JPH069314A - 除草剤 - Google Patents

除草剤

Info

Publication number
JPH069314A
JPH069314A JP17887292A JP17887292A JPH069314A JP H069314 A JPH069314 A JP H069314A JP 17887292 A JP17887292 A JP 17887292A JP 17887292 A JP17887292 A JP 17887292A JP H069314 A JPH069314 A JP H069314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
herbicide
methyl
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17887292A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenneth G Steven
スチーブン・ケネス・ジー
Young Shing Young Alexander
アレクサンダー・ヤング・シング・ヤング
Kenji Ito
健二 伊藤
Shinichi Shirokura
伸一 白倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DuPont Japan Ltd
Original Assignee
DuPont Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DuPont Japan Ltd filed Critical DuPont Japan Ltd
Priority to JP17887292A priority Critical patent/JPH069314A/ja
Publication of JPH069314A publication Critical patent/JPH069314A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 の化合物を有効成分とする除草剤。 【効果】 本除草剤は、除草活性に優れ且つ薬害が少な
く、殊に水田用除草剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はテトラゾール置換されたピラゾー
ルスホンアミド化合物を有効成分とする除草剤に関し、
さらに詳しくは、式
【0002】
【化3】
【0003】で示される化合物又はその塩を有効成分と
して含有することを特徴とする、特に水田用除草剤とし
て有用な除草剤及び水田雑草の除草方法に関する。
【0004】現在、除草剤、殊に水面に施用されること
が多い水田用除草剤は、一年生イネ科雑草、一年生広葉
雑草、一年生カヤツリグサ科雑草等の一年生水田雑草
と、多年生広葉雑草、多年生カヤツリグサ科雑草等の多
年生水田雑草の両者を包含する広い除草スペクトラムを
もつのみならず、水稲に対する植物薬害が顕著に少な
く、且つ環境保全のため、なるべく有効成分の投与量が
少なくてすむ高活性の化合物の普及が強く望まれてい
る。
【0005】このような要望に応えるスルホンアミド系
除草剤として、例えば、特開昭62−242679号公
報、特開昭63−185906号公報等には、テトラゾ
ール置換されたベンゼン−、チオフエン−、ピラゾール
−又はピリジン−スルホンアミド化合物及びその植物生
長調節剤ないし除草剤としての用途について開示されて
いる。
【0006】本発明者らは、上記公開公報に開示されて
いるスルホンアミド化合物の除草活性、薬害等について
広範にわたり検討した結果、今回、前記式(I)で示さ
れる3−クロロ−N−[[(4,6−ジメトキシピリミ
ジン−2−イル)−アミノ]カルボニル]−1−メチル
−4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)
−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド(以下、本発
明の活性化合物ということがある)が、各種の草種に対
して低薬量で広い殺草スペクトルを有しており、水稲そ
の他の有用作物に対する薬害等の弊害が極めて少なく、
そして殊に、驚くべきことに、従来の除草剤によっては
防除しきれなかった或る程度生長した雑草、例えば2.
5〜3葉令のタイヌビエに対しても優れた除草効果を発
揮することを見い出し、本発明を完成するに至つた。
【0007】本発明の活性化合物[式(I)の化合物]
は、例えば、下記の反応式A又はBに示す反応を利用し
て合成することができる。
【0008】
【化4】
【0009】反応式Aに示す式(II)の化合物と式
(III)の化合物との反応は、塩化メチレン、テトラ
ヒドロフランまたはアセトニトリルの如き不活性非プロ
トン性溶媒中にて0乃至82℃間の温度で最もよく行わ
れる。反応を促進するために触媒量の1,4−ジアザビ
シクロ[2,2,2]オクタン[DABCOR]を使用し
得る。生成物が用いる反応溶媒に不溶性である場合、生
成物は単なる濾過により単離し得る。生成物が用いる反
応溶媒に可溶性である場合、生成物は溶媒の蒸発、1−
クロロブタン、ジエチルエーテルまたは酢酸エチルの如
き溶媒中での磨砕、及び濾過により単離し得る。
【0010】
【化5】
【0011】反応式Bにおいて、式(IV)のスルホン
アミドと式(V)のカルバミン酸フエニルエステルと
を、ほぼ等モル量の1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデカ−7−エン(DBU)の如き第三級アミン
の存在下で反応させることにより、本発明の活性化合物
を製造することができる。
【0012】この反応は有利には、約25℃でジオキサ
ンまたはアセトニトリルの如き溶媒中にて不活性雰囲気
下でヨーロッパ特許出願第70,804号(1983年
1月26日公開)に記載されているようにして行われ
る。式(I)の化合物は反応溶液を水性塩酸で酸性にす
ることにより単離し得る。また、水相を塩化メチレンま
たは酢酸エチルの如き溶媒で抽出し、乾燥し溶媒を蒸発
させることにより式(I)の化合物が得られる。
【0013】上記反応式A及びBに示される反応におい
て出発原料として使用される式(II)〜(V)の化合
物は、例えば、前述の特開昭62−242679号公報
12〜15頁に記載された一般的合成法に準じて製造す
ることができる。
【0014】しかして、本発明の活性化合物[式(I)
の化合物]の具体的製造例を示せば次のとおりである。
【0015】
【実施例】製造例 (1) エチル3−クロロ−1−メチル−5−[(フェニ
ルメチル)チオ]−1H−ピラゾール−4−カルボキシ
レート 室温の無水DMF(200ml)中のエチル3,5−ジ
クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキ
シレート(33.1g、149ミリモル)及び炭酸カリ
ウム(20.5g、149ミリモル)の溶液に、ベンジ
ルメルカプタン(17.5ml、149ミリモル)を滴
加した。溶液を室温で一夜撹拌し、次いで数時間55℃
に加熱して反応を完了させた。溶液を冷却させ、次いで
氷水(300ml)に注いだ。得られる固体をろ過によ
り集め、水で洗浄しそして空気の流れの下に乾燥させ
て、標題の化合物(42.1g)が白色固体、融点42
℃、として得られた。
【0016】1H NMR(CDCl3):δ1.43
(t,j=7Hz,3H)、3.56(s,3H)、4.
10(s,3H)、4.40(q,j=7Hz,2
H)、7.00−7.10(m,2H)、7.20−7.3
0(m,3H)。
【0017】(2) 3−クロロ−1−メチル−5−
[(フェニルメチル)チオ]−1H−ピラゾール−4−
カルボキサミド 100℃のDMF(43ml)中のエチル3−クロロ−
1−メチル−5−[(フェニルメチル)チオ]−1H−
ピラゾール−4−カルボキシレート(27.0g、8
8.4ミリモル)及びホルムアミド(11.8ml、6
6.1ミリモル)の溶液に、ナトリウムメトキシドの2
5%溶液(14.3ml、297ミリモル)を加えた。
この反応系を更に1時間撹拌しそして室温に冷却させ
た。粗製反応混合物を水(約50ml)で希釈しそして
酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、ろ過しそして濃縮した。シリカ
ゲルによるクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン
による溶離)により、標題の化合物(11.8g)が白
色固体、融点145〜147℃、として得られた。
【0018】1H NMR(CDCl3):δ3.37
(s,3H)、4.09(s,2H)、6.19(br
s,1H)、6.89(br s,1H)7.00−7.0
9(m,2H)、7.22−7.74(m,3H)。
【0019】(3) 3−クロロ−1−メチル−5−
[(フェニルメチル)チオ]−1H−ピラゾール−4−
カルボニトリル ベンゼン(108ml)中の3−クロロ−1−メチル−
5−[(フェニルメチル)チオ]−1H−ピラゾール−
4−カルボキサミド(10.8g、38.4ミリモル)
の溶液に、オキシ塩化リン(41.0ml、440ミリ
モル)を室温で加えた。溶液を一夜(約8時間)加熱還
流し、室温に冷却させ、次いで水(600ml)に注い
だ。水性層を酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウム上
で乾燥し、ろ過しそして濃縮した。シリカゲルでのカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサンによる溶
離)により、標題の化合物(10.5g)が、オフホワ
イトの固体、融点72℃、として得られた。
【0020】1H NMR(CDCl3):δ3.43
(s,3H)、4.09(s,2H)、7.02−7.1
9(m,2H)、7.20−7.38(m,3H)。
【0021】(4) 5−[3−クロロ−1−メチル−
5−[(フェニルメチル)チオ]−1H−ピラゾール−
4−イル]−2H−テトラゾール キシレン(76ml)中の3−クロロ−1−メチル−5
−[(フェニルメチル)チオ]−1H−ピラゾール−4
−カルボニトリル(10.0g、38.0ミリモル)及
びアジ化トリメチル錫(9.40g、45.6ミリモ
ル)の溶液を、48時間加熱還流した。追加のアジ化ト
リメチル錫(9.4g、45.6ミリモル)を加えそし
てこの反応系を還流下に一夜加熱した。反応系を室温に
冷却し、溶媒を真空中で除去した。粗製反応生成物を、
酢酸エチルで希釈しそして1N水酸化ナトリウムで抽出
した。不溶物をセライトに通すろ過により除去し、水性
層を0℃に冷却しそして濃塩酸でpH3の酸性にした。
得られる固体をろ過により集めそして風乾して、標題の
化合物(21.4g)が白色固体、融点118℃として
得られた。
【0022】1H NMR(Me2SO‐d6):δ3.3
7(s,3H)、4.28(s,2H)、7.02−7.
20(m,2H)、7.20−7.35(m,3H)。
【0023】(5) 5−[3−クロロ−1−メチル−
5−[(フェニルメチル)チオ]−1H−ピラゾール−
4−イル]−2−メチル−2H−テトラゾール 無水DMF中の室温の5−[3−クロロ−1−メチル−
5−[(フェニルメチル)チオ]−1H−ピラゾール−
4−イル]−2H−テトラゾール(20.4g、66.
5ミリモル)及び炭酸カリウム(10.1g、73.2
ミリモル)の溶液に、ヨードメタン(4.6ml、7
3.2ミリモル)を滴加した。この反応系を一夜撹拌さ
せ、水(約100ml)で希釈し、酢酸エチルで抽出し
そして硫酸マグネシウム上で乾燥した。ろ過し、続いて
真空中で濃縮し、続いてシリカゲルでのクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/ヘキサンによる溶離)により、標題
の化合物(5.47g)が白色固体、融点91〜93
℃、として得られた。
【0024】1H NMR(CDCl3):δ3.37
(s,3H)、4.14(s,2H)、4.46(s,3
H)、7.00−7.10(m,2H)、7.19−7.3
0(m,3H)。
【0025】(6) 3−クロロ−1−メチル−4−
(2−メチル−2H−テトラゾール−5イル)−1H−
ピラゾール−5−スルホンアミド 0℃の濃塩酸(7.4ml)、塩化メチレン(120m
l)及び水(5ml)中の5−[3−クロロ−1−メチ
ル−5−[(フェニルメチル)チオ]−1H−ピラゾー
ル−4−イル]−2−メチル−2H−テトラゾール
(7.99g、25.0ミリモル)の溶液に、次亜塩素
酸ナトリウムの5.25%溶液(120ml、85.2
ミリモル)を、8℃より低い温度を保つような速度で加
えた。この反応系を0℃で更に1.5時間撹拌し、層を
分離させそして有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。硫酸マグネシウムをろ過により除去しそして塩化メ
チレン層を液化無水アンモニア(2.0ml、92ミリ
モル)で−78℃で処理した。反応系を室温に加温しそ
して一夜撹拌した。不溶物をろ過により除去しそして有
機相を1N水酸化ナトリウム溶液で洗浄した。一緒にし
た水酸化物抽出物を0℃に冷却し、濃塩酸でpH3に酸
性化しそして酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を硫酸
マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮しそし
てシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて(酢酸エ
チル/ヘキサンによる溶離)、標題の化合物(5.21
g)がオフホワイトの固体、融点151℃、として得ら
れた。
【0026】1H NMR(Me2SO‐d6):δ4.1
1(s,3H)、4.44(s,3H)、8.19(s,
2H)。
【0027】(7) 3−クロロ−N−[[(4,6−
ジメトキシピリミジン−2−イル)−アミノ]カルボニ
ル]−1−メチル−4−(2−メチル−2H−テトラゾ
ール−5−イル)−1H−ピラゾール−5−スルホンア
ミド アセトニトリル(5.0ml)中の室温の3−クロロ−
1−メチル−4−(2−メチル−2H−テトラゾール−
5−イル)−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド
(0.245g、1.00ミリモル)及びO−フェニル
−N−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)カ
ルバメート(0.280g、1.00ミリモル)の溶液
に、ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
(0.150ml、1.00ミリモル)を滴加した。こ
の反応系を室温で数時間撹拌し、水(5.0ml)で希
釈し、1N塩酸でpH3に酸性化した。固体を真空ろ過
により集め、水、n−ブチルクロライドで洗浄し、空気
の流れの下に乾燥して、標題の化合物0.35gが白色
固体、融点193℃、として得られた。
【0028】1H NMR(Me2SO‐d6):δ3.0
2(s,6H)、4.26(s,3H)、4.36(s,
3H)、6.08(s,1H)、10.9(s,1H)。
【0029】本発明の活性化合物は農業的に適する塩の
形で使用することができる。そのような塩はそれ自体既
知の種々の方法で製造することができる。例えば、前記
式(I)の化合物を十分に塩基性の陰イオンを有するア
ルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩(例えば水酸化
物、アルコキシドまたは炭酸塩)の溶液と接触させるこ
とにより金属塩を製造し得る。第四級アミン塩は同様の
方法により製造し得る。
【0030】また、式(I)の化合物の塩は1つの陽イ
オンを他のものと交換することにより調製し得る。陽イ
オン交換は式(I)の化合物の塩(例えばアルカリ塩ま
たは第四級アミン塩)の水溶液を交換すべき陽イオンを
含む溶液と直接接触させることにより行い得る。この方
法は交換陽イオンを含む所望の塩が水に不溶性であり、
そして濾過により分離し得る場合に最も有効である。
【0031】また、式(I)の化合物の塩(例えばアル
カリ金属塩または第四級アミン塩)の水溶液をもとの塩
に対して交換すべき陽イオンを含む陽イオン交換樹脂を
充填したカラムに通し、そして所望の生成物をカラムか
ら溶出させることにより交換を行い得る。この方法は所
望の塩例えばカリウム、ナトリウムまたはカルシウム塩
の水溶液である場合に殊に有用である。
【0032】本発明において有用な酸付加塩は式(I)
の化合物を適当な例えばp−トルエンスルホン酸、トリ
クロロ酢酸などと反応させることにより得ることができ
る。本発明の活性化合物を除草剤として使用するに際し
て、式(I)の化合物は、通常、液体もしくは固体の希
釈剤、有機溶媒などの農業上許容しうる担体物質や界面
活性剤などを配合し、施用方式、施用場所、施用環境等
に適合した剤型、例えば、粉剤、粒剤、ペレット剤、溶
液剤、懸濁剤、乳剤、水和剤、乳化可能濃厚物(emulsi
fiable concentrates)、ドライ・フロワブル(dry Flo
wables)等の剤型に製剤化することができる。
【0033】代表的な製剤における本発明の活性化合
物、希釈剤及び界面活性剤の一般的配合割合を示せば次
のとおりである。
【0034】
【表1】 配合割合(重量%) 剤 型 本発明活性化合物 希 釈 剤 界面活性剤 水和剤 25〜90 0〜74 1〜10 油懸濁剤、乳剤、溶液剤 5〜50 40〜95 0〜15 (乳化可能濃厚物を含む) 粉剤 1〜25 70〜99 0〜5 粒剤及びペレット剤 0.01〜99 5〜99.99 0〜15 高濃度組成物 90〜99 0〜10 0〜2 適当な固体の希釈剤としては、例えば、カオリナイト
群、モンモリロナイト群あるいはアタバルジャイト群等
で代表されるクレー類;タルク、雲母、葉ロウ石、軽
石、バーミュキライト、石こう、炭酸カルシウム、ドロ
マイト、けいそう土、マグネシウム石灰、りん石灰、ゼ
オライト、無水ケイ酸、合成ケイ酸カルシウム等の無機
物質;大豆粉、タバコ粉、クルミ粉、小麦粉、木粉、で
んぷん、結晶セルロース等の植物性有機物質;クマロン
樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
アルキレングリコール、ケトン樹脂、エステルガム、コ
ーパルガム、ダンマルガム等の合成または天然の高分子
化合物;カルナバロウ、蜜ロウ等のワックス類;尿素等
があげられる。
【0035】適当な液体の希釈剤としては、例えば、ケ
ロシン、鉱油、スピンドル油、ホワイトオイル等のパラ
フィン系もしくはナフテン系炭化水素;ベンゼン、トル
エン、キシレン、エチルベンゼン、クメン、メチルナフ
タリン等の芳香族炭化水素;四塩化炭素、クロロホル
ム、トリクロルエチレン、モノクロルベンゼン、o−ク
ロルトルエン等の塩素化炭化水素;ジオキサン、テトラ
ヒドロフランのようなエーテル類;アセトン、メチルエ
チルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、
アセトフェノン、イソホロン等のケトン類;酢酸エチ
ル、酢酸アミル、エチレングリコールアセテート、ジエ
チレングリコールアセテート、マレイン酸ジブチル、コ
ハク酸ジエチル等のエステル類;メタノール、n−ヘキ
サノール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等のアル
コール類;エチレングリコールエチルエーテル、エチレ
ングリコールフエニルエーテル、ジエチレングリコール
エチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル
等のエーテルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド等の極性溶媒あるいは水等があげら
れる。
【0036】また、乳化、分散、湿潤、拡展、結合、崩
壊性調節、有効成分安定化、流動性改良、防錆等の目的
で使用されうる界面活性剤は、非イオン性、陰イオン
性、陽イオン性および両性イオン性のいずれのタイプの
ものであってもよいが、通常は非イオン性および/また
は陰イオン性のものが好適に使用される。
【0037】適当な非イオン性界面活性剤としては、例
えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、オ
レイルアルコール等の高級アルコールにエチレンオキシ
ドを重合付加させたもの;イソオクチルフエノール、ノ
ニルフエノール等のアルキルフェノールにエチレンオキ
シドを重合付加させたもの;ブチルナフトール、オクチ
ルナフトール等のアルキルナフトールにエチレンオキシ
ドを重合付加させたもの;パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸等の高級脂肪酸にエチレンオキシドを重
合付加させたもの;ステアリルりん酸、ジラウリルりん
酸等のモノもしくはジアルキルりん酸にエチレンオキシ
ドを重合付加させたもの;ドデシルアミン、ステアリン
酸アミドのアミンにエチレンオキシドを重合付加させた
もの;ソルビタン等の多価アルコールの高級脂肪酸エス
テルおよびそれにエチレンオキシドを重合付加させたも
の;エチレンオキシドとプロピレンオキシドを重合付加
させたもの等があげられる。
【0038】また、適当な陰イオン性界面活性剤として
は、たとえば、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイルアル
コール硫酸エステルアミン塩等のアルキル硫酸エステル
塩;スルホこはく酸ジオクチルエステルナトリウム、2
−エチルヘキセンスルホン酸ナトリウム等のアルキルス
ルホン酸塩;イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリ
ウム、メチレンビスナフタレンスルホン酸ナトリウム、
リグニンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム等のアリールスルホン酸塩等があげら
れる。
【0039】さらに本発明の除草剤には、製剤の性状を
改良し、生物効果を高めるなどの目的で、カゼイン、ゼ
ラチン、アルブミン、ニカワ、アルギン酸ソーダ、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ポリビニルアルコール等の高分子
化合物や他の補助剤を併用することもできる。
【0040】上記の担体および種々の補助剤は製剤の剤
型、適用場面等を考慮して、目的に応じてそれぞれ単独
であるいは組合わせて適宜使用される。
【0041】さらに、本発明の除草剤には、他の農薬
類、例えば除草剤、植物生長調節剤、殺菌剤、殺虫剤、
肥料等を配合し、あるいは併用することができる。
【0042】以上に述べた各成分からの各剤型の除草剤
の調製は、当該分野で従来からよく知られている各種の
方法で行なうことができる。例えば、溶液剤は、単に成
分を混合することにより製造される。化学的に安定化さ
れた液状組成物は米国特許第4,936,900号明細書
や米国特許第4,599,412号明細書に記載の方法で
調製することができる。粉剤は、ブレンドしそして通常
ハンマーミル又は流体エネルギーミルにより粉砕するこ
とにより製造することができる。水に分散性の粒剤は、
微細な粉末組成物を凝集させることにより製造すること
ができる[例えば、Cross et al.,Pesticide Formulat
ions,Washington,D.C.,1988,pp251〜259
参照]。懸濁剤は、湿式粉砕(wet-milling)により製造
される[例えば、米国特許第3,060,084号明細書
参照]。粒剤及びペレット剤は、予備成形した粒状担体
上に活性物質を噴霧するか又は凝集法により製造するこ
とができる[例えば、Browning,“Agglomeration",Ch
emical Engineering,December 4,1967,pp147
−148;Perry′s Chemical Engineer′s Handbook,
4th Ed.,McGraw-Hill,New York,1963,pages
8−57等;及び WO91/13546参照]。乾燥除
草剤ペレットは、米国特許第4,172,714号に記載
の如くして製造することができる。水に分散性及び水溶
性の粒剤は、ドイツ特許第3,246,493号明細書に
教示された方法で製造することもできる。
【0043】さらに製剤化に関する技術は、例えば、米
国特許第3,235,361号、同第3,309,192号
及び同第2,891,855号明細書;Klingman,Weed C
ontrol as a Science,John Wiley and Sons,Inc.,New
York,1961,pp81−96;Hance et al.,Weed
Control Handbook,8th Ed.,Blackwell Scientific P
ublications,Oxford,1989等にも記載されてい
る。
【0044】本発明の除草剤の製剤組成をさらに具体的
に例示すれば次のとおりである。なお、下記の例におい
て百分率はすべて重量百分率であり、製剤化は通常の方
法で行なうことができる。
【0045】製剤例A:高濃度濃厚物 式Iの化合物 98.5% シリカエーロジル 0.5% 合成無定形微細シリカ 1.0%製剤例B:水和剤 式Iの化合物 65.0% ドデシルフエノールポリエチレングリコールエーテル 2.0% リグニンスルホン酸ナトリウム 4.0% シリコアルミン酸ナトリウム 6.0% モンモリロナイト(焼成した) 23.0%製剤例C:粒剤 式Iの化合物 10.0% アタパルジャイト粒状物(低揮発性物質、 90.0% 0.71/0.30 mm;U.S.S.25-50 番ふるい)製剤例D:水性懸濁剤 式Iの化合物 25.0% 水和アタパルジャイト 3.0% 粗製リグニンスルホン酸カルシウム 10.0% リン酸二水素ナトリウム 0.5% 水 61.5%製剤例E:押出ペレット剤 式Iの化合物 25.0% 無水硫酸ナトリウム 10.0% 粗製リグニンスルホン酸カルシウム 5.0% アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム 1.0% カルシウム/マグネシウムベントナイト 59.0% 本発明の除草剤は、後記試験例から明らかなように優れ
た除草活性を有しており、薬害が少なく、発芽前及び発
芽後除草剤として、望ましくない植物の防除を望む場
所、例えば、農地、果樹園、建築物周辺、道路周辺等に
施用することができるが、殊に、水田用除草剤として、
例えば、タイヌビエ、タマガヤツリ、コナギ、キカシグ
サ、アゼナ、アブノメ、ミゾハコベ等の一年生水田雑
草;ウリカワ、オモダカ、ホタルイ、ミズガヤツリ、マ
ツバイ、クログワイ、セリ、シズイ、ヒルムシロ、ヘラ
オモダカ等の多年生水田雑草などに対して広く且つ優れ
た除草スペクトルをもって、水稲の移植前又は後の水田
に施用することができる。特に本発明の除草剤は、従来
の除草剤では除草が困難となった或る程度生長した水田
雑草、例えば2.5〜3葉令のタイヌビエに対しても卓
越した除草効果を発揮するという、従来の水田用除草剤
にはみられなかったユニークな特長を有している。
【0046】本発明の活性化合物の施用量は、気象条
件、土壌の種類、製剤形態、施用時期、施用方法等に依
存して広範囲にわたつて変えることができるが、一般に
は、湛水土壌処理の場合、約1〜約500g/ha、好
ましくは約1〜約200g/ha、さらに好ましくは約
2〜約100g/ha、特に好ましくは約7.5〜約1
5g/haの範囲内とすることができる。
【0047】本発明の除草剤は水田用除草剤として使用
する場合、水稲苗の移植前の水田の土壌又は湛水状態の
水田の水面に施用することができ、或いは水稲苗の移植
後の湛水状態の水面に施用してもよい。その施用時期は
特に制限はなく、雑草の発芽前でも発芽後でもよいが、
一般には、水稲苗稲後3日から15日の期間に施用する
のが好都合である。また、1年生雑草のタイヌビエの除
草を目的とする場合、3葉期まで、好ましくは2〜3葉
期においても施用することができる。
【0048】次に試験例を掲げて本発明の除草剤の優れ
た除草効果等についてさらに詳しく説明する。
【0049】試験例1:湛水条件におけるタイヌビエの
葉令別除草効果 内径10cmのプラスチックポットに沖積軽埴土をつ
め、注水して混和し、水深1cmの湛水条件とする。タ
イヌビエの種子を上記のポツトに播種し、タイヌビエの
それぞれ2葉期、2.5葉期および3葉期に、水深を3
cmとしてから所定量の薬剤をアセトンに溶解後水で希
釈してピペットで滴下処理した。薬剤処理後約4週間目
にタイヌビエに対する除草効果を下記の判定基準に従っ
て調査した。
【0050】除草効果判定基準(観察) (評価) (抑草率) 0:無処理区と対比した残草量 90〜100% 1: 〃 〃 80〜 90% 2: 〃 〃 70〜 80% 3: 〃 〃 60〜 70% 4: 〃 〃 50〜 60% 5: 〃 〃 40〜 50% 6: 〃 〃 30〜 40% 7: 〃 〃 20〜 30% 8: 〃 〃 10〜 20% 8.5: 〃 〃 5〜 10% 9: 〃 〃 2.5〜 5% 9.5: 〃 〃 2〜 2.5% 10: 〃 〃 0% その結果を下記表1に示す。なお、表1には、比較のた
め、薬剤として公知の下記の化合物を用いた場合の結果
も併せて示す。
【0051】
【化6】
【0052】
【表2】
【0053】試験例2:湛水条件における移植水稲に対
する影響 内径20cmのワグネルポットに沖積軽埴土をつめN:
P:K各15%を含む粒状肥料1グラムを加え、代かき
後注水混和して水深2cmの湛水条件とする。別に温室
内で育苗した水稲稚苗(品種:ニホンバレ約2.1葉)
を各ポットに深度0cm(浮苗状態)または2cm(通
常植え)で1株1本植えで4株ずつ移植した。移植後5
日ならびに10日後に水深を3cmとしてから、所定量
の薬剤をアセトンに溶解後水で希釈してピペットで滴下
処理した。薬剤処理後16〜17日目に水稲の生長に対
する薬剤の影響を観察し草丈を測定した。また、茎葉を
地際で切り取り、約80℃で48時間乾燥して、地上部
乾燥重量を求めた。観察による水稲の生長に及ぼす薬剤
の影響の評価基準は以下のとおりである。
【0054】水稲に対する影響評価基準(観察) 0:無処理区と同等の生育 1:草丈・葉色などにわずかな抑制がみとめられる早期
に回復する。
【0055】2:草丈・葉色などに軽度の抑制がみとめ
られるが早期に回復する。
【0056】2.5:草丈・分げつ・葉色などに軽度の
抑制がみとめられ、回復がやや遅い。実用上許容できる
限界。
【0057】3:草丈・分げつなどに明らかな抑制がみ
とめられ、回復がやや遅い。
【0058】4:草丈・分げつ・葉色などに明らかな抑
制がみとめられ、回復が遅い。
【0059】5:草丈・分げつ・葉色などに明らかな抑
制がみとめられ、生育が停滞する。
【0060】6:草丈・分げつが抑制されて無処理区の
50%以下となり、生育が停滞する。
【0061】7:草丈・分げつが抑制され、薬剤処理後
の生育量が著しく小さい。
【0062】8:薬剤処理後ほとんど生長せず、葉身な
どに萎凋或いは枯凋部分がみとめられる。
【0063】9:葉身の大部が枯凋し、回復が期待でき
ない。
【0064】10:完全枯死 その結果を下記表2に示す。
【0065】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 健二 茨城県つくば市観音台1−25−2 デュポ ン ジャパン リミテツド農業科学研究所 内 (72)発明者 白倉 伸一 茨城県つくば市観音台1−25−2 デュポ ン ジャパン リミテツド農業科学研究所 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 で示される化合物又はその塩を有効成分として含有する
    ことを特徴とする除草剤。
  2. 【請求項2】 水田用除草剤である請求項1記載の除草
    剤。
  3. 【請求項3】 水稲苗が移植された水田に式 【化2】 で示される化合物又はその塩を約1〜約200g/ha
    の有効投与量で水面施用することを特徴とする水田雑草
    の除草方法。
JP17887292A 1992-06-15 1992-06-15 除草剤 Pending JPH069314A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17887292A JPH069314A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 除草剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17887292A JPH069314A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 除草剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH069314A true JPH069314A (ja) 1994-01-18

Family

ID=16056173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17887292A Pending JPH069314A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 除草剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH069314A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2503522A (en) * 2012-08-24 2014-01-01 Rallis India Ltd Process for the preparation of azimsulfuron
GB2503523A (en) * 2012-08-24 2014-01-01 Rallis India Ltd Substituted pyrazole compounds and preparation methods thereof

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2503522A (en) * 2012-08-24 2014-01-01 Rallis India Ltd Process for the preparation of azimsulfuron
GB2503523A (en) * 2012-08-24 2014-01-01 Rallis India Ltd Substituted pyrazole compounds and preparation methods thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4830661A (en) Substituted tetrazolinones and herbicidal compositions thereof
US4749403A (en) Herbicidal derivatives of imidazolidinone and imidazolidine thione
BG62051B1 (bg) Хербициден пиридинсулфонамид
JPS6097962A (ja) 1−置換イミダゾ−ル−5−カルボン酸誘導体,それらの製造方法ならびにそれらを含有する殺菌剤,除草剤および植物生長調整剤
PL154972B1 (en) Fungicide
KR920001468B1 (ko) 2-페닐-4,5,6,7-테트라히드로-2h-인다졸류의 제조방법
JPH0421672B2 (ja)
JPH069314A (ja) 除草剤
GB2103610A (en) Herbicidal compounds derived from N-sulphonyl-aryloxybenamides and the processes for their preparation and use
JPH07300403A (ja) 水田用除草剤組成物及び雑草方法
JPH0480034B2 (ja)
US4290798A (en) Herbicidal compound and method of use
US5120346A (en) Substituted tetrazolinones for plant growth inhibition
JPS6344122B2 (ja)
US4509974A (en) S-n-Butyl-N,N-diisopropyl thiocarbamate as a selective herbicide in cotton
JPH0326200B2 (ja)
JPH09124419A (ja) 稲作における雑草類の防除用除草剤組成物
US4994104A (en) Tetrahydrophthalimide carbamate herbicidal compositions
JPH08253455A (ja) ヘキサハイドロピリダジン誘導体及びそれを有効成分とする除草剤
JPS58140091A (ja) 樹脂酸−スズ複合体とそれを含有する殺虫、殺菌剤
JPH045279A (ja) 新規なオキシムエーテル誘導体およびそれを有効成分とする除草剤および農園芸用殺菌剤
JPS60116661A (ja) フエノキシアルカノイル誘導体、それらの製造方法および植物保護におけるそれらの用途
JPH0435469B2 (ja)
JPS60255780A (ja) 1,2,4−トリアゾリン−5−オン誘導体及びその用途
JPH0524905B2 (ja)