JPH0524156A - 帯電防止性能を有する離型フイルム - Google Patents
帯電防止性能を有する離型フイルムInfo
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- JPH0524156A JPH0524156A JP3204622A JP20462291A JPH0524156A JP H0524156 A JPH0524156 A JP H0524156A JP 3204622 A JP3204622 A JP 3204622A JP 20462291 A JP20462291 A JP 20462291A JP H0524156 A JPH0524156 A JP H0524156A
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- silicone
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Abstract
(57)【要約】
【目的】湿度に対し安定な帯電防止性と優れた離型性を
有する離型フイルムを提供する。 【構成】プラスチックフイルムの片面または両面に、金
属化合物と電荷移動錯体を形成しているテトラアルコキ
シシラン及び/またはその部分加水分解物を用いた帯電
防止層を介して、硬化型シリコーンを用いた離型層が形
成されていることを特徴とする帯電防止性能を有する離
型フイルム。
有する離型フイルムを提供する。 【構成】プラスチックフイルムの片面または両面に、金
属化合物と電荷移動錯体を形成しているテトラアルコキ
シシラン及び/またはその部分加水分解物を用いた帯電
防止層を介して、硬化型シリコーンを用いた離型層が形
成されていることを特徴とする帯電防止性能を有する離
型フイルム。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯電防止性能を有する離
型フイルムに関し、さらに詳しくはポリエステルフイル
ムの片面または両面に特定の帯電防止層を設け、さらに
その上に硬化型シリコーンを用いた離型層を設けること
により、安定した帯電防止性能と優れた離型性を付与し
た離型フイルムに関する。
型フイルムに関し、さらに詳しくはポリエステルフイル
ムの片面または両面に特定の帯電防止層を設け、さらに
その上に硬化型シリコーンを用いた離型層を設けること
により、安定した帯電防止性能と優れた離型性を付与し
た離型フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、粘着剤、接着剤等の幅広い応用に
伴ない、その粘着面を保護するシリコーンコーティング
の紙やフイルムの利用が著しく伸びており、特に電子・
電気機器におけるマスキングテープやダイシングテープ
等の保護層に必要不可欠なものとなっている。また、プ
ラスチック、ゴム等の材料成形のうち、特に塩化ビニ
ル、エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル樹脂等の成
形には硬化反応、冷却硬化するまでに成形性を保持する
ためシリコーンコーティングの紙やフイルムが応用され
ている。また、シリコーンの潤滑性に注目し表面の摩擦
係数の低いシリコーンコーティングフイルムがオーディ
オカセットのスリップシートとして大量に使用されてい
る。
伴ない、その粘着面を保護するシリコーンコーティング
の紙やフイルムの利用が著しく伸びており、特に電子・
電気機器におけるマスキングテープやダイシングテープ
等の保護層に必要不可欠なものとなっている。また、プ
ラスチック、ゴム等の材料成形のうち、特に塩化ビニ
ル、エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル樹脂等の成
形には硬化反応、冷却硬化するまでに成形性を保持する
ためシリコーンコーティングの紙やフイルムが応用され
ている。また、シリコーンの潤滑性に注目し表面の摩擦
係数の低いシリコーンコーティングフイルムがオーディ
オカセットのスリップシートとして大量に使用されてい
る。
【0003】これらシリコーンコーティングの紙やフイ
ルムに使用されるシリコーンは、一般に、表面粘着を防
止し、背面へのシリコーンの移行を出来るだけ少なくす
るように要求される。そのため、シリコーンとしては末
端に−OH基をもつポリジメチルシロキサンと末端に−
H基をもつポリジメチルシロキサン(ヒドロキシポリジ
メチルシロキサン)を有機錫触媒を用いて縮合反応さ
せ、3次元架橋構造を作るタイプのものや、末端にビニ
ル基を導入したポリジメチルシロキサンとヒドロキシポ
リジメチルシロキサンを有機触媒を用い付加反応させる
タイプのものが主として用いられる。
ルムに使用されるシリコーンは、一般に、表面粘着を防
止し、背面へのシリコーンの移行を出来るだけ少なくす
るように要求される。そのため、シリコーンとしては末
端に−OH基をもつポリジメチルシロキサンと末端に−
H基をもつポリジメチルシロキサン(ヒドロキシポリジ
メチルシロキサン)を有機錫触媒を用いて縮合反応さ
せ、3次元架橋構造を作るタイプのものや、末端にビニ
ル基を導入したポリジメチルシロキサンとヒドロキシポ
リジメチルシロキサンを有機触媒を用い付加反応させる
タイプのものが主として用いられる。
【0004】しかし、このようにして形成されたシリコ
ーン薄膜はそのシリコーン主鎖結合ならびに立体構造に
よって電荷の漏洩がなく、帯電しやすい欠点をもってい
る。それ故、このシリコーン薄膜をコーティングしたフ
イルムは当然帯電性が高く、種々の障害を生ずる。例え
ば、離型フイルムとして各種樹脂の成形基板として使用
する場合、剥離帯電量が多く、ゴミ等の付着が起こり、
繰返し使用した場合、これらは付着異物により成形樹脂
表面に欠陥を生じる。
ーン薄膜はそのシリコーン主鎖結合ならびに立体構造に
よって電荷の漏洩がなく、帯電しやすい欠点をもってい
る。それ故、このシリコーン薄膜をコーティングしたフ
イルムは当然帯電性が高く、種々の障害を生ずる。例え
ば、離型フイルムとして各種樹脂の成形基板として使用
する場合、剥離帯電量が多く、ゴミ等の付着が起こり、
繰返し使用した場合、これらは付着異物により成形樹脂
表面に欠陥を生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、温度に対
し安定な帯電防止性能を有し、かつ優れた離型性を有す
る離型フイルムを開発すべく鋭意研究した結果、本発明
に到達したものである。
し安定な帯電防止性能を有し、かつ優れた離型性を有す
る離型フイルムを開発すべく鋭意研究した結果、本発明
に到達したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はプラ
スチックフイルムの片面または両面に、金属化合物と電
荷移動錯体を形成しているテトラアルコキシシラン及び
/またはその部分加水分解物を用いた帯電防止層を介し
て、硬化型シリコーンを用いた離型層が形成されている
ことを特徴とする帯電防止性能を有する離型フイルムで
ある。
スチックフイルムの片面または両面に、金属化合物と電
荷移動錯体を形成しているテトラアルコキシシラン及び
/またはその部分加水分解物を用いた帯電防止層を介し
て、硬化型シリコーンを用いた離型層が形成されている
ことを特徴とする帯電防止性能を有する離型フイルムで
ある。
【0007】本発明におけるプラスチックフイルムとし
ては、例えばポリスチレン、ポリアクリル酸メチル、ポ
リカーボネート、ポリスルホン、ポリエステル等よりな
る透明なフイルム(含シート)を好ましく挙げることが
できる。これらのうちでは、ポリエステル二軸延伸フイ
ルムが好ましい。ポリエステルフイルムは、製膜段階ま
でに添加、含有される滑剤例えばクレー、カオリン、シ
リカ、炭酸カルシウム等の粒径、量を調節することによ
り、容易に透明性をコントロールでき、またその表面に
コーティングを実施するにあたり、耐溶剤性、耐熱性、
機械的性質にも優れている、という利点を有する。
ては、例えばポリスチレン、ポリアクリル酸メチル、ポ
リカーボネート、ポリスルホン、ポリエステル等よりな
る透明なフイルム(含シート)を好ましく挙げることが
できる。これらのうちでは、ポリエステル二軸延伸フイ
ルムが好ましい。ポリエステルフイルムは、製膜段階ま
でに添加、含有される滑剤例えばクレー、カオリン、シ
リカ、炭酸カルシウム等の粒径、量を調節することによ
り、容易に透明性をコントロールでき、またその表面に
コーティングを実施するにあたり、耐溶剤性、耐熱性、
機械的性質にも優れている、という利点を有する。
【0008】本発明における帯電防止層は、金属化合物
と電荷移動錯体を形成しているテトラアルコキシシラン
及び/またはその部分加水分解物の塗液を用い、これを
プラスチックフイルムの片面または両面に塗付し、加熱
乾燥させることで形成する。この加熱乾燥において、雰
囲気中の水分によって塗布化合物が加水分解し、生成し
たシラノールは縮合反応を起して三次元結合の酸化ケイ
素の膜を形成する。これらの反応は知られており、模式
的に示すと次の通りである。
と電荷移動錯体を形成しているテトラアルコキシシラン
及び/またはその部分加水分解物の塗液を用い、これを
プラスチックフイルムの片面または両面に塗付し、加熱
乾燥させることで形成する。この加熱乾燥において、雰
囲気中の水分によって塗布化合物が加水分解し、生成し
たシラノールは縮合反応を起して三次元結合の酸化ケイ
素の膜を形成する。これらの反応は知られており、模式
的に示すと次の通りである。
【0009】
【化1】
【0010】金属化合物としては錯体の反応収率や、副
生成物などの点から2価金属の化合物(例えばハロゲン
化合物、酸化物、水酸化物、低級脂肪酸塩等)が好まし
く、この金属としてはMg,Ca,Sr,Mn,Co,
Ni,Fe,Cu,Zn,Cd,Hg,Sn,Pb,A
l等が好ましく挙げられる。また、テトラアルコキシシ
ランとしては、例えばテトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、テトラブトキシシラン等が挙げられる。
生成物などの点から2価金属の化合物(例えばハロゲン
化合物、酸化物、水酸化物、低級脂肪酸塩等)が好まし
く、この金属としてはMg,Ca,Sr,Mn,Co,
Ni,Fe,Cu,Zn,Cd,Hg,Sn,Pb,A
l等が好ましく挙げられる。また、テトラアルコキシシ
ランとしては、例えばテトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、テトラブトキシシラン等が挙げられる。
【0011】錯体形成反応を酢酸塩を用いた場合につい
て模式的に示すと、次の通りである。
て模式的に示すと、次の通りである。
【0012】
【化2】
【0013】金属化合物と電荷移動錯体を形成している
テトラアルコキシシラン及び/またはその部分加水分解
物は市場から入手することができ、例えばコルコートE
C920,コルコートEC851等を挙げることができ
る。これらは、電荷移動錯体を形成していないテトラア
ルコキシシラン及び/またはその部分加水分解物に比し
て、長期の耐久性、表面固有抵抗の安定性にすぐれてい
る、という利点を有する。
テトラアルコキシシラン及び/またはその部分加水分解
物は市場から入手することができ、例えばコルコートE
C920,コルコートEC851等を挙げることができ
る。これらは、電荷移動錯体を形成していないテトラア
ルコキシシラン及び/またはその部分加水分解物に比し
て、長期の耐久性、表面固有抵抗の安定性にすぐれてい
る、という利点を有する。
【0014】本発明における離型層は、硬化型シリコー
ンの塗液を用い、これを帯電防止層の上に塗布し、硬化
させることで形成する。硬化型シリコーンとしては、例
えば縮合反応系のもの、付加反応系のもの、ラジカル反
応系のもの、紫外線もしくは電子線硬化系のもの、シリ
ルイソシアネートの加アルコール反応系のものなどいず
れの反応系のものも用いることができる。シリコーンの
硬化反応を示すと、次の通りである。
ンの塗液を用い、これを帯電防止層の上に塗布し、硬化
させることで形成する。硬化型シリコーンとしては、例
えば縮合反応系のもの、付加反応系のもの、ラジカル反
応系のもの、紫外線もしくは電子線硬化系のもの、シリ
ルイソシアネートの加アルコール反応系のものなどいず
れの反応系のものも用いることができる。シリコーンの
硬化反応を示すと、次の通りである。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】電子線は紫外線よりもエネルギーが強く、
紫外線硬化の場合のように開始剤を用いずともラジカル
による架橋反応が起こる。
紫外線硬化の場合のように開始剤を用いずともラジカル
による架橋反応が起こる。
【0019】上記縮合反応系のシリコーンとしては、例
えば、末端OH基をもつポリジメチルシロキサンと末端
に−H基をもつポリジメチルシロキサン(ヒドロキシポ
リジメチルシロキサン)を有機錫触媒(例えば有機錫ア
シレート触媒)を用いて縮合反応させ、3次元架橋構造
をつくるものが挙げられる。付加反応系のシリコーンと
しては、例えば末端にビニル基を導入したポリジメチル
シロキサンとヒドロキシポリジメチルシロキサンを白金
触媒を用い付加反応させ、3次元架橋構造をつくるもの
が挙げられる。紫外線硬化系のシリコーンとしては、例
えば最も基本的なタイプとして通常のシリコーンゴム架
橋と同じラジカル反応を利用するもの、アクリル基を導
入して光硬化させるもの、紫外線でオニウム塩を分解し
て強酸を発生させこれでエポキシ基を開環させて架橋さ
せるもの、ビニルシロキサンへのチオールの付加反応で
架橋するもの等が挙げられる。加アルコール反応型シリ
コーンとは、ケイ素官能型シリルイソシアネートとアル
コールの反応を利用するものである。該シリルイソシア
ネートはアルコールと速やかに反応するが安定なウレタ
ン化合物の形成は無くSi−N結合が開裂し、3次元架
橋構造をつくるものが挙げられる。
えば、末端OH基をもつポリジメチルシロキサンと末端
に−H基をもつポリジメチルシロキサン(ヒドロキシポ
リジメチルシロキサン)を有機錫触媒(例えば有機錫ア
シレート触媒)を用いて縮合反応させ、3次元架橋構造
をつくるものが挙げられる。付加反応系のシリコーンと
しては、例えば末端にビニル基を導入したポリジメチル
シロキサンとヒドロキシポリジメチルシロキサンを白金
触媒を用い付加反応させ、3次元架橋構造をつくるもの
が挙げられる。紫外線硬化系のシリコーンとしては、例
えば最も基本的なタイプとして通常のシリコーンゴム架
橋と同じラジカル反応を利用するもの、アクリル基を導
入して光硬化させるもの、紫外線でオニウム塩を分解し
て強酸を発生させこれでエポキシ基を開環させて架橋さ
せるもの、ビニルシロキサンへのチオールの付加反応で
架橋するもの等が挙げられる。加アルコール反応型シリ
コーンとは、ケイ素官能型シリルイソシアネートとアル
コールの反応を利用するものである。該シリルイソシア
ネートはアルコールと速やかに反応するが安定なウレタ
ン化合物の形成は無くSi−N結合が開裂し、3次元架
橋構造をつくるものが挙げられる。
【0020】硬化型シリコーンとしてはその重合度が5
0〜50,000程度のものが望ましく、これらの具体
例としてはダウコーニング社製のDK−Q8−701,
−770,−778,−779;信越化学(株)製のK
S−774,−778,−841,−837,X−62
−2087,−2113,X−24−8301,X−2
2−343,−160C;東芝シリコーン(株)製のT
PR−6721,−6700,−6720,XS−56
−707,−619,YSR−3022,TUV600
0;東レシリコーン(株)製のSRX−211,−34
5,SD−7220,−7223,−7229;松本製
薬工業(株)製のSIC−003,SI−130,−2
20,−310,−400等を挙げることができる。
0〜50,000程度のものが望ましく、これらの具体
例としてはダウコーニング社製のDK−Q8−701,
−770,−778,−779;信越化学(株)製のK
S−774,−778,−841,−837,X−62
−2087,−2113,X−24−8301,X−2
2−343,−160C;東芝シリコーン(株)製のT
PR−6721,−6700,−6720,XS−56
−707,−619,YSR−3022,TUV600
0;東レシリコーン(株)製のSRX−211,−34
5,SD−7220,−7223,−7229;松本製
薬工業(株)製のSIC−003,SI−130,−2
20,−310,−400等を挙げることができる。
【0021】プラスチックフイルムの上に帯電防止性下
塗り層及びその塗膜上に硬化シリコーン層を設けるに当
り、コーティングの方法としてはバーコート法、ドクタ
ーブレード法、リバースロールコート法、グラビアロー
ルコート法等の従来から知られている方法が利用でき
る。
塗り層及びその塗膜上に硬化シリコーン層を設けるに当
り、コーティングの方法としてはバーコート法、ドクタ
ーブレード法、リバースロールコート法、グラビアロー
ルコート法等の従来から知られている方法が利用でき
る。
【0022】塗膜の乾燥及び硬化(熱硬化、紫外線硬化
等)は、それぞれ個別又は同時に行うことができる。同
時に行うときにはプラスチックフイルムの耐熱性(熱的
寸法安定性)にもよるが、120℃以上で行なうことが
好ましい。
等)は、それぞれ個別又は同時に行うことができる。同
時に行うときにはプラスチックフイルムの耐熱性(熱的
寸法安定性)にもよるが、120℃以上で行なうことが
好ましい。
【0023】本発明の離型のフイルムは、次の特徴を有
する。 1) 硬化シリコン膜の上塗り層の低表面エネルギーに
より、他の種々の物質と密着することなく良好な離型性
を有する。 2) 金属化合物と電荷移動錯体を形成しているテトラ
アルコキシシラン及び/またはその部分加水分解物によ
り形成された下塗り層により、硬化シリコーンの上塗り
層表面の表面固有抵抗値を1×108 〜1×1013Ω/
□に下げることができ帯電障害を回避できる。
する。 1) 硬化シリコン膜の上塗り層の低表面エネルギーに
より、他の種々の物質と密着することなく良好な離型性
を有する。 2) 金属化合物と電荷移動錯体を形成しているテトラ
アルコキシシラン及び/またはその部分加水分解物によ
り形成された下塗り層により、硬化シリコーンの上塗り
層表面の表面固有抵抗値を1×108 〜1×1013Ω/
□に下げることができ帯電障害を回避できる。
【0024】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明を更に詳細に説
明する。なおフイルムの各種特性の測定は下記の方法に
より行った。
明する。なおフイルムの各種特性の測定は下記の方法に
より行った。
【0025】(1)表面固有抵抗値 ASTM D−257に準拠した超絶縁抵抗計(黄河電
機製RM−214)にて表面固有抵抗を測定する。
機製RM−214)にて表面固有抵抗を測定する。
【0026】(2)離型性 硬化シリコーン上塗り層上にポリエステル粘着テープ
(ニット−31B)を貼り合せ、2kgの圧着ローラーで
圧着後20分放置したのち、テープ幅(1インチ)に裁
断し、インストロン型引張り試験機にて180°方向に
剥離し、その時の抵抗値(g/インチ)をもって表示す
る。
(ニット−31B)を貼り合せ、2kgの圧着ローラーで
圧着後20分放置したのち、テープ幅(1インチ)に裁
断し、インストロン型引張り試験機にて180°方向に
剥離し、その時の抵抗値(g/インチ)をもって表示す
る。
【0027】(3)摩擦係数 ASTM D−1894に準拠し、プラスチックフイル
ムの処理面と非処理との静摩擦(μs)および動摩擦係
数(μd)を測定する。
ムの処理面と非処理との静摩擦(μs)および動摩擦係
数(μd)を測定する。
【0028】
【比較例1】ポリシロキサンの部分加水分解物であるコ
ルコート社(株)商品名コルコートPをイソプロピルア
ルコール(IPA)により希釈し、固形分1.5%の溶
液を調製した。
ルコート社(株)商品名コルコートPをイソプロピルア
ルコール(IPA)により希釈し、固形分1.5%の溶
液を調製した。
【0029】この塗液をポリエステルフイルム(厚さ5
0μm)のフイルムに塗布量6g/m2 (wet)でコーテ
ィングし、乾燥温度120℃、滞留時間1分で乾燥させ
た。
0μm)のフイルムに塗布量6g/m2 (wet)でコーテ
ィングし、乾燥温度120℃、滞留時間1分で乾燥させ
た。
【0030】さらに硬化型シリコーン[東芝シリコーン
(株)商品名TPR−6700]100重量部に硬化剤
[東芝シリコーン(株)商品名CM−670]2重量部
を加え、メチルエチルケトン(MEK),トルエンの溶
剤で希釈し、固形分1.5%の溶液を調製し、これを、
上記コルコートPを塗設したフイルム上に塗布量12g
/m2 (wet)でコーティングし、乾燥温度140℃、滞
留時間1分で乾燥させた。
(株)商品名TPR−6700]100重量部に硬化剤
[東芝シリコーン(株)商品名CM−670]2重量部
を加え、メチルエチルケトン(MEK),トルエンの溶
剤で希釈し、固形分1.5%の溶液を調製し、これを、
上記コルコートPを塗設したフイルム上に塗布量12g
/m2 (wet)でコーティングし、乾燥温度140℃、滞
留時間1分で乾燥させた。
【0031】得られた離型フイルムの特性を表1に示
す。
す。
【0032】
【実施例1】金属化合物を含むテトラアルコキシシラン
の部分加水分解物であるコルコート社(株)商品名コル
コートEC−620をIPAにより希釈し、固形分1.
5%の溶液を調製した。
の部分加水分解物であるコルコート社(株)商品名コル
コートEC−620をIPAにより希釈し、固形分1.
5%の溶液を調製した。
【0033】この塗液をポリエステルフイルム(厚さ5
0μm)のフイルムに塗布量6g/m2 (wet)でコーテ
ィングし、乾燥温度120℃、滞留時間1分で乾燥させ
た。
0μm)のフイルムに塗布量6g/m2 (wet)でコーテ
ィングし、乾燥温度120℃、滞留時間1分で乾燥させ
た。
【0034】さらに付加反応型シリコーン[東芝シリコ
ーン(株)商品名TPR−6700]100重量部に硬
化剤[東芝シリコーン(株)商品名CM−670]2重
量部を加え、MEK,トルエンの溶剤で希釈して固形分
1.5%の溶液を調製し、これを、上記コルコートEC
−920を塗設したフイルム上に塗布量12g/m
2 (wet)でコーティングし、乾燥温度120℃、滞留時
間1分で乾燥させた。
ーン(株)商品名TPR−6700]100重量部に硬
化剤[東芝シリコーン(株)商品名CM−670]2重
量部を加え、MEK,トルエンの溶剤で希釈して固形分
1.5%の溶液を調製し、これを、上記コルコートEC
−920を塗設したフイルム上に塗布量12g/m
2 (wet)でコーティングし、乾燥温度120℃、滞留時
間1分で乾燥させた。
【0035】得られた離型フイルムの特性を表1に示
す。
す。
【0036】
【実施例2】縮合反応型シリコーン[東芝シリコーン
(株)商品名YSR−3022]100重量部に硬化剤
[東芝シリコーン(株)商品名YC−6831]5重量
部を加え、MEK,メチルイソブチルケトン(MIB
K),キシレンの溶剤で希釈して固形分1.5%の溶液
を調製した。実施例1と同様に、この塗液を前記コルコ
ートEC−920を塗設したフイルム上にコーティング
した。
(株)商品名YSR−3022]100重量部に硬化剤
[東芝シリコーン(株)商品名YC−6831]5重量
部を加え、MEK,メチルイソブチルケトン(MIB
K),キシレンの溶剤で希釈して固形分1.5%の溶液
を調製した。実施例1と同様に、この塗液を前記コルコ
ートEC−920を塗設したフイルム上にコーティング
した。
【0037】得られた離型フイルムの特性を表1に示
す。
す。
【0038】
【実施例3】加アルコール反応型シリコーンとしてシラ
ントリイソシアネート化合物とポリジメチルシロキサン
の混合物であるイソシアネートシリコーン[松本製薬工
業(株)商品名オルガチックスSIC−003]をIP
Aにより希釈し、固形分1.5%の溶液を調製した。実
施例1と同様に、この塗液を前記コルコートEC−92
0を塗設したフイルム上にコーティングした。
ントリイソシアネート化合物とポリジメチルシロキサン
の混合物であるイソシアネートシリコーン[松本製薬工
業(株)商品名オルガチックスSIC−003]をIP
Aにより希釈し、固形分1.5%の溶液を調製した。実
施例1と同様に、この塗液を前記コルコートEC−92
0を塗設したフイルム上にコーティングした。
【0039】得られた離型フイルムの特性を表1に示
す。
す。
【0040】
【実施例4】紫外線硬化型シリコーン[東芝シリコーン
(株)商品名TUV6000]を実施例1で塗設したコ
ルコートEC−920のフイルム上に1μmの厚みにコ
ーティングし、8KW(160W/cm)オゾン発生高圧
水銀ランプで10cmの距離から2000mj/cm2 のUV
を2秒間照射し、硬化させた。
(株)商品名TUV6000]を実施例1で塗設したコ
ルコートEC−920のフイルム上に1μmの厚みにコ
ーティングし、8KW(160W/cm)オゾン発生高圧
水銀ランプで10cmの距離から2000mj/cm2 のUV
を2秒間照射し、硬化させた。
【0041】得られた離型フイルムの特性を表1に示
す。
す。
【0042】
【表1】
【0043】表1より明らかなように、本発明の離型フ
イルムは安定した帯電防止性と離型性を兼ね備えたフイ
ルムである。
イルムは安定した帯電防止性と離型性を兼ね備えたフイ
ルムである。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、湿度に対し安定な帯電
防止性能を有し、かつ優れた離型性を有する離型フイル
ムを提供することができる。
防止性能を有し、かつ優れた離型性を有する離型フイル
ムを提供することができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】プラスチックフイルムの片面または両面
に、金属化合物と電荷移動錯体を形成しているテトラア
ルコキシシラン及び/またはその部分加水分解物を用い
た帯電防止層を介して、硬化型シリコーンを用いた離型
層が形成されていることを特徴とする帯電防止性能を有
する離型フイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3204622A JP2801436B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 帯電防止性能を有する離型フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3204622A JP2801436B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 帯電防止性能を有する離型フイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524156A true JPH0524156A (ja) | 1993-02-02 |
JP2801436B2 JP2801436B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=16493526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3204622A Expired - Fee Related JP2801436B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 帯電防止性能を有する離型フイルム |
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---|---|
JP (1) | JP2801436B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003062939A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 離型フィルム |
WO2005030454A1 (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-07 | Lintec Corporation | セラミックグリーンシート製造用工程フィルム及びその製造方法 |
WO2007042772A3 (en) * | 2005-10-13 | 2007-08-16 | Cpfilms Inc | An electrically conductive release liner |
JP2009197150A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Lintec Corp | 基材レス両面粘着シート及び剥離シート |
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-
1991
- 1991-07-22 JP JP3204622A patent/JP2801436B2/ja not_active Expired - Fee Related
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GB2418875B (en) * | 2003-09-26 | 2006-11-08 | Lintec Corp | Process film for use in producing ceramic green sheet and method for production thereof |
US8034417B2 (en) | 2003-09-26 | 2011-10-11 | Lintec Corporation | Process film for use in producing ceramic green sheet and method for production thereof |
WO2007042772A3 (en) * | 2005-10-13 | 2007-08-16 | Cpfilms Inc | An electrically conductive release liner |
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