JP2801437B2 - 帯電防止性能を有する離型フイルム - Google Patents
帯電防止性能を有する離型フイルムInfo
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- JP2801437B2 JP2801437B2 JP3205698A JP20569891A JP2801437B2 JP 2801437 B2 JP2801437 B2 JP 2801437B2 JP 3205698 A JP3205698 A JP 3205698A JP 20569891 A JP20569891 A JP 20569891A JP 2801437 B2 JP2801437 B2 JP 2801437B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯電防止性能を有する離
型フイルムに関し、さらに詳しくは長期の塗膜密着性を
確保し、安定した帯電防止性を有し、かつ優れた離型性
を有する離型フイルムに関する。
型フイルムに関し、さらに詳しくは長期の塗膜密着性を
確保し、安定した帯電防止性を有し、かつ優れた離型性
を有する離型フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、粘着剤・接着剤等の幅広い応用に
伴ない、その粘着面を保護するシリコーンコーティング
の紙やフイルムの利用が著しく伸びており、特に電子・
電気機器におけるマスキングテープやダイシングテープ
等の保護層に必要不可欠なものとなっている。また、プ
ラスチック、ゴム等の材料成形のうち、特に塩化ビニ
ル、エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル樹脂等の成
形には硬化反応、冷却硬化するまでに成形性を保持する
ためシリコーンコーティングの紙やフイルムが使用され
ている。
伴ない、その粘着面を保護するシリコーンコーティング
の紙やフイルムの利用が著しく伸びており、特に電子・
電気機器におけるマスキングテープやダイシングテープ
等の保護層に必要不可欠なものとなっている。また、プ
ラスチック、ゴム等の材料成形のうち、特に塩化ビニ
ル、エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル樹脂等の成
形には硬化反応、冷却硬化するまでに成形性を保持する
ためシリコーンコーティングの紙やフイルムが使用され
ている。
【0003】これらシリコーンコーティングの紙やフイ
ルムに使用されるシリコーンは、一般に、表面粘着を防
止し、背面へのシリコーンの移行を出来るだけ少なくす
るように要求される。そのため、シリコーンとしては末
端に−OH基をもつポリジメチルシロキサンと末端に−
H基をもつポリジメチルシロキサン(ヒドロキシポリジ
メチルシロキサン)を有機錫触媒を用いて縮合反応さ
せ、3次元架橋構造を作るタイプのものや、末端にビニ
ル基を導入したポリジメチルシロキサンとヒドロキシポ
リジメチルシロキサンを有機触媒を用い付加反応させる
タイプのものが主として用いられる。
ルムに使用されるシリコーンは、一般に、表面粘着を防
止し、背面へのシリコーンの移行を出来るだけ少なくす
るように要求される。そのため、シリコーンとしては末
端に−OH基をもつポリジメチルシロキサンと末端に−
H基をもつポリジメチルシロキサン(ヒドロキシポリジ
メチルシロキサン)を有機錫触媒を用いて縮合反応さ
せ、3次元架橋構造を作るタイプのものや、末端にビニ
ル基を導入したポリジメチルシロキサンとヒドロキシポ
リジメチルシロキサンを有機触媒を用い付加反応させる
タイプのものが主として用いられる。
【0004】しかし、このようにして形成されたシリコ
ーン薄膜は、シリコーン主鎖結合ならびに立体構造によ
って電荷の漏洩がなく、帯電しやすい欠点をもってい
る。それ故、このシリコーン薄膜をコーティングしたフ
イルムは当然帯電性が高く、種々の障害を生ずる。例え
ば、離型フイルムとして各種樹脂の成形基板として使用
する場合、剥離帯電量が多く、ゴミ等の付着が起こる。
特に繰返し使用した場合、付着異物により成形樹脂表面
に欠陥を生じ、さらにシリコーン膜の脱落も起こり、長
期の使用に対して基材と塗膜の密着性が十分なものとは
言えない。
ーン薄膜は、シリコーン主鎖結合ならびに立体構造によ
って電荷の漏洩がなく、帯電しやすい欠点をもってい
る。それ故、このシリコーン薄膜をコーティングしたフ
イルムは当然帯電性が高く、種々の障害を生ずる。例え
ば、離型フイルムとして各種樹脂の成形基板として使用
する場合、剥離帯電量が多く、ゴミ等の付着が起こる。
特に繰返し使用した場合、付着異物により成形樹脂表面
に欠陥を生じ、さらにシリコーン膜の脱落も起こり、長
期の使用に対して基材と塗膜の密着性が十分なものとは
言えない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、かかる点
を改良し、長期の塗膜密着性を確保し、安定した帯電防
止性を有し、かつ優れた離型性を有する離型フイルムを
開発すべく鋭意研究した結果、本発明に到達したもので
ある。
を改良し、長期の塗膜密着性を確保し、安定した帯電防
止性を有し、かつ優れた離型性を有する離型フイルムを
開発すべく鋭意研究した結果、本発明に到達したもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はポリ
エステルフイルムの少なくとも片面に水可溶性有機シラ
ン化合物を用いた下塗り層を、その上に金属化合物と電
荷移動錯体を形成しているテトラアルコキシシラン及び
/またはその部分加水分解物を用いた帯電防止層を、さ
らにその上に硬化型シリコーンを用いた離型層を形成し
ていることを特徴とする帯電防止性能を有する離型フイ
ルムである。
エステルフイルムの少なくとも片面に水可溶性有機シラ
ン化合物を用いた下塗り層を、その上に金属化合物と電
荷移動錯体を形成しているテトラアルコキシシラン及び
/またはその部分加水分解物を用いた帯電防止層を、さ
らにその上に硬化型シリコーンを用いた離型層を形成し
ていることを特徴とする帯電防止性能を有する離型フイ
ルムである。
【0007】本発明におけるポリエステルは、芳香族二
塩基酸又はそのエステル形成性誘導体とジオール又はそ
のエステル形成性誘導体とから製造される線状飽和ポリ
エステルであり、具体的にはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなど
が例示される。また、これらの一部が他成分に置換され
た共重合体や、ポリアルキレングリコール或は他の樹脂
との混合物であっても良い。
塩基酸又はそのエステル形成性誘導体とジオール又はそ
のエステル形成性誘導体とから製造される線状飽和ポリ
エステルであり、具体的にはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなど
が例示される。また、これらの一部が他成分に置換され
た共重合体や、ポリアルキレングリコール或は他の樹脂
との混合物であっても良い。
【0008】本発明におけるポリエステルフイルムは、
従来から知られている方法で製造することができる。例
えば、上記ポリエステルを乾燥後溶融し、ダイ(例えば
T−ダイ,I−ダイ等)から冷却ドラム上に押出し、急
冷して未延伸フイルムを得、続いて該未延伸フイルムを
縦方向に2〜4倍延伸し、横方向に2〜4倍延伸し、更
に180〜200℃で熱固定することで製造することが
できる。フイルム厚みは特に制限がないが、5〜50μ
mが好ましい。
従来から知られている方法で製造することができる。例
えば、上記ポリエステルを乾燥後溶融し、ダイ(例えば
T−ダイ,I−ダイ等)から冷却ドラム上に押出し、急
冷して未延伸フイルムを得、続いて該未延伸フイルムを
縦方向に2〜4倍延伸し、横方向に2〜4倍延伸し、更
に180〜200℃で熱固定することで製造することが
できる。フイルム厚みは特に制限がないが、5〜50μ
mが好ましい。
【0009】ポリエステルフイルムとしては滑剤を含ま
ないフイルムが透明性、表面平坦性の点から好ましい
が、フイルムの滑り性、加工性の点から、滑剤、例えば
炭酸カルシウム、カオリン、シリカ、酸化チタン等の如
き無機微粒子及び/又は触媒残渣の析出微粒子等を含有
させたフルイムであっても良く、またドデシルスルホン
酸ソーダの如き帯電防止剤、色調調整剤等の如き他の添
加剤を含有させたフイルムであっても良い。
ないフイルムが透明性、表面平坦性の点から好ましい
が、フイルムの滑り性、加工性の点から、滑剤、例えば
炭酸カルシウム、カオリン、シリカ、酸化チタン等の如
き無機微粒子及び/又は触媒残渣の析出微粒子等を含有
させたフルイムであっても良く、またドデシルスルホン
酸ソーダの如き帯電防止剤、色調調整剤等の如き他の添
加剤を含有させたフイルムであっても良い。
【0010】本発明において下塗り層の形成に用いる水
可溶性有機シラン化合物は、通常ケイ素原子に結合して
いる加水分解性の基と各種の有機官能性基とを有する構
造をもつものである。
可溶性有機シラン化合物は、通常ケイ素原子に結合して
いる加水分解性の基と各種の有機官能性基とを有する構
造をもつものである。
【0011】かかる水可溶性有機シラン化合物として
は、例えばγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルト
リメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリメトキシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グ
リシドキシメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、N−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
N−β−(アミノプロピル)−γ−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。こ
れらは、本発明に使用できる水可溶性有機シラン化合物
の一部を例示したものであり、これらに限定されるもの
ではない。また、水可溶性有機シラン化合物は1種また
は2種以上を用いることができる。
は、例えばγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルト
リメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリメトキシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グ
リシドキシメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、N−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
N−β−(アミノプロピル)−γ−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。こ
れらは、本発明に使用できる水可溶性有機シラン化合物
の一部を例示したものであり、これらに限定されるもの
ではない。また、水可溶性有機シラン化合物は1種また
は2種以上を用いることができる。
【0012】水可溶性有機シラン化合物における加水分
解性の基は、加水分解によって水酸基を形成し、下塗り
層の上に塗布される帯電防止層中の無機物との結合を強
める作用を奏すると考えられ、また活性の強い有機官能
性基はポリエステルフイルム、被覆層バインダー樹脂等
との親和力が強く、例えば分子中の1級または2級のア
ミノ基は水酸基、カルボキシル基、エポキシ基をはじめ
とする多くの官能基と反応し、フイルムと下塗り層、下
塗り層と帯電防止層との結合を強固なものにすると考え
られる。
解性の基は、加水分解によって水酸基を形成し、下塗り
層の上に塗布される帯電防止層中の無機物との結合を強
める作用を奏すると考えられ、また活性の強い有機官能
性基はポリエステルフイルム、被覆層バインダー樹脂等
との親和力が強く、例えば分子中の1級または2級のア
ミノ基は水酸基、カルボキシル基、エポキシ基をはじめ
とする多くの官能基と反応し、フイルムと下塗り層、下
塗り層と帯電防止層との結合を強固なものにすると考え
られる。
【0013】水可溶性有機シラン化合物は、水溶液とし
て通常0.1〜5.0%の濃度で用いられ、ポリエステ
ルフイルムの表面への塗工量としては0.02〜0.2
g/m2 (乾燥後)が好ましい。水可溶性有機シラン化
合物の塗工は製膜工程中で行っても良く、製膜工程と違
うところで行っても良い。製膜工程中で行う場合、未延
伸フイルム、一軸延伸フイルム(特に縦延伸フイル
ム)、二軸延伸フイルム、二軸延伸・熱固定後のフイル
ム等に塗工できる。これらのうち横延伸に供する前の縦
延伸フイルムに塗工するのが好ましい。塗工方法として
は、例えばスピンコート法、グラビアコート法、キスコ
ート法、バーコート法、リバースコート法等の各種塗工
法を用いることができる。塗工はポリエステルフイルム
の片面または両面である。
て通常0.1〜5.0%の濃度で用いられ、ポリエステ
ルフイルムの表面への塗工量としては0.02〜0.2
g/m2 (乾燥後)が好ましい。水可溶性有機シラン化
合物の塗工は製膜工程中で行っても良く、製膜工程と違
うところで行っても良い。製膜工程中で行う場合、未延
伸フイルム、一軸延伸フイルム(特に縦延伸フイル
ム)、二軸延伸フイルム、二軸延伸・熱固定後のフイル
ム等に塗工できる。これらのうち横延伸に供する前の縦
延伸フイルムに塗工するのが好ましい。塗工方法として
は、例えばスピンコート法、グラビアコート法、キスコ
ート法、バーコート法、リバースコート法等の各種塗工
法を用いることができる。塗工はポリエステルフイルム
の片面または両面である。
【0014】本発明において帯電防止層は金属化合物と
電荷移動錯体を形成しているテトラアルコキシシラン及
び/またはその部分加水分解物の塗液を用い、これを前
記下塗り層の上に塗布し、加熱乾燥させることで形成す
る。この加熱乾燥において、雰囲気中の水分によって加
水分解し、生成したミラノールは縮合反応を起こして三
次元結合の酸化ケイ素の膜を形成する。
電荷移動錯体を形成しているテトラアルコキシシラン及
び/またはその部分加水分解物の塗液を用い、これを前
記下塗り層の上に塗布し、加熱乾燥させることで形成す
る。この加熱乾燥において、雰囲気中の水分によって加
水分解し、生成したミラノールは縮合反応を起こして三
次元結合の酸化ケイ素の膜を形成する。
【0015】これらの反応は知られており、模式的に示
すと次の通りである。
すと次の通りである。
【0016】
【化1】
【0017】金属化合物としては錯体の反応収率や、副
生成物などの点から、2価金属の化合物(例えばハロゲ
ン化合物、酸化物、水酸化物、低級脂肪酸塩等)が好ま
しい。この金属としてはMg,Ca,Sr,Mn,C
o,Ni,Fe,Cu,Zn,Cd,Hg,Sn,P
b,Al等が好ましく挙げられる。また、テトラアルコ
キシシランとしては、例えばテトラメトキシシラン、テ
トラエトキシシラン、テトラブトキシシラン等が挙げら
れる。錯体形成反応を酢酸塩を用いた場合について模式
的に示すと、次の通りである。
生成物などの点から、2価金属の化合物(例えばハロゲ
ン化合物、酸化物、水酸化物、低級脂肪酸塩等)が好ま
しい。この金属としてはMg,Ca,Sr,Mn,C
o,Ni,Fe,Cu,Zn,Cd,Hg,Sn,P
b,Al等が好ましく挙げられる。また、テトラアルコ
キシシランとしては、例えばテトラメトキシシラン、テ
トラエトキシシラン、テトラブトキシシラン等が挙げら
れる。錯体形成反応を酢酸塩を用いた場合について模式
的に示すと、次の通りである。
【0018】
【化2】
【0019】金属化合物と電荷移動錯体を形成している
テトラアルコキシシラン及び/またはその部分加水分解
物は、市場から入手することができ、例えばコルコート
EC920,コルコートEC851等を挙げることがで
きる。
テトラアルコキシシラン及び/またはその部分加水分解
物は、市場から入手することができ、例えばコルコート
EC920,コルコートEC851等を挙げることがで
きる。
【0020】本発明において離型層は、硬化型シリコー
ンの塗液を用い、これを帯電防止層の上に塗布し硬化さ
せることで形成する。硬化型シリコーンとしては、例え
ば縮合反応系のもの、付加反応系のもの、ラジカル反応
系のもの、紫外線もしくは電子線硬化系のもの、シリル
イソシアネートの加アルコール反応系のものなどいずれ
の反応系のものも用いることができる。シリコーンの硬
化反応を示すと、次の通りである。
ンの塗液を用い、これを帯電防止層の上に塗布し硬化さ
せることで形成する。硬化型シリコーンとしては、例え
ば縮合反応系のもの、付加反応系のもの、ラジカル反応
系のもの、紫外線もしくは電子線硬化系のもの、シリル
イソシアネートの加アルコール反応系のものなどいずれ
の反応系のものも用いることができる。シリコーンの硬
化反応を示すと、次の通りである。
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】電子線は紫外線よりもエネルギーが強く、
紫外線硬化の場合のように開始剤を用いずともラジカル
による架橋反応が起こる。
紫外線硬化の場合のように開始剤を用いずともラジカル
による架橋反応が起こる。
【0025】上記縮合反応系のシリコーンとしては、例
えば、末端−OH基をもつポリジメチルシロキサンと末
端に−H基をもつポリジメチルシロキサン(ヒドロキシ
ポリジメチルシロキサン)を有機錫触媒(例えば有機錫
アシレート触媒)を用いて縮合反応させ、3次元架橋構
造をつくるもの、が挙げられる。付加反応系のシリコー
ンとしては、例えば末端にビニル基を導入したポリジメ
チルシロキサンとヒドロキシポリジメチルシロキサンを
白金触媒を用い付加反応させ、3次元架橋構造をつくる
ものが挙げられる。紫外線硬化系のシリコーンとして
は、例えば最も基本的なタイプとして通常のシリコーン
ゴム架橋と同じラジカル反応を利用するもの、アクリル
基を導入して光硬化させるもの、紫外線でオニウム塩を
分解して強酸を発生させこれでエポキシ基を開環させて
架橋させるもの、ビニルシロキサンへのチオールの付加
反応で架橋するもの等が挙げられる。加アルコール反応
型シリコーンとは、ケイ素官能型シリルイソシアネート
とアルコールの反応を利用するものである。シリルイソ
シアネートはアルコールと速やかに反応するが、安定な
ウレタン化合物の形成は無く、Si−N結合が開裂し、
3次元架橋構造をつくるものが挙げられる。
えば、末端−OH基をもつポリジメチルシロキサンと末
端に−H基をもつポリジメチルシロキサン(ヒドロキシ
ポリジメチルシロキサン)を有機錫触媒(例えば有機錫
アシレート触媒)を用いて縮合反応させ、3次元架橋構
造をつくるもの、が挙げられる。付加反応系のシリコー
ンとしては、例えば末端にビニル基を導入したポリジメ
チルシロキサンとヒドロキシポリジメチルシロキサンを
白金触媒を用い付加反応させ、3次元架橋構造をつくる
ものが挙げられる。紫外線硬化系のシリコーンとして
は、例えば最も基本的なタイプとして通常のシリコーン
ゴム架橋と同じラジカル反応を利用するもの、アクリル
基を導入して光硬化させるもの、紫外線でオニウム塩を
分解して強酸を発生させこれでエポキシ基を開環させて
架橋させるもの、ビニルシロキサンへのチオールの付加
反応で架橋するもの等が挙げられる。加アルコール反応
型シリコーンとは、ケイ素官能型シリルイソシアネート
とアルコールの反応を利用するものである。シリルイソ
シアネートはアルコールと速やかに反応するが、安定な
ウレタン化合物の形成は無く、Si−N結合が開裂し、
3次元架橋構造をつくるものが挙げられる。
【0026】硬化型シリコーンとしてはその重合度が5
0〜50,000程度のものが望ましく、これらの具体
例としてはダウコーニング社製のDK−Q8−701,
−770,−778,−779;信越化学(株)製のK
S−774,−778,−841,−837,X−62
−2087,−2113,X−24−8301,X−2
2−343,−160C;東芝シリコーン(株)製のT
PR−6721,−6700,−6720,XS−56
−707,−619,YSR−3022,TUV600
0;東レシリコーン(株)製のSRX−211,−34
5,SD−7220,−7223,−7229;松本製
薬工業(株)製のSIC−003,SI−130,−2
20,−310,−400等を挙げることができる。
0〜50,000程度のものが望ましく、これらの具体
例としてはダウコーニング社製のDK−Q8−701,
−770,−778,−779;信越化学(株)製のK
S−774,−778,−841,−837,X−62
−2087,−2113,X−24−8301,X−2
2−343,−160C;東芝シリコーン(株)製のT
PR−6721,−6700,−6720,XS−56
−707,−619,YSR−3022,TUV600
0;東レシリコーン(株)製のSRX−211,−34
5,SD−7220,−7223,−7229;松本製
薬工業(株)製のSIC−003,SI−130,−2
20,−310,−400等を挙げることができる。
【0027】水可溶性有機シラン化合物を用いた下塗り
層を設けたポリエステルフイルムの上に帯電防止層を、
さらにその上に離型層を設けるにあたり、コーティング
の方法としてはバーコート法、ドクターブレード法、リ
バースロールコート法、グラビアロールコート法等の従
来から知られている方法が利用できる。
層を設けたポリエステルフイルムの上に帯電防止層を、
さらにその上に離型層を設けるにあたり、コーティング
の方法としてはバーコート法、ドクターブレード法、リ
バースロールコート法、グラビアロールコート法等の従
来から知られている方法が利用できる。
【0028】塗膜の乾燥及び硬化(熱硬化、紫外線硬化
等)は、それぞれ個別又は同時に行うことができる。同
時に行うときにはプラスチックフイルムの耐熱性(熱的
寸法安定性)にもよるが、120℃以上で行なうことが
好ましい。
等)は、それぞれ個別又は同時に行うことができる。同
時に行うときにはプラスチックフイルムの耐熱性(熱的
寸法安定性)にもよるが、120℃以上で行なうことが
好ましい。
【0029】本発明の被覆処理された離型フイルムは、
電子部品材料加工用の粘着テープ保護、樹脂シート成形
用フイルム、その他の粘着剤保護フイルムとして長期間
にわたり塗膜密着性の安定した離型性能と帯電防止性能
を示す。
電子部品材料加工用の粘着テープ保護、樹脂シート成形
用フイルム、その他の粘着剤保護フイルムとして長期間
にわたり塗膜密着性の安定した離型性能と帯電防止性能
を示す。
【0030】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明する。なおフイルムの各種特性の測定は下記の方法に
より行った。
明する。なおフイルムの各種特性の測定は下記の方法に
より行った。
【0031】(1)ラブオフセット コーティング面を指先で数回摩擦し、皮膜の脱落、密着
性を見る: ○ 脱落なし × 脱落あり
性を見る: ○ 脱落なし × 脱落あり
【0032】(2)表面固有抵抗値 ASTM D−257に準拠した超絶縁抵抗計(横河電
機製RM−214)にて表面固有抵抗(ρs)を測定す
る。
機製RM−214)にて表面固有抵抗(ρs)を測定す
る。
【0033】(3)離型性 硬化シリコーン上塗り層上にポリエステル粘着テープ
(ニット−31B)を貼り合せ、2kgの圧着ローラーで
圧着後20分放置したのち、テープ幅(1インチ)に裁
断し、インストロン型引張り試験機にて180°方向に
剥離し、その時の抵抗値(g/インチ)をもって表示す
る。
(ニット−31B)を貼り合せ、2kgの圧着ローラーで
圧着後20分放置したのち、テープ幅(1インチ)に裁
断し、インストロン型引張り試験機にて180°方向に
剥離し、その時の抵抗値(g/インチ)をもって表示す
る。
【0034】
【比較例1】溶融ポリエチレンテレフタレート([η]
=0.65)をダイから押出し、約40℃に維持した回
転冷却ドラム上で静電印加を行ないながら密着急冷して
フイルムを得、続いて該フイルムを縦方向に3.6倍、
続いて横方向に3.7倍に延伸し、その後235℃で熱
固定を行ない50μmの厚さの二軸延伸ポリエステルフ
イルムを得た。
=0.65)をダイから押出し、約40℃に維持した回
転冷却ドラム上で静電印加を行ないながら密着急冷して
フイルムを得、続いて該フイルムを縦方向に3.6倍、
続いて横方向に3.7倍に延伸し、その後235℃で熱
固定を行ない50μmの厚さの二軸延伸ポリエステルフ
イルムを得た。
【0035】金属化合物を含むテトラアルコキシシラン
の部分加水分解物であるコルコート社(株)製の商品名
コルコートEC−920をイソプロピルアルコール(I
PA)により希釈し、固形分1.5%の溶液を調整し
た。
の部分加水分解物であるコルコート社(株)製の商品名
コルコートEC−920をイソプロピルアルコール(I
PA)により希釈し、固形分1.5%の溶液を調整し
た。
【0036】この塗液を前記ポリエステルフイルム上に
塗布量6g/m2(wet)でコーティングし、乾燥温度1
20℃、滞留時間1分で乾燥させた。
塗布量6g/m2(wet)でコーティングし、乾燥温度1
20℃、滞留時間1分で乾燥させた。
【0037】さらに付加反応型シリコーン[東芝シリコ
ーン(株)商品名TPR−6700]100重量部に硬
化剤[東芝シリコーン(株)商品名CM−670]2重
量部を加え、メチルエチルケトン(MEK),トルエン
の溶剤で希釈し、固形分1.5%の溶液を調製し、これ
を前記コルコートEC−920を塗設したフイルム上に
塗布量12g/m2 (wet)でコーティングし、乾燥温度
120℃、滞留時間1分で乾燥させた。
ーン(株)商品名TPR−6700]100重量部に硬
化剤[東芝シリコーン(株)商品名CM−670]2重
量部を加え、メチルエチルケトン(MEK),トルエン
の溶剤で希釈し、固形分1.5%の溶液を調製し、これ
を前記コルコートEC−920を塗設したフイルム上に
塗布量12g/m2 (wet)でコーティングし、乾燥温度
120℃、滞留時間1分で乾燥させた。
【0038】得られた離型フイルムの特性を表1に示
す。
す。
【0039】
【実施例1】溶融ポリエチレンテレフタレート([η]
=0.65)をダイから押出し、約40℃に維持した回
転冷却ドラム上で静電印加を行ないながら密着,急冷し
てフイルムを得、次いで該フイルムを縦方向に3.6倍
に延伸した後、γ−グリシドキシプロピルメチルジエト
キシシラン[東芝シリコーン(株)商品名TSL−83
50]90重量部とノニオン界面活性剤[日本油脂
(株)商品名NS−240]10重量部を含む4%水溶
液を調整し、これを塗布量5g/m2 (wet)でコーティ
ングした。続いて、105℃で横方向に3.7倍延伸
し、更に235℃で熱固定を行ない50μmの厚みの下
塗り処理フイルムを得た。
=0.65)をダイから押出し、約40℃に維持した回
転冷却ドラム上で静電印加を行ないながら密着,急冷し
てフイルムを得、次いで該フイルムを縦方向に3.6倍
に延伸した後、γ−グリシドキシプロピルメチルジエト
キシシラン[東芝シリコーン(株)商品名TSL−83
50]90重量部とノニオン界面活性剤[日本油脂
(株)商品名NS−240]10重量部を含む4%水溶
液を調整し、これを塗布量5g/m2 (wet)でコーティ
ングした。続いて、105℃で横方向に3.7倍延伸
し、更に235℃で熱固定を行ない50μmの厚みの下
塗り処理フイルムを得た。
【0040】この下塗り処理フイルムを用いる以外は、
比較例1と同様に行なって離型フイルムを得た。
比較例1と同様に行なって離型フイルムを得た。
【0041】得られた離型フイルムの特性を表1に示
す。
す。
【0042】
【実施例2】縮合反応型シリコーン[東芝シリコーン
(株)商品名YSR−3022]100重量部に硬化剤
[東芝シリコーン(株)商品名YC−6831]5重量
部を加え、MEK,メチルイソブチルケトン,キシレン
の溶剤で希釈し、固形分1.5%の溶液を調整した。
(株)商品名YSR−3022]100重量部に硬化剤
[東芝シリコーン(株)商品名YC−6831]5重量
部を加え、MEK,メチルイソブチルケトン,キシレン
の溶剤で希釈し、固形分1.5%の溶液を調整した。
【0043】実施例1で使用した付加型シリコーンの代
わりに上記の縮合反応型シリコーンを塗布する以外は、
実施例1と同様に行なって離型フイルムを得た。
わりに上記の縮合反応型シリコーンを塗布する以外は、
実施例1と同様に行なって離型フイルムを得た。
【0044】得られた離型フイルムの特性を表1に示
す。
す。
【0045】
【実施例3】加アルコール反応型シリコーンとしてシラ
ントリイソシアネート化合物とポリジメチルシロキサン
の混合物であるイソシアネートシリコーン[松本製薬工
業(株)商品名オルガチックスSIC−003]をIP
Aにより希釈し、固形分1.5%の溶液を調製した。
ントリイソシアネート化合物とポリジメチルシロキサン
の混合物であるイソシアネートシリコーン[松本製薬工
業(株)商品名オルガチックスSIC−003]をIP
Aにより希釈し、固形分1.5%の溶液を調製した。
【0046】実施例1で使用した付加型シリコーンの代
りに上記の加アルコール反応型シリコーンを塗布する以
外は、実施例1と同様に行なって離型フイルムを得た。
りに上記の加アルコール反応型シリコーンを塗布する以
外は、実施例1と同様に行なって離型フイルムを得た。
【0047】得られた離型フイルムの特性を表1に示
す。
す。
【0048】
【実施例4】実施例1で使用した付加型シリコーンの代
りに紫外線硬化型シリコーン[東芝シリコーン(株)商
品名TUV6000]を1μmの厚みにコーティング
し、8KW(160W/cm)オゾン発生高圧水銀ランプ
で10cmの距離から2000mj/cm2 のUVを2秒間照
射し硬化させて離型フイルムを得た。
りに紫外線硬化型シリコーン[東芝シリコーン(株)商
品名TUV6000]を1μmの厚みにコーティング
し、8KW(160W/cm)オゾン発生高圧水銀ランプ
で10cmの距離から2000mj/cm2 のUVを2秒間照
射し硬化させて離型フイルムを得た。
【0049】得られた離型フイルムの特性を表1に示
す。
す。
【0050】
【表1】
【0051】上表から、実施例の離型フイルムは、長期
間において、塗膜の密着性がある優れた帯電防止性及び
離型性を有することがわかる。
間において、塗膜の密着性がある優れた帯電防止性及び
離型性を有することがわかる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、長期の塗膜密着性を確
保し、安定した帯電防止性を有し、かつ優れた離型性を
有する離型フイルムを提供することができる。
保し、安定した帯電防止性を有し、かつ優れた離型性を
有する離型フイルムを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−106645(JP,A) 特開 昭60−141553(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08J 7/04 C09J 7/02 - 7/04
Claims (1)
- 【請求項1】ポリエステルフイルムの少なくとも片面に
水可溶性有機シラン化合物を用いた下塗り層を、その上
に金属化合物と電荷移動錯体を形成しているテトラアル
コキシシラン及び/またはその部分加水分解物を用いた
帯電防止層を、さらにその上に硬化型シリコーンを用い
た離型層を形成していることを特徴とする帯電防止性能
を有する離型フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3205698A JP2801437B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 帯電防止性能を有する離型フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3205698A JP2801437B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 帯電防止性能を有する離型フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0525302A JPH0525302A (ja) | 1993-02-02 |
| JP2801437B2 true JP2801437B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=16511228
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3205698A Expired - Fee Related JP2801437B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 帯電防止性能を有する離型フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2801437B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6057041A (en) * | 1996-10-03 | 2000-05-02 | Teijin Limited | Polyester releasing film containing a silicone resin layer |
| JP2003062939A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 離型フィルム |
| JP2009196176A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Mitsubishi Plastics Inc | 離型フィルム |
| JP6536123B2 (ja) * | 2015-03-28 | 2019-07-03 | 三菱ケミカル株式会社 | 離型フィルム |
| JP6776787B2 (ja) * | 2016-10-11 | 2020-10-28 | 三菱ケミカル株式会社 | 離型フィルム |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP3205698A patent/JP2801437B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0525302A (ja) | 1993-02-02 |
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|---|---|---|---|
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