JPH09124419A - 稲作における雑草類の防除用除草剤組成物 - Google Patents

稲作における雑草類の防除用除草剤組成物

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JPH09124419A
JPH09124419A JP20103696A JP20103696A JPH09124419A JP H09124419 A JPH09124419 A JP H09124419A JP 20103696 A JP20103696 A JP 20103696A JP 20103696 A JP20103696 A JP 20103696A JP H09124419 A JPH09124419 A JP H09124419A
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methyl
compounds
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JP20103696A
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English (en)
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Shinichi Shirokura
伸一 白倉
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EIDP Inc
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EI Du Pont de Nemours and Co
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N47/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid
    • A01N47/08Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid the carbon atom having one or more single bonds to nitrogen atoms
    • A01N47/28Ureas or thioureas containing the groups >N—CO—N< or >N—CS—N<
    • A01N47/36Ureas or thioureas containing the groups >N—CO—N< or >N—CS—N< containing the group >N—CO—N< directly attached to at least one heterocyclic ring; Thio analogues thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雑草を長期間にわたり防除し、かつ水稲に対
する薬害のない稲作における雑草類の防除用除草剤を提
供する。 【解決手段】 (a)下記式 I 【化1】 で示される化合物と、(b)ジメピペレート、及び場合
により(c)ベンスルフロンメチルを有効成分として含
有する除草剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、驚くほど優れた雑
草防除性を有するのみならず、稲に対する安全化効果
(safening effect)をも有する除草剤の混合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】望まし
くない植物の防除は、高い作物効率の達成のためには極
めて重要である。これは、中でも稲のような有用な作物
中の雑草を選択的に防除することにより達成することが
できる。現在の水稲栽培の機械化や移植時期の早期化は
従来以上に雑草の生育に好適な条件を与えている。した
がって、雑草を長期間にわたり防除すると同時に、水稲
に対する薬害がないことが要求されている。このような
要求を達成する製品を発見する必要性は経済的にますま
す重要になっている。
【0003】除草剤の組み合わせは、典型的には、相加
的効果によって植物の防除スペクトルを広げたり、所定
の種の防除水準を高めるのに使用される。或る割合の組
み合わせは、驚くべきことに、雑草に対しては相加的効
果より大きい効果、即ち相乗的効果を与え、又は作物に
対しては相加的効果より少ない効果、即ち安全化効果を
与える。いくつかのこのような価値ある組み合わせが今
回見いだされた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、驚くほどに優
れた雑草防除性を有するのみならず、稲に対する安全化
効果をも有する除草剤の混合物に関する。本発明の除草
剤混合物は、除草的に有効な量の式Iの化合物と除草的
に有効な量の式IIの化合物と随意に式IIIの化合物
との混合物を含んで成る。本発明はまた、有効量の上記
混合物と、界面活性剤及び固体又は液体希釈剤の少なく
とも1種を含んで成る除草組成物にも関する。本発明は
さらに、除草的に有効な量の上記混合物を望ましくない
植物の存在している場所に施用することから成る、望ま
しくない植物の防除方法にも関する。
【0005】本発明の混合物を構成する式I、II及び
IIIの化合物は、下記のとおりである。
【0006】
【化4】
【0007】N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリ
ミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−4−
(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−1H
−ピラゾール−5−スルホンアミド(アジムスルフロ
ン)及びその農業的に有用な塩;
【0008】
【化5】
【0009】S−(1−メチル−1−フェニルエチル)
1−ピペリジンカルボチオエート(ジメピペレート);
及び
【0010】
【化6】
【0011】メチル2−[[[[[(4,6−ジメトキ
シ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]
スルホニル]メチル]ベンゾエート(ベンスルフロンメ
チル)及びその農業的に有用な塩。
【0012】式I及び式IIIの化合物は塩の形態で存
在することができる。生理学的及び環境的条件下での平
衡状態を含めて、遊離形態及び農業的に有用な塩の形態
にあるこれらの化合物間の密接な関係に鑑み、前記及び
以下の記載において、式I及び式IIIには、便宜上適
宜、遊離化合物及びそれらの農業的に有用な塩の両者を
包含するものと理解するべきである。
【0013】高められた除草活性のために好ましい本発
明の混合物は、 a)式Iの化合物及び式IIの化合物、並びに b)式Iの化合物、式IIの化合物及び式IIIの化合
物、 を含む。
【0014】本発明の混合物を施用するのに好ましい作
物は、特に水田用の稲である。
【0015】式Iの化合物は米国特許第4,746,3
53号の記載に従い製造することができる。この合成
は、式1のピラゾールスルホンアミドと式2の複素環カ
ルバメートとのカップリングを伴う。
【0016】
【化7】
【0017】ジメピペレート(式II)は、ユカメート
(Yukamate)(R)除草剤中の活性成分としてローヌ・プー
ラン油化アグロ(株)により販売されている。ジメピペ
レートは市販品として入手することができるが、米国特
許第4,343,737号に記載の方法により製造する
こともできる。
【0018】ベンスルフロンメチル(式III)は、ロ
ンダックス(Londax)(R)除草剤中の活性成分としてデュ
ポン社より販売されている。ベンスルフロンメチルは、
市販品として簡単に入手することができるが、米国特許
第4,420,325号に記載の方法により製造するこ
ともできる。
【0019】上記の式Iの化合物は、キカシ草(Rotala
indica)等の一年生広葉雑草に対する除草効果は充分
ではないが、一年生カヤツリグサ科雑草、多年生カヤツ
リグサ科雑草(例:クログワイ(Eleocharis kuroguwa
i)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus))並びにオモダ
カ(Sagittaria trifolia)、ウリカワ(Sagittaria serot
inus)等のいわゆる多年生広葉雑草に対して極めて少な
い投与量で卓越した残効性(活性持続性)を有するとい
う特徴をもつ(米国特許第4,746,353号参
照)。
【0020】本発明に従って式Iの化合物を式IIの化
合物と併用することによって、一年生イネ科雑草やカヤ
ツリグサ科雑草および広葉雑草ならびに多年生雑草のホ
タルイ(Schoenoplectus juncoides)、ミズガヤツリ、ウ
リカワ、オモダカ、クログワイを含む幅広い雑草に対し
て強力な除草効果を奏することができる。さらに、長い
残効性の如き顕著で有利な特性が得られる。更に、後記
試験例に示すように、本発明の混合物は、単独で使用し
た式Iの化合物と比較して、不良栽培条件下(例えば、
浅植え、砂壤土の田圃、田植え後の著しい高温など)で
も水稲に対する安全性が極めて高い。これは個々の成分
化合物からは予測できない優れた相互作用が式Iの化合
物と式IIの化合物の間に存在することを示すものであ
る。
【0021】式Iの化合物と式IIの化合物を含んで成
る本発明の除草剤組成物は、文献には記載されていない
新規な混合物である。本発明の除草剤混合物の稲に対す
る薬害は大幅に減少しそして安全性は対応して大幅に増
加するという独特の安全化効果は、これまでまったく知
られていない。
【0022】式IIIの化合物は、一年生雑草から多年
生雑草に至るまでの広範囲の雑草に対して従来の除草剤
の除草活性よりも優れた除草活性を示す。しかも、一回
の施用でその効果を長期にわたって持続することができ
るという特徴を有しており、クログワイ、ミズガヤツ
リ、オモダカ等の多年生雑草に対して優れた除草活性を
示す。
【0023】式IIIの化合物を、第3の活性成分とし
て式I及び式IIの化合物の混合物に適宜配合すること
ができる。これによって顕著な結果が得られる。式II
Iの化合物が存在しない式Iの化合物と式IIの化合物
の混合物により匹敵する雑草防除を得るために必要な量
よりもはるかに少ない量の式Iの化合物が存在する式I
IIの化合物と式Iの化合物と式IIの化合物との混合
物によって効果的な雑草防除を達成することができる。
式I、式II及び式IIIの化合物の混合物は、一回の
処理で充分な効果が得られ、その効力は長時間持続し、
そして雑草のその後の発生も全く見られない等の如く雑
草に対する効果を増加させる。しかも、該除草剤混合物
の稲に対する安全性はさらに驚くほど向上する。
【0024】製剤/用途 本発明の混合物は、そのままで施用することができる
が、典型的には、担体及び必要に応じて活性成分の物理
的性質、土壌の種類、水分及び温度のような環境的因
子、施用方式及び除草剤の使用形態に適合した組成物を
製造するのに有用な他の補助剤と混合される。有用な形
態には、例えば、粉剤(powders)、粗粉剤、微粒剤(dust
s)、粒剤例えばペレット剤、錠剤及びフイルム剤が包含
され、それらはすべて水に分散性(例えば水和剤)又は
水溶性であることができ、そして水性及び非水性溶液
(乳化可能な濃厚物を包含する)、水溶剤(water solub
le preparation)、油懸濁剤、乳剤(微小乳剤及び/又
懸濁乳剤を包含する)等が包含され、これらは場合によ
り濃稠化してゲルとすることができる。活性成分は、
(マイクロ)カプセル化することができ、また懸濁液又
は固体配合物にすることができ、あるいは、活性成分の
全配合物をカプセル化(又はオーバーコート)すること
ができる。カプセル化は、活性成分の放出を制御又は遅
延させることができる。噴霧可能な配合物は、適当なな
媒体中に混ぜて増量させそして約1〜数百リットル/ヘ
クタールの噴霧量で使用することができる。高濃度組成
物は、主として更なる配合のための中間体として使用さ
れる。
【0025】式Iの化合物と式IIの化合物(及び場合
により式IIIの化合物)の混合物はいくつかの方法で
配合することができる。
【0026】a)式Iの化合物及び式IIの化合物(及
び場合により式IIIの化合物)を別々に配合し、そし
て別々に施用するか又は例えばタンクでの混合物とし
て、適当な重量比で同時に施用することができ、あるい
は b)式Iの化合物及び式IIの化合物(及び場合により
式IIIの化合物)を適当な重量比で一緒に配合するこ
とができる。
【0027】本発明の除草剤組成物を調製するのに使用
しうる適当な固体担体としては、例えば、カオリナイト
群、モンモリロナイト群、アタパルジャイト群等で代表
されるクレー類;タルク、雲母、医蝋石、シリカ、バー
ミキュライト、石こう、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウ
ム及び炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム、ドロマイ
ト、けいそう土、マグネシウム石灰、りん石灰、ゼオラ
イト、無水ケイ酸、合成ケイ酸カルシウム等の無機物
質;大豆粉、タバコ粉、クルミ粉、小麦粉、木粉、でん
ぷん、蔗糖及び結晶セルロース等の植物性有機物質;ク
マロン樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアルキレングリコール、ケトン樹脂、コーパル
ガム、ダンマルガム等の合成または天然の高分子化合
物;カルナバロウ、密ロウ等のワックス類;尿素及びそ
れらの適当な混合物があげられる。典型的な固体希釈剤
は、Watkins, et al.,Handbook
ofInsecticide Dust Dilue
nts and Carriers,2nd Ed.,
Dorland Books, Caldwell, N
ew Jerseyに記載されている。
【0028】適当な液体担体としては、例えば、ケロシ
ン、鉱油、スピンドル油のパラフィン系もしくはナフテ
ン系炭化水素;オリーブ油、ひまし油、あまに油、きり
油、ごまマ油、とうもろこし油、落花生油、綿実油、大
豆油、なたね油及びやし油、脂肪酸エステル;トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、クメン、メチルナフタ
リン等の芳香族炭化水素;モノクロルベンゼン、o−ク
ロルトルエン等の塩素化炭化水素;ジオキサン、テトラ
ヒドロフランのようなエーテル類;アセトン、メチルエ
チルケトン、2−ヘプタノン、ジイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、アセトフェノン、イソホロン及び4−
ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン等のケトン
類;酢酸エチル、酢酸アミル、エチレングリコールアセ
テート、ジエチレングリコールアセテート、マレイン酸
ジブチル、コハク酸ジエチル等のエステル類;メタノー
ル、n−ヘキサノール、デカノール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、シクロヘキサノール、テトラヒドロフルフリルアル
コール、ベンジルアルコール等のアルコール類;エチレ
ングリコールエチルエーテル、エチレングリコールフェ
ニルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、
ジエチレングリコールブチルエーテル等のエーテルアル
コール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル
ピロリドン、プロピレンカーボネート、ジメチルスルホ
キシド及び水等の極性溶媒及びそれらの適当な混合物が
あげられる。典型的な液体希釈剤は、Marsden,
Solvents Guide、2nd Ed.,I
nterscience, NewYork,1950
に記載されている。
【0029】乳化、分散、湿潤、拡展、結合、崩壊性調
節、有効成分安定化、流動性改良、防錆等の目的で使用
される界面活性剤としては、非イオン性、陰イオン性、
陽イオン性および両性イオン性物質が挙げられる。しか
しながら、通常は非イオン性および/または陰イオン性
物質が使用される。使用しうる好適な非イオン性界面活
性剤としては、たとえば、ラウリルアルコール、ステア
リルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコー
ルにエチレンオキシドを重合付加させたもの;イソオク
チルフェノール、ノニルフェノール等のアルキルフェノ
ールにエチレンオキシドを重合付加させたもの;ブチル
ナフトール、オクチルナフトール等のアルキルナフトー
ルにエチレンオキシドを重合付加させたもの;ステアリ
ン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸にエチレンオキシドを
重合付加させたもの;ステアリルりん酸、ジラウリルり
ん酸等のモノもしくはジアルキルりん酸にエチレンオキ
シドを重合付加させたもの;ドデシルアミン、ステアリ
ン酸アミド等のアミンにエチレンオキシドを重合付加さ
せたもの;ソルビタン等の多価アルコールの高級脂肪酸
エステルおよびそれにエチレンオキシドを重合付加させ
たもの;エチレンオキシドとプロピレンオキシドを重合
付加させたもの等があげられる。適当な陰イオン性界面
活性剤としては、たとえば、ラウリル硫酸ナトリウム、
オレイルアルコール硫酸エステルアミン塩等のアルキル
硫酸エステル塩;スルホこはく酸ジオクチルエステルナ
トリウム、2−エチルヘキセンスルホン酸ナトリウム等
のアルキルスルホン酸塩;イソプロピルナフタレンスル
ホン酸ナトリウム、メチレンビスナフタレンスルホン酸
ナトリウム、リグニンスルホン酸ナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアリールスルホン酸
塩、ポリカルボキシレート及びポリオキシエチレン/ポ
リオキシプロピレンブロックコポリマーがあげられる。
McCutcheon′s Detergents a
nd Emulsifiers Annual, Al
lured Publ. Corp.,Ridgewo
od,New Jersey及びSisely and
Wood,Encyclopedia of Sur
face Active Agents,Chemic
al Publ.Co.,New York,1964
には界面活性剤及び推奨されるその用途が列挙されてい
る。
【0030】さらに、本発明の除草剤組成物には、必要
に応じ、製剤の性状を改良し、生物効果を高める等の目
的で、カゼイン、ゼラチン、アルブミン、ニカワ、アル
ギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルア
ルコール等の高分子化合物や他の補助剤を併用すること
もできる。
【0031】上記の担体および種々の補助剤は、製剤の
剤型、適用場面等を考慮して、目的に応じてそれぞれ単
独であるいは組合わせて適宜使用することができる。す
べての配合物は、発泡、ケーキング、腐食、微生物増殖
等を減少させるための少量の添加剤含有することがで
き、又は粘度を増加させるのに増粘剤を含有することが
できる。
【0032】粉剤は、たとえば有効成分化合物を通常1
ないし25重量部含有し、残部は固体担体とすることが
できる。水和剤は、たとえば有効成分化合物を通常25
ないし90重量部含有し、残部は固体担体とすることが
できる。湿潤剤を分散させて、必要に応じてさらに保護
コロイド剤、チキソトロピー剤、消泡剤を加えることが
できる。
【0033】粒剤は、たとえば有効成分化合物を通常1
ないし35重量部含有し、残部は固体担体である。有効
成分化合物は固体担体と均一に混合し、あるいは固体担
体の表面に均一に固着もしくは吸着させることができ
る。粒の径は約0.2ないし1.5mmとすることができ
る。
【0034】乳剤は、通常5ないし30重量部の有効成
分化合物と約5ないし20重量部の乳化剤を含有し、残
部は液体担体である。必要に応じて防錆剤を加えること
ができる。
【0035】乳化可能な濃厚物を包含する溶液剤は、成
分を単に混合することにより製造することができる。化
学的に安定化した水性スルホニル尿素又は農業的に好適
なスルホニル尿素塩分散液は米国特許第4,936,9
00号に記載されている。改良された化学的安定性を有
するスルホニル尿素の溶液配合物は米国特許第4,59
9,412号に記載されている。微粒剤(dusts)及び粉
剤(powders)は、混合し、そして通常ハンマーミル又は
流体エネルギーミルで粉砕することにより製造すること
ができる。懸濁剤は、通常、湿式粉砕する(wet-millin
g)ことにより製造される。例えば、米国特許第3,06
0,084号参照。粒剤及びペレット剤は、予め形成さ
れた粒状担体上に活性物質を噴霧するか又は凝集法(agg
lomeration techniques)により製造することができる。
Browning,“Agglomeration”、
Chemical Engeneering, Dec
ember 4,1967,pp147−48, Pe
rry′s Chemical Engeneer′s
Handbook,4th Ed.,McGraw−
Hills, New York,1963,8−57
頁以下、及びWO91/13546参照。ペレット剤
は、米国特許第4,172,714号に記載のようにし
て製造することができる。水に分散性及び水溶性の粒剤
は、米国特許第4,144,050号、米国特許第3,
902,442号及びDE3,246,493に記載さ
れたようにして製造することができる。錠剤は、米国特
許第5,180,587号、米国特許第5,232,7
01号及び米国特許第5,208,030号に記載され
たようにして製造することができる。フイルム剤は、英
国特許第2,095,558号及び米国特許第3,29
9,566号に記載されたようにして製造することがで
きる。
【0036】配合技術に関する更なる情報については、
米国特許第3,235,361号、6欄、16行乃至7
欄19行及び実施例10−41;米国特許第3,30
9,192号、5欄43行乃至7欄62行及び実施例
8、12、15、39、41、52、53、58、13
2、138−140、162−164、166、167
及び169−182;米国特許第2,891,855
号、3欄66行乃至5欄17行及び実施例1−4;Kl
ingman,Weed Control as aS
cience,John Wiley and Son
s,Inc.,New York,1961,pp81
−96;及びHance et al.,Weed Co
ntrol Handbook,8th Ed.,Bl
ackwell Scientific Public
atims, Oxford,1989を参照された
い。
【0037】
【実施例】実施例A−Cは、本発明の除草剤組成物の配
合の具体例を示すものである。特記しない限り、「部」
は「重量部」である。
【0038】実施例A 水和剤 式Iの化合物 0.12 部 式IIの化合物 30 部 ナトリウムリグニンスルフォネート 5 部 ナトリウムジオクチルスルホサクシネート 2 部 カオリン 62.88 部 各成分をよく混合し、ハンマーミルで粒子の直径が5μ
m未満になるように粉砕した後、再混合して水和剤を得
る。
【0039】実施例B ペレット剤 式Iの化合物 0.04 部 式IIの化合物 10 部 ネオドール(R)(線状第一級アルコール エトキシレート) 0.2 部 ベントナイト 30 部 タルク 59.76 部 各成分をよく混合し、ハンマーミルで粉砕して、約20
重量部の水を加え練合した後、直径約1mmの押出造粒
機で押し出し、長さ約3mmに切ってペレット剤を得
る。
【0040】実施例C ペレット剤 式Iの化合物 0.02 部 式IIの化合物 10 部 式IIIの化合物 0.1 部 ネオドール(R)(線状第一級アルコール エトキシレート 0.2 部 ベントナイト 30 部 タルク 59.68 部 各成分を実施例Bにおけると同様に処理してペレット剤
を得る。
【0041】本発明の混合物は、単独で使用するか、あ
るいは他の市販の除草剤、殺虫剤又は殺菌剤(fungicid
es)と併用することができる。本発明の混合物と下記の
1種又はそれ以上の除草剤との混合物は、雑草の防除に
特に有用である。本発明の混合物とともに配合すること
ができる他の除草剤の例は、アニロフォス(anilofo
s)、ブタクロール(butachlor)、2−[[2−(3−ク
ロロフェニル)−2−オキシラニル]メチル]−2−エ
チル−1H−インデン−1,3(2H)−ジオン(MK
−243)、シノスルフロン(cinosulfuron)、3−[1
−(3,5−ジクロロフェニル)−1−メチルエチル]
−2,3−ジヒドロ−6−メチル−5−フェニル−4H
−1,3−オキサジン−4−オン、N,N−ジエチル−
3−[(2,4,6−トリメチルフェニル)スルホニ
ル]−1H−1,2,4−トリアゾール−1−カルボキ
サミド(CH900)、エトベンザニド(etobenzani
d)、メフェナセット(mefenacet)、メチル2−[(4,
6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)オキシ]−6−
[1−(メトキシイミノ)エチル]ベンゾエート(KI
H6127)、メトスルフロンメチル(metsulfuron me
thyl)、モリネート(molinate)、プレチラクロール(pre
tilachlor)、プロパニル(propanil)、ピラゾスルフロン
メチル(pyrazosulfuron methyl)、ピリブチカーブ(pyri
buticarb)及びチオベンカーブ(thiobencarb)である。
【0042】或る場合には、同様な防除スペクトルを有
するが作用様式が異なる他の除草剤との併用は、耐性管
理(resistance management)に特に有利であろう。
【0043】本発明の除草剤組成物は稲作における雑草
類の防除用除草剤として使用することができる。該組成
物は、水稲苗の移植前の水田の土壌または湛水状態の水
田の水面に施用することができる。該組成物は、水稲苗
の移植後の湛水状態の水面に施用してもよい。その施用
時期には特に制限はない。本発明の除草剤組成物は、雑
草の発芽前でも発芽後でも施用することができる。一般
に、水稲苗移植後0〜30日の期間、好ましくは3日か
ら15日の期間に施用すべきである。
【0044】本発明の混合物の稲に対する安全化作用
は、式Iの化合物対式IIの化合物の広い範囲の割合に
わたって見いだされる。一般に、ノヒエ(Echinochloa
sp)を防除するのに特に有効な式IIの化合物は、式I
の化合物100重量部当たり、500〜12,500重
量部、好ましくは1,000〜10,000重量部、更
に好ましくは1500〜5000重量部の量の範囲内で
使用される。式IIの化合物は、式Iの化合物100重
量部当たり2500重量部より多くの量で使用する場合
には、ヒエを防除するのに有効である。
【0045】本発明の除草剤組成物の施用薬量は特に制
限されない。最適施用割合は、適用時期、有効成分化合
物の組合わせの態様や比率、水田の土壌の性質や状態、
自然条件、地域、水稲の品種等に応じて広い範囲にわた
り変えることができる。一般に、施用される式(I)の
化合物と式(II)の化合物の合計量は、約500〜約
5,000g/ha、好ましくは約1,000〜約4,0
00g/ha、さらに好ましくは約1,500〜約3,1
00g/haである。
【0046】式(III)の化合物は、広い範囲の割合に
わたって式Iの化合物と式IIの化合物の併用における
追加成分として有用である。式IIIの化合物が混合物
中に含まれる場合には、式IIIの化合物の量は、一般
に、式Iの化合物100重量部当たり100〜10,0
00重量部、好ましくは300〜1,500重量部、更
に好ましくは500〜1,000重量部の範囲内であ
る。式IIIの化合物が式Iの化合物と式IIの化合物
の混合物中に含まれる場合には、施用される式IIIの
化合物の量は、一般に、約10〜約200g/ha、好
ましくは約20〜約100g/ha、特に好ましくは2
4〜75g/haである。
【0047】当業者は、式I、II及びIIIの化合物
の除草的に有効な施用率及び割合並びに所望レベルの雑
草防除及び作物安全性に必要な時期を容易に決定するこ
とができる。
【0048】下記の試験例は、特定の雑草に対する本発
明の混合物の防除効果を示すものである。しかしなが
ら、これらの化合物により与えられる雑草防除はこれら
に限定されるものではない。
【0049】試験例1 内径15cmのプラスチックポットに沖積埴壤土を入
れ、注水し、N:P:Kの各々を15%を含む粒状肥料
1グラムを加えた。代掻き後、水深約1cmの湛水条件
とする。別に温室内で育苗した水稲稚苗(品種:ニホン
バレ約2.2葉)を各ポットに深度0cmで1株1本植
えで、4株ずつ移植した。これらの試験条件下でのこの
ような浅植えでは、稲苗は除草剤による薬害を受けやす
い。移植後5日後に水深を3cmとしてから、所定量の
試験化合物をピペットで水面へ滴下処理した。薬剤処理
後14日目の水稲の生育に対する薬剤の影響を観察し草
丈を測定した。その結果を表1に示す。観察による水稲
の生育に及ぼす薬剤の影響の評価基準は以下のとおりで
ある。
【0050】水稲に対する影響評価基準(観察) 0:無処理区と同等の生育 1:草丈・葉色などにわずかな抑制が認められるが早期
に回復する。
【0051】2:草丈・葉色などに軽度の抑制が認めら
れるが早期に回復する。
【0052】2.5:草丈・分げつ・葉色などに軽度の
抑制が認められ、回復がやや遅い。実用上許容できる限
界。
【0053】3:草丈・分げつなどに明らかな抑制が認
められ、回復がやや遅い。
【0054】4:草丈・分げつ・葉色などに明らかな抑
制が認められ、回復が遅い。
【0055】5:草丈・分げつ・葉色などに明らかな抑
制が認められ、生育が停滞する。
【0056】6:草丈・分げつが抑制されて無処理区の
50%以下となり、生育が停滞する。
【0057】7:草丈・分げつが抑制され、薬剤処理後
の生長量が著しく小さい。
【0058】8:薬剤処理後ほとんど生長せず、葉身な
どに萎凋或いは枯凋部分が認められる。
【0059】9:葉身の大部分が枯凋し、回復が期待で
きない。
【0060】10:完全枯死
【0061】
【表1】
【0062】上記のとおり、式IIの化合物は、式Iの
化合物単独の使用及び式Iの化合物と式IIIの化合物
の併用の場合の稲に対する薬害作用を大幅に減少させ
る。薬害の程度は、0cmより深く稲苗を植える実栽培
での移植に従うことにより無視できるレベルに更に減少
させることができる。
【0063】試験例2 内径10cmのプラスチックポットに沖積埴壤土を入
れ、注水し、N:P:Kの各々を15%を含む粒状肥料
1グラムを加え、代掻き後、水深約3cmの湛水条件と
する。水田雑草種子[タイヌビエ(Echinochloa oryzic
ola)、ホタルイ(Schoenoplectus juncoides)])を各1
ポット当たり約20粒ずつ播種した。タイヌビエ及びホ
タルイ各々1.5葉期に、所定量の試験化合物をアセト
ンに溶解後、水で希釈して、ピペットで滴下処理した。
薬剤処理後30〜40日目に各雑草に対する除草効果を
観察測定した。除草効果の評価基準は、前記の水稲に対
する影響評価基準と同じである。結果を表2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】式IIの化合物は前述のように稲に関して
は式Iの化合物の薬害効果を大幅に減少させるが上記の
とおり、式IIの化合物は式Iの化合物がもつホタルイ
に対する除草剤効果を減少させない。更に、この組み合
わせは、タイヌビエの完全な防除を与える。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式 I 【化1】 で示されるアジムスルフロン又はその農業的に好適な塩
    と、下記式 II 【化2】 で示されるジメピペレートを含有して成る除草剤として
    有効な混合物。
  2. 【請求項2】 除草的に有効な量の下記式 III 【化3】 で示されるベンスルフロンメチル又はその農業的に好適
    な塩を更に含有する請求項1記載の混合物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の混合物の有効量と、界面
    活性剤及び固体又は液体希釈剤の少なくとも1種を含有
    することを特徴とする、所望されない植生を防除するた
    めの農業的に好適な組成物。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の混合物の有効量と、界面
    活性剤及び固体又は液体希釈剤の少なくとも1種を含有
    することを特徴とする、所望されない植生を防除するた
    めの農業的に好適な組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の混合物の除草的に有効な
    量を所望されない植生が存在している場所に施用するこ
    とを特徴とする所望されない植生の防除方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の混合物の除草的に有効な
    量を所望されない植生が存在している場所に施用するこ
    とを特徴とする所望されない植生の防除方法。
  7. 【請求項7】 所望されない植生が存在している場所が
    稲作水田である請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 所望されない植生が存在している場所が
    稲作水田である請求項6記載の方法。
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