JP2005112840A - 新規ピラゾールスルホニルウレア化合物および除草剤 - Google Patents

新規ピラゾールスルホニルウレア化合物および除草剤 Download PDF

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浩 北
Yoshitake Tamada
佳丈 玉田
Tetsuhiko Yano
哲彦 矢野
Manabu Saeki
学 佐伯
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Abstract

【課題】新規除草剤の提供
【解決手段】式(1)
【化1】
Figure 2005112840

〔式中、R1はC1-3アルキル基等を表し、R2は水素原子、C1-3アルキル基等を表し、R3、R4、R5およびR6はそれぞれ独立して水素原子、C1-3アルキル基等を表し、XおよびYはそれぞれ独立してC1-3アルキル基等を表し、Zは窒素原子またはメチン基を表す。〕で表されるピラゾールスルホニルウレア化合物または農薬として許容されるその塩、該化合物および塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する農薬、除草剤、ならびに該有効成分を用いるスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草の防除方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、ピラゾールスルホニルウレア化合物およびそれらを有効成分とする農薬、特に除草剤およびこれを用いるスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草の防除方法に関するものである。
ピラゾール環上にヘテロ環が結合したピラゾールスルホニルウレア類が除草活性を有することは、いくつかの特許文献に開示されている(特許文献1ないし16)。しかしながら、上記明細書にはピラゾール環上にイソオキサゾリン環が結合したピラゾールスルホニルウレア類に関する具体的な開示はない。
また、近年になって、従来のスルホニルウレア系除草剤で防除が困難なスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草の出現が問題となっており、そのため、高い除草効果を有して、なおかつ抵抗性雑草も効果的に防除しうる除草剤の開発が望まれている。
特開昭61−93180号公報 特開昭61−112072号公報 特開昭62−33173号公報 特開昭62−195376号公報 特開昭63−185906号公報 特開平3−41078号公報 特開昭62−120385号公報 特開昭62−155273号公報 特開昭62−178589号公報 特開昭63−2990号公報 特開昭63−146878号公報 特開昭63−27489号公報 特開平6−9314号公報 特開平7−118269号公報 欧州公開特許EP178101号公報 欧州公開特許EP187470号公報号公報
ピラゾールスルホニルウレア化合物を有効成分とし、優れた効力を有する農薬、特に除草剤およびこれを用いるスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草の防除方法を提供すること。
本願発明者は上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、新規なピラゾールスルホニルウレア化合物が除草活性および作物への選択性を有することを見いだし、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、式(1):
Figure 2005112840
〔式中、R1はC1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシC1-3アルキル基、フェニル基またはピリジル基を表し、
2は水素原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、
3、R4、R5およびR6はそれぞれ独立して水素原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシ基、C1-3アルキルチオ基、C1-3アルコキシC1-3アルキル基、C1-3アルキルチオC1-3アルキル基、ホルミル基、(C1-3アルキル)カルボニル基、(C1-3アルコキシ)カルボニル基、(C1-3アルキル)カルボニルオキシ基、ジ(C1-3アルキル)アミノ基、シアノ基、ニトロ基またはフェニル基を表し、
但し、R3とR4、R4とR5、およびR5とR6は結合している炭素原子とともに3ないし6員環を構成してもよく、
XおよびYはそれぞれ独立してC1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基、ハロゲン原子またはジ(C1-3アルキル)アミノ基を表し、Zは窒素原子またはメチン基を表す。〕で表されるピラゾールスルホニルウレア化合物(以下、「本発明化合物」という)または農薬として許容されるその塩、本発明化合物および農薬として許容されるその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する農薬、本発明化合物および農薬として許容されるその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する除草剤、並びに本発明化合物および農薬として許容されるその塩から選ばれる1種以上を用いるスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草の防除方法である。
また、本発明化合物および農薬として許容されるその塩は、ある種の除草剤との混合剤の形態で使用することにより、その除草剤との相乗的除草効果を奏する。
本発明のピラゾールスルホニルウレア化合物は、単に高い除草効果を有するばかりでなく、スルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草に対しても高い除草効果を有する。
本発明化合物および本発明化合物の製造中間体の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、X、YおよびZを具体的に例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。但し、記号はそれぞれ以下の意味を示す。
Me:メチル基、Et:エチル基、Pr−n:ノルマルプロピル基、Pr−iso:イソプロピル基、Ph:フェニル基、Py:ピリジル基
〔置換基R1の具体例〕
Me、Et、Pr−n、Pr−iso、CH2F、CHF2、CF3、CH2CH2F、CH2CHF2、CH2CF3、CH2CH2CH2F、CH2CH2CHF2、CH2CH2CF3、CH2CH2Cl、CH2CH2Br、CH2OMe、CH2OEt、CH2OPr−n、CH2OPr−iso、CH2CH2OMe、CH2CH2OEt、CH2CH2OPr−n、CH2CH2OPr−iso、CH2CH2CH2OMe、CH2CH2CH2OEt、CHMeCH2OMe、CH2CHMeOMe、Ph,2−Py
〔置換基R2の具体例〕
H、Me、Et、Pr−n、Pr−iso、CH2F、CHF2、CF3、CH2CH2F、CH2CHF2、CH2CF3、CH2CH2CH2F、CH2CH2CHF2、CH2CH2CF3、CH2CH2Cl、OMe、OEt、OPr−n、OPr−iso、F、Cl、Br、I
〔置換基R3、R4、R5およびR6の具体例〕
H、Me、Et、Pr−n、Pr−iso、CH2F、CHF2、CF3、CH2Cl、CHCl2、CCl3、CH2CH2F、CH2CHF2、CH2CF3、CH2CH2CH2F、CH2CH2CHF2、CH2CH2CF3、CH2CH2Cl、CH2CH2Br、OMe、OEt、OPr−n、OPr−iso、SMe、SEt、SPr−n、SPr−iso、CH2OMe、CH2OEt、CH2OPr−n、CH2OPr−iso、CH2CH2OMe、CH2CH2CH2OMe、CHMeCH2OMe、CH2CHMeOMe、CH2SMe、CH2SEt、CH2SPr−n、CH2SPr−iso、CH2CH2SMe、CH2CH2SEt、CH2CH2CH2SMe、CHMeCH2SMe、CH2CHMeSMe、HC(O)、MeC(O)、EtC(O)、(Pr−n)C(O)、(Pr−iso)C(O)、MeOC(O)、EtOC(O)、(Pr−n)OC(O)、(Pr−iso)OC(O)、MeC(O)O、EtC(O)O、(Pr−n)C(O)O、(Pr−iso)C(O)O、Me2N、Et2N、(Pr−n)2N、CN、NO2、Ph

〔置換基R3とR4、置換基R4とR5および置換基R5とR6が結合している炭素原子とともに3ないし6員環を構成する場合の具体例〕
Figure 2005112840
〔置換基XおよびYの具体例〕
Me、Et、Pr−n、Pr−iso、CH2F、CHF2、CF3、CH2Cl、CHCl2、CCl3、CH2CH2F、CH2CHF2、CH2CF3、CF2CF3、CH2CH2CH2F、CH2CH2CHF2、CH2CH2CF3、CH2CH2Cl、CH2CH2Br、OCH2F、OCHF2、OCF3、OCH2CH2F、OCH2CHF2、OCH2CF3、OCF2CF3、OCH2CH2CH2F、OCH2CH2CHF2、OCH2CH2CF3、OCH2CH2Cl、OCH2CH2Br、F、Cl、Br、I、Me2N、Et2N、(Pr−n)2
〔置換基Zの具体例〕
N、CH
本発明化合物(1)には光学異性体が存在する場合もあり、その光学異性体はすべて本発明化合物に含まれる。
本発明化合物(1)は下記の反応式1ないし3に示す方法により製造できる。
〔反応式1〕
Figure 2005112840
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、X、YおよびZは前記と同様の意味を表し、R7はC1-3アルキル基またはフェニル基を表す。〕
反応式1はピラゾールスルホンアミド(2)を塩基存在下または非存在下、カーバメート(3)と反応させて本発明化合物(1)を製造する方法を示す。
本反応において、(3)は(2)に対して通常0.5ないし10倍モル、好ましくは0.9ないし1.1倍モル使用される。
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(2)に対して通常0ないし10倍モル、好ましくは0ないし2倍モル使用される。
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし120℃である。
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
〔反応式2〕
Figure 2005112840
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、X、YおよびZは前記と同様の意味を表し、R8はC1-3アルキル基またはフェニル基を表す。〕
反応式2はピラゾールスルホニルカーバメート(4)を塩基存在下または非存在下、式(5)で表されるピリミジンまたはトリアジンと反応させて本発明化合物(1)を製造する方法を示す。
本反応において、(5)は(4)に対して通常0.5ないし10倍モル、好ましくは0.9ないし1.1倍モル使用される。
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(4)に対して通常0ないし10倍モル、好ましくは0ないし2倍モル使用される。
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし120℃である。
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
〔反応式3〕
Figure 2005112840
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、X、YおよびZは前記と同様の意味を表す。〕
反応式3はピラゾールスルホニルイソシアナート(6)を塩基存在下または非存在下、式(5)で表されるピリミジンまたはトリアジンと反応させて本発明化合物(1)を製造する方法を示す。
本反応において、(5)は(6)に対して通常0.5ないし10倍モル、好ましくは0.9ないし1.1倍モル使用される。
本反応に使用される塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムおよび水素化ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基類、n−ブチルリチウムおよびsec−ブチルリチウム等の有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の有機リチウムアミド類、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド類があげられる。塩基は(3)に対して通常0ないし10倍モル、好ましくは0ないし2倍モル使用される。
本反応は無溶媒でも進行するが、必要に応じて溶媒を使用できる。溶媒は反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびトルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、並びにこれらの混合溶媒があげられる。
反応温度は通常−90ないし200℃、好ましくは0ないし120℃である。
反応時間は通常0.05ないし100時間、好ましくは0.5ないし10時間である。
反応式1で示す方法で用いられるピラゾールスルホンアミド(2)は反応式4ないし6に示す方法で製造できる。
また、反応式2ないし3で示す方法で用いられるピラゾールスホニルカーバメート(4)およびピラゾールスルホニルイソシアナート(6)はピラゾールスルホンアミド(2)を原料として、特開昭59−219281号公報および特開昭55−13266号公報に記載されている方法を参考にして合成できる。
〔反応式4〕
Figure 2005112840
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は前記と同様の意味を表す。〕
反応式4は、ホルミルピラゾール(7)を酢酸ナトリウム等の塩基存在下、ヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させてオキシム(8)に変換し(A工程)、(8)を次亜塩素酸t−ブチルまたはN−クロロコハク酸イミド等で塩素化してヒドロキサム酸塩化物(9)とし(B工程)、炭酸水素ナトリウム等の塩基存在下、(9)とアルケン(13)を反応させて4−(4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)ピラゾール(10)とし(C工程)、(10)を水硫化ナトリウムと反応させてメルカプトピラゾール(11)とし(D工程)、(11)を塩素または次亜塩素酸ナトリウム等の塩素化剤と反応させてピラゾールスルホニルクロリド(12)とし(E工程)、(12)をアンモニア水または炭酸アンモニウムと反応させる(F工程)、ピラゾールスルホンアミド(2)の製造法を示す。
〔反応式5〕
Figure 2005112840
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は前記と同様の意味を表す。〕
反応式5は、ホルミルピラゾール(7)を水素化ナトリウム等の塩基存在下、ベンジルメルカプタンと反応させてスルフィド(14)に変換した後(G工程)、(14)を酢酸ナトリウム等の塩基存在下、ヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させてオキシム(15)に変換し(H工程)、(15)を次亜塩素酸t−ブチルまたはN−クロロコハク酸イミド等で塩素化してヒドロキサム酸塩化物(16)とし(I工程)、炭酸水素ナトリウム等の塩基存在下、(16)とアルケン(13)を反応させて4−(4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)ピラゾール(17)とし(J工程)、(17)を塩素または次亜塩素酸ナトリウム等の塩素化剤と反応させる(K工程)、ピラゾールスルホニルクロリド(12)の製造法を示す。(12)は反応式4のF工程によりピラゾールスルホンアミド(2)に誘導できる。
〔反応式6〕
Figure 2005112840
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は前記と同様の意味を表す。〕
反応式6は、ホルミルピラゾール(18)を酢酸ナトリウム等の塩基存在下、ヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させてオキシム(19)に変換し(L工程)、(19)を次亜塩素酸t−ブチルまたはN−クロロコハク酸イミド等で塩素化してヒドロキサム酸塩化物(20)とし(M工程)、炭酸水素ナトリウム等の塩基存在下、(20)とアルケン(13)を反応させて4−(4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)ピラゾール(21)とし(N工程)、(21)のピラゾール環上5位をn−ブチルリチウムまたはリチウムジイソプロピルアミド等によりリチオ化後、二酸化硫黄と反応させてピラゾールスルフィン酸リチウム(22)とし(O工程)、(22)をN−クロロコハク酸イミドと反応させる(P工程)、ピラゾールスルホニルクロリド(12)の製造法を示す。(12)は反応式4のF工程によりピラゾールスルホンアミド(2)に誘導できる。
以上の反応によって得られる目的物は、反応終了後、濾取、抽出、洗浄、カラムクロマトグラフィー、再結晶および蒸留等の操作により、単離および精製することができる。
以下に本発明化合物の合成例を実施例および参考例として具体的に述べるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔実施例1〕
N−((4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル)−1,3−ジメチル−4−(5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)ピラゾール−5−スルホンアミド(本発明化合物No.1)の合成
Figure 2005112840
アセトニトリル(1ml)に1,3−ジメチル−4−(5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)ピラゾール−5−スルホンアミド(0.070g、0.26mmol)とN−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)カルバミン酸フェニル(0.071g、0.26mmol)を溶解し、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(0.078g、0.51mmol)を加えた。室温にて1時間撹拌後、水(5ml)を加え、さらに12%塩酸を加えてpH1に調整し、析出した固体を濾取した。得られた固体を水および石油エーテルで順次洗浄後、乾燥して目的物(0.070g)を得た。融点160−162℃。
〔参考例1〕
1,3−ジメチル−4−(5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)ピラゾール−5−スルホンアミドの合成
(1)5−ベンジルチオ−4−ホルミル−1,3−ジメチルピラゾールの合成
Figure 2005112840
N,N−ジメチルホルムアミド(50ml)に5−クロロ−4−ホルミル−1,3−ジメチルピラゾール(4.0g、25mmol)とベンジルメルカプタン(3.1g、25mmol)を溶解し、5℃にて55%水素化ナトリウム(1.2g、28mmol)を加えた。室温にて2時間撹拌後、反応混合物を水(500ml)にあけ、酢酸エチルで抽出した。得られた酢酸エチル溶液を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶離液:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/2)で精製して、目的物(3.8g)を得た。油状物質。
(2)5−ベンジルチオ−4−ヒドロキシイミノメチル−1,3−ジメチルピラゾールの合成
Figure 2005112840
メタノール(100ml)に5−ベンジルチオ−4−ホルミル−1,3−ジメチルピラゾール(3.8g、15mmol)を溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.0g、29mmol)と酢酸ナトリウム(2.3g、28mmol)を加え室温で18時間撹拌した。減圧下、溶媒溜去し、クロロホルム(100ml)を加え、室温にて0.5時間撹拌し、不溶物を濾別した。溶媒溜去して得られた残渣をn−ヘキサンで洗浄、乾燥して目的物(4.0g)を得た。無色固体。
(3)5−ベンジルチオ−1,3−ジメチル−4−(5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)ピラゾールの合成
Figure 2005112840
1,2−ジメトキシエタン(30ml)に5−ベンジルチオ−4−ヒドロキシイミノメチル−1,3−ジメチルピラゾール(2.1g、8.0mmol)を溶解し、室温で次亜塩素酸t−ブチル(0.94g、8.7mmol)を加え、0.5時間撹拌した。次に、イソブテン(1.3g、23mmol)および炭酸水素ナトリウム(4.6g、23mmol)を順次加え、室温で18時間撹拌した。不溶物を濾別後、溶媒溜去し、得られた残渣をシカゲル薄層クロマトグラフィー(展開液:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/3)で精製して、目的物(0.64g)を得た。油状物質。
(4)1,3−ジメチル−4−(5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)ピラゾール−5−スルホンアミドの合成
Figure 2005112840
クロロホルム(10ml)に5−ベンジルチオ−1,3−ジメチル−4−(5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)ピラゾール(0.64g、2.0mmol)を溶解し、水(10ml)と35%塩酸1.1g(11mmol)を加え、激しく撹拌しながら8%次亜塩素酸ナトリウム水溶液(5.7g、6.1mmol)を5℃にて加えた。5℃にて、1時間撹拌後、クロロホルム層を分離し、水層をクロロホルムで抽出した。先に分離したクロロホルム層を合わせて、亜硫酸水素ナトリウム飽和水溶液および水で順次洗浄した。得られたクロロホルム溶液を、28%アンモニア水(0.62g、10mmol)を含むテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、5℃にて滴下し、室温で1時間撹拌した。減圧下、溶媒溜去し、残渣に水(15ml)と35%塩酸を加えてpH1に調整後、酢酸エチルにて抽出した。得られた酢酸エチル溶液を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開液:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/1)で精製して、目的物(0.07g)を得た。融点113−116℃。
〔参考例2〕
4−(4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−1,3−ジメチルピラゾール−5−スルホンアミドの合成
(1)5−クロロ−4−ヒドロキシイミノメチル−1,3−ジメチルピラゾールの合成
Figure 2005112840
エタノール(200ml)に5−クロロ−4−ホルミル−1,3−ジメチルピラゾール(10.0g、63.1mmol)を溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(4.6g、65mmol)と酢酸ナトリウム(5.4g、66mmol)を各々、水(20ml)に溶解して加え、室温で1時間撹拌した。減圧下、溶媒溜去し、水(100ml)を加え、析出した固体を濾取した。得られた固体を水およびn−ヘキサンで洗浄後、乾燥して目的物(9.2g)を得た。融点153−156℃。
(2)5−クロロ−1,3−ジメチルピラゾール−4−ヒドロキサム酸クロリドの合成
Figure 2005112840
クロロホルム(40ml)に5−クロロ−4−ヒドロキシイミノメチル−1,3−ジメチルピラゾール(2.5g、14mmol)を溶解し、室温で次亜塩素酸t−ブチル(1.7g、16mmol)を加え、1時間撹拌した。溶媒溜去して得られた残渣をn−ヘキサンで洗浄後、乾燥して目的物(2.5g)を得た。融点157−158℃。
(3)5−クロロ−4−(4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−1,3−ジメチルピラゾールの合成
Figure 2005112840
5−クロロ−1,3−ジメチルピラゾール−4−ヒドロキサム酸クロリド(2.4g、12mmol)の1,2−ジメトキシエタン(50ml)溶液に、炭酸水素ナトリウム(6.9g、82mmol)を加え、室温で激しく撹拌しながら、エチレン(2.1g、75mmol)を5時間かけて導入した。不溶物を濾別後、溶媒溜去し、目的物(2.3g)を得た。融点97−103℃。
(4)4−(4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−5−メルカプト−1,3−ジメチルピラゾールの合成
Figure 2005112840
5−クロロ−4−(4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−1,3−ジメチルピラゾール(2.2g、11mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液に、70%水硫化ナトリウム(2.6g、33mmol)を加え、80℃にて6時間撹拌した。室温まで冷却後、水(100ml)を加え、ジエチルエーテルで抽出した。次いで、水層に5%塩酸を加えてpH5に調整後、酢酸エチルで抽出した。得られた酢酸エチル溶液を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル)で精製して目的物(0.66g)を得た。油状物質。
(5)4−(4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−1,3−ジメチルピラゾール−5−スルホンアミドの合成
Figure 2005112840
4−(4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−5−メルカプト−1,3−ジメチルピラゾール(0.66g、3.3mmol)のクロロホルム(15ml)溶液に、水(15ml)と35%塩酸(1.7g、16mmol)を加え、激しく撹拌しながら8%次亜塩素酸ナトリウム水溶液(9.3g、10mmol)を5℃にて、0.25時間かけて滴下した。5℃にて、0.5時間撹拌後、クロロホルム層を分離し、さらに水層をクロロホルムで抽出した。先に分離したクロロホルム層と合わせて、亜硫酸水素ナトリウム飽和水溶液および水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(20ml)に溶解し、5℃で撹拌しながら、28%アンモニア水(1.0g、17mmol)を滴下した。室温で0.5時間撹拌後、減圧下、溶媒溜去した。得られた残渣に水(30ml)を加え、濾取、水洗、乾燥して目的物(0.4g)を得た。融点168−171℃。
前記実施例および参考例と同様の方法を用いることにより合成された化合物の構造式と物性値を、前記実施例および参考例に記載された化合物とともに第1表、第2表および第3表に示す。但し、記号はそれぞれ以下の意味を示す。
s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレット、q:カルテット、m:マルチプレット、brs:ブロードシングレット、J:カップリング定数。
Figure 2005112840
〔第1表〕
Figure 2005112840
―――――――――――――――――――――――――
No. Q 物性値(融点、℃)
―――――――――――――――――――――――――
1 Q1 160−162
2 Q2 樹脂状物質
3 Q3 147−150
4 Q4 186−189
5 Q5 樹脂状物質
6 Q6 113−115
7 Q7 153−159
8 Q8 103−105
9 Q9 149−152
10 Q10 166−168
11 Q11 131−134
12 Q12 135−137
13 Q13 152−156
―――――――――――――――――――――――――
本発明化合物No.7はジアステレオマーの混合物である。
〔第2表〕
Figure 2005112840
――――――――――――――――――――――――――――――
製造中間体No. Q 物性値(融点、℃)
――――――――――――――――――――――――――――――
製造中間体1 Q1 113−116
製造中間体2 Q2 樹脂状物質
製造中間体3 Q3 樹脂状物質
製造中間体4 Q4 樹脂状物質
製造中間体5 Q5 樹脂状物質
製造中間体6 Q6 樹脂状物質
製造中間体7 Q7 樹脂状物質
製造中間体8 Q8 樹脂状物質
製造中間体9 Q9 樹脂状物質
製造中間体10 Q10 131−136
製造中間体11 Q11 168−171
製造中間体12 Q12 樹脂状物質
製造中間体13 Q13 樹脂状物質
――――――――――――――――――――――――――――――
製造中間体No.7はジアステレオマーの混合物である。
〔第3表〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
製造中間体No.
プロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値(CDCl中):δ(ppm)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
製造中間体1
1.48(s,6H),2.29(s,3H),
3.07(s,2H),4.10(s,3H),
6.16(brs,2H)
製造中間体3
1.16−2.15(m,8H),2.24(s,3H),
3.36−3.46(m,1H),4.05(s,3H),
4.50−4.60(m,1H),6.10(brs,2H)
製造中間体4
1.50−1.80(m,5H),
2.10−2.20(m,1H),2.30(s,3H),
4.07(s,3H),4.07−4.18(m,1H), 5.14−5.21(m,1H),6.12(brs,2H)
製造中間体5
1.91(s,3H),2.32(s,3H),
2.98(d,J=14.0Hz,1H),
3.65(d,J=14.0Hz,1H),4.10(s,3H),
5.92(brs,2H)
製造中間体6
1.01(t,J=7.2Hz,3H),
1.62−1.85(m,2H),2.33(s,3H),
2.92−3.00(m,1H),
3.35−3.44(m,1H),4.10(s,3H),
4.63−4.73(m,1H),6.10(brs,2H)
製造中間体7(ジアステレオマーA)
1.00(d,J=7.2Hz,3H),
1.35(d,J=7.2Hz,3H),2.26(s,3H),
3.53−3.62(m,1H),4.08(s,3H),
4.71−4.80(m,1H),6.17(brs,2H)
製造中間体7(ジアステレオマーB)
1.15(d,J=7.2Hz,3H),
1.42(d,J=7.2Hz,3H),2.25(s,3H),
3.23−3.32(m,1H),4.07(s,3H),
4.37−4.45(m,1H),6.10(brs,2H)
製造中間体8
2.32(s,3H),3.26−3.36(m,1H),
3.45−3.55(m,1H),
3.60−3.74(m,2H),4.08(s,3H),
4.94−5.03(m,1H),6.10(brs,2H)
製造中間体9
1.58(s,3H),2.26(s,3H),
3.10(d,J=14.0Hz,1H),
3.45(d,J=14.0Hz,1H),
3.55−3.68(m,2H),4.04(s,3H),
6.34(brs,2H)
製造中間体10
1.60−1.70(m,1H),
1.82−1.94(m,1H),
2.20−2.30(m,2H),
2.35(s,3H),2.50−2.60(m,2H),
3.40(s,2H),4.10(s,3H),
6.16(brs,2H)
製造中間体11
2.34(s,3H),3.35(t,J=10.1Hz,2H),
4.13(s,3H),4.49(t,J=10.1Hz,2H),
6.14(brs,2H)
製造中間体12
1.42(d,J=6.3Hz,3H),2.30(s,3H),
2.88−2.96(m,1H),3.39−3.48(m,1H) 4.08(s,3H),4.83−4.92(m,1H),
6.20(brs,2H)
製造中間体13
1.62(s,3H),2.32(s,3H),
3.06(d,J=14.0Hz,1H),
3.51(d,J=14.0Hz,1H),
3.57−3.70(m,2H),4.10(s,3H),
6.01(brs,2H)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
次に、本発明に含まれる化合物の例を、前記実施例で合成した化合物を含め第4表および第5表に示すが、本発明化合物はこれらに限定されるものではない。但し、表中の記号は前記と同様の意味を表す。
〔第4表〕
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
―――――――――――――――――――――――――
12
―――――――――――――――――――――――――
Me H
Me Me
Me Et
Me Pr−n
Me Pr−iso
Me CH2
Me CHF2
Me CF3
Me CH2CH2
Me CH2CHF2
Me CH2CF3
Me CH2CH2CH2
Me CH2CH2CHF2
Me CH2CH2CF3
Me CH2CH2Cl
Me OMe
Me OEt
Me OPr−n
Me OPr−iso
Me F
Me Cl
Me Br
Me I
Et H
Et Me
Et Et
Et CH2
Et CHF2
Et CF3
Et OMe
Et F
Et Cl
Et Br
Et I
Pr−n H
Pr−n Me
Pr−iso H
Pr−iso Me
CH2F H
CH2F Me
CH2F CH2
CH2F CHF2
CH2F CF3
CH2F OMe
CH2F F
CH2F Cl
CH2F Br
CHF2
CHF2 Me
CHF2 CH2
CHF2 OMe
CHF2
CHF2 Cl
CHF2 Br
CF3
CF3 Me
CF3 CH2
CF3 OMe
CF3
CF3 Cl
CF3 Br
CH2CH2F H
CH2CH2F Me
CH2CHF2
CH2CHF2 Me
CH2CF3
CH2CF3 Me
CH2CH2CH2F H
CH2CH2CH2F Me
CH2CH2CHF2
CH2CH2CHF2 Me
CH2CH2CF3
CH2CH2CF3 Me
CH2CH2Cl H
CH2CH2Cl Me
CH2CH2Br H
CH2CH2Br Me
CH2OMe H
CH2OMe Me
CH2OMe Et
CH2OMe CH2
CH2OMe CHF2
CH2OMe CF3
CH2OMe OMe
CH2OMe F
CH2OMe Cl
CH2OMe Br
CH2OMe I
CH2OEt H
CH2OEt Me
CH2OPr−n H
CH2OPr−n Me
CH2OPr−iso H
CH2OPr−iso Me
CH2CH2OMe H
CH2CH2OMe Me
CH2CH2OEt H
CH2CH2OPr−n Me
CH2CH2OPr−iso H
CH2CH2CH2OMe Me
CH2CH2CH2OEt H
CHMeCH2OMe Me
CH2CHMeOMe H
Ph H
Ph Me
Ph Et
Ph CH2
Ph CHF2
Ph CF3
Ph OMe
Ph F
Ph Cl
Ph Br
Ph I
2−Py H
2−Py Me
2−Py Et
2−Py CH2
2−Py CHF2
2−Py CF3
2−Py OMe
2−Py F
2−Py Cl
2−Py Br
2−Py I
―――――――――――――――――――――――――
〔第5表〕
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
Figure 2005112840
――――――――――――――――――――
X Y Z
――――――――――――――――――――
Me MeO CH
Me Me CH
MeO MeO N
Me MeO N
Me Me N
CHF2O CHF2O CH
Me CHF2O CH
CHF2O CHF2O N
Me CHF2O N
Me Et CH
MeO Et CH
Me Pr−n CH
Me Pr−iso CH
Me CH2F CH
MeO CH2F CH
Me CHF2 CH
MeO CHF2 CH
Me CF3 CH
MeO CF3 CH
Me CF3
MeO CF3
Me CH2Cl CH
Me CHCl2 CH
Me CCl3 CH
Me CH2CH2F CH
Me CH2CHF2 CH
Me CH2CF3 CH
Me CF2CF3 CH
Me CH2CH2CH2F CH
Me CH2CH2CHF2 CH
Me CH2CH2CF3 CH
Me CH2CH2Cl CH
Me CH2CH2Br CH
Me OCH2F CH
Me OCF3 CH
Me OCH2CH2F CH
Me OCH2CHF2 CH
Me OCH2CF3 CH
Me OCF2CF3 CH
Me OCH2CH2CH2F CH
Me OCH2CH2CHF2 CH
Me OCH2CH2CF3 CH
Me OCH2CH2Cl CH
Me OCH2CH2Br CH
Me F CH
MeO F CH
Me Cl CH
MeO Cl CH
MeO Br CH
MeO I CH
Me Me2N CH
MeO Me2N CH
Me Et2N CH
MeO Et2N CH
Me Me2N N
MeO Me2N N
Me Et2N N
MeO Et2N N
Me (Pr−n)2N CH
MeO (Pr−n)2N CH
MeO EtO CH
EtO EtO CH
MeO EtO N
EtO EtO N
――――――――――――――――――――
本発明化合物の除草剤としての施用薬量は適用場面、施用時期、施用方法、対象雑草および栽培作物等により差異はあるが、一般には有効成分量としてヘクタール(ha)当たり0.001ないし50kg程度、好ましくは0.01ないし10kg程度が適当である。
本発明化合物は水田用の除草剤として、湛水下の土壌処理および茎葉処理のいずれの処理方法においても使用できる。水田雑草としては、例えば、ヒルムシロ(Potamogeton distinctus)等に代表されるヒルムシロ科(Potamogetonaceae)雑草、ヘラオモダカ(Alisma canaliculatum)、ウリカワ(Sagittaria pygmaea)およびオモダカ(Sagittaria trifolia)等に代表されるオモダカ科(Alismataceae)雑草、アゼガヤ(Leptochloa chinensis)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)およびタイヌビエ(Echinochloa oryzicola)等に代表されるイネ科(Gramineae)雑草、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)、ホタルイ(Scirpus juncoides)、シズイ(Scirpus nipponicus)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)およびタマガヤツリ(Cyperus difformis)等に代表されるカヤツリグサ科(Cyperaceae)雑草、ウキクサ(Spirodela polyrhiza)およびアオウキクサ(Lemna paucicostata)等に代表されるウキクサ科(Lemnaceae)雑草、イボクサ(Murdannia keisak)等に代表されるツユクサ科(Commelinaceae)雑草、ミズアオイ(Monochoria korsakowii)およびコナギ(Monochoria vaginalis)等に代表されるミズアオイ科(Pontederiaceae)雑草、ミゾハコベ(Elatine triandra)等に代表されるミゾハコベ科(Elatinaceae)雑草、ヒメミソハギ(Ammannia multiflora)およびキカシグサ(Rotala indica)等に代表されるミソハギ科(Lythraceae)雑草、チョウジタデ(Lidwigia epilobioides)等に代表されるアカバナ科(Oenotheraceae)雑草、アブノメ(Dopatrium junceum)、アゼナ(Lindernia pyxidaria)およびアメリカアゼナ(Lindernia dubia)等に代表されるゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)雑草、並びにアメリカセンダングサ(Bidens frondosa)およびタウコギ(Bidens tripartita)等に代表されるキク科(Compositae)雑草等があげられる。
また、従来のスルホニルウレア系除草剤に抵抗性のホタルイ、アゼナおよびキカシグサ等を本発明化合物によって防除することができる。
また、本発明化合物は、畑地用の除草剤として、土壌処理、土壌混和処理および茎葉処理のいずれの処理方法においても使用でき、水田、畑地および果樹園などの農園芸分野以外に運動場、空地および線路端など非農耕地における各種雑草の防除にも適用することができる。
本発明化合物は必要に応じて製剤または散布時に他種の除草剤、各種殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤または共力剤などと混合施用しても良い。
特に、他の除草剤と混合施用することにより、施用薬量の減少による低コスト化、混合薬剤の相乗作用による殺草スペクトラムの拡大や、より高い殺草効果が期待できる。この際、同時に複数の公知除草剤との組み合わせも可能である。
本発明化合物と混合使用されるのに好ましい除草剤としては、例えば、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron−ethyl/一般名)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron−methyl/一般名)、シノスルフロン(cinosulfuron/一般名)、イマゾスルフロン(imazosulfuron/一般名)、アジムスルフロン(azimsulfuron/一般名)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron−methyl/一般名)、プレチラクロール(pretilachlor/一般名)、エスプロカルブ(esprocarb/一般名)、ピラゾレート(pyrazolate/一般名)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen/一般名)、ベンゾフェナップ(benzofenap/一般名)、ダイムロン(daimuron/一般名)、ブロモブチド(bromobutide/一般名)、ナプロアニリド(naproanilide/一般名)、クロメプロップ(clomeprop/一般名)、CNP(一般名)、クロメトキシニル(chlomethoxynil/一般名)、ビフェノックス(bifenox/一般名)、オキサジアゾン(oxadiazon/一般名)、オキサジアルギル(oxadiargyl/一般名)、カフェンストロール(cafenstrole/一般名)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone/一般名)、インダノファン(indanofan/一般名)、ペントキサゾン(pentoxazone/一般名)、ピリミノバックメチル(pyriminobac−methyl/一般名)、シハロホップブチル(cyhalofop−butyl/一般名)、フェントラザミド(fentrazamide/一般名)、メフェナセット(mefenacet/一般名)、ブタクロール(butachlor/一般名)、ブテナクロール(butenachlor/一般名)、ジチオピル(dithiopyl/一般名)、ベンフレセート(benfuresate/一般名)、ピリブチカルブ(pyributicarb/一般名)、ベンチオカーブ(benthiocarb/一般名)、ジメピペレート(dimepiperate/一般名)、モリネート(molinate/一般名)、ブタミフォス(butamifos/一般名)、キンクロラック(quinclorac/一般名)、シンメスリン(cinmethylin/一般名)、シメトリン(simetryn/一般名)、ベンスリド(bensulide/一般名)、ジメタメトリン(dimethametryn/一般名)、MCPA、MCPB、エトベンズアニド(etobenzanid)、クミルロン(cumyluron/一般名)、テニルクロール(thenylchlor/一般名)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron/一般名)、キノクラミン(quinoclamine/一般名)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon/一般名)、ピリフタリド(pyriftalid/一般名),ビスピリバック(bispyribac)、HSA−961(試験名)、アニロホス(anilofos/一般名)、OK−701(試験名)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron/一般名)、DASH−001(試験名)、AVH−301(試験名)KUH−021(試験名)およびTH−547(試験名)等があげられる。
本発明化合物を除草剤として施用するにあたっては、一般には適当な固体担体または液体担体と混合して、更に所望により界面活性剤、浸透剤、展着剤、増粘剤、凍結防止剤、結合剤、固結防止剤または分解防止剤等を添加し、液剤、乳剤、水和剤、ドライフロアブル剤、フロアブル剤、粉剤または粒剤等任意の剤型にて実用に供することができる。
また、省力化および安全性向上の観点から、上記任意の剤型の製剤を水溶性包装体に封入して供することもできる。
固体担体としては、例えばカオリナイト、パイロフィライト、セリサイト、タルク、ベントナイト、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライトおよび珪藻土等の天然鉱物質類、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウムおよび塩化カリウム等の無機塩類、合成珪酸、並びに合成珪酸塩等が挙げられる。
液体担体としては、例えば水、アルコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプロパノール等)、芳香族炭化水素類(キシレン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン等)、エーテル類(ブチルセロソルブ等)、ケトン類(シクロヘキサノン等)、エステル類(γ−ブチロラクトン等)、酸アミド類(N−メチルピロリドン、N−オクチルピロリドン等)および植物油(大豆油、ナタネ油、綿実油、ヒマシ油等)等が挙げられる。
これら固体および液体担体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、並びにアルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸または燐酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸または燐酸塩およびアルキルアミン塩等のイオン性界面活性剤が挙げられる。
これら界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、本発明の製剤100重量部に対し、通常0.05ないし20重量部の範囲が望ましい。また、これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
次に本発明化合物を用いる場合の製剤の配合例を示す。但し本発明の配合例は、これらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は重量部を意味する。
水和剤
本発明化合物 0.1ないし80部
固体担体 5ないし98.9部
界面活性剤 1ないし10部
その他 0ないし 5部
その他として、例えば固結防止剤、分解防止剤等があげれらる。
乳 剤
本発明化合物 0.1ないし30部
液体担体 55ないし95部
界面活性剤 4.9ないし15部
フロアブル剤
本発明化合物 0.1ないし70部
液体担体 15ないし98.89部
界面活性剤 1ないし12部
その他 0.01ないし30部
その他として、例えば凍結防止剤、増粘剤等が挙げられる。
ドライフロアブル剤
本発明化合物 0.1ないし90部
固体担体 0ないし98.9部
界面活性剤 1ないし20部
その他 0ないし10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
液 剤
本発明化合物 0.01ないし30部
液体担体 0.1ないし50部
水 50ないし99.89部
その他 0ないし10部
その他として、例えば凍結防止剤等、展着剤等が挙げられる。
粒 剤
本発明化合物 0.01ないし10部
固体担体 90ないし99.99部
その他 0ないし10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
使用に際しては上記製剤をそのままで、または、水で1ないし10000倍に希釈して散布する。
製剤例
次に具体的に本発明化合物を有効成分とする農薬製剤例を示すがこれらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は重量部を意味する。
〔配合例1〕水和剤
本発明化合物 No.1 20部
パイロフィライト 76部
ソルポール5039 2部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80 2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
〔配合例2〕乳 剤
本発明化合物 No.1 5部
キシレン 75部
N−メチルピロリドン 15部
ソルポール2680 5部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
〔配合例3〕フロアブル剤
本発明化合物 No.1 25部
アグリゾールS−710 10部
(非イオン性界面活性剤:花王(株)商品名)
ルノックス1000C 0.5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
キサンタンガム 0.02部
水 64.48部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕してフロアブル剤とする。
〔配合例4〕ドライフロアブル剤
本発明化合物 No.1 75部
ハイテノールNE−15 5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN 10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80 10部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて撹拌混合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥してドライフロアブル剤とする。
〔配合例5〕粒 剤
本発明化合物 No.1 1部
ベントナイト 55部
タルク 44部
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて撹拌混合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。
次に、本発明化合物の除草剤としての有用性を以下の試験例において具体的に説明する。
〔試験例1〕湛水条件における雑草発生前処理による除草効果試験
1/30000アールのスチロールカップに沖積土壌を入れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とした。ノビエ、ホタルイおよびコナギの種子を上記カップに混播した後、2.5葉期のイネ苗を移植した。播種当日、配合例2に準じて調整した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、水面に処理した。カップを25ないし30℃の温室内に置いて植物を育成し、薬剤処理3週間後に、各種植物に対する除草効果を下記の判定基準に従い調査した。結果を第6表に示す。
判定基準
5 … 殺草率 90%以上 (ほとんど完全枯死)
4 … 殺草率 70%以上90%未満
3 … 殺草率 40%以上70%未満
2 … 殺草率 20%以上40%未満
1 … 殺草率 5%以上20%未満
0 … 殺草率 5%以下 (ほとんど効力なし)
〔試験例2〕湛水条件における雑草生育期処理による除草効果試験
1/30000アールのスチロールカップに沖積土壌を入れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とした。ノビエ、ホタルイおよびコナギの種子を上記カップに混播し、25ないし30℃の温室内に置いて植物を育成した。ノビエ、ホタルイおよびコナギが1ないし2葉期に達したとき、配合例2に準じて調整した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、水面に処理した。薬剤処理3週間後に、各種植物に対する除草効果を試験例1の判定基準に従って調査した。結果を第7表に示す。
〔試験例3〕土壌処理による除草効果試験
縦21cm、横13cm、深さ7cmのプラスチック製箱に殺菌した洪積土壌を入れ、ノビエ、メヒシバ、エノコログサ、カラスムギ、ブラックグラス、イチビ、ブタクサ、アオゲイトウ、シロザ、イヌタデ、ハコベ、トウモロコシ、ダイズ、イネ、コムギおよびビートの種子をそれぞれスポット状に播種し、約1.5cm覆土した後、配合例2に準じて調整した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、土壌表面へ小型スプレーで均一に処理した。薬剤処理3週間後に、各種植物に対する除草効果を試験例1の判定基準に従って調査した。結果を第8表に示す。
〔試験例4〕茎葉処理による除草効果試験
縦21cm、横13cm、深さ7cmのプラスチック製箱に殺菌した洪積土壌を入れ、ノビエ、メヒシバ、エノコログサ、カラスムギ、ブラックグラス、イチビ、ブタクサ、アオゲイトウ、シロザ、イヌタデ、ハコベ、トウモロコシ、ダイズ、イネ、コムギおよびビートの種子をそれぞれスポット状に播種し、約1.5cm覆土した後、25ないし30℃の温室内において植物を育成した。14日間育成したのち,配合例2に準じて調整した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、茎葉部へ小型スプレーで均一に処理した。薬剤処理3週間後に、各種植物に対する除草効果を試験例1の判定基準に従って調査した。結果を第9表に示す。
〔試験例5〕湛水条件における雑草発生前処理によるスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草に対する除草効果試験(1)
1/10000アールのプラスチック製ポットに沖積土壌を入れた後、水を入れて混和し水深4cmの湛水条件とした。スルホニルウレア系除草剤に抵抗性のホタルイ、コナギおよびアゼナを上記のポットに混播した。また別のポットにスルホニルウレア系除草剤に感受性のホタルイ、コナギおよびアゼナを混播した。播種当日に水面へ有効成分が所定の薬量になるように、配合例1に準じて調製した本発明化合物の水和剤を水で希釈し、水面に処理した。薬剤処理3週間後に、各種植物に対する除草効果を試験例1の判定基準に従って調査した。結果を第10表に示す。
〔試験例6〕湛水条件における雑草生育期処理によるスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草に対する除草効果試験
1/10000アールのプラスチック製ポットに沖積土壌を入れた後、水を入れて混和し水深4cmの湛水条件とした。スルホニルウレア系除草剤に抵抗性のホタルイ,コナギおよびアゼナを上記のポットに混播し、別のポットにスルホニルウレア系除草剤に感受性のホタルイ,コナギおよびアゼナを混播した。25ないし30℃の温室内に置いて植物を育成し、ホタルイが1.5葉期、コナギが1葉期,アゼナが子葉期に達したときに、水面へ有効成分が所定の薬量になるように、配合例1に準じて調製した本発明化合物の水和剤を水で希釈し、水面に処理した。薬剤処理4週間後に、各種雑草に対する除草効果を試験例1の判定基準に従って調査した。結果を第11表に示す。
なお、第3ないし5表中の記号は以下の意味を表す。
A:ノビエ、B:ホタルイ、C:コナギ、D:メヒシバ、E:エノコログサ、F:カラスムギ、G:ブラックグラス、H:イチビ、I:ブタクサ、J:アオゲイトウ、K:シロザ、L:イヌタデ、M:ハコベ、a:移植イネ、b:トウモロコシ、c:ダイズ、d:直播イネ、e:コムギ、f:ビート
また、第6ないし11表中の記号は以下の意味を表す。
A-R:従来のスルホニルウレア系除草剤に抵抗性のホタルイ、:A-S:スルホニルウレア系除草剤に感受性のホタルイ、B-R:従来のスルホニルウレア系除草剤に抵抗性のコナギ、B-S:スルホニルウレア系除草剤に感受性のコナギ、C-R:従来のスルホニルウレア系除草剤に抵抗性のアゼナ、C-S:スルホニルウレア系除草剤に感受性のアゼナ
また、比較化合物1は次式の化合物を表す。
Figure 2005112840
比較化合物1は特開昭59−122488号公報に記載されている化合物である。
〔第6表〕
―――――――――――――――――――――――――
化合物 処理薬量 A B C a
No. (g/a)
―――――――――――――――――――――――――
1 0.64 4 5 5 0
1 2.52 4 5 5 0
2 0.64 0 3 3 0
3 0.64 0 0 1 0
4 0.64 4 4 5 0
5 0.64 0 3 4 0
6 0.64 4 5 5 0
7 0.64 1 4 4 0
8 0.64 4 5 5 0
9 0.64 4 5 5 0
10 0.64 4 5 5 0
11 0.04 3 5 5 0
12 0.64 4 5 5 0
―――――――――――――――――――――――――
〔第7表〕
―――――――――――――――――――――――――
化合物 処理薬量 A B C
No. (g/a)
―――――――――――――――――――――――――
1 0.64 4 5 5
1 2.52 5 5 5
2 0.64 0 0 1
3 0.64 0 1 2
4 0.64 3 4 4
5 0.64 0 1 3
6 0.64 4 5 5
7 0.64 1 5 5
8 0.64 5 5 5
9 0.64 4 5 5
10 0.64 3 4 4
11 0.04 4 5 4
12 0.64 4 5 5
―――――――――――――――――――――――――
〔第8表〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物 処理薬量 A D E F G H I J K L M b c d e f
No. (g/a)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1 1.6 0 0 0 0 3 4 − 4 3 5 4 0 2 0 0 5
1 6.3 5 4 3 0 5 5 − 5 5 5 5 4 3 4 0 5
2 1.6 0 0 0 0 0 0 3 3 0 3 0 0 0 0 0 0
4 1.6 0 0 0 0 1 0 5 3 2 3 3 0 1 0 0 4
5 1.6 0 0 0 0 0 0 3 2 0 3 0 0 0 0 3
6 1.6 3 3 1 0 4 4 5 5 4 5 5 1 1 0 1 5
7 1.6 2 1 0 0 5 3 5 5 4 5 5 0 2 4 2 5
8 1.6 1 1 1 0 3 0 5 4 5 4 5 0 0 0 0 5
9 1.6 0 0 0 0 3 0 5 4 4 4 4 0 0 0 0 4
10 1.6 1 0 2 0 4 4 5 4 4 4 4 1 1 0 0 5
11 1.6 5 5 5 1 5 5 5 5 3 5 5 4 4 5 4 5
12 1.6 5 4 5 1 4 4 5 5 5 5 4 4 4 5 0 5
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔第8表〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物 処理薬量 A D E F G H I J K L M b c d e f
No. (g/a)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1 1.6 4 3 4 0 5 5 5 5 5 5 5 5 5 0 0 5
1 6.3 5 5 5 1 5 5 5 5 5 5 5 5 5 2 1 5
2 1.6 0 0 0 0 0 5 4 0 1 3 3 0 4 0 0 4
3 1.6 2 0 0 0 0 1 3 3 0 0 0 2 3 0 0 2
4 1.6 3 3 3 1 4 4 4 4 2 4 3 4 4 2 0 5
5 1.6 0 0 0 0 0 3 4 4 1 3 2 2 2 0 0 3
6 1.6 5 4 3 1 5 5 5 5 5 5 5 5 4 1 2 5
7 1.6 3 3 2 2 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 4 5
8 1.6 5 4 4 0 4 5 5 5 4 4 5 5 0 0 5
9 1.6 5 3 4 0 4 5 5 5 3 4 2 4 0 0 5
10 1.6 3 3 3 0 3 5 4 4 5 5 3 4 0 0 5
11 1.6 5 5 5 4 5 5 5 5 5 5 5 4 5 4 3 5
12 1.6 5 5 5 0 5 5 5 5 5 5 5 5 5 2 0 5
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔第10表〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物No. 処理薬量 A−R A−S B−R B−S C−R C−S
(g/a)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1 0.075 4 5 4 5 4 4
1 0.3 5 5 5 5 4 5
1 1.2 5 5 5 5 5 5
11 0.15 5 5 5 5 5 5
12 0.15 5 5 5 5 5 5
比較化合物1 0.075 0 5 0 5 0 5
比較化合物1 0.3 3 5 3 5 3 5
比較化合物1 1・2 4 5 4 5 4 5
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔第11表〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物No. 処理薬量 A−R A−S B−R B−S C−R C−S
(g/a)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1 0.075 4 5 3 4 3 3
1 0.3 5 5 5 5 3 4
1 1.2 5 5 5 5 5 5
11 0.15 5 5 5 5 5
12 0.15 5 5 5 5 4 5
比較化合物1 0.075 0 5 − 5 0 5
比較化合物1 0.3 3 5 3 5 3 5
比較化合物1 1.2 4 5 4 5 4 5
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

Claims (4)

  1. 式(1):
    Figure 2005112840
    〔式中、R1はC1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシC1-3アルキル基、フェニル基またはピリジル基を表し、
    2は水素原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、
    3、R4、R5およびR6はそれぞれ独立して水素原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシ基、C1-3アルキルチオ基、C1-3アルコキシC1-3アルキル基、C1-3アルキルチオC1-3アルキル基、ホルミル基、(C1-3アルキル)カルボニル基、(C1-3アルコキシ)カルボニル基、(C1-3アルキル)カルボニルオキシ基、ジ(C1-3アルキル)アミノ基、シアノ基、ニトロ基またはフェニル基を表し、
    但し、R3とR4、R4とR5、およびR5とR6は結合している炭素原子とともに3ないし6員環を構成してもよく、
    XおよびYはそれぞれ独立してC1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基、ハロゲン原子またはジ(C1-3アルキル)アミノ基を表し、Zは窒素原子またはメチン基を表す。〕で表されるピラゾールスルホニルウレア化合物または農薬として許容されるその塩。
  2. 請求項1記載のピラゾールスルホニルウレア化合物および農薬として許容されるその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する農薬。
  3. 請求項1記載のピラゾールスルホニルウレア化合物および農薬として許容されるその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する除草剤。
  4. 請求項1記載のピラゾールスルホニルウレア化合物および農薬として許容されるその塩から選ばれる1種以上を用いるスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草の防除方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8901315B2 (en) * 2004-07-01 2014-12-02 Daiichi Sankyo Company, Limited Thienopyrazole derivative having PDE7 inhibitory activity
JP2015530397A (ja) * 2012-09-25 2015-10-15 バイエル・クロップサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 除草効果を有する3−フェニルイソオキサゾリン誘導体

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