装置において、以下
の手段を講じている。
【0009】即ち、転写紙にクリーニング用画像を形成
すべく、感光体表面に所定の画像パターンにてトナー像
を形成するクリーニング像形成手段と、クリーニング用
画像が形成された転写紙を定着ローラー対の間で挟持搬
送させるクリーニングモードを実施すべく、上記のクリ
ーニング像形成手段と反転再給紙手段との各作動を制御
するクリーニング制御手段とを備えている。
【0010】また、請求項2記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、以下の手段を講じ
ている。
【0011】即ち、クリーニング像形成手段は、剥離爪
と対応する転写紙の部位を非画像領域とする画像パター
ンにて、感光体表面にトナー像を形成する。
【0012】また、請求項3記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、以下の手段を講じ
ている。
【0013】即ち、クリーニング像形成手段は、剥離爪
による転写紙の剥離開始点を傾斜始点とした傾斜画像領
域を、転写紙の搬送方向の先端側に形成する画像パター
ンにて、感光体表面にトナー像を形成する。
【0014】また、請求項4記載の画像形成装置は、請
求項3記載の画像形成装置において、以下の手段を講じ
ている。
【0015】即ち、傾斜画像領域は、転写紙の搬送方向
での長さが、定着ローラー対とこの定着ローラー対の下
流側に配設された下流搬送ローラーとの配置間距離に対
して、同等、あるいは長目に形成されている。
【0016】また、請求項5記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、以下の手段を講じ
ている。
【0017】即ち、定着ローラー対には、定着ローラー
対の回転速度を変更可能な駆動源が設けられており、こ
の駆動源は、クリーニングモード時、通常モードに比べ
て、定着ローラー対の回転速度を遅くする。
【0018】また、請求項6記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、以下の手段を講じ
ている。
【0019】即ち、定着ローラー対には、定着ローラー
対を正逆転可能な駆動源が設けられており、この駆動源
は、クリーニングモード時、定着ローラー対の正逆転を
繰り返し行う。
【0020】また、請求項7記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、以下の手段を講じ
ている。
【0021】即ち、定着ローラー対には、挟持搬送する
転写紙を加熱すると共に、この加熱温度を変更可能にし
た加熱手段が設けられており、この加熱手段は、クリー
ニングモード時、通常モードに比べて、加熱温度を高く
する。
【0022】また、請求項8記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、以下の手段を講じ
ている。
【0023】即ち、定着ローラー対には、定着ローラー
対の表面の汚れを検出する汚れ検出手段が設けられてお
り、この汚れ検出手段による汚れの検出に伴い、上記ク
リーニング制御手段は、クリーニングモードを実施すべ
く、クリーニング像形成手段と反転再給紙手段との各作
動を制御する。
【0024】また、請求項9記載の画像形成装置は、請
求項8記載の画像形成装置において、以下の手段を講じ
ている。
【0025】即ち、クリーニング制御手段は、汚れ検出
手段による汚れの検出がなくなるまで、クリーニングモ
ードを実施する制御動作を繰り返し行う。
【0026】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、クリーニン
グモードを実施すべく、クリーニング制御手段がクリー
ニング像形成手段と反転再給紙手段との各作動を制御す
る。これにより、上記クリーニング像形成手段は、感光
体表面に所定の画像パターンにてトナー像を形成し、こ
のトナー像がクリーニング用画像として転写紙上に形成
される。そして、上記反転再給紙手段は、クリーニング
用画像が形成されたクリーニング用の転写紙を反転状態
にて再度感光体に給紙し、その後、このクリーニング用
転写紙が定着ローラー対の間で挟持搬送される。このた
め、上記のクリーニング用転写紙は、そのクリーニング
用画像にて定着ローラー対の表面に付着されるオフセッ
トトナーや紙粉等の汚れを転写付着させて、定着ローラ
ー対の各表面のクリーニングを行う。
【0027】また、請求項2記載の構成によれば、定着
ローラー対に設けられた剥離爪と対応する部位において
のみ、転写紙上のクリーニング用画像を非画像領域とす
ることで、定着ローラー対からの転写紙の離形性を向上
することができる。
【0028】また、請求項3記載の構成によれば、剥離
爪による転写紙の剥離開始点を傾斜開始点とした傾斜画
像領域をクリーニング用画像に設けることで、定着ロー
ラー対からの転写紙の離形性を向上することができる。
【0029】また、請求項4記載の構成によれば、傾斜
画像領域の転写紙搬送方向での長さを、定着ローラー対
と下流搬送ローラーとの配置間距離に対して、同等、あ
るいは長目に形成することで、転写紙の離形性の向上に
加えて、転写紙の搬送性の向上を招来する。
【0030】また、請求項5記載の構成によれば、クリ
ーニングモードにおけるクリーニング用転写紙の各定着
ローラー間での挟持状態において、駆動源が定着ローラ
ー対の回転速度を通常モードに比べて遅くすることで、
クリーニング用転写紙に懸かる熱量を通常モード時に比
べて増大させることができ、結果として、クリーニング
用画像による定着ローラー対のクリーニング効果を向上
することができる。
【0031】また、請求項6記載の構成によれば、クリ
ーニングモードにおけるクリーニング用転写紙の各定着
ローラー間での挟持状態において、駆動源が定着ローラ
ー対を繰り返し正逆転させることで、クリーニング用転
写紙によるクリーニング動作を繰り返し行わせることが
でき、結果として、1枚のクリーニング用転写紙を効率
的に活用することができる。
【0032】また、請求項7記載の構成によれば、クリ
ーニングモードにおけるクリーニング用転写紙の各定着
ローラー間での挟持状態において、加熱手段が加熱温度
を通常モードに比べて高くすることで、クリーニング用
転写紙に懸かる熱量を通常モード時に比べて増大させる
ことができ、結果として、クリーニング用画像による定
着ローラー対のクリーニング効果を向上することができ
る。
【0033】また、請求項8記載の構成によれば、クリ
ーニング制御手段によるクリーニング像形成手段と反転
再給紙手段との各制御動作を、汚れ検出手段による汚れ
の検出に伴い行わせることで、定着ローラー対の表面に
汚れが生じた時点で自動的にクリーニングモードを実施
することができ、結果として、定着ローラー対の事前の
クリーニングを招来することができる。
【0034】また、請求項9記載の構成によれば、汚れ
検出手段による汚れの検出がなくなるまで、クリーニン
グ動作を繰り返し行わせることで、確実な定着ローラー
対のクリーニングを実施することができる。
【0035】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図14
に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、本実施
例では、画像形成装置をカールソンプロセスの複写機と
して例示するものである。
【0036】本実施例に係る複写機は、図1に示すよう
に、装置内でA方向に回転可能な感光体である円筒状の
感光体ドラム1を備えている。この感光体ドラム1の上
方には、原稿Mを載置するための透明な原稿載置台2が
設けられており、この原稿載置台2と感光体ドラム1と
の間には、コピーランプ3、複数のミラー4…、および
レンズ5からなる露光光学系6が配設されている。そし
て、上記の露光光学系6は、同図中に一点鎖線で示すよ
うに、原稿載置台2上の原稿Mに対してコピーランプ3
からの出射光により光走査を行い、この反射光を各ミラ
ー4…、およびレンズ5を介して感光体ドラム1表面の
露光ポイントBに露光することで、後述の帯電チャージ
ャー7により一様に帯電された感光体ドラム1表面に原
稿Mの画像パターンに応じた静電潜像を形成するように
なっている。
【0037】上記感光体ドラム1の周囲には、図2に示
すように、感光体ドラム1表面を所定電位に帯電させる
前述の帯電チャージャー7と、感光体ドラム1表面の非
画像領域を除電するブランクランプ8と、感光体ドラム
1表面に形成された静電潜像をトナーによってトナー像
として顕像化する現像ユニット9と、感光体ドラム1表
面に形成されたトナー像を転写紙Pに転写する転写チャ
ージャー10と、トナー像が転写された転写紙Pを感光
体ドラム1から剥離する剥離チャージャー11と、感光
体ドラム1表面に残留する残留トナーを回収するクリー
ナーユニット12と、感光体ドラム1表面に残留する電
荷を除去する除電ランプ13とがそれぞれ配設されてい
る。
【0038】上記の帯電チャージャー7は、放電動作に
より感光体ドラム1表面を帯電させるようになってお
り、また、その放電部に配設されたスクリーングリッド
7aをバイアス制御して感光体ドラム1表面の帯電量を
調整することで、感光体ドラム1表面に形成されるトナ
ー像(黒ベタ画像)の濃淡を調整するようになってい
る。ブランクランプ8は、感光体ドラム1の軸心方向に
沿って複数の発光ダイオードが直線的に配列されてなる
LED(Light Emitting Diode)アレイにて構成されて
おり、上記発光ダイオードの点灯を制御することで、例
えば、縮小コピー時等に感光体ドラム1表面に残る不必
要な電荷(画像形成に関係のない電荷)を除去して、よ
り明瞭な画像の形成を招来するようになっている。
【0039】また、感光ドラム1の下方には、転写紙P
を搬送するための転写紙搬送路14が設けられている。
この転写紙搬送路14の上流側には、各給紙ローラー1
5・16を備えた給紙台17および給紙カセット18が
配設されており、これらの給紙台17および給紙カセッ
ト18に載置あるいは収容された転写紙Pが転写紙搬送
路14内の上流搬送ローラー14a・14a対に挟持搬
送されて、感光体ドラム1に給紙されるようになってい
る。一方、転写紙搬送路14の下流側には、トナー像が
転写された転写紙Pを搬送する搬送ベルト19と、トナ
ー像を転写紙P上に定着させる定着ユニット20とが配
設されている。
【0040】上記定着ユニット20は、図3に示すよう
に、入紙口20aと出紙口20bとを形成した上下一対
の筐体21a・21bを備えており、これら各筐体21
a・21b内には、それぞれに剥離爪22a・23aを
設けた上下の定着ローラー22・23対が配設されてい
る。また、上記定着ユニット20の入紙口20a側に
は、定着ローラー22・23対への入紙案内を行う入紙
案内板24が配設されている一方、出紙口20b側に
は、定着ローラー22・23対からの出紙案内を行う上
下の出紙案内板25a・25bが配設されている。
【0041】上記の上定着ローラー22は、アルミニウ
ムにて形成された表面にフッ素コートが施されて、転写
紙Pに対しての離形性の向上が図られており、定着ロー
ラー22・23対の駆動源である図示しない駆動モータ
ーが連結して設けられると共に、ローラー上端部に加熱
手段としてのサーミスタ22bが当接状態にて配設され
ることで、下定着ローラー23との間で挟持搬送する転
写紙Pを加圧および加熱するようになっている。一方、
下定着ローラー23は、表面が弾力性および耐熱性に優
れたシリコンゴムにて形成されて、上定着ローラー22
による転写紙Pへの加圧および加熱を効果的なものにし
ている。
【0042】また、上記の上定着ローラー22に設けら
れた駆動モーターは、その駆動速度が可変に設けられて
定着ローラー22・23対の回転速度を変更可能にする
と共に、クラッチ部を備えることで定着ローラー22・
23対の正転および逆転を可能にしている。尚、上記ク
ラッチ部の切り換えは、定着ユニット20の下流側に配
設された出紙デテクター26による転写紙Pの検出動作
に伴い、設定時間毎に自動的に切り換え制御されて行わ
れるものである。
【0043】一方、上定着ローラー22に設けられたサ
ーミスタ22bは、図4に示すように、その抵抗値の変
化に比例して上定着ローラー22の表面温度の変更を可
能にしており、上記の抵抗値が同図中の値と値との
2ポイントに設定されることで、上定着ローラー22の
表面温度を値に対応した第1設定温度T1 と、値に
対応した第2設定温度T2 とに調節可能にしている。
【0044】尚、上記のようなサーミスタ22bによる
ヒーターコントロールは、図5のフローチャートに示す
ように、先ず、後述するクリーニングモードの実施の有
無が判別される(S1)。S1にて、クリーニングモー
ドが実施されていないと判別された場合は、サーミスタ
22bの抵抗値が読み込まれ(S2)、その後、このサ
ーミスタ22bの抵抗値と第2設定温度T2 時の値と
が比較される(S3)。そして、サーミスタ22bの抵
抗値が値に比べて大きいか否かが判別され(S4)、
サーミスタ22bの抵抗値が値より大きいとき、即ち
サーミスタ22bの抵抗値が値に設定されているとき
には、サーミスタ22bの抵抗値が値に設定変更され
る一方(S5)、サーミスタ22bの抵抗値が値と一
致する場合には、そのままの状態でS1に戻る。
【0045】一方、S1にて、クリーニングモードが実
施されていると判別された場合は、サーミスタ22bの
抵抗値が読み込まれ(S6)、その後、このサーミスタ
22bの抵抗値と第1設定温度T1 時の値とが比較さ
れる(S7)。そして、サーミスタ22bの抵抗値が値
に比べて小さいか否かが判別され(S8)、サーミス
タ22bの抵抗値が値より小さいとき、即ちサーミス
タ22bの抵抗値が値に設定されているときには、サ
ーミスタ22bの抵抗値が値に設定変更される一方
(S9)、サーミスタ22bの抵抗値が値と一致する
場合には、そのままの状態でS1に戻る。
【0046】また、定着ユニット20の下流側には、定
着ユニット20から出紙される転写紙Pを挟持搬送する
下流搬送ローラー27・27対が配設されており、これ
ら下流搬送ローラー27・27対の下流側には、転写紙
Pの搬送方向を排紙トレイ28と、後述する反転再給紙
手段30とに分岐するデフレクタ29が設けられてい
る。
【0047】上記反転再給紙手段30は、搬送ローラー
31a・31a対が経路途中の複数箇所に配設された一
連の循環経路31を有しており、この循環経路31の下
端に位置する中間経路内には、転写紙Pを搬送方向に整
合する整合後端板32と、転写紙Pを幅方向に整合する
整合側板33とを備えた中間トレイ34が配設されてい
る。そして、上記反転再給紙手段30は、図6(a)に
示すように、トナー像が転写定着された転写紙Pを一旦
中間トレイ34上に載置することで、この中間トレイ3
4の整合後端板32と整合側板33とにより、転写紙P
を搬送方向と幅方向とに整合し、その後、この転写紙P
を図6(b)に示すように、反転状態にて再度感光体ド
ラム1に給紙することで、転写紙Pへの両面複写および
合成複写を可能にしている。
【0048】ところで、本実施例の複写機は、図7に示
すように、定着ユニット20の下定着ローラー23表面
をクリーニングするクリーニングモードを実施すべく、
感光体ドラム1表面に所定の画像パターンにてトナー像
(クリーニング用画像)を形成するクリーニング像形成
手段としてのスレーブCPU(Central Processing Uni
t)35と、定着ユニット20の下定着ローラー23の外
周面の汚れを検出する汚れ検出手段40と、この汚れ検
出手段40による汚れの検出に伴い、前述した上定着ロ
ーラー22の駆動モーター、サーミスタ22b、給紙ロ
ーラー15等の各種の転写紙搬送用ローラー、反転再給
紙手段30、およびスレーブCPU35の各作動を制御
するクリーニング制御手段としてのマスタCPU36と
を備えている。尚、上記のクリーニングモード時には、
図8および図9に示すように、装置の外装上面部に配設
された操作パネルS上のクリーニングランプCが点灯さ
れることで、ユーザーに下定着ローラー23表面のクリ
ーニング中であることを報知するようになっている。
【0049】上記スレーブCPU35は、前述した帯電
チャージャー7等の画像形成用構成部材の各作動を制御
するようになっている。これにより、スレーブCPU3
5は、帯電チャージャー7により感光体ドラム1表面を
一様に帯電した後、露光光学系6による露光を行うこと
なく、ブランクランプ8を構成する各発光ダイオードの
点灯タイミングおよび位置を選択して、所定の画像パタ
ーンに応じた静電潜像を感光体ドラム1表面に形成し、
その後は、通常どおり、この静電潜像を現像ユニット9
のトナーによりトナー像として顕像化して、所望のクリ
ーニング用画像を感光体ドラム1表面に形成する。
【0050】尚、上記の感光体ドラム1表面に形成され
るクリーニング用画像は、図10に示すような転写紙P
上での転写状態で、下定着ローラー23の剥離爪23a
と対応する転写紙Pの部位を非画像領域(同図中の斜線
部以外の領域)Dとする画像パターンにて形成されるも
のである。
【0051】上記汚れ検出手段40は、下定着ローラー
23表面に光を照射する発光素子(発光ダイオード)4
1と、この下定着ローラー23表面からの反射光を受光
する受光素子(フォトトランジスタ)42との組み合わ
せからなるフォトセンサー43を備えている。これによ
り、汚れ検出手段40は、下定着ローラー23表面に汚
れが生じ始めると、フォトトランジスタ42での受光量
が減少し、フォトトランジスタ42のコレクタ電流IC
が減少することで、下定着ローラー23表面の汚れを検
出する。そして、この検出レベルが所定の設定レベル以
上になると、マスタCPU36への検出出力電圧がHI
レベルからLOWレベルに切り換えられ、これを下定着
ローラー23表面の汚れ検出信号としてマスタCPU3
6に送信する。尚、上記汚れ検出手段40の作動は、装
置本体の電源投入時、ウォームアップ状態にて自動的に
行われるようになっている。
【0052】上記の構成において、本複写機による電源
投入後の作動プロセスを図11のフローチャートに基づ
いて以下に説明する。
【0053】先ず、装置本体の電源がONされて(S1
1)、ウォームアップ状態になると(S12)、これに
伴って、汚れ検出手段40のフォトセンサー43により
下定着ローラー23表面の汚れの有無が検出される(S
13)。S13にて、下定着ローラー23表面に汚れが
ないことが検出されると、装置本体が複写準備完了状態
となる(S15)。一方、S13にて、下定着ローラー
23表面に汚れがあることが検出されると、汚れ検出手
段40からマスタCPU36に汚れ検出信号が送信され
る。そして、この汚れ検出信号を受信したマスタCPU
36は、上定着ローラー22の駆動ローラー、サーミス
タ22b、転写紙搬送用ローラー、反転再給紙手段3
0、およびスレーブCPU35の各作動を後述するプロ
セスにて制御することで、クリーニングモードを実施し
(S14)、その後、装置本体が複写準備完了状態とな
る(S15)。尚、上記の下定着ローラー23表面の汚
れの有無は、前述のように、設定レベルを基準として検
出されるものである。
【0054】次に、上記のクリーニングモードにおける
マスタCPU36による各種構成部材の制御プロセスに
ついて以下に説明する。尚、クリーニングモードにおけ
る工程は、給紙工程、画像形成工程、画像定着工程、転
写紙反転工程、再給紙工程、、クリーニング工程、およ
び排紙工程の7工程に大別することができ、以下の説明
では、これらの工程別に制御プロセスを説明するもので
ある。
【0055】(1.給紙工程)先ず、転写紙搬送用ロー
ラーとしての給紙ローラー15の駆動が制御されて、給
紙台17上の転写紙Pが感光体ドラム1に給紙される。
このとき、感光体ドラム1に給紙される転写紙Pは、給
紙台17に配設された図示しない転写紙サイズ検出手段
によりサイズが検出されて、装置が対応し得る最大幅の
もののみが給紙されるようになっている。このため、最
大幅以外の転写紙Pが給紙台17上に載置されている場
合には、転写紙Pの給紙が停止されると共に、操作パネ
ルS上の液晶パネル部に最大幅の転写紙Pをセットする
指示が表示されるようになっている。
【0056】(2.画像形成工程)次に、スレーブCP
U35を介して画像形成用構成部材である帯電チャージ
ャー7およびブランクランプ8の作動が制御されて、感
光体ドラム1表面にクリーニング用画像に対応した所定
の画像パターンにて静電潜像が形成され、その後、この
静電潜像が現像ユニット9のトナーによりクリーニング
用画像として顕像化される。そして、この感光体ドラム
1表面に形成されたクリーニング用画像が転写チャージ
ャー10にて転写紙P上に転写される。
【0057】(3.画像定着工程)次に、上記のクリー
ニング用画像を転写した転写紙Pは、剥離チャージャー
11により感光体ドラム1表面から剥離されて定着ユニ
ット20に搬送され、その後、この定着ユニット20の
定着ローラー22・23対の間で挟持搬送されることに
よりクリーニング用画像が定着される。このとき、上定
着ローラー22の表面温度は、サーミスタ22bの抵抗
値が値に設定されることで、第2設定温度T2 に調節
されている。
【0058】(4.転写紙反転工程)次に、反転再給紙
手段30の作動が制御されることで、上記のようなクリ
ーニング用画像を転写定着した転写紙Pが循環経路31
内を搬送されて、中間トレイ34上に反転状態にて載置
される。尚、このようにして中間トレイ34上に載置さ
れた転写紙Pは、整合後端板32および整合側板33に
より、搬送方向と幅方向とに整合される。
【0059】(5.再給紙工程)次に、上記のような反
転状態にて中間トレイ34上に載置された転写紙Pは、
反転再給紙手段30により再度感光体ドラム1に給紙さ
れる。このとき、感光体ドラム1表面には、トナー像は
形成されておらず、上記の転写紙Pはクリーニング用画
像の形成面を下方に配した状態で定着ユニット20に搬
送される。
【0060】(6.クリーニング工程)次に、上記の定
着ユニット20は、マスタCPU36により上定着ロー
ラー22の駆動モーターの作動が制御されることで、通
常モードに比べて定着ローラー22・23対の回転速度
を遅くした状態で、各定着ローラー22・23対の間に
転写紙Pを挟持搬送する。そして、上記の転写紙Pが出
紙デテクター26にて検出されると、定着ローラー22
・23対は、転写紙Pの挟持状態にて正逆転を交互に所
定回数繰り返し行う。また、このとき、定着ユニット2
0は、マスタCPU36によりサーミスタ22bの作動
が制御されることで、上定着ローラー22の表面温度を
通常モード時の第2設定温度T2 から第1設定温度T1
に上昇させる。これにより、下定着ローラー23表面に
付着された残留トナーおよび紙粉の汚れは、転写紙Pに
形成されたクリーニング用画像に転写付着されて、下定
着ローラー23表面のクリーニングが行われる。
【0061】(7.排紙工程)その後は、上記のように
下定着ローラー23表面の汚れを転写付着させた転写紙
Pが、非画像領域Dを剥離爪23aに対応させること
で、下定着ローラー23から剥離されて排紙トレイ28
上に排紙され、以上のようなクリーニングモードにおけ
る各工程が終了される。尚、上記のように排紙トレイ2
8上に排紙された転写紙Pは、下定着ローラー23表面
のクリーニング用にのみ使用されるものであるため、そ
の後は、ユーザー等により廃棄される。
【0062】以上のように、本実施例の複写機は、定着
ユニット20の下定着ローラー23表面の汚れを汚れ検
出手段40により自動的に検出し、この検出動作に応じ
て、クリーニング用画像を転写紙P上に形成すると共
に、この転写紙Pを反転再給紙手段30により再度定着
ユニット20に給紙することで、転写紙P上のクリーニ
ング用画像に下定着ローラー23表面の汚れを転写付着
させて、下定着ローラー23表面をクリーニングするク
リーニングモードを実施するようになっている。
【0063】また、上記のクリーニングモードにおい
て、定着ユニット20を構成する上定着ローラー22
は、その駆動モーターにより定着ローラー22・23対
の回転速度を通常モードに比べて遅くすると共に、定着
ローラー22・23対の間に転写紙Pを挟持した状態で
定着ローラー22・23対の正転および逆転を繰り返し
行うようになっており、さらには、サーミスタ22bに
より上定着ローラー22の表面温度を通常モード時の第
2設定温度T2 に比べて高い第1設定温度T1 に設定変
更するようになっている。このため、定着ローラー22
・23対の間に挟持されたクリーニング用の転写紙P
は、上定着ローラー22から受ける熱量が通常モードに
比べて増大され、下定着ローラー23表面の汚れを転写
付着し易いようになっている。
【0064】一方、上記のクリーニング用転写紙Pに形
成されるクリーニング用画像は、下定着ローラー23の
剥離爪23aに対応する転写紙Pの部位を非画像領域D
とする画像パターンにて形成されている。このため、上
記の非画像領域Dでは、転写紙Pの下定着ローラー23
へのへばり付きが軽減され、クリーニング用転写紙Pの
下定着ローラー23に対する離形性の向上が図られるよ
うになっている。
【0065】ところで、上記実施例のクリーニングモー
ドにおいて、クリーニング用転写紙Pによるクリーニン
グ動作は、装置本体の電源投入時、下定着ローラー23
表面の汚れの減少量を問わず1回しか行われない。従っ
て、下定着ローラー23表面に多量の汚れが発生した場
合では、充分に下定着ローラー23表面をクリーニング
することができない。このため、クリーニングモードと
して、下定着ローラー23表面の汚れを設定レベル以下
に減少させるまでクリーニング動作を繰り返し行う構成
とすることや、操作パネルS上に個別にクリーニングボ
タンを設けることで、このクリーニングボタンの押圧に
伴い、その度ごとにクリーニング動作を行う構成とする
ことも可能である。
【0066】上記のように下定着ローラー23表面の汚
れを設定レベル以下に減少させるまでクリーニング動作
を繰り返し行うクリーニングモードの構成を、図12の
フローチャートに基づいて以下に説明する。
【0067】先ず、装置本体の電源がONされて(S2
1)、ウォームアップ状態になると(S22)、これに
伴って、クリーニング回数Nが1にセットされる(S2
3)。その後、上記のクリーニング回数Nが所定の設定
回数nであるか否かが判別される(S24)。S24に
て、クリーニング回数Nが設定回数nに達していない場
合は、汚れ検出手段40のフォトセンサー43により下
定着ローラー23表面の汚れの有無が検出される(S2
5)。S25にて、下定着ローラー23表面に汚れがな
いことが検出されると、装置本体が複写準備完了状態と
なる(S26)。一方、S25にて、下定着ローラー2
3表面に汚れがあることが検出されると、前述のように
マスタCPU36が、上定着ローラー22の駆動ローラ
ー、サーミスタ22b、転写紙搬送用ローラー、反転再
給紙手段30、およびスレーブCPU35の各作動を制
御することで、クリーニングモードを実施し(S2
7)、その後、クリーニング回数Nに1を加えて(S2
8)、S24に移る。
【0068】そして、上記のS25で下定着ローラー2
3表面に汚れがあることが検出されると、S24でクリ
ーニング回数Nが設定回数nに到達するまで、S27お
よびS28の各ステップが繰り返し行われる。その後、
S24にて、クリーニング回数Nが設定回数nに達した
ことが判別されると、下定着ローラー23の異常発生を
表示すべく、操作パネルS上にサービスマンコールの表
示を行い(S29)、S26に移る。
【0069】尚、上記実施例は、本発明を限定するもの
ではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
上記実施例では、転写紙P上に形成されるクリーニング
用画像を、図10に示すような剥離爪23aと対応する
非画像領域Dを形成したものとしているが、特に、この
ような画像パターンに限定するものではない。例えば、
図13あるいは図14に示すように、剥離爪23aによ
る転写紙Pの剥離開始点Eを傾斜開始点とした傾斜画像
領域Fを、転写紙Pの搬送方向の先端側に形成した画像
パターンとすることで、転写紙Pの下定着ローラー23
に対する離形性を向上することも可能である。また、こ
のような場合では、図13に示すように、上記の傾斜画
像領域Fにおける転写紙Pの搬送方向での長さL1 を、
下定着ローラー23と下流搬送ローラー27との配置間
距離L2 に対して、同等あるいは長目に形成すること
で、離形性に加えて転写紙Pの搬送性をも向上すること
が可能になる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
画像形成装置は、転写紙にクリーニング用画像を形成す
べく、感光体表面に所定の画像パターンにてトナー像を
形成するクリーニング像形成手段と、クリーニング用画
像が形成された転写紙を定着ローラー対の間で挟持搬送
させるクリーニングモードを実施すべく、上記のクリー
ニング像形成手段と反転再給紙手段との各作動を制御す
るクリーニング制御手段とを備えている構成である。
【0071】これにより、従来例のようなクリーニング
ローラーを用いることなく、自動的に定着ローラー対の
クリーニングを行うことができるため、サービスマンに
よる定期的なメンテナンスの回数を必要最小限にするこ
とができると共に、装置のランニングコストを大幅に低
減することができ、結果として、定着ローラー対のクリ
ーニングモードを備えた便利で、かつ経済的な画像形成
装置を提供することができるという効果を奏する。
【0072】また、請求項2記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、クリーニング像形
成手段は、剥離爪と対応する転写紙の部位を非画像領域
とする画像パターンにて、感光体表面にトナー像を形成
する構成である。
【0073】これにより、定着ローラー対からの転写紙
の離形性を向上させることができるという効果を奏す
る。
【0074】また、請求項3記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、クリーニング像形
成手段は、剥離爪による転写紙の剥離開始点を傾斜始点
とした傾斜画像領域を、転写紙の搬送方向の先端側に形
成する画像パターンにて、感光体表面にトナー像を形成
する構成である。
【0075】これにより、クリーニング用画像に非画像
領域を設けることなく、定着ローラー対からの転写紙の
離形性を向上させることができるため、転写紙の離形性
を考慮した上で定着ローラー対を全面的にクリーニング
することができるという効果を奏する。
【0076】また、請求項4記載の画像形成装置は、請
求項3記載の画像形成装置において、傾斜画像領域は、
転写紙の搬送方向での長さが、定着ローラー対とこの定
着ローラー対の下流側に配設された下流搬送ローラーと
の配置間距離に対して、同等、あるいは長目に形成され
ている構成である。
【0077】これにより、クリーニング用転写紙の離形
性の向上に加えて、搬送性の向上をも招来することがで
きるという効果を奏する。
【0078】また、請求項5記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、定着ローラー対に
は、定着ローラー対の回転速度を変更可能な駆動源が設
けられており、この駆動源は、クリーニングモード時、
通常モードに比べて、定着ローラー対の回転速度を遅く
する構成である。
【0079】これにより、クリーニング用転写紙に懸か
る熱量を通常モード時に比べて増大させることができ、
結果として、クリーニング用画像による定着ローラー対
のクリーニング効果を向上することができるという効果
を奏する。
【0080】また、請求項6記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、定着ローラー対に
は、定着ローラー対を正逆転可能な駆動源が設けられて
おり、この駆動源は、クリーニングモード時、定着ロー
ラー対の正逆転を繰り返し行う構成である。
【0081】これにより、クリーニング用転写紙による
クリーニング動作を繰り返し行わせることができ、結果
として、1枚のクリーニング用転写紙を効率的に活用す
ることができるという効果を奏する。
【0082】また、請求項7記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、定着ローラー対に
は、挟持搬送する転写紙を加熱すると共に、この加熱温
度を変更可能にした加熱手段が設けられており、この加
熱手段は、クリーニングモード時、通常モードに比べ
て、加熱温度を高くする構成である。
【0083】これにより、クリーニング用転写紙に懸か
る熱量を通常モード時に比べて増大させることができ、
結果として、クリーニング用画像による定着ローラー対
のクリーニング効果を向上することができるという効果
を奏する。
【0084】また、請求項8記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、定着ローラー対に
は、定着ローラー対の表面の汚れを検出する汚れ検出手
段が設けられており、この汚れ検出手段による汚れの検
出に伴い、上記クリーニング制御手段は、クリーニング
モードを実施すべく、クリーニング像形成手段と反転再
給紙手段との各作動を制御する構成である。
【0085】これにより、定着ローラー対の表面に汚れ
が生じた時点で自動的にクリーニングモードを実施する
ことができ、結果として、定着ローラー対の事前のクリ
ーニングを招来することができるという効果を奏する。
【0086】また、請求項9記載の画像形成装置は、請
求項8記載の画像形成装置において、クリーニング制御
手段は、汚れ検出手段による汚れの検出がなくなるま
で、クリーニングモードを実施する制御動作を繰り返し
行う構成である。
【0087】これにより、定着ローラー対の表面に多量
の汚れが生じた場合においても、確実に定着ローラー対
の表面をクリーニングすることができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における複写機を示す概略の
構成図である。
【図2】上記の複写機を構成する感光体ドラムと、この
感光体ドラムの周囲に配設された各種構成部材とを示す
縦断面図である。
【図3】上記の複写機を構成する定着ユニットを示す縦
断面図である。
【図4】上記の定着ユニットを構成するサーミスタの抵
抗値と、上定着ローラーの表面温度との関係を示すグラ
フである。
【図5】上記サーミスタによるヒーターコントロールの
プロセスを示すフローチャートである。
【図6】同図(a)(b)はそれぞれ反転再給紙手段によ
る転写紙の反転再給紙動作を示す説明図である。
【図7】上記の複写機を構成する汚れ検出手段、マスタ
CPU、およびスレーブCPUを示す回路図である。
【図8】操作パネルを外装上面部に配設した複写機を示
す斜視図である。
【図9】上記操作パネル上のクリーニングランプを示す
平面図である。
【図10】転写紙上に形成されるクリーニング用画像を
示す平面図である。
【図11】上記複写機の電源投入後の作動プロセスを示
すフローチャートである。
【図12】設定回数までクリーニング動作を繰り返すク
リーニングモードの作動プロセスを示すフローチャート
である。
【図13】他のクリーニング用画像の画像パターンを示
す平面図である。
【図14】他のクリーニング用画像の画像パターンを示
す平面図である。
【図15】従来例における定着ユニットを示す縦断面図
である。
【図16】同図(a)(b)(c)はそれぞれ定着ユニット
の下定着ローラー表面にオフセットトナーと紙粉とが付
着する状態を示す説明図である。
【図17】合成複写時に下定着ローラー表面の汚れが転
写紙に転写付着する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(感光体) 22・23 定着ローラー対 22b サーミスタ(加熱手段) 23a 剥離爪 27 下流搬送ローラー 30 反転再給紙手段 35 スレーブCPU(クリーニング像形成手
段) 36 マスタCPU(クリーニング制御手段) 40 汚れ検出手段 P 転写紙 D 非画像領域 E 傾斜開始点 F 傾斜画像領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/16 15/20 102 109 (72)発明者 森田 極 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 井上 達也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 水口 泰範 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 田中 知省 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 植田 治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体表面に形成されたトナー像を転写紙
    に転写した後、この転写紙を定着ローラー対の間で加熱
    加圧状態にて挟持搬送することにより、転写紙にトナー
    像を転写定着して画像の形成を行うと共に、定着ローラ
    ー対に設けられた剥離爪により剥離された転写紙を反転
    状態にて再度感光体に給紙する反転再給紙手段を備え
    て、転写紙両面に対する画像の形成を可能にした画像形
    成装置において、 転写紙にクリーニング用画像を形成すべく、感光体表面
    に所定の画像パターンにてトナー像を形成するクリーニ
    ング像形成手段と、 クリーニング用画像が形成された転写紙を定着ローラー
    対の間で挟持搬送させるクリーニングモードを実施すべ
    く、上記のクリーニング像形成手段と反転再給紙手段と
    の各作動を制御するクリーニング制御手段とを備えてい
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記クリーニング像形成手段は、剥離爪と
    対応する転写紙の部位を非画像領域とする画像パターン
    にて、感光体表面にトナー像を形成することを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記クリーニング像形成手段は、剥離爪に
    よる転写紙の剥離開始点を傾斜始点とした傾斜画像領域
    を、転写紙の搬送方向の先端側に形成する画像パターン
    にて、感光体表面にトナー像を形成することを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記傾斜画像領域は、転写紙の搬送方向で
    の長さが、定着ローラー対とこの定着ローラー対の下流
    側に配設された下流搬送ローラーとの配置間距離に対し
    て、同等、あるいは長目に形成されていることを特徴と
    する請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記の定着ローラー対には、定着ローラー
    対の回転速度を変更可能な駆動源が設けられており、こ
    の駆動源は、クリーニングモード時、通常モードに比べ
    て、定着ローラー対の回転速度を遅くすることを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記の定着ローラー対には、定着ローラー
    対を正逆転可能な駆動源が設けられており、この駆動源
    は、クリーニングモード時、定着ローラー対の正逆転を
    繰り返し行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】上記の定着ローラー対には、挟持搬送する
    転写紙を加熱すると共に、この加熱温度を変更可能にし
    た加熱手段が設けられており、この加熱手段は、クリー
    ニングモード時、通常モードに比べて、加熱温度を高く
    することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】上記の定着ローラー対には、定着ローラー
    対の表面の汚れを検出する汚れ検出手段が設けられてお
    り、この汚れ検出手段による汚れの検出に伴い、上記ク
    リーニング制御手段は、クリーニングモードを実施すべ
    く、クリーニング像形成手段と反転再給紙手段との各作
    動を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】上記クリーニング制御手段は、汚れ検出手
    段による汚れの検出がなくなるまで、クリーニングモー
    ドを実施する制御動作を繰り返し行うことを特徴とする
    請求項8記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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