JP3429121B2 - 離型フイルム - Google Patents

離型フイルム

Info

Publication number
JP3429121B2
JP3429121B2 JP30690895A JP30690895A JP3429121B2 JP 3429121 B2 JP3429121 B2 JP 3429121B2 JP 30690895 A JP30690895 A JP 30690895A JP 30690895 A JP30690895 A JP 30690895A JP 3429121 B2 JP3429121 B2 JP 3429121B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polyester
ppm
release
release film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30690895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09123360A (ja
Inventor
公裕 井崎
慶英 尾崎
昌司 稲垣
Original Assignee
三菱化学ポリエステルフィルム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱化学ポリエステルフィルム株式会社 filed Critical 三菱化学ポリエステルフィルム株式会社
Priority to JP30690895A priority Critical patent/JP3429121B2/ja
Publication of JPH09123360A publication Critical patent/JPH09123360A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3429121B2 publication Critical patent/JP3429121B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、離型フイルムに関
するものであり、詳しくは、特に半導体装置製造時に使
用する粘着テープ用に適した離型フイルムに関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】シリコンやゲルマニウムに代表される半
導体は、ダイオード、トランジスターとして、発振素
子、集積回路など電気信号を扱う素子の他各種の用途に
使用されており、現在の電子技術にとって必要不可欠で
ある。例えば、集積回路は、シリコンの単結晶からウエ
ハを作製し、表面を酸化した後、フォトレジスト工程、
バックグランド工程、ダイシング工程などを経て製造さ
れる。 【0003】そして、上記の各々の工程においては、ウ
エハの保護・固定を目的とし、粘着テープが使用され
る。例えば、バックグランド工程においては、ウエハ上
に形成された回路面と反対側を研磨する際、回路保護を
目的として粘着テープが使用される。この粘着テープに
は、再剥離可能で且つウエハ表面に対する汚染性が極め
て少ないことが要求される。また、フォトレジスト工程
に関しては、特開平6−267893号公報に記載され
ている通り、粘着テープにてレジストを除去する方法が
考案されている。この場合も、粘着テープが直接ウエハ
に接触するため、粘着剤に含有されるイオン性不純物の
量は極めて少ないことが要求される。 【0004】上記の各用途に使用される粘着テープの基
材としては、通常、ポリエステルフイルムが使用される
が、更に、粘着剤層と接触する離型フイルムの基材とし
てもポリエステルフイルムが多用されている。離型フイ
ルムの基材に使用するポリエステルフイルムについて
は、当該フイルム中のイオン性不純物量が極めて少ない
ことが要求される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、イオン性不純物
の含有量が少なく、従って、特に半導体装置製造時に使
用する粘着テープ用に適した離型フイルムを提供するこ
とにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、ゲルマニウム元素を25〜95ppm及び平均粒径
0.001〜5μmの二酸化珪素粒子を0.01〜2重
量%含有し且つGe及びSi化合物以外の金属化合物の
総量が金属元素としてポリエステルに対し30ppm以
であるポリエステルフイルムの少なくとも片面に残留
接着率が90%以上の硬化性シリコーン樹脂を主成分と
する離型層を設けたことを特徴とする半導体装置製造時
に使用する粘着テープ基体用の離型フイルムに存する。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、ポリエステルとはエチレンテレフタレ
ート単位が70モル%以上であるポリエステルを指し、
離型フイルムの基材となるポリエステルフイルムは、上
記の様なポリエステルを常法により二軸延伸して製造さ
れる。 【0008】本発明の第一の特徴は、以下に説明する通
り、離型フイルムの基材に使用するポリエステルを得る
ための触媒にある。ポリエステルは、テレフタル酸の低
級アルキルエステルとエチレングリコールとを主原料と
し、エステル交換反応を経由した重合反応によって製造
される。または、テレフタル酸とエチレングリコールと
を主原料とし、エステル化反応を経由した重合反応によ
って製造される。そして、何れの製造方法の場合にも、
経済的見地から通常アンチモン化合物が触媒として使用
され、その量は、ポリエステルに対し、Sb元素換算で
200〜400ppm程度である。 【0009】しかしながら、本発明者等の知見によれ
ば、アンチモン化合物含有のポリエステルフイルムを基
材とした離型フイルムは、半導体装置の正常な機能を阻
害する。すなわち、ポリエステルフイルム中に残存する
アンチモン化合物や添加剤などは、粘着剤層や離型層へ
移行し、その結果、離型フイルムを巻き上げた際、離型
層の背面転移により、粘着剤層表面ひいてはウエハ表面
を汚染し、半導体装置の正常な作用を妨げる。また、本
発明者等の知見によれば、エステル交換触媒として使用
される、Li、Ca、Mg、Mn等の化合物の存在も好
ましくない。 【0010】そこで、本発明においては、ポリエステル
の製造にエステル化反応を採用し、そして、半導体装置
の正常な機能に対する阻害程度が著しく低いことが判明
したゲルマニウム(Ge)化合物を重合触媒として使用
する。 【0011】本発明において使用するGe化合物として
は、例えば、Geの酸化物、無機酸塩、有機酸塩、ハロ
ゲン化物、硫化物などが挙げられるが、就中、二酸化ゲ
ルマニウム(又はその誘導体)が好適に使用される。そ
の使用量は、ポリエステル中に残存するGe元素量とし
、25〜90ppmとされる。此の量が25ppm未
満の場合は重合反応が円滑に進行せず、また、90pp
mを超える場合は、本発明の使用には不適当となる。 【0012】本発明における第二の特徴は、フイルムと
した際の滑り性を考慮し、ポリエステルに二酸化珪素を
配合した点にある。二酸化珪素の粒径は、0.001〜
5μm、好ましくは0.01〜3μmの範囲から選択す
る必要があり、また、ポリエステルに対する配合量は、
0.01〜2重量%、好ましくは0.02〜0.5重量
%の範囲から選択する必要がある。二酸化珪素の粒径や
含有量が上記の範囲未満の場合は、フイルムの滑り性が
改良されず、また、上記の範囲を超える場合は、本発明
の使用には不適当となる。 【0013】本発明で使用する二酸化珪素粒子として
は、比較的粒度が揃っており、また、イオン性不純物が
少ないことから合成二酸化珪素粒子が好ましい。合成二
酸化珪素粒子の製法は、湿式法・乾式法の何れであって
もよく、そして、粒子に含まれるSi以外の金属元素
は、500ppm以下であるのが好ましい。 【0014】本発明のポリエステルフイルムにおいて
は、Ge及びSi化合物以外の金属化合物は実質的に含
まないことが必要である。すなわち、本発明において、
アルカリ金属化合物やアルカリ土類金属化合物に代表さ
れるエステル交換反応触媒、イオン性不純物の原因とな
り得る添加剤(例えば、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、カオリン、タルク、ゼオライト等)は実質的に使用
しない。Ge及びSi化合物以外の金属化合物の総量
は、金属元素として、ポリエステルに対し、30ppm
以下、好ましくは10ppm以下、更に好ましくは5p
pm以下にする必要がある。 【0015】本発明においては、必要に応じてリン
(P)化合物を併用してもよい。リン化合物は、一般に
金属化合物を不活性化させ、ポリエステルの熱安定性を
向上させる効果を有する。ポリエステル中にリン化合物
をP元素として5〜200ppm程度存在させると好都
合な場合がある。しかしながら、此の量も出来る限り少
ないことが好ましく、具体的には、5〜50ppmとす
るのがよい。 【0016】本発明においては、2種類以上のポリエス
テルを使用して上記の要件を満たすポリエステルフイル
ム達成してもよい。例えば、二酸化珪素粒子を含有し且
つGe元素化合物の含有量が200ppmを超えるポリ
エステルと、二酸化珪素粒子を含有せず且つGe元素化
合物の含有量が200ppm未満のポリエステルとをブ
レンドして製膜することも可能である。 【0017】本発明において、ポリエステルフイルムの
製造方法は、従来より公知の方法を採用することが出来
る。例えば、上記ポリエステルを270〜320℃でシ
ート状に溶融押出しを行った後、40〜70℃で冷却・
固化して無定型シートとなし、次いで、縦・横に逐次ま
たは同時に二軸延伸し、160〜240℃で熱処理する
等の方法(例えば、特公昭30−5639号公報記載の
方法)を利用することが出来る。通常、延伸温度は80
〜140℃、延伸倍率は縦・横各々2.5〜5倍の範囲
内で選択される。なお、本発明においてポリエステルフ
イルムの厚さは、作業性の観点から、通常25〜100
μm、好ましくは30〜75μmの範囲から選ばれる。 【0018】本発明におけるポリエステルフイルムは、
厚さの最大値と最小値の差から算出される厚さムラが通
常2.5%以下、100℃で5分間保持した際の縦方向
の熱収縮率が通常0.8%以下であることが好ましい。
厚さムラの好ましい範囲は2.0%以下であり、熱収縮
率の好ましい範囲は0.4%以下である。フイルムの平
面性の改良のためには、無定型シートの製造の際に静電
印加冷却法を適用し、成膜時の延伸倍率を適宜選択する
ことが有効であり、また、熱収縮率の改良のためには、
延伸後の熱処理温度を多少高め(例えば220〜245
℃)に設定することが有効である。 【0019】本発明において、離型層には硬化性シリコ
ーン樹脂を使用する必要がある。非硬化性シリコーン樹
脂を使用した場合は、前述の通り、粘着剤層へのシリコ
ーンの移行が多くなる。硬化性シリコーン樹脂として
は、付加型・縮合型・紫外線硬化型・電子線硬化型など
何れの硬化反応タイプのものでも使用することが出来
る。そして、離型層自体に関し、貼り合わせる相手方粘
着剤層へのイオン性不純物量を極力抑えると言うことを
配慮した場合、シリコーン移行量は出来るだけ少ない方
が好ましい。従って、斯かる観点からは、残留接着率で
90%以上の特性を有する付加型の硬化性シリコーン樹
が使用される。 【0020】付加型のシリコーン樹脂の離型層(塗膜)
は、例えば、白金触媒を使用することにより、末端にビ
ニル基導入したポリジメチルシロキサンを架橋させて形
成される。縮合型のシリコーン樹脂の塗膜は、有機錫触
媒の存在下にベースポリマーにあるシラノール基と架橋
剤の官能基との間で縮重合反応が起こることにより形成
される。 【0021】紫外線硬化型のシリコーン樹脂としては、
通常のシリコーンゴムにアクリル系官能基を使用して光
硬化させるタイプと、紫外線のオニウム塩分解により強
酸を発生させてエポキシ基開裂後に架橋させるタイプ
と、ビニルシロキサンへのチオールの付加反応にて架橋
するタイプ等が挙げられる。 【0022】本発明で使用される硬化性シリコーン樹脂
の具体例としては、信越化学工業(株)製の商品KS−
774、KS−775、KS−778、KS−779
H、KS−856、X−62−2422、X−62−2
461、ダウ・コーニング・アジア(株)製の商品DK
Q3−202、−203、−204、−205、−21
0、東芝シリコーン(株)製の商品YSR−3022、
TPR−6700、TPR−6720、TPR−672
1等が挙げられる。 【0023】本発明において、ポリエステルフイルムに
硬化性シリコーン樹脂塗膜を設ける方法として、バーコ
ート、リバースロールコート、グラビアコート、ロッド
コート、エアドクターコート、ドクターブレードコート
等、従来より公知の塗工方式を採用することが出来る。 【0024】硬化性シリコーン樹脂を主成分とする離型
層は、ポリエステルフイルムの片面のみに設けてもよい
し、両面に設けてもよい。片面にのみに離型層を設けた
場合は、その反対面に必要に応じて帯電防止層などを
けることが出来る。離型層の厚さは、塗工性の面から、
0.01〜2μmが好ましい。離型層の厚さが0.01
μm未満の場合は、塗工性の面より安定性に欠けて均一
な塗膜を得るのが困難であり、逆に、2μmを超える場
合は、厚すぎて実用面で好ましくない。 【0025】 【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例および比較例中「部」とあるのは固形
分としての「重量部」を示す。また、本発明で使用した
評価方法は次の通りである。 【0026】(1)剥離性評価:サンプルフイルムの離
型層をセロハンテープにて180°の方向に剥離させた
際の剥離状態を次の3段階で評価した。 【0027】 【表1】 ○・・・剥離可能である。 △・・・剥離可能であるが剥離が重い。 ×・・・剥離不可能である。 【0028】(2)塗膜密着性評価(ラブオフテス
ト):塗布・乾燥後の離型層を指で5回擦った後の塗膜
の脱落程度を次の3段階で評価した。 【0029】 【表2】 ○・・・塗膜の脱落が殆ど見られない。 △・・・塗膜が白っぽくなるが、脱落はしていない。 ×・・・塗膜の脱落が確認できる。 【0030】(3)残留接着率評価:残留接着力は次の
方法に従って測定した。すなわち、試料フイルムのシリ
コーン面に粘着テープ(日東電工(製)「No.31
B」)を2kgゴムローラーにて1往復圧着し、100
℃で1時間加熱処理する。次いで、圧着したサンプルか
ら試料フイルムを剥がし、粘着テープをJIS−C−2
107(ステンレス板に対する粘着力:180°引き剥
がし法)の方法に準じて接着力を測定し、これを残留接
着力とする。測定は、温度20±2℃、相対湿度65±
5%の条件下に行う。 【0031】基礎接着力は次の方法に従って測定した。
すなわち、残留接着力の場合と同じ粘着テープ(No.
31B)を使用し、JIS−C−2107に準じてステ
ンレス板に試料フイルムを圧着して、残留接着力の場合
と同様の要領にて測定し、これを基礎接着力とする。測
定は、温度20±2℃、相対湿度65±5%の条件下に
行う。 【0032】上記の各値により、残留接着率=(残留接
着力/基礎接着力)×100の式に従って残留接着率を
求める。 【0033】(4)イオン性不純物量代用評価方法:シ
リコン基板表面を常法により酸化し、フォトレジスト法
により電極を形成して多数のツェナーダイオードを作製
した。この際、上述したゲルマニウム系重合触媒を使用
して得られ且つ二酸化珪素粒子含有したポリエステルか
ら成るフイルムを使用した離型フイルムをセパレーター
として使用した。そして、粘着テープより剥離させ、粘
着層をレジストを有するシリコン基板に重ね、レジスト
剥離工程を経た。 【0034】上記の様にして得た基板内の素子間のツェ
ナー電圧のバラツキを測定した。電圧のバラツキは標準
ツェナー電圧に対する%表示とする。イオン性不純物量
代用評価は次の2段階で行った。なお、今回使用する粘
着テープに使用している基材もゲルマニウム系重合触媒
且つ二酸化珪素粒子を含有した、上述のポリエステルフ
イルムを使用している。 【0035】 【表3】 少ない・・・・ツェナー電圧のバラツキが2.0%以下である。 多い ・・・・ツェナー電圧のバラツキが2.0%を超える。 【0036】実施例1 テレフタル酸86部、エチレングリコール70部を反応
器に採り、約250℃で4時間エステル化反応を行っ
た。次いで、二酸化ゲルマニウム0.012部、平均粒
径1.5μmの二酸化珪素(湿式法)0.1部およびリ
ン酸0.01部(ポリマ−に対してP元素として32p
pm)を加え、250℃から285℃まで徐々に昇温す
ると共に圧力を徐々に減じて0.5mmHgとした。4
時間後、重合反応を停止し、極限粘度0.65のポリエ
チレンテレフタレートを得た。得られたポリエステル中
に残存するGe、P元素の量は、各々ポリマーに対し、
45ppm,25ppmであった。 【0037】次に、上記のポリエステルを乾燥した後、
290℃で押出し、静電印加冷却法を適用しつつキャス
ティングドラム上で冷却固化して未延伸シートを得た。
次いで、当該未延伸シートを縦(長手)方向に95℃で
3.5倍、横方向に110℃で4.0倍延伸し、235
℃で2秒間熱処理を行い、厚さ38μmと50μmの二
軸延伸ポリエステルフイルムを得た。なお、得られたフ
イルムの厚み斑は1.6%、縦方向の熱収縮率は0.2
%であった。 【0038】上述の製造方法にて得たポリエステルフイ
ルム(38μm)に下記の離型剤をバーコート方式にて
乾燥後の塗布厚さが0.1g/m2 になる様にして離型
フイルムを得た。離型フイルムの評価結果を表4に示
す。 【0039】離型剤の組成は、硬化性シリコーン樹脂
(信越化学社製「KS−779H」:固形分30%)1
00部、硬化剤(信越化学社製「cat−PL−8」)
1部、メチルエチルケトン(MEK)700部、トルエ
ン800部、n−ヘプタン700部である。 【0040】実施例2 実施例1において、硬化性シリコーン樹脂および硬化剤
の種類を変更し、信越化学製「X−62−5039A」
100部および信越化学製「X−62−5039B」5
部を使用した以外は、実施例1と同様にして離型フイル
ムを得た。離型フイルムの評価結果を表4に示す。 【0041】実施例3 実施例1において、硬化性シリコーン樹脂および硬化剤
の種類を変更し、信越化学製「KS−847H」(固形
分30%)100部および信越化学製「PL−50T」
1部を使用した以外は、実施例1と同様にして離型フイ
ルムを得た。離型フイルムの評価結果を表4に示す。 【0042】比較例1 実施例1において、ポリエステル製造の重合触媒として
二酸化ゲルマニウムの代わりに三酸化アンチモン0.0
3部を使用した以外は、実施例1と実施例1と同様にし
て離型フイルムを得た。本例のポリエステル中には二酸
化珪素粒子の他、Sb元素が245ppm、P元素が2
7ppm含まれていた。離型フイルムの評価結果を表4
に示す。 【0043】比較例2 実施例1において、ポリエステル製造の重合触媒として
二酸化ゲルマニウムの代わりに三酸化アンチモン0.0
3部を使用し、そして、硬化性シリコーン樹脂および硬
化剤の種類を変更し、信越化学製「KS−723A」1
00部、「KS−723B」25部および信越化学製
「cat−PS−3」5部を使用した以外は、実施例1
と同様にして離型フイルムを得た。本例のポリエステル
中には二酸化珪素粒子の他、Sb元素が245ppm、
P元素が27ppm含まれていた。離型フイルムの評価
結果を表4に示す。 【0044】比較例3 実施例1において、ポリエステル製造の重合触媒として
二酸化ゲルマニウムの代わりに三酸化アンチモン0.0
3部を使用し、そして、硬化性シリコーン樹脂および硬
化剤の種類を変更し、信越化学製「X−62−5040
A」100部および信越化学製「cat−PL−500
0」5部を使用した以外は、実施例1と同様にして離型
フイルムを得た。本例のポリエステル中には二酸化珪素
粒子の他、Sb元素が245ppm、P元素が27pp
m含まれていた。離型フイルムの評価結果を表4に示
す。 【0045】比較例4 実施例1において、ポリエステル製造の重合触媒として
二酸化ゲルマニウムの代わりに三酸化アンチモン0.0
3部を使用し、そして、離型剤の組成を変更した以外
は、実施例1と同様にして離型フイルムを得た。本例の
ポリエステル中には二酸化珪素粒子の他、Sb元素が2
45ppm、P元素が27ppm含まれていた。本例の
離型剤(非硬化性シリコーン樹脂)は、非反応性シリコ
ーンオイルとアクリル系水分散体とを成分とし、その組
成は、ポリエーテル変性シリコーンオイル(信越化学社
製「KF−351」)100部、アクリル系水分散体2
0部、水200部、エタノール1000部である。離型
フイルムの評価結果を表4に示す。 【0046】 【表4】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 1 2 3 1 2 3 4フイルム 厚さ(μm) 38 38 38 38 38 38 38 離型層厚さ(μm) 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 剥離性 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 残留接着率(%) 90 90 95 90 80 85 65 離型層密着性 〇 △ △ 〇 △ △ × イオン性不純物量 少 少 少 多 多 多 多 ─────────────────────────────────── 【0047】 【発明の効果】本発明の離型フイルムは、イオン性不純
物の極端に少ないポリエステルフイルムを基材としてい
るため、特に半導体装置製造時に使用する粘着テープ基
体用離型フイルムとして好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 昌司 滋賀県坂田郡山東町井之口 347番地 ダイアホイルヘキスト株式会社 中央研 究所内 (56)参考文献 特開 昭60−85925(JP,A) 特開 平7−89016(JP,A) 特開 昭60−57642(JP,A) 特開 平7−101026(JP,A) 特開 平7−207129(JP,A) 特開 平7−101019(JP,A) 特開 昭60−89334(JP,A) 特開 平6−9763(JP,A) 特開 平7−207003(JP,A) 特開 昭53−101092(JP,A) 特許3373339(JP,B2) 国際公開88/008437(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08J 5/00 - 5/24 C08L 1/00 - 101/16 C08G 63/00 - 64/42 C09J 7/00 - 7/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ゲルマニウム元素を25〜95ppm及
    び平均粒径0.001〜5μmの二酸化珪素粒子を0.
    01〜2重量%含有し且つGe及びSi化合物以外の金
    属化合物の総量が金属元素としてポリエステルに対し3
    0ppm以下であるポリエステルフイルムの少なくとも
    片面に残留接着率が90%以上の硬化性シリコーン樹脂
    を主成分とする離型層を設けたことを特徴とする半導体
    装置製造時に使用する粘着テープ基体用の離型フイル
    ム。
JP30690895A 1995-10-31 1995-10-31 離型フイルム Expired - Fee Related JP3429121B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30690895A JP3429121B2 (ja) 1995-10-31 1995-10-31 離型フイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30690895A JP3429121B2 (ja) 1995-10-31 1995-10-31 離型フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09123360A JPH09123360A (ja) 1997-05-13
JP3429121B2 true JP3429121B2 (ja) 2003-07-22

Family

ID=17962725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30690895A Expired - Fee Related JP3429121B2 (ja) 1995-10-31 1995-10-31 離型フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3429121B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002154181A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Mitsubishi Polyester Film Copp 離型フィルム
US20050181201A1 (en) * 2002-01-30 2005-08-18 Masahi Tate Release film
JP5553675B2 (ja) * 2010-04-29 2014-07-16 三菱樹脂株式会社 基材レス両面粘着シート

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09123360A (ja) 1997-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69837589T2 (de) Beschichtung mit kontrollierter Trennwirkung aus Silikon und Haftvermittler
KR102054615B1 (ko) 불소기 함유 이형 필름
EP0536766B1 (en) In-line silicone coated polyester film and a process for coating the film
JP2013208897A (ja) 向上した剥離および抗ブロッキング特性を有するシリコーン剥離フィルム
JP2014501318A (ja) 離型フィルム
JPH10315373A (ja) 離型フィルム
WO1998051490A1 (fr) Film de decollement
JP2009154457A (ja) 離型フィルム
KR20160038438A (ko) 이형필름 및 이의 제조방법
WO2013179896A1 (ja) 粘着テープ又はシート及びその製造方法
JP3429121B2 (ja) 離型フイルム
JPH0583074B2 (ja)
JP3095978B2 (ja) 離型フイルム
JPH1086289A (ja) 離型フィルム
JPH09262938A (ja) 離型フイルム
JPH0619028B2 (ja) 剥離性被覆用オルガノポリシロキサン組成物
JP2006007689A (ja) 離型フィルム
KR102392098B1 (ko) 이형 필름 및 이의 제조방법
JP4495880B2 (ja) 離形フイルム
JP4838921B2 (ja) シリコーン易接着性ポリエステルフィルム
JP2781294B2 (ja) 帯電防止性能を有する離型フイルムの製造方法
JP2801437B2 (ja) 帯電防止性能を有する離型フイルム
JP3373339B2 (ja) 二軸延伸ポリエステルフィルム
JPH06344514A (ja) 離型フイルム
EP0680408A4 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030423

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees