JP2008203570A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置における定着部のクリーニングについて、定着部の劣化や画像形成装置の製造コスト増を伴わずに、安全かつ簡易に行うことができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置10における制御部60は、クリーニングの実行制御において、定着部42の線速を、画像形成時においては第1の線速とし、クリーニング通紙時においては、第1の線速より遅い第2の線速に切り替える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置において、用紙にトナー像を定着させる定着部のクリーニングを行う技術に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリまたは複合機等、電子写真方式の画像形成装置は、トナー像を、例えば、転写紙、用紙等の記録媒体上に転写し、その転写されたトナー像を定着部で加熱することにより定着させる処理が行われている。
このような画像形成処理の過程で定着部に用紙が詰まり、用紙ジャムを起こしてしまうことがある。この定着部における用紙ジャム発生の状況を図9に示す。図9は、画像形成装置におけるプリンタ部および該プリンタ部の定着部に詰まった用紙Pを示す概略断面図である。
図9に示すように、画像形成装置におけるプリンタ部40は、画像形成部41、定着部42を備えている。また、画像形成部41は感光体ドラム51Y、51M、51C、51K、ローラに張架される中間転写ベルト43を有しており、2次転写位置Dで2次転写部材45により2次転写している。また、定着部42は、定着ローラ42c、これに張架される定着ベルト42aおよび加圧ローラ42bを有している。
画像形成装置は、レーザー光(書込光)で感光体ドラム51Y、51M、51C、51K上に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像剤で現像してトナー像を形成する。次いでこのトナー像は、中間転写ベルト43の外面に1次転写される。またこの中間転写ベルト43のトナー像は、ベルト等が回転されることにより、2次転写位置Dに到達する。2次転写位置Dに到達したトナー像は、当該2次転写位置D上にある用紙Pに転写される。さらに、この用紙P上に転写された未定着のトナー像は、定着部42に送出され、当該定着部42がトナーを熱や圧力で用紙P上に定着させることにより、画像が形成された用紙Pを排紙するというプロセスにより画像形成処理を行っている。
このような画像形成処理の過程において、図9に示すように定着部42に用紙Pが巻き込まれ、用紙ジャムを起こしてしまう場合がある。この用紙ジャムにより、定着処理の途中で用紙Pが停止すると、一旦、用紙に定着したトナーが再び定着ベルトの熱により再び溶融し、定着ベルト42aに転移することがあり、この付着した残留トナーは定着部42のトナー汚れとなってしまう。
また、定着部42による用紙Pへのトナーの定着が不完全な場合があり、定着させきれなかったトナーが定着ベルト42aまたは加圧ローラ42bに付着することによって残留トナーが生じることがある。なお、この残留トナーとしては、定着部42が用紙P上に転写されたトナーを熱によって溶融させきれずに残るコールドオフセットによるもの、溶融しすぎて付着してしまうホットオフセットによるもの、静電気作用で残る静電オフセットによるものなどがある。
この残留トナーは、定着ベルト42aなどに付着したままとなり、定着ベルト42aが回転することによって再び定着ベルト42aと加圧ローラ42bの当接部分(以下「ニップ部」という)に到達し、定着部42で加熱され溶融する。この溶融して付着したトナーは、当該トナー定着の不完全な用紙Pの次に処理される用紙に対し、画像汚れとして付着してしまう。さらには、当該定着ベルト42a等に付着したトナーが次に処理される用紙の先端部などに付着してしまう場合がある。
このようなトナー汚れを解消するためには、定着部のクリーニングが必要である。ただし、定着部は非常に高温となっており、操作者(ユーザ)によるクリーニングは危険性を伴う場合がある。
そこで定着部にクリーニング機構(例えばクリーニングブレード)を備えた画像形成装置が提案されている。しかし、定着部にクリーニング機構を設けた場合、クリーニング機構でのクリーニングによって定着ベルトが磨耗し、ベルトの劣化を招来し、ベルトの耐久性を損なうおそれがある。また、画像形成装置にクリーニング機構を設けることにより画像形成装置の製造が煩雑となり、コスト増につながるおそれがある。
したがって定着部のクリーニングは、クリーニング機構などを新たに設けることなくかつ安全であることが求められる。この点、図10に示すような従来の画像形成装置においては、クリーニングモードを設け、白紙を通紙して、定着部のクリーニングを行うことが可能であった。ここで、図10を用いて従来の画像形成装置におけるクリーニングモードについて説明する。
図10は、従来の画像形成装置にかかるプリンタ部において、クリーニングモードにおける通紙が行われている状態を示すための概略断面図である。図10に示すように、画像形成装置は、感光体ドラム51Y、51M、51C、51K上に何ら表示されない無地の画像形成処理を行わせる。これにより、2次転写位置Dにおいて用紙Pにはトナーが転写されない状態のまま定着部42に搬送される。
次いで定着部42は、ニップ部に到達された当該用紙Pに対し、通常の画像形成処理と同様に加熱・加圧を行う。このとき定着ベルト42a等に付着された残留トナーは、ニップ部で溶融し、白紙の用紙Pに転移して定着される。その結果、定着ベルト42aに付着する力よりも、用紙Pに付着する力が大きくなる。さらに用紙Pのこしによる剥離の力も加わり、定着ベルト42aからトナーが剥がれ、図10に示すように定着ベルト42aにおけるトナー汚れのクリーニングを行うことができる(例えば、特許文献1)。
特開2003−274151号公報
しかし、特許文献1に記載の画像形成装置によるクリーニングモードによる通紙では、図9に示したように、溶融して接着性の大きいトナーを介して、用紙Pの先端が定着ベルト42aに付着し、巻きこまれることがある。この場合、定着部42において残留トナーによる用紙ジャムが起きてしまう。このトナー汚れによる用紙ジャムの状況を図11を用いて説明する。図11は、画像形成装置におけるプリンタ部および該プリンタ部の定着部に巻き込まれた用紙を示す概略断面図である。
すなわち、通常は、図10のように溶融したトナーTが、定着ベルト42a等と用紙Pの双方に付着していても、用紙Pに付着する力と用紙Pの剥離する力により、定着ベルト42aからトナーが剥がれ、用紙Pが搬送方向(図10におけるX方向)に送出されるように作用する。しかし、図11に示すように用紙Pの先端に、溶融した残留トナーが付着してしまうと、仮に残留トナーが定着ベルト42aに付着する力よりも、用紙Pに付着する力が大きくても、用紙Pの剥離しようとする力が作用せず、図9のように用紙Pの先端が残留トナーを介して定着ベルト42aに巻きついてしまい定着部42において用紙ジャムが起きてしまう。
クリーニングモードによる通紙時に用紙ジャムが生じてしまうと、定着部のトナー汚れが解消できず、再度通紙を行う必要があり、煩雑であるとともに、クリーニングの作業効率が低下してしまうおそれがある。
この従来のクリーニングモードによる通紙時の用紙ジャムに対しては、定着ベルト42aに巻き込まれないようにする専用クリーニングシートを用いて回避することも考えられるが、クリーニングモードによる通紙をするたびに専用クリーニングシートをセットしなければならず、定着部のクリーニング作業が煩雑となってしまう。
そこで本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであってその目的は、画像形成装置における定着部のクリーニングについて、定着部の劣化や画像形成装置の製造コスト増を伴わずに、安全かつ簡易に行うことができる技術を提供することを目的としてなされたものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、用紙上にトナー像を形成する画像形成部と、定着部材および該定着部材に接離可能に圧接される圧接部材を有し、該定着部材と該圧接部材のニップ部にて加熱および加圧することにより前記画像形成部にて形成されたトナー像を前記用紙に定着させる定着部と、前記用紙の所定位置に前記トナー像を形成するタイミングで、該用紙を搬送方向下流に位置する2次転写位置へ給紙するレジストローラと、給紙トレイから前記レジストローラへ前記用紙を搬送し、かつ前記画像形成部にて前記用紙上に前記トナー像を形成せずに前記定着部へ搬送し、前記定着部材に付着しているトナーを除去してクリーニングするクリーニングモードの実行および前記用紙の搬送を制御する制御部と、を備えた画像形成装置であって、前記制御部は、画像形成時においては第1の線速にて前記定着部材を駆動して前記用紙を搬送し、前記クリーニングモードを実行する場合には、該第1の線速より遅い第2の線速に前記定着部材の駆動を切り替えて前記用紙を搬送するように制御すること、を特徴とする画像形成装置である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記制御部は、前記クリーニングモードを実行する場合、前記レジストローラから前記2次転写位置へ前記第1の線速で前記用紙の給紙を開始させ、前記用紙の搬送方向における先端が前記定着部における前記ニップ部に到達する以前に、前記第1の線速から前記第2の線速に前記定着部材の駆動を切り替えて前記用紙を搬送させること、を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記制御部は、前記用紙の前記先端が前記定着部における前記ニップ部を通過後に、前記第2の線速から第1の線速に前記定着部材の駆動を切り替えて該用紙を搬送させること、を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記制御部は、前記用紙の先端が前記ニップ部を通過後の所定のタイミングで、前記第2の線速から前記第1の線速に前記定着部材の駆動を切り替えて該用紙を搬送させること、を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記定着部の搬送方向下流に搬送ローラを設け、前記制御部は、前記搬送ローラへ前記用紙の先端が到達以降に、前記第2の線速から前記第1の線速に前記定着部材の駆動を切り替えて前記用紙を搬送させること、を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記制御部は、前記クリーニングモードを実行する場合、前記用紙が所定を超える場合に、前記第1の線速より遅い第2の線速に前記定着部材の駆動を切替え、前記用紙が所定の厚さ以下の場合、前記第1の線速から前記第2の線速に前記定着部材の駆動を切り替えないで前記用紙を搬送させること、を特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記定着部材は定着ベルトであり、前記制御部は、前記クリーニングモードを実行する場合、前記用紙の前記搬送方向の長さが、前記クリーニング対象となる前記定着ベルトの周方向の長さより短い場合は、次の用紙を給紙し、前記定着ベルトのクリーニングを継続すること、を特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置であって、前記制御部は、前記レジストローラから前記次の用紙を給紙する場合、前記用紙が前記定着ベルトに接触しなかった部分に、該次の用紙が接触するタイミングで該次の用紙を給紙するように前記レジストローラの駆動開始タイミングを制御すること、を特徴とする。
請求項1にかかる本発明によれば、制御部が定着部材のクリーニングモード実行時において、定着部材を、画像形成時における第1の線速より遅い第2の線速で駆動させ用紙を搬送させるように構成されている。したがって、定着部材に入った用紙に対し、溶融した定着部の残留トナーが用紙に確実に浸透し、定着部材と用紙との間にある残留トナーが、用紙側の方に強く付着され、用紙の先端が定着部材に巻き込まれて、クリーニングモードによる通紙時の用紙ジャムが生じるおそれを防止することができる。結果として、画像形成装置における定着部材のクリーニングを、定着部材の劣化や画像形成装置の製造コスト増を伴わずに、安全かつ簡易に行うことが可能となる。
この発明にかかる画像形成装置としては、電子写真方式のプリンタ、複写機およびファクシミリなどがある。本実施形態では、カラー出力可能なプリンタ、複写機およびファクシミリ等を複合したカラー複合機を例とした画像形成装置について説明する。
この発明の実施形態にかかる画像形成装置10の構成の一例について、図1および図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる画像形成装置10の概略構成図である。また、図2は、本発明の実施形態にかかる画像形成装置10の概略構成を示すブロック図である。
[構成]
図1に示すように、この実施形態にかかる画像形成装置10は、自動原稿搬送装置(ADF;Auto Document Feeder)20、読取部30、プリンタ部40を備えて構成される。なお、本実施形態の画像形成装置10における画像形成方式は、周知の電子写真方式を利用したタンデム方式による。この発明の実施形態にかかる画像形成装置は、定着部に付着した残留トナーのクリーニングを行うクリーニングモードにおいては白紙の通紙を行う。このクリーニングモード実行時には、制御部60(図2)が定着部42の線速を切り替える構成となっている。以下、画像形成装置10の各部の構成について説明する。
図1に示す自動原稿搬送装置20は、原稿載置トレイ21に積載された原稿2を1枚ずつ読取部30の読取位置に搬送し、読み取り後の原稿を排紙トレイ27に排出する。また、原稿2が両面原稿である場合、片面が読み取られた後の原稿2は、反転ローラ26により表裏が反転されて再び読取部30へ再搬送される。
自動原稿搬送装置20は、原稿載置トレイ21に積載された原稿2を最上部から順に給紙する給紙ローラ22と、原稿2の読取位置となるスリットガラス31上に原稿2を搬送しながら通過させるための搬送ローラ23と、給紙ローラ22によって給紙された原稿2を搬送ローラ23に沿って案内する案内ローラ24とを備えている。また、スリットガラス31上を通過した原稿2の進行方向を切り替える切替爪25と、両面原稿の表裏を反転させるための反転ローラ26と、読み取りの完了した原稿2が排紙される排紙トレイ27などを有している。
読取部30は、原稿2のカラー画像を読み取る機能を有する。より詳細に説明すると、読取部30は、原稿2をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色に分けて光学的に読み取り、読み取られた画像データをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の濃度データに変換し、これら4色の画像データをそれぞれ出力するようになっている。
読取部30は、光源33とミラー34とからなる露光走査部35と、原稿2からの反射光を受光しその光強度に応じた電気信号を色別に出力するカラー方式のCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子センサ)36と、原稿からの反射光をCCD36へ集光する集光レンズ37と、露光走査部35のミラー34からの反射光をCCD36へ導くための各種のミラー38とを備えている。
自動原稿搬送装置20によって給紙された原稿2を読み取るときは、露光走査部35がスリットガラス31の下方の読取箇所へ移動して停止し、その上を搬送ローラ23によって搬送されてくる原稿2を読み取るようになっている。プラテンガラス32上に載置された原稿2を読み取る場合には、プラテンガラス32の下面に沿って左から右へと露光走査部35が走査してプラテンガラス32上に載置された静止状態の原稿を読み取るようになっている。
プリンタ部40は、電子写真方式を利用したタンデム方式のカラープリンタである。プリンタ部40は、画像形成部41と、定着部42と、用紙を給紙する給紙部70と、給紙された用紙を搬送する搬送部80とを備えている。また、画像形成部41は無端ベルト状の中間転写ベルト43と、中間転写ベルト43上に単一色(Y、M、C、BK)の画像をそれぞれ形成する複数の像形成ユニット50Y、50M、50C、50K(1次転写箇所)と、クリーニング部44と2次転写部材45を備えている。
像形成ユニット50Yは、イエロー(Y)色の画像を中間転写ベルト43上に形成する。像形成ユニット50Mは、マゼンタ(M)色の画像を中間転写ベルト43上に形成する。像形成ユニット50Cは、シアン(C)色の画像を中間転写ベルト43上に形成する。像形成ユニット50Kは、ブラック(K)色の画像を中間転写ベルト43上に形成する。
像形成ユニット50Yは、静電潜像が形成される円筒状の感光体ドラム51Yと、その周囲に配置された帯電装置52Yと、現像装置53Yと、クリーニング装置54Yとを有する。また、レーザーダイオードと、ポリゴンミラーと、各種レンズおよびミラーなどで構成されたレーザーユニット55Yとを備えている。
感光体ドラム51Yは、図示省略の駆動部に駆動されて一定方向(図中の矢印A方向)に回転する。帯電装置52Yは、感光体ドラム51Yを一様に帯電させる。レーザーユニット55Yは、イエロー色の画像データに応じてオンオフされるレーザー光を感光体ドラム51Yに照射して感光体ドラム51Y上に静電潜像を形成する。現像装置50Yは、この静電潜像をイエロー色のトナーによって顕像化する。このトナー像は、中間転写ベルト43と接触する1次転写箇所で中間転写ベルト43に転写される。クリーニング装置54Yは、転写後に感光体ドラム51Yの表面に残留するトナーをブレード等にて除去し回収する。
像形成ユニット50M、50C、50Kは、トナーの色が相違することと、それぞれの色に対応する画像データでレーザー光がオンオフされる点を除いて像形成ユニット50Yと同一の構成を有する。なお、対応する構成要素には、数字部分が同一であって添え字が異なる(Yに代えてM、C、K)符号を付してある。
中間転写ベルト43は、複数のローラを巻回して回動可能に支持されている。中間転写ベルト43は、図示省略の駆動部により矢印Bの示す方向に周回する。周回する過程において、中間転写ベルト43上に(Y)、(M)、(C)、(K)の順に、像形成ユニット50Y、50M、50C、50Kで形成された各色のトナー像が形成される。このカラーのトナー像は中間転写ベルト43の周回経路の下端部に設けた2次転写部材45により中間転写ベルト43から用紙に一括で2次転写される。2次転写後に中間転写ベルト43上に残留しているトナーは、クリーニング部44によって除去される。
定着部42は、熱源としてハロゲンランプ(不図示)を内蔵し、定着部材である定着ベルト42aを張架する定着ローラ42cと、圧接部材である加圧ローラ42bとを有し、2次転写部材45にて中間転写ベルト43上からトナー像が転写された用紙Pを、定着ベルト42aを介し、定着ローラ42cと加圧ローラ42bとで挟接して、加熱、加圧して圧着することにより、トナー像を用紙Pへ定着させる。定着部42から排紙される用紙は、そのまま機外へ排紙されるか、反転経路80bへ搬送される。
給紙部70には、複数の給紙トレイ71があり、通常、サイズや紙種の異なる用紙が収容される。各給紙トレイ71の下流側には、給紙トレイ71に収容された最上部の用紙を1枚ずつ搬送部80に向けて給紙する第1給紙ローラ72が設けてある。また、各給紙トレイ71の下流側には、給紙された用紙を検知するための第1給紙センサ73を設けている。
搬送部80は、給紙トレイ71から搬送された用紙を2次転写部材45ないし定着部42を通過させて機外の排紙トレイに排紙する通常経路80aと、定着部42を通った用紙の表裏を反転させて2次転写部材45の上流で再び通常経路80aへ合流させる反転経路80bとを含んでいる。各経路80a、80bは、最小サイズの用紙の送り方向サイズより短い間隔で多数の搬送ローラ81を有している。
搬送部80のうち、2次転写部材45の上流側には用紙の先端を検知するための先端検知センサ82があり、さらに上流側にはレジストローラ(第2給紙ローラ)83がある。レジストローラ83のさらに上流側には、用紙が到達したことを検知するための第2給紙センサ84が配置されている。
給紙トレイ71から送り出された用紙は、レジストローラ83に突き当てられて一旦停止し、その後搬送が再開される。画像形成された用紙は、画像形成装置10の機外へ排出される。
[制御]
次に、図2を用いて、この実施形態にかかる画像形成装置10の制御およびそれに用いる各部の概略構成について説明する。
先に述べたように画像形成装置10は、自動原稿搬送装置20、読取部30、プリンタ部40、等を備えているがその他に、図2に示す制御部60、記憶部92、インターフェイス(I/F;Interface)91、表示操作部93、計時部94およびネットワーク100等を備える。
インターフェイス91は、画像形成装置10の外部端末U等からネットワーク100を介して送信された原稿データを受信して記憶部92に送信する。ネットワーク100としては例えば、LAN(Local Area Network)等が挙げられる。
制御部60は例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。また記憶部92には、あらかじめ制御プログラムが記憶され、CPUが当該制御プログラムを適宜RAM上に展開することにより、制御部60として機能する。具体的には、読取制御、送受信制御、画像処理制御、計時処理、給紙制御、表示制御、クリーニングモードの実行制御、再通紙制御等を行うようになっている。各処理・制御については後述する。さらに記憶部92には、画像データや、表示部93bに表示する表示画面のデータ等が記憶される。
記憶部92は、インターフェイス91から受けた原稿データを記憶する。また、読取部30から読み取った原稿データを記憶する。これらの記憶された原稿データは、制御部60にて画像処理がなされて、記憶部92に記憶される。
表示操作部93は、操作部93aと、表示部93bとを備えて構成される。この操作部93aとしては、例えば、タッチパネル等の表示および入力デバイスが用いられ、表示および入力を受ける。また、例えば操作部93aは、ボタン等の操作デバイスを含んで構成される。また、操作部93aと表示部93bとを一体化してもよい。
計時部94は、計時機能を有し、後述する制御部60の各制御(給紙制御、クリーニングモードの実行制御、再通紙制御、計時処理等)に用いられる計時信号を制御部60に送信する。この計時信号とは、例えば後述するクリーニングモードの実行制御、再通紙制御に用いられる時間を計るために用いられる。
ここで、本実施形態の画像形成装置10における制御部60の各処理および各制御について以下に説明する。前述のように、以下の制御は記憶部92に記憶されている制御プログラムに基づき制御部60によって実行される。
(各部の制御)
制御部60は、例えば自動原稿搬送装置20、読取部30の制御や、表示操作部93等からの指示に応じてネットワーク100からの原稿データの送受信や、記憶部92に格納されている原稿データついての圧縮処理または伸張処理等を行う。
(計時処理)
制御部60による計時処理では、計時部94から計時信号を受けることにより、制御部60の各制御に要する時間を処理する。また、現在時刻の提供も行う。
(給紙制御)
制御部60による給紙制御では、画像形成時においてレジストローラ83から用紙Pを2次転写部材45へ搬送させる搬送開始タイミングを制御している。この搬送タイミングは、第2給紙センサ84による用紙Pの検知、レジストローラ83による用紙Pの搬送速度、レジストローラ83から定着部42までの距離などに基づいて調整される。
(表示制御)
制御部60による表示制御では、入力しようとする原稿にかかるジョブ等に関する事項またはその他の事項についてユーザが設定するための表示画面を、表示操作部93における表示部93bに表示させる。ジョブ等に関する事項とは、例えば、出力画像データにかかる、用紙についての項目(拡大・縮小倍率、用紙方向、出力用紙、給紙トレイなど)、出力順、出力方法、製本などである。また、その他の事項とは、例えば定着部42をクリーニングするクリーニングモードの実行および実行確認などである。
このクリーニングモードの実行確認の一例として、用紙ジャムが発生した後のクリーニングモードの実行確認がある。このクリーニングモードの実行確認とは定着部42などに対して用紙ジャムが生じた場合に、制御部60が搬送ローラ81や定着部42の動作異常(例えば、搬送ローラ81による通常経路80aや反転経路80bへの搬送処理が実行不可能となっている状況など)を検知し、これに基づいて、用紙ジャムの発生を認識する。その際に制御部60は、例えば記憶部92から用紙ジャムの解消方法を表示する表示画面のデータを読み出し、表示部93bに表示させる。操作者が、表示部93bに表示される当該表示画面に従って用紙ジャムを解消させると、制御部60は各部のセンサ(不図示)などにより用紙ジャムの解消を認識する。
制御部60が用紙ジャムの解消を認識すると、次いで制御部60は、記憶部92からクリーニングモードの実行確認画面にかかるデータを読み出す。この実行確認画面について図3を用いて説明する。
図3は、この発明の実施形態にかかる画像形成装置10において、クリーニングモードの実行確認画面を表す図である。操作者は操作部93aにより、図3に示すクリーニングモード実行確認画面で、次に述べるクリーニングモードでの白紙の通紙制御の実施または不実施の選択を行うことができる。
すなわち、例えば操作者により、図3に示すクリーニングモード実行確認画面のクリーニング通紙実施キーYが選択されると、制御部60により、次に述べるクリーニングモードが実行される。これに対し、クリーニング通紙不実施キーNが選択されると、クリーニングモードの実行制御は実行されない。なお、クリーニングモード実行確認画面によるこれらの選択は、制御部60が用紙ジャムの解消を認識した後に限られず、操作者が表示操作部93により任意のタイミングで実行できるように構成してもよい。
(クリーニングモードの実行制御)
制御部60によるクリーニングモードの実行制御では、クリーニングモード実行確認画面でのクリーニングモードにおける通紙の実施要求に応じて、定着部42に付着したトナー汚れのクリーニングを、白紙の用紙の通紙により行う。このクリーニングモードの実行制御について図4を用いて説明する。図4は、この発明の実施形態にかかる画像形成装置10おけるクリーニングモードの実行制御を説明するための図である。また、図4(A)は、この発明の実施形態におけるクリーニングモードの実行制御により、用紙P1が定着部42のニップ部の手前に到達している状況を示す図である。また、図4(B)は、この発明の実施形態におけるクリーニングモードの実行により、定着部42のクリーニングが実行されている状況を示す図である。
制御部60はクリーニングモードの実行制御として、まずレジストローラ83により用紙P1を定着部42に到達させる搬送タイミングを制御する。この用紙P1の搬送タイミングは、後述するように、用紙P1の搬送速度、距離L1(図4参照)やセンサによる用紙P1の検知などに基づいて判断される。
このように、制御部60により用紙P1の搬送タイミングが計られ、2次転写部材45に用紙P1が搬送される。クリーニングモードの実行制御では、2次転写部材45に到達した用紙P1に対してトナー像の転写が行われない。すなわち、画像形成時においては、像形成ユニット50Y、50M、50C、50Kなどによって中間転写ベルト43にトナー像が形成され、2次転写部材45を通過する用紙P1に対しトナーが転写されるが、クリーニングモードによる通紙時においては、制御部60が像形成ユニット50Y、50M、50C,50Kに対し何ら静電潜像、トナー像を形成させないため、中間転写ベルト43にもトナー像が転写されず、2次転写部材45を通過しても用紙P1にはトナーが転写されず、白紙の状態で定着部42へ搬送される。
また、制御部60によるクリーニングモードの実行制御では、図4(A)に示すように定着部42の手前に用紙P1が到達すると、制御部60は、定着部42における加圧ローラ42bおよび定着ローラ42cの回転速度を遅くして定着ベルト42aの回転速度を減速させ、定着部42の線速を第1の線速から第1の線速より遅い第2の線速に切り替える制御を行う。
なお、線速とは、定着部42の定着ベルト42aと加圧ローラ42bの回転する速度であり、換言すると定着部42の定着ベルト42aと加圧ローラ42bの当接部分であるニップ部を用紙P1が通過する速度である。
すなわち、制御部60は、レジストローラ83が用紙P1の搬送を開始した時点から、あらかじめ記憶部92に記憶された第1の時間が経過した時に、定着ローラ42cに張架された定着ベルト42aおよび加圧ローラ42bの回転速度を、第1の線速から、第2の線速に切り替えて減速する。
また、この第1の時間とは、レジストローラ83から定着部42におけるニップ部の手前に用紙P1の先端が到達するまでに要する時間に相当する。当該到達に要する時間は、レジストローラ83から定着部42におけるニップ部の手前までの距離L1(図4参照)と、レジストローラ83の用紙P1の搬送速度によって求められ、あらかじめ記憶部92に記憶される。
この第1の線速は、画像形成装置10による画像形成時の定着部42の線速であり、第2の線速は、クリーニングモードによる通紙時における定着部42の線速である。第2の線速は第1の線速よりも遅くなるように設定される。画像形成時の第1の線速と比較して、クリーニングモードの実行制御時の第2の線速の減速の程度としては、例えば、およそ30〜70%であることが好ましい。なお、本実施の形態では70%としている。
このように、用紙P1が定着部42のニップ部を通過するにあたり、制御部60により線速を第1の線速から第2の線速へ切り替え、減速させることで、用紙P1の先端が残留トナーを介して定着部42に巻き込まれることを防止し、用紙ジャムを生じる事態を防止することができる。すなわち、定着部42に付着し、加熱され溶融した状態の残留トナーが、搬送されてきた用紙P1の先端に付着した場合であっても、定着部42の線速が第2の線速に減速されているので、残留トナーが用紙P1に対し確実に浸透し当該残留トナーが定着ベルト42aに付着する力よりも、用紙P1に付着する力が大きくなる。さらに用紙P1のこしによる剥離が確保されることにより、定着ベルト42aからトナーが離型し、図4(B)に示すように、例えば定着ベルト42aのクリーニングを行う際の用紙ジャムを防止することができる。
また、クリーニングモードの実行制御において制御部60は、用紙P1が定着部42へ到達以前に線速が第1の線速から第2の線速へと切り替わった後に、用紙P1の搬送方向における先端が、定着部42のニップ部を通過すると、定着部42の線速を第2の線速から第1の線速へと切り替える。
つまり、制御部60は定着部42の線速を第1の線速から第2の線速へと切り替えた時点から、用紙P1の搬送方向における先端が定着部42のニップ部から離れるまでに要する第3の時間が経過した時(計時処理)に定着部42の線速を第2の線速から第1の線速に切り替える(本発明における「所定のタイミング」の一例に該当する)。なお、この第3の時間については記憶部92にあらかじめ記憶されている。
また、本実施形態ではクリーニングモードの実行制御において制御部60が、第1の線速から第2の線速へと切り替えた時点を基準として、第3の時間の経過時に第2の線速から第1の線速へ切り替えるタイミングを計っているが、この実施形態に限られず、レジストローラ83から用紙P1の搬送を開始した時点を基準とし、第1の時間と第3の時間を加算した時間の経過に応じて定着部42の線速を第2の線速から第1の線速に切り替えるように構成してもよい。
また、第3の時間とは、ニップ部手前(制御部60が線速を第2の線速に切替開始する位置)から、用紙P1の先端がニップ部から離れる位置までの距離L2と、第2の線速に減速された定着部42の用紙P1の搬送速度で除算した値(時間)である。この用紙P1の先端が離れる位置とは、例えば、定着部42のニップ部から、用紙P1の搬送方向における端部が10mm以上離れた位置であることが好ましい。当該距離であれば用紙P1の先端が巻き込まれず、なおかつ1枚の用紙でより広範にクリーニングすることが可能となる。
このように、定着部42の線速を復帰させることにより、図4(B)に示すように、レジストローラ83等の搬送速度と、線速が減速された定着部42の搬送速度とのずれによる用紙P1のたるみを一時的なものとすることができる。したがって、当該搬送速度のずれを一時的にして、用紙P1のたるみを抑えることで、クリーニングモードによる通紙時の用紙ジャムや、当該用紙P1のたるみに伴うクリーニングの脱漏を防止することができる。
また、クリーニングモードの実行制御では、制御部60がクリーニングモードによる通紙に供される用紙P1の厚みが所定の厚さを超えるかどうかを、操作者が入力した用紙の情報からその用紙の斤量に基づき判断する。
また、クリーニングモードの実行制御において制御部60は、所定の厚み以下であるときにのみ当該線速の切替制御を実行することが好ましい。この所定の厚みとは、普通紙に対する厚さであり、例えば用紙斤量が200g/m2である場合の厚さをいう。
本実施形態のような制御部60のクリーニングモードの実行制御による定着部42の線速の減速を行うと、搬送部80(レジストローラ83等)の用紙の搬送速度と、第2の線速による用紙の搬送速度のズレから、定着部42と2次転写部材45との間で、図4(B)に示すような用紙P1のたるみが生じるが、上記のような所定の厚みを超える厚みを有する用紙では、用紙のこしの力により、たるみが生じにくくなり、当該搬送速度のズレによって画像形成部41や定着部42などに過度の負荷がかかるおそれがある。
したがって、用紙の厚みを判断し、所定の厚みを超える用紙の場合においては、制御部60が定着部42の線速を減速させる制御を行わないことが有効である。
なお、用紙斤量が200g/m2を超える用紙では、先端が定着部42のニップ部に到達し、当該先端に定着ベルト42a等の残留トナーが付着してしまった場合でも、当該用紙のこしの力により定着ベルト42aの先端が巻き込まれず、定着部42の線速を減速させなくてもクリーニングモードによる通紙時の用紙ジャムが発生するおそれは低い。
(再通紙制御)
制御部60は、用紙P1の長さによって定着部42、例えば定着ベルト42aの全体をクリーニングできない場合に、1枚目の用紙P1の次に、2枚目の用紙P2によってクリーニングする再通紙制御を実行する。
再通紙制御において制御部60は、1枚目のクリーニングモードの実行制御の指示を受けた時点で、クリーニングモードの実行制御による1枚目の用紙P1でのクリーニングモードによる通紙の結果、定着部42でクリーニングされない範囲を求め、当該クリーニングされない範囲について再度クリーニングモードによる通紙を行うために、例えば以下の処理を行う。
あらかじめ記憶部92等に記憶されている定着部42の定着ベルト42aの周方向の長さと、クリーニングモードによる通紙に用いる用紙P1のサイズから導かれる搬送方向の長さL3(図6参照)とを比較する。この結果、用紙P1の長さL3が当該定着ベルト42aの長さ以下である場合は、2枚目の用紙P2(本発明における「次の用紙」の一例に該当する)によって再び通紙をさせる制御を行う。なお、周方向の長さとは、例えば図5における範囲A1と範囲A2を加算した長さである。
制御部60は、用紙P1の長さが所定の長さ以下であった場合、再通紙制御を行う。このように再び行われるクリーニングモードの実行制御においても、まず2枚目の用紙P2のレジストローラ83からの搬送開始タイミング(本発明の「駆動開始タイミング」の一例に該当する))を計る制御を行う。
この搬送開始タイミングを計る制御とは、用紙P2のクリーニングを開始すべき部分が定着部42のニップ部へ到達したときに、同時に用紙P2の先端部が定着部42のニップ部を通過するように、制御部60はレジストローラ83に用紙P2の搬送を開始させる。ここで図5を用いて制御部60における再通紙制御の搬送タイミングについて説明する。図5は、この発明の実施形態にかかる画像形成装置10において、定着部42を示す概略図である。図6は、用紙P1を示す平面図である。
1枚目の用紙P1の長さL3(図6参照)が定着ベルト42aの長さ以下であった場合、図5に示すように、1枚目の用紙P1によるクリーニングモードによる通紙を経過した定着ベルト42aは、クリーニングされた範囲A1とクリーニングされなかった範囲A2に分かれる。ここで、2枚目の用紙P2によるクリーニングモードによる通紙は、クリーニングされなかった範囲A2に対して、2枚目の用紙P2の通紙によりクリーニングさせるものである。したがって、当該搬送タイミングは、2枚目の用紙P2の先端が定着部42のニップ部に到達したときに、例えば定着ベルト42aのクリーニングされた範囲A1とクリーニングされていない範囲A2との境界部分より、ややクリーニングされた範囲A1側(図5のZ方向側)の位置で接触させ、用紙P1とP2のクリーニング範囲が一部重複するようにすることが好ましい。このように一部重複させることで、2枚目の用紙P2による再通紙を行った際に、範囲A1の終端(図5参照)と不実施範囲A2の始端の境界部分において、隙間ができてしまうことを回避し、クリーニングの脱漏を防止することが可能となる。
すなわちこの2枚目の用紙P2の搬送開始タイミングは、次のように定められる。
まず図6に示す用紙P1の搬送方向における長さL3を基準に、用紙P1の搬送方向における先端F1から後端B側へ所定距離離れた位置にあり、定着部42の線速が変更される定着速度変更点F2から、後端Bまでの距離L4を求める。この所定距離とは、例えば10mmである。
また、制御部60は、この用紙P1における定着速度変更点F2から後端Bまでの距離L4を、第1の線速で除算することで、つまり1枚目の用紙P1による通紙において、定着部42の線速を第2の線速から第1の線速に切り替えた時点から、用紙P1の後端(搬送方向と反対側の端部)Bが定着部42を抜けるまでの第4の時間をあらかじめ求めておく。
また、制御部60は、線速が第1の線速に切り替わった時点から第4の時間が経過した時点、つまり1枚目の用紙P1の後端Bが定着部42のニップ部から抜ける基準タイミングをあらかじめ求めておく。
また、制御部60は、定着部42(例えば定着ベルト42a)の長さを定着部42の回転速度(線速)で除算することで、つまり定着ベルト42aが1周するのに要する第5の時間をあらかじめ求めておく。
また、制御部60は、先に求めた基準タイミングから第5の時間が経過した時点、つまり定着ベルト42aが1周し、範囲A2とA1の境界部分(図5参照)が再び定着部42のニップ部に到達する再当接タイミングをあらかじめ求めておく。
また、制御部60は、あらかじめ記憶された第1の時間を参照する。この第1の時間は長さL1(図4参照)を、レジストローラ83の搬送速度で除算した値、つまり用紙P2がニップ部へ到達するのに要する時間である。
また、制御部60は、あらかじめ記憶された第5の時間と第1の時間との差を求めておき、かつ第5の時間より第1の時間が短いかを判断する。つまり、制御部60は、定着ベルト42aが1周するのに要する時間より、用紙P1、P2がレジストローラ83から定着部42のニップ部の手前に到達するのに要する時間が短いかを判断する。
また、制御部60は、第5の時間より第1の時間が短いかの判断に基づき、レジストローラ83からの用紙P2の搬送開始タイミングを調整し搬送開始指示を与える。すなわち、第5の時間より第1の時間が短ければ基準タイミングより、求めた差分(第5の時間と第1の時間の差分)だけ遅く用紙P2の搬送を開始する。一方、第5の時間より第1の時間が長ければ基準タイミングより、求めた差分だけ早く用紙P2の搬送を開始する。または、第5の時間と第1の時間が等しい場合は、基準タイミングと同時に用紙P2の搬送を開始する。
このようにして制御部60は、先に求めた再当接タイミングの時点の直前に、用紙P2の先端が定着部42のニップ部へ到達するように、基準タイミングの時点を基準に、レジストローラ83からの用紙P2の搬送開始タイミングを調整する。
また、制御部60は再通紙制御においても、クリーニングモードの実行制御と同様に、定着部42の線速の切替制御を行う。この切替制御については上述の通りであり、説明を割愛する(1枚目のクリーニングモードの実行制御と同様、用紙P2の厚さによっては線速の切替制御を行わない)。
このように制御することによって、1枚の用紙によって定着部42の定着ベルト42aの外周部分の全範囲においてクリーニングを実施できる。したがって、操作者が定着部42のクリーニング脱漏の有無を判断するという煩雑な作業を回避することができる。
また、クリーニングモードによる通紙を定着部42の全範囲において実施していないと判断されれば制御部60が再通紙制御を行うので、1枚の用紙のみでは定着部42の残留トナーをクリーニングしきれないときでも、制御部60の判断により、2枚目の用紙によってクリーニングモードの実行による通紙作業が継続される。したがって、クリーニングモードでの通紙による定着部のクリーニング脱漏を回避することができる。
[動作]
次に、本実施形態にかかる画像形成装置10によるクリーニングモードの実施手順を、図7を用いて説明する。図7はこの発明の実施形態にかかる画像形成装置において、クリーニングモードの実行の指示を受けた場合の画像形成装置の一連の動作を示すフローチャートである。
(S01)
制御部60は、例えば画像形成装置10の定着部42に対し用紙ジャムが発生した後に例えばクリーニングモードの実行確認画面(図3参照)を表示し、操作部93aを介して操作指示を受けて、クリーニングモードの実行制御を開始する。
(S02)
制御部60は、像形成ユニット50Y等に白紙の像転写を行わせる作像作業の制御を行う。
(S03)
制御部60は、S02において作像が開始された後、作像が完了し、転写タイミングになったかについて判断する。当該作像が完了していないと判断した場合は(S02;No)、再びS02の作像作業を継続する。
(S04)
制御部60は、S02において作像が完了していると判断した場合は(S03;Yes)、レジストローラ83を制御して用紙P1の搬送を開始する。
(S05)
制御部60は、クリーニングモードによる通紙に用いる用紙P1が所定の厚さ以下であるかについて判断する。この所定の厚さの判断は、例えば、操作者が入力した用紙の情報等によって用紙P1のサイズ、用紙斤量などのデータに基づき、所定の厚さ以下であるかについて判断する。例えば用紙P1の用紙斤量が200g/m2以下であるかに基づいて判断してもよい。
(S06)
制御部60は、S05において、用紙P1が所定の厚さ以下であると判断した場合(S05;Yes)、S04において、レジストローラ83に搬送を開始させた用紙P1が定着部42に到達する前に、定着部42の線速の切替タイミングを調整する。この調整は、レジストローラ83が用紙P1の搬送を開始した時点から、第1の時間が経過した時点で行われる。制御部60は、切替タイミングが到来していないと判断した場合は(S06;No)、再び搬送開始から第1の時間が経過したかに基づいて、切替タイミングを調整する。
(S07)
制御部60は、S06において定着部42の線速の切替タイミングが到来したと判断した場合は(S06;Yes)、定着部42の線速を第1の線速から第2の線速へ切り替える。
(S08)
制御部60は、S06において定着部42の線速を第1の線速から第2の線速へと切り替えた後に、当該定着部42の線速を第2の線速から第1の線速に復帰させるタイミングを調整する。この調整は、定着部42の線速を第1の線速から第2の線速へ切替えた時点から、第3の時間が経過した時点で行われる。制御部60は、復帰タイミングが到来していないと判断した場合は(S08;No)、再び線速の切替時点から第3の時間が経過したかに基づいて、復帰タイミングを調整する。
(S09)
制御部60は、S08において定着部42の線速の復帰タイミングが到来したと判断した場合は(S08;Yes)、定着部42の線速を第2の線速から第1の線速へ復帰させる。
(S10)
制御部60は、S09において線速を復帰させると、定着部42を圧着状態としたまま、用紙P1を下流に搬送させることにより、定着部42のニップ部を通過させ、通紙によるクリーニングを行う。
(S11)
制御部60は、S05において用紙P1が所定の厚さ以下であると判断した場合(S05;Yes)、用紙Pを定着部42の線速を切り替えることなく第1の線速のまま通過させる。
次に、図8を用いて、この発明の実施形態にかかる画像形成装置10における、再通紙作業の一連の動作について説明する。図8は、再通紙を行う場合の画像形成装置の一連の動作を示すフローチャートである。
なお、制御部60は、クリーニングの実行、すなわち通紙作業の前記S01の時点において、あらかじめ記憶部92等に記憶されている定着ベルト42aの長さと、用紙P1の搬送方向における長さとを比較し、用紙P1の長さがクリーニングに必要な長さ以上であるかについて判断する。さらに、制御部60は、用紙P1における長さL4、第4の時間、基準タイミング、再当接タイミングを求めておき、また、第5の時間、当該第5の時間と当該第1の時間の差、差分を記憶しておくものとする。
(S12)
制御部60は、1枚目のクリーニングに用いられた用紙P1の長さが、クリーニングに必要な長さ未満であると判断した場合に、2枚目の用紙P2によって再びクリーニングモードの実行をさせる制御を行う。制御部60は、まず第4の時間を参照してあらかじめ求められた、1枚目の用紙P1の後端Bが定着部42のニップ部を通過する基準タイミングを参照する。
(S13)
制御部60は、S12において基準タイミングを参照すると、あらかじめ求められていた当該基準タイミングから第5の時間が経過した時点、つまり範囲A2とA1の境界部分(図5参照)が再び定着部42のニップ部に到達する再当接タイミングを参照する。
(S14)
制御部60は、S14において、再当接タイミングを参照すると、あらかじめ求められた第5の時間と第1の時間との差を参照する。すなわち制御部60は、定着ベルト42aが1周するのに要する時間と、用紙P1、P2がレジストローラ83から定着部42のニップ部の手前に到達するのに要する時間との差を参照する。その結果、第5の時間より第1の時間が短いか(第1の時間の値より第5の時間の値が大きいか)を判断する。
(S15)
制御部60は、S14において第5の時間より第1の時間が短いと判断した場合は(S14;Yes)、計時処理に基づき、基準タイミングを基準として、あらかじめ記憶している差分だけ遅らせた時間が経過したかについて判断する。すなわち搬送開始タイミングが到来したかについて判断する。到来していない場合は(S15;No)再度搬送開始タイミングが到来したかを判断する。
(S16)
制御部60は、S15において搬送開始タイミングが到来したと判断した場合(S15;Yes)は、レジストローラ83から用紙P2の搬送を開始させる制御を行う。
(S17)
制御部60によるS14の比較の結果、第5の時間が第1の時間と同じであると判断した場合(S14;No)は、再当接タイミングが到来する時点に合わせ、基準タイミングとなったか、すなわち搬送開始タイミングが到来したかを判断する。または、制御部60が、第5の時間より第1の時間が長いと判断した場合は(S14;No)、基準タイミングを基準として、S14で参照した差分だけ早めた時間が到来したか、すなわち搬送開始タイミングが到来したかを判断する。到来していない場合は(S17;No)再度搬送開始タイミングが到来したかを判断する。
(S18)
制御部60は、S17において搬送開始タイミングが到来したと判断した場合(S17;Yes)は、レジストローラ83から用紙P2の搬送を開始させる制御を行う。
(S19)
制御部60は、レジストローラ83から用紙P2の搬送を開始させると上記S05からS10(またはS11)までの処理を制御する。
(作用効果)
以上説明した本実施形態にかかる画像形成装置の作用及び効果について説明する。
本発明の実施形態にかかる画像形成装置10は、操作者からのクリーニングモードの実行の指示に応じて、制御部60により、用紙P1、P2が定着部42のニップ部に到達する以前に、定着部42の線速を、画像形成時の第1の線速からそれより遅い第2の線速に切り替えるように構成されている。
したがって、画像形成装置10によりクリーニングを行ったときに、用紙がレジストローラから搬送されて定着部のニップ部に到達し、定着部42(定着ベルト42a等)に付着した残留トナーが当該到達した用紙の搬送方向における先端F1(図6参照)に付着してしまった場合でも、定着部の線速が第2の線速に減速されているので、定着部のニップ部により溶融した当該残留トナーが用紙に確実に浸透し、定着部に付着する力よりも、用紙に付着する力が大きくなる。さらに用紙P1、P2のこしによる剥離の力も加わり、定着ベルト42aからトナーが離型し、図4(B)に示すように、定着部42(例えば定着ベルト42a)におけるトナー汚れのクリーニングを行う際の用紙ジャムを防止することができる。
また、操作者が定着部42のトナー汚れをクリーニングする必要がなく、画像形成装置10の内部が高温となっている場合に当該内部のクリーニングをすることによる危険性を回避することができる。また、定着部42の周囲にクリーニング機構を設ける必要がなく、製造コスト増を伴わず、クリーニング機構などによるベルトの磨耗、劣化等を防ぐことができる。また、画像形成装置内部の省スペース化を図ることが可能となる。
また、この発明の実施形態にかかる画像形成装置10は、制御部60によるクリーニングモードの実行制御に応じて、用紙P1、P2の先端(例えば端部から搬送方向と反対方向へ10mm以上隔てた位置)が定着部42のニップ部を通過する第3の時間が経過すると、定着部42の線速を第2の線速から、第1の線速に復帰させるように構成されている。
したがって、図4(B)に示すように、レジストローラ83等の搬送速度と、線速が減速された定着部42の搬送速度とのずれによる用紙P1、P2のたるみを一時的なものとすることができる。つまり、当該搬送速度のずれを一時的にし、用紙P1、P2の過度のたるみを抑えることで、クリーニングモードの実行による通紙時の用紙ジャムや、当該用紙P1、P2のたるみに伴うクリーニングの脱漏を防止することができる。
また、この発明の実施形態にかかる画像形成装置10は、制御部60のクリーニングモードの実行制御、再通紙制御において、定着部42の線速を切り替える一方で、搬送部80(レジストローラ83等)の搬送速度を一定とするように構成されている。したがって、制御部60は定着部42のみを制御することで、制御を複雑化せずにクリーニングモードの実行による通紙時の用紙ジャムを防止することが可能となる。
(変形例)
次に、本発明にかかる画像形成装置の変形例について、以下に説明する。
以上に述べた本実施形態にかかる画像形成装置10では、定着部42の線速の減速タイミングについて、用紙P1、P2のレジストローラ83からの搬送時間によって制御しているが、本発明はこの実施形態に限られない。
例えば、レジストローラ83と定着部42との間に設けた先端検知センサ82により、用紙の先端(例えば端部から搬送方向と反対方向へ10mm隔てた位置)が到達したことを検知させる。さらに当該センサから定着部42のニップ部手前までの距離を搬送部80(レジストローラ83等)の搬送速度で除算した値を第2の時間をあらかじめ記憶しておく。また、用紙P1、P2の先端が当該センサを通過してから当該ニップ部手前に到達するまでに要する時間(第2の時間)が経過したとき、線速を第2の線速に切り替えるように制御してもよい。このようなタイミングで線速を第2の線速に切り替えることにより、定着部42への巻きつきを確実に防止することができ、クリーニングモード実行による通紙時の用紙ジャムを解消することができる。
また、本実施形態にかかる画像形成装置10では、定着部42の線速を第2の線速から第1の線速に戻すタイミングについて、用紙P1、P2の搬送時間によって制御しているが、本発明はこの実施形態に限られない。
例えば、定着部42から通常経路80aまたは反転経路80bへと向かう方向に配置された最も定着部42に近傍にある搬送ローラに到達したタイミングで線速を第1の線速に戻すように制御してもよい。このタイミングは、搬送ローラ近傍にセンサを設け、このセンサにより、用紙P1、P2の先端が到達したことを検知し、これに基づいて線速の加速タイミングを制御してもよい。このようなタイミングで線速を第1の線速に戻すことにより、用紙P1、P2の先端を確実に上流へ搬送させることができ、定着部42への巻きつきを防止し、クリーニングモードの実行による通紙時の用紙ジャムを解消することができる。
また、本実施形態にかかる画像形成装置10では、クリーニングモード実行時に2枚目の用紙を給紙することが可能となるように構成されているが、本発明はこの実施形態に限られない。
例えば、定着ベルト42aの周方向の長さが短く、クリーニングのための通紙においてどのような用紙を用いても、1枚のみで定着ベルト42aのクリーニングが完了しうる場合は、当該制御手段を備えないように構成してもよい。このように構成では、ニップ部の手前に定着部の線速の減速を開始する必要がなくなるため、クリーニングモードの実行による通紙時の定着部42の線速の減速タイミングは、用紙P1、P2の搬送を開始してから定着部42のニップ部の手前に到達するまでのどの時点であってもよい。したがって、減速タイミングの制御について簡易化することができ、画像形成装置の制御をより簡易に行うことがとなる。
また、本実施形態にかかる画像形成装置10は、定着部42として、加圧ローラ42bと定着ベルト42aと、定着ローラ42cを備えて構成されているが、本発明はこの実施形態に限られない。例えば、定着ベルト42aと定着ローラ42cではなく、加熱ローラなどを備えるように構成してもよい。この変形例においても、以上に説明した本発明の実施形態の画像形成装置10と同様に、クリーニングモード実行による通紙時の用紙ジャムを防止することが可能となる。
また、この発明の実施形態にかかる画像形成装置10においては、制御部60が、2枚目の用紙P2によりクリーニングモードの実行制御を行う場合、1枚目の用紙P1によってクリーニングされた範囲を、用紙P1のサイズから決まる搬送方向の長さによって予測するように構成されているが、本発明はこの実施形態に限られない。
例えば、定着部42の周囲に残留トナーを検知するセンサを設け、このセンサの検知に基づいて、制御部60が、用紙P1によるクリーニングの実施範囲および不実施範囲または用紙P2によるクリーニングすべき範囲を判断して、2枚目の用紙P2の搬送タイミングを制御してもよい。この変形例においても、以上に説明した本発明の実施形態の画像形成装置10と同様に、クリーニングモードの実行による通紙によって、定着部42のトナー汚れのクリーニングの脱漏を防止することが可能となる。
また、この発明の実施形態にかかる画像形成装置10においては、定着部42の線速の減速タイミングについて、用紙P1、P2の搬送時間によって制御しているが、本発明はこの実施形態に限られない。
例えば、定着部42のニップ部の手前の2次転写部材45の方向へ10mm隔てた位置にセンサを設け、このセンサにより、用紙P1、P2の先端が到達したことを検知させる。さらに当該センサの当該検知に基づいて定着部42の線速を第1の線速から第2の線速に切り替えるように制御してもよい。このようなタイミングで線速を第2の線速に切り替えることにより、定着部42への巻きつきを確実に防止することができ、クリーニングモードの実行による通紙時の用紙ジャムを解消することができる。同様に、定着部42と所定距離(例えば10mm)離れた位置に用紙の先端が到達したことを検知するセンサを設け、この検知に基づいて定着部42の線速を第2の線速から、第1の線速に復帰させてもよい。
また、この発明の実施形態にかかる画像形成装置10においては、制御部60の再通紙制御において、再当接タイミングを第4の時間、第5の時間および基準タイミングにより求めているが本発明はこの実施形態に限られない。
例えば、定着部42(例えば定着ベルト42a)の周囲にトナー汚れを検知するセンサを設け、このセンサによるトナー汚れの検知に基づき、2枚目の用紙P2によってクリーニングを実施すべき範囲を求め、再当接タイミングを決定してもよい。このように構成することで、再当接タイミングを正確に設定することができる。
この発明の実施形態にかかる画像形成装置の概略構成図である。 この発明の実施形態にかかる画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 この発明の実施形態にかかる画像形成装置において、クリーニングモードの実行確認画面を表す図である。 この発明の実施形態にかかる画像形成装置におけるクリーニングモードの実行制御を説明するための図である。 この発明の実施形態にかかる画像形成装置において、定着部を示す概略図である。 クリーニングモードの通紙に用いる用紙を示す概略図である。 この発明の実施形態にかかる画像形成装置において、クリーニングモードの実行の指示を受けた場合の画像形成装置の一連の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施形態にかかる画像形成装置において、再通紙を行う場合の画像形成装置の一連の動作を示すフローチャートである。 従来の画像形成装置におけるプリンタ部および該プリンタ部の定着部に詰まった用紙を示す概略断面図である。 従来の画像形成装置にかかるプリンタ部において、クリーニングモードによる通紙が行われている状態を示すための概略断面図である。 画像形成装置におけるプリンタ部および該プリンタ部の定着部に巻き込まれた用紙を示す概略断面図である。
符号の説明
10 画像形成装置
20 自動原稿搬送装置
30 読取部
40 プリンタ部
41 画像形成部
42 定着部
42a 定着ベルト
42b 加圧ローラ
42c 定着ローラ
43 中間転写ベルト
45 2次転写部材
50Y 像形成ユニット
51Y 感光体ドラム
60 制御部
70 給紙部
71 給紙トレイ
72 第1給紙ローラ
73 第1給紙センサ
80 搬送部
80a 通常経路
81 搬送ローラ
82 先端検知センサ
83 レジストローラ
84 第2給紙センサ
91 インターフェイス
92 記憶部
93 表示操作部
100 ネットワーク
P1 用紙

Claims (8)

  1. 用紙上にトナー像を形成する画像形成部と
    定着部材および該定着部材に接離可能に圧接される圧接部材を有し、該定着部材と該圧接部材のニップ部にて加熱および加圧することにより前記画像形成部にて形成されたトナー像を前記用紙に定着させる定着部と、
    前記用紙の所定位置に前記トナー像を形成するタイミングで、該用紙を搬送方向下流に位置する2次転写位置へ給紙するレジストローラと、
    給紙トレイから前記レジストローラへ前記用紙を搬送し、かつ前記画像形成部にて前記用紙上に前記トナー像を形成せずに前記定着部へ搬送し、前記定着部材に付着しているトナーを除去してクリーニングするクリーニングモードの実行および前記用紙の搬送を制御する制御部と、を備えた画像形成装置であって、
    前記制御部は、画像形成時においては第1の線速にて前記定着部材を駆動して前記用紙を搬送し、前記クリーニングモードを実行する場合には、該第1の線速より遅い第2の線速に前記定着部材の駆動を切り替えて前記用紙を搬送するように制御すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記クリーニングモードを実行する場合、前記レジストローラから前記2次転写位置へ前記第1の線速で前記用紙の給紙を開始させ、
    前記用紙の搬送方向における先端が前記定着部における前記ニップ部に到達する以前に、前記第1の線速から前記第2の線速に前記定着部材の駆動を切り替えて前記用紙を搬送させること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記用紙の前記先端が前記定着部における前記ニップ部を通過後に、前記第2の線速から第1の線速に前記定着部材の駆動を切り替えて該用紙を搬送させること、
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記用紙の先端が前記ニップ部を通過後の所定のタイミングで、前記第2の線速から前記第1の線速に前記定着部材の駆動を切り替えて該用紙を搬送させること、
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着部の搬送方向下流に搬送ローラを設け、
    前記制御部は、前記搬送ローラへ前記用紙の先端が到達以降に、前記第2の線速から前記第1の線速に前記定着部材の駆動を切り替えて前記用紙を搬送させること、
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記クリーニングモードを実行する場合、前記用紙が所定の厚さ以下である場合に、前記第1の線速より遅い第2の線速に前記定着部材の駆動を切替え、前記用紙が所定の厚さを超える場合、前記第1の線速から前記第2の線速に前記定着部材の駆動を切り替えないで前記用紙を搬送させること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記定着部材は定着ベルトであり、
    前記制御部は、前記クリーニングモードを実行する場合、前記用紙の前記搬送方向の長さが、前記クリーニング対象となる前記定着ベルトの周方向の長さより短い場合は、次の用紙を給紙し、前記定着ベルトのクリーニングを継続すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記レジストローラから前記次の用紙を給紙する場合、前記用紙が前記定着ベルトに接触しなかった部分に、該次の用紙が接触するタイミングで該次の用紙を給紙するように前記レジストローラの駆動開始タイミングを制御すること、
    を特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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