JPH1086289A - 離型フィルム - Google Patents

離型フィルム

Info

Publication number
JPH1086289A
JPH1086289A JP24373996A JP24373996A JPH1086289A JP H1086289 A JPH1086289 A JP H1086289A JP 24373996 A JP24373996 A JP 24373996A JP 24373996 A JP24373996 A JP 24373996A JP H1086289 A JPH1086289 A JP H1086289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
release
film
release layer
release film
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24373996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3687216B2 (ja
Inventor
Atsushi Hoshio
淳 星尾
Koichiro Nakamura
鋼一郎 中村
Eiji Kumagai
栄二 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP24373996A priority Critical patent/JP3687216B2/ja
Publication of JPH1086289A publication Critical patent/JPH1086289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3687216B2 publication Critical patent/JP3687216B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性と、粘着性を有する被着フィルム
からの剥離性とが両立した離型フィルムを提供する。 【解決手段】 基材フィルムである熱可塑性樹脂フィル
ムと、該基材フィルムの少なくとも一面に形成された離
型層とを含有する離型フィルムであって、当該離型層
が、帯電防止剤とポリオレフィン系樹脂を含有する組成
物からなることを特徴とする離型フィルムである。この
帯電防止剤は、数平均分子量5000以上の高分子タイ
プのもので好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離型フィルムに関
し、より詳しくは帯電防止性と、粘着性を有する被着フ
ィルムからの剥離性とが両立した離型フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】離型フィルムは、工程剥離フィルム、例
えば、大型ディスプレイのプロテクトフィルムの粘着性
の表面に製造後から使用前までの間貼着させて保護する
ためのフィルムとして使用されるものであり、被着フィ
ルムの使用時には離型フィルムを剥離する。離型フィル
ムとしては、従来より、熱可塑性樹脂、特に力学的性
質、耐熱性、透明性等に優れた配向されたポリエステル
及びポリアミド等の基材フィルムに、シリコンからなる
離型層を形成したものが知られている。この離型フィル
ムは粘着性のある被着フィルムからの剥離性に優れてい
る。しかし、基材フィルムは絶縁体である樹脂を含有す
るものであるため、離型フィルムが極めて帯電しやす
い。このような離型フィルムを被着フィルムから剥離し
た際には、被着フィルム自体も帯電してしまい、被着フ
ィルムにゴミ、埃等が付着してしまう。離型フィルムに
帯電防止性を付与するために、界面活性剤等を含有する
帯電防止層を離型層上に設けることが考えられるが、剥
離性が望めない。また、基材フィルムに帯電防止層を設
け、その上に離型層を設けた離型フィルムもあるが、帯
電防止性が不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解決しようとするものであり、その目的は、帯電防止
性と、粘着性を有する被着フィルムからの剥離性とが両
立した離型フィルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、離型フィ
ルムについて、前記課題を解決するため、鋭意検討した
結果、遂に本発明を完成するに到った。即ち、本発明
は、 (1)基材フィルムである熱可塑性樹脂フィルムと、該基
材フィルムの少なくとも一面に形成された離型層とを含
有する離型フィルムであって、当該離型層が、離型成分
と帯電防止剤とを含有する組成物からなることを特徴と
する離型フィルムである。好適な実施態様は以下の通り
である。 (2)離型成分がポリオレフィン系樹脂である (1)の離型
フィルム。 (3)帯電防止剤が、数平均分子量5000以上の高分子
タイプの帯電防止剤である (1)または (2)の離型フィル
ム。 (4)離型層の表面固有抵抗値ΩのlogΩ値が13以下
である (1)〜(3) のいずれかの離型フィルム。 (5)離型フィルムをロール状物とし、当該離型フィルム
を引き出した時の、基材フィルム離型層形成面と反対面
の帯電圧が、5kv以下である (1)〜 (3)のいずれかの
離型フィルム。 (6)離型層表面をラビングした前後の離型層の表面抵抗
値ΩのlogΩ値の差が1.0以下である (1)〜 (3)の
いずれかの離型フィルム。 (7)アクリル系粘着テープに対する剥離力が300g/
25mm以下である (1)〜 (3)のいずれかの離型フィル
ム。 (8)2つの離型フィルムを一方の基材フィルムの離型層
形成面と反対面と他方の離型層とが重なるように密着さ
せ、次いで剥離した時の、当該基材フィルムの離型層形
成面と反対面の表面抵抗値ΩのlogΩ値が13を超え
る (1)〜(3) のいずれかの離型フィルム。 (9)離型層表面の140℃での動摩擦係数が0.6以下
である (1)〜(3) のいずれかの離型フィルム。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の離型フィルムは、基材フィルムと、この基材フ
ィルムの少なくとも一面に形成された離型層とを含有す
る。基材フィルムは熱可塑性樹脂フィルムからなるもの
であり、その材料としては、公知の熱可塑性樹脂、例え
ば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル等が使用できるが、中でも、
力学的性質、耐熱性、透明性等に優れたポリエステル、
ポリアミドが好ましく、特に、優れた機械的強度の点で
2軸延伸されたポリエチレンテレフタレートが好まし
い。基材フィルムの厚みは、好ましくは12〜250μ
m、より好ましくは25〜100μmである。
【0006】離型層は、離型成分と帯電防止剤とを含有
する組成物からなる。離型層中に帯電防止剤を含有させ
たことにより、帯電防止性と被着フィルムからの剥離性
の両立が可能となる。
【0007】帯電防止剤としては、例えば、官能基がア
ルキルサルフェート型、アルキルホスフェート型のよう
なアニオン系帯電防止剤、第4級アンモニウム塩型、第
4級アンモニウム樹脂型、イミダゾリン型のようなカチ
オン系帯電防止剤、ソルビタン型、エーテル型のような
ノニオン系帯電防止剤、ベタイン型のような両性帯電防
止剤が挙げられる。
【0008】上記帯電防止剤は高分子タイプのもの、中
でも数平均分子量が5000以上、特に50000以上
のものが好ましい。数平均分子量が5000未満の場合
には、基材フィルムへの離型層の固着力が劣る傾向にあ
り、この離型フィルムをロール状等に巻き取ったり、シ
ート状に重ね合わせた際に、離型層中の成分が基材フィ
ルムの離型層形成面と反対面に付着し、この面に二次加
工する際に、密着不良を起こしたり、二次加工でコート
面自体が剥がれて二次工程内を汚染することがあり、好
ましくない。
【0009】離型成分としては特に限定されず、公知の
材料が使用され、例えば、ポリオレフィン系樹脂、シリ
コン樹脂、アルキッド樹脂等が挙げられるが、添加剤を
含有させた場合に均質な塗膜が得られる点でポリオレフ
ィン系樹脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂として
は、ポリエチレンポリプロピレンのようなオレフィンホ
モポリマー;エチレン−アクリル酸共重合体のようなア
クリル変性ポリオレフィン;ウレタン変性ポリオレフィ
ン、ナイロン変性ポリオレフィンなどが挙げられる。こ
れらは、結晶性であっても非晶性であっても良い。ま
た、ポリオレフィン樹脂の数平均分子量は、特に限定さ
れないが、好ましくは、1500〜10000、より好
ましくは、3500〜5000である。このような樹脂
を使用することにより、得られる離型フィルムの被着フ
ィルムからの剥離性が良好となる。
【0010】帯電防止剤とポリオレフィン系樹脂の含有
比は、固形分換算で好ましくは95/5〜30/70、
より好ましくは60/40〜40/60である。ポリオ
レフィン樹脂の含有比が5未満だと、得られる離型フィ
ルムの被着フィルムからの離型性が劣る傾向にあるだけ
でなく、滑り性を付与するポリオレフィン樹脂が少ない
ため、離型層が擦れに対して摩擦抵抗力が大きくなり、
その結果、離型層表面をラビングした後の帯電防止効果
が劣ったり、ロール状の離型フィルムを引き出した際の
基材フィルム裏面が帯電したり、さらに耐熱滑り性が劣
ったりする場合がある。逆にポリオレフィン樹脂の含有
比が70を超える場合、得られる離型フィルムの帯電防
止性が劣る傾向にあるだけでなく、離型層の基材フィル
ムへの固着性が劣る傾向にあり、離型層が基材フィルム
から脱落しやすくなる。
【0011】離型層の基材フィルムへの固着性をさらに
良好とするため、あるいは耐溶剤性を良好とするため、
上記組成物中に公知のメラミン系樹脂、イソシアネート
系樹脂、エポキシ系樹脂等の架橋剤を含有させてもよ
い。
【0012】離型層の厚さは、好ましくは0.005〜
0.5g/m2 、より好ましくは0.01〜0.1g/
2 である。この厚さが0.5g/m2 を超える場合、
離型層表面にタック性が出現し、離型層が脱落しやすく
なる。逆に0.005g/m 2 未満場合、得られる離型
フィルムの帯電防止性が劣る傾向にある
【0013】離型層の形成方法は、特に限定されない
が、離型層用塗布液を調製し、これを基材フィルム上に
塗布、乾燥、熱処理する方法が好ましい。まず、帯電防
止剤、ポリオレフィン樹脂、必要に応じて上記架橋剤等
を溶媒に加え、溶液または分散液として塗布液を調製す
る。溶媒は水性であることが好ましく、特にコート性を
考慮すると水とアルコールとの混合溶媒が好ましい。こ
の混合比は水/アルコール=3/7〜8/2が好まし
い。
【0014】上記の塗布液を基材フィルム上に塗布す
る。塗布方法としては、特に限定はないが、グラビアや
リバースなどのロールコーティング法、ドクターナイフ
法やエアーナイフ、ノズルコーティング法などの通常の
方法を用いることができる。また、スプレー法で塗布す
る方法を用いてもよい。塗布は、延伸後の基材フィルム
表面に行ってもよいし、延伸前の基材フィルム表面に行
ってもよい。また、得られる離型フィルムが、二軸延伸
フィルムである場合、一軸延伸後の基材フィルム表面に
塗布後、延伸処理を行ってもよい。
【0015】離型層上を、さらにシリコン系樹脂等でコ
ートをしてもかまわない。
【0016】このような本発明の離型フィルムにおいて
は、被着フィルムの静電気障害によるトラブル等を考慮
して帯電防止性が良好であることが必要であり、具体的
には、離型層の表面固有抵抗値ΩのlogΩ値は、好ま
しくは13以下、より好ましくは12以下である。ま
た、ロール状の離型フィルムを引き出した時の基材フィ
ルムの離型層形成面と反対面の帯電圧が、好ましくは5
kv以下、より好ましくは2kv以下である。さらに
は、離型層表面をラビングした前後の離型層の表面抵抗
値ΩのlogΩ値の差が好ましくは1.0以下、より好
ましくは0.5以下である。上記の表面抵抗値を有する
離型フィルムを得るためには、帯電防止剤の種類、数平
均分子量、含有量、離型層の厚さ等を適宜選択すればよ
い。
【0017】また本発明の離型フィルムは、被着フィル
ムからの剥離性が良好であることが必要であり、具体的
には、アクリル系粘着テープに対する、20℃×65%
RHの条件下での剥離力が好ましくは300g/25m
m以下、より好ましくは200g/25mm以下であ
る。このような剥離力を有する離型フィルムを得るため
には、ポリオレフィン系樹脂の種類、含有量等を適宜選
択すればよい。
【0018】また本発明の離型フィルムは、離型層の基
材フィルムへの固着力が良好であり、離型剤の成分が基
材フィルムの離型層形成面と反対面に付着しないもので
あることが好ましく、具体的に2つの離型フィルムを一
方の基材フィルムの離型層形成面と反対面と他方の離型
層とが重なるように密着させ、次いで剥離した時の、当
該基材フィルムの離型層形成面と反対面の表面抵抗値Ω
のlogΩ値が、好ましくは13を超える、より好まし
くは14を超える。このような離型フィルムを得るため
には、帯電防止剤の種類、数平均分子量等を適宜選択す
ればよい。
【0019】さらに本発明の離型フィルムは、高温下で
の加工安定性の点で耐熱滑り性が良好であることが好ま
しく、離型層表面の140℃での動摩擦係数が好ましく
は0.6以下、より好ましくは0.5以下である。この
ような離型フィルムを得るためには、帯電防止剤の種
類、ポリオレフィンの種類、含有量等を適宜選択すれば
よい。
【0020】本発明の離型フィルムは、帯電防止性およ
び被着フィルムからの離型性が両立したフィルムである
ので、チップキャリヤーフィルム、離型工程紙(例えば
プロテクト離型フィルム)として特に有用である。
【0021】
【実施例】次に本発明の実施例及び比較例を示す。本発
明に用いる評価法を以下に示す。 <帯電防止性の評価> 1)表面固有抵抗値 タケダ理研社製、固有抵抗測定器で、印加電圧500
V、23℃×15%RHの条件下で測定した。固有表面
抵抗値ΩのlogΩ値が13以下の場合を良好とした。 2)ロール状フィルムを引き出した際の、基材フィルム
の離型層形成面と反対面の帯電防止性 離型フィルムをロール状にした後、20℃×40%RH
の条件下で、フィルムを2m/minで引き出した時
の、基材フィルムの離型層形成面と反対面の帯電圧をデ
ジタル静電電位測定器、KSD−0102(春日電機
製)で測定して評価した。帯電圧が5kv以下の場合を
良好とした。 3)ラビング後の帯電防止性 テスター産業製、学振式摩擦堅牢度試験機にガーゼを取
り付け、荷重200gで離型層表面上を10往復ラビン
グ後、20℃×15%RHの条件下で(ラビング後の表
面抵抗値ΩのlogΩ値)−(ラビング前の表面抵抗値
ΩのlogΩ値)で示した。この値が1.0以下の場合
を良好とした。
【0022】<離型性の評価>アクリル系粘着テープ
(日東31B、25mm巾、日東電工製)上に、離型層
を粘着テープ側として離型フィルムを貼り合わせ、その
上から円柱状の5kgの重りを1往復ころがす。20℃
×65%RHの条件下で24時間放置した後、テンシロ
ンで90°剥離角度で300m/minの引張りスピー
ドで剥離した時の剥離荷重を測定した。離型力が300
g/25mm以下の場合を良好とした。
【0023】<離型層の基材フィルムへの固着性(基材
フィルムの離型層形成面と反対面の、離型層中の成分の
付着の度合い)の評価)>2つの離型フィルムどうし
を、一方の離型層と他方の基材フィルムの離型層形成面
と反対面とが密着するように重ね合わせ、卓上型プレス
機(テスター産業製)を用いて170kg/cm2 の荷
重をかけたまま、20℃×65%RHの条件下で24時
間放置した。次いでフィルムどうしを剥離した後、当該
基材フィルムの離型層形成面と反対面の表面抵抗値を2
0℃×65%RHの条件下でハイレスタIP(三菱油化
製)を用いて測定し、離型層中の成分の1つである帯電
防止剤の付着の程度を表面抵抗値ΩのlogΩ値で評価
した。初期の基材フィルムの離型層形成面と反対面の表
面抵抗値ΩのlogΩ値は17であった。logΩが1
3を超える場合を良好とした。
【0024】<耐熱滑り性>20℃×65%RHの雰囲
気下で、140℃に熱した真鍮板上に4.4kg/35
cm2 の荷重をかけた離型フィルムを離型層と真鍮板合
わせで200m/minのスピードで20回滑らす。離
型フィルムは1回滑らす毎に1枚ずつ取り替える。20
回後、300g/2cm2 の荷重をかけた離型フィルム
を離型層と真鍮板合わせで5m/minのスピードで引
張った時の引張り荷重を求め、動摩擦係数=引張り荷重
/300gとした。動摩擦係数が0.6以下の場合を良
好とした。
【0025】実施例1 帯電防止剤カチオン型高分子タイプ(数平均分子量;5
000、ケミスタット6300H、三洋化成工業製)
0.3重量部、ポリエチレンワックス(ハイテックE6
000、東邦化学工業製)0.13重量部、メタノール
50重量部、水49.57重量部を混合して塗布液を調
製し、これを常法により得られた2軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム(厚み25μ)上にワイヤーバ
ーNo.8で乾燥後の厚さが0.03g/m2 となるよ
うに塗布し、140℃、30秒間熱風乾燥機に入れて乾
燥させて離型フィルムを得た。
【0026】実施例2 実施例1において、帯電防止剤としてカチオン型高分子
タイプの代わりにアニオン型高分子タイプ(数平均分子
量;120000、ゴーセファイマー、日本合成化学
製)を用い、ポリエチレンワックスの代わりにポリプロ
ピレンワックス(ハイテックE433N、東邦化学工業
製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして離型フ
ィルムを得た。
【0027】実施例3 実施例2において、ポリプロピレンワックスの配合量を
0.7重量部としたこと以外は、実施例2と同様にして
離型フィルムを得た。
【0028】比較例1 実施例1において、帯電防止剤としてカチオン型高分子
タイプの代わりにアニオン型低分子タイプ(数平均分子
量;数百、TB214、松本油脂製薬製)を用い、ポリ
エチレンワックスを用いなかったこと以外は、実施例1
と同様にして離型フィルムを得た。
【0029】比較例2 実施例1において、帯電防止剤を用いなかったこと以外
は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
【0030】比較例3 実施例1において、ポリエチレンワックスを用いなかっ
たこと以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得
た。
【0031】実施例1〜3および比較例1〜3で得られ
た離型フィルムについて評価を行った。その結果を表1
に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示すように、実施例1〜3で得られ
た離型フィルムにおいては、低湿度下においても帯電防
止性に優れ、かつ粘着性を有する被着フィルムからの剥
離性にも優れていた。加えて、離型層中の成分の裏移り
もなく離型層の基材フィルムへの固着性、および耐熱滑
り性も良好であった。これに対し、比較例1〜3で得ら
れた離型フィルムにおいては、帯電防止性と剥離性が両
立しておらず、また離型層の基材フィルムへの固着性お
よび、耐熱滑り性も劣っていた。
【0034】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
おいては、帯電防止性および粘着性を有する被着フィル
ムからの剥離性が両立し、更には、離型層の基材フィル
ムへの固着性、および耐熱滑り性に優れた、離型フィル
ムを提供することができる。従って、このような離型フ
ィルムは、チップキャリヤーフィルム、離型工程紙(例
えばプロテクト離型フィルム)として特に有用である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムである熱可塑性樹脂フィル
    ムと、該基材フィルムの少なくとも一面に形成された離
    型層とを含有する離型フィルムであって、当該離型層
    が、離型成分と帯電防止剤とを含有する組成物からなる
    ことを特徴とする離型フィルム。
  2. 【請求項2】 離型成分がポリオレフィン系樹脂である
    ことを特徴とする請求項1に記載の離型フィルム。
  3. 【請求項3】 帯電防止剤が、数平均分子量5000以
    上の高分子タイプの帯電防止剤であることを特徴とする
    請求項1または2に記載の離型フィルム。
  4. 【請求項4】 離型層の表面固有抵抗値ΩのlogΩ値
    が13以下であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の離型フィルム。
  5. 【請求項5】 離型フィルムをロール状物とし、当該離
    型フィルムを引き出した時の、基材フィルムの離型層形
    成面と反対面の帯電圧が、5kv以下であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の離型フィルム。
  6. 【請求項6】 離型層表面をラビングした前後の離型層
    の表面抵抗値ΩのlogΩ値の差が1.0以下であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の離型フ
    ィルム。
  7. 【請求項7】 アクリル系粘着テープに対する剥離力が
    300g/25mm以下であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の離型フィルム。
  8. 【請求項8】 2つの離型フィルムを一方の基材フィル
    ムの離型層形成面と反対面と他方の離型層とが重なるよ
    うに密着させ、次いで剥離した時の、当該基材フィルム
    の離型層形成面と反対面の表面抵抗値ΩのlogΩ値が
    13を超えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の離型フィルム。
  9. 【請求項9】 離型層表面の140℃での動摩擦係数が
    0.6以下であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の離型フィルム。
JP24373996A 1996-09-13 1996-09-13 離型フィルム Expired - Fee Related JP3687216B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24373996A JP3687216B2 (ja) 1996-09-13 1996-09-13 離型フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24373996A JP3687216B2 (ja) 1996-09-13 1996-09-13 離型フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1086289A true JPH1086289A (ja) 1998-04-07
JP3687216B2 JP3687216B2 (ja) 2005-08-24

Family

ID=17108273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24373996A Expired - Fee Related JP3687216B2 (ja) 1996-09-13 1996-09-13 離型フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3687216B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001315264A (ja) * 2000-03-16 2001-11-13 Mitsubishi Polyester Film Llc 裏面にスリップ防止コートを有するシリコーン被覆フィルム及び当該フィルムのスリップ防止方法
JP2002066468A (ja) * 2000-08-30 2002-03-05 Nitto Denko Corp 回転式粘着除塵クリーナー
JP2007190717A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Lintec Corp 剥離フィルム及びその製造方法
US7390544B2 (en) 2004-03-02 2008-06-24 Nitto Denko Corporation Thermosetting adhesive or pressure-sensitive adhesive tape or sheet, and process of producing the same
WO2009069445A1 (ja) * 2007-11-26 2009-06-04 Lintec Corporation 剥離シート及び粘着体
JP2009123903A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Tdk Corp 支持シートおよび積層セラミック電子部品の製造方法
JP2009208236A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Tdk Corp 支持シートおよび積層セラミック電子部品の製造方法
JP2010158816A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Unitika Ltd 離型用シート
JP2011046107A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Fujifilm Corp 電子素子の製造方法および複合フィルム
US7947361B2 (en) 2006-01-17 2011-05-24 Lintec Corporation Release film and process for producing the film
JP2016169319A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 日東電工株式会社 粘着剤層付機能性フィルムおよびフィルムセット
JP2017170660A (ja) * 2016-03-19 2017-09-28 三菱ケミカル株式会社 積層フィルム
CN115820048A (zh) * 2022-12-09 2023-03-21 江阴通利光电科技有限公司 一种抗静电超重离型力涂布液、离型膜及制备方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001315264A (ja) * 2000-03-16 2001-11-13 Mitsubishi Polyester Film Llc 裏面にスリップ防止コートを有するシリコーン被覆フィルム及び当該フィルムのスリップ防止方法
JP2002066468A (ja) * 2000-08-30 2002-03-05 Nitto Denko Corp 回転式粘着除塵クリーナー
US7390544B2 (en) 2004-03-02 2008-06-24 Nitto Denko Corporation Thermosetting adhesive or pressure-sensitive adhesive tape or sheet, and process of producing the same
US7947361B2 (en) 2006-01-17 2011-05-24 Lintec Corporation Release film and process for producing the film
JP2007190717A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Lintec Corp 剥離フィルム及びその製造方法
JP4721914B2 (ja) * 2006-01-17 2011-07-13 リンテック株式会社 剥離フィルムの製造方法
JP2009123903A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Tdk Corp 支持シートおよび積層セラミック電子部品の製造方法
WO2009069445A1 (ja) * 2007-11-26 2009-06-04 Lintec Corporation 剥離シート及び粘着体
CN101868350A (zh) * 2007-11-26 2010-10-20 琳得科株式会社 剥离片材及压敏粘合剂制品
JPWO2009069445A1 (ja) * 2007-11-26 2011-04-07 リンテック株式会社 剥離シート及び粘着体
JP2009208236A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Tdk Corp 支持シートおよび積層セラミック電子部品の製造方法
JP2010158816A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Unitika Ltd 離型用シート
JP2011046107A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Fujifilm Corp 電子素子の製造方法および複合フィルム
JP2016169319A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 日東電工株式会社 粘着剤層付機能性フィルムおよびフィルムセット
JP2017170660A (ja) * 2016-03-19 2017-09-28 三菱ケミカル株式会社 積層フィルム
CN115820048A (zh) * 2022-12-09 2023-03-21 江阴通利光电科技有限公司 一种抗静电超重离型力涂布液、离型膜及制备方法
CN115820048B (zh) * 2022-12-09 2023-11-14 江阴通利光电科技有限公司 一种抗静电超重离型力涂布液、离型膜及制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3687216B2 (ja) 2005-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5728339A (en) In-line silicone coated polyester film and a process for coating the film
JP4876289B2 (ja) 帯電防止シリコン離型フィルム
US4058645A (en) Heat sealable thermoplastic films
US20060280957A1 (en) Silicone release compositions and silicone release plastic films using the same
TW200403149A (en) Surface protection film for optical film
JP2007152930A (ja) 帯電防止ポリエステルフィルム
JPH1086289A (ja) 離型フィルム
KR101987643B1 (ko) 박리성이 우수한 이형 필름
JP2009046647A (ja) 経時剥離力安定性に優れたポリエステルフィルム及びその製造方法
JP2014501318A (ja) 離型フィルム
JP2000052495A (ja) 離形フィルム
JPH10315373A (ja) 離型フィルム
EP0923110A2 (en) Cover tape for chip transportation and sealed structure
JP2004346093A (ja) 光学部材表面保護フィルム用離型フィルム
CN114667329A (zh) 超低剥离强度的离型膜
JPH09277451A (ja) 離型フイルム
JP3122001B2 (ja) 積層フイルム
JPH08134416A (ja) 帯電防止性粘着テープ
JP3004522B2 (ja) 離型性複合フイルム
KR100632206B1 (ko) 실리콘 이형 폴리에스테르 필름
JP3739510B2 (ja) 帯電防止性離形フィルム
JPH06328626A (ja) 離形フイルム
JPH11157013A (ja) 離型フィルム
JP6012617B2 (ja) 押出成形可能なウレタン剥離コーティング
JP4020611B2 (ja) 剥離ライナ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050530

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080617

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees