JPH05246335A - 流量制御弁装置 - Google Patents
流量制御弁装置Info
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- JPH05246335A JPH05246335A JP4082983A JP8298392A JPH05246335A JP H05246335 A JPH05246335 A JP H05246335A JP 4082983 A JP4082983 A JP 4082983A JP 8298392 A JP8298392 A JP 8298392A JP H05246335 A JPH05246335 A JP H05246335A
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- JP
- Japan
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- valve
- passage
- flow rate
- pressure
- pressure oil
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D6/00—Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
- B62D6/02—Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits responsive only to vehicle speed
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05D—SYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
- G05D7/00—Control of flow
- G05D7/01—Control of flow without auxiliary power
- G05D7/0126—Control of flow without auxiliary power the sensing element being a piston or plunger associated with one or more springs
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T137/00—Fluid handling
- Y10T137/2496—Self-proportioning or correlating systems
- Y10T137/2559—Self-controlled branched flow systems
- Y10T137/2574—Bypass or relief controlled by main line fluid condition
- Y10T137/2579—Flow rate responsive
- Y10T137/2594—Choke
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T137/00—Fluid handling
- Y10T137/8593—Systems
- Y10T137/87169—Supply and exhaust
- Y10T137/87177—With bypass
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 流量制限手段の作動用制限通路前後の圧力差
の必要以上の上昇を抑制し、流体機器の負荷圧力上昇に
は関係せず、無復帰ドルーピング特性を得る。 【構成】 弁スリーブ10内で圧油通路11,12途中
のオリフィス13;14,15前後の差圧にて作動され
る流量制御用スプール弁3は、余剰流量を還流させる。
圧油送出口4を有するコネクタ5は、スプール弁の弁収
納孔2内部に内方端を臨ませた状態で設ける。その移動
で縮小制御されるオリフィスとその前後に圧油通路が形
成される流量制限用弁スリーブ10は、このコネクタ内
の軸孔5a内方端側に摺動自在に支持される。この弁ス
リーブの内方端には、弁収納孔内壁との間に通路を制限
的に連通する制限通路20を形成するフランジ部10b
が設けられる。弁スリーブには、供給流量が比較的少な
い場合に閉塞され、流量が増加した弁作動時に制限通路
の上、下流側を可変接続可能なバイパス通路孔30が形
成される。
の必要以上の上昇を抑制し、流体機器の負荷圧力上昇に
は関係せず、無復帰ドルーピング特性を得る。 【構成】 弁スリーブ10内で圧油通路11,12途中
のオリフィス13;14,15前後の差圧にて作動され
る流量制御用スプール弁3は、余剰流量を還流させる。
圧油送出口4を有するコネクタ5は、スプール弁の弁収
納孔2内部に内方端を臨ませた状態で設ける。その移動
で縮小制御されるオリフィスとその前後に圧油通路が形
成される流量制限用弁スリーブ10は、このコネクタ内
の軸孔5a内方端側に摺動自在に支持される。この弁ス
リーブの内方端には、弁収納孔内壁との間に通路を制限
的に連通する制限通路20を形成するフランジ部10b
が設けられる。弁スリーブには、供給流量が比較的少な
い場合に閉塞され、流量が増加した弁作動時に制限通路
の上、下流側を可変接続可能なバイパス通路孔30が形
成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体機器としての油圧式
の動力舵取装置等においてエンジンを駆動源とする回転
数感応型である油圧ポンプからの圧油を所要の流量特性
にて制御し得るように構成してなる流量制御弁装置に関
し、特にポンプ回転数の上昇に伴なうポンプ吐出流量の
増加に対し流体機器への供給流量を減少させる流量の垂
下特性(ドルーピング;Drooping)をもち、さらにこの
供給流量が流体機器側での圧力上昇の影響を受けて復帰
してしまう虞れのない、いわゆる無復帰ドルーピング特
性を有する流量制御弁装置に関する。
の動力舵取装置等においてエンジンを駆動源とする回転
数感応型である油圧ポンプからの圧油を所要の流量特性
にて制御し得るように構成してなる流量制御弁装置に関
し、特にポンプ回転数の上昇に伴なうポンプ吐出流量の
増加に対し流体機器への供給流量を減少させる流量の垂
下特性(ドルーピング;Drooping)をもち、さらにこの
供給流量が流体機器側での圧力上昇の影響を受けて復帰
してしまう虞れのない、いわゆる無復帰ドルーピング特
性を有する流量制御弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動車に搭載され運転者の舵取
操作力を軽減する動力舵取装置において、その油圧発生
源となるポンプは、通常自動車のエンジンで回転駆動さ
れる。そして、このポンプからの作動油の吐出量はエン
ジンの回転数の変化に比例して増減する。
操作力を軽減する動力舵取装置において、その油圧発生
源となるポンプは、通常自動車のエンジンで回転駆動さ
れる。そして、このポンプからの作動油の吐出量はエン
ジンの回転数の変化に比例して増減する。
【0003】したがって、このような回転数感応型のポ
ンプには、エンジンの低回転域すなわちポンプ吐出量が
少ないときでも前記動力舵取装置などの流体機器に充分
な流量を供給できる容量を有することが要求される。し
かし、ポンプ容量をこのように設定しただけでは、エン
ジンの高回転域では不必要に大きな流量が動力舵取装置
に供給されることになるため、その余剰流量をタンク側
に還流させることが必要となる。
ンプには、エンジンの低回転域すなわちポンプ吐出量が
少ないときでも前記動力舵取装置などの流体機器に充分
な流量を供給できる容量を有することが要求される。し
かし、ポンプ容量をこのように設定しただけでは、エン
ジンの高回転域では不必要に大きな流量が動力舵取装置
に供給されることになるため、その余剰流量をタンク側
に還流させることが必要となる。
【0004】このため、従来からポンプから動力舵取装
置に至る油圧供給通路の途中にオリフィスを設け、この
オリフィス前後の差圧によって流量制御弁としてのスプ
ール弁を開弁し、動力舵取装置での作動に不要な圧油の
一部(余剰流量)を流路抵抗を生じさせない状態でタン
ク側に円滑に還流させ、動力舵取装置への供給流量を一
定量以下に維持し得るような構成とすることが、一般に
行われている。
置に至る油圧供給通路の途中にオリフィスを設け、この
オリフィス前後の差圧によって流量制御弁としてのスプ
ール弁を開弁し、動力舵取装置での作動に不要な圧油の
一部(余剰流量)を流路抵抗を生じさせない状態でタン
ク側に円滑に還流させ、動力舵取装置への供給流量を一
定量以下に維持し得るような構成とすることが、一般に
行われている。
【0005】ところで、上述した動力舵取装置に対する
圧油供給系にあっては、自動車のエンジンの高回転域に
おける圧油供給量が自動車の走行安定性の面で問題とな
る。換言すると、自動車が高速走行している際には、ハ
ンドルが軽すぎると運転者にとって不安感を生じ易いも
ので、これを取り除くために、圧油の供給量を、回転数
の上昇に伴なって、ある程度減少させる、いわゆるドル
ーピング特性を持たせることは、高速走行時の車輌安定
性や適当な操舵感覚の付与、さらには省エネルギ化に役
立つものである。
圧油供給系にあっては、自動車のエンジンの高回転域に
おける圧油供給量が自動車の走行安定性の面で問題とな
る。換言すると、自動車が高速走行している際には、ハ
ンドルが軽すぎると運転者にとって不安感を生じ易いも
ので、これを取り除くために、圧油の供給量を、回転数
の上昇に伴なって、ある程度減少させる、いわゆるドル
ーピング特性を持たせることは、高速走行時の車輌安定
性や適当な操舵感覚の付与、さらには省エネルギ化に役
立つものである。
【0006】このため、従来から前述した流量制御用の
オリフィスを、可変絞り構造として構成し、停車中や
低、中速走行時には、一定絞りとして機能させるととも
に、高速走行時には、該オリフィスを絞り込み、その結
果生じる圧力差でタンクへの還流量を増加させ、圧油の
動力舵取装置側への供給量を減少させるようにした構造
によるものが知られている。しかし、このようなドルー
ピング特性を含めた流量制御を、オリフィスの単純な可
変制御によって行おうとすると、動力舵取装置の非作動
時(無負荷時)においては、ドルーピングを始めとする
所定の流量制御を行なえるも、動力舵取装置が操舵のた
めに作動されたときには圧油供給系で圧力上昇を生じ、
これによって供給通路内のオリフィス前後の差圧が変化
し、その差圧に応じてスプール弁が余剰流量の還流を制
限するように作用し、これによって圧力上昇の度合いに
応じて折角減少させた供給流量が増加し、元の状態に復
帰してしまうという好ましくない現象を生じている。
オリフィスを、可変絞り構造として構成し、停車中や
低、中速走行時には、一定絞りとして機能させるととも
に、高速走行時には、該オリフィスを絞り込み、その結
果生じる圧力差でタンクへの還流量を増加させ、圧油の
動力舵取装置側への供給量を減少させるようにした構造
によるものが知られている。しかし、このようなドルー
ピング特性を含めた流量制御を、オリフィスの単純な可
変制御によって行おうとすると、動力舵取装置の非作動
時(無負荷時)においては、ドルーピングを始めとする
所定の流量制御を行なえるも、動力舵取装置が操舵のた
めに作動されたときには圧油供給系で圧力上昇を生じ、
これによって供給通路内のオリフィス前後の差圧が変化
し、その差圧に応じてスプール弁が余剰流量の還流を制
限するように作用し、これによって圧力上昇の度合いに
応じて折角減少させた供給流量が増加し、元の状態に復
帰してしまうという好ましくない現象を生じている。
【0007】このため、前述した流量制御弁装置におい
て、前記供給通路の一部に制限通路を設け、この制限通
路前後での圧力差に応動する流量制限用の制御スプール
を設けることによって、前記オリフィスの絞り量を縮小
するように構成したものが、たとえば特開昭57−4469号
公報等によって提案されている。すなわち、オリフィス
を、スプール弁の変位に関係なく、ポンプ回転数の上昇
によるポンプ吐出量の増加に基づいて可変制御可能と
し、動力舵取装置側での圧力作用時に流量が元の流量に
復帰するのを防止し得るようにしたものである。そし
て、このようにすれば、前述した単純なオリフィスの可
変制御による流量制御にて生じる問題を、上述した制限
通路とその前後の圧力差に応じてオリフィスを可変制御
する制御スプールとによって解消し得るもので、その有
用性は大きい。
て、前記供給通路の一部に制限通路を設け、この制限通
路前後での圧力差に応動する流量制限用の制御スプール
を設けることによって、前記オリフィスの絞り量を縮小
するように構成したものが、たとえば特開昭57−4469号
公報等によって提案されている。すなわち、オリフィス
を、スプール弁の変位に関係なく、ポンプ回転数の上昇
によるポンプ吐出量の増加に基づいて可変制御可能と
し、動力舵取装置側での圧力作用時に流量が元の流量に
復帰するのを防止し得るようにしたものである。そし
て、このようにすれば、前述した単純なオリフィスの可
変制御による流量制御にて生じる問題を、上述した制限
通路とその前後の圧力差に応じてオリフィスを可変制御
する制御スプールとによって解消し得るもので、その有
用性は大きい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来構造による無復帰型のドルーピング特性を得るた
めの流量制御弁装置にあっては、制限通路前後の圧力差
が必要以上に上昇するのを抑制するために絞り制御手段
として制御スプールを追加することから、流量制御用の
スプール弁等との関係によって、その構成部品点数が多
く、構造が複雑で、しかも流量制御特性を所要の状態と
するために各部の加工精度やタイミング調整を要するも
のであり、さらにドルーピング特性を含めた流量制御特
性を、動力舵取装置等での作動に伴なう負荷圧力の上昇
の如何にかかわらず、所要の状態に調節することも困難
なものであり、このような問題点を一掃し得る何らかの
対策を講じることが望まれている。
た従来構造による無復帰型のドルーピング特性を得るた
めの流量制御弁装置にあっては、制限通路前後の圧力差
が必要以上に上昇するのを抑制するために絞り制御手段
として制御スプールを追加することから、流量制御用の
スプール弁等との関係によって、その構成部品点数が多
く、構造が複雑で、しかも流量制御特性を所要の状態と
するために各部の加工精度やタイミング調整を要するも
のであり、さらにドルーピング特性を含めた流量制御特
性を、動力舵取装置等での作動に伴なう負荷圧力の上昇
の如何にかかわらず、所要の状態に調節することも困難
なものであり、このような問題点を一掃し得る何らかの
対策を講じることが望まれている。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、きわめて簡単な構成によって、無復帰ドル
ーピング特性を含めた流量制御特性を得ることが可能
で、制限通路前後での圧力差が必要以上に上昇するのを
抑制し、流量降下による消費馬力の減少効果が、差圧に
よって減じられるのを極力防止することが可能となる流
量制御弁装置を得ることを目的としている。
ものであり、きわめて簡単な構成によって、無復帰ドル
ーピング特性を含めた流量制御特性を得ることが可能
で、制限通路前後での圧力差が必要以上に上昇するのを
抑制し、流量降下による消費馬力の減少効果が、差圧に
よって減じられるのを極力防止することが可能となる流
量制御弁装置を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係る流量制御弁装置は、圧力流体供給通
路の一部に設けたオリフィス前後の差圧によってポンプ
からの余剰流量をタンク側に還流させる流量制御用スプ
ール弁と、このスプール弁の弁収納孔内部に内方端を臨
ませた状態で設けられかつ流体機器への圧力流体送出口
を有するコネクタと、このコネクタ内に形成される軸孔
内方端側に一部が弁収納孔内に臨んだ状態で摺動自在に
支持されかつその移動に伴って縮小制御される前記オリ
フィスとその前後に圧力流体通路が軸線方向に向って形
成されるとともにコネクタ側への付勢力が与えられてい
る流量制限用の弁スリーブを備えてなり、この弁スリー
ブの内方端に、弁収納孔内壁部との間に圧力流体供給通
路を制限的に連通する制限通路を形成するフランジ部を
設け、このフランジ部側の圧力流体通路の開口部に、制
限通路下流側を接続するとともに、この弁スリーブのフ
ランジ部側の端部に弁スプール先端部を当接可能に構成
し、この弁スリーブに、弁非作動時はコネクタ軸孔内に
位置して閉塞されかつ制限通路前後の差圧力によって弁
スプール側に移動した弁作動時において制限通路上、下
流側を弁スリーブの移動量に応じた開口面積をもって可
変接続可能なバイパス通路孔を形成したものである。
ために本発明に係る流量制御弁装置は、圧力流体供給通
路の一部に設けたオリフィス前後の差圧によってポンプ
からの余剰流量をタンク側に還流させる流量制御用スプ
ール弁と、このスプール弁の弁収納孔内部に内方端を臨
ませた状態で設けられかつ流体機器への圧力流体送出口
を有するコネクタと、このコネクタ内に形成される軸孔
内方端側に一部が弁収納孔内に臨んだ状態で摺動自在に
支持されかつその移動に伴って縮小制御される前記オリ
フィスとその前後に圧力流体通路が軸線方向に向って形
成されるとともにコネクタ側への付勢力が与えられてい
る流量制限用の弁スリーブを備えてなり、この弁スリー
ブの内方端に、弁収納孔内壁部との間に圧力流体供給通
路を制限的に連通する制限通路を形成するフランジ部を
設け、このフランジ部側の圧力流体通路の開口部に、制
限通路下流側を接続するとともに、この弁スリーブのフ
ランジ部側の端部に弁スプール先端部を当接可能に構成
し、この弁スリーブに、弁非作動時はコネクタ軸孔内に
位置して閉塞されかつ制限通路前後の差圧力によって弁
スプール側に移動した弁作動時において制限通路上、下
流側を弁スリーブの移動量に応じた開口面積をもって可
変接続可能なバイパス通路孔を形成したものである。
【0011】
【作用】本発明によれば、ポンプ回転数の上昇に伴なう
ポンプ吐出流量の増加に応じて流量制御用スプール弁を
所要の状態で移動させ、余剰流量をタンク側に還流さ
せ、流体機器への供給流量制御を適正に行なえるととも
に、制限通路前後の差圧力で作動される流量制限用の弁
スリーブによってオリフィスを縮小制御し、所望のドル
ーピング特性を得ることが可能で、しかもこの弁スリー
ブの移動量に応じて可変される開口面積をもって、この
制限通路の上、下流側をバイパス接続し、たとえば流体
機器側の作動等によって供給系での負荷圧力が上昇した
りした際に制限通路前後での差圧力が必要以上に上昇す
ることを抑制し、結果として無復帰ドルーピング特性を
もつ流量制御を所要の状態で行なえる。
ポンプ吐出流量の増加に応じて流量制御用スプール弁を
所要の状態で移動させ、余剰流量をタンク側に還流さ
せ、流体機器への供給流量制御を適正に行なえるととも
に、制限通路前後の差圧力で作動される流量制限用の弁
スリーブによってオリフィスを縮小制御し、所望のドル
ーピング特性を得ることが可能で、しかもこの弁スリー
ブの移動量に応じて可変される開口面積をもって、この
制限通路の上、下流側をバイパス接続し、たとえば流体
機器側の作動等によって供給系での負荷圧力が上昇した
りした際に制限通路前後での差圧力が必要以上に上昇す
ることを抑制し、結果として無復帰ドルーピング特性を
もつ流量制御を所要の状態で行なえる。
【0012】
【実施例】図1は本発明に係る流量制御弁装置の一実施
例を示すものであり、同図において、本実施例では、本
発明装置を油圧式動力舵取装置への圧油供給系に用いた
場合を説明する。
例を示すものであり、同図において、本実施例では、本
発明装置を油圧式動力舵取装置への圧油供給系に用いた
場合を説明する。
【0013】まず、全体の概略構成を簡単に説明する
と、符号1は全体の詳細な図示を省略したポンプハウジ
ング、2はこのハウジング1内に開口側が大径に形成さ
れている弁収納孔で、この弁収納孔2の小径部2a内
に、リリーフバルブ付きのスプール弁3が摺動自在に収
納保持され、かつ大径部2bは、図示を省略した動力舵
取装置(その流路切換弁側)PSに接続される圧油送出
口4とこれに連続する軸孔部5aを有するコネクタ5
が、ハウジング1に螺合して固定されることにより閉塞
され、かつこのコネクタ5の内方端の一部が大径部2b
内に臨んでいる。
と、符号1は全体の詳細な図示を省略したポンプハウジ
ング、2はこのハウジング1内に開口側が大径に形成さ
れている弁収納孔で、この弁収納孔2の小径部2a内
に、リリーフバルブ付きのスプール弁3が摺動自在に収
納保持され、かつ大径部2bは、図示を省略した動力舵
取装置(その流路切換弁側)PSに接続される圧油送出
口4とこれに連続する軸孔部5aを有するコネクタ5
が、ハウジング1に螺合して固定されることにより閉塞
され、かつこのコネクタ5の内方端の一部が大径部2b
内に臨んでいる。
【0014】10は前記コネクタ5の軸孔部5a内に一
端が嵌入され軸線方向に摺動可能な状態とされるととも
に他端を前記大径部2b内に臨ませて配置される流量制
限用の弁スリーブで、この弁スリーブ10の他端側の開
口部10aには、弁非作動時にスプリング9によってこ
の弁スリーブ10側に付勢される前記スプール弁3の先
端部3aにおいて径方向にスリット3cが形成されてい
る部分が、当接するように構成されている。そして、ス
プリング9による弁スリーブ10側への設定付勢力以下
にスプール弁3を作動させる差圧力がある状態では、圧
油は、後述する圧力供給側室24、制限通路20、スプ
ール弁3先端のスリット3c、圧油通路の開口部10a
を経て、圧油通路11,12、コネクタ5の圧油送出口
4から、PS側に供給されるようになっている。
端が嵌入され軸線方向に摺動可能な状態とされるととも
に他端を前記大径部2b内に臨ませて配置される流量制
限用の弁スリーブで、この弁スリーブ10の他端側の開
口部10aには、弁非作動時にスプリング9によってこ
の弁スリーブ10側に付勢される前記スプール弁3の先
端部3aにおいて径方向にスリット3cが形成されてい
る部分が、当接するように構成されている。そして、ス
プリング9による弁スリーブ10側への設定付勢力以下
にスプール弁3を作動させる差圧力がある状態では、圧
油は、後述する圧力供給側室24、制限通路20、スプ
ール弁3先端のスリット3c、圧油通路の開口部10a
を経て、圧油通路11,12、コネクタ5の圧油送出口
4から、PS側に供給されるようになっている。
【0015】一方、前記弁収納孔2において大径部2b
には供給側通路7が開口され、オイルポンプPが接続さ
れるとともに、小径部2aには還流側通路8が開口さ
れ、タンクTに接続されている。そして、小径部2a内
のスプール弁3が、スプリング9によって大径部2b側
に付勢され、弁非作動時は前記スリット3cを有する先
端部3aが、弁スリーブ10の開口部10aに当接して
停止され、上述した制限通路20を通る流れを確保する
一方、供給側通路7と還流側通路8との連通を遮断する
ようになっている。
には供給側通路7が開口され、オイルポンプPが接続さ
れるとともに、小径部2aには還流側通路8が開口さ
れ、タンクTに接続されている。そして、小径部2a内
のスプール弁3が、スプリング9によって大径部2b側
に付勢され、弁非作動時は前記スリット3cを有する先
端部3aが、弁スリーブ10の開口部10aに当接して
停止され、上述した制限通路20を通る流れを確保する
一方、供給側通路7と還流側通路8との連通を遮断する
ようになっている。
【0016】ここで、上述したポンプPから供給側通路
7を介して、小径部2aにある還流側通路8および圧油
通路11への流れについて説明する。すなわち、圧油供
給側室24から制限通路20を経てスプール弁3の先端
側室21に至る圧油は、スプール弁3先端側のスリット
3cを介して開口部10aから圧油通路11に流入し、
オリフィス13;14,15による経路を経た流量が増
加すると、スプール弁3の先端側室21の下流側のオリ
フィスに因って、「スプール弁先端側室21の圧力>圧
油通路12での圧力=環状溝23内での圧力=スプリン
グ室9aでの内圧力」の関係となり、これにより差圧力
を生じてスプール弁3が図中右方向に移動されることに
なる。そして、この移動量が比較的大きく、スプール弁
3のランド3dによって還流側通路8とスプール弁先端
側室21との遮断状態が解消された場合には、圧油供給
側室24からの流量は、その一部が開口部10aから圧
油通路11に、残りが還流側通路8へ流れることにな
る。
7を介して、小径部2aにある還流側通路8および圧油
通路11への流れについて説明する。すなわち、圧油供
給側室24から制限通路20を経てスプール弁3の先端
側室21に至る圧油は、スプール弁3先端側のスリット
3cを介して開口部10aから圧油通路11に流入し、
オリフィス13;14,15による経路を経た流量が増
加すると、スプール弁3の先端側室21の下流側のオリ
フィスに因って、「スプール弁先端側室21の圧力>圧
油通路12での圧力=環状溝23内での圧力=スプリン
グ室9aでの内圧力」の関係となり、これにより差圧力
を生じてスプール弁3が図中右方向に移動されることに
なる。そして、この移動量が比較的大きく、スプール弁
3のランド3dによって還流側通路8とスプール弁先端
側室21との遮断状態が解消された場合には、圧油供給
側室24からの流量は、その一部が開口部10aから圧
油通路11に、残りが還流側通路8へ流れることにな
る。
【0017】また、前記弁スリーブ10の内部で軸線方
向に沿って形成されている圧油通路11,12の間に
は、小径な絞り通路孔によって固定オリフィス13が形
成され、さらにこの固定オリフィス13よりも開口部1
0a寄りの上流側部分には、この部材10の内、外を連
通する二つのメータリングオリフィス14,15が、軸
線方向の位置をずらして形成されている。これら両オリ
フィス14,15は、この弁スリーブ10が、スプリン
グ22によってコネクタ5側に付勢され、かつこの弁ス
リーブ10のフランジ部10b背面側が、コネクタ5の
内方端5bに当接している図1の状態で開放されるとと
もに、この弁スリーブ10が、後述するように図中右側
に移動することで(図2、図3、図4参照)、コネクタ
5の軸孔部5a内壁部に凹設した環状溝23のエッジ部
により順次閉塞されるようになっている。また、この固
定オリフィス13下流側部分には、前記圧油通路12と
弁スリーブ10の外側とを連通する連通孔16が穿設さ
れている。
向に沿って形成されている圧油通路11,12の間に
は、小径な絞り通路孔によって固定オリフィス13が形
成され、さらにこの固定オリフィス13よりも開口部1
0a寄りの上流側部分には、この部材10の内、外を連
通する二つのメータリングオリフィス14,15が、軸
線方向の位置をずらして形成されている。これら両オリ
フィス14,15は、この弁スリーブ10が、スプリン
グ22によってコネクタ5側に付勢され、かつこの弁ス
リーブ10のフランジ部10b背面側が、コネクタ5の
内方端5bに当接している図1の状態で開放されるとと
もに、この弁スリーブ10が、後述するように図中右側
に移動することで(図2、図3、図4参照)、コネクタ
5の軸孔部5a内壁部に凹設した環状溝23のエッジ部
により順次閉塞されるようになっている。また、この固
定オリフィス13下流側部分には、前記圧油通路12と
弁スリーブ10の外側とを連通する連通孔16が穿設さ
れている。
【0018】前記弁スリーブ10のフランジ部10b寄
りの部分には、弁スリーブ10の摺動部分より大きな外
径を有するストッパ部10dが設けられ、前記コネクタ
5の内方端5bの先端に当接してフランジ部10bの背
面側に制限通路20の上流側圧力を広く作用させ得る隙
間を確保するようになっている。そして、この隙間に連
続して供給側室24が形成されるようになっている。
りの部分には、弁スリーブ10の摺動部分より大きな外
径を有するストッパ部10dが設けられ、前記コネクタ
5の内方端5bの先端に当接してフランジ部10bの背
面側に制限通路20の上流側圧力を広く作用させ得る隙
間を確保するようになっている。そして、この隙間に連
続して供給側室24が形成されるようになっている。
【0019】なお、この弁スリーブ10のコネクタ5側
の軸孔部5a内に保持される部分は、摺動自在でかつ液
洩れがないようなクリアランスをもって形成されてい
る。そして、前記環状溝23によって形成される空間
は、前記圧油の供給側通路7に連続する供給側室24等
と画成され、制限通路20の下流側でかつオリフィス1
3;14,15の下流側の圧力が導かれるように構成さ
れている。ここで、この環状溝23による空間は、コネ
クタ5に形成されたダンパオリフィスとなる絞り通路5
c、ポンプハウジング1に形成した通路18,19a,
19b、さらにはスプール弁3の一部に形成された通路
孔3bを介して前記流量制御用のスプール弁3のスプリ
ング室9aに接続されている。
の軸孔部5a内に保持される部分は、摺動自在でかつ液
洩れがないようなクリアランスをもって形成されてい
る。そして、前記環状溝23によって形成される空間
は、前記圧油の供給側通路7に連続する供給側室24等
と画成され、制限通路20の下流側でかつオリフィス1
3;14,15の下流側の圧力が導かれるように構成さ
れている。ここで、この環状溝23による空間は、コネ
クタ5に形成されたダンパオリフィスとなる絞り通路5
c、ポンプハウジング1に形成した通路18,19a,
19b、さらにはスプール弁3の一部に形成された通路
孔3bを介して前記流量制御用のスプール弁3のスプリ
ング室9aに接続されている。
【0020】さて、本発明によれば、上述したようにポ
ンプPからの圧油が導入される弁スリーブ10外周側で
フランジ部10b背面側に形成される弁収納孔2内の圧
油供給側室24から制限通路20、スプール弁先端側室
21、弁スリーブ10内の圧油通路11、固定オリフィ
ス13およびメータリングオリフィス14,15、圧油
通路12、さらにコネクタ5の圧油送出口4を介して動
力舵取装置PSに至る圧油供給通路系を有する流量制御
弁装置において、流量制限用の弁スリーブ10における
スプール弁3側の内方端に、弁収納孔2内壁部との間に
圧油供給通路を制限的に連通する制限通路20を形成す
るフランジ部10bを設け、このフランジ部10b側の
圧油通路11の開口部に制限通路20の下流側を接続す
るとともに、弁スリーブ10のフランジ部10b側の端
部に前記弁スプール3の先端部が当接可能に構成し、こ
の弁スリーブ10に、弁非作動時にコネクタ5の軸孔部
5a内に位置して閉塞状態とされかつ前記制限通路20
前後の差圧力によって弁スプール3側に移動した弁作動
時に、制限通路20上、下流側を所要の開口面積をもっ
て連通させるようにした可変接続可能なバイパス通路孔
30を形成するようにしたところに特徴を有している。
ンプPからの圧油が導入される弁スリーブ10外周側で
フランジ部10b背面側に形成される弁収納孔2内の圧
油供給側室24から制限通路20、スプール弁先端側室
21、弁スリーブ10内の圧油通路11、固定オリフィ
ス13およびメータリングオリフィス14,15、圧油
通路12、さらにコネクタ5の圧油送出口4を介して動
力舵取装置PSに至る圧油供給通路系を有する流量制御
弁装置において、流量制限用の弁スリーブ10における
スプール弁3側の内方端に、弁収納孔2内壁部との間に
圧油供給通路を制限的に連通する制限通路20を形成す
るフランジ部10bを設け、このフランジ部10b側の
圧油通路11の開口部に制限通路20の下流側を接続す
るとともに、弁スリーブ10のフランジ部10b側の端
部に前記弁スプール3の先端部が当接可能に構成し、こ
の弁スリーブ10に、弁非作動時にコネクタ5の軸孔部
5a内に位置して閉塞状態とされかつ前記制限通路20
前後の差圧力によって弁スプール3側に移動した弁作動
時に、制限通路20上、下流側を所要の開口面積をもっ
て連通させるようにした可変接続可能なバイパス通路孔
30を形成するようにしたところに特徴を有している。
【0021】ここで、上述した構成において、弁スリー
ブ10におけるフランジ部10b側の圧油通路11側へ
の開口部10aからの圧油供給状態は、次のようになっ
ている。すなわち、供給側通路7からの流量が比較的少
なく、オリフィス(13;14,15)によるスプール
弁3を作動させる差圧力が、スプリング9による弁スリ
ーブ10側への設定付勢力以下にある状態では、圧油
は、圧油供給側室24、制限通路20、スプール弁3先
端のスリット3c、開口部10aを経て圧油通路11に
至り、さらに圧油通路12、コネクタ5の圧油送出口4
を経てPS側に供給される。
ブ10におけるフランジ部10b側の圧油通路11側へ
の開口部10aからの圧油供給状態は、次のようになっ
ている。すなわち、供給側通路7からの流量が比較的少
なく、オリフィス(13;14,15)によるスプール
弁3を作動させる差圧力が、スプリング9による弁スリ
ーブ10側への設定付勢力以下にある状態では、圧油
は、圧油供給側室24、制限通路20、スプール弁3先
端のスリット3c、開口部10aを経て圧油通路11に
至り、さらに圧油通路12、コネクタ5の圧油送出口4
を経てPS側に供給される。
【0022】一方、供給側通路7からの流量が増加し、
オリフィス(13;14,15)によるスプール弁3を
作動させる差圧力が、スプリング9による弁スリーブ1
0側への設定付勢力以上でスプール弁3の移動が還流側
通路8と供給側通路7とを連通させる状態で、かつ制限
通路20前後の差圧による弁スリーブ10の小径部2a
側への移動がバイパス通路30を開口させない状態で
は、圧油の一部は、圧油供給側室24から制限通路2
0、スプール弁3先端側のスリット3c、開口部10a
から圧油通路11、圧油通路12、コネクタ5の圧油送
出口4を経てPS側に供給され、また供給側通路7から
の残りの圧油は、還流側通路8へと還流される。
オリフィス(13;14,15)によるスプール弁3を
作動させる差圧力が、スプリング9による弁スリーブ1
0側への設定付勢力以上でスプール弁3の移動が還流側
通路8と供給側通路7とを連通させる状態で、かつ制限
通路20前後の差圧による弁スリーブ10の小径部2a
側への移動がバイパス通路30を開口させない状態で
は、圧油の一部は、圧油供給側室24から制限通路2
0、スプール弁3先端側のスリット3c、開口部10a
から圧油通路11、圧油通路12、コネクタ5の圧油送
出口4を経てPS側に供給され、また供給側通路7から
の残りの圧油は、還流側通路8へと還流される。
【0023】さらに、上述した状態に対して、供給側通
路7からの流量がさらに増加し、弁スプール3が図中右
側に移動し、還流側通路8と弁スプール3のランド3d
とにより形成される還流用開口面積を拡大し、かつ制限
通路20前後の差圧の増大による弁スリーブ10が小径
部2a側に移動すると、制限通路20の上、下流側をバ
イパス接続するバイパス通路孔30が、弁スリーブ10
の移動量に応じて開口されることになる。
路7からの流量がさらに増加し、弁スプール3が図中右
側に移動し、還流側通路8と弁スプール3のランド3d
とにより形成される還流用開口面積を拡大し、かつ制限
通路20前後の差圧の増大による弁スリーブ10が小径
部2a側に移動すると、制限通路20の上、下流側をバ
イパス接続するバイパス通路孔30が、弁スリーブ10
の移動量に応じて開口されることになる。
【0024】すなわち、上述したバイパス通路孔30
は、以上のように弁スリーブ10に、コネクタ5に設け
た環状溝23のエッジとで形成するメータリングオリフ
ィス14,15と、ハウジング1側の大径孔2bとフラ
ンジ部10bとにより形成される制限通路20を有し、
供給側通路7からの流量が所定流量以下の場合に、コネ
クタ軸孔部5a内に位置して内方端5bによって閉塞さ
れ、かつ供給側通路7からの流量が所定流量以上に増大
した場合に、制限通路20前後の差圧力による移動に伴
って制限通路20の上、下流側を可変接続可能な状態で
連通させ得るものである。
は、以上のように弁スリーブ10に、コネクタ5に設け
た環状溝23のエッジとで形成するメータリングオリフ
ィス14,15と、ハウジング1側の大径孔2bとフラ
ンジ部10bとにより形成される制限通路20を有し、
供給側通路7からの流量が所定流量以下の場合に、コネ
クタ軸孔部5a内に位置して内方端5bによって閉塞さ
れ、かつ供給側通路7からの流量が所定流量以上に増大
した場合に、制限通路20前後の差圧力による移動に伴
って制限通路20の上、下流側を可変接続可能な状態で
連通させ得るものである。
【0025】そして、このような構成によれば、ポンプ
Pの回転数の上昇に伴なうポンプP吐出流量の増加に応
じて流量制御用スプール弁3を所要の状態で移動させ、
余剰流量をタンクT側に還流させ、動力舵取装置PSへ
の供給流量制御を適正に行なえるとともに、制限通路2
0前後の差圧力で作動される流量制限用の弁スリーブ1
0によってオリフィス13;14,15を縮小制御し、
所望のドルーピング特性を得ることが可能で、しかもこ
の弁スリーブ10の移動量に応じて可変される開口面積
をもって、この制限通路20の上、下流側をバイパス接
続し得るものである。
Pの回転数の上昇に伴なうポンプP吐出流量の増加に応
じて流量制御用スプール弁3を所要の状態で移動させ、
余剰流量をタンクT側に還流させ、動力舵取装置PSへ
の供給流量制御を適正に行なえるとともに、制限通路2
0前後の差圧力で作動される流量制限用の弁スリーブ1
0によってオリフィス13;14,15を縮小制御し、
所望のドルーピング特性を得ることが可能で、しかもこ
の弁スリーブ10の移動量に応じて可変される開口面積
をもって、この制限通路20の上、下流側をバイパス接
続し得るものである。
【0026】したがって、従来装置では、たとえば高速
走行状態では操舵力を重くして走行安定性を確保する必
要性から、従来の無復帰ドルーピング特性を得るための
流量制御弁では、制限通路20を通過する流量がきわめ
て大きく、このため高速時の供給側通路7での内圧が必
要以上となり、結果として高速走行時におけるポンプ駆
動馬力が増大してしまうことになっていたのに対し、本
発明によれば、可変オリフィスを構成する弁スリーブ1
0にバイパス通路孔30を設けたため、簡単な構成によ
って無復帰ドルーピング特性を有し、高速走行時の供給
側通路の内圧が必要以上に上昇することを防止でき、省
エネルギ化を達成し得るものである。
走行状態では操舵力を重くして走行安定性を確保する必
要性から、従来の無復帰ドルーピング特性を得るための
流量制御弁では、制限通路20を通過する流量がきわめ
て大きく、このため高速時の供給側通路7での内圧が必
要以上となり、結果として高速走行時におけるポンプ駆
動馬力が増大してしまうことになっていたのに対し、本
発明によれば、可変オリフィスを構成する弁スリーブ1
0にバイパス通路孔30を設けたため、簡単な構成によ
って無復帰ドルーピング特性を有し、高速走行時の供給
側通路の内圧が必要以上に上昇することを防止でき、省
エネルギ化を達成し得るものである。
【0027】これを詳述すると、上述した弁スリーブ1
0の動きに伴ないコネクタ内方端5bによって開口量が
可変制御されるバイパス通路孔30は、図1および図2
から明らかなように、弁スリーブ10の非作動状態およ
び低速走行時における低吐出量域では、圧油供給通路系
からは切り離されて非連通状態とされ、かつ弁スリーブ
10が、制限通路20前後の圧力差で徐々に図中右側に
移動することにより、図3および図4から明らかなよう
に、流路断面積が増加し、逆に左側に移動すれば減少す
るような可変バイパス通路として機能するようになって
いる。
0の動きに伴ないコネクタ内方端5bによって開口量が
可変制御されるバイパス通路孔30は、図1および図2
から明らかなように、弁スリーブ10の非作動状態およ
び低速走行時における低吐出量域では、圧油供給通路系
からは切り離されて非連通状態とされ、かつ弁スリーブ
10が、制限通路20前後の圧力差で徐々に図中右側に
移動することにより、図3および図4から明らかなよう
に、流路断面積が増加し、逆に左側に移動すれば減少す
るような可変バイパス通路として機能するようになって
いる。
【0028】そして、このような構成によれば、ポンプ
Pからの圧油は、供給側通路7から供給側室24、弁ス
リーブ10による制限通路20を通り、スプール弁先端
側室21を経て開口部10aから弁スリーブ10の圧油
通路11内に至り、さらに固定オリフィス13や前記メ
ータリングオリフィス14,15、環状溝23による空
間、連通孔16を介して圧油通路12側に至り、この通
路12からコネクタ5の圧油送出口4から動力舵取装置
PS側に送られるようになっている。
Pからの圧油は、供給側通路7から供給側室24、弁ス
リーブ10による制限通路20を通り、スプール弁先端
側室21を経て開口部10aから弁スリーブ10の圧油
通路11内に至り、さらに固定オリフィス13や前記メ
ータリングオリフィス14,15、環状溝23による空
間、連通孔16を介して圧油通路12側に至り、この通
路12からコネクタ5の圧油送出口4から動力舵取装置
PS側に送られるようになっている。
【0029】また、前記弁スリーブ10において固定オ
リフィス13上流側である制限通路20を経て送られて
くる圧油は、前記スプール弁3の先端部3aに先端側室
21の圧力を作用させるとともに、メータリングオリフ
ィス14,15や固定オリフィス13下流側の圧油通路
12は、環状溝23による空間、コネクタ5のダンパオ
リフィス5c、通路18,19a,19b等を経て前記
弁スプール3の他方室であるスプリング室9aに接続さ
れている。
リフィス13上流側である制限通路20を経て送られて
くる圧油は、前記スプール弁3の先端部3aに先端側室
21の圧力を作用させるとともに、メータリングオリフ
ィス14,15や固定オリフィス13下流側の圧油通路
12は、環状溝23による空間、コネクタ5のダンパオ
リフィス5c、通路18,19a,19b等を経て前記
弁スプール3の他方室であるスプリング室9aに接続さ
れている。
【0030】したがって、流量制御用のスプール弁3
は、ポンプ回転数の上昇に伴なって増加するポンプ吐出
流量が一定値を越えると、固定オリフィス13およびメ
ータリングオリフィス14,15前後の差圧が、スプー
ル弁3の両端面に作用することになり、スプリング9の
付勢力に打ち勝つと、スプール弁3を、図2に示す状態
から図3に示すように、さらに図中右側に移動させ、ポ
ンプPからの圧油の一部をタンクT側に余剰流量として
還流させ得るものである。
は、ポンプ回転数の上昇に伴なって増加するポンプ吐出
流量が一定値を越えると、固定オリフィス13およびメ
ータリングオリフィス14,15前後の差圧が、スプー
ル弁3の両端面に作用することになり、スプリング9の
付勢力に打ち勝つと、スプール弁3を、図2に示す状態
から図3に示すように、さらに図中右側に移動させ、ポ
ンプPからの圧油の一部をタンクT側に余剰流量として
還流させ得るものである。
【0031】また、供給側室24内の圧力と前記制限通
路20および各オリフィス13;14,15の下流側で
ある環状溝23による空間での圧力差が所定値以上にな
ると、弁スリーブ10は、図3と図4とから明らかなよ
うに、スプリング22に抗して図中右側により一層移動
するようになっている。
路20および各オリフィス13;14,15の下流側で
ある環状溝23による空間での圧力差が所定値以上にな
ると、弁スリーブ10は、図3と図4とから明らかなよ
うに、スプリング22に抗して図中右側により一層移動
するようになっている。
【0032】以上のような構成による流量制御弁装置に
よれば、自動車のエンジンにて駆動されるポンプPが低
速回転域(低流量域)では、図2に示されるように、ス
プール弁3はスプリング9の付勢力によって弁スリーブ
10の開口部10a部分から若干離れた位置にあり、圧
油通路11と還流側通路8との間を遮断しており、ポン
プPから吐出された圧油の全量が、スプール弁3をわず
かに右行させた状態で、動力舵取装置PS側に供給され
ることになる。(図5においてAで示した部分に相当す
る。)
よれば、自動車のエンジンにて駆動されるポンプPが低
速回転域(低流量域)では、図2に示されるように、ス
プール弁3はスプリング9の付勢力によって弁スリーブ
10の開口部10a部分から若干離れた位置にあり、圧
油通路11と還流側通路8との間を遮断しており、ポン
プPから吐出された圧油の全量が、スプール弁3をわず
かに右行させた状態で、動力舵取装置PS側に供給され
ることになる。(図5においてAで示した部分に相当す
る。)
【0033】次で、ポンプ回転数が次第に上昇すると、
吐出流量が増大し、固定オリフィス13およびメータリ
ングオリフィス14,15前後の差圧力が、流量制御用
のスプール弁3に作用し、このスプール弁3が図中右側
に徐々に移動され、供給側である圧油通路11側が還流
側通路8に連通されると、余剰流量が還流され、動力舵
取装置PSに供給される流量は、図5においてBで示し
たように略一定量(Q1)に維持される。
吐出流量が増大し、固定オリフィス13およびメータリ
ングオリフィス14,15前後の差圧力が、流量制御用
のスプール弁3に作用し、このスプール弁3が図中右側
に徐々に移動され、供給側である圧油通路11側が還流
側通路8に連通されると、余剰流量が還流され、動力舵
取装置PSに供給される流量は、図5においてBで示し
たように略一定量(Q1)に維持される。
【0034】さらに、ポンプ回転数が上昇し、ポンプ吐
出流量がさらに増加すると、今度は制限通路20前後で
の圧力差が大きくなり、その力が弁スリーブ10を、ス
プリング22の付勢力に打ち勝って図中右側に移動させ
る。その結果、この弁スリーブ10は、まず、第1のメ
ータリングオリフィス15を絞り始め、次で第2のメー
タリングオリフィス14をも次第に絞り、これらのオリ
フィス14,15および固定オリフィス13前後の差圧
が増大してスプール弁3をさらに右側に移動させ、還流
量を増大させる(図3、図4参照)。
出流量がさらに増加すると、今度は制限通路20前後で
の圧力差が大きくなり、その力が弁スリーブ10を、ス
プリング22の付勢力に打ち勝って図中右側に移動させ
る。その結果、この弁スリーブ10は、まず、第1のメ
ータリングオリフィス15を絞り始め、次で第2のメー
タリングオリフィス14をも次第に絞り、これらのオリ
フィス14,15および固定オリフィス13前後の差圧
が増大してスプール弁3をさらに右側に移動させ、還流
量を増大させる(図3、図4参照)。
【0035】したがって、このようなスプール弁3の動
きによって、動力舵取装置PSへの供給流量が図5にお
いてCで示すように減少し、さらに図4に示したように
二つのメータリングオリフィス14,15がコネクタ5
の軸孔部5a内壁部で閉塞された状態となると、固定オ
リフィス13前後の差圧力によって、図5中Dで示すよ
うに、一定量(Q2)にて保たれることになる。この結
果、動力舵取装置PSへの供給流量が減少させられ、い
わゆるドルーピング特性を得て、操舵感覚の適正化を図
り、車輌の高速走行時の安定性が高められるとともに、
高速走行時における消費馬力の軽減を図ることができ
る。
きによって、動力舵取装置PSへの供給流量が図5にお
いてCで示すように減少し、さらに図4に示したように
二つのメータリングオリフィス14,15がコネクタ5
の軸孔部5a内壁部で閉塞された状態となると、固定オ
リフィス13前後の差圧力によって、図5中Dで示すよ
うに、一定量(Q2)にて保たれることになる。この結
果、動力舵取装置PSへの供給流量が減少させられ、い
わゆるドルーピング特性を得て、操舵感覚の適正化を図
り、車輌の高速走行時の安定性が高められるとともに、
高速走行時における消費馬力の軽減を図ることができ
る。
【0036】ところで、上述したようにポンプ回転数の
上昇によるポンプPからの吐出流量の増加によって、弁
スリーブ10が図中右側に移動し、図3に示す状態から
図4に示す状態に移行すると、この弁スリーブ10に設
けたバイパス通路孔30を徐々に開放するように可変制
御する。これにより、供給側通路7から供給側室24に
入った圧油の一部は、この可変側のバイパス通路孔30
を通って弁スリーブ10の圧油通路11に入り、一部は
還流側通路へ、残りの一部は圧油送出口4へと流れるた
め、PS側への流量を確保して供給側通路の内圧の無用
な上昇を防止し得るものである。
上昇によるポンプPからの吐出流量の増加によって、弁
スリーブ10が図中右側に移動し、図3に示す状態から
図4に示す状態に移行すると、この弁スリーブ10に設
けたバイパス通路孔30を徐々に開放するように可変制
御する。これにより、供給側通路7から供給側室24に
入った圧油の一部は、この可変側のバイパス通路孔30
を通って弁スリーブ10の圧油通路11に入り、一部は
還流側通路へ、残りの一部は圧油送出口4へと流れるた
め、PS側への流量を確保して供給側通路の内圧の無用
な上昇を防止し得るものである。
【0037】なお、本実施例では、バイパス通路孔30
が開放を始める時点から、さらに開口量が増大して行く
過程で、可変オリフィスの絞り状態も変化しているが、
たとえば図6に示したように、バイパス通路孔30が開
放し始める時点では可変オリフィス14,15が既に閉
塞され、固定オリフィスのみで制御される状態とするよ
うに構成してもよい。このようにすれば、図5に示した
流量制御特性を所要の状態で制御し得るものである。す
なわち、このような場合でも、供給側流量がさらに増加
すれば、バイパス通路孔30が全て開放されて同様な効
果を得られることは、容易に理解されよう。
が開放を始める時点から、さらに開口量が増大して行く
過程で、可変オリフィスの絞り状態も変化しているが、
たとえば図6に示したように、バイパス通路孔30が開
放し始める時点では可変オリフィス14,15が既に閉
塞され、固定オリフィスのみで制御される状態とするよ
うに構成してもよい。このようにすれば、図5に示した
流量制御特性を所要の状態で制御し得るものである。す
なわち、このような場合でも、供給側流量がさらに増加
すれば、バイパス通路孔30が全て開放されて同様な効
果を得られることは、容易に理解されよう。
【0038】したがって、本発明によれば、たとえば高
速走行状態では操舵力を重くして走行安定性を確保する
必要性から、無復帰ドルーピング特性を得るための従来
の流量制御弁では、制限通路20を通過する流量がきわ
めて大きく、このため高速時の供給側通路7での内圧が
必要以上となり、結果として高速走行時におけるポンプ
駆動馬力が増大していたのに対し、可変オリフィス1
4,15を構成する弁スリーブ10に、バイパス通路孔
30を設けていることから、簡単な構成によって無復帰
ドルーピング特性を有し、高速走行時の供給側通路の内
圧が必要以上に上昇することを抑制し、圧力損失の増加
を防ぎ、省エネルギ化を達成し得るものである。
速走行状態では操舵力を重くして走行安定性を確保する
必要性から、無復帰ドルーピング特性を得るための従来
の流量制御弁では、制限通路20を通過する流量がきわ
めて大きく、このため高速時の供給側通路7での内圧が
必要以上となり、結果として高速走行時におけるポンプ
駆動馬力が増大していたのに対し、可変オリフィス1
4,15を構成する弁スリーブ10に、バイパス通路孔
30を設けていることから、簡単な構成によって無復帰
ドルーピング特性を有し、高速走行時の供給側通路の内
圧が必要以上に上昇することを抑制し、圧力損失の増加
を防ぎ、省エネルギ化を達成し得るものである。
【0039】特に、本発明による弁スリーブ10は、制
限通路20に相当する部分を可変制御することで、高速
走行時における圧損対策手段としての機能を発揮し得る
もので、またこのような機能をもつ弁スリーブ10を、
コネクタ5の軸孔部5a内に摺動自在に保持させるだけ
でよいために、構成部品点数が少なく、また各部の加工
精度を要しないもので、しかも各部の作動状態を適宜設
定でき、任意の特性をもつ流量制御機能を発揮させ得る
という優れた利点がある。
限通路20に相当する部分を可変制御することで、高速
走行時における圧損対策手段としての機能を発揮し得る
もので、またこのような機能をもつ弁スリーブ10を、
コネクタ5の軸孔部5a内に摺動自在に保持させるだけ
でよいために、構成部品点数が少なく、また各部の加工
精度を要しないもので、しかも各部の作動状態を適宜設
定でき、任意の特性をもつ流量制御機能を発揮させ得る
という優れた利点がある。
【0040】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得る
ことは言うまでもない。たとえば弁スリーブ10の開口
部10a、フランジ部10bの形状、オリフィス13;
14,15や各通路孔16や30、さらにその他の制限
通路20の位置、形状、数等としては、上述した実施例
構造に限らず、種々の変形例が考えられるものである。
定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得る
ことは言うまでもない。たとえば弁スリーブ10の開口
部10a、フランジ部10bの形状、オリフィス13;
14,15や各通路孔16や30、さらにその他の制限
通路20の位置、形状、数等としては、上述した実施例
構造に限らず、種々の変形例が考えられるものである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る流量制
御弁装置によれば、圧力流体供給通路に設けたオリフィ
ス前後の差圧でポンプからの余剰流量を還流させる流量
制御用スプール弁と、その弁収納孔内部に内方端を臨ま
せた状態で設けられかつ流体機器への圧力流体送出口を
有するコネクタと、その軸孔内方端側に一部が弁収納孔
内に臨んだ状態で摺動自在に支持されかつその移動に伴
って縮小制御される前記オリフィスとその前後に圧力流
体通路が軸線方向に向って形成されるとともにコネクタ
側に付勢されている流量制限用の弁スリーブを備え、そ
の内方端に、弁収納孔内壁部との間に圧力流体供給通路
を制限的に連通する制限通路を形成するフランジ部を設
け、このフランジ部側の圧力流体通路開口部に、制限通
路下流側を接続するとともに、この弁スリーブのフラン
ジ部側の端部に弁スプール先端部を当接可能に構成し、
この弁スリーブに、弁非作動時はコネクタ軸孔内に位置
して閉塞されかつ制限通路前後の差圧力によって弁スプ
ール側に移動した弁作動時において制限通路上、下流側
を弁スリーブの移動量に応じた開口面積をもって可変接
続可能なバイパス通路孔を形成するようにしたので、必
要最小限の部品点数による簡単かつ安価な構成にもかか
わらず、ポンプ回転数の上昇に伴なうポンプ吐出流量の
増加に応じてスプール弁を所要の状態で移動させ、余剰
流量をタンク側に還流させ、流体機器への供給流量制御
を適正に行なえるとともに、ポンプ回転数が上昇して供
給側通路からの流量が増加し、制限通路前後での差圧力
が必要以上に上昇することを、弁スリーブの動きに伴な
う制限通路上、下流側のバイパス接続によってきわめて
簡単に抑制でき、圧力損失の増大化も防ぐことが可能
で、これによりドルーピング特性を不変に保持し、いわ
ゆる無復帰ドルーピング特性をもつ流量制御を所要の状
態で行なえるという種々優れた効果がある。
御弁装置によれば、圧力流体供給通路に設けたオリフィ
ス前後の差圧でポンプからの余剰流量を還流させる流量
制御用スプール弁と、その弁収納孔内部に内方端を臨ま
せた状態で設けられかつ流体機器への圧力流体送出口を
有するコネクタと、その軸孔内方端側に一部が弁収納孔
内に臨んだ状態で摺動自在に支持されかつその移動に伴
って縮小制御される前記オリフィスとその前後に圧力流
体通路が軸線方向に向って形成されるとともにコネクタ
側に付勢されている流量制限用の弁スリーブを備え、そ
の内方端に、弁収納孔内壁部との間に圧力流体供給通路
を制限的に連通する制限通路を形成するフランジ部を設
け、このフランジ部側の圧力流体通路開口部に、制限通
路下流側を接続するとともに、この弁スリーブのフラン
ジ部側の端部に弁スプール先端部を当接可能に構成し、
この弁スリーブに、弁非作動時はコネクタ軸孔内に位置
して閉塞されかつ制限通路前後の差圧力によって弁スプ
ール側に移動した弁作動時において制限通路上、下流側
を弁スリーブの移動量に応じた開口面積をもって可変接
続可能なバイパス通路孔を形成するようにしたので、必
要最小限の部品点数による簡単かつ安価な構成にもかか
わらず、ポンプ回転数の上昇に伴なうポンプ吐出流量の
増加に応じてスプール弁を所要の状態で移動させ、余剰
流量をタンク側に還流させ、流体機器への供給流量制御
を適正に行なえるとともに、ポンプ回転数が上昇して供
給側通路からの流量が増加し、制限通路前後での差圧力
が必要以上に上昇することを、弁スリーブの動きに伴な
う制限通路上、下流側のバイパス接続によってきわめて
簡単に抑制でき、圧力損失の増大化も防ぐことが可能
で、これによりドルーピング特性を不変に保持し、いわ
ゆる無復帰ドルーピング特性をもつ流量制御を所要の状
態で行なえるという種々優れた効果がある。
【0042】特に、本発明によれば、流量制限用の弁ス
リーブに設けたフランジ部による制限通路、この弁スリ
ーブの移動に伴って可変接続されるバイパス通路孔、流
量制御用のスプール弁を移動させるためのオリフィス等
によって、所望の無復帰ドルーピング特性をもつ流量制
御が可能で、しかも各部の加工精度もラフにすることが
可能で、また各部の位置関係や形状等を適宜変更するこ
とにより任意の流量制御特性を得ることができるという
利点もある。
リーブに設けたフランジ部による制限通路、この弁スリ
ーブの移動に伴って可変接続されるバイパス通路孔、流
量制御用のスプール弁を移動させるためのオリフィス等
によって、所望の無復帰ドルーピング特性をもつ流量制
御が可能で、しかも各部の加工精度もラフにすることが
可能で、また各部の位置関係や形状等を適宜変更するこ
とにより任意の流量制御特性を得ることができるという
利点もある。
【図1】本発明に係る流量制御弁装置の一実施例を示す
要部断面図である。
要部断面図である。
【図2】図1で示した流量制御弁装置の作動状態を説明
する概略断面図である。
する概略断面図である。
【図3】図1で示した流量制御弁装置の作動状態を説明
する概略断面図である。
する概略断面図である。
【図4】図1で示した流量制御弁装置の作動状態を説明
する概略断面図である。
する概略断面図である。
【図5】本発明に係る流量制御弁装置による流量制御特
性を説明するための特性図である。
性を説明するための特性図である。
【図6】本発明に係る流量制御弁装置の別の実施例を示
す要部断面図である。
す要部断面図である。
1 ポンプハウジング 2 弁収納孔 2a 小径部 2b 大径部 3 流量制御用スプール弁 4 圧油送出口(圧力流体送出口) 5 コネクタ 5a 軸孔部 5b 内方端 7 供給側通路 8 還流側通路 9 スプリング 9a スプリング室 10 流量制限用スリーブ 10a 圧油通路の開口部 10b フランジ部 11 圧油通路(圧力流体通路) 12 圧油通路(圧力流体通路) 13 固定オリフィス 14 メータリングオリフィス 15 メータリングオリフィス 16 連通孔 18 通路 19a 通路 19b 通路 20 制限通路 21 スプール弁先端側室 22 スプリング 23 環状溝 24 圧油供給側室(圧力流体供給側室) 30 バイパス通路孔
Claims (1)
- 【請求項1】 ポンプから吐出された圧力流体を流体機
器に給送する供給通路途中にオリフィスを設け、このオ
リフィス前後の差圧によって流量制御用のスプール弁を
開弁し、圧力流体の一部を還流させるように構成されて
いる流量制御弁装置において、 ポンプハウジングに形成されるスプール弁の弁収納孔内
部に内方端を臨ませた状態で設けられかつ流体機器への
圧力流体送出口を有するコネクタと、このコネクタ内に
形成される軸孔の内方端側に一部が前記弁収納孔内に臨
んだ状態で摺動自在に支持されかつその移動に伴って縮
小制御される前記オリフィスとその前後に圧力流体通路
が軸線方向に向って形成されるとともにコネクタ側への
付勢力が与えられている流量制限用の弁スリーブを備え
てなり、 この弁スリーブの前記スプール弁側の内方端には、前記
弁収納孔内壁部との間に圧力流体供給通路を制限的に連
通する制限通路を形成するフランジ部が設けられ、この
フランジ部側の圧力流体通路の開口部に、前記制限通路
の下流側が接続されるとともに、この弁スリーブのフラ
ンジ部側の端部に前記弁スプールの先端部が当接可能に
構成され、 この弁スリーブには、弁非作動時はコネクタ軸孔内に位
置して閉塞され、かつ前記制限通路前後の差圧力によっ
て弁スプール側に移動した弁作動時には、前記制限通路
の上、下流側を弁スリーブの移動量に応じた開口面積を
もって可変接続可能なバイパス通路孔が形成されている
ことを特徴とする流量制御弁装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4082983A JPH05246335A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 流量制御弁装置 |
US08/017,809 US5333454A (en) | 1992-03-06 | 1993-02-16 | Flow control valve unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4082983A JPH05246335A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 流量制御弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05246335A true JPH05246335A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=13789456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4082983A Pending JPH05246335A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 流量制御弁装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5333454A (ja) |
JP (1) | JPH05246335A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100858478B1 (ko) * | 2007-06-29 | 2008-09-16 | 영신정공 주식회사 | 파워스티어링 오일펌프용 제어밸브의 커넥터 |
CN112253761A (zh) * | 2020-10-30 | 2021-01-22 | 重庆水泵厂有限责任公司 | 自封式排油阀与排油阀的液力密封方法 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0842513A (ja) * | 1994-08-03 | 1996-02-13 | Kayaba Ind Co Ltd | 圧力制御弁 |
ES2142186B1 (es) * | 1996-02-02 | 2000-11-01 | Kayaba Industry Co Ltd | Valvula de control de la presion. |
GB2310029B (en) * | 1996-02-06 | 2000-03-29 | Delphi France Automotive Sys | Fluid flow control device |
ES2332869T3 (es) * | 1999-11-17 | 2010-02-15 | Boston Scientific Limited | Dispositivos microfabricados para la entrega de moleculas en fluidos portadores. |
US6799602B2 (en) * | 2001-12-28 | 2004-10-05 | Visteon Global Technologies, Inc. | Combination fitting |
JP5957635B2 (ja) * | 2013-02-07 | 2016-07-27 | 株式会社アドヴィックス | ブレーキ液圧制御用のアクチュエータ |
US9772632B1 (en) * | 2013-11-25 | 2017-09-26 | Richard Michael Ihns | Bypass valve |
CN108119662B (zh) * | 2016-11-28 | 2020-12-25 | 株式会社山田制作所 | 热敏阀和油泵 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4343324A (en) * | 1977-07-19 | 1982-08-10 | Judosha Kiki Co., Ltd. | Flow control valve |
JPS5634567A (en) * | 1979-08-31 | 1981-04-06 | Toyoda Mach Works Ltd | Flow controlling device of working fluid for power steering |
US4361166A (en) * | 1980-01-24 | 1982-11-30 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Flow controlling apparatus for power steering, operating fluid |
DE3031262C2 (de) * | 1980-08-19 | 1983-01-20 | Zahnradfabrik Friedrichshafen Ag, 7990 Friedrichshafen | Hydraulische Einrichtung zum gesteuerten/geregelten Druckverlauf in Kupplungen oder Bremsen |
JPS6088283A (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-18 | Toyoda Mach Works Ltd | 動力舵取装置用流量制御装置 |
DE3532602C2 (de) * | 1984-09-25 | 1994-07-28 | Jidosha Kiki Co | Strömungssteuerventil |
US4753264A (en) * | 1986-03-19 | 1988-06-28 | Jidosha Kiki Co., Ltd. | Flow control valve |
JPS6337749A (ja) * | 1986-07-31 | 1988-02-18 | Nec Corp | 留守番電話機 |
JPH01132471A (ja) * | 1987-11-18 | 1989-05-24 | Jidosha Kiki Co Ltd | 流量制御弁 |
-
1992
- 1992-03-06 JP JP4082983A patent/JPH05246335A/ja active Pending
-
1993
- 1993-02-16 US US08/017,809 patent/US5333454A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100858478B1 (ko) * | 2007-06-29 | 2008-09-16 | 영신정공 주식회사 | 파워스티어링 오일펌프용 제어밸브의 커넥터 |
CN112253761A (zh) * | 2020-10-30 | 2021-01-22 | 重庆水泵厂有限责任公司 | 自封式排油阀与排油阀的液力密封方法 |
CN112253761B (zh) * | 2020-10-30 | 2021-12-07 | 重庆水泵厂有限责任公司 | 自封式排油阀与排油阀的液力密封方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5333454A (en) | 1994-08-02 |
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