JPH0525009A - 水田用除草剤組成物 - Google Patents
水田用除草剤組成物Info
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- JPH0525009A JPH0525009A JP3203728A JP20372891A JPH0525009A JP H0525009 A JPH0525009 A JP H0525009A JP 3203728 A JP3203728 A JP 3203728A JP 20372891 A JP20372891 A JP 20372891A JP H0525009 A JPH0525009 A JP H0525009A
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Abstract
とする水田用除草剤組成物。 【効果】 上記除草剤組成物は、水稲に対する薬害が少
なく、一年生及び多年生の水田雑草に対し極めて少ない
投与量でしかも1回の施用で顕著な除草効果を示す。
Description
に詳しくは、 (a)下記式(I)
ることを特徴とする水田用除草剤組成物に関する。
が実用化されているが、単剤ですべての水田雑草を防除
することは殆んど不可能なことであり、一般には、一年
生広葉雑草、一年生カヤツリグサ科雑草に加え、近年優
占化しつつある多年生広葉雑草や多年生カヤツリグサ科
雑草等の多種広範囲にわたる雑草種を効果的に防除する
ため、数種の除草剤を組合わせて体系的に使用したり、
適用草種や適用時期の異なる除草剤を混合して使用され
ている。
ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル−
アミノスルホニルメチル]安息香酸メチルエステル(一
般的名称:ベンスルフロンメチル)は、広範囲の適用草
種に対して少ない投与量で効果を発揮する除草性化合物
としてアメリカ合衆国のデュポン社により開発された化
合物である(特開昭57−112379号公報参照)。
この化合物(ベンスルフロンメチル)は、従来の除草剤
に比較して適用草種の範囲が広く一年生雑草から多年生
雑草に至るまでの広範囲の雑草に対して優れた除草活性
を示し、しかも一回の施用でその効果を長期にわたって
持続することができるという特徴を有しており、難防除
雑草とされているクログワイ、ミズガヤツリ、オモダカ
等の多年生雑草に対しても優れた除草活性を示すが、こ
れら多年生雑草に対する残効性の面で若干問題がある。
ルフロンメチル)がもつ上記の如き問題を解決すべく鋭
意検討を行なった結果、今回、式(I)の化合物を下記
式(II)
ホニル尿素化合物と併用することにより、一年生雑草か
ら多年生雑草に至る非常に広範囲の草種に対して極めて
少ない投与量でしかも一回のみの施用で効果的に防除す
ることができることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
ある前記(I)の化合物(ベンスルフロンメチル)は、
前述したとおり、一年生雑草から多年生雑草に至る広範
囲の草種に対して優れた除草活性を示すが、クログワ
イ、ミズガヤツリなどの多年生雑草に対する残効性の点
で充分でないという問題がある。
ナ、キカシ草等の一年生広葉雑草に対する除草効果は充
分ではないが、一年生カヤツリグサ科雑草、多年生カヤ
ツリグサ科雑草(例;クログワイ、ミズガヤツリ)並び
にオモダカ、ウリカワ等のいわゆる多年生広葉雑草に対
して極めて少ない投与量で卓越した除草効果を発揮し、
その残効性(活性持続性)にも優れているという特徴が
ある(特開昭63−185906号公報参照)。
式(II)の化合物とを併用することにより、両者の化
合物の特性が単に相加的に発現されるだけではなく、両
者の化合物が相乗的に作用しあって、後記試験例に示す
とおり、不良栽培条件下(例えば、浅植、砂壌土の圃
場、田植後の著るしい高温など)でも水稲に対する薬害
発生の危険性がなく、一年生雑草から多年生雑草まで多
種広範囲の草種を極めて少ない投与量でしかも1回の施
用で効果的に防除することができることが判明した。
は、式(I)の化合物と式(II)の化合物との広い範
囲の混合比率において認められるが、一般には、式
(I)の化合物100重量部に対して、式(II)の化
合物を12〜100重量部、好ましくは15〜50重量
部、さらに好ましくは17〜30重量部の範囲内で併用
するのが好都合である。
応じて、下記式(III)、(IV)及び(V)
エ剤)をさらに配合することもでき、これによって、該
除草剤組成物の水稲に対する薬害の発生の危険性をさら
に大幅に軽減することができ安全性を格段に向上させる
ことができる。
合のこれらヒエ剤の使用割合は、その種類等に応じて異
なり一概に規定することはできないが、一般には、式
(I)の化合物と式(II)の化合物の合計100重量
部に対して、式(III)の化合物(ベンチオカーブ)
は700〜12500重量部、好ましくは1000〜5
600重量部、さらに好ましくは2000〜3800重
量部、式(IV)の化合物(エスプロカルブ)は110
0〜9000重量部、好ましくは1500〜5000重
量部、さらに好ましくは2000〜3800重量部、そ
して式(V)の化合物は350〜9000重量部、好ま
しくは500〜4200重量部、さらに好ましくは53
0〜1500重量部の範囲内で使用するのが好都合であ
り、さらに、上記式(III)及び(IV)の化合物の
場合には、2500重量部以上の量で使用することによ
りヒエに対する除草効果も得られる。
物はそれぞれ単独で使用することができ、或いは2種以
上混合して用いることもできる。
(II)の化合物の原体の組合わせ或いはこれらにさら
に式(III)、(IV)及び(V)から選ばれる少な
くとも1種の化合物を加えた原体の組合わせからなるこ
ともできるが、通常、固体又は液体担体及び必要に応じ
て他の補助剤を配合し、除草剤として通常用いられる製
剤形態、例えば、粉剤、粗粉剤、微粒剤、粒剤、水和
剤、乳剤、水溶液剤、水溶剤、油懸濁剤等に調製して使
用することができる。
する適当な固体担体としては、カオリナイト群、モンモ
リロナイト群あるいはアタバルジャイト群等で代表され
るクレー類;タルク、雲母、葉ロウ石、軽石、バーミュ
キライト、石こう、炭酸カルシウム、ドロマイト、けい
そう土、マグネシウム石灰、りん石灰、ゼオライト、無
水ケイ酸、合成ケイ酸カルシウム等の無機物質;大豆
粉、タバコ粉、クルミ粉、小麦粉、木粉、でんぷん、結
晶セルロース等の植物性有機物質;クマロン樹脂;石油
樹脂、アルキド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアルキレン
グリコール、ケトン樹脂、エステルガム、コーパルガ
ム、ダンマルガム等の合成または天然の高分子化合物;
カルナバロウ、蜜ロウ等のワックス類、あるいは尿素等
が挙げられる。
油、スピンドル油、ホワイトオイル等のパラフィン系も
しくはナフテン系炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、クメン、メチルナフタリン等の
芳香族炭化水素;四塩化炭素、クロロホルム、トリクロ
ルエチレン、モノクロルベンゼン、o−クロルトルエン
等の塩素化炭化水素;ジオキサン、テトラヒドロフラン
のようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、
ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノ
ン、イソホロン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸アミ
ル、エチレングリコールアセテート、ジエチレングリコ
ールアセテート、マレイン酸ジブチル、コハク酸ジエチ
ル等のエステル類;メタノール、n−ヘキサノール、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキ
サノール、ベンジルアルコール等のアルコール類;エチ
レングリコールエチルエーテル、エチレングリコールフ
ェニルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールブチルエーテル等のエーテル
アルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等の極性溶媒あるいは水等が挙げられる。
湿潤、拡展、結合、崩壊性調節、有効成分安定化、流動
性改良、防錆等の目的で界面活性剤を配合することがで
き、配合しうる界面活性剤は、非イオン性、陰イオン
性、陽イオン性および両性イオン性のいずれのものであ
ってもよいが、通常は非イオン性および/または陰イオ
ン性のものが好適である。適当な非イオン性界面活性剤
としては、たとえば、ラウリルアルコール、ステアリル
アルコール、オレイルアルコール等の高級アルコールの
エチレンオキシド付加物;イソオクチルフェノール、ノ
ニルフェノール等のアルキルフェノールのエチレンオキ
シド付加物;ブチルナフトール、オクチルナフトール等
のアルキルナフトールのエチレンオキシド付加物;パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸の
エチレンオキシド付加物;ステアリンりん酸、ジラウリ
ルりん酸等のモノもしくはジアルキルりん酸のエチレン
オキシド付加物;ドデシルアミン、ステアリン酸アミド
のアミンにエチレンオキシドを重合付加させたもの;ソ
ルビタン等の多価アルコールの高級脂肪酸エステルおよ
びそのエチレンオキシド付加物;エチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドの重合付加物等があげられる。適当な
陰イオン性界面活性剤としては、たとえば、ラウリル硫
酸ナトリウム、オレイルアルコール硫酸エステルアミン
塩等のアルキル硫酸エステル塩;スルホこはく酸ジオク
チルエステルナトリウム、2−エチルヘキセンスルホン
酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸塩;イソプロピル
ナフタレンスルホン酸ナトリウム、メチレンビスナフタ
レンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアリ
ールスルホン酸塩等があげられる。
状を改良し、生物効果を高める目的で、カゼイン、ゼラ
チン、アルブミン、ニカワ、アルギン酸ソーダ、カルボ
キシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシ
エテルセルロース、ポリビニルアルコール等の高分子化
合物や他の補助剤を配合することもできる。
態、適用場面等を考慮して、目的に応じてそれぞれ単独
にあるいは組合わせて適宜使用される。
常1ないし7.5重量部含有し、残部は固体担体である
ことができる。水和剤は、たとえば有効成分化合物を通
常20ないし90重量部含有し、残部は固体担体、分散
湿潤剤であって、必要に応じて保護コロイド剤、チキソ
トロピー剤、消泡剤等を含有することができる。
通常0.01ないし7.5重量部含有し、残部は、大部分
が固体担体であることができる。該粒剤において有効成
分化合物は固体担体と均一に混合されているか、あるい
は固体担体の表面に均一に固着もしくは吸着されている
ことができ、粒の径は一般に約0.2ないし1.5mm程
度とすることができる。
通常5ないし30重量部そして乳化剤を約5ないし20
重量部含有し、残部は液体担体であり、必要に応じて防
錆剤を含有することができる。
に活性な薬剤、たとえば、ヒエ剤、植物生長調節剤、殺
菌剤、殺緑虫剤、肥料、殺虫剤等を配合してもよい。
て、水稲苗の移植前の水田の土壌又は湛水状態の水田の
水面に施用することができ、或いは水稲苗の移植後の湛
水状態の水面に施用してもよい。その施用時期は特に制
限はなく、雑草の発芽前でも発芽後でもよいが、一般に
は、水稲苗移植後0〜30日の期間、好ましくは3日か
ら15日の期間に施用するのが好都合である。
制限されるものではなく、適用時期、有効成分化合物の
組合わせの態様や比率、水田の土壌の性質や状態、自然
条件、地域、水稲の品種等に応じて広い範囲で変えるこ
とができるが、一般には、式(I)の化合物と式(I
I)の化合物の合計量として約15〜約85g/ha、
好ましくは約20〜約60g/ha、さらに好ましくは
約34〜約42g/haの範囲内が適当である。
又は(V)の化合物を併用する場合のその施用薬量は、
有効成分合計量として、一般に、式(III)の化合物
の場合には約650〜約3000g/ha、好ましくは
約1840〜約2440g/ha、特に好ましくは21
39〜2142g/haの範囲内、式(IV)の化合物
の場合、約1050〜約2500g/ha、好ましくは
約1840〜約2280g/ha、特に好ましくは21
39〜2142g/haの範囲内、そして式(V)の化
合物の場合、約350〜約2150g/ha、好ましく
は約400〜約1000g/ha、特に好ましくは約4
89〜約492g/haの範囲内とすることができる。
さらに具体的に説明する。
例を示す。なお、以下において「部」は特にことわらな
い限り「重量部」である。
5μ以下になるように粉砕した後再混合して水和剤を得
る。
の水を加え練合した後、直径約1mmの押出造粒機で押
し出し、長さ約3mmに切って粒剤を得る。
得る。 試験例1湛水条件における除草効果 内径12cmのプラスチックポットに水田土壌(沖積軽
埴土)を入れ、注水、施肥、代掻き後、水深約1cmの
湛水条件とする。タイヌビエ、タマガヤツリ、コナギ、
アゼナ、キカシグサおよびホタルイの種子を上記のポッ
トに播種し、別に予め催芽したウリカワとミズガヤツリ
の塊茎を移植した。播種、移植後、ポツトを25〜30
℃に保たれた温室内に静置して、タイヌビエの1.5葉
期および2.5葉期に、水深を3cmとしてから所定量
の薬剤をアセトンに溶解し直接ピペットで滴下処理し
た。薬剤処理後約4週間目に各種雑草に対する除草効果
を下記の判定基準に従って調査した。その結果を表1に
示す。
土)を入れ、注水、施肥、代かきを行ない水深約1cm
の湛水条件とする。別に温室内で育苗した水稲稚苗(品
種:ニホンバレ約2.1葉)を各ポットに1株1本植え
て4株ずつ移植した。移植後5日および10日後に水深
を3cmとしてから、所定量の薬剤をアセトンに溶解し
直接ピペットで水面へ滴下処理した。薬剤処理後21日
目に水稲の生育に対する薬剤の影響を観察し草丈を測定
した。また、茎葉を地際で切り取り、80℃にて48時
間乾燥後、地上部乾燥重量を求めた。その結果を表2に
示す。観察による水稲の生育に及ぼす薬剤の影響の評価
基準は以下のとおりである。
期に回復する。
られるが早期に回復する。
抑制がみとめられ、回復がやや遅い。実用上許容できる
限界。
とめられ、回復がやや遅い。
制がみとめられ、回復が遅い。
制がみとめられ、生育が停滞する。
50%以下となり、生育が停滞する。
の生長量が著しく小さい。
どに萎凋或いは枯凋部分がみとめられる。
種子を播種、また予め催芽したウリカワ、ミズガヤツ
リ、クログワイの塊茎を別々に移植し、ホタルイ、ウリ
カワおよびミズガヤツリについては、それぞれ2、3、
4葉期に、クログワイは草丈10、20、30cmに伸
長した時期に、水深を3cmとしてから所定の方法で薬
剤を処理した。多年生雑草に対する効果を確認する上で
特に問題となる残効性を観察するため、調査は処理後5
0〜60日後に行なった。調査方法および基準は試験例
1と同様に行なった。その結果を表3に示す。
cm(通常植え)の深度に移植した。移植6日後に水深
を3cmとしてから、アセトンに溶解した式(I)の化
合物、式(II)化合物および各種ヒエ剤[式(II
I)〜式(V)の化合物]を同時にピペットで滴下処理
した。処理後3週間経過時に試験例2におけると同様に
して観察調査を行なった。その結果を表4に示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)下記式(I) 【化1】 で示される化合物と (b)下記式(II) 【化2】 で示される化合物を有効成分として含有することを特徴
とする水田用除草剤組成物。 - 【請求項2】 (c)下記式(III)、(IV)及び
(V) 【化3】 から選ばれる少なくとも1種の化合物をさらに含有する
請求項1に記載の組成物。
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Family Applications (1)
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