JPH05247762A - 再生セルロース長繊維混繊糸及び織編物 - Google Patents

再生セルロース長繊維混繊糸及び織編物

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JPH05247762A
JPH05247762A JP4329536A JP32953692A JPH05247762A JP H05247762 A JPH05247762 A JP H05247762A JP 4329536 A JP4329536 A JP 4329536A JP 32953692 A JP32953692 A JP 32953692A JP H05247762 A JPH05247762 A JP H05247762A
Authority
JP
Japan
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yarn
regenerated cellulose
boiling water
mixed
woven
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4329536A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroichi Hara
博一 原
Yukio Nakagawa
幸夫 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Textile Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Textile Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Textile Co Ltd filed Critical Asahi Kasei Textile Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生セルロース繊維特有のシルキー性光沢感
としなやかな風合いを損なわずに膨らみ感が付与できる
混繊糸を提供するものである。 【構成】 沸水収縮率の異なる2種以上の再生セルロー
ス長繊維からなる混繊糸であって、沸水収縮率の差が
1.5%以上であることを特徴とする再生セルロース長
繊維混繊糸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は再生セルロース長繊維混
繊糸と、該混繊糸から成る再生セルロース長繊維織編物
に関する。
【0002】
【従来の技術】再生セルロース長繊維を使用した編織物
は、再生セルロース繊維特有のシルキー性光沢感としな
やかな風合いを有しているが、膨らみ感に欠けるためい
わゆるペーパーライクな編織物であった。このペーパー
ライク感を改良する方法としては、紡績糸や仮撚加工、
タスラン加工等の嵩高加工糸として用いたり、織物を起
毛する方法が知られているが、ペーパライク感は改良さ
れるものの再生セルロース繊維特有のシルキー性光沢感
としなやかな風合いが損なわれてしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は再生セルロー
ス繊維特有のシルキー性光沢感としなやかな風合いを損
なわずに膨らみ感を付与した糸条とかかる糸条から成る
織編物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の前述の目的は、
沸水収縮率の異なる2種以上の再生セルロース長繊維か
らなる混繊糸であって、沸水収縮率の差が1.5%以上
であることを特徴とする再生セルロース長繊維混繊糸
と、該再生セルロース長繊維混繊糸を少なくとも含んで
成る織編物によって達成される。本発明のようないわゆ
る異収縮混繊糸としては、ポリエステルからなるものが
良く知られているが、この場合は、異収縮混繊糸を構成
するポリエステル特有の光沢や風合いを極力排除してい
わゆるシルキーライクな光沢、風合い、膨らみ感を与え
るものであるのに対して、本発明の場合は異収縮混繊糸
を構成する再生セルロース長繊維特有の光沢や風合いを
損なわずに膨らみ感を付与するものであり、従来の異収
縮混繊糸の技術思想とは根本的に異なったものである。
【0005】又、沸水収縮率の差がある再生セルロース
長繊維を用いたものとして、特開平3−19935号公
報が知られているが、これは沸水収縮率の差がある再生
セルロース長繊維を交撚することによって細かい凹凸の
僅かにある、シボがあまり目立たない織物を得る事を目
的とするものであり、本発明のように膨らみ感の付与を
目的とするものではなく、又、交撚では本発明の目的は
達成されない。即ち、本発明は、沸水収縮率の差がある
再生セルロース長繊維を単糸フィラメントレベルで混繊
することで膨らみ感が付与されるが、交撚では単糸フィ
ラメントが集合したマルチフィラメント糸が撚り合わさ
れているだけのために膨らみ感が出ないのである。
【0006】本発明における再生セルロース長繊維と
は、キュプラ、ビスコースレーヨン、ポリノジックレー
ヨン等をいう。再生セルロース長繊維の単糸デニール
は、0.8〜5デニール好ましくは1〜2デニールがよ
く、又、フィラメント数は10〜100本好ましくは3
0〜80本がよい。本発明においては、沸水収縮率の差
が1.5%以上好ましくは2%〜12%がよく、さらに
好ましくは3%〜7%がよく、この値未満では膨らみ感
が得られない。尚、沸水収縮率の異なる再生セルロース
長繊維は、再生セルロース長繊維の紡糸方法を変えるこ
とによって得られる。例えば沸水収縮率はハンク法、ケ
ーク法<ネットプロセス法<連紡法の順に大きく、これ
らを希望に応じて適宜組み合わせればよい。
【0007】組み合わせは、2種以上であればよく、3
種以上では最大の沸水収縮率と最小の沸水収縮率の差が
1.5%以上あればよい。又、混繊するに際し、低収縮
糸条の単糸デニールを1.5デニール以下好ましくは
1.0〜1.5デニールとなすことによりソフトでかつ
ドライタッチのものが得られるし、又、高収縮糸条の単
糸デニールを1.5デニール以上好ましくは2〜5デニ
ールとなすことによりハリ、腰が付与できる。又、低収
縮糸条と高収縮糸条のトータルデニールの比率は、低収
縮糸条/高収縮糸条=2/1〜1/1が好ましい。
【0008】低収縮糸条と高収縮糸条は乱流空気によっ
て交絡混繊、いわゆるインターレース混繊を行うが、交
絡数は20〜100ケ/m、好ましくは40〜80ケ/
m、さらに好ましくは40〜60ケ/mがよく、20ケ
/m未満ではサイジング工程での熱によって収縮差が発
生して低収縮糸条がタルミとなって現れ、製編織性が悪
くなったり、染色仕上げ編織物の表面への低収縮糸条の
浮き上がりが不均一となる等の問題が発生したりする。
100ケ/mを越えると低収縮糸条の浮き上がりが小さ
くなり膨らみ感が不足しがちとなる。次に、混繊糸を特
に無撚で織物にすると、インターレースによる交絡部と
非交絡部の形態差によりイラツキが織物表面に現れたり
するので好ましくは100回/m以上さらに好ましくは
200回/m以上の追撚を施すほうがよい。
【0009】又、本発明においては、かかる混繊糸を諸
撚糸として用いるとサラリとした感触と膨らみ感を持っ
た、いままでにないいわゆるシボ織物が得られるもので
あり好ましい。諸撚糸とは、2本又は3本の下撚糸を引
き揃えて下撚方向と反対方向に上撚したものをいうが、
下撚糸の内の少なくとも1本が撚係数(=撚数×√糸の
繊度)が4500〜32000、好ましくは8000〜
25000の有撚糸のものをいう。撚係数がこの値未満
ではシボ立ちが困難であり、この値を越えると二重撚や
撚糸切れを起こす。従って、下撚糸の組み合わせとして
は無撚糸と有撚糸、有撚糸同志があるが下撚糸同士の撚
数の差が、撚係数でいうと4500以上好ましくは10
000〜25000ある方がシボ立ち性に優れており好
ましい。又、上撚数は下撚糸との撚バランスを考慮して
適宜選定すればよいが、下撚数×1.0〜0.3が撚バ
ランスの上で好ましい。
【0010】諸撚糸を製造する方法としては、例えばイ
タリー撚糸機で個々に下撚糸を製造し撚止めセット後、
上撚し撚止めセットして製造してもよいが、複合撚糸機
を用いて2本の下撚糸を作りながら引き続き上撚して製
造する方が生産性だけでなく、下撚糸が撚止めセットさ
れていないのでシボ立ち性に優れており好ましい。
【0011】本発明の混繊糸は、通常、製編織された
後、精練工程等において収縮処理を施されることによっ
て膨らみ感が付与される。尚、製編織するに際し、本発
明の目的を損なわない範囲内において例えば再生セルロ
ース繊維の原糸、有撚糸、意匠糸や紡績糸と混用しても
よい、またポリエステルに代表される合成繊維の原糸、
有撚糸、意匠糸、異収縮混繊糸、梳毛調加工糸、例えば
ポリエステル高配向未延伸糸(POY)のような高伸度
糸と、低伸度糸例えばポリエステルのレギュラー糸、カ
チオン可染糸や6000m/分以上の巻取り速度で紡糸
されたスピンテイクアップ糸との引き揃え交絡仮撚糸や
紡績糸と混用しても良く、希望する織物風合いに応じて
適宜選定すれば良い。
【0012】本発明においては特に織物において混繊糸
と混用する相手として糸長方向に部分的に未延伸部を有
するようないわゆるシックアンドシン糸を用いるとドラ
イシルキーな風合いが得られるので好ましい。尚、本発
明の混繊糸は、刺繍糸や意匠糸として用いても本発明の
効果が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例で具体的に説明する
が、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
尚、沸水収縮率はJIS L−1095A法、交絡数は
JIS L−1013法によって測定した。
【0014】実施例1 75d/74fのキュプラマルチフィラメント(沸水収
縮率2.5%)と75d/45fのキュプラマルチフィ
ラメント(沸水収縮率5.7%)をインターレース混繊
し、交絡数50ケ/mの混繊糸を得た。この混繊糸に2
00回/mの追撚を施したものを経糸及び緯糸に用いて
平織物を製織し(経110本/インチ、緯80本/イン
チ)、常法に従いリラックス精練、染色、仕上げ加工し
た(経160本/インチ、緯90本/インチ)。比較例
として、75d/45fのキュプラマルチフィラメント
(沸水収縮率5.7%)と75d/45fのキュプラマ
ルチフィラメント(沸水収縮率5.0%)をインターレ
ース混繊したものを用いた以外は実施例1同様に、追
撚,製織、染色仕上げした。実施例1のものは再生セル
ロース繊維特有のシルキー性光沢感としなやかな風合い
を損なわずに膨らみ感が付与された織物であったのに対
して、比較例のものは膨らみ感の無いペーパーライクな
織物であった。
【0015】実施例2 75d/74fのキャプラマルチフィラメント(沸水収
縮率2.3%)と75d/45fのキュプラマルチフィ
ラメント(沸水収縮率0.8%)をインターレース混繊
し、交絡数50ケ/mの混繊糸を得た。この混繊糸を用
いた以外は実施例1と同様に、追撚、製織、染色仕上げ
した。実施例2のものは、実施例1と比較すると膨らみ
感のみやや少ないが、上記の比較例対比では充分な膨ら
み感が付与された織物であった。
【0016】実施例3 75d/33fのビスコースレーヨンマルチフィラメン
ト(沸水収縮率1.5%)と75d/33fのビスコー
スレーヨンマルチフィラメント(沸水収縮率6.7%)
をインターレース混繊し、交絡数40ケ/mの混繊糸を
得、実施例1同様に追撚、製織、染色仕上げした。実施
例3のものは再生セルロース繊維特有のシルキー性光沢
感としなやかな風合いを損なわずに膨らみ感が付与され
た織物であった。
【0017】実施例4 75d/74fのキュプラマルチフィラメント(沸水収
縮率2.5%)と75d/33fのビスコースレーヨン
マルチフィラメント(沸水収縮率6.7%)をインター
レース混繊し、交絡数40ケ/mの混繊糸を得、実施例
1同様に追撚、製織、染色仕上げした。実施例4のもの
は再生セルロース繊維特有のシルキー性光沢感としなや
かな風合いを損なわずに膨らみ感が付与された織物であ
った。
【0018】
【発明の効果】本発明により再生セルロース繊維特有の
シルキー性光沢感としなやかな風合いを損なわずに膨ら
み感が付与できる混繊糸が得られ、その特徴は織編物に
おいて充分に発揮される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸水収縮率の異なる2種以上の再生セル
    ロース長繊維からなる混繊糸であって、沸水収縮率の差
    が1.5%以上であることを特徴とする再生セルロース
    長繊維混繊糸。
  2. 【請求項2】 少なくとも請求項1記載の再生セルロー
    ス長繊維混繊糸を含んで成る再生セルロース長繊維織編
    物。
JP4329536A 1991-12-18 1992-12-09 再生セルロース長繊維混繊糸及び織編物 Withdrawn JPH05247762A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33489891 1991-12-18
JP3-334898 1991-12-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05247762A true JPH05247762A (ja) 1993-09-24

Family

ID=18282472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4329536A Withdrawn JPH05247762A (ja) 1991-12-18 1992-12-09 再生セルロース長繊維混繊糸及び織編物

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JP (1) JPH05247762A (ja)

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