JPH05265614A - 双方向信号伝送回路 - Google Patents

双方向信号伝送回路

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JPH05265614A
JPH05265614A JP4059973A JP5997392A JPH05265614A JP H05265614 A JPH05265614 A JP H05265614A JP 4059973 A JP4059973 A JP 4059973A JP 5997392 A JP5997392 A JP 5997392A JP H05265614 A JPH05265614 A JP H05265614A
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芳文 高田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 双方向信号伝送回路や片端終端伝送回路など
の種々の形態の伝送回路が混在する信号伝送回路の小型
化と省電力化を可能とする。 【構成】 終端回路のインピーダンスを、伝送線路の特
性インピーダンスより大きい値とし、また、終端回路と
論理回路素子を接続する伝送線路の長さを短くし、イン
ピーダンスの不整合で発生する反射波を利用して、入力
波形の信号振幅を増加させ、片端終端伝送回路で使用す
る論理回路素子の送信回路を利用を可能とする双方向信
号伝送回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータシステム
などにおける双方向信号伝送回路に係わり、特に、片端
終端伝送回路を含む種々の信号伝送回路形態が混在する
信号伝送回路の小型化と省電力化に好適な双方向信号伝
送回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムの設計などにおい
ては、例えば、林善雄/常田晴弘共著「マイコンシステ
ム設計ノウハウ」(1988年、CQ出版社発行)のp
p.274〜275に記載のように、信号線の特性イン
ピーダンスの考慮が必要である。すなわち、データバス
などを構成する伝送線路の引き回し距離が長くなった場
合には、信号の反射の問題が発生する。このために、次
の図7に示すように、伝送線路に終端回路(抵抗)を設
けて信号の反射に対処する。
【0003】図7は、従来の信号伝送回路の構成を示す
ブロック図である。コンピュータシステムにおいて使わ
れる信号伝送回路としては、図7(a)に示すように、
一個の回路素子(論理回路素子)71aの送信回路72
aと、一個の終端回路73aの間を、配線基板などの伝
送線路70aで接続し、それに、一個、もしくは、複数
の論理回路素子74a、74bの受信回路75a、75
bを接続した片端終端伝送回路や、図7(b)に示すよ
うに、一個の論理回路素子71bの送信回路72b、7
2cと、二個の終端回路73b、73cの間を、伝送線
路70a、70bで接続し、それに、複数の論理回路素
子74c〜74fの受信回路75c〜75fを接続した
両端終端信号伝送回路などがある。
【0004】これらの伝送回路では、信号の伝送方向が
一方向であるのに対し、複数の送信回路と複数の受信回
路を、同一伝送線路に接続し、双方向に信号を伝送する
双方向信号伝送回路が使われる場合がある。この双方向
信号伝送回路は、論理回路素子の信号端子を節約でき、
基板配線や信号ケーブルなどの伝送線路の数を少なくで
きるといった利点があるため、広く使われている。
【0005】図6は、従来の双方向信号伝送回路の構成
を示すブロック図である。本図において、61a、61
bは論理回路素子、62a、62bは終端回路であり、
これらを、60の伝送線路で接続している。それぞれの
論理回路素子61a、61bの入出力回路63a、63
bは、送信回路64a〜64dと、受信回路65a、6
5bからなり、これらは、共通の入出力端子66a、6
6bに接続されている。この双方向信号伝送回路におい
ては、論理情報は、IN(1)からOUT(2)へ、ま
た、IN(2)からOUT(1)へ送られるが、どちら
の場合も伝送線路60と入出力端子66a、66bを介
して信号が伝わることになる。
【0006】一般に、双方向信号伝送回路では、送信回
路の出力電流量が、図7(a)に示すような片端終端伝
送回路で使う送信回路の出力電流量の二倍となる。この
ため、本図6で示す双方向信号伝送回路のように、入出
力回路63a、63b中のそれぞれの送信回路64a〜
64dを二個並列に接続して、一個当たりの電流量を減
らすか、双方向信号伝送回路専用の高出力送信回路を使
用しなければならない。その結果として、論理回路素子
61a、61b中において、送信回路64a〜64dが
使用するチップエリアが大きくなるといった問題があ
る。また、伝送線路当たりの消費電力が大きいという問
題がある。
【0007】また、信号の受け側となる場合に、論理回
路素子61a、61bの入出力回路63a、63bにお
ける送信回路64a〜64dの出力インピーダンスが十
分に高い値となっていない場合には、その送信回路64
a〜64dから流れる電流により、信号波形になまりが
生じる。このため、受側となる場合の送信回路64a〜
64dの出力インピーダンスは、十分に高い値としなく
てはならない。しかし、一般に、図7(a)における片
端終端伝送回路などでは、負荷などにより生じる反射波
が、送信回路72aに伝わり、その出力インピーダンス
と伝送線路70aの特性インピーダンスとの不整合によ
り生じる再反射ノイズを小さくするために、送信回路7
2aの出力インピーダンスは、伝送線路の特性インピー
ダンスと同程度か、それ以下とする設計となっている。
このような送信回路の出力電流量や、出力インピーダン
スに対する要求の違いから、図7(a)における片端終
端伝送回路の送信回路72aと同じものを、そのまま、
本図6における双方向信号伝送回路の送信回路64a〜
64dに使うことはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、片端終端伝送回路に用いる送信
回路は、十分な信号振幅を得ることができず、一個だけ
で、そのまま、双方向信号伝送回路の送信回路に用いて
送信回路の共通化を行なうことができないために、双方
向信号伝送回路の小型化と省電力化、および、各種の信
号伝送回路形態が混在する伝送回路を効率良く設計する
ことができない点である。本発明の目的は、これら従来
技術の課題を解決し、片端終端伝送回路と双方向信号伝
送回路に用いる送信回路を共通化して、双方向信号伝送
回路の小型化と省電力化、および、各種の信号伝送回路
形態が混在する伝送回路の設計の高効率化を可能とする
双方向信号伝送回路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の双方向信号伝送回路は、(1)信号を伝送
する伝送媒体と、この伝送媒体との双方向での信号の入
出力を、それぞれ一つの入出力端子を介して行なう複数
の論理回路素子と、伝送媒体の両端に接続され、この伝
送媒体の特性インピーダンスより高いインピーダンスを
有する終端回路とを設けてなることを特徴とする。ま
た、(2)上記(1)に記載の双方向信号伝送回路にお
いて、論理回路素子は、信号を入出力端子を介して伝送
媒体に送出すると共に、信号の受側となる場合に、伝送
媒体の特性インピーダンスと同じ出力インピーダンスと
なる送信回路を具備することを特徴とする。また、
(3)上記(1)に記載の双方向信号伝送回路におい
て、論理回路素子は、信号を入出力端子を介して伝送媒
体に送出すると共に、信号の受側となる場合に、伝送媒
体の特性インピーダンスより低い出力インピーダンスと
なる送信回路を具備することを特徴とする。また、
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載の双方向
信号伝送回路において、論理回路素子は、ECL型の送
信回路と、伝送媒体から信号を入出力端子を介して入力
するECL型の受信回路とを具備することを特徴とす
る。また、(5)上記(1)から(4)のいずれかに記
載の双方向信号伝送回路において、終端回路は、伝送線
路の特性インピーダンスの1.2倍から2.0倍までの
任意のインピーダンスを有することを特徴とする。ま
た、(6)上記(1)から(5)のいずれかに記載の双
方向信号伝送回路において、回路素子とこの回路素子に
最も近い終端回路とを接続する伝送線路は、この回路素
子の信号の切替時間に、信号が伝播する距離の1.5倍
以下の長さを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、終端回路のインピーダンス
を、伝送線路の特性インピーダンスよりも高い値とする
ことにより、入力波形に、インピーダンス不整合により
発生する反射波が重なり、信号振幅を増加させる。特
に、終端回路から入出力端子までの伝送線路の長さを短
くすることにより、さらに、反射波の重なりを確実にす
る。このことにより、双方向信号伝送回路においても、
片端終端伝送回路で使用する送信回路一個でも、十分な
信号振幅の入力波形が得られるようになる。また、終端
回路から入出力端子までの伝送線路の長さを、信号の切
替時間に信号が伝播する距離の1.5倍以下の長さにす
ることにより、反射波の重なりを確実にするだけではな
く、波形のなまっている時間を少なくすることができ、
回路素子の動作を高速化することができる。また、終端
回路のインピーダンスを、伝送線路の特性インピーダン
スの1.2倍から2.0倍までとすることにより、特
に、ECL型の送信回路の信号振幅の減少を、さらに、
押さえることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明を施した双方向信号伝送回路
の本発明に係わる構成の一実施例を示す回路図である。
本実施例の双方向信号伝送回路は、論理回路素子(回路
素子)1の入出力端子14と、論理回路素子(回路素
子)2の入出力端子15との間を伝送線路5aで接続
し、また、終端回路3と、論理回路素子1の入出力端子
14との間を伝送線路5bで接続し、さらに、終端回路
4と論理回路素子2の入出力端子15との間を伝送線路
5cで接続して構成されている。また、論理回路素子
1、2の送信回路6、8、および、受信回路10、11
は、ECL(Emitter Coupled Log
ic)型である。そして、本実施例の双方向信号伝送回
路では、終端回路3、4は、86オームの抵抗であり、
また、伝送線路5a〜5cの特性インピーダンスは、5
6オームであり、終端回路3、4の抵抗(インピーダン
ス)は、伝送線路5a〜5cの特性インピーダンスより
も高い。以下、このような構成による本実施例の双方向
信号伝送回路での動作を説明する。
【0012】ある時点において、論理回路素子1のIN
(1)より、論理素子回路2のOUT(2)に情報を伝
達する場合には、送信回路6が信号を出力し、受信回路
11が、これを受けることになる。一般に、ECL回路
の出力インピーダンスは、ハイレベル出力時は低く、ロ
ーレベル出力時に高くなるため、受側の論理回路素子2
の送信回路8は、ローレベル出力として高出力インピー
ダンス状態とし、伝達してきた信号波形に影響を与えな
いようになっている。しかし、本実施例の場合は、図7
(a)に示す片端終端伝送回路の送信回路72aと同じ
送信回路を用いているため、ローレベル時においても、
ECL型の送信回路8の出力インピーダンスは、伝送線
路5aの特性インピーダンスと同程度、もしくは、それ
以下である。このため、送信回路6より出力した切替信
号が、特性インピーダンスが56オームの伝送線路5a
を伝わり、入出力端子15に達した時、送信回路8の出
力トランジスタのエミッタより電流が流れて、入力波形
の切り替わり時において、信号振幅を減少させることに
なる。しかし、本実施例では、伝送線路5b、5cの特
性インピーダンス「Z0=56オーム」と、終端回路4
のインピーダンス(抵抗)「Rt=86オーム」との間
の不整合により、反射係数20%程度の反射波が生じ、
そして、伝送回路5b、5cの長さを短く、例えば、1
00mmなどとすることにより、この反射波が、受信側
の入力波形の信号切替時に重なり、十分な信号振幅を持
つ入力波形を得ることができる。
【0013】図2は、図1の論理回路素子の入出力端子
における信号波形の一実施例を示す説明図である。本実
施例は、図1における伝送線路5a、5b、5cの長さ
を、それぞれ、300mm、100mm、100mmと
した時の受信側の入出力端子における信号波形を示し、
立上り、および、立ち下がり時における信号振幅が十分
に大きいことが示されている。
【0014】図3は、図1における双方向信号伝送回路
の構成の一実施例を示すブロック図である。本実施例の
双方向信号伝送回路は、図1における双方向信号伝送回
路の送信回路に、図7(a)に示す片端終端伝送回路の
送信回路72aを設けて構成されている。このように、
本実施例の双方向信号伝送回路では、終端回路3、4の
インピーダンス(86オーム)を、伝送線路5a〜5c
の特性インピーダンス(56オーム)よりも高い値とす
ることにより、図7(a)に示す片端終端伝送回路で使
用する送信回路72a一個でも、十分な信号振幅が得ら
れるようになる。このことにより、片端終端伝送回路で
使用する送信回路を、双方向信号伝送回路にも利用で
き、論理回路素子や伝送回路の小型化と省電力化が可能
となる。
【0015】但し、信号が論理回路素子2から終端回路
4に伝わり、そこで生じた反射波が、論理回路素子2の
入出力端子15に戻ってくるまでの間は、信号波形が伝
送線路の特性インピーダンスの半分(1/2)のインピ
ーダンスを持つ伝送線路を伝わる場合の信号振幅となる
ため、終端回路4から、入出力端子15までの長さは短
くすることが望ましい。また、図7(a)の片端終端伝
送回路で使用するような出力インピーダンスが十分に高
くない送信回路72aを入出力回路12、13に使用す
ると、例えば、受け側の論理回路素子2の入出力端15
において、波形なまりが発生する。この波形なまりに、
終端回路4と伝送線路5cのインピーダンス不整合によ
り発生する反射波が重なると、振幅を増加させる作用が
働くため、上述と同様に、終端回路4から、入出力端子
15までの長さを短くしておけば、回路動作上、問題の
ない波形が得られる。そして、終端回路4のインピーダ
ンスと、伝送線路5cのインピーダンスとの不整合によ
り生じる反射波自体は、信号振幅を増加させる方向に働
くため、回路動作には問題がないが、この終端回路4に
おける反射波が、伝送線路5cを行き来することによ
り、波形にリンギングが発生する。しかし、これは、終
端回路のインピーダンスなどを適当な値に設定すること
により、回路動作上問題なくすることが可能である。
【0016】このように、図1、および、図3における
双方向信号伝送回路においては、終端回路から入出力端
子までの伝送線路の長さと、終端回路のインピーダンス
に対し、設計上、適当な値とする制約が生じる。送信回
路、および、受信回路にECL回路を用いた場合のこの
制約に対する対処例を、図4、および、図5を用いて説
明する。
【0017】図4は、図1および図3における双方向信
号伝送回路の終端岐路と伝送線路のインピーダンス関係
を示す説明図である。横軸に、終端回路のインピーダン
スを伝送線路のインピーダンスで割ったもの、つまり、
規格化した終端回路のインピーダンスを表し、縦軸に、
終端回路における反射率と、通常の信号振幅に対する信
号振幅の減少率を示す。終端回路の反射率は、規格化し
た終端回路のインピーダンスが「1」の時、「0」であ
り、終端回路のインピーダンスが増加するとこれも増加
する。終端回路自体における反射波は、信号振幅を広げ
る方向に作用するため問題ないが、これが、伝送線路上
の負荷などで再反射し、振幅を狭めることとなる。従っ
て、終端回路の反射率を増加させ過ぎると、信号波形に
リンギングが生じる。また、小さすぎると、信号切替時
の波形なまりを打ち消す効果がなくなるため、以下のよ
うに、適当な値とすることが必要である。
【0018】まず、コンピュータシステムなどの信号伝
送においては、信号波形に、反射ノイズやクロストーク
ノイズなどが重複して、安定動作を妨げる要因となる。
これに対処して安定動作を保証するためには、しきい値
に対して一定の信号レベルを確保する必要がある。一般
に、信号レベルがしきい値電圧に、信号振幅に対して1
5%程度近づくと、他の要因によるノイズ要因を含めた
ノイズマージンが不足すると言えるため、本図4におけ
る反射率曲線41により、規格化した終端回路のインピ
ーダンスは、「2」以下とする必要があることが分か
る。次に、信号振幅についての考慮では、規格化した終
端回路のインピーダンスを「2」とした時に、送信側送
信回路の電流値が、通常の回路状態での電流値と等しく
なるため、振幅減少率は「0」であり、終端回路のイン
ピーダンスを小さくすると、振幅減少率は大きくなる。
上述と同様、一般に、信号レベルが、しきい値電圧に、
信号振幅に対して15%程度近づくと、他の要因による
ノイズ要因を含めたノイズマージンが不足すると言え
る。ECL回路における上述の信号の振幅減少は、Hi
ghレベルのみがしきい値電圧に近づくことになるの
で、信号の振幅減少率は、15%以下とする必要があ
り、本図4の振幅減少率曲線42から、終端回路のイン
ピーダンスを伝送線路の特性インピーダンスの「1.
2」倍以上とする必要がある。以上の結果より、本図4
において、規格化した終端回路のインピーダンスは、
「1.2」から「2.0」の間でなければならないと言
える。
【0019】図5は、図1および図3における双方向信
号伝送回路の終端回路と入出力端子を接続する伝送線路
の距離と波形なまりとの関連を示す説明図である。横軸
は、終端回路から入出力端子の配線長、つまり、図1の
双方向信号伝送回路における伝送線路5b、5cの伝送
線路配線長を表すが、信号の周波数成分と、伝送線路の
伝送速度に対する配慮のため、その配線長の伝送線路の
遅延時間を、信号切替時間で割ることで一般化してあ
る。また、縦軸は、波形なまりを遅れ時間として表し、
これを信号切替時間で割って、周波数成分に対し一般化
したものである。終端回路から論理回路素子の入出力端
子までの配線長が長くなると、波形のなまっている時間
が長くなり、この時間においては、信号の論理値判定を
安定して行なうことができない。このため、波形なまり
を起こしている時間を、伝送遅延時間に加算して使用す
ることになるが、一般に、高速化が要求されるコンピュ
ータでは、波形なまりによる遅れ時間を、切替時間の二
倍程度以下とする制約が必要となる。本図5の配線長対
遅れ時間相関線51により、終端回路から入出力端子ま
での伝送線路の配線長は、その配線遅延時間が、切替時
間の「1.5」倍以下としなくてはならないことが分か
る。
【0020】以上、図1〜図5を用いて説明したよう
に、本実施例の双方向信号伝送回路では、終端回路のイ
ンピーダンスは、伝送線路の特性インピーダンスより大
きい値として、入力波形に、インピーダンス不整合によ
り発生する反射波を重ね、信号振幅を増加させる。この
ことにより、双方向信号伝送回路においても、片端終端
伝送回路で使用する送信回路一個でも、十分な信号振幅
の入力波形を得ることができる。このことにより、双方
向信号伝送回路や、片端終端伝送回路、および、両端終
端伝送回路など、種々の形態の伝送回路が混在する信号
伝送回路においても、片端終端伝送回路で使用する送信
回路に共通化することができ、論理回路素子および伝送
回路の規模や電力を節約することができる。尚、本発明
は、図1〜図5を用いて説明した実施例に限定されるも
のではなく、例えば、伝送線路に接続される論理回路素
子は、二個以上でも良い。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、片端終端伝送回路で使
用する送信回路一個でも、十分な信号振幅の入力波形を
得ることができるので、双方向信号伝送回路に、片端終
端伝送回路で使用する送信回路を用いることにより、論
理回路素子の小型化と、信号伝送回路当たりの消費電力
の削減ができ、さらに、送信回路の共通化することによ
り、各種の信号伝送回路形態が混在する信号伝送回路の
設計を、高効率に行なうことが可能である。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を施した双方向信号伝送回路の本発明に
係わる構成の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1の論理回路素子の入出力端子における信号
波形の一実施例を示す説明図である。
【図3】図1における双方向信号伝送回路の構成の一実
施例を示すブロック図である。
【図4】図1および図3における双方向信号伝送回路の
終端岐路と伝送線路のインピーダンス関係を示す説明図
である。
【図5】図1および図3における双方向信号伝送回路の
終端回路と入出力端子を接続する伝送線路の距離と波形
なまりとの関連を示す説明図である。
【図6】従来の双方向信号伝送回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】従来の信号伝送回路の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1、2 論理回路素子 3、4 終端回路 5a〜5c 伝送線路 6、7 送信回路 8、9 受信回路 10、11 入出力端子 41 反射ノイズ率曲線 42 振幅減少率曲線 51 配線長対遅れ時間相関線 60 伝送線路 61a、61b 論理回路素子 62a、62b 終端回路 63a、63b 入出力回路 64a〜64d 送信回路 65a、65b 受信回路 66a、66b 入出力端子 70a、70b 伝送線路 71a、71b 論理回路素子 72a〜72c 送信回路 73a〜73c 終端回路 74a〜74f 論理回路素子 75a〜75f 受信回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を伝送する伝送媒体と、該伝送媒体
    との双方向での信号の入出力を、それぞれ一つの入出力
    端子を介して行なう複数の論理回路素子と、上記伝送媒
    体の両端に接続され、該伝送媒体の特性インピーダンス
    より高いインピーダンスを有する終端回路とを設けてな
    ることを特徴とする双方向信号伝送回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の双方向信号伝送回路に
    おいて、上記論理回路素子は、信号を上記入出力端子を
    介して上記伝送媒体に送出すると共に、信号の受側とな
    る場合に、上記伝送媒体の特性インピーダンスと同じ出
    力インピーダンスとなる送信回路を具備することを特徴
    とする双方向信号伝送回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の双方向信号伝送回路に
    おいて、上記論理回路素子は、信号を上記入出力端子を
    介して上記伝送媒体に送出すると共に、信号の受側とな
    る場合に、上記伝送媒体の特性インピーダンスより低い
    出力インピーダンスとなる送信回路を具備することを特
    徴とする双方向信号伝送回路。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の双方向信号伝送回路において、上記論理回路素子は、
    ECL型の上記送信回路と、上記伝送媒体から信号を上
    記入出力端子を介して入力するECL型の受信回路とを
    具備することを特徴とする双方向信号伝送回路。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の双方向信号伝送回路において、上記終端回路は、上記
    伝送線路の特性インピーダンスの1.2倍から2.0倍
    までの任意のインピーダンスを有することを特徴とする
    双方向信号伝送回路。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の双方向信号伝送回路において、上記回路素子と該回路
    素子に最も近い上記終端回路とを接続する伝送線路は、
    該回路素子の信号の切替時間に、該信号が伝播する距離
    の1.5倍以下の長さを有することを特徴とする双方向
    信号伝送回路。
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