JPH05255430A - 新規フォスフォリレート化した反応生成物 - Google Patents

新規フォスフォリレート化した反応生成物

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JPH05255430A
JPH05255430A JP4018392A JP1839292A JPH05255430A JP H05255430 A JPH05255430 A JP H05255430A JP 4018392 A JP4018392 A JP 4018392A JP 1839292 A JP1839292 A JP 1839292A JP H05255430 A JPH05255430 A JP H05255430A
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vinyl
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terpolymer
copolymer
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/40Introducing phosphorus atoms or phosphorus-containing groups

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  • Polyethers (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規フォスフォリレート化した反応生成物を
提供する。 【構成】 磁気記録媒体のような用途に使用するのに適
した改良された分散特性を有するビニルクロリドコポリ
マー又はターポリマーのフォスフォリレート化した反応
生成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、新規フォスフォリレート化し
た反応生成物に関し、そして更に詳しくは、磁気記録の
ような組成物において分散及び媒体の磁気特性の増大に
使用するための新規生成物に関する。
【0002】
【先行技術】多年にわたり磁気記録は多種の産業界にお
いて活気のある場所を占めて来た。したがって磁気テー
プはオーディオ、ビデオ、コンピューター、計器及びそ
の他の記録に使用されている。磁気記録媒体は、例えば
磁気カード及び磁気ディスク、リール、ビデオテープ、
高性オーディオテープ、コンピューターテープ、フロッ
ピーディスクなどを包含する種々の形態で使用されてい
る。
【0003】数種の異なった種類の磁気記録媒体が存在
するけれど、すべての種類がプラスチック、紙又は金属
製の基板上に被覆された磁気粒子(場合により「ピグメ
ント(pigment) 」と呼ばれる)の層より成る。記録すべ
き情報は基板上に塗布された磁性ピグメント中に、記録
ヘッドにより磁化された一連の小領域として貯えられ
る。磁性ピグメントの被覆層には磁性ピグメント粒子間
に凝集マトリックスを提供し、上記のような粒子を基板
に接着させる結合剤系が包含される。
【0004】磁性塗料を例えばグラビアロール コータ
ーのようなコーティング装置により基板に塗布し、次い
で該塗布された基板を典型的には直ちに磁気配向(magne
ticorientation)工程に進め、そこで未乾燥層上におい
てピグメント粒子の配向を行う。この工程において、典
型的には針状結晶である顔料粒子の長軸を磁化方向に一
致させる。
【0005】良好な記録性能を達成するため、該磁性塗
料は広範囲にわたる特性を有しなければならない。望ま
しくは比較的に均一の粒度を有するピグメント粒子はで
きるだけ大きな割合の塗料層を形成すべきである。更
に、該塗料中における、屡々光沢度として評価されるピ
グメント粒子の分散度を、できるだけ高くすべきであ
る。更に該高度に分散されたピグメント粒子は前述した
ように適度に配向し得るものでなければならない(配向
の程度は屡々「直角度(squareness)」として測定され
る)。
【0006】更にその上、該磁性塗料又は磁性塗膜の接
着性及び耐摩耗性は高くあるべきである。また磁性表面
の摩擦係数はヘッド材料に対し低くあるべきであり、し
かもピッチローラー及びキャプスタン(capstan) ローラ
ーのような駆動手段に対し適度な値を有すべきである。
【0007】これら及びその他の異なる規準を満足させ
ることは基本的に相反し、又は反対の性質の微妙な均衡
を必要とすることが立証されている。多年にわたる、か
なりの量の努力が磁気記録媒体の種々の特性の改良に向
けられて来た。
【0008】性能基準を満足させるためには結合剤系は
適度なモジュラスを有しなければならず、しかも十分な
引張強さ及びレジリエンスをも有しなければならない。
一般的に結合剤系において1種よりも多い材料を使用す
ることにより、これらの基準を満足させることが更に望
ましいことがわかった。典型的には架橋又は硬化するこ
とのできる比較的に高分子量の重合体を使用して所望の
モジュラスを与える。種々のエラストマーをも組み入れ
て所望のレジリエンス及び引張強さを達成する。
【0009】慣用の結合剤系は、例えばポリアクリレー
ト、ポリエステル、ポリエステルアミド、ポリヒドロキ
シエーテル、ならびにビニルクロリド、ビニルアセテー
ト、アクリロニトリル、ビニルアルコール、ビニルブチ
ラール及びビニリデンクロリドのような単量体からの共
重合体のような種々の高Tg(すなわち高ガラス転移温
度)硬化性の重合体又は樹脂を、ニトリルゴム、ポリエ
ステル、アルキド樹脂及びポリエステルポリウレタンを
包含する低Tgエラストマー系重合体と組み合わせて包
含する。後者のエラストマーは高性能用に選択される材
料であることを屡々表わす。このような樹脂は優れた強
さと耐摩耗性とを有する。
【0010】典型的には該硬化性重合体は、モジュラ
ス、耐久性及び耐摩耗性の各特性を更に増大させるため
の架橋を、多官能性イソシアネートを使用することによ
り達成することができるのでヒドロキシル官能性を有す
る。多官能性イソシアネートにより十分な架橋を行うこ
とができるけれど、このような物質は問題を生ずること
のある周知の感湿性物質である。また架橋は磁気記録媒
体が貯蔵されている時間を含めて時間一ぱいにわたって
生ずる。早期熟成架橋は記録媒体の圧延を困難又は不可
能にすることもある。
【0011】したがって電子線放射技術により硬化又は
架橋することのできる結合剤樹脂を提供することが望ま
しい。種々の電子線硬化性の、多官能性アクリレート及
びメタクリレートが知られている。このような物質を使
用する方法はこれらの物質が磁性塗料用に不適当と一般
的に思われている機械的特性及び耐表面摩耗特性を有す
るので難かしい。
【0012】多くの結合剤系において配向すべきピグメ
ント粒子の分散度及び能力は分散助剤の不存在下におい
ては不適当であると考えられることが多い。これらの特
性を改良するために広範囲の種々の技術が提案されて来
た。すなわち、この目的のために多くの界面活性剤が使
用されて来た。これらには高級脂肪族アミン、高級脂肪
酸、ポリオキシエチレンホスフェートアルキルエーテル
のような高級アルコールのリン酸エステル、高級脂肪酸
とソルビトールとのエステル、ナトリウムアルキルベン
ゼンスルホネート、ベタイン型非イオン界面活性剤など
が包含される。
【0013】上記のような界面活性剤を使用することに
より得られる磁性塗料は一般的に磁性粉末の均一な分散
と共に、該粉末又はピグメントが針状粒子である場合に
良好な配向を示す。他方においてこのような界面活性剤
の使用は耐摩耗性に悪影響を及ぼし、又は使用中の品質
に困難性を生じさせる。これらの問題は上記界面活性剤
の磁性塗料表面への移動もしくはブルーミング(しみ出
し)、又は硬化性樹脂もしくは該磁性塗料中の他の成分
の不必要な可塑化に起因することが多い。
【0014】移動の問題を回避する一つの試みが英国特
許第2,097,415A号明細書に提案されている。
この特許明細書は架橋性又は重合性結合剤と共に少なく
とも1個の重合性不飽和二重結合を有するリン酸エステ
ルを使用することを提案している。好ましくは該リン酸
エステルは水酸基2個又はそれ以上を有する化合物のリ
ン酸エステルと、イソシアネート基に対して反応性であ
る官能基を有するアクリル化合物又はメタクリル化合物
及びポリイソシアネート化合物とを反応させることによ
り得られる生成物である。この開示されるリン酸エステ
ルは、2種の主要なタイプ:(1)長鎖アルキルエーテ
ル又はポリエステルと、イソシアネート基に対して反応
性である官能基を有するアクリル又はメタクリル化合物
と、ポリイソシアネート化合物との反応生成物、及び
(2)ヒドロキシアルキルアクリレートのリン酸エステ
ル、を包含する。
【0015】開示されるその他の結合剤系は、サルフェ
ート、スルホネート、ホスホネートなどのような種々の
親水基を包含する化合物を使用する。日本特許出願第1
16,474号明細書はポリウレタンと随意的に、スル
ホネート基含有のポリエステルと、スルホネート、サル
フェート、カルボキシレート又はホスホネート基を含有
するビニルクロリド重合体との磁気層結合剤組成物を開
示している。該結合剤は磁性粉末及び記録媒体に対する
良好な分散機能を有し、優れた耐久性及び良好な表面光
沢を有すると述べられている。
【0016】特開昭57−92421号公報は(1)少
なくとも1種の、−SO3 M、−OSO3 H、−COO
M、−P(O)(OM′)2 、−NH2 、−NHR、N
12 、+NR1 2 3 (上記各式中、MはH、L
i、Na又はKであることができ、M′はH、Li、N
a、K又は炭化水素基であることができ、そしてR基は
炭化水素基であることができる)のような親水基、及び
(2)少なくとも2個のアルキル型二重結合、を有する
ポリエステルウレタンを包含する磁気記録媒体を開示し
ている。
【0017】特開昭57−92422号公報は(1)−
OSO3 H、−COOM、−P(O)(OM′)2 (各
式中、MはH、Li、Na、Kであることができ、そし
てM′はH、Li、Na、K又は炭化水素基であること
ができる)から選択される少なくとも1種の親水基、及
び(2)親水基1個当りの分子量200ないし500
0、を有するポリウレタン又はポリエステル樹脂を含有
する磁気層を開示している。
【0018】国際特許出願公告第WO 8400240
−A号公報はポリビニルクロリド・ビニルアセテート・
ビニルアルコールと、−SO3 M、−OSO3 M′、−
COOM又は
【0019】
【化2】
【0020】(各式中、MはH、Li、Na又はKであ
ることができ、そしてM1 及びM2 はLi、Na、K又
はアルキル基であることができ、好ましくは炭素原子2
3個までを有するアルキル基である)のような極性基を
有するポリウレタン樹脂とを開示している。
【0021】特開昭55−117734号公報はアルキ
レングリコールアクリレート又はアルキレングリコール
メタクリレートのリン酸エステルと共重合性単量体との
共重合体とを含有する磁気記録媒体に対する結合剤を開
示している。強磁性材料に対する湿潤性は非常に良好で
あるので結合剤中における分散性が改良されてると述べ
られている。
【0022】磁性塗料媒体に使用される結合剤重合体の
中で、部分的に加水分解された(すなわち部分的にけん
化された)ビニルクロリド・ビニルアセテート共重合体
及びターポリマーならびにフェノキシ樹脂が市販されて
いる。コンピューター用テープ、フロッピーディスクな
どのような最高性能用に対してはフェノキシ樹脂が、与
えられるすぐれた耐久性、強靱性及び熱安定性の故に選
択される樹脂となることが多い。
【0023】不都合なことには上記のような結合剤用重
合体を使用する塗料の分散特性及び配向特性は典型的に
は所望以下である。
【0024】種々の分散助剤を使用することにより、こ
れらの特性を改良するかなりの努力がなされて来た。
【0025】ハヤマ(Hayama)らの米国特許第4,42
0,537号明細書は市販のビニルクロリド・ビニルア
セテート・ビニルアルコール共重合体及びホスホリック
エステル型アニオン界面活性剤(例えば「GAFACRE 610
」)を包含する磁気記録媒体を開示している。界面活
性剤の含量が塗料の5重量%以上である場合には界面活
性が磁性層からしみ出すことが記載されている。
【0026】フイスマン(Huisman) の米国特許第4,1
53,754号明細書は従来の分散剤による困難性を記
載している。レシチンのような低分子量の分散剤は分散
されるべき粒子を十分に覆うためには過剰量を必要とす
る不利益を有する。例えばオランダ特許出願第65.1
1015号明細書に記載のような高分子量の分散剤は、
それらの乏しい湿潤性の故に、粒子の集塊もまた分散剤
により覆われる不利益を有する。上記のような集塊を崩
して個々の粒子とすることは容易にできることではない
か、あるいは大量のエネルギーの使用によってのみでき
ることである。フイスマンは結合剤と共に、分散剤とし
てN−アシルサルコシンを使用することを提案してい
る。実施例はこのような分散剤を市販のフェノキシ樹脂
及びビニルクロリド・ビニルアセテート・ビニルアルコ
ールターポリマーと共に使用することを示している。
【0027】ホリゴメ(Horigome) らの米国特許第4,
291,100号明細書はポリオキシエチレンソルビタ
ン高級脂肪酸エステル界面活性剤を使用する磁気記録媒
体を開示している。実施例はビニルクロリド・ビニルア
セテート共重合体及びビニルクロリド・ビニルアセテー
ト・ビニルアルコールターポリマーと共に上記のような
界面活性剤の使用を包含する。
【0028】オータ(Ota) らの米国特許第4,305,
995号明細書はソルビタンのモノ、ジ及びトリ高級脂
肪酸エステル界面活性剤の混合物を包含する磁気記録媒
体を示している。実施例はビニルクロリド・ビニルアセ
テート共重合体と共に上記のような界面活性剤の使用を
示している。
【0029】カワスミ(Kawasumi)らの米国特許第4,3
30,600号明細書は磁性化し得る粒子の分散特性が
改良され、それが改良された飽和磁束密度及び矩形比(s
quareness ratio)を生ずる結果となる磁気記録媒体を開
示している。これらは該磁性化し得る粒子を、容易に加
水分解される少なくとも1種の基と、有機溶媒中におい
て加水分解が困難な少なくとも1種の親油性基とを有す
るチタンアルコレート化合物により磁性化し得る粒子を
処理することにより達成した、実施例は上記のようなチ
タンアルコレートと市販のビニルクロリド・ビニルアセ
テート共重合体結合剤との使用を示している。
【0030】ヨダ(Yoda)らの米国特許第4,400,4
35号明細書は結合剤としてビニルクロリド・ビニルア
セテート共重合体を使用したこと、しかしそのような共
重合体は磁性層中の磁性粉末の分散性を改良することを
容易にする官能基を有しないことを記載している。該明
細書は更に熱硬化反応を行うのが容易でないことを述べ
ている。代りにビニルクロリド・ビニルアセテート・ビ
ニルアルコール共重合体の使用を提案しており;水酸基
が存在するので磁性粉末の分散性が改良され、かつ熱硬
化反応を行うことができる。しかしながら、ビニルアル
コール成分の故に該共重合体のガラス転移温度は不都合
に高く、圧延操作によって表面の性質を改良することを
困難にする。少なくとも1.5%のマレイン酸成分の含
量を有するビニルクロリド・ビニルアセテート・マレイ
ン酸共重合体を使用することにより、改良された配向と
最大残留磁束密度とを有する磁気記録媒体が得られる。
【0031】顔料粒子が高度に分散して磁性塗料を形成
することができ、この場合上記粒子が次いで容易に配向
することのできる結合剤系をまず第一に提供する問題の
ほかに、使用方法が更にその上の問題を生じさせる場合
がある。すなわち適度な分散を行うためには比較的に高
エネルギーの混合装置を必要とする。一つの例として溶
媒中における結合剤系の混合物が提供され、次いで該混
合物を3ロール又は高速かくはんミキサー又はニーダー
上において十分に混練し、かつかきまぜる。得られたス
ラリーは次いで屡々ボールミル、研摩ミル又はその他の
分散装置に移して塗料中の磁性粒子の均一な高度の分散
を行う。
【0032】もしも塗料を形成後、かなり速やかに使用
すれば問題は生じない。しかしながら使用の必要性から
塗料混合物を貯蔵しなければならないことが時々ある。
このような貯蔵により、最初に達成された有益な分散特
性の実質的な減退をもたらす。このような「衰えた(sta
le) 」塗料混合物を使用することは、このような塗料混
合物が使用され、かつ処理される場合にピグメント粒子
を所望の配向に到達させるのに要する処理についての問
題を提起する。最初の高エネルギー混合の連続反復を強
行することは明らかに経済的に望ましくない。
【0033】したがって、この分野における従来からの
かなりの努力にも拘らず、使用についての広汎な要求に
対する所望の分散特性及び配向特性を達成するために、
他に望ましい結合剤の使用を可能とする率直な解答に対
する要望がそのまま存続している。
【0034】発明の目的 本発明の主要な目的は、磁気被覆体のような用途に、所
望の分散及び配向特性を付与するのに使用するための新
規なフォスフォリレート化した反応生成物を提供するに
ある。
【0035】本発明の更に目的とするところは、磁気記
録媒体用として、主にプラグ−イン(plug-in) 置換のよ
うな配合物(処方物)における慣用のバインダーに対し
て置き換えることが出来る新規なバインダー系を提供す
ることにある。
【0036】更に他の目的は、直接的な、容易な合成法
を使用することによって得られる新規なフォスフォリレ
ート化した反応生成物を提供するにある。
【0037】本発明の他の目的は、磁気記録媒体用のバ
インダー系を提供するものであって、この系は使用時に
ブルーミング(blooming)を起すことのある分散剤を使用
する必要性を最小に、或は排除するものである。
【0038】更に他の目的は、慣用的に使用する磁気被
覆装置において処置することが可能な磁気被覆体を提供
することである。
【0039】更に他の目的は、長時間に亘って貯蔵する
ことができ、しかも使用時に、所望の磁気特性を提供す
るように容易に処置することができる磁気被覆体を提供
するにある。
【0040】他の目的は、電子ビーム照射によって交差
結合または硬化することの出来るバインダー系を提供す
ることである。関連目的は電子ビーム照射によって硬化
することが出来、そして更に所望の分散特性を提供する
硬化性樹脂を提供することである。
【0041】本発明の更に目的とするところは、バイン
ダー系内に化学的に結合して、硬化した被覆体における
原子移動またはブルーミングを回避することができる分
散剤を提供するにある。
【0042】本発明のこれらの目的及びその他の目的
は、下記の記載から明らかとなるであろう。
【0043】
【発明の総括】本発明は、慣用のビニルクロリド−ビニ
ルエステルコポリマー及びターポリマーをフォスフォリ
レート化すると、所望の分散及び磁気特性を有する磁気
記録媒体を提供し得ることの発見に基づくものである。
このようにフォスフォリレート化した反応生成物は、直
接的な容易な方法によって合成することが出来、そして
慣用の磁気被覆装置に使用し得る粘度及びその他の特性
を有する磁気被覆体を提供することができる。慣用の磁
気被覆配合物に包含させるのに、重大な変更を必要とし
ない。合成反応に適当な選択をすることによって、得ら
れるバインダー系は電子ビーム照射によって硬化し得る
ようにすべきである。こうして得られる系は、また使用
に先立って長時間に亘って貯蔵することも出来、そして
該系は、その後で、本発明の比較的低分子量のフォスフ
ォリレート化された物質で容易に処理して、必要な磁気
特性を達成させることが出来る。この比較的低分子量の
フォスフォリレート化した物質は、同様な目的に対して
慣用なバインダー系に、付加物として同様に使用するこ
とが出来る。使用すべき特定の硬化技術に対して、低分
子量のフォスフォリレート化した物質を適当に選択する
ことによって、このような物質は硬化した被覆物中に化
学的に結合され、そしてブルーム(bloom) または原子移
動(migrate) しない。
【0044】本発明の一つの様相によれば、必須モジュ
ラス及びその他の強度特性を提供するのに使用した硬化
用樹脂は適当にフォスフォリレート化して、必須の顔料
分散液及び磁性を達成するのに適当な特性を提供させ
る。本発明の他の様相によれば、採用するバインダーと
直接的に、或は間接的に反応し得るフォスフォリレート
化した分散性物質を使用する。
【0045】本明細書において使用する字句「フォスフ
ォリレート化」(phosphorylation)は、ヒドロキシル基
のフォスフェートへの転換を意味する。したがって、本
発明のフォスフォリレート化した反応生成物は、同様
に、フォスフェートエステルとも考えることができる。
【0046】
【発明の詳述】従来、種々のビニルクロリド−ビニルエ
ステルの共重合体及びターポリマーが磁気記録媒体に使
用されている。数平均分子量は少なくとも約1000、
更に典型的には少なくとも約2000である。約25,
000までの数平均分子量を有する樹脂は市販されてい
る。慣用的には例えば15,000ぐらい又はそれ以上
の分子量を有するもののような高分子量物質のみが磁気
記録媒体における硬化性樹脂として使用されている。特
に好適なビニルクロリド−ビニルエステルの共重合体又
はターポリマーは若干の、又は全部のエステル基が加水
分解されているものである。一般的に、このような共重
合体及びターポリマーはビニルクロリド、ビニルエステ
ル及びビニルアルコールより成り、好ましくは約28〜
32ビニルクロリド対0.5〜8ビニルアルコール対0
〜4ビニルエステルのモル比にあるものである。これら
のターポリマーの製造において好適に使用されるビニル
エステルにはビニルホーメート、ビニルアセテート、ビ
ニルプロピオネート、ビニルブチレートなどが包含され
る。炭素原子6個までの、他の高級ビニルエステルも同
様に使用することができる。
【0047】その他の同様に好適な共重合体及びターポ
リマーは、ビニルクロリドと、アルキルセグメント中に
炭素原子2〜5個を有するヒドロキシアルキルアクリレ
ート又はメタクリレートと、ビニルアセテート、ビニル
プロピオネートなどのような、炭素原子1〜6個を有す
るカルボン酸のビニルエステルとの均一にランダムなヒ
ドロキシ官能性の共重合体又はターポリマーのような、
ヒドロキシアルキルアクリレート及びメタクリレートに
より改質したビニルクロリド重合体である。好適なヒド
ロキシル官能性の共重合体及びターポリマーが米国特許
第3,884,887号及び米国特許第3,755,2
71号各明細書に記載されている。
【0048】一般的に、このような共重合体及びターポ
リマーのモル比は約12〜20ビニルクロリド対0〜3
ビニルエステル対1〜3ヒドロキシアルキルアクリレー
ト又はメタクリレートである。
【0049】上記に述べたビニルクロリド−ビニルエス
テル、及びビニルクロリド−ビニルエステル−ヒドロキ
シアルキルアクリレート及びメタクリレートの共重合体
及びターポリマーは以後、或る場合には「ビニル樹脂」
と称する。
【0050】本発明によれば、選択されたビニル樹脂出
発物質は適当にホスホリル化されて所望の磁性塗料成分
を提供する。このような物質の熱安定特性の故に該ホス
ホリル化反応はビニル樹脂の有意の劣化を回避するため
の温度において、しかもそのような条件下に行うべきで
ある。ホスホリル化反応温度はビニル樹脂の組成及び分
子量、使用するホスホリル化剤、及び当業者に公知の熱
安定剤の存在下又は不存在下にも関係して変動すること
ができる。上記のような熱安定剤の使用により、ビニル
樹脂の熱安定特定に起因して、該安定剤を使用しない場
合に望ましい温度よりも高い温度において反応を行うこ
とが可能となる。
【0051】ホスホリル化反応は出発ビニル樹脂を非プ
ロトン性溶媒に溶解し、それに所望のホスホリル化剤を
かくはん下に添加することによって行うことができる。
該反応はかくはん下に室温において反応が完了するまで
進行させることができる。
【0052】好適なホスホリル化剤にはさきに本発明の
ホスホリル化フェノキシ樹脂の合成に関して記載したよ
うな五酸化リン、五酸化リン誘導体ならびに塩化ホスホ
リル及びその誘導体が包含される。
【0053】あるいはヒドロキシアルキルアクリレート
又はメタクリレートにより改質したビニルクロリドの共
重合体又はターポリマーの場合は、該アクリレート又は
メタクリレートを最初にホスホリル化することができ
る。該ホスホリル化中間体は次いで所望の共重合体もし
くはターポリマーの合成に使用するか、又は本明細書に
記載される任意のビニルクロリド重合体に対するホスホ
リル化剤として使用するかのいずれかができる。このこ
とは他のヒドロキシル官能性単量体を使用する場合にお
いても同様に真実である。
【0054】ビニル樹脂のホスホリル化を行うに当って
該反応にはホスホリル化剤と、2種の出発ビニル樹脂が
ホスフェート部分を通して結合する場合に得られる高分
子量種の有意量が生成するのを回避するための条件とを
使用すべきである。反応混合物中に少量の水を含有させ
ることは上記のような種の生成を防止する。典型的に
は、製造したもの及び市販のものとしてのビニル樹脂は
少量の水を含有し、この水は上記のような種の生成を防
止するのに十分である。しかしながら上記ビニル樹脂中
に時々存在する比較的高水準の水は一般的に該ホスホリ
ル化剤の利用を非効率化する。別法として、ビニル樹脂
を乾燥して水の水準を最適化し、ホスホリル化剤の利用
を最大化し、しかもなお有意量の高分子量種の生成を防
止することができる。
【0055】またさきに述べたように、ホスホリル化の
程度は広く変動することができるけれど、ビニル樹脂の
顔料湿潤性を改良するのに十分であるべきである。溶解
度及び相溶性のファクターはフェノキシ樹脂に関して論
じたものと同一である。より高い分子量物質、例えば8
000又はそれ以上のものについて、Tgの問題はこれ
らの物質のTgは一般的に65℃よりも有意に低く下る
べきでないという点を除いてフェノキシ樹脂の場合と同
じである。より低い分子量の物質、すなわち8000又
はそれ以下の物質については該ビニル樹脂のTgは、架
橋し、又は硬化した場合において、同様に有意に65℃
以下であるべきでなく、この場合もまた塗料の所望のモ
ジュラスを保証する。
【0056】所望の特性を与えるのに好適なホスホリル
化の水準又は程度はホスホリル化したビニル樹脂の重量
を基準にして該物質のリン含量が約0.03重量%のよ
うに低くしてもよく、更に望ましくは少なくとも約0.
1重量%、より一層望ましくは少なくとも約0.3重量
%である。
【0057】選択された出発物質が特定の磁気記録媒体
用に対し必須のモジュラス及びその他の特性を与えるの
に適度な分子量を有する場合は硬化性樹脂として上記の
ような出発物質を使用する慣用の処方物に実質的に差込
み置換を使用することができる。しかしながら、たとえ
低分子量の出発物質が当然に適当であるとしても特定の
応用に対して所望のモジュラスを確立するためには慣用
の硬化性樹脂が必要である場合がある。あるいは低分子
量物質のモジュラスの確立を硬化操作中に行うことがで
きる。
【0058】〔反応生成物の計画についての考慮事項〕
所望のホスホリル化の程度は採用する個々のプロセス条
件について達成される転化の程度を考慮に入れなければ
ならないことは勿論である。
【0059】ビニル樹脂について得られる添加水準は採
用するプロセス条件及びホスホリル化剤の反応性によっ
て広範囲にわたって変動する。本明細書の実施例におい
て採用する条件下においては10ないし20%の程度の
転化率が得られる。使用する反応体の濃度の調整には上
記のような転化率水準が考慮されるべきである。与えら
れた情況下に得られる個々の転化率は分析により直ちに
決定することができる。
【0060】不完全な転化が得られた場合は、所望によ
り公知技術によってホスホリル化物質を容易に分離する
ことができる。
【0061】ビニル樹脂のホスホリル化から生ずる反応
生成物の場合においては分離を考慮する必要はない。反
応生成物が所望水準のホスホリル化物質を有する限りに
おいては該反応生成物は磁性塗料に直接に使用すること
ができる。
【0062】〔ホスホリル化生成物についての記載〕上
記のホスホリル化剤についての記載から、リンは本発明
のホスホリル化したビニル樹脂中において式:
【0063】
【化3】
【0064】(式中、R6 は水素か、炭素原子1ないし
20個を有するアルキル基又はアルケニル基、アルキル
セグメント中に炭素原子2ないし10個を有するアルキ
ルアクリレート又はメタクリレート、置換又は非置換フ
ェニル、ラクトン付加物又はそれらの混合物である)に
より特徴づけられる、広く変動するリンエステル部分の
形態で含まれることができることがわかる。
【0065】リン部分に対する式は理想化された式を表
わす。得られる反応生成物は、採用される反応条件及び
個々のホスホリル化剤によって、モノ−、ジ−及びトリ
−リン酸エステルの分配物から成る。したがって理想化
された式においてR6 は水素のみ(ホスフェートモノエ
ステルを供給する)、水素と誘導体の出発物質である炭
化水素の炭化水素残基(ジエステルを供給する)、又は
炭化水素残基のみ(トリエステルを供給する)であるこ
とができる。本発明の目的に対し、リン部分を示された
式によって記載する。この場合該式は組成物の複合混合
物又は分配物が得られるそれらの情況を含めて反応生成
物を表わすために使用する。
【0066】〔磁気記録媒体〕
【0067】〔ベース〕任意のベース又は基板を使用す
ることができ、特に選択される基板は大ていは特定の用
途によって示される。ポリエチレンテレフタレート及び
ポリプロピレンの各フィルムは磁気記録媒体に対するベ
ース材料として広く使用されている。耐熱性が重要な考
慮事項である場合はポリイミドフィルム、ポリアミドフ
ィルム、ポリアリールエーテルフィルムなどを使用する
ことができる。薄いベースとしてのポリエステルフィル
ムの場合は一軸延伸又は二軸延伸後にそれが屡々使用さ
れる。フィルムの予備処理が湿潤性又は接着性を促進す
るために有益であることは周知である。
【0068】〔磁気コーティング層の組成〕磁気粒子は
慣用の磁気記録媒体において公知かつ有用な任意のもの
でよい。代表例には針状又は小粒状のγ−Fe2 3
Fe3 4 、Coドープしたγ−Fe2 3 、Coドー
プしたγ−Fe2 3 、Coドープしたγ−Fe2 3
−Fe3 4 固溶体、Co−ベース−化合物−吸着γ−
Fe2 3 、Co−ベース−化合物−吸着Fe3
4 (それ自身とγ−Fe2 3 との間の中間状態に酸化
されたものを包含する)及び針状CrO2 が包含され
る。(ここに使用される「Co−ベース化合物」とは磁
気粒子がコバルトの保磁力を改良するに当ってコバルト
の磁気異方性を利用することのできるようにする酸化コ
バルト、水酸化コバルト、コバルトフェライト、コバル
トイオン吸着剤などを意味する。)。また磁気粒子はC
o、Fe−Co又はFe−Co−Niなどのような強磁
性の金属元素又は合金であることもできる。このような
微細磁気粒子はNaBH4 のような還元剤による出発物
質の湿式還元、酸化鉄表面をSi化合物により処理し、
次いでH2 ガス又はその類似物により乾式還元するこ
と、及び低圧アルゴン気流中における減圧蒸発などを包
含する多数の方法において製造される。単結晶バリウム
フェライトの微粒もまた使用することができる。該微細
磁気粉末は得られる磁気記録媒体の用途によって針状又
は小粒子状の粒子の形態に使用される。
【0069】被覆層において比較的に大量の磁気粒子を
使用することが一般的に望ましい。したがって被覆層の
典型的な組成は被覆層の全重量を基準にして約65又は
70%から約85又は90%までの磁気粒子を含む。公
知のように、比較的に均一の大きさの顔料粒子を使用す
ることが望ましく、典型的には約0.4ミクロンの長軸
を有する粒子が使用され、それ以下のものさえも使用さ
れる。
【0070】被覆層の残りは、硬化性樹脂、及び典型的
にはエラストマー重合体、分散剤、架橋剤及び任意の補
助剤を包含する結合剤系より成る。使用される本発明の
新規なホスホリル化物により、上記のような分散剤は最
小化し、又は除外さえもすることができる。更に、十分
な電子ビーム放射線硬化性物を使用する場合は架橋を使
用する必要はない。
【0071】したがって、かつ概念的に、顔料粒子のほ
かに、本発明による唯一の追加の必須成分は硬化性樹脂
自体である。しかしながら典型的な被覆層は個々の最終
用途によって確認される追加の成分を含む。顔料粒子の
典型的な処方物に使用される量から明らかであるよう
に、被覆層の残分は一般的に該被覆層の約10又は15
%から30又は35%を示す。
【0072】さきに論じたように、一般的に結合剤系は
所望の弾力性などを有する被覆層を得るのに十分な量の
ゴム状重合体を包含することが好ましい。この目的に適
する多くのゴム状重合体が公知であり、利用可能であ
る。ポリエステルウレタンは高機能用に屡々選ばれる。
適当な物質が市販されている。これらの物質は一般的に
ポリエステルポリオール、短鎖ジオール及びイソシアネ
ートの反応物として記載される。これらの樹脂はすぐれ
た靱性と耐摩耗性特性とを有する。
【0073】広範囲にわたる種々のポリイソシアネート
架橋剤が公知であり、かつ使用することができる。一つ
の例としてトルエンジイソシアネート(TDI)を使用
することが好適である。使用される架橋剤の量は典型的
には化学量論的に必要とされる量の約20ないし30%
である。
【0074】公知のように、磁気被覆層には種々の補助
成分が時々使用される。このような添加剤は公知であ
り、かつ特定の用途に対して所望されるならば使用する
こともできる。このような補助成分の例には帯電防止
剤、潤滑剤、増感剤、均展剤、耐摩耗剤及びフィルム強
化剤が包含される。
【0075】本発明によれば、磁気被覆層は本発明のホ
スホリル化物質を使用して被覆の必要な分散特性及び配
向特性を与え、しかも或る場合には硬化性樹脂としても
機能する。もしホスホリル化物質が、磁気被覆層に対し
て必要なモジュラス等を与える特性を有するならば、そ
の他の硬化性樹脂を使用する必要はない。しかしながら
所望により、本発明のホスホリル化物質は相容性の硬化
性樹脂と共に使用して所望の磁気被覆層を得ることがで
きる。本発明によれば、本発明のホスホリル化物質の使
用により、改良された分散特性と配向特性とが得られ
る。しかしながら所望により、その他の慣用の分散剤を
使用することができる。
【0076】〔被覆体の製造〕記録媒体は一般的には、
バインダー系を充分に揮発性のビヒクル(展色剤)に溶
解させて微細な磁性粒子の塗布可能な分散液を提供する
ようにして製造する。次に、この分散液を基材の上に塗
布して、被覆物を得る。磁気記録媒体は例えば、S.ト
チハラ著「日本における磁気塗料及びその応用」有機塗
料における進歩第10巻(1982年)第195〜20
4頁におけるような文献に記載の方法によって製造する
ことができる。
【0077】〔後−添加剤処理〕本発明の更に他の様相
によれば、本発明のフォスフォリレート化した物質は、
使用に先立って或る期間貯蔵した磁気塗料の衰退した性
質を実際上活気づけるのに使用することができる。貯蔵
後屡々、製造の間に満足な分散を発揮する磁気塗料が、
貯蔵の間に塗料中の変化により、テープなどを形成する
ように加工する場合、望ましくない配合特性を有するこ
とがある。本発明の適当なフォスフォリレート化した物
質を添加すると、最初の場合に磁気塗料を製造するのに
使用した高エネルギー混合技術を繰り返すことなしに、
その塗料に、配向に対して適当な磁気の性質を与えるこ
とになる。このように使用する場合には、本発明の低分
子量のフォスフォリレート化した物質を使用することが
好ましい。適当な物質は一般的に約4000以下の分子
量を有するものである。一般には、より一層低分子量の
物質が一層効果的である。かくして、4000以下の数
平均分子量を有するフォスフォリレート化したラクトン
−付加物及びフォスフォリレート化したビニル樹脂を使
用することが好ましい。
【0078】これらの物質を使用すると、諸性質を実質
的に回復することができ、しかも直角度によって証明さ
れるように、配向を一層適切に達成することが出来る。
後−添加剤としてこれらの物質を選択使用すると、添加
剤のブルーミング(表面浸出)或は移行がない利点が更
に得られる。この目的に対して、フォスフォリレート化
したビニル樹脂は、イソシアネート硬化すべきバインダ
ー系に使用するのに特に望ましい。何故ならば、イソシ
アネート硬化の結果として塗料中で交差結合し、また化
学的に結合し得る残留ヒドロキシル基がビニル樹脂上に
存在するからである。上記それぞれのバインダー系に使
用する場合、これらの物質は、硬化した塗料に化学的に
結合して、移行またはブルーム(表面浸出)を起こさな
い。
【0079】〔その他の応用〕本発明のフォスフォリレ
ート化した物質を使用すると、磁気記録媒体に非常に有
利な特性を示し、本発明はこの応用に関して詳述したけ
れども、このような物質はかかるフォスフォリレート化
した物質の特性を包含することが望ましい任意その他の
応用において分散剤及び/又は硬化用樹脂としても同様
に使用することが出来るものと認められる。例えば、慣
用のジンク−リッチ塗料は、耐蝕性などを必要とする多
くの用途に対して有用である。このような組成物は代表
的には、亜鉛粒子の高い百分率(組成物の85〜90重
量%)と、樹脂とを、公知の抗沈降剤、濃厚化剤及び水
捕集剤のような随意成分と共に成るものである。ジンク
−リッチを保持する塗料及び他の綺麗な且つ顔料を含む
塗料に対して、本発明のフォスフォリレート化した物質
のうちの任意のものが、改良された分散性を示し、かく
て、基材に対し改良された接着を発揮する。したがっ
て、本発明のフォスフォリレート化した物質は、このよ
うな塗料に関して容易に使用することができる。
【0080】実際のところ、本発明のフォスフォリレー
ト化したラクトン−付加物は、乳化重合における表面活
性材として望ましくは使用することが出来る。
【0081】更に、本発明の一層高度にフォスフォリレ
ート化した物質は、水分散性であり、したがって、この
性質が例えば水保持塗料(water−borne coatings) にお
けるような所望される用途に有用である。
【0082】
【実施例】下記実施例は本発明を代表するものであっ
て、それを限定するものではない。使用する出発物質、
磁気媒体処方物の調製、下記実施例において使用される
技術の評価は次のとおりである:
【0083】〔出発物質〕
【0084】〔ビニル樹脂〕
【0085】ビニル樹脂A 数平均分子量約2000、平均ヒドロキシル含量4重量
%、及び固体ベースのヒドロキシル当量400を有する
市販のビニルクロリド−ビニルアセテート−ヒドロキシ
プロピルアクリレートターポリマー。
【0086】ビニル樹脂B 数平均分子量約4000、平均ヒドロキシル含量3重量
%及びTg40℃を有する市販のビニルクロリド−ビニ
ルアセテート−ヒドロキシプロピルアクリレートターポ
リマー。
【0087】ビニル樹脂C 数平均分子量約8000、平均ヒドロキシル含量2.3
重量%、及びTg65℃を有する市販のビニルクロリド
−ビニルアセテート−ヒドロキシプロピルアクリレート
共重合体。
【0088】ビニル樹脂D 数平均分子量約23,000、平均ヒドロキシル含量
2.3重量%、及びTg79℃を有する市販の部分加水
分解したビニルクロリド−ビニルアセテート共重合体。
【0089】ビニル樹脂E 数平均分子量約23,000、平均ヒドロキシル含量5
重量%及びTg79℃を有する市販の部分加水分解した
ビニルクロリド−ビニルアセテート共重合体。
【0090】ビニル樹脂F 数平均分子量約20,000、平均ヒドロキシル含量2
重量%、及びTg74℃を有する部分加水分解したビニ
ルクロリド−ビニルアセテート−マレイン酸ターポリマ
ー。
【0091】〔エラストマーA〕比重1.21、Tg−
25℃、及びテトラヒドロフラン中、全固形分15%の
溶液に対するブルックフィールド粘度300cpsを有
するB.F.グッドリッチ社製「エスタン(Estane)(商
標)5701、F−1」
【0092】〔磁気媒体処方物の調製〕樹脂の15%シ
クロヘキサノン溶液134gとシクロヘキサノン160
gとを予め混合し、次いでコバルト改質した酸化鉄磁性
顔料200gを長軸約0.4ミクロンを有する粒子の状
態〔ファイザー(Pfizer)社製「PFERICO 2566」磁性
顔料〕において添加することにより処方物を調製した。
該混合物を空気かくはん機により15〜30分間、十分
に混合した後、得られたスラリーを、1.3mmのガラ
スビーズを満たしたプレマイヤーミルに添加し、約1時
間粉砕した。
【0093】本発明のホスホリル化誘導体を包含するビ
ニル樹脂のみを含有する、それら処方物をこの時点にお
いて取り出し、評価した。エラストマーAを含有するそ
れらをこの段階において停止させ、エラストマーAを添
加した(シクロヘキサノン中の15%溶液134g)。
次いで該処方物を追加の時間にわたって粉砕し、取り出
した。
【0094】この段階においてスパチュラ又はかくはん
棒を使用して手動で成分を混合することにより、すべて
の後添加を行った。このような後添加の100分率はす
べて処方物中における顔料の重量を基準とする。
【0095】〔磁気媒体の評価〕
【0096】光 沢 これはガラス上に1ミルのドローダウン(垂れ下り)を
つくり、処方物を風乾し、次いで60°グロスメーター
により光沢を測定した。
【0097】直角度 これはマイラー基板上に3ミルと湿潤ドローダウンをつ
くり、次いで棒磁石を越えてマイラーを引っ張って磁性
粒子の方向を定めることにより測定した。次いでLDJ
モデル7000A B−Hメーターを使用して、この方
向を定めた2×2インチの部片について直角度(squaren
ess)を測定した。顔料製造者によれば、磁性顔料につい
て達成できる最大直角度は0.84である。
【0098】〔実施例1〜13〕これらの実施例は、ビ
ニル樹脂から製造した本発明による新規なフォスフェー
トエステルの製造を示すものである。
【0099】これらのフォスフェートエステルは、ビニ
ル樹脂を非プロトン性溶媒のアセトンまたはシクロヘキ
サノンのいずれかに溶解し、五酸化リンを攪拌しながら
添加することによって製造する。この反応は室温におい
て、攪拌しながら、24時間または五酸化リンの総てが
溶解するまで(どちらか長い方)行う。試料は総て、室
温において、使用時まで貯蔵した。試料は総て、更に精
製することなしに使用した。ただし、実施例7は例外で
あって、この場合はアセトンから沈澱させ、温かい水で
洗浄し、真空オーブン中で恒量となるまで乾燥した。
【0100】表Iは、使用原料を説明するものであっ
て、五酸化リンの百分率は原料の重量を基準としたもの
であり、また置換%は、3フォスフェートエステルが各
2 5 分子から製造されると仮定して、存在する最初
のヒドロキシル基を、フォスフェートエステルに変換す
る理論百分率(%)である。
【0101】 表 I 2 5 置 換 実施例 原 料 1 ビニル レジンA 4 32 2 ビニル レジンA 1 8 3 ビニル レジンA 2 16 4 ビニル レジンA 5 40 5 ビニル レジンA 7.5 60 6 ビニル レジンB 3.3 40 7 ビニル レジンC 6 100 8 ビニル レジンD 0.5 11 9 ビニル レジンD 1.0 22 10 ビニル レジンD 1.3 22 11 ビニル レジンD 2.5 55 12 ビニル レジンD 4.0 81 13 ビニル レジンE 3.3 24
【0102】〔実施例14〕上記のように、実施例7の
反応生成物(レジンC)を、次の手順に従って精製し
た。すなわち、実施例7の溶液約80mlを急速に攪拌
し、この間イソプロパノール/H2 Oの80/20混合
物の等容量を徐々に添加した。沈澱が生成した。20分
間、室温で攪拌した後、H2 Oの160mlを加え、そ
の混合物を更に約20分間攪拌した。沈澱を濾過によっ
て集め、温水で2回洗浄し、真空下50℃で恒量となる
まで乾燥した。沈澱の原子吸光分光分析により、ビニル
レジンCフォスフェートは、0.34重量%のリンを含
有することが判明した。
【0103】〔実施例15〕500gのシクロヘキサノ
ン中ビニルレジンDの15%溶液を、P2 5 の4g
と、攪拌しながら室温で反応させた。反応の開始時から
24時間後に、ランニング・ブレンダー中で該溶液をそ
の容積の約5倍量の氷水に徐々に添加することによっ
て、溶液の一部分を沈澱させた。こうして得られるポリ
マーを濾過によって集め、温水で数回洗浄し、真空オー
ブン中で40〜50°で恒量となるまで乾燥した。この
ポリマーを、リン含量に関して分析したところ、原子吸
光分光分析により、重合体の0.4重量%のリンを含有
することが判明した。試料の他の一部分について、最初
のサンプリングから48時間後、すなわちフォスフォリ
レート化反応の開始から72時間後に、同じ沈澱操作を
行った。かくて、重量によるリン含量は実験誤差内の同
一であることが判明した。
【0104】〔実施例16〜24〕これらの実施例(対
照例)は、本発明の新規フォスフォリレート化した物質
を、原料の樹脂と比較して達成した改良特性を説明する
ものである。
【0105】塗料は、原料から、及び実施例1及び6〜
13において製造した新規フォスフォリレート化した樹
脂反応生成物から、上述のようにして製造した。対照或
はフォスフォリレート化した樹脂のいずれについても分
散剤は添加しなかった。光沢及び直角度特性を表IIに
示す。
【0106】 表 II 直角度 実施例番号 レ ジ ン 60°光沢 (Squareness) 対照例16 ビニル レジンA 60 0.82 実施例1 102 0.84 対照例17 ビニル レジンB 34 0.82 実施例6 71 0.82 対照例18 ビニル レジンC 53 0.82 実施例7 104 0.84 対照例19 ビニル レジンD 59 0.78 実施例8 52 0.82 対照例20 ビニル レジンD 59 0.78 実施例9 65 0.82 対照例21 ビニル レジンD 59 0.78 実施例10 65 0.82 対照例22 ビニル レジンD 59 0.78 実施例11 58 0.84 対照例23 ビニル レジンD 59 0.78 実施例12 62 0.83 対照例24 ビニル レジンE 57 ── 実施例13 73 0.83
【0107】理解し得るように、本発明の新規フォスフ
ォリレート化した物質は、原料樹脂に比し、総ての場
合、より高い光沢及び/又は改良された直角度を有する
塗料を提供する。ビニルレジンEに対する直角度は測定
しなかった。
【0108】〔実施例25〜29〕これらの実施例は、
エラストマーAの存在における、本発明のフォスフォリ
レート化したビニル樹脂の分散特性を示すものであっ
て、塗料に添加するエラストマーAの量は一般的配合物
に説明したとおりである。これらの結果を表IIIに説
明する。
【0109】 表 III 実施例番号 レ ジ ン 光 沢 直 角 度 25 ビニルレジンD 50 0.74 26 実施例8 58 0.75 27 実施例9 61 0.76 28 実施例11 42 0.81 29 実施例12 40 0.82
【0110】これらの実施例の所見から理解し得るよう
に、本発明のフォスフォリレート化したビニル樹脂は、
それらの親(元)のフォスフォリレート化しなかった樹
脂に比較して磁気塗料に対して改良された分散及び磁気
特性を提供する。
【0111】〔実施例30〜32〕これらの実施例は、
後−添加剤としての、本発明のフォスフォリレート化し
たビニル樹脂の効果を証明するものである。
【0112】ビニルレジンFとエラストマーAとの50
−50混合物を使用して、磁気塗料を製造した。次に、
この対照物の直角度を、ビニルレジンAと、実施例3〜
5のフォスフォリレート化した生成物との等量による後
−添加処理と対比し、並びに従来技術の表面活性剤によ
って得られた結果とによって評価した。これらの結果を
表IVに説明する。
【0113】 表 IV フォスフォリル化 実施例番号 添 加 剤 直 角 度 対照例 ── ── 0.72 対照例 4%ビニルレジンA ── 0.74 30 4%−実施例3 16 0.76 31 4%−実施例4 40 0.78 32 4%−実施例5 60 0.83 先行技術 4% GAFAC ── 0.84 RE−610
【0114】理解し得るように、本発明のフォスフォリ
レート化したビニル樹脂を使用すると、磁気塗料の直角
度特性が向上する。ビニル樹脂はイソシアネート硬化バ
インダー系に特に有用であり、そしてバインダー系のイ
ソシアネート硬化の間のビニル樹脂の交差結合による先
行技術の表面活性剤の公知移行またはブルーミング(blo
oming)の問題を回避する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールス、バーナード、マロン アメリカ合衆国、ニュー・ジャージー州、 08502、ベル・ミード、シェルバーン・プ レイス、290番

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニルクロリドコポリマーまたはターポ
    リマーであって、少なくとも1000の数平均分子量及
    び該ビニルクロリドコポリマーまたはターポリマーに存
    在するか、或いは該ビニルクロリドコポリマーまたはタ
    ーポリマーがフォスフォリレート化反応に先立って製造
    される出発物質であるモノマー中に存在する少なくとも
    0.1重量%のヒドロキシル基を有し、 そして(i) ビニルクロリド−ビニルエステルコポリ
    マー及びターポリマー(ここに該ビニルエステル基の少
    くとも若干は加水分解されているものであり、該ビニル
    エステルは1〜6個の炭素原子を有する飽和カルボン酸
    のエステルである)及び(ii) ビニルクロリドと、ア
    ルキルセグメント中に2〜5個の炭素原子を有するヒド
    ロキシアルキルのアクリレートまたはメタクリレートと
    1〜6個の炭素原子を有する飽和カルボン酸のビニルエ
    ステルとのヒドロキシ官能性のコポリマー又はターポリ
    マーより成る群から選択される前記ビニルクロリドコポ
    リマー又はターポリマーのフォスフォリレート化された
    反応生成物であって、前記モノマーまたはこれから得ら
    れるビニルクロリドコポリマーまたはターポリマー中に
    存在するヒドロキシル基の充分な百分率の量が、該ビニ
    ルクロリドコポリマーまたはターポリマーの重量を基準
    にして少なくとも0.03%の燐を提供するようにフォ
    スフォリレート化されていることを特徴とする、前記反
    応生成物。
  2. 【請求項2】 ビニルクロリドコポリマーまたはターポ
    リマーの数平均分子量が少くとも2000である請求項
    1の反応生成物。
  3. 【請求項3】 ビニルクロリドコポリマーまたはターポ
    リマーの数平均分子量が少くとも4000である請求項
    1の反応生成物。
  4. 【請求項4】 ビニルクロリドコポリマーまたはターポ
    リマーの数平均分子量が少くとも8000である請求項
    1の反応生成物。
  5. 【請求項5】 ビニルクロリドコポリマーまたはターポ
    リマーの数平均分子量が少くとも23000である請求
    項1の反応生成物。
  6. 【請求項6】 ビニルクロリドコポリマーまたはターポ
    リマーが28〜32のビニルクロリド対0.5〜8のビ
    ニルアルコール、並びに、対0〜4のビニルエステルの
    モル比を有するものである請求項1の反応生成物。
  7. 【請求項7】 ビニルエステルがビニルアセテートであ
    る請求項6の反応生成物。
  8. 【請求項8】 ビニルクロリドコポリマーまたはターポ
    リマーが、12〜20のビニルクロリド対1〜3のヒド
    ロキシアルキルアクリレートまたはメタクリレート、並
    びに、対0〜3のビニルエステルのモル比を有するヒド
    ロキシ官能コポリマーまたはターポリマーである請求項
    1の反応生成物。
  9. 【請求項9】 ビニルエステルがビニルアセテートであ
    る請求項8の反応生成物。
  10. 【請求項10】 ビニルクロリドコポリマーまたはター
    ポリマーが、ビニルクロリド−ヒドロキシエチルアクリ
    レートコポリマーである請求項8の反応生成物。
  11. 【請求項11】 ビニルクロリドコポリマーまたはター
    ポリマーが、ビニルクロリド−ヒドロキシプロピルアク
    リレートコポリマーである請求項8の反応生成物。
  12. 【請求項12】 ビニルクロリドコポリマーまたはター
    ポリマーが、ビニルクロリド−ヒドロキシエチルアクリ
    レート−ビニルアセテートコポリマーである請求項8の
    反応生成物。
  13. 【請求項13】 ビニルクロリドコポリマーまたはター
    ポリマーが、ビニルクロリド−ヒドロキシプロピルアク
    リレート−ビニルアセテートターポリマーである請求項
    8の反応生成物。
  14. 【請求項14】 存在するヒドロキシル基の充分な百分
    率の量が少くとも0.1%の燐を提供するようにフォス
    フォリレート化されているものである請求項1の反応生
    成物。
  15. 【請求項15】 存在するヒドロキシル基の充分な百分
    率の量が少くとも0.3重量%の燐を提供するようにフ
    ォスフォリレート化されているものである請求項1の反
    応生成物。
  16. 【請求項16】 フォスフォリレート化されたヒドロキ
    シル基の燐部分が一般式 【化1】 (式中R6 は水素、1〜20個の炭素原子を有するアル
    キルまたはアルケニル基、アルキルセグメントに2〜1
    0個の炭素原子を有するアルキルアクリレートまたはメ
    タクリレート、置換及び未置換のフェニル、該ラクトン
    付加物またはそれらの混合物よりなる)によって特徴づ
    けられるものである請求項1の反応生成物。
  17. 【請求項17】 R6 が水素より成るものである請求項
    16の反応生成物。
  18. 【請求項18】 R6 がヒドロキシアルキルアクリレー
    トまたはメタクリレート−ラクトン付加物の残基より成
    るものである請求項16の反応生成物。
  19. 【請求項19】 R6 がフェニルより成る請求項16の
    反応生成物。
  20. 【請求項20】 R6 が1〜20個の炭素原子を有する
    アルキルより成る請求項16の反応生成物。
  21. 【請求項21】 アルキルがエチルである請求項16項
    に記載の反応生成物。
  22. 【請求項22】 アルキルがn−ブチルである請求項1
    6に記載の反応生成物。
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